JP2001263956A - 連続式加熱炉の操業方法 - Google Patents
連続式加熱炉の操業方法Info
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- JP2001263956A JP2001263956A JP2000079958A JP2000079958A JP2001263956A JP 2001263956 A JP2001263956 A JP 2001263956A JP 2000079958 A JP2000079958 A JP 2000079958A JP 2000079958 A JP2000079958 A JP 2000079958A JP 2001263956 A JP2001263956 A JP 2001263956A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 抽出温度が低温度域でも、空気の侵入が少な
く、雰囲気中のＯ２の濃度が高くならない加熱炉操業を
行う。 【解決手段】 連続式加熱炉を用いて、１１８０℃以下
の低温抽出用の鋼素材を加熱するに当り、均熱帯の炉圧
を検知し、燃焼排ガスの流量を通路に配置したダンパー
等で調整する事により、均熱帯の炉圧を正圧に保持して
加熱する。
く、雰囲気中のＯ２の濃度が高くならない加熱炉操業を
行う。 【解決手段】 連続式加熱炉を用いて、１１８０℃以下
の低温抽出用の鋼素材を加熱するに当り、均熱帯の炉圧
を検知し、燃焼排ガスの流量を通路に配置したダンパー
等で調整する事により、均熱帯の炉圧を正圧に保持して
加熱する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼材を加熱する
連続式加熱炉の操業において、特に抽出温度が比較的低
い場合に、空気の侵入を防止して加熱するための加熱炉
の操業方法に関する。
連続式加熱炉の操業において、特に抽出温度が比較的低
い場合に、空気の侵入を防止して加熱するための加熱炉
の操業方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】熱間圧延により鋼板などの各種の鋼材
は、圧延素材であるスラブ等の鋼素材を連続式加熱炉に
装入し、一般的には１２００〜１３００℃程度の温度域
で数時間加熱したのちに熱間圧延することによって製造
される。ここに連続式加熱炉は、予熱帯、第１加熱帯、
第２加熱帯、均熱帯の順に配置され、予熱帯に装入され
た素材は、順次連続的に加熱されて、均熱帯側から抽出
される。加熱炉内では、Ｃガス、Ｍガス、重油などの燃
料と空気とを混合して燃焼させるので、Ｏ２、ＣＯ ２、
ＣＯ、Ｎ２などを含んだ酸化性の燃焼雰囲気となる。鋼
素材の加熱温度（抽出温度）は、一般に、求められる材
質、圧延機の能力、燃料原単位などを考慮して定められ
る。そして加熱温度に応じて、加熱炉に供給される燃料
ガスや空気の量などが設定され、設定値を管理しつつ加
熱炉の操業が行われる。
は、圧延素材であるスラブ等の鋼素材を連続式加熱炉に
装入し、一般的には１２００〜１３００℃程度の温度域
で数時間加熱したのちに熱間圧延することによって製造
される。ここに連続式加熱炉は、予熱帯、第１加熱帯、
第２加熱帯、均熱帯の順に配置され、予熱帯に装入され
た素材は、順次連続的に加熱されて、均熱帯側から抽出
される。加熱炉内では、Ｃガス、Ｍガス、重油などの燃
料と空気とを混合して燃焼させるので、Ｏ２、ＣＯ ２、
ＣＯ、Ｎ２などを含んだ酸化性の燃焼雰囲気となる。鋼
素材の加熱温度（抽出温度）は、一般に、求められる材
質、圧延機の能力、燃料原単位などを考慮して定められ
る。そして加熱温度に応じて、加熱炉に供給される燃料
ガスや空気の量などが設定され、設定値を管理しつつ加
熱炉の操業が行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱炉で鋼
素材を加熱するときに、材料特性などの要請から抽出温
度を低くすることが求められる場合がある。このような
場合には、当然ながら加熱炉の温度も相対的に下げられ
る。そして加熱炉温度の低下は、燃焼温度を下げること
により行うので、燃料ガスおよび空気の量も低減するこ
とになる。しかるに、このように加熱温度を低く設定
し、加熱炉内のガスの絶対量が減少したときには、加熱
炉内の炉圧が負圧になりやすくなる。炉圧が負圧になる
と、加熱炉と扉との間隙から、また装入側や抽出側に設
けられた扉の開閉時に、外気が加熱炉内に侵入しやすく
なる。外気が加熱炉内に侵入すると、炉内温度が低下す
るだけでなく、必然的に炉内雰囲気中のＯ２濃度、した
がってＮ２濃度も高まる。
素材を加熱するときに、材料特性などの要請から抽出温
度を低くすることが求められる場合がある。このような
場合には、当然ながら加熱炉の温度も相対的に下げられ
る。そして加熱炉温度の低下は、燃焼温度を下げること
により行うので、燃料ガスおよび空気の量も低減するこ
とになる。しかるに、このように加熱温度を低く設定
し、加熱炉内のガスの絶対量が減少したときには、加熱
炉内の炉圧が負圧になりやすくなる。炉圧が負圧になる
と、加熱炉と扉との間隙から、また装入側や抽出側に設
けられた扉の開閉時に、外気が加熱炉内に侵入しやすく
なる。外気が加熱炉内に侵入すると、炉内温度が低下す
るだけでなく、必然的に炉内雰囲気中のＯ２濃度、した
がってＮ２濃度も高まる。
【０００４】このため、鋼素材の抽出温度を低くするこ
とが求められるときに、加熱炉内で鋼素材の表面が異常
に酸化したり、窒化するなどの現象が現れ、これが圧延
後の品質低下を引き起こすという現象がしばしば見られ
た。このような現象は、とくに鋼素材の抽出温度が１１
８０℃以下の低温度域での加熱のときに顕著に現れる。
とが求められるときに、加熱炉内で鋼素材の表面が異常
に酸化したり、窒化するなどの現象が現れ、これが圧延
後の品質低下を引き起こすという現象がしばしば見られ
た。このような現象は、とくに鋼素材の抽出温度が１１
８０℃以下の低温度域での加熱のときに顕著に現れる。
【０００５】そこで、この発明は、従来技術が抱えてい
た上記問題を解消して、抽出温度が１１８０℃以下の低
温度域での加熱であっても、空気の侵入が少なく、雰囲
気中のＯ２の濃度が高くならない加熱炉の操業を行うこ
とを目的とする。
た上記問題を解消して、抽出温度が１１８０℃以下の低
温度域での加熱であっても、空気の侵入が少なく、雰囲
気中のＯ２の濃度が高くならない加熱炉の操業を行うこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、連続式加熱
炉を用いて、低温抽出用の鋼素材を加熱するに当たり、
均熱帯の炉圧を正圧に保持して加熱することを特徴とす
る、連続式加熱炉の操業方法である。なお、この発明
は、スラブの抽出温度が１１８０℃以下の低温抽出温度
に適用するのが好適であり、実用的には１１２０℃以上
に用いられる。
炉を用いて、低温抽出用の鋼素材を加熱するに当たり、
均熱帯の炉圧を正圧に保持して加熱することを特徴とす
る、連続式加熱炉の操業方法である。なお、この発明
は、スラブの抽出温度が１１８０℃以下の低温抽出温度
に適用するのが好適であり、実用的には１１２０℃以上
に用いられる。
【０００７】
【発明の実施の形態】発明者らは、鋼素材の酸化や窒化
に大きな影響を及ぼすのは、炉内での温度がもっとも高
い均熱帯であると考えて、均熱帯の炉圧（炉内圧力）を
種々のレベルに変更するとともに雰囲気中のＯ２濃度を
連続的に測定した。図１に、実験に用いた加熱炉を摸式
的に示す。図１において、均熱帯の炉圧は、均熱帯の上
部に設けた圧力計７で測定した。この炉圧は、燃焼排ガ
ス通路のレキュペレータ５の下流に設けたダンパー６に
より、通路を流れる燃焼排ガスの流量を調整することで
変更した。また、雰囲気中のＯ２濃度は、均熱帯の上部
と下部の側面からガスサンプラ−８によりサンプリング
して測定した。
に大きな影響を及ぼすのは、炉内での温度がもっとも高
い均熱帯であると考えて、均熱帯の炉圧（炉内圧力）を
種々のレベルに変更するとともに雰囲気中のＯ２濃度を
連続的に測定した。図１に、実験に用いた加熱炉を摸式
的に示す。図１において、均熱帯の炉圧は、均熱帯の上
部に設けた圧力計７で測定した。この炉圧は、燃焼排ガ
ス通路のレキュペレータ５の下流に設けたダンパー６に
より、通路を流れる燃焼排ガスの流量を調整することで
変更した。また、雰囲気中のＯ２濃度は、均熱帯の上部
と下部の側面からガスサンプラ−８によりサンプリング
して測定した。
【０００８】以上の実験から、炉圧を正圧に保持したと
きに、Ｏ２濃度が低下することがわかった。このような
結果が得らたのは、炉圧を正圧とした場合に、Ｏ２の最
大濃度も大きく低下したことからして、外部空気の侵入
量、とりわけ扉開閉時における外部空気侵入量が減少し
たことによるものであると考えられる。
きに、Ｏ２濃度が低下することがわかった。このような
結果が得らたのは、炉圧を正圧とした場合に、Ｏ２の最
大濃度も大きく低下したことからして、外部空気の侵入
量、とりわけ扉開閉時における外部空気侵入量が減少し
たことによるものであると考えられる。
【０００９】具体的な加熱炉の操業において、抽出温度
が１１８０℃以下に設定された低温抽出素材を加熱する
ときに、本発明法を実施するには、以下のようにして行
う。すなわち、例えば、図１において、ダンパー６の開
度を中程度の位置にした状態で、均熱帯に設けた圧力計
７で測定される炉圧が所望の範囲になるように、また炉
内温度が設定温度になるように、燃料ガスと空気の量を
調節してガスを燃焼させ加熱する。そして、操業の経過
にともなって、炉圧が正圧を維持できなくなりそうなこ
とが検知されたときに、炉圧制御装置９の信号によりダ
ンパー開度制御装置１０を作動させて、正圧を維持でき
るようにダンパー６の開度を調整することによって行
う。
が１１８０℃以下に設定された低温抽出素材を加熱する
ときに、本発明法を実施するには、以下のようにして行
う。すなわち、例えば、図１において、ダンパー６の開
度を中程度の位置にした状態で、均熱帯に設けた圧力計
７で測定される炉圧が所望の範囲になるように、また炉
内温度が設定温度になるように、燃料ガスと空気の量を
調節してガスを燃焼させ加熱する。そして、操業の経過
にともなって、炉圧が正圧を維持できなくなりそうなこ
とが検知されたときに、炉圧制御装置９の信号によりダ
ンパー開度制御装置１０を作動させて、正圧を維持でき
るようにダンパー６の開度を調整することによって行
う。
【００１０】
【発明の効果】この発明によれば、比較的低温度域で鋼
素材を加熱するときに、加熱炉の炉本体と扉との間隙か
ら、また扉の開閉時に外部から侵入する空気を、最小限
に抑制することが可能になる。これにより、素材表面で
の酸化や窒化を抑制でき、圧延製品の品質低下を防止で
きる。
素材を加熱するときに、加熱炉の炉本体と扉との間隙か
ら、また扉の開閉時に外部から侵入する空気を、最小限
に抑制することが可能になる。これにより、素材表面で
の酸化や窒化を抑制でき、圧延製品の品質低下を防止で
きる。
【図１】圧力計とダンパーを具えた本発明で用いる加熱
炉を示した図である。
炉を示した図である。
１ 炉本体 ２ 抽出扉 ３ 装入扉 ４ スキッド ５ レキュペレーター ６ ダンパー ７ 圧力計 ８ ガスサンプラ− ９ 炉圧制御装置 １０ ダンパー開度制御装置
Claims (1)
- 【請求項１】 連続式加熱炉を用いて、低温抽出用の鋼
素材を加熱するに当たり、均熱帯の炉圧を正圧に保持し
て加熱することを特徴とする、連続式加熱炉の操業方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000079958A JP2001263956A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 連続式加熱炉の操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000079958A JP2001263956A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 連続式加熱炉の操業方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001263956A true JP2001263956A (ja) | 2001-09-26 |
Family
ID=18597130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000079958A Pending JP2001263956A (ja) | 2000-03-22 | 2000-03-22 | 連続式加熱炉の操業方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001263956A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009229020A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Ngk Insulators Ltd | 電子部品用焼成炉とその炉圧制御方法 |
| JP2019173979A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-10 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 加熱炉における燃料原単位悪化原因の解明装置及び解明方法 |
-
2000
- 2000-03-22 JP JP2000079958A patent/JP2001263956A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009229020A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Ngk Insulators Ltd | 電子部品用焼成炉とその炉圧制御方法 |
| JP2019173979A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-10 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 加熱炉における燃料原単位悪化原因の解明装置及び解明方法 |
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