JP2001263116A - エンジンの停止時騒音防止装置 - Google Patents

エンジンの停止時騒音防止装置

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JP2001263116A
JP2001263116A JP2000077575A JP2000077575A JP2001263116A JP 2001263116 A JP2001263116 A JP 2001263116A JP 2000077575 A JP2000077575 A JP 2000077575A JP 2000077575 A JP2000077575 A JP 2000077575A JP 2001263116 A JP2001263116 A JP 2001263116A
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torque
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motor
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Noriomi Okamoto
典臣 岡本
Susumu Komiyama
晋 小宮山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

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  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】始動用モータの回転駆動力をチェーンを介して
エンジンに伝動させる構成において、エンジンの停止直
前に、チェーンテンショナーから騒音が発生することを
防止する。 【解決手段】エンジン回転数Nen(rpm)が、エンジンの
停止要求に基づいてNen0からNen1まで低下する間で、
始動用モータのトルク指令値を0から目標トルク値Tmbs
topにまで変化させ、その後、Nen2になるまで目標トル
ク値Tmbstopに維持させ、Nen2から停止するまでの間で
目標トルク値Tmbstopから0に戻す。そして、前記トル
ク指令値に応じて、始動用モータのトルクをエンジンの
回転方向とは逆方向に作用させることで、エンジン停止
直前における回転変動を抑制し、以って、チェーンの張
力変化を抑止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンの停止時騒
音防止装置に関し、詳しくは、エンジン停止直前の回転
変動を要因として騒音が発生することを防止するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気自動車において、ジェネ
レータを駆動するエンジンを備え、該エンジンの始動・
停止をバッテリの端子電圧等に応じて制御することが行
われていた(特許公報第2790256号等参照)。
【0003】また、エンジンを動力源とするハイブリッ
ド車両において、エンジン停止時における歯打ち音の発
生を低減するためにエンジンのポンプ仕事を大きくする
構成が、特開平11−173171号公報に開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン始
動用モータの駆動軸に軸支させたスプロケットと、エン
ジンのクランク軸に軸支させたスプロケットとの間にチ
ェーンを張り渡して巻掛け伝動装置を構成し、該巻掛け
伝動装置によって始動用モータの回転をエンジンに伝達
する構成としたエンジンにおいて、エンジンの停止直前
に、前記チェーンの張力を調整する張力調整機構から騒
音が発生することがあった。
【0005】前記騒音は、エンジン停止直前の大きな回
転変動の落ち込みのときに、前記チェーンが急激に緩
み、該チェーンの緩みに伴って張力調整機構を構成する
プランジャが飛び出すことが要因となっているものと推
定される。
【0006】前記プランジャは、スプリングで付勢され
ると共に、チェックバルブを介してシリンダ内にオイル
が供給され、該オイルをダンパとして機能させる構成と
なっており、前記チェックバルブのスプリングのセット
荷重やオイル供給孔の穴径の変更等によって、急激なプ
ランジャの飛び出しを抑制することを検討したが、これ
らの変更は、張力調整に影響するため、要求の張力に調
整させつつ、エンジン停止直前の騒音を低減させること
が困難であった。
【0007】また、例えば、エンジン停止要求をトリガ
ーとして前記プランジャへのオイル供給経路をバルブで
閉じる構成とすれば、通常時の張力調整に影響を与える
ことなく、エンジン停止時のプランジャの飛び出しを減
少させることができるが、係る構成では、バルブの追加
が必要になると共に、バルブを設置するためにオイル供
給経路を変更する必要が生じるなど、簡便に騒音低減を
図ることができないという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、エンジン停止直前のプランジャの飛び出しを要因
とする騒音を、通常時の張力調整に影響を与えることな
く、簡便な構成で低減できるエンジンの停止時騒音防止
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明では、張力調整機構が備えられた巻掛け伝動装置を
介してクランク軸を回転駆動する始動用モータを備えた
エンジンにおいて、エンジンの停止直前に始動用モータ
のトルクをクランク軸に作用させる。
【0010】かかる構成によると、エンジンの停止直前
に始動用モータのトルクをクランク軸に作用させること
で、エンジンの回転変動が抑制され、巻掛け伝動装置を
構成するチェーンやベルトなどの張力変化が小さくな
る。
【0011】請求項2記載の発明では、始動用モータの
トルクを、エンジンの停止直前に、クランク軸の回転方
向とは逆方向に作用させる構成とした。かかる構成によ
ると、始動用モータのトルクがエンジンの制動方向に作
用して、回転低下を速めつつ回転変動を抑制し、巻掛け
伝動装置を構成するチェーンやベルトなどの張力変化が
小さくなる。
【0012】請求項3記載の発明では、始動用モータの
トルクを、エンジンの停止直前に、クランク軸の回転方
向と同じ方向に作用させる構成とした。かかる構成によ
ると、始動用モータのトルクがエンジンを回転させる方
向に作用して、回転低下を遅くしつつ回転変動を抑制
し、巻掛け伝動装置を構成するチェーンやベルトなどの
張力変化が小さくなる。
【0013】請求項4記載の発明では、始動用モータの
トルクを、エンジン回転速度に基づき制御する構成とし
た。かかる構成によると、エンジン回転速度に基づき始
動用モータのトルクを作用させるべき回転領域を判断さ
れ、また、エンジン回転速度に基づき作用させるべきモ
ータトルクが判断される。
【0014】請求項5記載の発明では、エンジン回転速
度毎に予め決定されたトルクに従って始動用モータを駆
動制御する構成とした。かかる構成によると、エンジン
回転速度毎に予めモータトルクが設定され、エンジン停
止要求に伴ってエンジン回転速度が低下するときに、該
回転低下に対応してモータトルクが一定のパターンで変
更される。
【0015】請求項6記載の発明では、第1エンジン回
転速度から第2エンジン回転速度(<第1エンジン回転
速度)までの間で、前記始動用モータのトルクを初期値
から目標値にまで変化させ、第3エンジン回転速度(<
第2エンジン回転速度)から第4エンジン回転速度(<
第3エンジン回転速度)までの間で、前記始動用モータ
のトルクを前記目標値から前記初期値にまで戻す構成と
した。
【0016】かかる構成によると、エンジン停止要求に
伴う回転低下によって第1エンジン回転速度になると、
その時点から第2エンジン回転速度(<第1エンジン回
転速度)にまで低下する間で、モータトルクを初期値か
ら目標値にまで変化させ、第2エンジン回転速度から第
3エンジン回転速度(<第2エンジン回転速度)まで低
下する間では目標値に維持し、第3エンジン回転速度
(<第2エンジン回転速度)から第4エンジン回転速度
(<第3エンジン回転速度)まで低下する間で、モータ
のトルクを目標値から初期値に戻し、回転変動を抑制す
るためのモータトルクの制御を終了させる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、エンジン
の停止直前に始動用モータのトルクをクランク軸に作用
させることで、回転変動を抑制することができ、これに
より、巻掛け伝動装置を構成するチェーンやベルトなど
が急激に緩むことを回避できるので、張力調整機構のプ
ランジャの飛び出しによる騒音の発生を抑制できるとい
う効果がある。
【0018】請求項2記載の発明によると、モータトル
クをエンジンの制動方向に作用させることで回転変動を
抑制し、張力調整機構のプランジャの飛び出しによる騒
音の発生を抑制できるという効果がある。
【0019】請求項3記載の発明によると、モータトル
クをエンジンの回転方向に作用させることで回転変動を
抑制し、張力調整機構のプランジャの飛び出しによる騒
音の発生を抑制できるという効果がある。
【0020】請求項4記載の発明によると、騒音が発生
する回転領域で必要なモータトルクを作用させることが
でき、張力調整機構のプランジャの飛び出しによる騒音
の発生を的確に抑制できるという効果がある。
【0021】請求項5記載の発明によると、過剰なモー
タトルクの作用による急激な回転低下や回転低下の間延
びの発生を回避しつつ、回転変動を抑制できるという効
果がある。
【0022】請求項6記載の発明によると、回転変動の
抑制に必要なモータトルクにまで滑らかに変化させ、ま
た、前記必要トルクから滑らかに減らすことができ、停
止時のエンジン回転速度に大きな乱れを生じさせること
なく、騒音の発生を確実に抑制できるという効果があ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る停止時騒音防
止装置が適用されるハイブリッド車両を示すシステム構
成図である。
【0024】この図1に示すハイブリッド車両は、エン
ジン1と駆動用モータ2が駆動輪3を駆動する方式であ
り、2つの駆動力を状況に応じて使い分けることができ
るようになっている。
【0025】具体的には、エンジン1の出力軸は、電磁
クラッチ4を介して無段変速機5に接続され、該無段変
速機5の出力がディファレンシャルギヤ6を介して駆動
輪3に伝達される。
【0026】また、前記電磁クラッチ4と無段変速機5
との間の出力軸に、駆動用モータ2の駆動力が加えられ
るようになっている。また、エンジン1を回転駆動する
始動用モータ7が設けられている。
【0027】一方、制御回路として、前記無段変速機5
における変速比を制御する変速機制御回路11、前記駆
動用モータ2のモータトルクを制御する駆動用モータ制
御回路12、前記電磁クラッチ4の伝達トルクを制御す
る電磁クラッチ制御回路13、前記エンジン1の出力ト
ルクを制御するエンジン制御回路14、前記始動用モー
タ7のモータトルクを制御する始動用モータ制御回路1
5が設けられる一方、これら制御回路を統合制御する車
両制御回路16が設けられる。
【0028】前記車両制御回路16には、バッテリから
の充電状態の情報、ドライバが操作するアクセル・ブレ
ーキ・シフト位置の情報、車両の車速情報、更には、エ
ンジン1の回転速度・冷却水温度の情報などが入力さ
れ、これらの情報に基づいて、変速比,駆動用モータト
ルク,クラッチトルク,エンジン出力トルク,始動用モ
ータトルクの指令を出力する。
【0029】上記ハイブリッド車両において、エンジン
1(及びモータ2)で車両を駆動する走行パターンと、
モータ2のみで走行させるパターンとがあり、エンジン
1(及びモータ2)で車両を駆動する走行パターンから
モータ2のみで走行させるパターンへ移行するときに
は、エンジン1が自動停止される。
【0030】また、バッテリの電圧が低いと、エンジン
1を強制的に起動させ、始動用モータ7を発電機として
用いてバッテリに充電するようになっており、充電終了
後にエンジン1を走行の駆動源として用いない場合に
は、エンジン1が自動停止される。
【0031】更に、暖機要求に応じてエンジン1を起動
させたときには、暖機完了に伴ってエンジン1が自動停
止され、イグニッションスイッチのOFF時にエンジン
1が起動していた場合にも、エンジン1が自動停止され
る。
【0032】前記始動用モータ7は、図2に示すよう
に、エンジン1のクランク軸に軸支させたスプロケット
51と、始動用モータ7の駆動軸に軸支させたスプロケ
ット52との間にチェーン53を張り渡してなる巻掛け
伝動装置によって、エンジン1を回転駆動する構成であ
る。
【0033】また、前記始動用モータ7によりエンジン
1を回転駆動するときに緩み側となる始動用モータ7か
ら送り出される側に、チェーン53の張力を調整するた
めの張力調整機構54が設けられ、張り側には、テンシ
ョンガイド55が設けられている。
【0034】前記張力調整機構54は、チェーン53の
外側を支点Sとして揺動可能に支持されるスラックガイ
ド56と、該スラックガイド56の先端をチェーン53
に近づく方向に押圧するテンショナー57とから構成さ
れる。
【0035】前記テンショナー57は、図3に示すよう
に、本体60に形成されるシリンダ61と、該シリンダ
61内に軸方向へ移動可能に嵌挿されるプランジャ62
と、該プランジャ62をシリンダ61から離れる方向に
付勢するスプリング63と、前記シリンダ61の底部に
開口される給油孔64を閉塞するボール弁65と、該ボ
ール弁65をリテーナ66を固定端として閉塞方向に付
勢するスプリング67と、シリンダ61の内周に形成さ
れる溝68に嵌合支持され、プランジャ62の外周と摺
接するOリング69とから構成される。
【0036】また、前記給油孔64に連続する油路70
が、前記本体60に形成されており、前記油路70を介
して図示しないオイルポンプからオイルが、ボール弁6
5がリフトしたときにシリンダ61内に供給されるよう
になっている。
【0037】上記構成において、前記プランジャ62の
先端部が、スラックガイド56の先端をチェーン53に
近づく方向に押圧することでチェーン53の張力が調整
され、チェーン53の緩みと張りとを繰り返すときに、
シリンダ61内に充填されるオイルがダンパとして機能
し、プランジャ62の振動が減衰される構成となってい
る。例えば、チェーン53が緩んだときには、プランジ
ャ62がスプリング63の付勢力によってシリンダ61
から突き出す方向に移動し、これに伴ってシリンダ61
内の圧力が低下するとボール弁65がリフトして開弁
し、オイルが給油孔64を介してシリンダ61内に供給
され、この状態からチェーン53が張られると、チェー
ン53が張力がシリンダ61内のオイルを押しつぶすよ
うにしてプランジャ62を押し戻し、このときにオイル
がシリンダ61内から徐々に排出される。
【0038】ところで、前述のように、モータ2のみを
用いる走行パターンへの移行などに伴ってエンジン1が
自動停止されるときに、エンジン1が周期的に圧縮仕事
を行なうことで極低回転域で大きな回転変動が生じ、回
転速度が急に落ち込むときにチェーン53が急激に緩
む。そして、チェーン53の急激な緩みに追従して前記
プランジャ62が急に突き出ると、これが騒音要因とな
ってしまう。
【0039】そこで、本実施の形態では、チェーン53
の急激な緩みを生じさせる大きな回転変動の発生を、始
動用モータ7の制御によって抑制し、前記プランジャ6
2が急に突き出ることによる騒音の発生を抑止するよう
にしてある。
【0040】具体的には、図4のフローチャートに示す
ようにして、始動用モータ7をエンジン1の停止時に制
御する。図4のフローチャートは、前記車両制御回路1
6において処理されるものであり、ステップS1では、
エンジン1の停止要求があるか否かを判別する。
【0041】エンジン1の停止要求がある場合には、ス
テップS2へ進み、エンジントルクの指令値を0とする
燃料カット要求を出力し、また、始動用モータ7のトル
ク指令値を0とする制御指令を出力する。
【0042】次のステップS3では、前記燃料カット要
求に応じた燃料カットによってエンジン回転数Nen(rp
m)が予め記憶されたエンジン回転数Nen0(例えば500rp
m:第1エンジン回転速度)まで低下したか否かを判別
する。
【0043】エンジン回転数NenがNen0以下になる
と、ステップS4へ進み、そのときのエンジン回転数N
enに応じて始動用モータ7のトルク指令値を決定する。
具体的には、エンジン1の回転方向とは逆方向(回生
側)に作用させる目標トルク値をTmbstop(例えば10N
m)とし、始動用モータ7のトルクを前記目標トルク値
Tmbstopにする回転数(rpm)を、エンジン回転数Nen1
(例えば400rpm:第2エンジン回転速度)とするとき
に、始動用モータ7のトルク指令値を、 トルク指令値=Tmbstop×(Nen0−Nen)/(Nen0−
Nen1) として求める。
【0044】即ち、エンジン回転数NenがNen0からNe
n1まで低下する間で、始動用モータ7のトルクを初期値
である0から前記目標トルク値Tmbstopにまで変化させ
るものであり、エンジン回転数Nen毎に予めトルク値が
決められることになる(図5参照)。
【0045】ステップS5では、エンジン回転数Nenが
Nen1以下になったか否かを判別し、エンジン回転数Ne
nがNen1以下であれば、ステップS6へ進んで、始動用
モータ7のトルク指令値に、前記目標トルク値Tmbstop
をセットする。
【0046】エンジン回転数NenがNen1よりも高い場
合には、ステップS4の演算で始動用モータ7のトルク
指令値が決められる。ステップS7では、エンジン回転
数Nenがエンジン回転数Nen2(例えば100rpm:第3エ
ンジン回転速度)以下なったか否かを判別する。そし
て、エンジン回転数NenがNen2以下になるまでは、ス
テップS6へ戻り、始動用モータ7のトルク指令値に、
前記目標トルク値Tmbstopをセットする(図5参照)。
【0047】従って、エンジン回転数NenがNen0から
Nen1まで低下する間で、始動用モータ7のトルクを初
期値である0から前記目標トルク値Tmbstopにまで変化
させた後、エンジン回転数NenがNen2以下になるまで
は、始動用モータ7のトルク指令値が前記目標トルク値
Tmbstopに固定されることになる(図5参照)。
【0048】エンジン回転数NenがNen2以下なると、
ステップS8へ進み、始動用モータ7のトルク指令値を
下式に従って算出する。 トルク指令値=Tmbstop×Nen/Nen2 上式は、エンジン回転数Nen3(第4エンジン回転速
度)=0rpmとすると、 トルク指令値=Tmbstop×(Nen−Nen3)/(Nen2−
Nen3) として表され、エンジン回転数NenがNen2からNen3ま
で低下する間で、始動用モータ7のトルクを前記目標ト
ルク値Tmbstopから初期値(=0)にまで変化させるも
のである(図5参照)。
【0049】ステップS9では、エンジン回転数Nenが
0rpmであるか否かを判別し、0rpmでないときには、ス
テップS8へ戻ってトルク指令値を演算させ、0rpmに
なると、ステップS10へ進んでトルク指令値を0とす
る。
【0050】上記のように設定される始動用モータ7の
トルク指令値が始動用モータ制御回路15に出力され、
始動用モータ制御回路15では、図6に示すように、前
記トルク指令値,バッテリ電圧,モータ回転数(rpm)
に従って始動用モータ7に電流指令値を出力する。
【0051】ここで、前記トルク指令値は、エンジン1
の回転方向とは逆方向に作用させるモータトルクであ
り、該モータトルクがエンジン1のクランク軸に作用す
る結果、エンジン1の制動力(負荷)として働くことに
なるから、極低回転域(100〜200rpm)になっても大き
な回転変動が発生することを抑止できる。従って、回転
変動に伴ってチェーン23が急激に緩むことがなく、プ
ランジャ62が急に突き出ることがないから、プランジ
ャ62の急な突き出しによる騒音の発生を回避できる。
【0052】上記実施形態では、前記始動用モータ7の
トルク指令値を、機関1の回転方向と逆方向に作用させ
るモータトルク(回生トルク)としたが、機関1の回転
方向と同じ方向(力行側)に作用させるモータトルク
(力行トルク)としても良い。この場合、モータトルク
が回転低下を抑制するように働くことで、極低回転域
(100〜200rpm)での大きな回転変動を抑止し、チェー
ン23が急激に緩んでプランジャ62が急に突き出すこ
とによる騒音の発生を回避できる。
【0053】エンジン1の回転方向と同じ方向(力行
側)に作用させる始動用モータ7のモータトルクは、図
5に示した逆方向に作用させるモータトルクと同様にし
て、エンジン回転数rpmに応じて、目標値にまで増大さ
せ、その後0にまで戻す構成とすれば良い。
【0054】また、上記実施の形態では、始動用モータ
7の駆動力をクランク軸に伝達する巻掛け伝動装置にお
いてチェーン53を用いる構成としたが、ベルトを用い
る構成であっても良い。
【0055】また、車両をハイブリッド車両に限定する
ものではなく、駆動用モータ2を備えずに、エンジン1
のみを動力源とする車両において、エンジン1がアイド
ルストップで自動停止されるときや、イグニッションス
イッチのOFF操作に伴って停止されるときに、上記の
ように始動用モータ7のトルクをクランク軸に作用させ
る構成としても、同様に騒音を低減する効果が得られ
る。
【0056】更に、上記実施の形態では、エンジン回転
速度(回転数rpm)に応じて始動用モータ7のトルクを
制御するようにしたが、例えば、エンジン停止要求が出
力された時点又は該停止要求出力時から所定時間が経過
した時でモータトルクを目標値にまで立ち上げ、その後
時間経過と共にモータトルクを小さくする構成とするな
ど、エンジン回転速度の情報を用いないでモータトルク
を制御することも可能である。
【0057】また、エンジン回転速度の変化速度に基づ
いてモータトルクを逐次補正する構成とすることもで
き、更に、エンジン停止直前に発生した回転変動に基づ
いて次回の停止時にエンジン1に作用させるモータトル
クを補正する学習機能を持たせるようにしても良い。
【0058】尚、本実施形態では、始動用モータに特定
して述べているが、これは無論発電機能をも兼備するも
のであり、これを発電専用とする場合には、上記に示し
たチェーン(ベルト)の張り側と緩み側とが逆になり、
それに伴いテンショナーの位置が図2の下側に配置され
ることになるが、この場合も同様の手法に基づいた対応
策を適用することで騒音を低減できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における車両のシステム構成図。
【図2】同上実施の形態における始動用モータの巻掛け
伝動装置を示す図。
【図3】上記巻掛け伝動装置における張力調整機構を示
す断面図(図2のA−A断面図)。
【図4】実施の形態におけるエンジン停止直前の始動用
モータの制御を示すフローチャート。
【図5】実施の形態におけるエンジン停止直前の始動用
モータの制御を示すタイムチャート。
【図6】実施の形態における始動用モータの制御回路を
示す制御ブロック図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…駆動用モータ 3…駆動輪 4…電磁クラッチ 5…無段変速機 6…ディファレンシャルギヤ 7…始動用モータ 11…変速機制御回路 12…駆動用モータ制御回路 13…電磁クラッチ制御回路 14…エンジン制御回路 15…始動用モータ制御回路 16…車両制御回路 51,52…スプロケット 53…チェーン 54…張力調整機構 55…テンションガイド 56…スラックガイド 57…テンショナー 62…プランジャ 63,67…スプリング 65…ボール弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 F02D 29/02 D 321 321C 321A F02N 11/00 F02N 11/00 N F16H 7/08 F16H 7/08 B // B60K 6/02 B60K 9/00 C Fターム(参考) 3D039 AA25 AB27 3G092 AC02 AC03 BB10 CA01 CB05 DG08 EA09 FA14 FA30 GA10 GA17 HE01Z 3G093 AA06 AA07 AA16 BA22 BA32 CA10 DA01 EA05 EB00 EC02 FA11 FB02 3J049 AA08 BB02 BB11 BC03 CA01 5H115 PA05 PG04 PI13 PU01 PU25 RB08 RE01 SE05 TB01 TE08 TI01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張力調整機構が備えられた巻掛け伝動装置
    を介してクランク軸を回転駆動する始動用モータを備え
    たエンジンにおいて、 エンジンの停止直前に前記始動用モータのトルクを前記
    クランク軸に作用させることを特徴とするエンジンの停
    止時騒音防止装置。
  2. 【請求項2】前記始動用モータのトルクを、エンジンの
    停止直前に、前記クランク軸の回転方向とは逆方向に作
    用させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの停
    止時騒音防止装置。
  3. 【請求項3】前記始動用モータのトルクを、エンジンの
    停止直前に、前記クランク軸の回転方向と同じ方向に作
    用させることを特徴とする請求項1記載のエンジンの停
    止時騒音防止装置。
  4. 【請求項4】前記始動用モータのトルクを、エンジン回
    転速度に基づき制御することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1つに記載のエンジンの停止時騒音防止装
    置。
  5. 【請求項5】エンジン回転速度毎に予め決定されたトル
    クに従って前記始動用モータを駆動制御することを特徴
    とする請求項4記載のエンジンの停止時騒音防止装置。
  6. 【請求項6】第1エンジン回転速度から第2エンジン回
    転速度(<第1エンジン回転速度)までの間で、前記始
    動用モータのトルクを初期値から目標値にまで変化さ
    せ、第3エンジン回転速度(<第2エンジン回転速度)
    から第4エンジン回転速度(<第3エンジン回転速度)
    までの間で、前記始動用モータのトルクを前記目標値か
    ら前記初期値にまで戻すことを特徴とする請求項5記載
    のエンジンの停止時騒音防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004162624A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Nissan Motor Co Ltd 車両のエンジン自動停止装置
WO2008026355A1 (fr) 2006-08-28 2008-03-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Véhicule et procédé de commande associé

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