JP2001263932A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を収納する段ボールなどの交換作業性を
向上させる事を目的とした。 【解決手段】 引き出し装置は、断熱箱体５側に固定さ
れた固定レール２５と、この固定レール２５に対して前
後方向にスライド可能とした移動レール２６と、前記前
面開口２の近傍に設けられた規制部材２８と、この規制
部材２８と当接して前記移動レール２６の移動を規制
し、所定位置に止めるストッパー、即ち前後部材３０、
３１とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーカウンタ
ータイプの冷却貯蔵庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種従来技術として、特開平９
−３０３９３２号公報（Ｆ２５Ｄ１７／０８）には、前
面及び上面後に開口を有し、該前面開口を開閉自在に閉
塞する断熱材にて形成された前面扉を備える第１断熱箱
体と、該第１断熱箱体にて画成される第１貯蔵室と、該
第１貯蔵室と連通する冷却室を画成し、前記第１断熱箱
体の上に設けられた第２断熱枠体と、該第２断熱枠体内
に所定間隔を存して設けられ、内部を第２貯蔵室とし、
上面が開口した収納容器と、該収納容器の上面開口を開
閉自在に閉塞する断熱材にて形成された第２貯蔵室扉と
を備え、前記収納容器が前記第１断熱箱体の上面開口内
に位置する冷却貯蔵庫が開示されている。

【０００３】そして、この様な前面及び上面に開口を有
する冷却貯蔵庫１００の第一貯蔵室１０１には、図８及
び図９に示す様な棚１０２を設け、スライド可能とする
引き出し装置１０３を設けているものがある。

【０００４】更に、この引き出し装置１０３は、冷却貯
蔵庫１００側に固定された固定レール１０４と、この固
定レール１０４に対してスライド自在に設けられ、棚１
０２が設けられた移動レール１０５とよりなり、冷却貯
蔵庫１００の前面開口１０６の開口縁には、規制部材１
０７が固定され、前記移動レール１０５には、規制部材
１０７と当接するストッパー１０８が設けられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した様な従来技術
の冷却貯蔵庫では、棚１０２に段ボール１０９入りの食
品を載置して、その段ボール１０９内の食品が品切れと
なったら、段ボール１０９ごと食品の交換を行う。この
場合、前記移動レール１０５は前方のスライド移動のみ
所定位置で規制され、後方へのスライド移動は規制され
ていなかった。従って、食品の段ボール１０９を交換す
る際、棚１０２ごと移動レール１０５が後方にスライド
してしまい、食品の交換作業性の悪化につながってい
た。

【０００６】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
もので、食品を収納する段ボールなどの交換作業性を向
上させる事を目的とした冷却貯蔵庫を提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、本発明の請求項１では、内部に貯蔵室を
画成すると共に、前面及び上面に開口を有する断熱箱体
と、この断熱箱体の上面開口を開閉自在に閉塞する上面
扉と、前記前面開口を開閉自在に閉塞する前面扉と、前
記断熱箱体内の棚をスライド可能とする引き出し装置と
を備えた冷却貯蔵庫において、この引き出し装置は、断
熱箱体側に固定された固定レールと、この固定レールに
対して前後方向にスライド可能とした移動レールと、前
記前面開口の近傍に設けられた規制部材と、この規制部
材と当接して前記移動レールの移動を規制し、所定位置
に止めるストッパーとを備えた冷却貯蔵庫を提供する。

【０００８】この様に、固定レールに対して移動レール
をスライド自在とし、規制部材及びストッパーとで移動
レールを所定位置に止める。また、請求項２の発明で
は、ストッパーは、移動レールに取り付けられ、移動レ
ールが所定位置である時、規制部材の前後に位置する前
後部材を備えた請求項１記載の冷却貯蔵庫を提供する。

【０００９】この様に、移動レールが所定位置である
時、規制部材の前後にストッパーの前後部材が位置し、
前方移動及び後方移動を規制する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１１】図１は本発明を具備する冷却貯蔵庫の斜視
図、図２は本発明を具備する冷却貯蔵庫の縦側断面図、
図３は本発明の冷却貯蔵庫の要部拡大断面図、図４は食
品交換時の冷却貯蔵庫の要部拡大断面図、図５は引き出
し装置の斜視図、図６は貯蔵室内に位置する引き出し装
置の要部斜視図、図７は引き出し装置を引き出した状態
を示す要部斜視図である。

【００１２】図１及び図２に示す１は冷却貯蔵庫で、前
面及び上面に開口２、３が形成され、内部に貯蔵室４を
画成する断熱箱体５と、この断熱箱体５の前面開口２を
開閉自在に閉塞し、断熱材にて形成されたスイング式の
前面扉６と、前記上面開口３を開閉自在に閉塞し、断熱
材にて形成されたスライド式の上面扉７とを備えてい
る。更に、上面開口３は冷却貯蔵庫１の前部に設けられ
ており、後部には、この上面扉７を収納可能な収納部８
が設けられている。

【００１３】更に、前記断熱箱体５内には、仕切板９に
て前記貯蔵室４と仕切られ、内部に冷却器１０、冷気循
環ファン１１、前記冷却器１０から生じる除霜水を受け
る露受皿１２を備える冷却室１３が形成されている。そ
して、冷却貯蔵庫１の後下部であって、前記断熱箱体５
外には、凝縮器１４、凝縮器冷却用ファン１５、圧縮機
（図示せず）などを備える機械室１６が形成されてお
り、この機械室１６の凝縮器１４と圧縮機、及び冷却室
１３の冷却器１０とで冷凍サイクルを構成するものであ
る。

【００１４】また、前記貯蔵室４の上部には、移動棚１
７を備える引き出し装置１８が設けられており、この引
き出し装置１８は、前記前面開口２から前記冷却室１３
の上側まで延在している。そして、前記冷却室１３の前
側であって、且つ前記引き出し装置１８の下側には、固
定棚１９が設けられており、この固定棚１９は、前記断
熱箱体５の左右側壁に設けられ、上下方向に延在する棚
支柱２０にて支持されている。

【００１５】従って、冷却貯蔵庫１内には、前記断熱箱
体５の底壁、前記固定棚１９、前記引き出し装置１８の
移動棚１７の三カ所に段ボール入りの食品Ｓを載置する
事ができる。

【００１６】尚、２１は冷却貯蔵庫１本体を支持すると
共に、キャスターにて移動自在とした台脚、２２は前記
露受皿１２と接続されると共に、前記貯蔵室４に生じる
露を排水するための排水装置、２３は電源コード、２４
は前記上面扉７に設けた扉ローラである。

【００１７】以上の構成にして、本発明の引き出し装置
１８について図３乃至図７を参照して説明する。

【００１８】この引き出し装置１８は、左右一対であっ
て、前記断熱箱体５内面に取り付けられた固定レール２
５と、この固定レール２５に対して前後方向にスライド
移動可能な左右一対の移動レール２６と、この移動レー
ル２６上に設けられた前記移動棚１７とよりなる。

【００１９】そして、図３乃至図５に示す如く、前記移
動レール２６は、前後にローラ２７を備え、前記固定レ
ール２５が断面ほぼコ字状をなしている。従って、移動
レール２６のローラ３２は、この固定レール２５に対し
て前後方向のスライド移動のみを許容している。

【００２０】更に、この移動レール２６の前端には、一
対のスライドストッパー２７が設けられ、前記前面開口
２の開口縁には、このスライドストッパー２７が当接
し、移動レール２６の前面開口２方向へのスライド移動
を規制する規制部材２８が固定ネジ２９にて断熱箱体５
の内面に取り付けられている。即ち、移動レール２６
は、図３中の矢印に示す範囲で前後にスライド移動可能
となっている。

【００２１】また、この移動レール２６のほぼ中央部分
には、前部材３０及び後部材３１から形成されるストッ
パーが設けられており、この前部材３０及び後部材３１
の間には、前記規制部材２８より少し大きい間隔が形成
されている。

【００２２】以上の構成にして、本発明の動作を説明す
る。

【００２３】通常、前記断熱箱体５の底壁及び前記固定
棚１９には、ストック用の段ボール入り食品Ｓが載置さ
れており、使用する段ボール入り食品Ｓは、前記移動棚
１７に載置されている。そして、図３に示す如く、貯蔵
室４で前後移動させ、適宜前記上面扉７を後方にスライ
ド移動させ、上面開口３を開放して段ボールから食品Ｓ
を必要なだけ取り出す。

【００２４】そして、段ボール内の食品Ｓがすべて品切
れとなった場合、図６及び図７に示す如く、先ず前面扉
６を開放して、移動レール２６を前方に引き出すと共
に、前端を持ち上げ、スライドストッパー２７と前記規
制部材２８との当接を解除して、更に前方に引き出す。
すると、前記スライドストッパー２７が規制部材２８を
乗り越え、更に前方に引き出す事で、前記前部材３０に
当接する事となる。

【００２５】ここで、更に移動レール２６を持ち上げ、
前部材３０に規制部材２８を乗り越えさせ、規制部材２
８を前部材３０と後部材３１との間に位置させる。従っ
て、移動レール２６が前後方向への移動が規制されるた
め、この状態で、品切れの段ボール入り食品Ｓとストッ
クしてあった段ボール入り食品Ｓとを交換する。

【００２６】以上の如く、食品Ｓを交換する場合、移動
レール２６の前後移動が規制されるため、移動棚１７上
の段ボール入り食品Ｓを取り出したり、搬入する際の作
業性が向上する事となる。

【００２７】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の請求項１に
よると、固定レールに対して移動レールをスライド自在
とし、規制部材及びストッパーとで移動レールを所定位
置に止める。また、請求項２の発明によると、移動レー
ルが所定位置である時、規制部材の前後にストッパーの
前後部材が位置し、前方移動及び後方移動を規制する。
従って、冷却貯蔵庫に収納する食品などの物品を交換す
る際の交換作業性を向上する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具備する冷却貯蔵庫の斜視図である。

【図２】本発明を具備する冷却貯蔵庫の縦側断面図であ
る。

【図３】本発明の冷却貯蔵庫の要部拡大断面図である。

【図４】食品交換時の冷却貯蔵庫の要部拡大断面図であ
る。

【図５】引き出し装置の斜視図である。

【図６】貯蔵室内に位置する引き出し装置の要部斜視図
である。

【図７】引き出し装置を引き出した状態を示す要部斜視
図である。

【図８】従来技術の冷却貯蔵庫の要部断面図である。

【図９】従来技術の引き出し装置の斜視図である。

【符号の説明】

Ｓ 食品 １ 冷却貯蔵庫 ２ 前面開口 ２５ 固定レール ２６ 移動レール ２８ 規制部材 ３０ 前部材 ３１ 後部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に貯蔵室を画成すると共に、前面及
   び上面に開口を有する断熱箱体と、この断熱箱体の上面
   開口を開閉自在に閉塞する上面扉と、前記前面開口を開
   閉自在に閉塞する前面扉と、前記断熱箱体内の棚をスラ
   イド可能とする引き出し装置とを備えた冷却貯蔵庫にお
   いて、 この引き出し装置は、断熱箱体側に固定された固定レー
   ルと、この固定レールに対して前後方向にスライド可能
   とした移動レールと、前記前面開口の近傍に設けられた
   規制部材と、この規制部材と当接して前記移動レールの
   移動を規制し、所定位置に止めるストッパーとを備えた
   ことを特徴とする冷却貯蔵庫。
2. 【請求項２】 ストッパーは、移動レールに取り付けら
   れ、移動レールが所定位置である時、規制部材の前後に
   位置する前後部材を備えたことを特徴とする請求項１記
   載の冷却貯蔵庫。