JP2001260595A - 液状糊容器 - Google Patents

液状糊容器

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JP2001260595A JP2000070766A JP2000070766A JP2001260595A JP 2001260595 A JP2001260595 A JP 2001260595A JP 2000070766 A JP2000070766 A JP 2000070766A JP 2000070766 A JP2000070766 A JP 2000070766A JP 2001260595 A JP2001260595 A JP 2001260595A
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Cho Tanizawa
超 谷澤
Takahiro Osada
隆博 長田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間、液状糊容器の塗布部を大気中に放置
しても良好な塗布性能を有する液状糊容器を提供する。 【解決手段】 液状糊Sを塗布するための繊維体からな
る塗布部22を有する液状糊容器Aにおいて、少なくと
も上記塗布部22に、常温で固体であり、かつ液状糊に
含有される溶剤に対する溶解度が常温で10%以下とな
る蒸発抑制作用を有する物質がコーティングされている
ことを特徴とする液状糊容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期間、液状糊容
器の塗布部を大気中に放置しても良好な塗布性能を有す
る液状糊容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における、液状糊が収容される液状
糊容器において、キャップ等を外して液状糊を塗布する
ための繊維体又は樹脂体からなる塗布部を長時間大気中
に放置した場合には、液状糊に含有される溶剤が蒸発
し、液状糊の接着成分が乾燥して塗布部で固まり、次に
使用する時に塗布しずらいという問題を有している。
【0003】上記問題を回避するために、従来において
は、液状糊に難揮発性溶剤を添加したり、液状糊の組成
を変更することも試みられているが、塗布した糊の乾燥
時間が遅くなったり、或いは接着力の低下等が発生して
しまう等の課題を有している。
【0004】一方、特開昭53−42343号公報、特
開昭53−67739号公報には、酢酸ビニル系重合体
の有機溶剤溶液に、グリセリンモノステアリン酸エステ
ル、ジグリセリンモノステアリン酸エステル、ジグリセ
リンジステアリン酸エステルなどを配合して、特開昭5
3−42343号公報ではオ−プンタイム(塗布してか
ら開放のままにして貼り合わすまでの時間)を、また、
上記特開昭53−67739号公報では可使時間(接着
剤を調合してから使用不能になるまでの時間)を延長し
接着作業性などを向上させた、特に、塩化ビニール製タ
イル、例えば、フロアリング材等の床用に好適な接着剤
組成物が開示されている。しかしながら、これらの公報
に開示される接着剤は、酢酸ビニル系重合体の有機溶剤
溶液の溶液タイブの接着剤であるが、長期間、液状糊容
器の塗布部を大気中に放置しても良好な塗布性能を有す
る液状糊容器については何等開示しておらず、本発明と
は技術思想が相違するものであることは明らかである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、長期間、液状糊容器の塗布部を大気中に放置しても
良好な塗布性能を有する液状糊容器を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題等について鋭意検討を重ねた結果、塗布性能
に優れた液状糊容器を提供するために、塗布部に蒸発抑
制作用を有する物質をコーティングすることにより、上
記目的の液状糊容器が得られることを見い出し、本発明
を完成するに至ったのである。すなわち、本発明の液状
糊容器は、次の(1)〜(4)に存する。 (1) 液状糊を塗布するための繊維体及び/又は樹脂体か
らなる塗布部を有する液状糊容器において、少なくとも
上記塗布部に、常温で固体であり、かつ液状糊に含有さ
れる溶剤に対する溶解度が常温で10%以下となる蒸発
抑制作用を有する物質がコーティングされていることを
特徴とする液状糊容器。 (2) 前記蒸発抑制作用を有する物質がグリセリン誘導
体、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット
脂肪酸エステル、p−トルイル酸、ペンタエリスリトー
ル誘導体、パラフィンワックス、オレフィンワックス、
レシチンから選択される少なくとも1種である上記(1)
記載の液状糊容器。 (3) コーティング量が液状糊容器の塗布部に対して、重
量比で0.01〜20重量%である上記(1)又は(2)記載
の液状糊容器。 (4) 液状糊容器に収容される液状糊が、少なくとも接着
成分と溶剤とを含有する上記(1)〜(3)の何れか一つに記
載の液状糊容器。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を詳し
く説明する。本発明の液状糊容器は、液状糊を塗布する
ための繊維体及び/又は樹脂体からなる塗布部を有する
液状糊容器において、少なくとも上記塗布部に、常温で
固体であり、かつ液状糊に含有される溶剤に対する溶解
度が常温で10%以下となる蒸発抑制作用を有する物質
がコーティングされていることを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明において、液状糊容器は、少なくと
も液状糊を塗布するための繊維体及び/又は樹脂体から
なる塗布部を有する構造であれば、特に限定されるもの
ではない。本発明では、長時間、大気中に塗布部を放置
しておいても良好な塗布性能を実現する液状糊容器を達
成できるものであり、例えば、従来における図1〜図3
に示される塗布部を有する液状糊容器の構造が挙げられ
る。図1は、本発明の実施形態の一例を示す液状糊容器
Aの図面であり、(a)はその分解断面図、(b)は塗
布部箇所の分解斜視図である。本実施形態の液状糊容器
Aは、図1(a)及び(b)に示すように、液状糊Sを
収容する容器本体10と、該容器本体10の開口部11
の外周の第1螺合部12に螺着される塗布体20と、容
器本体10の上部に形成した第2螺合部13に螺着され
る蓋体30とから構成されている。上記塗布体20は、
容器本体10の第1螺合部12に螺着される合成樹脂等
の口金21と、液状糊を塗布するための繊維体からなる
塗布部22と、上記口金21の内部に嵌合され塗布部2
2を装着する装着体23とを備えている。本実施形態に
おける塗布部22は、メッシュ状の繊維体、具体的に
は、液状糊中の接着成分や溶剤、コーティング剤、その
他添加剤等によって影響されないものであり、ポリウレ
タン系樹脂のメッシュ状の繊維体からなるものである。
なお、メッシュ状の繊維体にあっては、液状糊を良好に
参み出すものであれば、その原材料、形状、メッシュ目
等は特に限定されるものではない。
【0009】本発明においては、塗布部は、上記メッシ
ュ状の繊維体22の他に、図2及び図3に示す塗布部で
あってもよいものである。なお、図1と同様の構成は同
一符号を用いてその説明を省略する。図2(a)及び
(b)は、合成樹脂又はゴム(本発明では、合成樹脂、
ゴムを「樹脂体」という)の発泡体からなる塗布部40
であり、該塗布部40は連続気孔を有する発泡体である
ので、液状糊を良好に滲み出すことができると共に、本
実施形態では更に液状糊の流出を良好とするために、液
状糊流出孔41、41…を有している。また、図3
(a)及び(b)は、上記図2と同様に発泡体からなる
塗布部50であり、塗布部50の上部面に液状糊を塗布
面に均すための連続状の突起部51、51と、液状糊流
出孔52、52…を有している。なお、上記突起部5
1、51はブラシ体等であってもよいものである。ま
た、塗布部は繊維体及び樹脂体からなるものであっても
よく、例えば、図4(a)及び(b)に示すように、メ
ッシュ状の繊維体61及び合成樹脂又はゴムの発砲体6
2から構成された塗布部60であってもよい。
【0010】本発明において、液状糊容器の塗布部は、
液状糊を良好に滲み出すことができる繊維体及び/又は
樹脂体からなるものであれば、上記図1〜図3に示した
構造の塗布部に限定されるものではない。また、塗布部
の素材は、液状糊を良好に滲み出すことができるもので
あれば、特に限定されるものではなく、例えば、天然繊
維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポ
リフェニレン系樹脂などの1種又は2種以上の組み合わ
せからなる織物、編物、不繊布からなる繊維体、フェル
ト等の繊維を加工又はこれらの繊維を樹脂加工した細孔
を有する繊維体、合成樹脂又はゴムの発泡体、天然樹脂
又はゴムの焼結体などからなる塗布部が挙げられ、その
形状も任意である。
【0011】上記特性の物質を塗布部以外の内容液の接
触する部材へコーティングした場合には、大気中に晒し
た塗布部表面の膜形成に充分な量の蒸発抑制作用を有す
る物質を供給することが難しくなり、本発明の効果を達
成できるものではない。
【0012】本発明に用いる蒸発抑制作用を有する物質
は、常温(25℃、以下同様)で固体であり、かつ、液
状糊に含有される溶剤に対する溶解度が常温で10%以
下、好ましくは、5%以下、更に好ましくは、1%以下
となるものであり、これらの溶解度の下限値は、0%を
含むものであるが、好ましくは、0.01%以上、更に
好ましくは、0.1%以上である。蒸発抑制作用を有す
る物質の中で常温で液体のもの、または、液状糊に含有
される溶剤に対する溶解度が常温で10%を越えるもの
では、溶解、拡散作用によって液状糊中に溶出してしま
い、長期間の保存により効果が低下したり、使用により
液状糊が減少するにしたがって効果が無くなり、本発明
の効果を達成できるものものではない。なお、上記溶剤
に対する溶解度が常温で10%以下とは、コーティング
物質が本発明に使用する液状糊の溶剤(後述する液状糊
成分となる有機溶剤からなる溶媒)に対して、その溶解
度が常温で10%以下であることを意味するものであ
る。
【0013】本発明に用いるコーティング物質は、上記
特性、すなわち、常温で固体であり、かつ、液状糊に含
有される溶剤に対する溶解度が常温で10%以下となる
特性を有するものであれば、特に限定されるものではな
く、例えば、上記特性を有するジグリセリンモノステア
レート、トリグリセリンモノステアレート、ペンタグリ
セリルトリステアレート、ヘキサグリセリルトリステア
レート、デカグリセリンジステアレートなどのグリセリ
ン誘導体、ポリオキシエチレンステアリン酸エステルな
どのアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビットヘキ
サステアレートなどのポリオキシエチレンソルビット脂
肪酸エステル、p−トルイル酸、ペンタエリスリトール
モノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレー
トなどのペンタエリスリトール誘導体、パラフィンワッ
クス、オレフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム、動物ワックス、植物ワックス、
鉱物ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャー・
トロプシュワックス等のワックス類、レシチンなどから
選択される1種又は2種以上の混合物が挙げられる。好
ましくは、更なる塗布性能を向上させる点から、常温で
固体であり、かつ、液状糊に含有される溶剤に対する溶
解度が常温で10%以下となるものが望ましく、更に好
ましくは、この特性を有するヘキサグリセリルトリステ
アレート、パラフィンワックスが望ましい。
【0014】本発明において、塗布部へ上記特性を有す
る物質のコーティング方法は、塗布部に本発明の効果を
発揮せしめる必要量のコーティングがなされていれば、
特に限定されるものではなく、例えば、上記特性を有す
る物質を溶解する溶媒に溶解せしめ、これを塗布部にデ
イッピング処理又は噴霧処理した後、加温又は室温にて
乾操させることにより行うことができる。また、溶解度
が極端に低い場合には、加温溶解液にデイッピングし、
冷却によりコーティングすることもできる。これらのコ
ーティング方法は、手軽で安価な方法として優れたもの
である。また、上記特性を有する物質を溶解する溶媒と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
(i−プロピルアルコール)などのアルコール類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルなどのグリコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセ
テートなどのエステル類、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテルなどのエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、メチ
ルシクロヘキサンなどの炭化水素類、クロロホルム、メ
チレンクロライドなどの塩素化合物などが挙げられる。
【0015】上記特性を有する物質の塗布部へのコーテ
ィング量は、塗布部に対して、重量比で0.01〜20
重量%、好ましくは、0.1〜10重量%、更に好まし
くは、0.3〜5重量%である。コーティング量が0.
01重量%未満であると、本発明の効果を達成すること
ができず、また、20重量%を越えると、液状糊の出が
難くなり、充分なコーティングができないばかりでな
く、接着力の低下を引き起こすこととなり、好ましくな
い。
【0016】本発明の液状糊容器に収容される液状糊
は、少なくとも接着剤成分と溶剤を主成分として含有し
ているものであればよい。接着剤成分としては、特に限
定されるものではなく、従来より液状糊に用いられてい
る接着剤成分を用いることができ、例えば、平均分子量
1万〜300万のポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール等の合成樹
脂、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロー
ス類、デンプン、ゼラチン、コーンスターチ等の天然樹
脂等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上混合して
使用することが可能であり、その含有量は、液状糊全量
に対して、5〜50重量%、好ましくは、10〜40重
量%である。
【0017】溶剤としては、特に限定されるものではな
く、従来より液状糊に用いられている溶剤を用いること
ができ、例えば、水、エチルアルコール、プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール
や、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等の低級脂肪族
ケトンや、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪酸の低
級アルコールエステルやヘキサン、ヘプタン等の脂肪酸
炭化水素や、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等
の脂環族炭化水素やグリコールのアルキルアルコール、
プロピレングリコ−ルモノメチルエーテル等のグリコー
ルエーテル等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上
混合して使用することが可能であり、その含有量は、液
状糊全量に対して、30〜90重量%、好ましくは、4
0〜70重量%である。
【0018】更に、本発明では、液状糊用添加剤とし
て、従来より液状糊に用いられている種々の添加剤、例
えば、着色剤、香料、防黴剤、滑剤、湿潤剤、増量剤、
防腐剤などを含有せしめることができる。
【0019】本発明の液状糊容器が、何故、長時間、大
気中に塗布部を放置しておいても優れた塗布性能を有す
るかは、下記のように推察される。液状糊容器の塗布部
に、常温で固体であり、かつ、溶媒に対する溶解度が常
温で10%以下となる蒸発抑制作用を有する物質をコー
ティングすることにより、塗布部の表面部に非常に脆い
皮膜を形成でき、この皮膜により液状糊成分に含まれる
揮発成分となる溶剤などの蒸発が防止され、また、該皮
膜は塗布時の塗布圧によって破れ、塗布が可能となるも
のであり、しかも、該皮膜の形成は上記コーティング量
により若干相違もあるが、塗布部にコーティングした蒸
発抑制作用を有する物質が再度必要量だけ液状糊中に溶
け出し、次に塗布部が空気中に晒されたとき、液状糊の
溶剤との相互作用で塗布部表面に新たな皮膜を形成し、
この皮膜形成→塗布→皮膜形成→塗布……は何回も繰り
返し効果を示すものである。従って、本発明の液状糊容
器は、長時間、大気中に塗布部を放置しておいても良好
な塗布性能を実現する優れたものとなる(この点につい
ては、更に実施例で詳述する)。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例に基づき更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0021】〔実施例1〜5及び比較例1〜4〕液状糊
容器として、図1に示す、液状糊容器(液状糊量50m
l)を使用した。塗布部は、ポリウレタン系樹脂からな
る繊維体であり、重量1g、直径20mm、メッシュ状
のものを使用した。
【0022】コーティング物質(剤)として、ヘキサ
グリセリルトリステアレート、パラフィンワックス、
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートを使
用した。なお、溶剤(エチルアルコール、プロピレング
リコールモノメチルエーテルからなる溶媒)に対する上
記〜の溶解度は常温では0.5%、は0.01
%、は0.1%であった。コーティング方法は、上記
所定量となるコーティング物質を溶媒となるメチレンク
ロライドに溶解し、該調製液に上記塗布部を浸漬せし
め、50℃で1時間加温した後、室温で一晩冷却し、メ
ッシュ状容器にあけて溶媒を取り除いた。次いで、室温
で1時間、次いで、50℃で3時間、更に室温で3時間
乾燥した塗布部をサンプルとし、該塗布部を図1に組み
込んだ液状糊容器を作製した。この液状糊容器につい
て、下記試験を行った。なお、コーティング量は、上記
〜のコーティング剤の塗布部への付着処理前後の塗
布部の重量差でとらえ、処理前の塗布部重量に対する重
量%で示した。実施例等には、上記処理率で0.05
%、1%及び5%のものを使用した。また、液状糊は、
下記表1に示される組成からなるものを使用した。
【0023】
【表1】
【0024】上記実施例1〜5及び比較例1〜4で得ら
れた液状糊容器について、下記評価法により、塗布性能
の評価を行った。これらの結果を下記表2に示す。
【0025】〔塗布性能評価法〕各液状糊容器のキャッ
プを取り外し、塗布部を大気中に晒した状態での経時的
変化に基づく25℃/65%環境下における塗布性能を
下記評価基準により測定した。 評価基準: ◎:軽く容器を押すだけで塗布できる。 ○:掠れずに塗布できる。 △:掠れるが塗布できる。 ×:全く塗布できない。
【0026】
【表2】
【0027】上記表1の結果から明らかなように、本発
明となる実施例1〜5の塗布部に蒸発抑制作用を有する
物質をコーティングしてなる液状糊容器は、本発明の範
囲外となる比較例1〜4の塗布部に蒸発抑制作用を有す
る物質をコーティングしない未処理の液状糊容器に較
べ、長期間、塗布部を大気中に晒しても良好な塗布性能
を有すると共に、経時的にも塗布性能が良好となること
が判明した。具体的に比較例をみると、比較例1及び3
は、塗布部に蒸発抑制作用を有する物質をコーティング
せず、かつ、液状糊成分も通常の成分を使用したもので
あり、これらの場合は、それぞれ塗布性能が悪いことが
判る。また、比較例2及び4は、液状糊成分中に蒸発抑
制作用を有する物質を溶解させたものであり、比較例1
及び3に較べ、経時的な塗布性能は若干良好となるが、
実施例1〜5に較べ、その塗布性能は劣ることが判る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、長期間、塗布部を大気
中に放置しても優れた塗布性能を有すると共に、経時的
にも塗布性能が良好となる液状糊容器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態の一例を示す液状
糊容器の分解断面図であり、(b)は、塗布部箇所の分
解斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は、液状糊容器の塗布部箇所
の他例を示す断面図と斜視図である。
【図3】(a)及び(b)は、液状糊容器の塗布部箇所
の他例を示す断面図と斜視図である。
【図4】(a)及び(b)は、液状糊容器の塗布部箇所
の他例を示す側面図と斜視図である。
【符号の説明】
A 液状糊容器 10 容器本体 20 塗布体 22 塗布部 30 蓋体(キャップ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E065 AA01 DA04 DA11 DA14 DA20 EA07 FA11 FA15 FA20 GA03 3E084 AA03 AA12 AA24 AB06 BA02 BA03 CA01 CB02 CC03 DA01 DB12 DC03 FB01 GA04 GB04 JA20 KA20 LD01 LG02 LG06 4F042 AA02 AB00 FA23 FA29 FA30 FA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状糊を塗布するための繊維体及び/又
    は樹脂体からなる塗布部を有する液状糊容器において、
    少なくとも上記塗布部に、常温で固体であり、かつ液状
    糊に含有される溶剤に対する溶解度が常温で10%以下
    となる蒸発抑制作用を有する物質がコーティングされて
    いることを特徴とする液状糊容器。
  2. 【請求項2】 前記蒸発抑制作用を有する物質がグリセ
    リン誘導体、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチ
    レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
    ルビット脂肪酸エステル、p−トルイル酸、ペンタエリ
    スリトール誘導体、パラフィンワックス、オレフィンワ
    ックス、レシチンから選択される少なくとも1種である
    請求項1記載の液状糊容器。
  3. 【請求項3】 コーティング量が液状糊容器の塗布部に
    対して、重量比で0.01〜20重量%である請求項1
    又は2記載の液状糊容器。
  4. 【請求項4】 液状糊容器に収容される液状糊が、少な
    くとも接着成分と溶剤とを含有する請求項1〜3の何れ
    か一つに記載の液状糊容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040154A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 塗布容器
JP2013154959A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Poly-Clip System Gmbh & Co Kg パッケージの組合せ

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