JP2001263148A - ハイブリッド車両の走行制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の走行制御装置

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JP2001263148A JP2000074734A JP2000074734A JP2001263148A JP 2001263148 A JP2001263148 A JP 2001263148A JP 2000074734 A JP2000074734 A JP 2000074734A JP 2000074734 A JP2000074734 A JP 2000074734A JP 2001263148 A JP2001263148 A JP 2001263148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】応答性の高いモータと応答性の低いエンジンや
ブレーキ液圧制御とが同時にフィードバック制御される
ことによるハンチングを抑制する。 【解決手段】スリップ率の偏差が大きいスリップ初期で
は、フィードフォワード制御によりエンジン1と走行用
モータ2の制御トルクET,MTが大きくなるように設
定すると共に、モータ制御トルクMTのなまし度合を大
きくして、大きくトルクダウンさせ、その後のフィード
バック制御における収束性を高めることができる。ま
た、スリップ発生から期間T1が経過するまでのフォー
ドバック制御中において、モータ回転数NMが大きい
程、或いは極大スリップ値SLmaxと極小スリップ値S
Lminとの差が小さい程、比例ゲインPM1、積分ゲイ
ンIM1を大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ハイブリッド車両
の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車にはトラクション制御
システムやアンチロックブレーキシステム(ABS)等
のスリップ抑制制御システムが搭載されている。トラク
ション制御システムは、加速時に車輪のスリップを検出
するとエンジンの出力トルクを低下させ、或いは車輪の
ブレーキ液圧を上昇させて制動力を強めることで車輪の
スリップを抑制するものである。また、ABSは、制動
時に車輪のスリップを検出すると車輪のブレーキ液圧を
低下させて制動力を弱めることで車輪のスリップを抑制
するものである。
【0003】特に、ハイブリッド自動車においてトルク
制御を行なうもの(特開平7−336810号公報)
や、回生制動時にスリップを検出したときにはブレーキ
回生を低下させてABSに移行するもの(特開平8−9
8313号公報、特開平8−98314号公報)や、A
BS制御中はブレーキ回生を禁止するもの(特開平11
−115743号公報)等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハイブリッド自動車で
は、応答性の高いモータと応答性の低いエンジンやブレ
ーキ液圧制御とが同時にフィードバック制御されるた
め、応答性の違いによりハンチングを発生する。例え
ば、スリップ初期の目標スリップ率との偏差が大きいと
きに応答性の高いモータによるI値を含んだフィードバ
ック制御を行うと、I値が大きくなってオーバーシュー
トしてしまう。
【0005】本発明は、上述の事情に鑑みてなされ、そ
の目的は、応答性の高いモータと応答性の低いエンジン
やブレーキ液圧制御とが同時にフィードバック制御され
ることによるハンチングを抑制しつつ、応答性の高いモ
ータにより車輪のスリップを抑制できるハイブリッド車
両の走行制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明のハイブリッド車両の走行制
御装置は、以下の構成を備える。即ち、モータとエンジ
ンとを併用して走行するハイブリッド車両において、車
輪に制動力を作用させる液圧制動手段及び前記エンジン
と、前記車輪のスリップに関連するスリップ関連値を検
出するスリップ検出手段と、前記スリップ関連値と目標
値との偏差に基づいて、該スリップ関連値を目標値に収
束させるよう前記モータによる車輪に対する駆動力をフ
ィードバック制御する第1制御手段と、前記スリップ関
連値と目標値との偏差に基づいて、前記液圧制御手段又
は前記エンジンによる車輪に対する駆動力をフィードバ
ック制御する第2制御手段と、前記第1制御手段による
第1スリップ抑制制御と、前記第1及び第2制御手段に
よる第2スリップ抑制制御とを車両の走行状態に応じて
選択する制御選択手段とを備え、前記第1制御手段は、
前記第1スリップ抑制制御におけるフィードバックゲイ
ンを、前記第2スリップ抑制制御におけるフィードバッ
クゲインより大きく設定する。
【0007】また、好ましくは、前記第1制御手段は、
前記偏差の収束度合が大きいときに、フィードバックゲ
インを大きくする。
【0008】また、好ましくは、前記第1制御手段は、
前記第2スリップ抑制制御中に実行される。
【0009】また、好ましくは、前記第1制御手段は、
前記モータ回転数が大きいときに前記フィードバックゲ
インを大きく設定する。
【0010】また、好ましくは、前記スリップが所定値
以上となったとき、前記モータ、エンジン、液圧制動手
段の少なくとも1つにより車輪のトルクを低下させるよ
うフィードフォワードで初期スリップを抑制制御する初
期スリップ抑制手段を更に備え、前記制御選択手段は、
前記初期スリップの抑制制御後に実行されると共に、前
記初期スリップの抑制制御における制御応答速度を、前
記制御選択手段により選択された前記第1又は第2スリ
ップ抑制制御の制御応答速度より大きく設定する。
【0011】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、ハイブリッド車両において、車輪のスリップ関連値
と目標値との偏差に基づいて、スリップ関連値を目標値
に収束させるようモータによる車輪に対する駆動力をフ
ィードバック制御する第1スリップ抑制制御と、スリッ
プ関連値と目標値との偏差に基づいて、モータ、液圧制
御手段又はエンジンによる車輪に対する駆動力をフィー
ドバック制御する第2スリップ抑制制御とを車両の走行
状態に応じて選択し、第1スリップ抑制制御におけるフ
ィードバックゲインを、第2スリップ抑制制御における
フィードバックゲインより大きく設定することにより、
モータのみの場合は、モータにより応答性よく制御で
き、例えば、ハイブリッド車両でモータのみの走行は低
速時である場合は、低速時のスリップに対して精度よく
的確な応答性で制御できる。
【0012】また、モータとエンジン(又は液圧制動)
の場合には、応答性の高いモータと応答性の低いエンジ
ンやブレーキ液圧制御とが同時にフィードバック制御さ
れることによるハンチングを抑制しつつ、応答性の高い
モータと制動トルクが大きいエンジン又は液圧制動によ
りスリップの収束性を向上できる。
【0013】請求項2の発明によれば、第1スリップ抑
制制御においては、偏差の収束度合が大きいときに、フ
ィードバックゲインを大きくすることにより、スリップ
が小さくなったときの収束性を向上できる。
【0014】請求項3の発明によれば、第1スリップ抑
制制御は、第2スリップ抑制制御中に実行されることに
より、応答性の高いモータと応答性の低いエンジンやブ
レーキ液圧制御とが同時にフィードバック制御されるこ
とによるハンチングを抑制しつつ、応答性の高いモータ
と制動トルクが大きいエンジン又は液圧制動によりスリ
ップの収束性を向上できる。また、スリップが小さくな
ったときの収束性を向上できる。
【0015】請求項4の発明によれば、第1スリップ抑
制制御は、モータ回転数が大きいときにフィードバック
ゲインを大きく設定することにより、モータ回転数が大
きいときはモータの出力トルクが小さくなるので、これ
による収束性の悪化を抑えることができる。
【0016】請求項5の発明によれば、第1又は第2ス
リップ抑制制御は、初期スリップの抑制制御後に実行さ
れると共に、初期スリップの抑制制御における制御応答
速度を、第1又は第2スリップ抑制制御の制御応答速度
より大きく設定することにより、スリップ初期段階で応
答性よくトルクダウンでき、スリップが小さくなった後
の収束性を向上できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。[ハイブリ
ッド自動車の機械的構成]図1は、本実施形態のハイブ
リッド自動車の機械的構成を示すブロック図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態のハイブリ
ッド自動車は、駆動力を発生するためのパワーユニット
として、バッテリ3から供給される電力により駆動され
る走行用モータ2とガソリン等の液体燃料の爆発力によ
り駆動されるエンジン1とを併用して走行し、後述する
車両の走行状態に応じて、走行用モータ2のみによる走
行、エンジンのみによる走行、或いは走行用モータ2と
エンジン1の双方による走行とが実現される。
【0019】エンジン1はトルクコンバータ5を介して
クラッチ6の締結により自動変速機7に駆動力を伝達す
る。自動変速機7は、エンジン1から入力された駆動力
を走行状態に応じて(或いは運転者の操作により)所定
のトルク及び回転数に変換して、ギヤトレイン9及び差
動機構8を介して駆動輪11、12に伝達する。また、
エンジン1はバッテリ3を充電するために発電機4を駆
動する。
【0020】走行用モータ2はバッテリ3から供給され
る電力により駆動され、ギアトレイン9を介して駆動輪
11、12に駆動力を伝達する。
【0021】エンジン1は直噴型ガソリンエンジン或い
は吸気バルブの閉弁タイミングを遅延させる高燃費タイ
プのものが搭載され、走行用モータ2は例えば最大出力
20KWのIPM同期式モータが使用され、発電機4は例
えば最大出力10KWのものが使用され、バッテリ3は例
えば最大出力30KWのニッケル水素電池が搭載される。
【0022】統括制御ECU100はCPU、ROM、
RAM、インターフェース回路及びインバータ回路等か
らなり、エンジン1のスロットル弁開度や点火時期や燃
料噴射量等をコントロールすると共に、走行用モータ2
の出力トルクや回転数等をエンジン1のトルク変動や自
動変速機7の変速ショックを吸収するようにコントロー
ルする。また、統括制御ECU100は、エンジン1の
作動時に発電機4にて発電された電力を、走行用モータ
2に供給したり、バッテリ3に充電させるように制御す
る。更に、統括制御ECU100は、空調制御ECU2
00から空調装置50の作動信号及び停止信号を受け取
り、後述するようにバッテリ3の電力や走行用モータ2
から回収した電力をインバータ15で所定電圧(例え
ば、100V)に整えた後にコンプレッサ用モータ51
や補機類用モータ61に供給する。
【0023】空調制御ECU200は、乗員により空調
スイッチ52がオンされると空調装置50の作動信号を
統括制御ECU100に出力すると共に、設定温度を維
持するように空調装置50及びコンプレッサ用モータ5
1を制御する。また、空調制御ECU200は、乗員に
より空調スイッチ52がオフされると空調装置50の停
止信号を統括制御ECU100に出力すると共に、空調
装置50及びコンプレッサ用モータ51の制御を停止す
る。
【0024】発電機4は、通常の場合はエンジン始動時
にバッテリ3から電力が供給されてエンジンをクランキ
ングさせる。
【0025】図2に示すように、直噴型ガソリンエンジ
ン1において、121はエンジン本体、122はシリン
ダブロック、123はシリンダヘッド、124はピスト
ン、125は燃焼室、126は吸気ポート、127は排
気ポート、128は吸気バルブ、129は排気バルブで
ある。シリンダヘッド123に、燃焼室125の中央部
に臨む点火プラグ130が設けられているとともに、燃
焼室内に臨み、シリンダヘッド123の燃焼室側壁に燃
焼室125の上記点火プラグ130の下側に向かって燃
料を側方から噴射する燃料噴射弁131が設けられてい
る。ピストン124の頂部にはキャビティ132が形成
されていて、このキャビティ132は燃料噴射弁131
から噴射された燃料を点火プラグ130の近傍に反射さ
せる。排気ポート127より延びる排気通路133には
排気浄化触媒134が設けられている。
【0026】上記燃料噴射弁131は、統括制御ECU
100によって作動が制御され、吸入空気量とエンジン
回転数等によって設定されるエンジン運転状態に応じ
て、燃料噴射量と点火時期とが設定されて、燃焼によっ
て生成される排気ガスを上記排気浄化触媒134に供給
する。そのため、統括制御ECU100には、エンジン
回転数、アクセル開度、吸入空気量、エンジン水温等の
各センサからの信号が入力される。
【0027】本実施形態のハイブリッド自動車にはトラ
クションコントロールシステムが搭載されている。トラ
クションコントロールシステムは、各車輪11〜14に
配設されたホイールシリンダに対してブレーキ液圧を供
給することで、液圧ブレーキ動作を行うブレーキ装置2
1〜24と、各ブレーキ装置21〜24へのブレーキ液
圧を制御するブレーキ制御ECU300を備える。ブレ
ーキ制御ECU300は、統括制御ECU100が駆動
輪11、12と従動輪13、14の車輪速変化量(率)
から駆動輪がスリップ状態か否かを検出し、この状態を
検出するとエンジン若しくは走行用モータの出力トルク
を低下させ、或いは車輪のブレーキ液圧を上昇させてブ
レーキ力を強めることで駆動輪の加速時のスリップを抑
制する。
【0028】次に、下記表1及び表2を参照して主要な
状態下におけるエンジン、発電機、走行用モータ及びバ
ッテリの制御について説明する。尚、表1において「力
行」とは駆動トルクを出力している状態を意味する。ま
た、表2は、表1に関連して車速V及びトルクTに基づ
くエンジン、発電機、走行用モータ及びクラッチの制御
を示している。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】 [停車時]表1及び表2に示すように、停車時では、エ
ンジン1、発電機4、走行用モータ2は停止される。但
し、エンジンは冷却水温や触媒温度が低いと判断される
冷間時とバッテリ蓄電量が所定値以下の時に運転され、
発電機4はエンジン運転中は発電するために駆動されて
バッテリ3を充電する。 [緩発進時]表1でアクセル開度変化が小さい緩発進
時、表2で車速Vが所定車速Vrefより小さく且つトル
クTも所定トルクTrefより小さい状態(V<Vref、T
<Tref)では、エンジン1、発電機4は停止され、走
行用モータ2がアクセル開度情報に応じた駆動トルクを
出力する。この時、自動変速機7に組み込まれたクラッ
チ6はニュートラルに設定される。 [急発進時]表1でアクセル開度変化が大となり、アク
セル開度が所定値以上と大きい急発進時、表2でVが所
定車速Vref以上で且つトルクTも所定トルクTref以上
の状態(V≧Vref、T≧Tref)又はVが所定車速Vre
fより小さく且つトルクTが所定トルクTref以上の状態
(V<Vref、T≧Tref)では、発電機4と走行用モー
タ2がアクセル開度情報に応じた駆動トルクを出力し、
エンジン1は自動変速機7によるクラッチ6の制御によ
り車輪と締結され、始動後に発電機4と走行用モータ2
との合計出力か、要求出力に満たない分を補填するよう
に高出力で運転される。バッテリ3は発電機4と走行用
モータ2とに放電する。 [エンジン始動時]急発進時や、アクセル開度が所定値
以上や、バッテリ充電量が少ない時は、エンジンが始動
され、エンジン運転が行われる。このとき、表1に示す
ように、エンジン始動時では、発電機4がエンジン1を
クランキングするために駆動トルクを出力し、エンジン
ではスロットル弁の開弁制御と燃料噴射と点火制御とが
行われててエンジン1が起動される。バッテリ3は発電
機4に放電する。 [定常低負荷走行時]表1でアクセル開度が小開度域の
定常低負荷走行時、表2でVが所定車速Vrefより小さ
く且つトルクTが所定トルクTrefより小さい状態(V
<Vref、T<Tref)では、エンジン1、発電機4は停
止され、走行用モータ2がアクセル開度情報に応じた駆
動トルクを出力する。バッテリ3は走行用モータ2に放
電する。但し、エンジン1は冷間時とバッテリ蓄電量低
下時に自動変速機7によるクラッチ6の制御により車輪
と切断されて運転され、発電機4はこのようなエンジン
運転中、発電するために駆動されてバッテリ3を充電す
る。 [定常中負荷走行時]表1でアクセル開度が中開度域の
定常中負荷走行時、表2でVが所定車速Vref以上で且
つトルクTが所定トルクTrefより小さい状態(V≧Vr
ef、T<Tref)では、走行用モータ2は無出力とさ
れ、エンジン1は自動変速機7によるクラッチ6の制御
により車輪と連結されて高効率領域で運転され、アクセ
ル開度に応じて自動変速機7による変速段が設定されて
走行を行う。このとき、バッテリ3は走行用モータ2に
は放電せず、発電機4はバッテリ3を充電する。 [定常高負荷走行時]表1でアクセル開度が略全開付近
となる高開度域の定常高負荷走行時、表2でVが所定車
速Vref以上で且つトルクTも所定トルクTref以上の状
態(V≧Vref、T>Tref)又は又はVが所定車速Vre
fより小さく且つトルクTが所定トルクTref以上の状態
(V<Vref、T≧Tref)では、エンジン1は自動変速
機7によるクラッチ6の制御により車輪と連結されて高
出力運転され、アクセル開度に応じて自動変速機7によ
る変速段が設定されて走行を行う。このとき、発電機4
と走行用モータ2は、エンジンによる出力の不足分を補
うように駆動トルクを出力する。バッテリ3は発電機4
と走行用モータ2に放電する。但し、発電機4はバッテ
リ蓄電量低下時はバッテリ3を充電する。 [急加速時]表1でアクセル開度変化が所定値以上と大
きく、アクセル開度も高開度域の急加速時、表2でVが
所定車速Vref以上で且つトルクTも所定トルクTref以
上の状態(V≧Vref、T>Tref)又は又はVが所定車
速Vrefより小さく且つトルクTが所定トルクTref以上
の状態(V<Vref、T≧Tref)では、エンジン1は自
動変速機7によるクラッチ6の制御により車輪と連結さ
れて高出力運転され、アクセル開度に応じて自動変速機
7による変速段が設定されて走行を行う。このとき、発
電機4と走行用モータ2はエンジンによる出力の不足分
を補うように駆動トルクを出力する。バッテリ3は発電
機4と走行用モータ2に放電する。 [減速時(回生制動時)]表1及び表2に示すように、
アクセル開度が零で車速が減少方向に変化している減速
時では、発電機4は停止され、エンジンはスロットル弁
開度を全閉にして燃料噴射と点火とを中止するよう制御
する。このとき、自動変速機7はエンジンと車輪とを切
断するようにクラッチ6を制御する。走行用モータ2は
発電機として電力を回生してバッテリ3を充電する。
【0031】次に、図3乃至図8を参照して本実施形態
のハイブリッド自動車の走行状態に応じた駆動力の伝達
形態について説明する。 [発進&低速走行時]図3に示すように、エンジン出力
を伴わない発進及び低速走行時には、エンジン&モータ
制御ECU100は走行用モータ2のみを駆動させ、こ
の走行用モータ2による駆動力をギアトレイン9を介し
て駆動輪11、12に伝達する。また、発進後の低速走
行時も走行用モータ2による走行となる。 [加速時]図4に示すように、エンジン出力を伴う加速
時には、エンジン&モータ制御ECU100はエンジン
1と走行用モータ2の双方を駆動させ、エンジン1と走
行用モータ2による駆動力を併せて駆動輪11、12に
伝達する。 [定常走行時]図5に示すように、エンジン出力を伴う
定常走行時には、エンジン&モータ制御ECU100
は、エンジン1のみを駆動させ、エンジン1からギアト
レイン9を介して駆動輪11、12に駆動力を伝達す
る。ここでの定常走行時は、エンジン負荷が大きくエン
ジン回転数が2000〜3000rpm程度の最も高燃
費となる領域で走行される。 [減速時(回生制動時)]図6に示すように、減速時に
は、自動変速機7に組み込まれたクラッチ6を解放し
て、駆動輪11、12の駆動力がギアトレイン9を介し
て走行用モータ2に回生され、走行用モータ2が駆動源
となってバッテリ3が充電される。 [定常走行時&充電時]図7に示すように、定常走行&
充電時には、自動変速機7に組み込まれたクラッチ6を
締結して、エンジン1からギアトレイン9を介して駆動
輪11、12に駆動力が伝達されると共に、エンジン1
は発電機4を駆動してバッテリ3を充電する。 [充電時]図8に示すように、充電時には、自動変速機
7に組み込まれたクラッチ6を解放してエンジン1から
車輪に駆動力が伝達されないようにし、エンジン1は発
電機4を駆動してバッテリ3を充電する。 [ハイブリッド自動車の電気的構成]図9は、本実施形
態のハイブリッド自動車の電気的構成を示すブロック図
である。
【0032】図9に示すように、統括制御ECU100
には、車速を検出する車速センサ101からの信号、エ
ンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ10
2からの信号、エンジン1に供給される電圧センサ10
3からの信号、エンジン1のスロットルバルブの開度を
検出するスロットル開度センサ104からの信号、ガソ
リン残量センサ105からの信号、バッテリ3の蓄電残
量を検出する蓄電残量センサ106からの信号、セレク
トレバーによるシフトレンジを検出するシフトレンジセ
ンサ107からの信号、運転者によるアクセルペダルの
踏込量を検出するためのアクセルストロークセンサ10
8からの信号、スタートスイッチ109からの信号10
9、その他のセンサとして、自動変速機7の作動油温度
を検出する油温センサからの信号等を入力してエンジン
1に対してスロットル弁開度や点火時期や燃料噴射量の
制御等を行うと共に、走行用モータ2への電力供給量の
制御等を行う。また、統括制御ECU100は、上記各
種センサ信号から車両の運転状態に関するデータ、車
速、エンジン回転数、電圧、ガソリン残量、バッテリの
蓄電残量、シフトレンジ、電力供給系統等をLCD等の
表示部16を介して表示させる。
【0033】ブレーキ制御ECU300は統括制御EC
U100と双方向で通信可能に接続され、車輪速センサ
からの車輪速信号を入力して、各車輪速から推定演算さ
れる車体速と現在の車輪速から各車輪のスリップ量
(率)を演算し、駆動輪11、12と従動輪13、14
の車輪速変化量(率)から駆動輪がスリップしそうな状
態か否かを検出し、この状態を検出するとエンジン若し
くは走行用モータの出力トルクを低下させるか、或いは
目標スリップ率に収束するように各チャンネル毎に並行
して制動圧を上昇させて駆動輪の加減速時のスリップを
抑制する。尚、後述する姿勢制御装置が搭載される場合
には、ヨーレートセンサ、横方向加速度センサ、ステア
リング舵角センサから各信号が出力される。 [ハイブリッド自動車のトラクション制御]次に、本実
施形態のハイブリッド自動車のトラクション制御ついて
説明する。
【0034】図14〜図17は、本実施形態の統括制御
ECU100によるトラクション制御を示すフローチャ
ートである。図18は、エンジンとモータによるトラク
ション制御を示すタイムチャートである。図19は、モ
ータのみによるトラクション制御を示すタイムチャート
である。 <スリップ初期のフィードフォワード制御>図14に示
すように、ステップS2では、括制御ECU100は乗
員によりスタートスイッチ109がオンされるのを待
ち、スタートスイッチ109がオンされたならば(ステ
ップS2でYES)、ステップS4で図9に示す各セン
サからデータを入力する。ステップS6では、車速Vや
アクセル開度αやバッテリ充電量BC等に基づいて表1
及び表2に示す基本運転モードに設定する。ステップS
8では、図10に示すマップから走行用モータ2の基本
制御トルクMTを演算する。ステップS10では、図1
0に示すマップからエンジン1の基本制御トルクETを
演算する。
【0035】図10のマップに示すように、要求トルク
Tが低い領域A1では走行用モータ2の駆動力だけで走
行させ、要求トルクTが中程度の領域A2ではエンジン
1と走行用モータ2の駆動力で走行させ、要求トルクT
が高い領域A3ではエンジン1の駆動力だけで走行させ
る。
【0036】また、図11に示すようにエンジン1の基
本制御トルクETは車速Vとアクセル開度αから設定さ
れ、図12に示すように走行用モータ2の基本制御トル
クMTはモータ回転数NMで回転させるための電力量か
ら設定される。更に、図13に示すように、自動変速機
7の変速段は車速Vとアクセル開度αから設定される。
【0037】ステップS12では、自動車が走行中か否
かを判定するために、車速Vがゼロより大きいか否か判
定する。ステップS12で車速Vがゼロより大きいなら
ば(ステップS12でYES)、走行中なのでステップ
S14に進み、車速Vがゼロならば(ステップS12で
NO)、車両停止中なので表1、2の基本運転モードに
基づいてステップS30に進む。
【0038】ステップS14では、走行用モータ2とエ
ンジン1の両方が運転中か否かを判定する。ステップS
14で走行用モータ2とエンジン1の両方が運転中なら
ば(ステップS14でYES)、ステップS16に進
み、そうでないならばステップS15で走行用モータ2
だけの運転中か否かを判定する。
【0039】ステップS15で走行用モータ2だけの運
転中ならば(ステップS15でYES)、後述する図1
6のステップS72に進む。また、ステップS15で走
行用モータ2だけの運転中でないならば(ステップS1
5でNO)、エンジン1だけの運転中なので、ステップ
S16以降におけるエンジン制御だけを実行する。
【0040】ステップS16では、各車輪速から推定演
算される車体速VBと駆動輪の現在の車輪速から各車輪
のスリップ率(量)SLを演算すると共に(スリップ率
SL=車輪速/車体速)、スリップ率SLを微分したス
リップ率の変化率ΔSLを演算する。ステップS18で
は、スリップ率SLが所定閾値SL0以上か否かを判定
する(図18参照)。ステップS18でスリップ率SL
が所定閾値SL0以上ならば(ステップS18でYE
S)、ステップS22に進み、スリップ率SLが所定閾
値SL0以上でないならば(ステップS18でNO)、
ステップS32に進む。
【0041】ステップS20では、スリップ率SLの変
化率ΔSLが所定閾値ΔSL0以上か否かを判定する
(図18参照)。ステップS20で変化率ΔSLが所定
閾値ΔSL0以上ならば(ステップS20でYES)、
ステップS22に進む。スリップ率SLの変化率ΔSL
は、図18に示すように、スリップ率が所定閾値SL0
を超えた初期段階におけるスリップ率SLの増加度合
(傾き)を表わし、変化率ΔSLが所定閾値ΔSL0以
上ならばスリップ率SLが急増していると判定される。
ステップS20で変化率ΔSLが所定閾値ΔSL0以上
でないならば(ステップS20でNO)、スリップ率S
Lの偏差が小さくなっているのでステップS36に進
む。
【0042】ステップS22では、スリップ率SLと所
定閾値SL0との偏差が大きいスリップ初期と判定し
て、トルクダウンしてスリップを抑えるために、エンジ
ンの制御トルクETをトルクダウン後の要求トルクET
1(トルクダウン量ではない)に設定する。要求トルク
ET1はスリップ発生前の制御トルクETより小さく、
スリップ率SLが大きい程小さな値に設定される。
【0043】ステップS24では、エンジン1と同様に
トルクダウンしてスリップを抑えるために、走行用モー
タ2の制御トルクMTをトルクダウン後の要求トルクM
T1(トルクダウン量ではない)に設定する。要求トル
クMT1は負値(MT0<MT1≦0)で回転数NMが
ゼロに近づくように逆トルクが付与され、スリップ発生
前の制御トルクMTより小さく、スリップ率SLが大き
い程小さな値、つまり逆トルクが大きい値に設定され
る。
【0044】ステップS26では、走行用モータ2の制
御トルクMTのなまし処理を行う。このなまし処理は、
下記式1に示すように、係数aMS1を用いて制御トル
クMTの現在値MT(n)と前回値MT(n-1)の平均値を演
算する。また、なまし度合は、後述する通常時の係数a
MS0によるなまし度合より大きくする。
【0045】 MT=1/2{aMS1・MT(n)+(1−aMS1)・MT(n-1)}…(1) 但し、0<aMS0<aMS1<1 ステップS28では、カウンタT1をインクリメントし
て、トラクション制御開始時点からの時間を計時する。
【0046】ステップS30では、エンジン1の制御ト
ルクETを実現するために、スロットル開度を調整する
と共に、検出された吸入空気量に対して空燃比A/F1
4.7(理論空燃比)となるような燃料噴射量を設定し
て、吸気工程から圧縮工程において各気筒に供給し、圧
縮上死点付近で点火プラグにより点火させる。また、走
行用モータの制御トルクMTを実現するために、インバ
ータから走行用モータに供給する電流値及び周波数を調
整する。
【0047】一方、ステップS36では、スリップ率S
Lの偏差は小さくなっているのでエンジン1の制御トル
クETをそのまま維持してトルクダウンを図る。
【0048】ステップS38では、トルクダウンしてス
リップを抑えるために、走行用モータの制御トルクMT
をトルクダウン後の要求トルクMT2(トルクダウン量
ではない)に設定する。要求トルクMT2は正値(MT
2>0)で回転数NMが低減され、スリップ率SLが大
きい程小さな値、つまり正トルクが小さい値に設定され
る。
【0049】また、ステップS18でスリップ率SLが
所定閾値SL0以上でないならば(ステップS18でN
O)、スリップは発生していないので、ステップS32
に進み、カウンタT1がカウントされているか否か(T
1>0)、つまり上記ステップS20〜S30までの処
理を実行中か否かを判定する。
【0050】ステップS32でカウンタT1がカウント
されているならば(ステップS32でYES)、後述す
る図15のステップS42に進み、カウンタT1がカウ
ントされていないならば(ステップS32でNO)、ス
テップS34に進む。
【0051】ステップS34では、走行用モータ2の制
御トルクMTのなまし処理を行った後、ステップS30
に進む。このなまし処理は、下記式2に示すように、係
数aMS0を用いて通常のなまし度合で、制御トルクM
Tの現在値MT(n)と前回値MT(n-1)の平均値を演算す
る。
【0052】 MT=1/2{aMS0・MT(n)+(1−aMS0)・MT(n-1)}…(2) 但し、0<aMS0<aMS1<1とする。 <スリップ後期のフィードバック制御(モータ&エンジ
ン)>図15に示すステップS42では、カウンタT1
が所定値T0を超えたか否かを判定する。ステップS4
2でカウンタT1が所定値T0を超えたならば(ステッ
プS42でYES)、トラクション制御を終了してステ
ップS43に進む。
【0053】また、カウンタT1が所定値T0を超えて
ないならば(ステップS42でNO)、トラクション制
御中なので、ステップS44に進み、アクセル開度αが
ゼロか否かを判定する。
【0054】ステップS44でアクセル開度αがゼロな
らば(ステップS44でYES)、ステップS43に進
み、ゼロでないならば(ステップS44でNO)、ステ
ップS46に進む。
【0055】ステップS43では、カウンタT1が所定
値T0を経過したか、或いはアクセル開度αがゼロなの
で、トラクション制御を終了して、カウンタT1をゼロ
にリセットして、図14のステップS34に進む。
【0056】ステップS46では、スリップ率SLを収
束させるための目標スリップ率SLAを設定する。
【0057】ステップS48ではスリップ率SLと目標
値SLAとの差SLDを演算する(SLD=SL−SL
A)。
【0058】ステップS50では、スリップ率SLと目
標値SLAとの差SLDに応じてスリップ率SLを目標
値SLAに収束させるためのPIDフィードバック制御
に用いるエンジン1のフィードバック制御値(トルク)
ETを演算する。このフィードバック制御値ETは、比
例ゲインPE、積分ゲインIE、微分ゲインDEを設定
して下記式3により演算される。
【0059】 ET=PE・SLD+IE・∫SLD+DE・d/dt・SLD…(3) ステップS52では、極大スリップ値SLmaxであるか
否かを判定する。ステップS52で極大スリップ値SL
maxならば(ステップS52でYES)、ステップS5
4に進み、最新の極大スリップ値SLmaxを記憶する。
また、ステップS52で極大スリップ値SLmaxでない
ならば(ステップS52でNO)、ステップS56に進
み、極小スリップ値SLminであるか否かを判定する。
【0060】ステップS56で極小スリップ値SLmin
ならば(ステップS56でYES)、ステップS58に
進み、最新の極小スリップ値SLminを記憶する。ま
た、ステップS56で極小スリップ値SLminでないな
らば(ステップS56でNO)、ステップS60に進
み、走行用モータ2のフィードバック制御値(トルク)
MTを演算するための、比例ゲインPM1、積分ゲイン
IM1、微分ゲインDM1を設定する。
【0061】比例ゲインPM1と積分ゲインIM1は、
モータ回転数NMが大きい程、或いは極大スリップ値S
Lmaxと極小スリップ値SLminとの差が小さい程、早期
にスリップを抑制するために大きな値に設定される。特
に、モータ回転数NMが大きいときにはモータの出力ト
ルクが小さいので、これによる収束性悪化を抑えること
ができる。
【0062】ステップS62では、スリップ率SLと目
標値SLAとの差SLDに応じてスリップ率SLを目標
値SLAに収束させるためのPIDフィードバック制御
に用いる走行用モータ2のフィードバック制御値(トル
ク)MTを演算する。このフィードバック制御値MT
は、ステップS60で設定された比例ゲインPM1、積
分ゲインIM1、微分ゲインDM1を設定して下記式4
により演算される。
【0063】 MT=PM1・SLD+IM1・∫SLD・dt+DM1・d/dt・SLD …(4) ステップS64では、ステップS62で演算された走行
用モータの制御トルクMTのなまし処理を行った後、図
14のステップS28に進む。このなまし処理は、上記
式2から演算される。
【0064】図18に示すように、スリップ率の偏差が
大きいスリップ初期では、フィードフォワード制御によ
りエンジン1と走行用モータ2の制御トルクET,MT
が大きくなるように設定すると共に、モータ制御トルク
MTのなまし度合を大きくして、大きくトルクダウンさ
せ、その後のフィードバック制御における収束性を高め
ることができる。また、スリップ発生から期間T1が経
過するまでのフォードバック制御中において、モータ回
転数NMが大きい程、或いは極大スリップ値SLmaxと
極小スリップ値SLminとの差が小さい程、比例ゲイン
PM1、積分ゲインIM1を大きく設定する。これによ
り、応答性の高いモータ(10〜30ms)と応答性の
低いエンジン(50〜100ms)とが同時にフィード
バック制御されることによるハンチングを抑制しつつ、
応答性の高いモータと制動トルクが大きいエンジンによ
り早期にスリップを抑制できる。 <スリップ初期のフィードフォワード制御(モータ)>
図14のステップS15で走行用モータ2だけでの運転
中ならば(ステップS15でYES)、図16のステッ
プS72に進む。
【0065】ステップS72では、図14のステップS
16と同様に、各車輪速から推定演算される車体速と駆
動輪の現在の車輪速VBから各車輪のスリップ率(量)
SLを演算すると共に、スリップ率SLを微分したスリ
ップ率の変化率ΔSLを演算する。ステップS74で
は、スリップ率SLが所定閾値SL0以上か否かを判定
する(図19参照)。ステップS74でスリップ率SL
が所定閾値SL0以上ならば(ステップS74でYE
S)、ステップS76に進み、スリップ率SLが所定閾
値SL0以上でないならば(ステップS74でNO)、
ステップS75に進む。
【0066】ステップS76では、スリップ率SLの変
化率ΔSLが所定閾値ΔSL0以上か否かを判定する
(図19参照)。ステップS76で変化率ΔSLが所定
閾値ΔSL0以上ならば(ステップS76でYES)、
ステップS78に進む。ステップS76で変化率ΔSL
が所定閾値ΔSL0以上でないならば(ステップS76
でNO)、ステップS77に進む。
【0067】ステップS78では、スリップ率SLと所
定閾値SL0との偏差が大きいスリップ初期と判定し
て、トルクダウンしてスリップを抑えるために、走行用
モータの制御トルクMTをトルクダウン後の要求トルク
MT3(トルクダウン量ではない)に設定する。要求ト
ルクMT3は負値(MT0<MT3≦0)で回転数Nが
ゼロに近づくように逆トルクが付与され、スリップ発生
前の制御トルクMTより小さく、スリップ率SLが大き
い程小さな値、つまり逆トルクが大きい値に設定され
る。
【0068】ステップS77では、スリップ率SLの偏
差が小さくなっているので、走行用モータの制御トルク
MTをトルクダウン後の要求トルクMT4(トルクダウ
ン量ではない)に設定する。要求トルクMT4は正値
(MT4>0)で回転数Nが低減され、スリップ率SL
が大きい程小さな値、つまり正トルクが小さい値に設定
される。
【0069】ステップS80では、走行用モータ2の制
御トルクMTのなまし処理を行う。このなまし処理は、
上記式1から演算される。
【0070】ステップS82では、カウンタT2をイン
クリメントして、モータのみによるトラクション制御開
始時点からの時間を計時する。ステップS84では、図
14のステップS10でエンジンの基本制御トルクET
が設定されていても、それをキャンセルするようにエン
ジンの制御トルクETをゼロに設定して、図14のステ
ップS30に進む。 <スリップ後期のフィードバック制御(モータ)>図1
7に示すステップS92では、カウンタT2が所定値T
0を超えたか否かを判定する。ステップS92でカウン
タT2が所定値T0を超えたならば(ステップS92で
YES)、トラクション制御を終了してステップS93
に進む。
【0071】また、カウンタT2が所定値T0を超えて
ないならば(ステップS92でNO)、ステップS94
に進み、アクセル開度αがゼロか否かを判定する。
【0072】ステップS94でアクセル開度αがゼロな
らば(ステップS94でYES)、ステップS93に進
み、ゼロでないならば(ステップS94でNO)、ステ
ップS96に進む。
【0073】ステップS93では、カウンタT2が所定
値T0を経過したか、或いはアクセル開度αがゼロなの
で、トラクション制御を終了して、カウンタT2をゼロ
にリセットして、図14のステップS34に進む。
【0074】ステップS96では、スリップ率SLを収
束させるための目標スリップ率SLAを設定する。
【0075】ステップS98ではスリップ率SLと目標
値SLAとの差SLDを演算する(SLD=SL−SL
A)。
【0076】ステップS100では、極大スリップ値S
Lmaxであるか否かを判定する。ステップS100で極
大スリップ値SLmaxならば(ステップS100でYE
S)、ステップS102に進み、最新の極大スリップ値
SLmaxを記憶する。また、ステップS100で極大ス
リップ値SLmaxでないならば(ステップS100でN
O)、ステップS104に進み、極小スリップ値SLmi
nであるか否かを判定する。
【0077】ステップS104で極小スリップ値SLmi
nならば(ステップS104でYES)、ステップS1
06に進み、最新の極小スリップ値SLminを記憶す
る。また、ステップS104で極小スリップ値SLmin
でないならば(ステップS104でNO)、ステップS
108に進み、走行用モータ2の目標スリップ率SLA
へのPIDフィードバック制御に用いるフィードバック
制御値(トルク)MTを演算するための、比例ゲインP
M2、積分ゲインIM2、微分ゲインDM2を設定す
る。
【0078】比例ゲインPM2と積分ゲインIM2は、
モータ回転数が大きい程、或いは極大スリップ値SLma
xと極小スリップ値SLminとの差が小さい程、スリップ
を早期に抑制するために大きな値に設定される。また、
少なくとも積分ゲインをIM1<IM2に設定すれば、
応答性の良い走行用モータ2の制御なのでスリップの収
束性が向上すると共に、比例ゲインをPM1<PM2と
すればモータの応答性を一層向上できる。
【0079】ステップS110では、スリップ率SLと
目標値SLAとの差SLDに応じてスリップ率SLを目
標値SLAに収束させるためのPIDフィードバック制
御に用いる走行用モータ2のフィードバック制御値(ト
ルク)MTを演算する。このフィードバック制御値MT
は、ステップS108で設定された比例ゲインPM2、
積分ゲインIM2、微分ゲインDM2を設定して下記5
により演算される。
【0080】 MT=PM2・SLD+IM2・∫SLD・dt+DM2・d/dt・SLD …(5) ステップS112では、ステップS110で演算された
走行用モータの制御トルクMTのなまし処理を行った
後、図16のステップS82に進む。このなまし処理
は、上記式2から演算される。
【0081】図19に示すように、スリップ率の偏差が
大きいスリップ初期では、フィードフォワード制御によ
り走行用モータ2の制御トルクMTが大きくなるように
設定すると共に、モータ制御トルクMTのなまし度合を
大きくして、応答性のよいモータによりトルクダウンを
精度よく的確に実行でき、特にハイブリッド自動車にお
いてモータのみでの走行は低速時であり、低速時のスリ
ップを収束性を高めることができる。また、スリップ発
生から期間T2が経過するまでのフォードバック制御中
において、モータ回転数NMが大きい程、或いは極大ス
リップ値SLmaxと極小スリップ値SLminとの差が小さ
い程、比例ゲインPM2、積分ゲインIM2を大きく設
定する。これにより、応答性の高いモータにより早期に
スリップを抑制できる。 [ハイブリッド自動車のABS制御]次に、本実施形態
のハイブリッド自動車のABS制御ついて説明する。
【0082】図20は、ABS制御時におけるブレーキ
踏力圧に応じた要求制動トルクの液圧制動トルクFTと
回生制動トルクMTの配分を示す図である。図21は、
液圧ブレーキと走行用モータによるABS制御を示すタ
イムチャートである。図22は、走行用モータのみによ
るABS制御を示すタイムチャートである。
【0083】本実施形態のハイブリッド自動車は、図2
0に示すように、制動時にブレーキ踏力圧Pが所定値P
0を超えるまでは走行用モータ2によるエネルギー回生
制動を行い、所定値P0以上において液圧制動を加えて
スリップを抑制する。 <液圧ブレーキと走行用モータによるABS制御>ブレ
ーキ踏力圧Pが所定値P0を超えるような高速走行中や
摩擦係数の高い路面走行中におけるABS制御では、図
21に示すように、スリップ率SLの偏差が大きいスリ
ップ初期に、フィードフォワード制御により走行用モー
タ2の制御トルクETと液圧制動トルクFTが大きくな
るように設定して初期スリップを抑えることで、その後
のフィードバック制御における収束性を高めることがで
きる。また、スリップ発生から所定期間が経過するまで
のフォードバック制御中において、モータ回転数NMが
大きい程、或いは極大スリップ値SLmaxと極小スリッ
プ値SLminとの差が小さい程、走行用モータ2の比例
ゲインPM3、積分ゲインIM3、微分ゲインDM3と
液圧制動における比例ゲインPF1、積分ゲインIF
1、微分ゲインDF1を小さく設定する。これにより、
応答性の高いモータと応答性の低い液圧制動とが同時に
フィードバック制御されることによるハンチングを抑制
しつつ、応答性の高いモータと大きな液圧制動トルクに
より早期にスリップを抑制できる。 <走行用モータによるABS制御>ブレーキ踏力圧Pが
所定値P0を超えないような低速走行中や摩擦係数の低
い路面走行中におけるABS制御では、図22に示すよ
うに、スリップ率の偏差が大きいスリップ初期では、フ
ィードフォワード制御により走行用モータ2の制御トル
クMTが大きくなるように設定して、応答性のよいモー
タによりスリップ抑制を精度よく的確に実行でき、特に
ハイブリッド自動車においてモータのみでの走行は低速
時であり、低速時のスリップを収束性を高めることがで
きる。また、スリップ発生から所定期間が経過するまで
のフォードバック制御中において、走行用モータ2の比
例ゲインPM4、積分ゲインIM4、微分ゲインDM4
を大きく設定する。これにより、応答性の高いモータに
より早期にスリップを抑制できる。
【0084】尚、上記ABS制御では、フィードバック
制御中に時間が経過するにつれて走行用モータ2の制御
トルクMTを小さくしていき、その分エンジン又はブレ
ーキ液圧による制動力が大きくなるように制御してもよ
い。 [他の実施形態]他の実施形態として、本実施形態のハ
イブリッド自動車に姿勢制御装置を搭載してもよい。姿
勢制御装置は、各車輪をトルクダウン又は制動制御する
ことで車体に旋回モーメントと減速力を加えて前輪或い
は後輪の横滑りを抑制するものである。例えば、車両が
旋回走行中に後輪が横滑りしそうな時(スピン)には主
に前外輪にブレーキを付加し外向きモーメントを加えて
旋回内側への巻き込み挙動を抑制する。また、前輪が横
滑りして旋回外側に横滑りしそうな時(ドリフトアウ
ト)には各車輪に適量のブレーキを付加し内向きモーメ
ントを加えると共に、エンジン出力を抑制し減速力を付
加することにより旋回半径の増大を抑制する。
【0085】姿勢制御について概説すると、ブレーキ制
御ECU300は、車速センサ、ヨーレートセンサ、横
方向加速度センサの検出信号から車両に発生している実
際の横滑り角(以下、実横滑り角という)及び実際のヨ
ーレート(以下、実ヨーレートという)を演算すると共
に、実横滑り角から姿勢制御に実際に利用される推定横
滑り角の演算において参照される参照値を演算する。ま
た、ブレーキ制御ECU300は、ステアリング舵角セ
ンサ等の検出信号から車両の目標とすべき姿勢として目
標横滑り角及び目標ヨーレートを演算し、推定横滑り角
と目標横滑り角の差或いは実ヨーレートと目標ヨーレー
トの差が所定閾値を越えた時に姿勢制御を開始し、推定
実横滑り角或いは実ヨーレートが目標横滑り角或いは目
標ヨーレートに収束するよう制御する。
【0086】この姿勢制御では各車輪ごとに目標スリッ
プ率SLAが設定されるので、本実施形態のスリップ抑
制制御をこの姿勢制御にも同様に適用できる。
【0087】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のハイブリッド自動車の機械的構成
を示すブロック図である。
【図2】ハイブリッド自動車に搭載されるエンジンを示
す図である。
【図3】本実施形態のハイブリッド自動車の発進&低速
走行時の駆動力の伝達形態を説明する図である。
【図4】本実施形態のハイブリッド自動車の加速時の駆
動力の伝達形態を説明する図である。
【図5】本実施形態のハイブリッド自動車の定常走行時
の駆動力の伝達形態を説明する図である。
【図6】本実施形態のハイブリッド自動車の減速時の駆
動力の伝達形態を説明する図である。
【図7】本実施形態のハイブリッド自動車の定常走行&
充電時の駆動力の伝達形態を説明する図である。
【図8】本実施形態のハイブリッド自動車の充電時の駆
動力の伝達形態を説明する図である。
【図9】本実施形態のハイブリッド自動車の電気的構成
を示すブロック図である。
【図10】基本運転時の要求トルクに対するエンジン負
荷とモータ負荷の関係を示す図である。
【図11】車速とアクセル開度に応じたエンジンの基本
制御トルクを示す図である。
【図12】モータ回転数と走行用モータの基本制御トル
クとの関係を示す図である。
【図13】車速とアクセル開度に応じたエンジンの変速
段を示す図である。
【図14】本実施形態の統括制御ECU100によるト
ラクション制御を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態の統括制御ECU100によるト
ラクション制御を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態の統括制御ECU100によるト
ラクション制御を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態の統括制御ECU100によるト
ラクション制御を示すフローチャートである。
【図18】エンジンとモータによるトラクション制御を
示すタイムチャートである。
【図19】モータのみによるトラクション制御を示すタ
イムチャートである。
【図20】ABS制御時におけるブレーキ踏力圧に応じ
た要求制動トルクの液圧制動トルクFTと回生制動トル
クMTの配分を示す図である。
【図21】液圧ブレーキと走行用モータによるABS制
御を示すタイムチャートである。
【図22】走行用モータのみによるABS制御を示すタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 走行用モータ 3 バッテリ 4 発電機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 29/02 311A 5H004 311 41/04 310G 5H115 41/04 310 330G 330 G05B 7/02 A G05B 7/02 B60K 9/00 E (72)発明者 高椋 健治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 小林 明宏 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA48 AA49 AB01 AC01 AC15 AC28 AD04 AD10 AD50 AD51 AE02 AE04 AE07 AE43 AF00 AF01 3D046 AA00 BB28 BB29 CC02 EE01 GG02 HH05 HH08 HH12 HH17 HH22 HH25 HH36 JJ04 JJ06 3G084 AA00 BA00 BA05 BA09 BA13 DA05 DA17 EA07 EA11 EB14 EB15 EB25 FA00 FA05 FA10 3G093 AA05 AA07 AA16 AB00 BA01 BA15 DA06 DB00 DB03 DB04 DB17 DB21 DB23 EA05 EA09 EB00 FA00 FA05 FA11 FB00 3G301 HA00 HA01 HA04 HA19 JA06 JA07 JA38 LA03 MA11 NA01 NA08 ND05 ND42 PA11A PA11Z PF03Z PF15Z 5H004 GB12 HA10 HA20 HB08 JB07 JB18 KA62 KA66 KA69 KB02 KB04 KB06 KB34 KC39 KC53 KC54 LB05 LB06 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PI22 PI29 PI30 PO02 PO06 PO17 PU10 PU22 PU24 PU25 PV09 QA01 QE01 QE02 QE07 QE08 QE10 QE12 QH02 QI04 QI07 QI12 QN03 QN06 QN22 QN23 QN24 RB08 RE05 RE06 SE04 SE05 SE06 SE08 TB01 TE02 TE03 TE06 TE08 TI02 TO05 TO13 TO21 TO22 TO30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータとエンジンとを併用して走行する
    ハイブリッド車両において、 車輪に制動力を作用させる液圧制動手段及び前記エンジ
    ンと、 前記車輪のスリップに関連するスリップ関連値を検出す
    るスリップ検出手段と、 前記スリップ関連値と目標値との偏差に基づいて、該ス
    リップ関連値を目標値に収束させるよう前記モータによ
    る車輪に対する駆動力をフィードバック制御する第1制
    御手段と、 前記スリップ関連値と目標値との偏差に基づいて、前記
    液圧制御手段又は前記エンジンによる車輪に対する駆動
    力をフィードバック制御する第2制御手段と、 前記第1制御手段による第1スリップ抑制制御と、前記
    第1及び第2制御手段による第2スリップ抑制制御とを
    車両の走行状態に応じて選択する制御選択手段とを備
    え、 前記第1制御手段は、前記第1スリップ抑制制御におけ
    るフィードバックゲインを、前記第2スリップ抑制制御
    におけるフィードバックゲインより大きく設定すること
    を特徴とするハイブリッド車両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1制御手段は、前記偏差の収束度
    合が大きいときに、フィードバックゲインを大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の
    走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制御手段は、前記第2スリップ
    抑制制御中に実行されることを特徴とする請求項2に記
    載のハイブリッド車両の走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1制御手段は、前記モータ回転数
    が大きいときに前記フィードバックゲインを大きく設定
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のハイブリッド車両の走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スリップが所定値以上となったと
    き、前記モータ、エンジン、液圧制動手段の少なくとも
    1つにより車輪のトルクを低下させるようフィードフォ
    ワードで初期スリップを抑制制御する初期スリップ抑制
    手段を更に備え、 前記制御選択手段は、前記初期スリップの抑制制御後に
    実行されると共に、前記初期スリップの抑制制御におけ
    る制御応答速度を、前記制御選択手段により選択された
    前記第1又は第2スリップ抑制制御の制御応答速度より
    大きく設定することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載のハイブリッド車両の走行制御装置。
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