JP2001261882A - 塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法 - Google Patents
塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法Info
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- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩素含有プラスチック廃棄物から熱分解によ
り塩素を分離除去して、たとえば、高炉還元剤およびセ
メント原燃料などとして好適に使用し得る塩素含有率の
低い熱分解残渣を得る。 【解決手段】 熱分解による塩素含有プラスチック廃棄
物からの塩素の除去に先立って、有機溶媒の共存下で、
該塩素含有プラスチック廃棄物中の少なくとも塩素含有
プラスチックに含有せしめられた添加剤に起因する金属
を、熱分解において塩素含有プラスチック廃棄物から分
離除去された塩素または塩化水素と反応させないことを
特徴とする。
り塩素を分離除去して、たとえば、高炉還元剤およびセ
メント原燃料などとして好適に使用し得る塩素含有率の
低い熱分解残渣を得る。 【解決手段】 熱分解による塩素含有プラスチック廃棄
物からの塩素の除去に先立って、有機溶媒の共存下で、
該塩素含有プラスチック廃棄物中の少なくとも塩素含有
プラスチックに含有せしめられた添加剤に起因する金属
を、熱分解において塩素含有プラスチック廃棄物から分
離除去された塩素または塩化水素と反応させないことを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩素含有プラスチッ
ク廃棄物の熱分解方法に関し、さらに詳細には、塩素含
有プラスチック廃棄物を加熱分解し、遊離の塩化水素お
よび/または塩素を分離、除去して、塩素含有率が極め
て低く利用価値の大きい分解残渣を得る塩素含有プラス
チック廃棄物の熱分解方法に係る。
ク廃棄物の熱分解方法に関し、さらに詳細には、塩素含
有プラスチック廃棄物を加熱分解し、遊離の塩化水素お
よび/または塩素を分離、除去して、塩素含有率が極め
て低く利用価値の大きい分解残渣を得る塩素含有プラス
チック廃棄物の熱分解方法に係る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の廃棄物の最終処分場である
埋め立て地の不足、資源の枯渇、廃棄物の焼却処理によ
るダイオキシン、炭酸ガス、塩素ガスおよび塩化水素ガ
スなどの有害ガスの発生などによる環境汚染などが問題
とされ、廃棄物の処理およびリサイクルが注目されてい
る。特に、プラスチックは産業分野から一般家庭至るま
で種々の用途に広く使用されており、廃棄されるプラス
チックは膨大な量に達している。このような事情から、
各種のプラスチック廃棄物は、種々な処理を経て、油、
高炉還元剤およびセメント原燃料などとしての有効利用
が図られている。
埋め立て地の不足、資源の枯渇、廃棄物の焼却処理によ
るダイオキシン、炭酸ガス、塩素ガスおよび塩化水素ガ
スなどの有害ガスの発生などによる環境汚染などが問題
とされ、廃棄物の処理およびリサイクルが注目されてい
る。特に、プラスチックは産業分野から一般家庭至るま
で種々の用途に広く使用されており、廃棄されるプラス
チックは膨大な量に達している。このような事情から、
各種のプラスチック廃棄物は、種々な処理を経て、油、
高炉還元剤およびセメント原燃料などとしての有効利用
が図られている。
【0003】しかしながら、ポリ塩化ビニルなどの塩素
を含有するプラスチック(塩素を含有するプラスチック
を以下 塩素含有プラスチック と記す)は、その焼却
処理において、ダイオキシン、塩化水素ガスおよび塩素
ガスが発生し、これらのガスによる環境汚染は避けられ
ず、また、遊離の塩化水素ガスおよび塩素ガスはそれぞ
れ処理装置および配管などの腐食を惹起する。さらに、
従来の塩素含有プラスチックの熱分解によって得られた
油および残渣のそれぞれは、高炉還元剤およびセメント
原燃料などに使用するには塩素含有率が高く、実際に使
用された場合には、鉄およびセメントなどの製品中に塩
化水素および/または塩素が混入して品質を低下せしめ
るとの問題が発生している。このような問題を回避する
ためには、処理に先立って、または、処理時において塩
素含有プラスチックから塩素を除去しなければならない
が、このことは煩雑であり、実用上の障害とされてい
る。
を含有するプラスチック(塩素を含有するプラスチック
を以下 塩素含有プラスチック と記す)は、その焼却
処理において、ダイオキシン、塩化水素ガスおよび塩素
ガスが発生し、これらのガスによる環境汚染は避けられ
ず、また、遊離の塩化水素ガスおよび塩素ガスはそれぞ
れ処理装置および配管などの腐食を惹起する。さらに、
従来の塩素含有プラスチックの熱分解によって得られた
油および残渣のそれぞれは、高炉還元剤およびセメント
原燃料などに使用するには塩素含有率が高く、実際に使
用された場合には、鉄およびセメントなどの製品中に塩
化水素および/または塩素が混入して品質を低下せしめ
るとの問題が発生している。このような問題を回避する
ためには、処理に先立って、または、処理時において塩
素含有プラスチックから塩素を除去しなければならない
が、このことは煩雑であり、実用上の障害とされてい
る。
【0004】たとえば、特開平10−71384号公報
には含塩素高分子樹脂の塩素除去装置および塩素除去方
法が記載されている。すなわち、ロータリキルン方式の
塩素除去装置において、装置本体を外管とその内部に配
置される内管とから構成し、内管内を被処理樹脂材用の
通路とするとともに、内管と外管間の空間を加熱ガス用
の通路としたことを特徴とする含塩素高分子樹脂の塩素
除去装置およびこの装置を使用して、内管内に含塩素高
分子樹脂材とともに供給すべき熱媒体として、炉の鉄
源、鉄還元剤、燃料または副原料などとして使用できる
粉粒体、特に好ましくはコークスなどを用いることを特
徴とする含塩素高分子樹脂の塩素除去方法が記載されて
いる。しかして、この塩素除去方法においては、脱塩素
処理後の樹脂の残渣を、熱媒体を分離することなく、溶
解炉の熱源および鉄源の還元剤として使用する旨、記載
されているが、実際には脱塩素率が低く、かつ、残渣中
の塩素含有率が高いため、実用に供するには適切ではな
い。
には含塩素高分子樹脂の塩素除去装置および塩素除去方
法が記載されている。すなわち、ロータリキルン方式の
塩素除去装置において、装置本体を外管とその内部に配
置される内管とから構成し、内管内を被処理樹脂材用の
通路とするとともに、内管と外管間の空間を加熱ガス用
の通路としたことを特徴とする含塩素高分子樹脂の塩素
除去装置およびこの装置を使用して、内管内に含塩素高
分子樹脂材とともに供給すべき熱媒体として、炉の鉄
源、鉄還元剤、燃料または副原料などとして使用できる
粉粒体、特に好ましくはコークスなどを用いることを特
徴とする含塩素高分子樹脂の塩素除去方法が記載されて
いる。しかして、この塩素除去方法においては、脱塩素
処理後の樹脂の残渣を、熱媒体を分離することなく、溶
解炉の熱源および鉄源の還元剤として使用する旨、記載
されているが、実際には脱塩素率が低く、かつ、残渣中
の塩素含有率が高いため、実用に供するには適切ではな
い。
【0005】また、特開平10−330532号公報に
は、含ハロゲン重合体組成物の脱塩素法が記載されてい
る。すなわち、この脱塩素法は、可塑剤を配合した含ハ
ロゲン重合体組成物を有機溶媒で溶解または微細状に懸
濁させて溶液状物とし、次いで該溶液状物をアルカリ水
溶液と60〜200℃で反応させるとの含ハロゲン重合
体組成物の脱塩素法が記載されている。しかして、この
脱塩素法においは、加熱分解に必要な時間は5時間程度
の長時間とされ、しかも、脱塩素化率は、実用上、満足
し得るほどに高くはない。また、アルカリ水溶液が使用
されているので、アルカリと熱分解で分離された塩化水
素および/または塩素とが反応してアルカリの塩酸塩
(塩化物)が生成せしめられ、その結果、熱分解残渣に
は多量のアルカリの塩酸塩が含有せしめられて塩素含有
率が高くなり、また、アルカリ水溶液によって装置が腐
食せしめられるとの欠点がある。
は、含ハロゲン重合体組成物の脱塩素法が記載されてい
る。すなわち、この脱塩素法は、可塑剤を配合した含ハ
ロゲン重合体組成物を有機溶媒で溶解または微細状に懸
濁させて溶液状物とし、次いで該溶液状物をアルカリ水
溶液と60〜200℃で反応させるとの含ハロゲン重合
体組成物の脱塩素法が記載されている。しかして、この
脱塩素法においは、加熱分解に必要な時間は5時間程度
の長時間とされ、しかも、脱塩素化率は、実用上、満足
し得るほどに高くはない。また、アルカリ水溶液が使用
されているので、アルカリと熱分解で分離された塩化水
素および/または塩素とが反応してアルカリの塩酸塩
(塩化物)が生成せしめられ、その結果、熱分解残渣に
は多量のアルカリの塩酸塩が含有せしめられて塩素含有
率が高くなり、また、アルカリ水溶液によって装置が腐
食せしめられるとの欠点がある。
【0006】さらに、特開平11−147081号公報
には、廃棄プラスチックから塩素および塩素化合物を除
去する方法が記載されている。この方法は廃棄プラスチ
ック中に存在する塩素系ポリマーを熱分解処理して塩素
または塩素化合物を分離する方法において、反応系に、
たとえば、ヨウ素またはヨウ素化合物のような塩素と同
等以上の反応性を有する塩素および塩素化合物以外の物
質を投入して廃棄プラスチック中の無機フィラーとを反
応させるとの方法であり、この方法で得られた残渣は固
形燃料として使用される。この方法においては、ヨウ素
またはヨウ素化合物が高価であり、しかも、使用された
ヨウ素およびヨウ素化合物はその一部は熱分解処理時に
昇華せしめられて浪費され、他方、その残部は残渣中に
残留するために残渣の用途に制限があり、これらの点か
ら、この方法は廃棄物の処理には適しない。
には、廃棄プラスチックから塩素および塩素化合物を除
去する方法が記載されている。この方法は廃棄プラスチ
ック中に存在する塩素系ポリマーを熱分解処理して塩素
または塩素化合物を分離する方法において、反応系に、
たとえば、ヨウ素またはヨウ素化合物のような塩素と同
等以上の反応性を有する塩素および塩素化合物以外の物
質を投入して廃棄プラスチック中の無機フィラーとを反
応させるとの方法であり、この方法で得られた残渣は固
形燃料として使用される。この方法においては、ヨウ素
またはヨウ素化合物が高価であり、しかも、使用された
ヨウ素およびヨウ素化合物はその一部は熱分解処理時に
昇華せしめられて浪費され、他方、その残部は残渣中に
残留するために残渣の用途に制限があり、これらの点か
ら、この方法は廃棄物の処理には適しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高炉還元剤
およびセメント原燃料などに使用するに好適な塩素含有
率が低い熱分解残渣(加熱分解残渣と同じ 以下同様)
が得られ、かつ、熱分解における塩素除去率を増大せし
め得る塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法を提供
するにある。
およびセメント原燃料などに使用するに好適な塩素含有
率が低い熱分解残渣(加熱分解残渣と同じ 以下同様)
が得られ、かつ、熱分解における塩素除去率を増大せし
め得る塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法を提供
するにある。
【0008】本発明者らは、塩素含有率が低い熱分解残
渣が得られる塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法
について、鋭意、研鑚を重ねた結果、加熱分解(以下
熱分解 と記すことがある)による塩素の分離、除去に
先立って、塩素含有プラスチック廃棄物を有機溶媒の共
存下において、熱分解される塩素含有プラスチック廃棄
物中の塩素含有プラスチックに含有せしめられた各種添
加剤に起因する金属と塩酸以外の酸または塩酸塩以外の
塩とを接触せしめることにより、熱分解残渣の塩素含有
率を著しく低減せしめ、かつ、熱分解における塩素除去
率を向上せしめ得るとの新知見を得、この新知見に基づ
いて本発明に到達した。
渣が得られる塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法
について、鋭意、研鑚を重ねた結果、加熱分解(以下
熱分解 と記すことがある)による塩素の分離、除去に
先立って、塩素含有プラスチック廃棄物を有機溶媒の共
存下において、熱分解される塩素含有プラスチック廃棄
物中の塩素含有プラスチックに含有せしめられた各種添
加剤に起因する金属と塩酸以外の酸または塩酸塩以外の
塩とを接触せしめることにより、熱分解残渣の塩素含有
率を著しく低減せしめ、かつ、熱分解における塩素除去
率を向上せしめ得るとの新知見を得、この新知見に基づ
いて本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、塩素含有プラスチッ
ク廃棄物から熱分解により塩素を分離除去する方法にお
いて、有機溶媒の共存下において該塩素含有プラスチッ
ク廃棄物中の少なくとも塩素含有プラスチックに含有せ
しめられた添加剤に起因する金属と塩酸以外の酸または
塩酸塩以外の塩とを接触せしめ、次いで、有機溶媒を除
去して残留物を得、該残留物を加熱分解して遊離の塩化
水素および/または塩素を分離、除去して塩素含有率が
低減せしめられた熱分解残渣を得ることを特徴とする塩
素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法である。
ク廃棄物から熱分解により塩素を分離除去する方法にお
いて、有機溶媒の共存下において該塩素含有プラスチッ
ク廃棄物中の少なくとも塩素含有プラスチックに含有せ
しめられた添加剤に起因する金属と塩酸以外の酸または
塩酸塩以外の塩とを接触せしめ、次いで、有機溶媒を除
去して残留物を得、該残留物を加熱分解して遊離の塩化
水素および/または塩素を分離、除去して塩素含有率が
低減せしめられた熱分解残渣を得ることを特徴とする塩
素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で処理される塩素含有プラ
スチック廃棄物は、産業分野乃至家庭から多量に排出さ
れる、塩素含有プラスチックまたは塩素含有プラスチッ
クと他のプラスチックとの混合物である。塩素含有プラ
スチックの好適な代表例として、ポリ塩化ビニルを挙げ
ることができるが、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体および塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体などであってもよく、また、塩素含有プラスチ
ック同士の混合物であってもよい。
スチック廃棄物は、産業分野乃至家庭から多量に排出さ
れる、塩素含有プラスチックまたは塩素含有プラスチッ
クと他のプラスチックとの混合物である。塩素含有プラ
スチックの好適な代表例として、ポリ塩化ビニルを挙げ
ることができるが、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体および塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体などであってもよく、また、塩素含有プラスチ
ック同士の混合物であってもよい。
【0011】塩素含有プラスチックと混合されている他
のプラスチックには特に制限はないが、たとえば、ポリ
エチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリスチレン、ポエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネ
ート、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびアクリル樹
脂などの合成樹脂ならびにアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
レン−ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム
およびクロロプレンゴムなどのゴム類などがある。
のプラスチックには特に制限はないが、たとえば、ポリ
エチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリスチレン、ポエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネ
ート、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびアクリル樹
脂などの合成樹脂ならびにアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
レン−ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム
およびクロロプレンゴムなどのゴム類などがある。
【0012】塩素含有プラスチック廃棄物中の塩素含有
プラスチックに含有されている添加剤は、たとえば、充
填剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、
滑剤および顔料などであって、これらの添加剤に起因す
る金属(以下 添加金属 と記すこともある)には、た
とえば、カルシウム、バリウムおよびマグネシウムなど
のアルカリ土類金属、鉛、亜鉛、錫、アンチモン、クロ
ムおよびチタンなどの重金属ならびにアルミニウムのよ
うな軽金属などがある。
プラスチックに含有されている添加剤は、たとえば、充
填剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、
滑剤および顔料などであって、これらの添加剤に起因す
る金属(以下 添加金属 と記すこともある)には、た
とえば、カルシウム、バリウムおよびマグネシウムなど
のアルカリ土類金属、鉛、亜鉛、錫、アンチモン、クロ
ムおよびチタンなどの重金属ならびにアルミニウムのよ
うな軽金属などがある。
【0013】塩素含有プラスチック廃棄物と共存せしめ
られる有機溶媒は、少なくとも塩素含有プラスチックを
溶解せしめるものであれば特に制限はなく、熱分解され
る塩素含有プラスチックの種類によって、適宜、選択さ
れる。また、有機溶媒は、少なくとも塩素含有プラスチ
ックを膨潤せしめるものであることを妨げない。このよ
うな有機溶媒の好ましい代表例として、アセトン、酢酸
エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ニトロベンゼン、ジクロロエタン、テトラヒドロフ
ラン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジ
オキサン、ピリジンもしくはテトラリンまたはナフサ、
軽油、重油もしくは灯油を挙げることができる。就中、
テトラヒドロフラン、ナフサ、軽油、重油および灯油な
どが好ましい。
られる有機溶媒は、少なくとも塩素含有プラスチックを
溶解せしめるものであれば特に制限はなく、熱分解され
る塩素含有プラスチックの種類によって、適宜、選択さ
れる。また、有機溶媒は、少なくとも塩素含有プラスチ
ックを膨潤せしめるものであることを妨げない。このよ
うな有機溶媒の好ましい代表例として、アセトン、酢酸
エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ニトロベンゼン、ジクロロエタン、テトラヒドロフ
ラン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジ
オキサン、ピリジンもしくはテトラリンまたはナフサ、
軽油、重油もしくは灯油を挙げることができる。就中、
テトラヒドロフラン、ナフサ、軽油、重油および灯油な
どが好ましい。
【0014】塩素含有プラスチック廃棄物と有機溶媒と
は混合されて、好ましくは、塩素含有プラスチック廃棄
物中の少なくとも塩素含有プラスチックが全量が溶解せ
しめられて溶液とされるが、塩素含有プラスチック廃棄
物中の塩素含有プラスチックの一部が未溶解のままに分
散せしめられた懸濁液とされていてもよく、また、塩素
含有プラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの一
部乃至全量が膨潤せしめられていてもよい(有機溶媒と
混合され膨潤せしめられた塩素含有プラスチックを以下
膨潤物 と記す)。
は混合されて、好ましくは、塩素含有プラスチック廃棄
物中の少なくとも塩素含有プラスチックが全量が溶解せ
しめられて溶液とされるが、塩素含有プラスチック廃棄
物中の塩素含有プラスチックの一部が未溶解のままに分
散せしめられた懸濁液とされていてもよく、また、塩素
含有プラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの一
部乃至全量が膨潤せしめられていてもよい(有機溶媒と
混合され膨潤せしめられた塩素含有プラスチックを以下
膨潤物 と記す)。
【0015】塩素含有プラスチック廃棄物中の塩素含有
プラスチック以外のプラスチックは該有機溶媒に溶解ま
たは膨潤していてもよく、また、未溶解または膨潤しな
いままであってもよい。有機溶媒との混合に先立って、
塩素含有プラスチック廃棄物は少なくとも塩素含有プラ
スチックが微粒乃至粉状に粉砕されることが好ましく、
しかも、微小である程、好ましい。有機溶媒の使用量は
少ない方が好ましいが、塩素含有プラスチック廃棄物中
の少なくとも塩素含有プラスチックに対して、通常は、
1〜50重量倍程度、好ましくは、5〜25重量倍程度
とされる。
プラスチック以外のプラスチックは該有機溶媒に溶解ま
たは膨潤していてもよく、また、未溶解または膨潤しな
いままであってもよい。有機溶媒との混合に先立って、
塩素含有プラスチック廃棄物は少なくとも塩素含有プラ
スチックが微粒乃至粉状に粉砕されることが好ましく、
しかも、微小である程、好ましい。有機溶媒の使用量は
少ない方が好ましいが、塩素含有プラスチック廃棄物中
の少なくとも塩素含有プラスチックに対して、通常は、
1〜50重量倍程度、好ましくは、5〜25重量倍程度
とされる。
【0016】なお、便宜上は、有機溶媒の使用量を塩素
含有プラスチック廃棄物の全重量に対して特定すること
ができる。この場合には、有機溶媒の使用量は、塩素含
有プラスチック廃棄物の塩素含有プラスチック含有率お
よび有機溶媒の種類などによって異なり、一概に特定し
得ないが、塩素含有プラスチック廃棄物の全重量に対し
て、約1〜20重量倍、約5〜15重量倍とすることが
好ましい。有機溶媒の量が少ない場合には変換物質と添
加金属との接触が不充分となる危険性が大となり、他
方、有機溶媒の量が多い場合には、多くしたことによる
効果はなく、寧ろ、後の溶媒除去に際して溶媒除去のた
めの装置が過大となり、また、所要エネルーの増大を招
き実用に適しなくなる。塩素含有プラスチック廃棄物と
有機溶媒との混合は、使用された有機溶媒の沸点より低
い温度でなされ、通常は、常圧下、室温下または常温下
乃至加熱下で行われるが、加圧下で行うこともできる。
含有プラスチック廃棄物の全重量に対して特定すること
ができる。この場合には、有機溶媒の使用量は、塩素含
有プラスチック廃棄物の塩素含有プラスチック含有率お
よび有機溶媒の種類などによって異なり、一概に特定し
得ないが、塩素含有プラスチック廃棄物の全重量に対し
て、約1〜20重量倍、約5〜15重量倍とすることが
好ましい。有機溶媒の量が少ない場合には変換物質と添
加金属との接触が不充分となる危険性が大となり、他
方、有機溶媒の量が多い場合には、多くしたことによる
効果はなく、寧ろ、後の溶媒除去に際して溶媒除去のた
めの装置が過大となり、また、所要エネルーの増大を招
き実用に適しなくなる。塩素含有プラスチック廃棄物と
有機溶媒との混合は、使用された有機溶媒の沸点より低
い温度でなされ、通常は、常圧下、室温下または常温下
乃至加熱下で行われるが、加圧下で行うこともできる。
【0017】少なくとも塩素含有プラスチックと有機溶
媒との混合物である前記の溶液、懸濁液乃至膨潤物を含
有する塩素含有プラスチック廃棄物と有機溶媒との混合
物と塩酸以外の酸または塩酸塩以外の塩(塩酸以外の酸
または塩酸塩以外の塩を総称して以下 変換物質 と記
すこともある)とは混合され、前記の溶液、懸濁液乃至
膨潤物中の添加金属は変換物質と接触せしめられる。な
お、この際に、有機溶媒を共存せしめたことにより、少
なくとも塩素含有プラスチックに含有された添加金属と
変換物質との接触は効率よく行われる。なお、変換物質
との混合において膨潤物を捏和乃至混練することが好ま
しい。
媒との混合物である前記の溶液、懸濁液乃至膨潤物を含
有する塩素含有プラスチック廃棄物と有機溶媒との混合
物と塩酸以外の酸または塩酸塩以外の塩(塩酸以外の酸
または塩酸塩以外の塩を総称して以下 変換物質 と記
すこともある)とは混合され、前記の溶液、懸濁液乃至
膨潤物中の添加金属は変換物質と接触せしめられる。な
お、この際に、有機溶媒を共存せしめたことにより、少
なくとも塩素含有プラスチックに含有された添加金属と
変換物質との接触は効率よく行われる。なお、変換物質
との混合において膨潤物を捏和乃至混練することが好ま
しい。
【0018】変換物質として、酸と塩とでは酸が好まし
い。また、塩としては酸性塩のほうが好ましい。実用
上、無機酸または無機酸塩が好ましいが、有機酸または
有機酸塩であってもよい。無機酸が最も好ましい。無機
酸の好ましい代表例として、硫酸、硝酸およびりん酸な
どを挙げることができるが、硫酸が最も好ましい。無機
酸塩の好ましい代表例として、前記の無機酸のアンモニ
ウム塩および鉄塩などを挙げることができる。有機酸お
よび有機酸塩の好ましい代表例として、ぎ酸および酢酸
ならびにこれらの有機酸のアンモニウム塩および鉄塩な
どのそれぞれを挙げることができる。前記の鉄塩として
は第二鉄塩が好ましい。
い。また、塩としては酸性塩のほうが好ましい。実用
上、無機酸または無機酸塩が好ましいが、有機酸または
有機酸塩であってもよい。無機酸が最も好ましい。無機
酸の好ましい代表例として、硫酸、硝酸およびりん酸な
どを挙げることができるが、硫酸が最も好ましい。無機
酸塩の好ましい代表例として、前記の無機酸のアンモニ
ウム塩および鉄塩などを挙げることができる。有機酸お
よび有機酸塩の好ましい代表例として、ぎ酸および酢酸
ならびにこれらの有機酸のアンモニウム塩および鉄塩な
どのそれぞれを挙げることができる。前記の鉄塩として
は第二鉄塩が好ましい。
【0019】添加金属と変換物質とは、前記の混合時乃
至熱分解において互いに反応せしめられて、添加金属
は、最終的には、混合された変換物質に対応する塩など
の化合物(以下 変換金属化合物 と記すこともある)
に変化せしめられる。
至熱分解において互いに反応せしめられて、添加金属
は、最終的には、混合された変換物質に対応する塩など
の化合物(以下 変換金属化合物 と記すこともある)
に変化せしめられる。
【0020】添加金属と変換物質とは、変換物質が、た
とえば、硫酸のような無機酸である場合には主として前
記の混合時に反応せしめられ、他方、硫酸アンモニウム
および硫酸鉄のような無機酸塩である場合には主として
前記の加熱下での有機溶媒除去乃至熱分解の間に反応せ
しめられる。添加金属はこれらの変換金属化合物に変換
せしめられることにより、最早、以後の熱分解で分離さ
れる遊離の塩化水素または塩素とは反応しない。
とえば、硫酸のような無機酸である場合には主として前
記の混合時に反応せしめられ、他方、硫酸アンモニウム
および硫酸鉄のような無機酸塩である場合には主として
前記の加熱下での有機溶媒除去乃至熱分解の間に反応せ
しめられる。添加金属はこれらの変換金属化合物に変換
せしめられることにより、最早、以後の熱分解で分離さ
れる遊離の塩化水素または塩素とは反応しない。
【0021】前記の変換物質の使用量は、(イ)塩素含
有プラスチック廃棄物中の少なくとも塩素含有プラスチ
ックの添加金属の含有量に対して化学量論量以上とされ
るが、化学量論量の2〜10倍程度とすることが好まし
い。変換物質の使用量は、塩素含有プラスチックの添加
金属の含有量が該塩素含有プラスチックのカタログおよ
び説明書などから既知の場合ならびに予め分析によって
定量された場合には、これらの添加金属の含有量から算
出され得る。
有プラスチック廃棄物中の少なくとも塩素含有プラスチ
ックの添加金属の含有量に対して化学量論量以上とされ
るが、化学量論量の2〜10倍程度とすることが好まし
い。変換物質の使用量は、塩素含有プラスチックの添加
金属の含有量が該塩素含有プラスチックのカタログおよ
び説明書などから既知の場合ならびに予め分析によって
定量された場合には、これらの添加金属の含有量から算
出され得る。
【0022】(ロ)塩素含有プラスチックの添加金属の
種類および含有量を正確に分析できない場合があるが、
このような場合には、変換物質の種類ならびに添加金属
の種類および含有量などによって異なり一概に特定し得
ないが、変換物質の使用量は、便宜的に、塩素含有プラ
スチック廃棄物中の塩素含有プラスチックに含有された
添加金属の全重量に対して特定することができる。この
場合に、変換物質が、たとえば、硫酸のような無機酸で
ある場合には、塩素含有プラスチックに含有された添加
金属の全重量に対して1〜20重量倍程度、好ましく
は、5〜20重量倍程度とすればよい。
種類および含有量を正確に分析できない場合があるが、
このような場合には、変換物質の種類ならびに添加金属
の種類および含有量などによって異なり一概に特定し得
ないが、変換物質の使用量は、便宜的に、塩素含有プラ
スチック廃棄物中の塩素含有プラスチックに含有された
添加金属の全重量に対して特定することができる。この
場合に、変換物質が、たとえば、硫酸のような無機酸で
ある場合には、塩素含有プラスチックに含有された添加
金属の全重量に対して1〜20重量倍程度、好ましく
は、5〜20重量倍程度とすればよい。
【0023】また、(ハ)経験則によれば、塩素含有プ
ラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの添加金属
の含有量は少量で、かつ、ほぼ、一定の範囲内にあるの
で、変換物質の使用量は塩素含有プラスチック廃棄物中
の塩素含有プラスチックの重量に対して特定することが
でき、しかも、実際的でもある。すなわち、塩素含有プ
ラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの100重
量部に対して、変換物質の使用量は、変換物質が、たと
えば、硫酸のような無機酸である場合には、1〜200
重量部程度、好ましくは、5〜100重量部程度とする
ことができる。
ラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの添加金属
の含有量は少量で、かつ、ほぼ、一定の範囲内にあるの
で、変換物質の使用量は塩素含有プラスチック廃棄物中
の塩素含有プラスチックの重量に対して特定することが
でき、しかも、実際的でもある。すなわち、塩素含有プ
ラスチック廃棄物中の塩素含有プラスチックの100重
量部に対して、変換物質の使用量は、変換物質が、たと
えば、硫酸のような無機酸である場合には、1〜200
重量部程度、好ましくは、5〜100重量部程度とする
ことができる。
【0024】前記(ロ)および(ハ)のそれぞれにおい
て、変換物質が無機酸塩の場合には、その使用量は前記
の無機酸の使用量よりも多量にしなければならない。変
換物質である無機酸塩が、たとえば、硫酸第二鉄および
硫酸アンモニアの場合には、前記の硫酸の使用量に対し
て、約1.3〜2重量倍とされる。変換物質の量が少な
い場合には変換金属化合物に変化せしめられなかった添
加金属が残存する結果、熱分解残渣の塩素含有率が高く
なり、他方、変換物質の量が多い場合には変換物質の量
を多くしたことによる利点はなく、変換物質が浪費され
るだけである。
て、変換物質が無機酸塩の場合には、その使用量は前記
の無機酸の使用量よりも多量にしなければならない。変
換物質である無機酸塩が、たとえば、硫酸第二鉄および
硫酸アンモニアの場合には、前記の硫酸の使用量に対し
て、約1.3〜2重量倍とされる。変換物質の量が少な
い場合には変換金属化合物に変化せしめられなかった添
加金属が残存する結果、熱分解残渣の塩素含有率が高く
なり、他方、変換物質の量が多い場合には変換物質の量
を多くしたことによる利点はなく、変換物質が浪費され
るだけである。
【0025】添加金属が変換金属化合物へ変化せしめら
れる所要時間は、添加金属の種類および量、変換物質の
種類および量、反応の条件などによって異なり、一概
に、特定し得ないが、通常は、約2時間以内でよく、好
ましくは、5〜60分程度でよい。
れる所要時間は、添加金属の種類および量、変換物質の
種類および量、反応の条件などによって異なり、一概
に、特定し得ないが、通常は、約2時間以内でよく、好
ましくは、5〜60分程度でよい。
【0026】塩素含有プラスチック廃棄物の塩素含有プ
ラスチック含有率は、たとえば、塩素含有プラスチック
とその他のプラスチックとを湿式分離、乾式分離、静電
分離および光学的分離などのそれぞれによって分離し
て、それぞれのプラスチックの重量を測定し、この測定
値から算出することができる。また、ある期間毎に塩素
含有プラスチック廃棄物をサンプリングし、サンプリン
グされた塩素含有プラスチック廃棄物の塩素含有プラス
チック含有率をそれぞれ前記のように算出して、全期間
における塩素含有プラスチック廃棄物の塩素含有プラス
チック含有率を推算することもできる。
ラスチック含有率は、たとえば、塩素含有プラスチック
とその他のプラスチックとを湿式分離、乾式分離、静電
分離および光学的分離などのそれぞれによって分離し
て、それぞれのプラスチックの重量を測定し、この測定
値から算出することができる。また、ある期間毎に塩素
含有プラスチック廃棄物をサンプリングし、サンプリン
グされた塩素含有プラスチック廃棄物の塩素含有プラス
チック含有率をそれぞれ前記のように算出して、全期間
における塩素含有プラスチック廃棄物の塩素含有プラス
チック含有率を推算することもできる。
【0027】変換物質と混合された後の塩素含有プラス
チック廃棄物と有機溶媒との前記の混合物(以下 溶媒
混合物 と記す)から、常法により、有機溶媒が除去さ
れる。すなわち、沸点が比較的低い有機溶媒および沸点
は比較的高いが低温において塩素含有プラスチックを溶
解せしめる有機溶媒は、減圧下乃至常圧下で蒸留または
蒸発によって除去される。
チック廃棄物と有機溶媒との前記の混合物(以下 溶媒
混合物 と記す)から、常法により、有機溶媒が除去さ
れる。すなわち、沸点が比較的低い有機溶媒および沸点
は比較的高いが低温において塩素含有プラスチックを溶
解せしめる有機溶媒は、減圧下乃至常圧下で蒸留または
蒸発によって除去される。
【0028】また、沸点が比較的高く低温における塩素
含有プラスチックの溶解度が小さい有機溶媒の場合に
は、前記の溶媒混合物を冷却し、固形化せしめられた変
換金属化合物ならびに添加金属および変換物質のいずれ
かを含有する塩素含有プラスチック成分を濾過および遠
心分離などの固液分離手段によってケーキとして分離す
る。除去された有機溶媒および残余の有機溶媒は、所望
により、循環再使用される。有機溶媒除去時乃至有機溶
媒除去後に、必要に応じて未反応の変換物質を分離、回
収することができる。
含有プラスチックの溶解度が小さい有機溶媒の場合に
は、前記の溶媒混合物を冷却し、固形化せしめられた変
換金属化合物ならびに添加金属および変換物質のいずれ
かを含有する塩素含有プラスチック成分を濾過および遠
心分離などの固液分離手段によってケーキとして分離す
る。除去された有機溶媒および残余の有機溶媒は、所望
により、循環再使用される。有機溶媒除去時乃至有機溶
媒除去後に、必要に応じて未反応の変換物質を分離、回
収することができる。
【0029】前記の溶媒混合物から有機溶媒が除去され
て残留物が得られる。該残留物は実質的には変換金属化
合物、未反応の変換物質および/または添加金属ならび
に塩素含有プラスチック廃棄物との混合物であり、また
は、実質的には未反応の変換物質および/または添加金
属ならびに塩素含有プラスチック廃棄物との混合物であ
る。該残留物を加熱し塩素含有プラスチックを熱分解し
て塩化水素および/または塩素が分離される。熱分解
は、通常は、窒素のような不活性ガスの雰囲気中で常圧
下で行われるが、減圧下または加圧下で行うこともでき
る。熱分解の温度は200〜400℃程度、好ましく
は、300〜350℃程度とされる。熱分解の温度が2
00℃未満の場合には塩化水素および/または塩素を実
質的に分離することができないし、塩化水素および/ま
たは塩素を分離せしめるためには長時間を要し実用に適
しない。他方、熱分解の温度が400℃を越える場合に
はプラスチック自体が分解され、得られた熱分解残渣の
量が減少し、これまた、実用に適しない。
て残留物が得られる。該残留物は実質的には変換金属化
合物、未反応の変換物質および/または添加金属ならび
に塩素含有プラスチック廃棄物との混合物であり、また
は、実質的には未反応の変換物質および/または添加金
属ならびに塩素含有プラスチック廃棄物との混合物であ
る。該残留物を加熱し塩素含有プラスチックを熱分解し
て塩化水素および/または塩素が分離される。熱分解
は、通常は、窒素のような不活性ガスの雰囲気中で常圧
下で行われるが、減圧下または加圧下で行うこともでき
る。熱分解の温度は200〜400℃程度、好ましく
は、300〜350℃程度とされる。熱分解の温度が2
00℃未満の場合には塩化水素および/または塩素を実
質的に分離することができないし、塩化水素および/ま
たは塩素を分離せしめるためには長時間を要し実用に適
しない。他方、熱分解の温度が400℃を越える場合に
はプラスチック自体が分解され、得られた熱分解残渣の
量が減少し、これまた、実用に適しない。
【0030】熱分解時間は塩素含有プラスチック廃棄物
に含有されている塩素含有プラスチックの種類および塩
素含有率、その他のプラスチックの種類および塩素含有
プラスチックに対する量比ならびに熱分解温度などによ
って異なり、一概に特定し得ないが、通常は、5〜12
0分程度とされるが、30〜60分間程度が好ましい。
に含有されている塩素含有プラスチックの種類および塩
素含有率、その他のプラスチックの種類および塩素含有
プラスチックに対する量比ならびに熱分解温度などによ
って異なり、一概に特定し得ないが、通常は、5〜12
0分程度とされるが、30〜60分間程度が好ましい。
【0031】熱分解で分離された塩化水素は水に吸収せ
しめて塩酸として回収され、塩素は、たとえば、石灰乳
と接触せしめて塩化カルシウムとして回収される。他
方、熱分解残渣は炭素および灰分を含有し、塩素含有率
が低いので、高炉還元剤およびセメント原燃料などとし
て好適に使用されるが、その他の用途にも供することが
できる。
しめて塩酸として回収され、塩素は、たとえば、石灰乳
と接触せしめて塩化カルシウムとして回収される。他
方、熱分解残渣は炭素および灰分を含有し、塩素含有率
が低いので、高炉還元剤およびセメント原燃料などとし
て好適に使用されるが、その他の用途にも供することが
できる。
【0032】
【実施例】実施例1 添加金属の含有率が約1〜9重量%の範囲内で異なる4
種類の廃棄ポリ塩化ビニルを本発明の熱分解方法によ
り、それぞれ、熱分解した。すなわち、粒径2〜4mmの
粒状に粉砕された各廃棄ポリ塩化ビニル100重量部
と、テトラヒドロフラン900重量部とを常温で60分
間攪拌混合してポリ塩化ビニルのテトラヒドロフラン溶
液を得た。得られたポリ塩化ビニルのテトラヒドロフラ
ン溶液に添加金属100重量部に対して900重量部の
濃硫酸を添加し、常温で60分間攪拌混合し添加金属と
硫酸とを反応せしめて溶媒混合物を得た。なお、該添加
金属の殆ど全量が該添加金属の硫酸塩に変化せしめられ
ていた。
種類の廃棄ポリ塩化ビニルを本発明の熱分解方法によ
り、それぞれ、熱分解した。すなわち、粒径2〜4mmの
粒状に粉砕された各廃棄ポリ塩化ビニル100重量部
と、テトラヒドロフラン900重量部とを常温で60分
間攪拌混合してポリ塩化ビニルのテトラヒドロフラン溶
液を得た。得られたポリ塩化ビニルのテトラヒドロフラ
ン溶液に添加金属100重量部に対して900重量部の
濃硫酸を添加し、常温で60分間攪拌混合し添加金属と
硫酸とを反応せしめて溶媒混合物を得た。なお、該添加
金属の殆ど全量が該添加金属の硫酸塩に変化せしめられ
ていた。
【0033】次いで、この混合液を常圧で66℃で加熱
してテトラヒドロフランを蒸発せしめて除去して固形の
残留物を得た。得られた固形の残留物を粒径1〜3mmの
粒状に粉砕し、粉砕された残留物をキルン型熱分解装置
を使用し、窒素雰囲気中で、350℃で60分間加熱し
て熱分解し、廃棄ポリ塩化ビニルに含有されていた塩素
を塩化水素として分離除去し、分離除去された塩化水素
を水に吸収せしめて希塩酸として回収し、他方、熱分解
残渣が得られた。得られた熱分解残渣の塩素含有率およ
び脱塩素率はそれぞれ0.1〜0.2重量%および99.
0〜99.7%であった。
してテトラヒドロフランを蒸発せしめて除去して固形の
残留物を得た。得られた固形の残留物を粒径1〜3mmの
粒状に粉砕し、粉砕された残留物をキルン型熱分解装置
を使用し、窒素雰囲気中で、350℃で60分間加熱し
て熱分解し、廃棄ポリ塩化ビニルに含有されていた塩素
を塩化水素として分離除去し、分離除去された塩化水素
を水に吸収せしめて希塩酸として回収し、他方、熱分解
残渣が得られた。得られた熱分解残渣の塩素含有率およ
び脱塩素率はそれぞれ0.1〜0.2重量%および99.
0〜99.7%であった。
【0034】熱分解残渣の塩素含有量は、蛍光X線分析
法により、常法で測定した。すなわち、得られた熱分解
残渣を微粉末に粉砕し、微粉末とされた熱分解残渣を加
圧成形し、該成形品を蛍光X線分析装置によって、定性
・定量分析して、塩素含有量を測定した。なお、蛍光X
線分析法によっては測定できない炭素、水素および窒素
について元素分析計によって別途測定して、前記成形品
の塩素含有量を補正した。正確を期すために、さらに、
前記の熱分解残渣を水および硝酸水溶液と超音波洗浄器
を使用して混合し、熱分解残渣から可溶成分を溶出せし
め、該溶出液中の塩素を化学的に定量して、前記の熱分
解残渣中の塩素含有量を確認した。なお、以下の実施例
および比較例においても同様にして行った。
法により、常法で測定した。すなわち、得られた熱分解
残渣を微粉末に粉砕し、微粉末とされた熱分解残渣を加
圧成形し、該成形品を蛍光X線分析装置によって、定性
・定量分析して、塩素含有量を測定した。なお、蛍光X
線分析法によっては測定できない炭素、水素および窒素
について元素分析計によって別途測定して、前記成形品
の塩素含有量を補正した。正確を期すために、さらに、
前記の熱分解残渣を水および硝酸水溶液と超音波洗浄器
を使用して混合し、熱分解残渣から可溶成分を溶出せし
め、該溶出液中の塩素を化学的に定量して、前記の熱分
解残渣中の塩素含有量を確認した。なお、以下の実施例
および比較例においても同様にして行った。
【0035】実施例2 添加金属含有率が約8.5重量%の廃棄ポリ塩化ビニル
(以下 廃棄ポリ塩化ビニルA と記す)を、硫酸を硫
酸第二鉄に代えた以外は実施例1におけると同様にして
処理した。すなわち、粒径2〜4mmの粒状に粉砕された
廃棄ポリ塩化ビニルAの100重量部と、テトラヒドロ
フラン1200重量部とを常温で60分間攪拌混合して
ポリ塩化ビニルAのテトラヒドロフラン溶液を得た。得
られたポリ塩化ビニルAのテトラヒドロフラン溶液に廃
棄ポリ塩化ビニルAの添加金属100重量部に対して硫
酸第二鉄1650重量部を添加し、常温で60分間攪拌
混合して溶媒混合物を得た。
(以下 廃棄ポリ塩化ビニルA と記す)を、硫酸を硫
酸第二鉄に代えた以外は実施例1におけると同様にして
処理した。すなわち、粒径2〜4mmの粒状に粉砕された
廃棄ポリ塩化ビニルAの100重量部と、テトラヒドロ
フラン1200重量部とを常温で60分間攪拌混合して
ポリ塩化ビニルAのテトラヒドロフラン溶液を得た。得
られたポリ塩化ビニルAのテトラヒドロフラン溶液に廃
棄ポリ塩化ビニルAの添加金属100重量部に対して硫
酸第二鉄1650重量部を添加し、常温で60分間攪拌
混合して溶媒混合物を得た。
【0036】次いで、この溶媒混合物を常圧下、66℃
で加熱してテトラヒドロフランを蒸発せしめて除去して
固形の残留物を得た。得られた固形の残留物を粒径1〜
3mmの粒状に粉砕し、粉砕された残留物をキルン型熱分
解装置を使用し、窒素雰囲気中で、350℃で60分間
加熱して熱分解して、熱分解残渣が得られた。なお、前
記の蒸発によるテトラヒドロフラン除去乃至熱分解の間
に、廃棄ポリ塩化ビニルの添加金属は変換物質である硫
酸第二鉄と反応せしめられて、その殆ど全量が該添加金
属の硫酸塩に変化せしめられた。得られた熱分解残渣の
塩素含有率および脱塩素率は、それぞれ、0.954%
および97.4%であった。
で加熱してテトラヒドロフランを蒸発せしめて除去して
固形の残留物を得た。得られた固形の残留物を粒径1〜
3mmの粒状に粉砕し、粉砕された残留物をキルン型熱分
解装置を使用し、窒素雰囲気中で、350℃で60分間
加熱して熱分解して、熱分解残渣が得られた。なお、前
記の蒸発によるテトラヒドロフラン除去乃至熱分解の間
に、廃棄ポリ塩化ビニルの添加金属は変換物質である硫
酸第二鉄と反応せしめられて、その殆ど全量が該添加金
属の硫酸塩に変化せしめられた。得られた熱分解残渣の
塩素含有率および脱塩素率は、それぞれ、0.954%
および97.4%であった。
【0037】実施例3 前記の廃棄ポリ塩化ビニルAを、硫酸第二鉄1650重
量部を硫酸アンモニウム1250重量部に代えた以外は
実施例2におけると同様に処理してテトラヒドロフラン
除去後に固形の残留物が得られた。この固形の残留物を
熱分解して熱分解残渣が得られた。得られた熱分解残渣
の塩素含有率および脱塩素率は、それぞれ、7.66%
および91.3%であった。
量部を硫酸アンモニウム1250重量部に代えた以外は
実施例2におけると同様に処理してテトラヒドロフラン
除去後に固形の残留物が得られた。この固形の残留物を
熱分解して熱分解残渣が得られた。得られた熱分解残渣
の塩素含有率および脱塩素率は、それぞれ、7.66%
および91.3%であった。
【0038】実施例4 前記の廃棄ポリ塩化ビニルAを、有機溶媒をテトラヒド
ロフランからナフサに代えた以外は実施例1におけると
同様にして、処理した。すなわち、廃棄ポリ塩化ビニル
Aの100重量部とナフサ1150重量部とを100℃
で60分間攪拌混合してポリ塩化ビニルAのナフサ溶液
を得た。得られたポリ塩化ビニルAのナフサ溶液に、廃
棄ポリ塩化ビニルAの添加金属100重量部に対して8
00重量部の濃硫酸を添加して、100℃で60分間攪
拌混合して溶媒混合物を得た。なお、前記添加金属は硫
酸と反応せしめられ、添加金属はその殆ど全量が硫酸塩
に変化せしめられた。次いで得られた反応混合液を常温
まで冷却してプラスチック成分を固形化せしめ、減圧濾
過により固形物を濾取して添加金属の硫酸塩を含有する
残留物のケーキを得た。得られた残留物を350℃で6
0分間加熱して熱分解して熱分解残渣が得られた。得ら
れた熱分解残渣の塩素含有率および脱塩素率は、それぞ
れ、0.05%および99.9%であった。
ロフランからナフサに代えた以外は実施例1におけると
同様にして、処理した。すなわち、廃棄ポリ塩化ビニル
Aの100重量部とナフサ1150重量部とを100℃
で60分間攪拌混合してポリ塩化ビニルAのナフサ溶液
を得た。得られたポリ塩化ビニルAのナフサ溶液に、廃
棄ポリ塩化ビニルAの添加金属100重量部に対して8
00重量部の濃硫酸を添加して、100℃で60分間攪
拌混合して溶媒混合物を得た。なお、前記添加金属は硫
酸と反応せしめられ、添加金属はその殆ど全量が硫酸塩
に変化せしめられた。次いで得られた反応混合液を常温
まで冷却してプラスチック成分を固形化せしめ、減圧濾
過により固形物を濾取して添加金属の硫酸塩を含有する
残留物のケーキを得た。得られた残留物を350℃で6
0分間加熱して熱分解して熱分解残渣が得られた。得ら
れた熱分解残渣の塩素含有率および脱塩素率は、それぞ
れ、0.05%および99.9%であった。
【0039】実施例1〜4で得られた熱分解残渣はその
塩素含有率が極めて低く、いずれも高炉還元剤およびセ
メントの原燃料として好適に使用され得る。
塩素含有率が極めて低く、いずれも高炉還元剤およびセ
メントの原燃料として好適に使用され得る。
【0040】比較例 前記のポリ塩化ビニルAを、有機溶媒および硫酸のそれ
ぞれを添加、混合しなかった以外は実施例1と同様にし
て熱分解した。その結果、熱分解残渣の塩素含有率およ
び脱塩素率はそれぞれ17.2%および79.6%であっ
た。比較例で得られた熱分解残渣はその塩素含有率が非
常に大きいので、高炉還元剤およびセメントの原燃料と
して使用するには適しない。
ぞれを添加、混合しなかった以外は実施例1と同様にし
て熱分解した。その結果、熱分解残渣の塩素含有率およ
び脱塩素率はそれぞれ17.2%および79.6%であっ
た。比較例で得られた熱分解残渣はその塩素含有率が非
常に大きいので、高炉還元剤およびセメントの原燃料と
して使用するには適しない。
【0041】
【発明の効果】本発明により、塩素含有プラスチック廃
棄物から、塩素含有率が低い熱分解残渣が、簡便に、高
い脱塩素率で得られ、得られた熱分解残渣は高炉還元剤
およびセメント原燃料をはじめとする各種の有用な用途
に使用するに好適である。
棄物から、塩素含有率が低い熱分解残渣が、簡便に、高
い脱塩素率で得られ、得られた熱分解残渣は高炉還元剤
およびセメント原燃料をはじめとする各種の有用な用途
に使用するに好適である。
Claims (4)
- 【請求項1】 塩素含有プラスチック廃棄物から熱分解
により塩素を分離除去する方法において、有機溶媒の共
存下において該塩素含有プラスチック廃棄物中の少なく
とも塩素含有プラスチックに含有せしめられた添加剤に
起因する金属と塩酸以外の酸または塩酸塩以外の塩とを
接触せしめ、次いで、有機溶媒を除去して残留物を得、
該残留物を加熱分解して遊離の塩化水素および/または
塩素を分離、除去して塩素含有率が低減せしめられた熱
分解残渣を得ることを特徴とする塩素含有プラスチック
廃棄物の熱分解方法。 - 【請求項2】 塩素含有プラスチックがポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体または塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体である
請求項1記載の塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方
法。 - 【請求項3】 塩酸以外の酸または塩酸塩以外の塩が、
硫酸または硫酸鉄もしくは硫酸アンモニウムである請求
項1乃至2記載の塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解
方法。 - 【請求項4】 200〜400℃で加熱分解する請求項
1乃至3記載の塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方
法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000081538A JP2001261882A (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 塩素含有プラスチック廃棄物の熱分解方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110040763A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-07-23 | 河北远大中正生物科技有限公司 | 一种以高氯次氧化锌为原料联产低氯硫酸锌和氯化纳的工艺 |
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2000
- 2000-03-23 JP JP2000081538A patent/JP2001261882A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110040763A (zh) * | 2019-05-10 | 2019-07-23 | 河北远大中正生物科技有限公司 | 一种以高氯次氧化锌为原料联产低氯硫酸锌和氯化纳的工艺 |
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