JP2001257909A - 映像処理方法および映像処理装置 - Google Patents

映像処理方法および映像処理装置

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JP2001257909A
JP2001257909A JP2000070674A JP2000070674A JP2001257909A JP 2001257909 A JP2001257909 A JP 2001257909A JP 2000070674 A JP2000070674 A JP 2000070674A JP 2000070674 A JP2000070674 A JP 2000070674A JP 2001257909 A JP2001257909 A JP 2001257909A
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circuit
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JP2000070674A
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Yoshinari Shirata
義成 白田
Yoshiki Koura
善樹 小浦
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないゲート数の簡単な回路構成によって、
オーバーシュートを抑制でき、リンギングや波形の歪み
などを生じることなく、所望の輪郭補償特性を得ること
ができるようにする。 【解決手段】 1次差分検出回路10で、デジタル入力
輝度データYinにつき、ある画素と1クロック前の画
素との間のデータ値の差分である1次差分の絶対値Aと
極性を検出する。2次差分検出回路20で、ある画素と
1クロック前の画素との間の1次差分の絶対値Aの差分
である2次差分の絶対値Bと極性を検出する。2次差分
エンコーダ30、輪郭補償制御回路40、ゲインレベル
調整回路50、輪郭補償成分生成選択回路60および輪
郭補償成分重畳回路70で、1次差分の絶対値Aを、2
次差分が負の場合には2次差分の絶対値Bが大きいほど
小さいゲインで、輪郭補償成分Fとして、1次差分の極
性に応じて、1次差分が正のときには元の輝度データY
inに加算し、1次差分が負のときには元の輝度データ
Yinから減算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DVD(Dig
ital Video Disc,Digital V
ersatile Disc)プレーヤーやデジタルT
V(Television)受信機などにおける、映像
処理の方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】TV受信機などで、画像の輪郭を補償
(強調)する方法としては、従来、アナログ処理によっ
て、元の信号の高域成分を輪郭補償成分として取り出
し、これを元の信号に重畳する方法が広く用いられてい
る。
【0003】また、デジタル処理による輪郭補償とし
て、FIR(Finite Impulse Resp
onse)フィルタによって、元の信号の高域成分を輪
郭補償成分として取り出し、これを元の信号に重畳する
方法が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アナロ
グ処理による輪郭補償では、信号の群遅延特性によって
失われた高域成分を補償することが困難であるととも
に、温度特性などによってリンギングを生じ、波形が歪
むなどの不具合が発生して、かえって画質を損ねる場合
がある。
【0005】さらに、アナログ処理による場合には、輪
郭強調を強めるほど、オーバーシュートやプリシュート
が強くなってしまう欠点がある。
【0006】また、FIRフィルタを用いるデジタル処
理による輪郭補償では、FIRフィルタが急峻な遮断特
性を有する場合には、リンギングを生じ、逆に緩やかな
遮断特性を有する場合には、遮断域の減衰量が十分でな
く、画像用フィルタとして使えないという欠点がある。
【0007】さらに、FIRフィルタを用いる場合に
は、信号のサンプリング周波数やフィルタのカットオフ
周波数によってフィルタの構成を変えなければならない
とともに、所望の輪郭補償特性を得るためにはタップ数
や係数も変えなければならないため、構成が複雑とな
り、コストが高くなる欠点がある。
【0008】そこで、この発明は、少ないゲート数の簡
単な回路構成によって、オーバーシュートを抑制でき、
リンギングや波形の歪みなどを生じることなく、所望の
輪郭補償特性を得ることができるようにしたものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の輪郭補償方法
では、デジタル輝度データにつき、ある画素と1クロッ
ク前の画素との間のデータ値の差分である1次差分の絶
対値と極性を検出するとともに、ある画素と1クロック
前の画素との間の前記1次差分の絶対値の差分である2
次差分の絶対値と極性を検出し、前記1次差分の絶対値
を、前記2次差分が負の場合には前記2次差分の絶対値
が大きいほど小さいゲインで、輪郭補償成分として、前
記1次差分の極性に応じて、1次差分が正のときには元
の輝度データに加算し、1次差分が負のときには元の輝
度データから減算する。
【0010】上記の方法では、デジタル処理によって1
次差分および2次差分の絶対値と極性を検出して輪郭補
償成分を生成するので、リンギングや波形の歪みなどを
生じることなく、所望の輪郭補償特性を得ることができ
るとともに、少ないゲート数の簡単な回路構成とするこ
とができる。さらに、オーバーシュートを生じ得る部分
では、1次差分の絶対値を、2次差分の絶対値が大きい
ほど小さいゲインで、輪郭補償成分として重畳するの
で、オーバーシュートを抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔輪郭補償装置および輪郭補償方
法の実施形態…図1〜図13〕図1は、この発明の輪郭
補償装置の一実施形態を示し、図2〜図8は、その各部
の回路の一例を示す。
【0012】輪郭補償装置に入力される輝度データYi
nは、ITU(International Tele
communication Union)勧告ITU
−RBT.601に定められている、サンプリング周波
数fsが13.5MHz、「16:黒レベル、235:
白ピークレベル」の8ビットデータとする。
【0013】この実施形態の輪郭補償装置は、全体とし
て、1次差分検出回路10、2次差分検出回路20、2
次差分エンコーダ30、輪郭補償制御回路40、ゲイン
レベル調整回路50、輪郭補償成分生成選択回路60、
輪郭補償成分重畳回路70およびリミッタ80によって
構成する。
【0014】(1次差分検出…図2および図9)1次差
分検出回路10では、入力輝度データYinにつき、1
次差分の絶対値と極性を検出する。
【0015】1次差分とは、ある画素を注目画素、その
1クロック前の画素を隣接画素とすると、図9(A)ま
たは(B)に示すような、注目画素値Yqと隣接画素値
Ypとの差(Yq−Yp)である。したがって、1次差
分の絶対値は、A=|Yq−Yp|で表され、1次差分
の極性は、図9(A)のようにYq>Ypであれば、正
であり、図9(B)のようにYq<Ypであれば、負で
ある。
【0016】1次差分検出回路10では、輝度データY
inのそれぞれの画素につき、すなわち輝度データYi
nのそれぞれの画素値を注目画素値として、1次差分の
絶対値Aおよび極性を検出する。
【0017】具体的に、図2に示すように、入力輝度デ
ータYinを、DFF(Dフリップフロップ)11によ
って1クロック遅延させ、さらにDFF11の出力デー
タY1Dを、DFF12によって1クロック遅延させ、
DFF11の出力データY1Dを、セレクタ(スイッ
チ)13,14およびコンパレータ15の一方の入力と
し、DFF12の出力データY2Dを、セレクタ13,
14およびコンパレータ15の他方の入力とし、コンパ
レータ15の出力信号DAによってセレクタ13を切り
替え、出力信号DAを反転回路16により反転させた信
号によってセレクタ14を切り替える。
【0018】コンパレータ15は、P>Qのとき、P>
QN=Low、P≦Qのとき、P>QN=High、と
なる論理回路である。
【0019】したがって、図9(A)に示すような時点
tcでは、Y1D>Y2D、すなわちQ>Pとなること
によって、信号DAが高レベルとなり、図9(B)に示
すような時点tcでは、Y2D>Y1D、すなわちP>
Qとなることによって、信号DAが低レベルとなって、
信号DAによって、画素値Yqの画素については、輝度
データYinが増加過程にあって1次差分が正である
か、輝度データYinが減少過程にあって1次差分が負
であるかが検出される。
【0020】そして、信号DAが高レベルとなるとき、
すなわち1次差分が正であるときには、セレクタ13お
よび14が、それぞれ図示する状態に切り替えられて、
セレクタ13からデータY1Dが、セレクタ14からデ
ータY2Dが、それぞれ取り出されるとともに、出力信
号DAが低レベルとなるとき、すなわち1次差分が負で
あるときには、セレクタ13および14が、それぞれ図
示する状態とは逆の状態に切り替えられて、セレクタ1
3からデータY2Dが、セレクタ14からデータY1D
が、それぞれ取り出される。すなわち、1次差分の極性
にかかわらず、データY1D,Y2D中の大きい方がセ
レクタ13から取り出され、小さい方がセレクタ14か
ら取り出される。
【0021】さらに、セレクタ13からの大きい方のデ
ータと、セレクタ14からの小さい方のデータの各ビッ
トを反転回路17で反転させたデータと、キャリー入力
Cinの1とを、加算回路18で加算して、加算回路1
8から、大きい方のデータから小さい方のデータが減算
された結果の、1次差分の絶対値Aを得る。
【0022】(2次差分検出…図3および図10)2次
差分検出回路20では、1次差分検出回路10で得られ
た1次差分の絶対値Aから、それぞれの画素につき、2
次差分の絶対値と極性を検出する。
【0023】2次差分とは、ある画素を注目画素とした
ときの1次差分の絶対値と、1クロック前の画素を注目
画素としたときの1次差分の絶対値との差である。
【0024】図9(A)の場合、画素値Yoを注目画素
値としたときの1次差分は、ゼロであり、画素値Ypを
注目画素値としたときの1次差分と、画素値Yqを注目
画素値としたときの1次差分は、互いに等しい正の値で
あるので、画素値Ypの画素についての2次差分は、正
の値であり、画素値Yqの画素についての2次差分は、
ゼロである。また、図9(B)の場合、画素値Yoを注
目画素値としたときの1次差分は、ゼロであり、画素値
Ypを注目画素値としたときの1次差分と、画素値Yq
を注目画素値としたときの1次差分は、互いに等しい負
の値であるので、画素値Ypの画素についての2次差分
は、負の値であり、画素値Yqの画素についての2次差
分は、ゼロである。
【0025】図10(A)に、1次差分の絶対値Aが増
加過程にある場合を示し、図10(B)に、1次差分の
絶対値Aが減少過程にある場合を示す。
【0026】2次差分検出回路20は、図3に示すよう
に、図2に示した1次差分検出回路10と同じ回路構成
とし、1次差分検出回路10で得られた1次差分の絶対
値Aを入力する。
【0027】したがって、図10(A)に示すような時
点tcでは、DFF21の出力データA1Dが、DFF
22の出力データA2Dより大きくなることによって、
コンパレータ25の出力信号DBが高レベルとなり、図
10(B)に示すような時点tcでは、DFF22の出
力データA2Dが、DFF21の出力データA1Dより
大きくなることによって、コンパレータ25の出力信号
DBが低レベルとなって、信号DBによって、1次差分
の絶対値AがAqの画素については、1次差分の絶対値
Aが増加過程にあって2次差分が正であるか、1次差分
の絶対値Aが減少過程にあって2次差分が負であるかが
検出される。
【0028】さらに、2次差分の極性にかかわらず、デ
ータA1D,A2D中の大きい方がセレクタ23から取
り出され、小さい方がセレクタ24から取り出されて、
加算回路28から、大きい方のデータから小さい方のデ
ータが減算された結果の、2次差分の絶対値Bが得られ
る。
【0029】(2次差分の絶対値の符号化…図4)2次
差分エンコーダ30では、2次差分検出回路20で得ら
れた2次差分の絶対値Bを、3ビットのバイナリーコー
ドからなる2次差分符号化信号EBに変換する。
【0030】具体的に、図4に示すように、2次差分の
絶対値Bを7個のコンパレータ31〜37に入力して、
それぞれ72,64,56,48,40,32,24の
値と比較する。コンパレータ31〜37は、図2および
図3のコンパレータ15および25と同じ論理回路で、
それぞれの出力をプライオリティーエンコーダ38に入
力する。プライオリティーエンコーダ38は、最下位と
なる固定の低レベル入力を含む8本のデータ入力中の低
レベルとなる最上位を検出して、3ビットのバイナリー
コード、すなわち2次差分符号化信号EBに変換するも
のである。
【0031】したがって、B>72のときには“11
1”、72≧B>64のときには“110”、64≧B
>56のときには“101”、56≧B>48のときに
は“100”、48≧B>40のときには“011”、
40≧B>32のときには“010”、32≧B>24
のときには“001”、24≧Bのときには“000”
となるように、2次差分の絶対値Bが2次差分符号化信
号EBに変換される。
【0032】(輪郭補償制御…図5および図11)輪郭
補償制御回路40は、画像のディテール感とノイズのい
ずれを重視するかに応じて輪郭補償を制御できるように
したもので、輪郭補償装置の外部から、コアリングレベ
ルを設定するとともに、コアリングオンオフの設定をし
て、コアリングオンを設定した場合には、1次差分検出
回路10で得られた1次差分の絶対値Aが、設定された
コアリングレベル以上になるときには、輪郭補償を行
い、1次差分の絶対値Aが、設定されたコアリングレベ
ルより小さいときには、1次差分の絶対値Aを微小ノイ
ズ成分とみなして、輪郭補償を行わないとともに、コア
リングオフを設定した場合には、設定されたコアリング
レベルと1次差分の絶対値Aとの関係の如何にかかわら
ず、輪郭補償を行うものである。
【0033】具体的に、図5に示すように、設定された
コアリングレベル値ACを、コンパレータ41の一方の
入力とし、1次差分検出回路10からの1次差分の絶対
値Aを、コンパレータ41の他方の入力とする。コンパ
レータ41は、図2および図3のコンパレータ15およ
び25と同じ論理回路で、その出力信号FCと、コアリ
ングオンオフ設定により定まるコアリングオンオフ信号
を、オアゲート42に入力し、オアゲート42の出力信
号FCTを、輪郭補償成分重畳制限信号として取り出
す。
【0034】したがって、コアリングオンが設定され
て、コアリングオンオフ信号が低レベルとされた場合
で、かつ、図11(A)に示すように1次差分の絶対値
Aがコアリングレベル値ACより小さいときには、コン
パレータ41の出力信号FCが低レベルとなり、輪郭補
償成分重畳制限信号FCTが低レベルとなって、後述の
ように輪郭補償が行われない。
【0035】これに対して、コアリングオンが設定され
て、コアリングオンオフ信号が低レベルとされた場合で
も、図11(B)に示すように1次差分の絶対値Aがコ
アリングレベル値AC以上になるときには、コンパレー
タ41の出力信号FCが高レベルとなり、輪郭補償成分
重畳制限信号FCTが高レベルとなって、輪郭補償が行
われる。また、コアリングオフが設定されて、コアリン
グオンオフ信号が高レベルとされた場合には、1次差分
の絶対値Aがコアリングレベル値ACより小さいか否か
にかかわらず、輪郭補償成分重畳制限信号FCTが高レ
ベルとなって、輪郭補償が行われる。
【0036】(ゲインレベル調整…図6)ゲインレベル
調整回路50は、2次差分検出回路20からの2次差分
極性検出信号DBによって2次差分の極性を判別して、
2次差分が正であるときには、輪郭補償装置の外部から
ゲインレベル調整回路50に対して設定されたゲインレ
ベルを、輪郭補償成分の重畳ゲインレベルとして取り出
し、2次差分が負であるときには、その設定されたゲイ
ンレベルと、2次差分エンコーダ30からの2次差分符
号化信号EBによって示されるゲインレベルとの差を、
輪郭補償成分の重畳ゲインレベルとして取り出すととも
に、輪郭補償制御回路40からの輪郭補償成分重畳制限
信号FCTがコアリングオンを示す低レベルであるとき
には、輪郭補償成分の重畳ゲインレベルをゼロとするも
のである。
【0037】具体的に、図6に示すように、設定された
ゲインレベルを示す3ビットのゲインレベル設定信号G
Lと、2次差分エンコーダ30からの3ビットの2次差
分符号化信号EBの各ビットを反転回路51で反転させ
た信号と、キャリー入力Cinの1とを、加算回路52
で加算して、加算回路52から、ゲインレベル設定信号
GLから2次差分符号化信号EBが減算された結果の、
3ビットの信号GCを得る。
【0038】したがって、加算回路52の出力信号GC
は、2次差分の絶対値Bが大きく、2次差分符号化信号
EBが大きいほど、小さくなり、オーバーシュートを抑
制できるものとなる。
【0039】ただし、2次差分が正であるときにはオー
バーシュートを生じないので、2次差分符号化信号EB
と、2次差分検出回路20からの2次差分極性検出信号
DBとを、オアゲート53に入力し、オアゲート53の
出力信号を、反転回路51で反転させる。
【0040】したがって、2次差分が負であるときに
は、2次差分極性検出信号DBが低レベルとなることに
よって、2次差分符号化信号EBが、そのままオアゲー
ト53の出力信号となり、上述したように、加算回路5
2の出力信号GCは、ゲインレベル設定信号GLから2
次差分符号化信号EBが減算されたものとなるが、2次
差分が正であるときには、2次差分極性検出信号DBが
高レベルとなることによって、加算回路52の出力信号
GCは、2次差分符号化信号EBの値にかかわらず、す
なわち2次差分の絶対値Bにかかわらず、ゲインレベル
設定信号GLと等しくなる。
【0041】さらに、加算回路52の出力信号GCと、
輪郭補償制御回路40からの輪郭補償成分重畳制限信号
FCTを、アンドゲート54に入力し、アンドゲート5
4の出力信号GCTを、ゲインレベル調整信号として取
り出す。
【0042】したがって、コアリングオンが設定され
(コアリングオンオフ信号が低レベルとされ)、かつ1
次差分の絶対値Aがコアリングレベル値ACより小さい
場合には、輪郭補償成分重畳制限信号FCTが低レベル
となることによって、加算回路52の出力信号GCと無
関係に、ゲインレベル調整信号GCTは“000”とな
るが、コアリングオンが設定され(コアリングオンオフ
信号が低レベルとされ)、かつ1次差分の絶対値Aがコ
アリングレベル値AC以上になる場合、またはコアリン
グオフが設定された(コアリングオンオフ信号が高レベ
ルとされた)場合には、輪郭補償成分重畳制限信号FC
Tが高レベルとなることによって、加算回路52の出力
信号GCが、そのままゲインレベル調整信号GCTとな
り、ゲインレベル調整信号GCTは、2次差分が正であ
るか負であるかに応じて上述したものとなる。
【0043】(輪郭補償成分の生成選択…図7)輪郭補
償成分生成選択回路60では、1次差分検出回路10で
得られた1次差分の絶対値Aから、ゼロを含む8個のゲ
インレベルの輪郭補償成分を生成し、そのうちの、ゲイ
ンレベル調整回路50からのゲインレベル調整信号GC
Tの値に応じた一つを、入力輝度データYinに重畳す
る輪郭補償成分Fとして選択する。
【0044】具体的に、図7に示すように、1次差分検
出回路10からの1次差分の絶対値Aを、ビットシフタ
ー61,62,63で順次、1ビットずつ下位側にビッ
トシフトさせて、それぞれ0.5A,0.25A,0.
125Aの値のデータを生成し、さらに加算回路64
で、この3つのデータ中の2つまたは3つを加算して、
それぞれ0.875A,0.75A,0.625A,
0.375Aの値のデータを生成し、固定の0の値のデ
ータを含めて、8個のデータを得る。
【0045】そして、セレクタ65において、ゲインレ
ベル調整信号GCTが“111”であるときには、0.
875Aの値のデータを選択し、ゲインレベル調整信号
GCTが“110”であるときには、0.75Aの値の
データを選択し、ゲインレベル調整信号GCTが“00
0”であるときには、0の値のデータを選択する、とい
うように、0.875A,0.75A,0.625A,
0.5A,0.375A,0.25A,0.125A,
0の値の8つのデータ中の、ゲインレベル調整信号GC
Tの値に応じた一つを、輪郭補償成分Fとして選択す
る。
【0046】したがって、コアリングオンが設定され、
かつ1次差分の絶対値Aがコアリングレベル値ACより
小さい場合には、ゲインレベル調整信号GCTが“00
0”となることによって、輪郭補償成分Fが0となる
が、コアリングオンが設定され、かつ1次差分の絶対値
Aがコアリングレベル値AC以上になる場合、またはコ
アリングオフが設定された場合には、例えば、ゲインレ
ベル設定信号GLが“111”であれば、2次差分が正
であるときには、ゲインレベル調整信号GCTが“11
1”となることによって、輪郭補償成分Fが0.875
Aとなり、2次差分が負であるときには、2次差分符号
化信号EBが小さい順に、輪郭補償成分Fは0.875
A,0.75A,0.625A,0.5A,0.375
A,0.25A,0.125A,0となる。
【0047】(輪郭補償成分の重畳…図8)輪郭補償成
分重畳回路70では、輪郭補償成分生成選択回路60か
ら得られた輪郭補償成分Fを、1次差分の極性に応じ
て、1次差分が正のときには入力輝度データYinに加
算し、1次差分が負のときには入力輝度データYinか
ら減算する。
【0048】具体的に、図8に示すように、輪郭補償成
分生成選択回路60からの輪郭補償成分Fと、その各ビ
ットを反転回路71で反転させたデータとを、セレクタ
(スイッチ)72に入力し、1次差分検出回路10から
の1次差分極性検出信号DAによってセレクタ72を切
り替えて、1次差分が正であって、信号DAが高レベル
となるときには、セレクタ72から輪郭補償成分Fを取
り出し、1次差分が負であって、信号DAが低レベルと
なるときには、セレクタ72から反転データを取り出
す。
【0049】さらに、原信号である入力輝度データYi
nと、セレクタ72からのデータを、加算回路73に入
力するとともに、1次差分極性検出信号DAを、キャリ
ー入力として加算回路73に入力する。
【0050】したがって、1次差分が正のときには、入
力輝度データYinに輪郭補償成分Fが加算され、1次
差分が負のときには、入力輝度データYinから輪郭補
償成分Fが減算されて、加算回路73から、すなわち輪
郭補償成分重畳回路70から、輪郭補償後の輝度データ
が得られる。
【0051】(輝度データの規格化…図8)リミッタ8
0では、輪郭補償の結果、黒レベルと規定された16よ
り小さくなり、白ピークレベルと規定された235より
大きくなり得る、輪郭補償成分重畳回路70からの輝度
データの値を、16〜235の値に制限する。
【0052】すなわち、リミッタ80の入力データを
X、出力データをYとすると、X≧235のときには、
Y=235とし、16<X<235のときには、Y=X
とし、X≦16のときには、Y=16とする。
【0053】以上のようにして、リミッタ80から、輪
郭補償後の、サンプリング周波数fsが13.5MHz
の8ビットデータからなる出力輝度データYoutを得
る。
【0054】(実施形態の作用効果…図12および図1
3)図12は、1次差分が正となり、かつ、図11
(B)に示したように1次差分の絶対値Aがコアリング
レベル値AC以上になる場合である。
【0055】この場合、1次差分の絶対値Aが立ち上が
る部分は、オーバーシュートを生じない部分で、この部
分では、2次差分が正であって、2次差分極性検出信号
DBが高レベルとなるので、ゲインレベル調整信号GC
Tは、2次差分符号化信号EBの値にかかわらず、すな
わち2次差分の絶対値Bにかかわらず、ゲインレベル設
定信号GLと等しくなり、このゲインレベル設定信号G
Lで決まるゲイン(係数)を1次差分の絶対値Aに乗じ
た結果が、輪郭補償成分Fとして入力輝度データYin
に加算される。
【0056】すなわち、原画素値がP2の画素について
は、輪郭補償後の画素値P2’は、その画素についての
1次差分の絶対値Δaに係数kgを乗じた結果を、原画
素値P2に加算したものとなり、原画素値がP3の画素
については、輪郭補償後の画素値P3’は、その画素に
ついての1次差分の絶対値Δbに係数kgを乗じた結果
を、原画素値P3に加算したものとなる。係数kgは、
ゲインレベル設定信号GLが“111”であれば、ゲイ
ンレベル調整信号GCTが“111”となるので、0.
875である。
【0057】一方、1次差分の絶対値Aが立ち下がる部
分は、オーバーシュートを生じ得る部分であるが、この
部分では、2次差分が負であって、2次差分極性検出信
号DBが低レベルとなるので、ゲインレベル調整信号G
CTは、ゲインレベル設定信号GLから2次差分符号化
信号EBが減算されたものとなり、2次差分の絶対値B
が大きく、2次差分符号化信号EBが大きいほど、ゲイ
ンレベル調整信号GCTが小さくなって、このゲインレ
ベル調整信号GCTで決まるゲイン(係数)を1次差分
の絶対値Aに乗じた結果が、輪郭補償成分Fとして入力
輝度データYinに加算されるため、オーバーシュート
が抑制される。
【0058】すなわち、原画素値がP4の画素について
は、輪郭補償後の画素値P4’は、その画素についての
1次差分の絶対値Δcに係数Kaを乗じた結果を、原画
素値P4に加算したものとなり、その係数Kaは、ゲイ
ンレベル設定信号GLが“111”であれば、例えば、
24≧Bのときには、2次差分符号化信号EBが“00
0”、ゲインレベル調整信号GCTが“111”となる
ので、Ka=0.875となり、例えば、48≧B>4
0のときには、2次差分符号化信号EBが“011”、
ゲインレベル調整信号GCTが“100”となるので、
Ka=0.5となり、例えば、B>72のときには、2
次差分符号化信号EBが“111”、ゲインレベル調整
信号GCTが“000”となるので、Ka=0となる。
【0059】図13は、1次差分が負となり、かつ、図
11(B)に示したように1次差分の絶対値Aがコアリ
ングレベル値AC以上になる場合である。
【0060】この場合、輪郭補償成分Fが入力輝度デー
タYinから減算される点が、図12の場合と異なるだ
けで、その他は、図12の場合と同じである。
【0061】以上のように、この発明の方法では、デジ
タル処理によって1次差分および2次差分の絶対値A,
Bと極性を検出して輪郭補償成分Fを生成するので、リ
ンギングや波形の歪みなどを生じることなく、所望の輪
郭補償特性を得ることができるとともに、少ないゲート
数の簡単な回路構成とすることができる。さらに、オー
バーシュートを生じ得る部分では、1次差分の絶対値A
を、2次差分の絶対値Bが大きいほど小さいゲインで、
輪郭補償成分Fとして重畳するので、オーバーシュート
を抑制することができる。
【0062】〔システムの実施形態…図14〜図21〕
上述した輪郭補償方法は、DVDプレーヤーなどのデジ
タル映像再生装置やデジタルTV受信機などのデジタル
映像機器に適用することができる。
【0063】(システムの概要…図14)図14は、D
VDプレーヤーに適用した場合で、ディスク91には、
映像信号および音声信号が、例えばMPEG(Movi
ng Picture Experts Group)
2規格によって圧縮符号化され、多重化されて記録され
ているとともに、ディスクを特定するディスクID(識
別情報)が記録されている。
【0064】ディスク91は、ディスクモータおよびそ
の駆動回路を含む駆動機構101によって回転駆動され
る。光ヘッド92は、送りモータとトラッキング用およ
びフォーカシング用のアクチュエータを含む駆動機構1
02によって駆動される。駆動機構101および102
は、サーボコントローラ103によって制御され、サー
ボコントローラ103は、プレーヤーシステム全体を制
御するシステムコントローラ104によって制御され
る。
【0065】システムコントローラ104に対しては、
リモートコントローラなどの操作部105が設けられ、
この操作部105によって、ユーザが、輪郭補償につい
ての上述したコアリングオンオフ設定、コアリングレベ
ル設定およびゲインレベル設定を行うことができるとと
もに、後述する再生画像のコントラスト調整、カラーゲ
イン調整およびヒュー調整を行うことができるように構
成する。また、システムコントローラ104に対して
は、液晶表示素子などの表示素子を備える表示部106
が設けられる。
【0066】さらに、EAROM(Electrica
lly Alterable Read Only M
emory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ
107を設けて、上記の調整のためのパラメータデータ
を、これに書き込み、これから読み出すことができるよ
うに構成する。ただし、不揮発性メモリ107には、無
電源によって記憶内容を保持できるもののほかに、バッ
クアップ電源によって記憶内容を保持できるものを含
む。
【0067】光ヘッド92の出力の、ディスク91から
読み取られた情報は、RFプロセッサ93に供給され
て、RFプロセッサ93から、トラッキングエラー信号
およびフォーカスエラー信号、ディスクID、およびM
PEG2規格の映像音声データストリームが得られる。
【0068】トラッキングエラー信号およびフォーカス
エラー信号は、サーボコントローラ103に供給され
て、光ヘッド92のトラッキングサーボコントロールお
よびフォーカシングサーボコントロールに供される。
【0069】ディスクIDは、システムコントローラ1
04に取り込み、後述のように上記の調整のために用い
る。
【0070】RFプロセッサ93からの映像音声データ
ストリームは、MPEGデコーダ94において、映像デ
ータストリームと音声データストリームに分離し、伸長
復号する。
【0071】MPEGデコーダ94の出力の映像データ
は、映像再生処理部95において、後述のように、輝度
データと色差データに分離し、輝度データについては輪
郭補償およびコントラスト調整の処理を行い、色差デー
タについてはカラーゲイン調整およびヒュー調整の処理
を行った後、輝度データと色差データを合成して、映像
再生処理部95に入力された映像データと同じ形式の映
像データを得る。
【0072】この映像再生処理部95の出力の映像デー
タは、一方で、アナログ出力エンコーダ96において、
NTSC方式、PAL方式、またはプログレッシブ(P
rogressive)方式などのアナログ映像信号に
変換して、CRT表示装置や液晶表示装置、またはビデ
オプロジェクターなどの画像表示装置や、アナログTV
受信機などのアナログ映像音声機器、またはその他のア
ナログ映像機器に出力する。
【0073】映像再生処理部95の出力の映像データ
は、他方で、デジタル出力エンコーダ97において他の
形式の映像データに変換して、または変換することな
く、IEEE(Institute of Elect
rical and Electronics Eng
ineers)1394規格のインタフェースなどのデ
ジタルインタフェース98を介して、デジタルTV受信
機などのデジタル映像音声機器、またはその他のデジタ
ル映像機器に出力する。
【0074】MPEGデコーダ94の出力の音声データ
は、音声再生処理部99において、音声再生の処理を行
い、図では省略するが、映像再生処理部95の出力の映
像データに合わせて、一方で、アナログ音声信号に変換
して、スピーカ装置やヘッドホン装置などの音声出力装
置や、アナログTV受信機などのアナログ映像音声機
器、またはその他のアナログ音声機器に出力し、他方
で、他の形式の音声データに変換して、または変換する
ことなく、映像データと多重化して、デジタルインタフ
ェース98を介して、または映像データと多重化するこ
となく、別のデジタルインタフェースを介して、デジタ
ルTV受信機などのデジタル映像音声機器、またはその
他のデジタル音声機器に出力する。
【0075】(映像再生処理部の例…図15〜図20)
図15に、映像再生処理部95の一例を示し、図16、
図17、図18、図19に、映像再生処理部95中のピ
クチャ補正回路114、カラーゲイン調整回路115、
Cbヒュー調整回路116b、Crヒュー調整回路11
6rの一例を示す。
【0076】MPEGデコーダ94から映像再生処理部
95に入力される映像データVinは、図20(A)に
示すように、4:2:2方式(輝度データYのサンプリ
ング周波数が13.5MHz、色差データCb,Crの
サンプリング周波数が、それぞれ6.75MHz)の、
輝度データY(Y0,Y1,Y2,Y3…)と色差デー
タCb(Cb0,Cb2…),Cr(Cr0,Cr2
…)が多重化された8ビットデータである。
【0077】また、ITU勧告ITU−R BT.60
1に定められているように、映像信号レベルと量子化レ
ベルの関係は、量子化信号レベルを1〜254として、
輝度データYは「16:黒、235:白ピーク」の22
0レベルとされ、色差データCb,Crは「128:無
彩色」の225レベルとされたものである。
【0078】<YCbCr分離>映像再生処理部95で
は、YCbCr分離回路111で、この入力映像データ
Vinから、輝度データY、色差データCbおよびCr
を分離する。
【0079】この場合、映像データVin中のデータ
Y,Cb,Crの位置は、映像データVinとともに映
像再生処理部95に入力される、27MHzのクロック
CLK1を基準とした水平同期信号HSYNCの位相に
よって決定される。
【0080】そこで、YCbCr分離回路111では、
水平同期信号HSYNCの立ち下がりエッジを検出し
て、そのエッジをクロックCLK1でラッチした点を
“0”スタート点として2ビットのカウンタを回し、映
像データVinをクロックCLK1でラッチしたときの
カウンタの値によって、データY,Cb,Crの位置を
決定して、データY,Cb,Crを分離する。
【0081】さらに、図20(A)に示すように、映像
データVinでは、データCb0に対して、データY0
が1クロック分遅れ、データCr0が2クロック分遅れ
るので、データCrに位相を合わせるように、分離した
データCbは2クロック分遅らせ、分離したデータYは
1クロック分遅らせる。
【0082】一方、27MHzのクロックCLK1を分
周回路112に供給して、13.5MHzのクロックC
LK2を生成する。この場合、クロックCLK1を単に
分周しただけであると、クロックCLK2の位相が不定
になってしまう。そこで、YCbCr分離回路111と
同様に、分周回路112では、水平同期信号HSYNC
の立ち下がりエッジをクロックCLK1でラッチした点
を“0”スタート点として1ビットのカウンタを回し、
クロックCLK2をクロックCLK1でラッチしたとき
のカウンタの値によって、クロックCLK2の位相を制
御し、定める。
【0083】このように位相を定めた13.5MHzの
クロックCLK2を、YCbCr分離回路111に供給
して、YCbCr分離回路111から、図20(B)に
示すように位相が合った、クロック周波数が13.5M
HzのデータY,Cb,Crを得る。
【0084】<輪郭補償>YCbCr分離回路111で
分離された輝度データYに対しては、輪郭補償回路11
3において、輪郭補償の処理をする。すなわち、輪郭補
償回路113は、図1および図2〜図8に一例を示した
輪郭補償装置であって、上述したように輪郭補償を行う
ものである。
【0085】この場合、輪郭補償回路113の出力の輝
度データYは、上述したようにリミッタ80で16(1
0h)〜235(EBh)の値に制限する。
【0086】<コントラスト調整>さらに、輪郭補償回
路113の出力の輝度データYに対しては、ピクチャ補
正回路114において、コントラスト調整の処理をす
る。
【0087】コントラスト調整は、ペデスタルレベルの
16(10h)の値を中心にして輝度データYの傾き
を、コントラストが高くなる方向または低くなる方向に
変えるもので、調整前の輝度データYをYin、調整後
の輝度データYをYoutとすると、 Yout=(1+α)Yin (−1≦α≦1) とするものである。
【0088】図16のピクチャ補正回路114では、演
算回路121において、8ビットの入力輝度データYi
nから16(10h)を減じる。これによって、入力輝
度データYinのペデスタルレベルの16(10h)の
値を、演算回路121の出力のデータYcでは0の値と
することができ、傾きを変える中心とすることができ
る。
【0089】この演算回路121の出力のデータYc
は、ビットシフター122,123,124,125で
順次、1ビットずつ下位側にビットシフトさせて、それ
ぞれデータYcの1/2,1/4,1/8,1/16の
データを生成する。
【0090】これらデータYcの1/2,1/4,1/
8,1/16のデータは、傾きを変える成分としてセレ
クタ126に供給し、後述のようにセレクタ126に送
出される2ビットの調整信号Scontの値に応じて、
いずれかのデータを、傾きの大きさを決定する成分とし
て選択する。
【0091】そして、演算回路127において、これに
送出される1ビットの調整信号Shlの値に応じて、S
hl=0のときには、演算回路121の出力のデータY
cにセレクタ126の出力のデータYsumを加算し、
Shl=1のときには、データYcからデータYsum
を減算するとともに、演算回路121で減じた分の16
(10h)を加える。
【0092】演算回路127の出力の8ビットのデータ
は、リミッタ128において、16(10h)〜235
(EBh)の値に制限して、コントラスト調整後の輝度
データYoutとして、ピクチャ補正回路114から出
力する。
【0093】ただし、米国では、7.5IREのセット
アップが付いて、ディスク中に16(10h)未満の輝
度データが書き込まれている場合がある。そこで、映像
再生処理部95に入力された映像データVinに16
(10h)未満の輝度データが含まれている場合には、
そのデータについては、その値を保持して、輪郭補償回
路113およびピクチャ補正回路114から出力する。
【0094】<カラーゲイン調整>YCbCr分離回路
111で分離された色差データCb,Crに対しては、
カラーゲイン調整回路115において、カラーゲイン調
整の処理をする。
【0095】カラーゲイン調整は、無彩色の128(8
0h)の値を中心にして色差データCb,Crの傾き
を、色濃度が高くなる方向または低くなる方向に変える
もので、調整前の色差データCb,CrをCin、調整
後の色差データCb,CrをCoutとすると、 Cout=(1+β)Cin (−1≦β≦1) とするものである。
【0096】カラーゲイン調整に関しては、色差データ
Cb,Crの処理は全く同じであるが、後段のヒュー調
整回路116では色差データCb,Crを別個に処理す
る必要があるため、カラーゲイン調整についても、色差
データCb,Crを別個に処理する。すなわち、図17
のカラーゲイン調整回路115は、色差データCb,C
rの両者につき設ける。
【0097】図17のカラーゲイン調整回路115で
は、MSB反転回路131で、8ビットの入力色差デー
タCinのMSBを反転させる。これによって、MSB
は符号ビットとなり、0〜255(FFh)の入力色差
データCinは、−127(−7Fh)〜+127(+
7Fh)のデータCinvに変換されて、入力色差デー
タCinの無彩色の128(80h)の値を、変換後の
データCinvでは0の値とすることができ、傾きを変
える中心とすることができる。
【0098】この変換後のデータCinvは、ビットシ
フター132,133,134,135で順次、1ビッ
トずつ下位側にビットシフトさせて、それぞれデータC
invの1/2,1/4,1/8,1/16のデータを
生成する。ただし、MSBは符号ビットであり、それぞ
れのデータをビットシフトさせる際には、その符号ビッ
トのコピーをシフトインさせる。
【0099】これらデータCinvの1/2,1/4,
1/8,1/16のデータは、傾きを変える成分として
セレクタ136に供給し、後述のようにセレクタ136
に送出される2ビットの調整信号Sgainの値に応じ
て、いずれかのデータを、傾きの大きさを決定する成分
として選択する。
【0100】そして、演算回路137において、これに
送出される1ビットの調整信号Sdpltの値に応じ
て、Sdplt=0のときには、MSB反転回路131
の出力のデータCinvにセレクタ136の出力のデー
タSUMを加算し、Sdplt=1のときには、データ
CinvからデータSUMを減算する。
【0101】この場合、データCinv,SUMのそれ
ぞれのMSBを、それぞれの9ビット目にコピーするこ
とによって、データCinv,SUMのビット数を9ビ
ットに拡張する。
【0102】演算回路137の出力の9ビットのデータ
Cntは、リミッタ138で、その値を制限する。「2
25レベル、128:無彩色」という定義によって、色
差データCb,Crのダイナミックレンジは、16(1
0h)〜240(F0h)と考えられる。
【0103】したがって、9ビットのデータCntの値
を制限するに当たっては、後で8ビット目を反転させる
ことを考慮して、113(71h)≦Cnt≦255
(FFh)のときには、Cnt=112(70h)と
し、256(100h)≦Cnt≦399(18Fh)
のときには、Cnt=400(190h)とする。
【0104】このようにリミッタ138で値を制限した
後の9ビットのデータCntは、MSB反転回路139
において、9ビット目を切り捨てて、8ビットのデータ
とするとともに、その8ビット目を反転させて、カラー
ゲイン調整後の色差データCoutとして、カラーゲイ
ン調整回路115から出力する。
【0105】<ヒュー調整>このように図15のカラー
ゲイン調整回路115から出力されたカラーゲイン調整
後の色差データCb,Crに対しては、ヒュー調整回路
116において、ヒュー調整の処理をする。
【0106】ヒュー調整は、無彩色の128(80h)
の値を中心にして色差データCb,Crの傾きを、互い
に逆方向に変えるもので、この例では、調整前の色差デ
ータCb,CrをCbin,Crin、調整後の色差デ
ータCb,CrをCbout,Croutとすると、 Cbout=Cbin+γCrin Crout=Crin−γCbin (−1≦γ≦1) とするものである。
【0107】図18のCbヒュー調整回路116bおよ
び図19のCrヒュー調整回路116rは、それぞれ、
MSB反転回路141および151によって、8ビット
の入力色差データCbinおよびCrinのMSBを反
転させて、入力色差データCbinおよびCrinの無
彩色の128(80h)の値を、MSB反転後のデータ
CbinvおよびCrinvでは0の値とし、傾きを変
える中心とするとともに、ビットシフター142〜14
5および152〜155によって、傾きを変える成分の
データを生成する点については、図17のカラーゲイン
調整回路115と同じである。
【0108】そして、Cbヒュー調整回路116bで
は、傾きを変える成分のデータをセレクタ146に供給
し、後述のようにセレクタ146に送出される2ビット
の調整信号Shueの値に応じて、いずれかのデータ
を、傾きの大きさを決定する成分として選択するととも
に、Crヒュー調整回路116rでは、傾きを変える成
分のデータをセレクタ156に供給し、上記の2ビット
の調整信号Shueの値に応じて、いずれかのデータ
を、傾きの大きさを決定する成分として選択する。
【0109】さらに、Cbヒュー調整回路116bの演
算回路147では、これに送出される1ビットの調整信
号Sbrの値に応じて、Sbr=0のときには、MSB
反転回路141の出力のデータCbinvに、Crヒュ
ー調整回路116rのセレクタ156の出力のデータC
rSUMを加算し、Sbr=1のときには、データCb
invからデータCrSUMを減算する。
【0110】逆に、Crヒュー調整回路116rの演算
回路157では、上記の1ビットの調整信号Sbrの値
に応じて、Sbr=0のときには、MSB反転回路15
1の出力のデータCrinvから、Cbヒュー調整回路
116bのセレクタ146の出力のデータCbSUMを
減算し、Sbr=1のときには、データCrinvにデ
ータCbSUMを加算する。
【0111】この場合も、データCbinv,CrSU
M,Crinv,CbSUMのそれぞれのMSBを、そ
れぞれの9ビット目にコピーすることによって、データ
Cbinv,CrSUM,Crinv,CbSUMのビ
ット数を9ビットに拡張する。
【0112】そして、Cbヒュー調整回路116bの演
算回路147およびCrヒュー調整回路116rの演算
回路157の出力の9ビットのデータCbhおよびCr
hは、それぞれ、リミッタ148および158で、その
値を制限する。上述したように、「225レベル、12
8:無彩色」という定義によって、色差データCb,C
rのダイナミックレンジは、16(10h)〜240
(F0h)と考えられる。
【0113】したがって、9ビットのデータCbhおよ
びCrhの値を制限するに当たっては、後で8ビット目
を反転させることを考慮して、113(71h)≦Cb
h,Crh≦255(FFh)のときには、Cbh,C
rh=112(70h)とし、256(100h)≦C
bh,Crh≦399(18Fh)のときには、Cb
h,Crh=400(190h)とする。
【0114】このようにリミッタ148および158で
値を制限した後の9ビットのデータCbhおよびCrh
は、それぞれ、MSB反転回路149および159にお
いて、9ビット目を切り捨てて、8ビットのデータとす
るとともに、その8ビット目を反転させて、ヒュー調整
後の色差データCboutおよびCroutとして、C
bヒュー調整回路116bおよびCrヒュー調整回路1
16rから、すなわち図15のヒュー調整回路116か
ら出力する。
【0115】<YCbCr合成>図15の映像再生処理
部95では、YCbCr分離回路111の出力の輝度デ
ータYおよび色差データCb,Crは、図20(B)に
示したように位相が合っている。しかし、輪郭補償回路
113およびピクチャ補正回路114での輝度データY
のラッチ数とカラーゲイン調整回路115およびヒュー
調整回路116での色差データCb,Crのラッチ数と
の間には差を生じ、具体的には前者の方が多くなるの
で、ディレイ調整回路117で、ヒュー調整回路116
の出力の色差データCb,Crを、ピクチャ補正回路1
14の出力の輝度データYに対して位相が合うように、
13.5MHzのクロックCLK2の所定クロック分、
ラッチする。
【0116】そして、YCbCr合成回路118では、
図20(B)のように位相が合った、ピクチャ補正回路
114の出力の輝度データYとディレイ調整回路117
の出力の色差データCb,Crを合成し、多重化する。
【0117】この場合、合成後の映像データVoutに
おいて、データY,Cb,Crの位相関係が、図20
(C)に示すように、同図(A)に示した、映像再生処
理部95に入力された映像データVinのそれと同じに
なるように、データCrを27MHzのクロックCLK
1の2クロック分遅らせ、データYをクロックCLK1
の1クロック分遅らせる。
【0118】さらに、YCbCr分離回路111と同様
に、水平同期信号HSYNCの立ち下がりエッジを検出
して、そのエッジを27MHzのクロックCLK1でラ
ッチした点を“0”スタート点として2ビットのカウン
タを回し、映像データVoutをクロックCLK1でラ
ッチしたときのカウンタの値によって、データY,C
b,Crの位置を決定して、映像データVoutを、Y
CbCr合成回路118から、すなわち映像再生処理部
95から出力する。
【0119】(システムでの調整…図21)以上のよう
な構成の図14のプレーヤーシステムでは、例えばプレ
ーヤーシステムに接続された画像表示装置に再生画像が
表示されている状態で、ユーザが操作部105を操作し
て、輪郭補償については、コアリングオンオフ設定、図
5および図11に示したコアリングレベル値ACの設
定、および図6に示したゲインレベル設定信号GLによ
るゲインレベルの設定を行うことができるように、シス
テムを構成する。
【0120】また、同様に操作部105を操作して、コ
ントラスト調整については、コントラストを高くする方
向または低くする方向に、それぞれ4段階に渡って調整
でき、カラーゲイン調整については、色濃度を高くする
方向または低くする方向に、それぞれ4段階に渡って調
整できるとともに、ヒュー調整については、青を強める
方向または赤を強める方向に、それぞれ4段階に渡って
調整できるように、システムを構成する。
【0121】システムコントローラ104は、この操作
部105での調整操作を検出して、調整操作に応じた調
整信号を映像再生処理部95の各回路に送出し、各回路
に調整操作に応じた調整を行わせる。
【0122】すなわち、輪郭補償につき、コアリングオ
ンが設定された場合には、輪郭補償回路113の図5に
示した輪郭補償制御回路40に送出するコアリングオン
オフ信号を低レベルにし、コアリングオフが設定された
場合には、コアリングオンオフ信号を高レベルにすると
ともに、コアリングレベル値ACおよびゲインレベル設
定信号GLを、それぞれ調整の程度に応じて定める。
【0123】また、コントラストを高くする方向にコン
トラスト調整された場合には、Shl=0にし、コント
ラストを低くする方向にコントラスト調整された場合に
は、Shl=1にして、調整信号Shlを、図15のピ
クチャ補正回路114の図16に示した演算回路127
に送出するとともに、調整の程度に応じて、2ビットの
調整信号Scontを、0,1,2または3の値にし
て、図16に示したセレクタ126に送出する。
【0124】これによって、ピクチャ補正回路114に
おいて、上述したように、輝度データYに対してコント
ラスト調整の処理が実行される。
【0125】また、色濃度を高くする方向にカラーゲイ
ン調整された場合には、Sdplt=0にし、色濃度を
低くする方向にカラーゲイン調整された場合には、Sd
plt=1にして、調整信号Sdpltを、図15のカ
ラーゲイン調整回路115の図17に示した演算回路1
37に送出するとともに、調整の程度に応じて、2ビッ
トの調整信号Sgainを、0,1,2または3の値に
して、図17に示したセレクタ136に送出する。
【0126】これによって、カラーゲイン調整回路11
5において、上述したように、色差データCb,Crに
対してカラーゲイン調整の処理が実行される。
【0127】さらに、青を強める方向にヒュー調整され
た場合には、Sbr=0にし、赤を強める方向にヒュー
調整された場合には、Sbr=1にして、調整信号Sb
rを、図15のヒュー調整回路116の図18に示した
演算回路147および図19に示した演算回路157に
送出するとともに、調整の程度に応じて、2ビットの調
整信号Shueを、0,1,2または3の値にして、図
18に示したセレクタ146および図19に示したセレ
クタ156に送出する。
【0128】これによって、ヒュー調整回路116にお
いて、上述したように、色差データCb,Crに対して
ヒュー調整の処理が実行される。
【0129】さらに、図14のプレーヤーシステムで
は、あるディスクを再生している状態で、上記のように
ユーザの調整操作に応じて調整を行ったときには、シス
テムコントローラ104が、そのときの調整信号の状態
を、調整パラメータとして、そのディスクのディスクI
Dと対応づけて不揮発性メモリ107に書き込み、次に
同じディスクを再生するときには、不揮発性メモリ10
7から、そのディスクに対応する調整パラメータを読み
出して、調整信号を前にユーザの調整操作に応じて設定
したときと同じ状態に設定し、調整を行うように、シス
テムを構成する。
【0130】これによって、ユーザは、同じディスクに
ついては、再生の都度、調整操作を行うことなく、常に
最適な再生画像を得ることができる。
【0131】図21に、システムコントローラ104が
行う、以上のような調整処理ルーチンの一例を示す。
【0132】この調整処理ルーチンでは、あるディスク
の再生開始後、まずステップ161で、そのディスクの
ディスクIDを取り込み、次にステップ162で、その
ディスクIDが不揮発性メモリ107に格納されている
か否かを判断する。
【0133】そのディスクIDが不揮発性メモリ107
に格納されていないときには、ステップ163に進ん
で、輪郭補償、コントラスト調整、カラーゲイン調整お
よびヒュー調整を、あらかじめ定められた状態にする。
例えば、輪郭補償については、コアリングオンを設定す
るとともに、コアリングレベル値ACをあらかじめ定め
られた値とし、ゲインレベル設定信号GLをゲインレベ
ルが最大となる“111”にする。
【0134】次に、ステップ164に進んで、ユーザが
調整操作をしたか否かを判断し、調整操作をしたときに
は、ステップ165に進んで、上述したようにユーザの
調整操作に応じた調整を行い、さらにステップ166に
進んで、表示部106に、そのときの調整状態を、その
ディスクの調整状態として記憶しておくか否かをユーザ
に聴く表示をする。
【0135】ユーザは、そのときの調整状態を、そのデ
ィスクの調整状態として記憶させておこうとするときに
は、その旨の操作を行い、そのときの調整状態を、その
ディスクの調整状態として記憶することを希望しないと
きには、その旨の操作を行う。
【0136】そして、システムコントローラ104は、
ステップ166からステップ167に進んで、ユーザの
応答が記憶を希望するものであるか否かを判断し、記憶
を希望するものであるときには、ステップ167からス
テップ168に進んで、そのときの調整信号の状態を、
調整パラメータとして、そのディスクのディスクIDと
対応づけて不揮発性メモリ107に書き込み、ユーザの
応答が記憶を希望しないものであるときには、そのまま
調整処理を終了する。
【0137】一方、ステップ162で、そのディスクI
Dが不揮発性メモリ107に格納されていると判断した
ときには、ステップ169に進んで、不揮発性メモリ1
07から、そのディスクIDに対応する調整パラメータ
を読み出し、さらにステップ171に進んで、その調整
パラメータによって調整を行った後、ステップ164に
進む。
【0138】ユーザは、不揮発性メモリ107に格納さ
れている、そのディスクに対応する調整パラメータによ
る調整であっても、調整を変えることができる。ユーザ
が調整を変える操作をしたときには、システムコントロ
ーラ104は、ステップ165以下において、そのディ
スクについての最初の調整のときと同様の処理を行い、
ステップ168では、調整パラメータを書き替える。
【0139】映像データをディスクに記録する際、映像
シーンを特定するシーンID(識別情報)を、映像デー
タに多重化して記録することができる。
【0140】このようにシーンIDが記録されているデ
ィスクを再生する場合には、上述したように調整を行っ
たとき、システムコントローラ104が、ディスクID
と対応づけるだけでなく、そのときのシーンIDと対応
づけて、調整パラメータを不揮発性メモリ107に書き
込み、次に同じディスクを再生するときには、不揮発性
メモリ107から、そのディスクに対応し、かつその映
像シーンに対応する調整パラメータを読み出して、調整
状態を設定するように構成することもできる。
【0141】これによって、ユーザは、同じディスクに
ついては、再生の都度、かつ映像シーンごとに、調整操
作を行うことなく、常に映像シーンごとに最適な再生画
像を得ることができる。
【0142】また、ディスクIDやシーンIDなどのよ
うな、映像を特定する情報である映像識別情報に限ら
ず、ディスク全体やシーンなどの画像特性を記述した情
報である特性記述情報をディスクに記録することもで
き、その場合には、その特性記述情報と対応づけて、調
整パラメータを不揮発性メモリ107に書き込み、次に
同じ特性記述情報が記録されているディスクやシーンな
どを再生するときには、不揮発性メモリ107から、そ
の特性記述情報に対応する調整パラメータを読み出し
て、調整状態を設定するように構成することもできる。
【0143】さらに、以上の調整方法は、DVDプレー
ヤーなどのデジタル映像再生装置に限らず、デジタルT
V受信機などのデジタル映像機器にも適用することがで
きる。
【0144】デジタルTV放送では、番組(プログラ
ム)IDやジャンル(カテゴリー)IDなどの映像識別
情報が送信されるとともに、番組やシーンなどの画像特
性を記述した特性記述情報を番組やシーンに挿入して送
信することができる。
【0145】そこで、デジタルTV受信機では、上述し
た不揮発性メモリ107に相当するメモリを設けて、シ
ステムコントローラが、ユーザの指示に基づいて、その
メモリに、そのときの調整パラメータを、そのときの映
像識別情報または特性記述情報と対応づけて書き込み、
次に同じ映像識別情報または特性記述情報が挿入されて
いる番組やシーンなどを受信したときには、そのメモリ
から、その映像識別情報または特性記述情報に対応する
調整パラメータを読み出して、調整状態を設定するよう
に構成する。
【0146】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、少
ないゲート数の簡単な回路構成によって、オーバーシュ
ートを抑制でき、リンギングや波形の歪みなどを生じる
ことなく、所望の輪郭補償特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の輪郭補償装置の一実施形態を示す図
である。
【図2】図1の1次差分検出回路の一例を示す図であ
る。
【図3】図1の2次差分検出回路の一例を示す図であ
る。
【図4】図1の2次差分エンコーダの一例を示す図であ
る。
【図5】図1の輪郭補償制御回路の一例を示す図であ
る。
【図6】図1のゲインレベル調整回路の一例を示す図で
ある。
【図7】図1の輪郭補償成分生成選択回路の一例を示す
図である。
【図8】図1の輪郭補償成分重畳回路およびリミッタの
一例を示す図である。
【図9】1次差分の絶対値と極性の説明に供する図であ
る。
【図10】2次差分の絶対値と極性の説明に供する図で
ある。
【図11】1次差分の絶対値とコアリングレベル値との
関係を示す図である。
【図12】1次差分が正である場合の輪郭補償成分の説
明に供する図である。
【図13】1次差分が負である場合の輪郭補償成分の説
明に供する図である。
【図14】DVDプレーヤーに適用した場合の実施形態
を示す図である。
【図15】映像再生処理部の一例を示す図である。
【図16】ピクチャ補正回路の一例を示す図である。
【図17】カラーゲイン調整回路の一例を示す図であ
る。
【図18】ヒュー調整回路の一例の一部を示す図であ
る。
【図19】ヒュー調整回路の一例の一部を示す図であ
る。
【図20】映像再生処理部でのデータ処理の説明に供す
る図である。
【図21】システムコントローラが行う調整処理ルーチ
ンの一例を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省
略する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/78 H04N 9/78 Z 9/804 9/87 Z 9/808 9/80 B 9/87 Fターム(参考) 5C021 PA42 PA53 PA57 PA62 PA83 PA87 RA02 RB08 SA25 XB03 XB04 5C052 AA04 AB02 CC11 DD04 5C055 AA04 DA01 EA01 HA12 HA14 HA31 5C066 AA03 AA11 BA01 CA01 CA05 DC01 EA03 EA05 EA07 EA11 EB01 EB11 EC02 EE03 GA02 GA04 GA05 GA20 HA01 KA12 KA13 KB05 KC11 KD02 KD03 KE16 KF01 KF03 LA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル輝度データにつき、ある画素と1
    クロック前の画素との間のデータ値の差分である1次差
    分の絶対値と極性を検出するとともに、ある画素と1ク
    ロック前の画素との間の前記1次差分の絶対値の差分で
    ある2次差分の絶対値と極性を検出し、 前記1次差分の絶対値を、前記2次差分が負の場合には
    前記2次差分の絶対値が大きいほど小さいゲインで、輪
    郭補償成分として、前記1次差分の極性に応じて、1次
    差分が正のときには元の輝度データに加算し、1次差分
    が負のときには元の輝度データから減算する映像処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1の映像処理方法において、 前記1次差分の絶対値が、設定されたコアリングレベル
    より小さいときには、前記輪郭補償成分を所定値に制限
    する映像処理方法。
  3. 【請求項3】輝度データと色差データが多重化されたデ
    ジタル映像データから、輝度データと色差データを分離
    し、その分離した輝度データに対して、請求項1または
    2に記載の方法によって輪郭補償の処理を行うととも
    に、その分離した色差データに対して、ゲイン調整また
    はヒュー調整の処理を行う映像処理方法。
  4. 【請求項4】デジタル輝度データにつき、ある画素と1
    クロック前の画素との間のデータ値の差分である1次差
    分の絶対値と極性を検出する1次差分検出部と、 この1次差分検出部で得られた1次差分の絶対値から、
    ある画素と1クロック前の画素との間の前記1次差分の
    絶対値の差分である2次差分の絶対値と極性を検出する
    2次差分検出部と、 前記1次差分検出部で得られた1次差分の絶対値を、前
    記2次差分が負の場合には前記2次差分の絶対値が大き
    いほど小さいゲインで、輪郭補償成分として、前記1次
    差分の極性に応じて、1次差分が正のときには元の輝度
    データに加算し、1次差分が負のときには元の輝度デー
    タから減算する輪郭補償成分生成重畳部と、 を備える映像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4の映像処理装置において、 前記輪郭補償成分生成重畳部は、前記1次差分検出部で
    得られた1次差分の絶対値が、設定されたコアリングレ
    ベルより小さいときには、前記輪郭補償成分を所定値に
    制限する映像処理装置。
  6. 【請求項6】輝度データと色差データが多重化されたデ
    ジタル映像データから、輝度データと色差データを分離
    するデータ分離回路と、このデータ分離回路によって分
    離された輝度データに対して、輪郭補償の処理を行う輪
    郭補償回路とを備え、その輪郭補償回路は、 前記データ分離回路によって分離された輝度データにつ
    き、ある画素と1クロック前の画素との間のデータ値の
    差分である1次差分の絶対値と極性を検出する1次差分
    検出部と、 この1次差分検出部で得られた1次差分の絶対値から、
    ある画素と1クロック前の画素との間の前記1次差分の
    絶対値の差分である2次差分の絶対値と極性を検出する
    2次差分検出部と、 前記1次差分検出部で得られた1次差分の絶対値を、前
    記2次差分が負の場合には前記2次差分の絶対値が大き
    いほど小さいゲインで、輪郭補償成分として、前記1次
    差分の極性に応じて、1次差分が正のときには元の輝度
    データに加算し、1次差分が負のときには元の輝度デー
    タから減算する輪郭補償成分生成重畳部と、 を備える映像処理装置。
  7. 【請求項7】請求項6の映像処理装置において、 前記データ分離回路によって分離された色差データに対
    して、ゲイン調整またはヒュー調整の処理を行う調整処
    理回路を備える映像処理装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7の映像処理装置におい
    て、前記輪郭補償回路の出力の輝度データと、前記デー
    タ分離回路または前記調整処理回路の出力の色差データ
    を合成するデータ合成回路を備える映像処理装置。
  9. 【請求項9】請求項4〜8のいずれかの映像処理装置を
    映像処理部として備えるデジタル映像機器。
  10. 【請求項10】請求項9のデジタル映像機器において、 無電源またはバックアップ電源によって記憶内容を保持
    できるメモリと、 映像データに対する調整状態を、調整パラメータとし
    て、映像を特定する情報である映像識別情報、または画
    像特性を記述した情報である特性記述情報と対応づけ
    て、前記メモリに書き込み、映像出力時、出力する映像
    データについての映像識別情報または特性記述情報、お
    よびこれに対応する調整パラメータが、前記メモリに格
    納されているときには、その調整パラメータを前記メモ
    リから読み出し、その読み出した調整パラメータによっ
    て、出力する映像データに対する調整状態を設定する制
    御部と、 を備えるデジタル映像機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7835585B2 (en) 2006-02-16 2010-11-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for processing an image signal
US8049819B2 (en) 2006-02-16 2011-11-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of shoot suppression and an image quality improvement apparatus

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US7835585B2 (en) 2006-02-16 2010-11-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for processing an image signal
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