JP2001259272A - 刺繍ミシンの布押え駆動装置 - Google Patents

刺繍ミシンの布押え駆動装置

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JP2001259272A
JP2001259272A JP2000076783A JP2000076783A JP2001259272A JP 2001259272 A JP2001259272 A JP 2001259272A JP 2000076783 A JP2000076783 A JP 2000076783A JP 2000076783 A JP2000076783 A JP 2000076783A JP 2001259272 A JP2001259272 A JP 2001259272A
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presser
cam
presser foot
presser bar
driving device
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JP2000076783A
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Yutaka Kato
豊 加藤
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刺繍ミシンの高速化に伴う布押え駆動装置及び
その周辺から発生する作動音を減少し、高速運転時の刺
繍ミシンの騒音を小さくすることができる刺繍ミシンの
布押え駆動装置を提供することである。 【解決手段】機枠と、押え足5を下端に固定した押え棒
2と、押え棒2を下方の押え位置に付勢する付勢手段
と、軸心が偏心して回転駆動する三角カム15と、三角
カム15と押え棒2とに当接し、三角カム15の回転運
動を往復運動に変換し、往復運動により押え棒2を上方
に移動させる駆動手段とを有する布押え駆動装置であ
る。軸心が偏心して回転駆動する三角カム15と、この
三角カム15と押え棒2とに当接する駆動手段とを用い
て、三角カム15の回転運動を押え棒2の往復運動に変
換することによって、騒音の発生を防止し、かつ刺繍ミ
シンの高速化に対応することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍ミシンの布押
え駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から刺繍ミシンは、縫針の上下動と
同期させて布押えを上下動させるように一般に構成され
ている。縫針の上下動と同期させて布押えを上下動させ
る技術として、例えば特開平06−254272号公報
には、溝カムを用いた刺繍ミシンの布押え駆動装置が開
示されている。
【0003】この布押え駆動装置は、図6及び図7に示
すように、ミシンモータ(図示しない)、上軸(図示し
ない)、溝カムである布押え駆動カム50、ほぼL字状
の布押え駆動リンク52、布押え作動リンク54、布押
え作動体55、押え棒抱き56及び下端に押え足58を
取り付けた上下動可能な押え棒57等を用いて構成され
ている。
【0004】この布押え駆動装置では、ミシンモータが
回転するとミシンモータと連動する上軸を介して布押え
駆動カム50が回転駆動するように構成されている。こ
の布押え駆動カム50のカム溝50aには、概ねL字状
の布押え駆動リンク52の一端に設けられたカムフォロ
ワ53が当接している。この布押え駆動リンク52は、
軸51によって、回動可能に枢支されている。そして布
押え駆動リンク52の他端は、布押え作動リンク54に
連結され、この布押え駆動リンク54は、布押え作動体
55に連結されている。この布押え作動体55は、上方
に位置するコイルバネ(図示しない)によって下方に付
勢されており、布押え駆動リンク52の一端に設けられ
たカムフォロワ53は、布押え作動リンク54及び布押
え駆動リンク52を介してカム面を付勢するように構成
されている。またこの布押え作動体55には常に押え棒
抱き56が当接するように構成されている。
【0005】ミシンモータが回転駆動して、布押え駆動
カム50が回転すると、布押え駆動リンク52の一端に
設けられたカムフォロワ53が、布押え駆動カム50の
カム溝50aに当接しながら、カム溝50aに応じて左
右に移動する。その結果布押え駆動リンク52は、布押
え駆動リンク52を回動可能に枢支している軸51を回
動の支点として上下に揺動する。
【0006】この布押え駆動リンク52の上下の揺動
が、布押え作動リンク54を介して、布押え作動体55
を上下動させることになる。そしてこの布押え作動体5
5の上下動は、押え棒抱き56を介して、押え棒57及
び押え足58に伝達され、押え棒57及び押え足58は
上下動する。
【0007】なおこの布押え駆動装置には、図7に示す
ように、布押え駆動カム50のカム溝50aのカム面の
反対側の面の壁の一部に退避溝50bが設けてある。必
要に応じてカムフォロワ53が、布押え駆動リンク52
を介して、この退避溝へと逃がされることによって、布
押え棒57及び押え足58は、退避位置へと上昇するこ
とになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの溝カムを用
いた従来の装置では、ミシンの高速化に伴い、布押え駆
動カム50として用いられた溝カムとカムフォロワ53
の間で騒音が発生した。特に上軸が一回転して押え足5
8が一往復すると、下死点付近における押え足58の押
え始め及び押え終わり付近での溝カム曲線の変曲点で、
布押え駆動カム50(溝カム)とカムフォロワ53との
当たり音が増大したり、布押え駆動カム50(溝カム)
と押え棒57とをリンクする布押え駆動リンク52及び
布押え作動リンク54等から発生するガタ音あるいは共
振音等で騒音が大きくなることが分かっていた。このよ
うに騒音が発生することが、刺繍ミシンの高速化を阻む
要因の一つになっていた。
【0009】そこで本発明の目的は、刺繍ミシンの高速
化に伴う布押え駆動装置及びその周辺から発生する作動
音を減少し、高速運転時の刺繍ミシンの騒音を小さくす
ることができる刺繍ミシンの布押え駆動装置を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】従来の布押え駆動装置に
おいては、布押え駆動カムとして用いられた溝カムとカ
ムフォロワとの間で騒音が発生したことから、本発明者
は、従来の装置が溝カムと溝カムにリンクする布押え駆
動リンク等を用いて上軸の回転運動を押え棒の往復運動
に変換していた点に着目した。そして溝カムを用いるこ
となく、上軸の回転運動を押え棒の往復運動に変換する
新たな装置の開発を追求した。
【0011】その結果、本発明者は、押え棒を刺繍針と
同期させて上下運動させる刺繍ミシンの布押え駆動装置
であって、機枠と、下端部に押え足を持ち機枠に昇降自
在に支持された押え棒と、押え棒を下方の押え位置に付
勢する付勢手段と、軸心が偏心して回転駆動する三角カ
ムと、三角カムと押え棒とに当接し、三角カムの回転運
動を往復運動に変換し、往復運動により押え棒を上方に
移動させる駆動手段とを有することを特徴とする刺繍ミ
シンの布押え駆動装置を発明した。
【0012】なおこの駆動手段は、三角カムの外周に当
接する二叉ロッドとこの二叉ロッドの一端を揺動自在に
枢支する枢支部と二叉ロッドの他端で押え棒を上方に駆
動する係合手段とを備える構成とすることができる。
【0013】本発明は、軸心が偏心して回転駆動する三
角カムと、この三角カムと押え棒とに当接する駆動手段
とを用いることによって、上軸の回転運動を押え棒の往
復運動に変換することを達成した。これによって騒音の
発生を防止し、かつ刺繍ミシンの高速化に対応すること
ができる。即ち三角カムを用いるので、従来の技術のよ
うに溝カムとカムフォロワとの間で生じたような騒音が
発生することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面参照しつつ、本発明の刺
繍ミシンの布押え駆動装置の実施の形態として実施例を
説明する。
【0015】始めに図1、図2、図3、図4及び図5を
参照しつつ、本実施例の刺繍ミシンの布押え駆動装置の
構成を説明する。本発明の刺繍ミシンの布押え駆動装置
は、機枠と、下端部に押え足を持ち機枠に昇降自在に指
示された押え棒と、押え棒を下方の押え位置に付勢する
付勢手段と、軸心が偏心して回転駆動する三角カムと、
三角カムと押え棒とに当接し、該三角カムの回転運動を
往復運動に変換し、往復運動により押え棒を上方に移動
させる駆動手段とを有することを特徴とする。
【0016】本実施例の刺繍ミシンの布押え駆動装置
は、図1及び図2に示す刺繍ミシンの頭部に位置してい
る。
【0017】本実施例では、機枠としてアーム1が用い
られている。このアーム1の下部において、立向きに配
設された押え棒2がスリーブ3を介して上下方向に昇降
可能に支持されている。この押え棒2の下端部には押え
足5がビス4で固定されている。
【0018】押え棒2を下方の押え位置に付勢する付勢
手段として、押え棒2の上端に押えバネ10が立向きに
配設されている。従って押え棒2は、この押えバネ10
の付勢力によって常に下方に付勢されている。この押え
バネ10は、バネガイド9でガイドされており、その下
端は押え棒2を付勢し、その上端はアーム1上方に挿入
されたバネストッパー6で受けられている。そしてこの
バネストッパー6は、プレート7とビス8とでアーム1
上方で固定されている。本実施例では、押えバネ10は
コイルバネを用いている。
【0019】押え棒2には、スリーブ3よりも上方にお
いて、押え棒抱き11がビス11bで固定されている。
そしてこの押え棒抱き11のスライド部11aが、図2
に示すアームガイド溝1bに挿入され、押え棒2が回る
ことがないように構成されている。更に押え棒抱き11
のすぐ下に、Oリング(O ring)12が押え棒2に外嵌さ
れている。
【0020】このOリング12の下に、更に押え棒ロッ
ド13が押え棒2に上下方向にスライド可能に外嵌され
ている。従ってこの押え棒ロッド13は、押えバネ10
による付勢力を常に押え棒抱き11からOリング12を
介して受けている。
【0021】図4、図5に示すように軸心が偏心して回
転駆動する三角カム15は上軸14に固定されている。
そしてこの上軸14は、ミシンモータ(図示しない)に
連結されている。
【0022】次にこの三角カム15と押え棒2とに当接
し、三角カム15の回転運動を往復運動に変換し、この
往復運動により押え棒2を上方に移動させる駆動手段に
ついて説明する。
【0023】本実施例では、二叉ロッド16が三角カム
15の外周に当接している。つまり二叉ロッド16の2
肢からなる二叉部16aがこの三角カム15の外周を挟
むようにして当接している。この二叉ロッド16の一端
16bは、支点ピン17で揺動自在に枢支されている。
そして二叉ロッド16の他端16cは、押え上げリンク
18の一端(上端)と回動可能に接続している。
【0024】そしてこの押え上げリンク18の他端(下
端)は、押え棒ロッド13にやはり回動可能に接続して
いる。この押え棒ロッド13は、上述したように、押え
バネ10による付勢力を常に押え棒抱き11からOリン
グ12を介して受けている。従って二叉ロッド16の他
端16cは、押え棒ロッド13等を介して、押え棒バネ
10によって下方に付勢されているので、一端16bで
回動可能に枢支されている二叉ロッドは、図1、図3、
図4の図中の二叉部16aの左側の肢が三角カム15の
外周を付勢することになる。即ち二叉ロッド16は、支
点ピン17を支点として三角カム15を時計回り方向に
常に圧迫し、付勢している。
【0025】即ち本実施例では、駆動手段は、三角カム
15の外周に当接する二叉ロッド16とこの二叉ロッド
16の一端16bを揺動自在に枢支する枢支部とこの二
叉ロッド16の他端16cで押え棒2を上方に駆動する
係合手段とを備えている。そして枢支部は支点ピン17
と支点ピンが取り付けられるアーム1等を用いて構成さ
れている。そして係合手段は、押え上げリンク18、押
え上げロッド13、Oリング12、押え棒抱き11等を
用いて構成されている。
【0026】次に以上のように構成された刺繍ミシンの
布押え駆動装置の作用について説明する。ミシンモータ
(図示しない)が通電駆動されると、ミシンモータに連
結連動している上軸14が回転運動する。なお本実施例
では、この上軸14の回転運動によって、針棒29が上
下方向に往復運動するように構成されている。
【0027】上軸14が回転運動すると、軸心が偏心し
て上軸14に固定されている三角カム15も回転運動す
る。この三角カム15は偏心して上軸14に固定されて
いるので、三角カム15の外周上の点は、その点の軸心
からの距離に対応して、異なった半径の円を描くことに
なる。従ってこの三角カム15の外周に当接してしなが
ら摺動する二叉ロッド16は、その一端16bで二叉ロ
ッド16を枢支している支点ピン17を支点として、三
角カムの回転運動を二叉ロッド16の他端16cの往復
揺動運動に変換する。
【0028】この二叉ロッド16の他端16cの先端と
押し上げリンク18の一端(上端)とが回動自在に接続
され、押し上げリンク18の他端(下端)と押え棒ロッ
ド13とが回動自在に接続されているので、二叉ロッド
16の腕16cの往復揺動運動は、押え棒バネ10の下
方への付勢力と協動して、押え棒ロッド13の上下方向
の往復運動に変換されることになる。この押え棒ロッド
13の上下方向の往復運動は、Oリング12を介して、
押え棒抱き11に伝達される。
【0029】この押え棒抱き11の上下方向の往復運動
によって、押え棒2及び押え足5も上下方向の往復運動
することになる。即ち押え棒抱き11の上下運動に平行
して、押え棒2及び押え足5は、上昇時に押えバネ10
の下方への付勢力に抗して、押え棒抱き11に押し上げ
られながら上方に移動する。下降時には、押えバネ10
の付勢力で押し下げられながら、下降し下死点に達した
後、前述と同じ動作を繰り返し、上方へ移動して上下方
向の往復運動をすることになる。本実施例では、押え棒
2及び押え足5は上下ストローク10〜12mmの往復
運動をする。
【0030】以上の結果として、針棒の上下運動に同期
して、押え棒2及び押え足5は、上死点と下死点との間
で上下方向に往復運動することになる。
【0031】この押え足5と縫針29の上下運動と上軸
の回転角の関係をグラフで表すと、図8のようになる。
針棒29の上下運動に同期して、針板上面をストローク
10〜12mmで上下運動している様子が分かる。この
グラフにおいて、押え足5の上死点停留区間は、0°〜
40°及び340°〜0°を示し、押え足5の下死点停
留区間は、150°〜210°を示している。
【0032】なお本発明の布押え駆動装置は、ここで述
べた実施例に限定されるものではない。押え棒を刺繍針
と同期させて上下運動させる刺繍ミシンの布押え駆動装
置であって、機枠と、下端部に押え足を持ち機枠に昇降
自在に支持された押え棒と、押え棒を下方の押え位置に
付勢する付勢手段と、軸心が偏心して回転駆動する三角
カムと、三角カムと押え棒とに当接し、三角カムの回転
運動を往復運動に変換し、往復運動により押え棒を上方
に移動させる駆動手段とを有する刺繍ミシンの布押え駆
動装置であれば、本発明の刺繍ミシンの布押え駆動装置
に該当する。
【0033】例えば、ここで述べた実施例では三角カム
に当接する二叉ロッドを駆動手段の構成要素としてい
る。しかし駆動手段の構成を異なった構成にすることも
可能である。例えば駆動手段の構成要素として、二叉ロ
ッドではなく2腕を有する概ねL字状のロッドを用いる
ことも可能である。2腕のうちの一方の腕は三角カムに
当接し、他方の腕の先端は、押え上げリンクの一端(上
端)に回動可能に接続し、2腕の頂部即ち屈曲して2腕
を構成する部分を支点ピンで回動可能に枢支するという
ように構成することができる。このように構成すれば、
他方の腕は押え上げリンクを介して下方に付勢されてい
るので、支点ピンを支点として、一方の腕は三角カムの
外周を付勢することができる。言い換えればここで述べ
た実施例の二叉ロッド16の二叉部16aの図1中の右
側の肢即ち三角カムを押えバネの付勢力によって付勢さ
れていない方の肢を取り除いたような構成とすることも
できる。
【0034】また付勢手段として、コイルバネの代わり
に板バネ等を用いることができる。更に二叉ロッドの一
端を揺動自在に枢支する枢支部の構成、二叉ロッドの他
端で押え棒を上方に駆動する係合手段の構成を異なった
構成とすることも可能である。
【0035】なお刺繍ミシンの押え足5の上方への移動
は、ミシンモータが駆動して、針棒の上下運動と同期し
て行われる場合と、ミシンモータを駆動していない場合
即ち縫製作業を停止しているときに任意に押え足5を上
方の退避位置へ退避させる場合がある。そこでミシンモ
ータの駆動を止め、縫製作業を行っていないときに、押
え足5を上方の退避位置へ退避させる退避手段には、自
動駆動装置を用いる場合と手動操作手段を用いる場合と
がある。図1、図2を参照しつつ説明する。
【0036】自動駆動装置を用いる手段として本実施例
では、ソレノイド22の駆動力を用いてる。ソレノイド
22は、ミシン頭部上方に、ソレノイドブラケット20
と一体化され、3個のビス24でアーム1に取り付けら
れている。そしてソレノイド22の駆動側には、ソレノ
イドアーム25が一体的に取り付けられている。このソ
レノイド22のスイッチを入れることにより、図1にお
いて、ソレノイドアーム25が時計方向に回動するよう
に構成されている。
【0037】また手動の退避手段として、手動レバー2
7が回転ピン28によって回転自在な状態でアーム1に
取り付けられている。この手動レバー27は常に自重
で、ガイド板26の切欠ストッパー部A26aと手動レ
バー27の作動部27bの下面とが当接している。
【0038】一方スライド板21が、アーム前加工面部
1aとガイド板26の間に上下スライド可能な状態で挟
まれている。このスライド板21の中央部には、2本の
ピン21a、21bが固定されている。上方にあるピン
A21aは、押し上げソレノイド側に長く突出して、ソ
レノイドアーム25の先端部25aと当接するようにな
っている。下方にあるピンB21bは、段付きピンとな
っており、ソレノイド22側に少し突出しており、アー
ム1側にも突出してアームガイド溝1bの溝幅と嵌合寸
法でアーム側に入り込んでいる。
【0039】更にスライド板21の下端は前述のアーム
ガイド溝1bの溝幅と同一幅に両側がカットされ、アー
ムガイド溝1bに入り込んで、その先端が上方にフック
状に曲げられている。以上からこのスライド板21はア
ームガイド溝1bに入り込んだピンB21bとフック部
21cでガイドされ、上下にスライド可能となってい
る。
【0040】自動駆動装置であるソレノイド22のスイ
ッチを入れると、ソレノイド22が回動し、ソレノイド
アーム25の先端部25aがピンA21aを下側から押
し上げ、ピンA21aが取り付けられたスライド板21
は上昇を始める。その結果スライド板21のフック部2
1cが押え棒抱き11のスライド部11aに下側から当
接し、押え棒抱き11を押し上げ、更に上昇する。従っ
て押え足5も同時に上昇する。上昇は、押え上げソレノ
イド22の回動角度の限界で上死点に達する。上死点で
の押え足5の上昇高さは、36〜38mmである。
【0041】ソレノイド22のスイッチを切ると、押え
バネ10の押圧力で押え棒2が下方へ押し下げられる。
押え足5は下降し、ソレノイドアーム25も左回転しな
がら、ソレノイド22側のストッパー(図示しない)に
当接し、押え棒11とフック部21cとの隙間を確保し
た状態で押え足5は元の位置に停止する。
【0042】手動操作手段である手動レバー27につい
ては、手動レバー27のハンドル27aを時計方向に回
すと、手動レバー27の作動部27bがピンB21bを
下側から当接し、ピンB21bを押し上げる。ピンB2
1bを押し上げるとピンB21bが取り付けられたスラ
イド板21が上昇する。更に時計方向に押し上げるとス
ライド板21のフック部21cが押え棒抱き11のスラ
イド部11aと下側から当接し、押え棒抱き11を押し
上げ、従って押え棒2及び押え足5が上昇する。手動レ
バー27を更に時計方向へ回していくと、押え足5の上
死点付近で手動レバー27の作動部27bがガイド板2
6の切欠ストッパー部B25bに当接する。手動レバー
27は、これ以上回らず、この位置が上限となってい
る。
【0043】次に手動レバー27の上限位置で逆に手の
力を弱めると、押えバネ10の押圧力により、スライド
板21は、押し下げられる。そしてピンB21bを介し
て、手動レバー27は反時計方向に回され、押え足5の
下死点に下降するまで回転する。手動レバー27は更に
自重で回転しようとするが、ガイド板26の切り欠けス
トッパー部A26aに当接して最初の状態に戻る。
【0044】即ち押え足退避手段は、押え棒2に固定さ
れている押え棒抱き11のスライド部11aをスライド
板21のフック部21cで押し上げて、押え足5を退避
位置に退避させている。押え棒抱き11は押え棒ロッド
13の上方に位置するので、押え棒抱き11を押し上げ
ても、押え棒ロッド13、三角カム15等に干渉するこ
とはない。
【0045】縫製作業中は、ミシンモータが駆動してお
り、ソレノイド22のスイッチは入れられていない。縫
製作業が終了して、加工布とか枠(図示しない)の交換
時にソレノイド22のスイッチを入れると、ソレノイド
アーム25が図1の時計方向に回動し、スライド板21
の上昇と共に押え棒2及び押え足が上昇し、上方の退避
位置に切り換えられる。また手動レバー21は必要に応
じて、例えば停電時等に時計方向に回動させれば、押え
足5を上昇させて退避位置まで切り換えることができ
る。
【0046】
【発明の効果】本発明の刺繍ミシンの布押え駆動装置
は、布押えの押え始めと押え終わり付近の押え棒及び押
え足の上下運動をスムースにできるため、押え足の上下
方向の往復運動に伴う騒音の発生を抑制することがで
き、また刺繍ミシンの高速化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刺繍ミシンの頭部の正面図であって、布押え駆
動装置を示す図である。
【図2】刺繍ミシンの頭部の側面図であって、布押え駆
動装置を示す図である。
【図3】押え足が上死点の状態の布押え駆動装置を示し
た側面図である。
【図4】押え足が上死点の状態の布押え駆動装置を示し
た正面図である。
【図5】押え足が下死点の状態の布押え駆動装置を示し
た正面図である。図4で示した上死点から180度反転
している。
【図6】溝カムを用いた従来の布押え駆動装置の下死点
での状態を示した図面である。
【図7】溝カムを用いた従来の布押え駆動装置の上死点
での状態を示した図面である。
【図8】縫針及び押え足の上下動の上軸の回転角に対す
る軌跡グラフである。
【符号の説明】
1:アーム 2:押え棒 3:スリーブ 4:ビス 5:押え足 6:バネストッパー 7:プレート 8:ビス 9:バネガイド 10:押えバネ 11:押せ棒抱き 12:Oリング 13:押え棒ロッド 14:上軸 15:三角カム 16:二叉ロッド 16a:二叉部 16b:一端 16c:他端 17:支点ピン 18:押え上げリンク 21:スライド板 22:ソレノイド 23:ソレノイドブラケット 25:ソレノイドアーム 26:ガイド板 27:手動レバー 28:回転ピン 50:布押え駆動カム 51:軸 52:布押え駆動リ
ンク 53:カムフォロワ 54:布押え作動リンク 55:布押え作動体 56:押え棒抱き 57:押え棒 58:押え足

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押え棒を刺繍針と同期させて上下運動さ
    せる刺繍ミシンの布押え駆動装置であって、 機枠と、 下端部に押え足を持ち該機枠に昇降自在に支持された前
    記押え棒と、 前記押え棒を下方の押え位置に付勢する付勢手段と、 軸心が偏心して回転駆動する三角カムと、 該三角カムと前記押え棒とに当接し、該三角カムの回転
    運動を往復運動に変換し、該往復運動により前記押え棒
    を上方に移動させる駆動手段とを有することを特徴とす
    る刺繍ミシンの布押え駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記三角カムの外周に
    当接する二叉ロッドと該二叉ロッドの一端を揺動自在に
    枢支する枢支部と該二叉ロッドの他端で前記押え棒を上
    方に駆動する係合手段とを備える請求項1記載の刺繍ミ
    シンの布押え駆動装置。
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