JP2001258894A - 脊椎支持システム - Google Patents
脊椎支持システムInfo
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Abstract
の容易性、堅固な固定力を発揮できると共に小型であり
使用が容易な脊椎支持システムを提供する。 【解決手段】 外キャップ30をねじ釘10のヘッド1
2に挿入するだけでヘッド12に対する内ボルト20の
進入初期中心が設定されることにより、ヘッド12に対
する外キャップ30と内ボルト20の挿入を非常に容易
にした。また、外キャップ30の上部に固定溝33を形
成することにより互いの固定力を堅固にし、またラウン
ドカット部36を形成し、ヘッド12に外キャップ30
の挿入を容易にした。さらに、内ボルトと外キャップの
一体型脊椎支持システムにおいては、外キャップ30と
補強リングの二重構造により内ボルト20の上下段を支
持する構造であるため、内ボルトの安定的な初期のねじ
中心を捕らえることができるのは勿論、ヘッド部を堅固
に支持できる。
Description
椎手術時に脊椎を安定させた状態で矯正または固定する
のに用いられる脊椎支持システムに関するものである。
の脊柱(Spinal column)は前から見ると一直線である
が、横から見ると婉曲のS字(lasy-s)形態である。首の
骨と腰骨は若干前に、背骨は後ろに緩やかに曲った曲線
形態である。
pine)がディスクにより連結されS字形(lasy-s)の曲線を
成しており、ひとつの脊椎は円筒形の椎体と椎体後ろ側
の後弓(posterior spinal arch)により構成されている
が、後弓は一対の脊椎頚(Pedicle)と、脊椎頚に延びて
後側に伸長された上、下関節突起(Superior or inferio
r facets)と、追窮板(Laminas)そして棘突起(Spinous p
rocess)等により脊椎管(Spinal Canal)を形成してお
り、上記脊椎管を通ると神経が位置している。
ているディスクが変性したり破裂し、正常の位置から離
脱したり脊椎後方の突起により構成された関節が損傷し
たり変性した場合、脊椎が正常の位置で変形及び転位(D
isplacement)する等の様々な理由で脊椎管を通過する神
経に外力が加わったり圧迫する時には痛みを誘発するこ
とで知られている。
で維持される場合には継続して痛みを誘発するため、痛
みをなくすためにはその病巣部位を減圧(Decompresson)
しなければならないが、減圧する際に不安定な状態の脊
椎をつくるため、脊椎を安定した状態で矯正または固定
する手術が要求される。
者の場合、該当する脊椎または隣接した脊椎を脊椎支持
システムを用いて支持し手術をする。この場合用いられ
る脊椎支持システムは、損傷した又は隣接した脊椎の
上、下側脊椎頚(Spinal Pedicle)に挿入設置され、固定
台の役割をするねじ釘と、各ねじ釘に挿入されているロ
ッドと、ロッドをねじ釘に固定するための内ボルト及び
外キャップから成っている。
テムの概要について説明する。図1は従来の脊椎支持シ
ステムの構造を示す分解斜視図であり、図2は従来の脊
椎支持システムによる手術過程を示す斜視図であり、図
3は従来の脊椎支持システムによる手術状態を示す断面
図であり、図4は従来の脊椎支持システムによる手術の
困難性を説明するための斜視図である。
ヘッド12の下部に一体に形成されたボディ14を有す
るねじ釘、20は上記ねじ釘10のヘッド12内側にね
じ組立てされる内ボルト(inner bolt)、30は上記ねじ
釘10のヘッド12部分にかぶせて上記内ボルト20の
固定力(Holding power)を向上させる外キャップ、40
は互いのねじ釘10を連結するためねじ釘10のヘッド
12に挿入されるロッドである。
と外側構造に分けて説明できる。ヘッド12の内側は、
上記内ボルト20を受け入れてねじ組立てするための雌
ねじ11と、後述する脊椎支持システム間に連結組立て
される連結用ロッド40を通過させて固定するためのU
字形の切開溝16からなり、外側には上記外キャップ3
0を受け入れてかぶせることにより上記切開溝16の形
成によるヘッド12全体の強度低下を防止し、固定力を
向上させるキャップ組立て面13と、その下部にボディ
14と一体形成された連結部であるヘッドブロック17
からなる。
からなり、外周に雄ねじが形成され、その上部はヘッド
12の下部と一体形成されている。そしてボディ14の
下部先端には脊椎への挿入のためのポイント18が形成
されている。
(ドライバー)が挿入される工具挿入孔22が形成され、
外周側面全体にわたって上記ねじ釘10の雌ねじ11に
結合される雄ねじ24が形成されている。
て面17に組立てられる内部くぼみ32と上面に断面か
ら見て直角に形成された上面34から成っている。
6に挿入される直径から成っている。
ステムの作用について、図2及び図3を参照にして説明
する。先ず一般的な手術過程を簡単に説明すると、脊椎
手術をする部位の皮膚を切開し開いた状態で該当脊椎2
00の脊椎頚に対し垂直方向にねじ釘が挿入される位置
に印をつけ、錐等で孔を形成する(ドリル作業)。
に合うタッピング作業を実施し、締結工具100等で脊
椎支持システム(正確にはボディ14)を脊椎にはめ込
んでおく。以後、必要な数のねじ釘10が脊椎200の
脊椎頚に上記した順序通りにねじがはめ込まれ固定され
ると、上記ヘッド12の切開溝16に、脊椎の湾曲度に
合うように適当に曲げた後ロッド40を挿入する。続い
て締結工具100で上記内ボルト20をヘッド12の雌
ねじ12aにセットした状態で数回回転させ、ロッド4
0をねじ釘10に臨時固定して外キャップ30をヘッド
12のキャップ組立て面13にかぶせた後、内ボルト2
0を強く締結してロッド40をねじ釘10に堅く固定
し、切開した皮膚を縫合することにより脊椎手術が完了
する。
たように上記ボディ14が患者の脊椎にきつくはめ込ま
れた状態でロッド40が切開溝16内で内ボルト20に
より固定され、さらに外キャップ30により上記内ボル
ト20とねじ釘10においてヘッド12の固定状態がさ
らに堅く固定されることになる。
持システムによる手術時、次のような欠点及び問題が生
じる。
トと外キャップ30挿入の困難性 従来の脊椎支持システムを利用した脊椎手術は、上記内
ボルト20を雌ねじ12aにねじ組立てすることにより
ロッド40をねじ釘10のヘッド12に固定することに
なるが、上記内ボルト20及び外キャップ30をヘッド
12に組立てする順序が、先に内ボルト20をヘッド1
2の雌ねじ11に組立てた後外キャップ30を組立てる
ことになる。
引起こす。実際、手術する時には及ぶ限り皮膚切開面積
を小さくし、上記内ボルト20は直径がわずか4mm程
度しかないため、このような小型部品を何らガイド手段
もなく狭い手術空間でヘッド12の雌ねじ11に初期ね
じ中心を捕らえ、組立てるということは並大抵の難しさ
ではない。
ロッド40の曲率が少し間違って曲る時があるが、この
時にはロッド40が切開溝16内から浮き上がっている
状態でヘッド12の雌ねじ11に小さい内ボルト20を
ねじ組立てしなければならないため、手術環境はさらに
劣悪する。即ち、上記内ボルト20はロッド40に妨害
され曲がってねじ組立てされる場合があり、これを制限
された時間内に行おうと、再びねじ中心を捕らえようと
すると手術者はうんざりしてしまう。
プ30より先に組立てることで、初期にねじ中心を容易
く捕らえることができなく、挿入する途中にも滑りや揺
れがあり迅速にねじ組立てをするということは決して容
易いことではなく、このため手術作業は複雑で困難であ
る。
入したとしても、切開溝16をヘッド12に形成するこ
とによる強度低下と、内ボルト20の固定力によりキャ
ップ組立て面13が外部に拡張され開いていく現象(bol
ging out effect)が生じ、外キャップ30をキャップ組
立て面13に挿入する作業も困難で手術時間の遅延を招
く。
たり長い場合には、曲り具合が少しでも違うとロッド4
0自体の弾性により曲がりながら切開溝16に安着され
ず後方が持上げらる現象が生じ、このためヘッド12に
外キャップ30を組立てる際に外キャップ30の下段が
ロッド40に干渉され、安定した固定状態を維持できな
いという欠点があり、用いるのに更なる不便をもたらし
た。このような現象は、湾曲度が高い第5腰椎と薦椎間
のロッド40挿入時に特に多く生じる。
も、この外キャップ30はコンテナ機能しかしないた
め、内ボルト20と一体感あるように作用できなく内ボ
ルト20との強い固定力を喪失する、所謂緩み現象(loo
sening)や分離現象(separation)が生じ、手術の失敗を
招き手術後に患者が痛みを訴えることにより、早期神経
回復を図ることや早期再活の目的を達成できなくなる。
2の雌ねじ11に挿入した後、外キャップ30をキャッ
プ組立て面13に挿入することにおいての困難は、外キ
ャップ30を先にヘッド12に挿入した後、内ボルト2
0を雌ねじ11に挿入することにより解決されると考え
られる。しかし、上記のように外キャップ30を先に挿
入した場合には、外キャップ30をホールドするための
手段がないため、内ボルト20挿入時に外キャップ30
の脱去または破損が時折起こる。さらに、ロッド40が
切開溝16の後方に持ち上げられた不安定な状態である
場合が多いため、このような状態で外キャップ30の下
段はロッド40に干渉され、安定した状態でヘッド12
に挿入できない。従って従来の脊椎支持システムは、外
キャップ30を先にヘッド12に挿入するため上記の問
題点を解決するには不合理的な構造をしているのであ
る。
ッド12との関係から理想的に比例しデザインされなか
ったため、これによる様々なデザイン上の問題が生じ、
特にヘッド12がボディ14に比べて極めて大きく形成
された場合には、ヘッド12とボディ14の境界部にモ
ーメントが集中し破損する問題を生じさせる。これは脊
椎支持システムにおいては致命的欠陥であるといえる。
システムの不均衡回転性及び強度低下問題 従来、内ボルトと外キャップが一体型からなる脊椎支持
システム(図示せず)においては、上記内ボルトが外キ
ャップの下部に形成された支持片にのみ掛りねじ回転を
するため、精度の高い回転がなされず、下部側でのみ内
ボルトを支持するため固定強度が弱かった。
おいての諸欠点は、迅速かつ正確な手術作業を要求する
脊椎手術において大きな障害要因として作用するため、
関連学界ではこれに対する解決策模索が切実な実情であ
る。
インの基本概念は、内ボルトの初期ねじセットと外キャ
ップ挿入の容易性、堅固な固定力を発揮できると共に小
型であり使用が容易な器具を提供することにある。
れた概念であり、どんなに良い器具であっても使い方が
複雑で医師等が扱うのに時間がかかったり、手術に時間
がかかると商品価値は下がるため、必ず考慮しなければ
ならない事項である。このような合理的なデザインを得
るには、先ずデザイン要素中の変更が可能なものと変更
が不可能な要素を分け、変更が可能な要素を集中的に研
究してその機能を可能な限り最大化させなければならな
い。
決するために発明されたものであり、その第1目的は、
脊椎手術において従来の固定観念を破り、内ボルトより
外キャップをヘッドに先に組立てた後、外キャップにガ
イドされた状態で内ボルトをヘッドに挿入できるように
すると共に、外キャップと内ボルトとロッドとヘッドの
固定状態を一体化できるようにして、外キャップの挿入
と内ボルトの初期ねじ中心の捕えを簡単にし、固定力も
強め寿命延長に寄与できる脊椎支持システムを提供する
ことにある。
極めて浮き上がっている場合に適当に適用し、内ボルト
と外キャップ一体型構造の脊椎支持システムにおいて、
内ボルトの安定的な回転性を保障することは勿論、ねじ
釘のヘッド部を堅固に支持できる二重構造の外キャップ
を具備する脊椎支持システムを提供することにある。
ための本発明の脊椎支持システムは、少なくとも雌ねじ
とキャップ組立て面及びヘッドブロックからなるヘッド
と円錐形のボディを具備するねじ釘、このねじ釘のヘッ
ド内に挿入して装着するために外周に雄ねじを具備する
内ボルトと、上記ねじ釘のヘッドを覆うため内部くぼみ
を具備する外キャップ、そしてねじ釘のヘッドに挿入さ
れ上記内ボルトと外キャップにより固定されるロッドを
含む脊椎支持システムにおいて、上記外キャップは内部
くぼみ上部にガイド雌ねじを形成してなり、実際、手術
時に上記内ボルトを上記外キャップのガイド雌ねじに仮
締結した状態で、外キャップをねじ釘のヘッド部分に先
ず装着した後、内ボルトをねじ釘の雌ねじに完全締結す
ることを特徴とする。
上段部外側に延びて頭部を形成し、上記外キャップは、
ガイド雌ねじの上部に内ボルトの頭部が引掛り固定され
る固定溝を形成することが望ましく、上記外キャップの
内部くぼみは、上記ヘッドのキャップ組立て面とヘッド
ブロックを覆えるように内径が異なる第1段差面と第2
段差面を有することが望ましく、上記ガイド雌ねじは、
上記ねじ釘の雌ねじと内ボルトがねじ組立てされる際の
ねじ組立て中心の捕えを妨害されないように内ボルトが
外キャップに単純に仮組立てされ案内される制限された
ねじ山と谷を有するピッチのみを形成することが望まし
い。
面の境界部、キャップ組立て面とヘッドブロック間の段
差部分を各ラウンド面により丸く形成し、上記外キャッ
プは上記第1段差面と第2段差面間の段差部分、第2段
差面の下段内側段をラウンド面からより形成することが
望ましく、上記外キャップは、実際の手術時にロッドに
よる外キャップの挿入妨害を防ぐため、ロッドと触れる
部分を2mm程度さらに深い半円形に切断したラウンド
カット部に形成することが望ましい。
椎支持システムは、上部側に掛段が、下部側に掛溝が各
自形成されている内ボルトと、上段部に支持片が形成さ
れ、この支持片が内ボルトの掛段に回動可能に結合され
た外キャップと、上記外キャップの内部に強引にはめ込
まれて結合されていると共に、下段部に形成された支持
片が内ボルトの掛溝に回動可能に結合された補強リング
を含み、上記内ボルトを外キャップと補強リングにより
上下から支持したままでねじを締められるようにしたも
のである。
である内ボルトを外キャップに先に仮組立てした後、内
ボルトよりさらに大きな部品である外キャップを先にね
じ釘のヘッドにかぶせ、その後内ボルトを外キャップに
ガイドされる状態でヘッドの雌ねじに締結するようにし
たもので、内ボルトとヘッド雌ねじとの初期ねじセット
と外キャップとヘッドの挿入を非常に容易にできる。ま
た、内ボルトの完全締結時に内ボルトとねじ釘のヘッド
がねじ挿入されることは勿論、外キャップの固定溝が内
ボルトの頭部にかかるようにすることで、ねじ釘と内ボ
ルトと外キャップが一体化した状態の堅固な固定力を発
揮する。さらに、外キャップの内部くぼみ下部が大きく
形成されていることは勿論、外キャップとねじ釘ヘッド
の主要接触部がラウンド面に形成されているため、外キ
ャップを何ら困難もなく容易にヘッドに挿入でき、また
外キャップをヘッドに挿入した状態で内ボルトを回転さ
せるだけで自動的に内ボルトがヘッドの雌ねじに正確に
ねじ挿入され、手術の迅速性と正確性を図ることができ
る。
テムにおいては、外キャップと補強リングの二重構造に
より内ボルトの上下段を支持する構造であるため、内ボ
ルトの安定的な初期ねじ中心を捕えることができるのは
勿論、ヘッド部を堅固に支持できる。
システムの第1〜2実施例についてより詳しく説明す
る。従来説明と同一な部分については、同一符号をつけ
説明することで説明上の煩雑さを避ける。
図5は本発明の実施例1の脊椎支持システムの構造を示
す分解斜視図であり、図6は本発明の実施例1の脊椎支
持システムによる作動原理を示す断面図である。
釘10はボディ14とヘッド12が一体した一体型のも
の(Rigid Screw)があり、ボディ14上段に具体が形成
されヘッド12に対し一定角度で回転運動ができる角度
可変形ねじ釘(Polyaxial Screw)がある。実施例1では
一体型ねじ釘を例に挙げて説明する。
一な構成については同一符号をつけ、以下従来と異なる
構成のみを説明する。
3と上面13bの境界部及びキャップ組立て面13とヘ
ッドブロック17間の段差部間はラウンド面13a、1
9により丸く形成され強度を高めることにより、外力に
よる剪断現象や破損現象を解消したり、後に説明する外
キャップ30の挿入が軟らかくできるようにされてい
る。
れるように頭部26に形成されている。
の頭部26が挿入できる固定溝33を形成し、この固定
溝33の内側先端部に延びてガイド雌ねじ35を形成
し、このガイド雌ねじ35に内ボルト20がねじ挿入さ
れている。ここで上記ガイド雌ねじ35は、その雌ねじ
が形成される部分を1.5回転、即ち540度回転のみ
ができるようにねじ山を形成し、内ボルト20が緩くね
じ組立てされるようにすることにより、ねじ釘10の雌
ねじ11と内ボルト20がねじ組立てされる際にねじ組
立て中心の捕えが妨害されないようにしている。即ち、
このガイド雌ねじ35の形成による内ボルト20が外キ
ャップ30に単純に仮組立てのみされるようにしている
のである。
にロッド40により外キャップ30の挿入が妨害されな
いように、ロッド40と触合う部分に2mm程度さらに
深い半円形のラウンドカット部36を形成している。ま
た、上記ヘッド12全体、即ちキャップ組立て面13全
体とヘッドブロック17の一部を覆えるようにその内部
くぼみ37が第1段差面37aと第2段差面37bから
なっている。また、上記ヘッド12の各ラウンド面13
a、19に対応して容易かつ円滑な挿入が保障できるよ
うに上記第1段差面37aと第2段差面37b間及び下
段内側段がラウンド面38、39にラウンド処理されて
いる。
作用効果について、図7を参照して説明する。図7は本
発明の実施例1の脊椎支持システムによる手術順序を示
す断面図であり、図8は本発明の実施例1の脊椎支持シ
ステムによる手術の一例を示す斜視図である。
序は従来説明で説明したため以下省略し、本発明の器具
的作用についてのみ説明する。先ず図7のAに図示した
ように、上記ねじ釘10の切開溝16内にはロッド40
が若干持ち上がったまま正常に装着された状態である。
この状態で本発明の外キャップ30をヘッド12の雌ね
じ11に組立てられるが、先行されなければならない事
項として、上記内ボルト20を外キャップ30のガイド
雌ねじ35に仮組立てることがある。この際、上記内ボ
ルト20がガイド雌ねじ35の540度部分にのみかか
るため、仮想線で表示したように左右に若干の遊動が可
能である。
立てされる「組立て前段階」で、上記雌ねじ11とのね
じ組立て中心の捕え時に何ら妨害されないようにするた
めである。さらに詳しく説明すると、内ボルト20は上
記ガイド雌ねじ35にかかる機能のみをし、外キャップ
30と単純に仮組立てされた状態で外キャップ30のみ
をヘッド12に装着する動作だけで、内ボルト20の初
期進入時に内ボルト20のねじ中心をヘッド12の雌ね
じ11に容易く合わせられ、挿入途中にも滑ったり揺れ
ることがないようにし内ボルト20の挿入作業を正確か
つ迅速にするためである。
が完了されると、外キャップ30をねじ釘10のヘッド
12に挿入する。この時ヘッド12の各段差部分はラウ
ンド面13a、19からなり、外キャップ30内面の上
記第1段差面37aと第2段差面37b間の段差部分と
外キャップ30下段の内側段がラウンド面38、39か
らなっているため次のような容易な挿入動作が起きる。
12に最初挿入する際、上記第1段差面37aはキャッ
プ組立て面13に、第2段差面37bはヘッドブロック
17外面に接触するようになるが、このとき上記外キャ
ップ30のラウンド面38、39がヘッド12のラウン
ド面13a、19に各接触し外キャップ30は円滑にヘ
ッド12に挿入される。即ち、上記各ラウンド面13
a、19、38、39の形成によりこれら挿入ガイド機
能をするのである。また、これらは小さい直径と大きな
内径の絶妙な調和(harmony with wider diameter zone
and narrower diameter zone)により何ら無理なく自動
で挿入ガイド機能をする。
0のヘッド12に完全に挿入した状態で、外キャップ3
0の第1段差面37aと第2段差面37bは上記ヘッド
12のキャップ組立て面13全体とヘッドブロック17
の一部を各自覆う状態になる。
のヘッド12に挿入した後、図7Bに図示したように、
上記内ボルト20を締結工具100を用いて締めると上
記内ボルト20は外キャップ30に導かれながらねじ釘
10の雌ねじ11に自動的にねじ挿入されると共に挿入
され、この内ボルト20の固定力によりロッド40はね
じ釘10の切開溝16内に挿入される。そして、さらに
内ボルト20を締めると図7Cに図示したように、内ボ
ルト20の底面がロッド40を押しロッド40をねじ釘
1のヘッド12に堅く締めると共に内ボルト20の頭部
26が外キャップ30の固定溝33に挿入固定される。
このように内ボルト20を完全に締めた状態では内ボル
ト20がねじ釘10ヘッド12の雌ねじ11にねじ結合
されると共に、ヘッド12は外キャップ30を包んだ状
態でその固定溝33が内ボルト20の頭部26にかかっ
た一体化された状態を維持することでロッド40はねじ
釘10に堅固に固定される。
ずねじ釘10のヘッド12に挿入した後、内ボルト20
を回転させヘッド12の雌ねじに自動挿入する動作だけ
でロッド40をねじ釘10に堅固に固定する。
用を説明するための断面図を示している。
通りにならない場合が数多い。図9に図示された場合
は、上記ロッド40が切開溝16内に比較的正確に装着
されない状態、即ちロッド40が正常装着(Well fittin
g)されない状態で、内ボルト20を締める状況を図示し
ている。この状態は、ロッド40が切開溝16上部に極
めて浮き上った状態である。
をねじ釘10のヘッド12に挿入すると、外キャップ3
0に形成されたラウンドカット部36にロッド40が挿
入されながら外キャップ30がねじ釘10のヘッド12
に仮挿入される。続いて内ボルト20を締結すると、前
のように内ボルト20は外キャップ30に導かれながら
ヘッド12の雌ねじ11にねじ挿入されると共に、外キ
ャップ30をヘッド12に完全に挿入させることで前の
ように容易かつ堅固にロッド40をねじ釘10のヘッド
12に固定する。
構造を示す分解斜視図であり、図11は本発明の実施例
2における脊椎支持システムに適用される外キャップと
補強リングの二重構造を示す断面図であり、図12は本
発明の実施例2における脊椎支持システムに適用される
外キャップと補強リングの二重構造を示す分解斜視図で
あり、図13は本発明の実施例2における脊椎支持シス
テムを利用した手術の一例を示す分解斜視図であり、図
14は本発明の実施例2における脊椎支持システムの作
用を説明するための断面図である。
延びた切断片51が形成されて内ボルト20を締めるこ
とにより多数の脊椎支持システムに連結されたロッド4
0が締まりながら、これに対する反作用により異常位置
された脊椎を正常位置に戻す患者に適用するのに適当な
脊椎支持システムを図示したものである。これはロッド
40が切開溝16から極めて浮いている状態で、内ボル
ト20によりロッド40が強制で下降圧迫される間、相
対的に脊椎支持システムが固定された異常脊椎202は
正常位置に戻され、以後不必要な上記切断片51を切断
線55に従って切断して取り出す手術に適用する。
については同一符号を使用して説明し、図面では実施例
2の特徴部分にのみ符号を付記して図示することで説明
上の煩雑さを避ける。
0と外キャップ30は一体型からなっており、外キャッ
プ30内には補強リング50が結合されている。
下部側には掛溝25が形成されている。
ルト20の掛段23の外形に対応する湾曲度からなる支
持段30cを有する支持片30dが形成され、外面両側
の小型部位にはパンチ部30bが形成されている。ま
た、外キャップ30の下段部には挿入時にロッド40と
触合う部分にラウンドカット部30fを形成している。
内径に強引にはめ込まれて組立てられている外形を有
し、外キャップ30のパンチ部30bに対応する外面に
パンチ部30bにかかる固定溝50cが形成されてい
る。また、その下段部には内ボルト20の掛溝25の外
径に対応する湾曲度からなる支持段50bを有する支持
片50aが形成されている。
0の内部には補強リング50が強引にはめ込まれて結合
され、内ボルト20の掛段23と掛溝25は外キャップ
30の支持片30dと補強リング50の支持片50aに
各自回動可能に挿入されている。
13及び図14を参照して説明する。本実施例が適用さ
れる脊椎患者は、脊椎が正常位置から離脱したり転位し
神経組織に触れたり圧迫する場合である。本実施例の脊
椎支持システムにおいては、上記キャップ組立て面13
の上段から延びている切断片51が形成されているた
め、脊椎が離脱された場合でもロッド40を切開溝16
に何ら困難もなく非常に容易く挿入できる。
テムA、B、Cを利用して転位された異常脊椎202と
隣接した正常脊椎200を湾曲されたロッド40により
連結し、正常脊椎200を固定する脊椎支持システムC
が固定された状態で、内ボルト20を強く締めることに
よりロッド40は圧迫され、異常脊椎202を固定する
脊椎支持システムA、Bが反作用により上部に移動する
ことで異常脊椎202を引上げて正常位置に戻す。その
後上記切断片51を適正手術道具と切断線55を利用し
て切断した後廃棄する。
異常脊椎202を戻す程の外力を内ボルト20に作用さ
せて締めることになるが、従来には単一外キャップで下
部からのみ内ボルト20を支持するため、そのねじ締め
が円滑にされないだけでなく、最初のねじ中心捕らえが
容易くなく手術が複雑だったが、本発明は上記外キャッ
プ30と補強リング50の二重構成にすると共に内ボル
ト20の上下部を回動可能に支持したため、外キャップ
30をヘッド12に覆いかぶせる動作だけでも内ボルト
20の最初のねじ中心を捕えが容易になされる。また内
ボルト20がヘッド12に完全に挿入された状態のと
き、外キャップ30と補強リング50の二重構造により
ヘッド12外周を堅固に支持するため、ヘッド部を堅固
に支持できる。
ッド12が一体からなる一体型ねじ釘20に適用したも
のを実施例で説明しているが、本発明はボディ14とヘ
ッド12が回動できるようにした角度可変形ねじ釘に適
用できるもので、このようなことが本発明の技術上内に
属することは当然である。
である内ボルトを外キャップに予め仮組立てした後、内
ボルトよりさらに大きい部品である外キャップを先にね
じ釘のヘッドにかぶせ、後に内ボルトを外キャップにガ
イドされる状態でヘッドの雌ねじに締結するようにした
もので、内ボルトとヘッド雌ねじとの初期ねじセットと
外キャップ、ヘッドの挿入を非常に容易くできる。
ねじ釘のヘッドがねじ挿入されることは勿論、外キャッ
プの固定溝が内ボルトの頭部にかかるため、ねじ釘と内
ボルトと外キャップが一体化された状態の堅固な固定力
を発揮する。
きく形成されているのは勿論、外キャップとねじ釘ヘッ
ドの主要接触部がラウンド面に形成されているため、外
キャップを何ら困難もなく容易にヘッドに挿入でき、ま
た外キャップをヘッドに挿入した状態で内ボルトを回転
させさえすれば自動的に内ボルトがヘッドの雌ねじに正
確にねじ挿入されるため、手術の迅速性と正確性を図る
ことができる。
し支持するため固定力も強まり、製品の寿命延長に寄与
できる。
テムにおいては、外キャップと補強リングの二重構造に
より内ボルトの上下段を支持するための、内ボルトの安
定的かつ強い回転性を保証できるのは勿論、ヘッド部を
堅固に支持できる。
図である。
斜視図である。
断面図である。
説明するための斜視図である。
構造を示す分解斜視図である。
作動原理を示す断面図である。
よる手術順序を示す断面図である。
よる手術の一例を示す斜視図である。
他の作用を説明するための断面図である。
の構造を示す分解斜視図である。
に適用される外キャップと補強リングの二重構造を示す
断面図である。
に適用される外キャップと補強リングの二重構造を示す
分解斜視図である。
を利用した手術の一例を示す分解斜視図である。
の作用を説明するための断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも雌ねじ11とキャップ組立て
面13及びヘッドブロック17からなるヘッド12と、
円錐形のボディ14を具備するねじ釘10と、このねじ
釘10のヘッド12内に挿入して装着できるように外周
に雄ねじを具備する内ボルト20と、上記ねじ釘10の
ヘッド12を覆うため内部くぼみ37を具備する外キャ
ップ30と、ねじ釘10のヘッド12に挿入され上記内
ボルト20と外キャップ30により固定されるロッド4
0を含む脊椎支持システムにおいて、 上記外キャップ30は、内部くぼみ37上部にガイド雌
ねじ35を形成してなり、 実際、手術時に上記内ボルト20を上記外キャップ30
のガイド雌ねじ35に仮締結した状態で、外キャップ3
0をねじ釘10のヘッド12部分に先ず装着した後、内
ボルト20をねじ釘10の雌ねじ11に完全締結するこ
とを特徴とする脊椎支持システム。 - 【請求項2】 上記内ボルト20は、上段部が外側に延
びて頭部26を形成し、 上記外キャップ30は、ガイド雌ねじ35の上部に内ボ
ルト20の頭部26が引掛り固定される固定溝33を形
成することを特徴とする請求項1記載の脊椎支持システ
ム。 - 【請求項3】 外キャップ30の内部くぼみ37は、上
記ヘッド12のキャップ組立て面13とヘッドブロック
17を覆えるように内径が異なる第1段差面37aと第
2段差面37bを有することを特徴とする請求項1記載
の脊椎支持システム。 - 【請求項4】 上記ガイド雌ねじ35は、上記ねじ釘1
0の雌ねじ11と内ボルト20がねじ組立てをする際
に、ねじ組立て中心の捕えを妨害しないように内ボルト
20が外キャップ30に単純に仮組立てされ、案内され
る制限されたねじの山と谷を有するピッチのみを形成し
ていることを特徴とする請求項1記載の脊椎支持システ
ム。 - 【請求項5】 上記ねじ釘10は、キャップ組立て面1
3と上面13bの境界部、キャップ組立て面13とヘッ
ドブロック17間の段差部分を各ラウンド面13a、1
9により丸く形成し、上記外キャップ30は上記第1段
差面37aと第2段差面37b間の段差部分、第2段差
面37bの下段内側段をラウンド面38、39により形
成したことを特徴とする請求項1記載の脊椎支持システ
ム。 - 【請求項6】 上部側に掛段23、下部側に掛溝25が
各自形成されている内ボルト20と、 上段部に支持片30dが形成され、この支持片30dが
内ボルト20の掛段23に回動可能に結合された外キャ
ップ30と、 上記外キャップ30の内部に強引にはめ込まれて結合さ
れていると共に下段部に形成された支持片50aが内ボ
ルト20の掛溝25に回動可能に結合された補強リング
50を含み、 上記内ボルト20を外キャップ30と補強リング50に
より上下から支持したままでねじを締められるようにし
たことを特徴とする脊椎支持システム。
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