JP2001256687A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2001256687A
JP2001256687A JP2000068638A JP2000068638A JP2001256687A JP 2001256687 A JP2001256687 A JP 2001256687A JP 2000068638 A JP2000068638 A JP 2000068638A JP 2000068638 A JP2000068638 A JP 2000068638A JP 2001256687 A JP2001256687 A JP 2001256687A
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lubricating layer
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Takashi Taniguchi
隆 谷口
Kensho Oshima
憲昭 大島
Keiichiro Nishizawa
恵一郎 西澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ヘッドクラッシュが起きにくく、レーザー等
によっても光学的特性等が損なわれることのない、表面
光記録媒体および近接場光記録媒体に適した光記録媒体
を提供する。 【解決手段】 基板上に少なくとも反射層12および光
記録層13をこの順に形成した光記録媒体において、そ
の表面に潤滑層15としてフッ素原子をモノマー構造中
に有するフッ素系ポリマーからなる層、または、パーフ
ルオロポリエーテル誘導体とフッ素原子をモノマー構造
中に有するフッ素系ポリマーとの相溶物からなる層を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は書き換えが可能な光
記録媒体、特に、レーザービームによって記録層に光学
的変化を生じさせ、情報の記録、再生および消去を行う
光磁気記録媒体、あるいは相変化記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の書き換え型光記録媒体は、一般に
プラスチック等の円盤状の基板に記録層を含む多層膜を
形成し、プラスチック基板側からレーザーを照射して記
録、再生、消去を行っていた。
【0003】これに対して、プラスチック基板を通さず
に直接、記録膜側からレーザーを照射して記録再生を行
う表面光記録方式および近接場光記録方式が近年、高密
度化の手段として注目されている。
【0004】これらの記録方法では光学ヘッドを記録媒
体に近づける必要があるため、SIL(Solid I
mmertion Lens)ヘッド等、浮上式のスラ
イダーヘッドを利用することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】表面光記録方式および
近接場光記録方式では、浮上式のスライダーヘッドが記
録媒体表面に衝突する、いわゆる、ヘッドクラッシュが
起きやすいという問題がある。
【0006】また、レーザーにより記録再生を行うた
め、レーザー等によっても光学的特性等が損なわれるこ
とのない表面潤滑層が必要である。
【0007】本発明の目的は、ヘッドクラッシュが起き
にくく、レーザー等によっても光学的特性等が損なわれ
ることのない、表面光記録媒体および近接場光記録媒体
に適した光記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上述のような
現状に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。
【0009】すなわち、本発明は、基板上に少なくとも
反射層および光記録層をこの順に形成した光記録媒体に
おいて、その表面に潤滑層としてフッ素原子をモノマー
構造中に有するフッ素系ポリマーからなる層を形成した
ことを特徴とする光記録媒体、および基板上に少なくと
も反射層および光記録層をこの順に形成した光記録媒体
において、その表面に潤滑層としてパーフルオロポリエ
ーテル誘導体とフッ素原子をモノマー構造中に有するフ
ッ素系ポリマーとの相溶物からなる層を形成したことを
特徴とする光記録媒体に関する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明の光記録媒体は、基板上に少なくと
も反射層および光記録層をこの順に形成してなる、情報
を記録・再生・消去する光記録媒体である。光記録媒体
の光学特性・熱特性を考慮して更に他の層を設けてもよ
く、例えば、記録層の上に誘電体層、潤滑下地層を設け
てから潤滑層を形成することができる。
【0012】本発明における反射層としては、例えば、
アルミニウム、アルミニウム合金、金、銀などの金属材
料を使用することができ、光記録層としては、例えば、
TbFeCo、DyFeCo、GdTbFeCo、Nd
DyFeCo等の光磁気記録膜、あるいはGeSbT
e、AgInSbTe等の相変化記録膜など偏光面、反
射率、光の位相などの変化で記録が可能な膜を使用する
ことができる。
【0013】本発明の光記録媒体の潤滑層としては、フ
ッ素原子をモノマー構造中に有するフッ素系ポリマーで
構成される。潤滑層としては、フッ素原子をモノマー構
造中に有するフッ素系ポリマーを1種、または2種以上
使用することができる。ポリマーの構成としては、ホモ
ポリマーであってもコポリマーであってもよく、また、
部分フッ素化されていても、パーフルオロ化されていて
もよいが、耐熱性の観点から、パーフルオロ化ホモポリ
マーが望ましい。さらに成膜性および光線透過性の観点
から、アモルファス構造が望ましい。
【0014】フッ素系ポリマーの数平均分子量として
は、10000〜200000が好ましく、更に好まし
くは、10000〜100000である。数平均分子量
が、10000未満であると、層全体の流動性をもつた
め、充分な潤滑特性が得られにくい場合がある。また、
数平均分子量が、200000を越えると、溶液にした
ときの粘度が高くなりやすく、潤滑層の形成が難しくな
る場合がある。
【0015】フッ素系ポリマーにより形成した表面は、
アクリル系等の材料で形成した場合に比べ、低エネルギ
ー表面であるため、潤滑性に優れており、また、フッ素
系ポリマーは耐熱性が高いので、レーザー照射時の高温
環境下でも黒変、着色等が起こらず、光学的な特性が変
化しないので好ましい。
【0016】このようなフッ素系ポリマーとしては、例
えば、旭硝子製、商品名「サイトップ」シリーズ、デュ
ポン製、商品名「テフロンAF」シリーズ等を例示する
ことができる。「サイトップ」は、主鎖として、
【0017】
【化1】
【0018】を有する化合物であり、「テフロンAF」
は、主鎖として、
【0019】
【化2】
【0020】を有する化合物である。
【0021】更に、本発明の光記録媒体の潤滑層として
は、パーフルオロポリエーテル誘導体とフッ素原子をモ
ノマー構造中に有するフッ素系ポリマーとの相溶物から
構成されてもよい。
【0022】フッ素原子をモノマー構造中に有するフッ
素系ポリマーとしては、上述のフッ素系ポリマーを好適
に使用することができる。
【0023】パーフルオロポリエーテルの主鎖構造は、
直鎖構造でも側鎖構造でも構わないが、潤滑特性から特
に直鎖構造が望ましい。誘導体構造としては主鎖の両
端、または片端にアルコール性水酸基(−CH2
H)、エステル基(−COOR)等の官能基が導入され
ているものが好ましく、フッ素系ポリマーとの相溶性が
良好なことから両末端に官能基があるものが好ましい。
【0024】エステル基としては、炭素数1〜10の置
換されていてもよいアルキル基等を例示することができ
る。
【0025】パーフルオロポリエーテル誘導体の重量平
均分子量は、1000〜10000、特に2000〜1
0000が好ましい。重量平均分子量が1000未満で
は流動性が高すぎ、相溶層内での分布が不均一となりや
すい場合があり、重量平均分子量が10000を越える
と流動性が低すぎ、相溶層において十分な潤滑特性が得
られにくい場合がある。また、低分子量のものは高分子
量のものに比べ、熱分解による重量減少がより低温度か
ら起こるため、高分子量のもののほうが長期的な安定性
に優れている。
【0026】このようなパーフルオロポリエーテル誘導
体としては、例えば、アウジモント製、商品名「フォン
ブリンZ DOL」シリーズおよび「フォンブリンZ
DEAL」、ダイキン製、商品名「デムナムSA」およ
び「デムナムSY−3」等を例示することができる。
「フォンブリンZ DOL」は、両末端にアルコール性
水酸基を有し、主鎖として、
【0027】
【化3】
【0028】を有する化合物であり、「フォンブリンZ
DEAL」は、両末端にエステル基を有し、主鎖とし
て、
【0029】
【化4】
【0030】を有する化合物である。
【0031】また、「デムナムSA」は、片末端にアル
コール性水酸基を有し、主鎖として、
【0032】
【化5】
【0033】を有する化合物であり、「デムナムSY−
3」は、片末端にエステル基を有し、主鎖として、
【0034】
【化6】
【0035】を有する化合物である。
【0036】本発明の潤滑層においては、上述のパーフ
ルオロポリエーテル誘導体の1種以上とフッ素系ポリマ
ーの1種以上との相溶物が使用される。
【0037】本発明の光記録媒体の潤滑層におけるパー
フルオロポリエーテルと誘導体とフッ素系ポリマーとの
混合比は、特に規定されないが、好ましくは、パーフル
オロポリエーテル誘導体の割合が50vol.%以下、
特に30vol.%以下が好ましい。混合比率は、形成
する潤滑層の膜厚により適宜変更してもよいが、厚い膜
を形成する場合、パーフルオロポリエーテル誘導体の比
率をより低くする方が好ましい。パーフルオロポリエー
テル誘導体の比率を高くすると、潤滑特性には支障ない
ものの、本発明の記録媒体を表面記録方式や近接場記録
方式の光記録媒体として使用したとき、SILヘッド等
と潤滑層との接触の際、パーフルオロポリエーテル誘導
体がSILヘッドに付着・移行し、レンズの光学特性に
悪影響を与えることがある。
【0038】溶媒としては、パーフルオロポリエーテル
誘導体およびフッ素系ポリマーの良溶媒が好ましく、こ
のような溶媒としては、パーフルオロポリエーテル系溶
媒およびパーフルオロカーボン系溶媒等を例示すること
ができる。
【0039】パーフルオロポリエーテル系溶媒として
は、例えば、アウジモント製、商品名「ガルデンSV−
70」、「ガルデンSV−90」等をあげられ、パーフ
ルオロカーボン系溶媒としては、例えば、住友3M製、
商品名「フッ素系不活性液体PF−5060」や「フロ
リナートFC−75」等をあげることができる。
【0040】本発明の光記録媒体の潤滑層の厚さは、1
00μm以下が好ましく、更に好ましくは、10μm以
下である。潤滑層の厚さが100μmを越えると、潤滑
層の下にある記録層とヘッドとの距離が遠くなってしま
うため、表面光記録方式および近接場光記録方式に適さ
ない場合がある。
【0041】本発明の光記録媒体の潤滑層は、波長30
0nmから1000nmの領域における光線透過率が9
5%以上が好ましく、更に好ましくは98%以上であ
る。光線透過率が95%未満であると、レーザーによる
記録再生時に十分な信号強度が得られにくいときがあ
る。
【0042】図1に本発明の光記録媒体の一実施態様の
部分断面図を示す。基板11上に反射層12、光磁気記
録膜からなる記録層13、誘電体層14、潤滑層15が
積層されている。
【0043】基板11としては機械特性など媒体基板と
しての特性を満たすものであれば特に限定されず、ガラ
ス、ポリカーボネート、アモルファスポリオレフィン、
エンジニアリングプラスチック等を用いることができ
る。この基板11上に反射層12をAl、Al合金、A
u、Agなどの金属材料を使用し、スパッタ法または真
空蒸着法等で形成する。この反射層12上に記録層13
をTbFeCo、DyFeCo、GdTbFeCo、N
dDyFeCo等の光磁気記録膜材料を使用し、スパッ
タ法または真空蒸着法等で形成する。この記録層13上
に誘電体層14をAlN、SiN、Ta25、ZnS−
SiO2等の材料を使用し、スパッタ法または真空蒸着
法等で形成する。この誘電体層14上に潤滑層15をフ
ッ素系ポリマー材料を使用し、ディップ法またはスピン
コート法等で形成する。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0045】実施例1 図1に示すような構造の近接場光磁気記録媒体を製造し
た。即ち、トラックピッチ0.45μmの案内溝の付い
たポリカーボネート製の直径130mmのディスク状の
基板11上にDCスパッタ法でAl0.97Cr0.03からな
る膜厚50nmの反射層12、その上にDCスパッタ法
でTb20(Fe90Co1080からなる膜厚20nmの光
磁気記録層13、その上に反応性RFスパッタ法でSi
Nからなる膜厚30nmの誘電体層14を形成した。
【0046】その後、この媒体にフッ素系ポリマー溶液
(旭硝子製、商品名「サイトップCTX809A」)を
スピンコートすることにより、膜厚5μmの潤滑層15
を形成した光磁気記録媒体を10枚製造した。
【0047】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
をグライドテスターにセットして、線速度7.5m/s
で回転させながら、ピエゾ素子のついたグライドヘッド
(グライドライト社製:70%スライダー、0.01
2”×6.0gr)を半径30〜60mmの範囲でシー
クさせ、グライド特性について評価した。このグライド
ヘッドの浮上量は線速7.5m/sにおいて0.05μ
mである。グライドヘッドをシークさせた際にピエゾ素
子に誘起される電圧をオシロスコープにより観察し、電
圧値が800mVを越える場合をヘッドと媒体の接触と
判断し、その回数を記録した。
【0048】10枚の光記録媒体に対して、上記測定を
それぞれ行った結果、接触回数はいずれも30回以内と
良好であった。
【0049】次に、この媒体をレーザー波長が680n
mで実効的なNAが1.2のSILヘッドの光学系の記
録再生評価機にセットして、記録再生特性について評価
した。媒体を7.0m/sの線速度で回転させ、出力を
対物レンズの手前で6.0mWになるよう調整したレー
ザーを照射しながら、周波数7.0MHzで±150O
eの大きさに変調した磁界をSILヘッドのコイルから
加えることで媒体に記録を行い、次に出力を対物レンズ
の手前で1.0mWになるよう調整したレーザーを照射
しながら再生した。
【0050】CNRは42dBであり、同一トラックに
て同様の記録再生を10回繰り返した場合もCNRの変
化は認められなかった。
【0051】実施例2 実施例1と同様の方法で誘電体層までを積層し、その
後、媒体をフッ素系溶媒(住友3M製、商品名「フロリ
ナートFC−75」)に溶解させた、フッ素系ポリマー
(デュポン製、商品名「テフロンAF1600」)の溶
液(0.1vol.%)に1分間浸漬した後、媒体を引
き上げることにより、膜厚10nmの潤滑層を形成し、
光磁気記録媒体を製造した。
【0052】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
を、実施例1と同様の方法でグライド特性について評価
した。接触回数はいずれも20回以内と良好であった。
【0053】次にこの媒体を、実施例1と同様の方法で
記録再生特性について評価した。CNRは43dBであ
り、同一トラックにて同様の記録再生を10回繰り返し
た場合もCNRの変化は認められなかった。
【0054】比較例1 実施例1と同様の方法で誘電体層までを積層し、その
後、潤滑層を形成することなく光磁気記録媒体を製造し
た。
【0055】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
を、実施例1と同様の方法でグライド特性について評価
した。シーク開始時にヘッドが媒体と激しく接触し異音
が発生したため、全面について評価することはできなか
った。
【0056】比較例2 実施例1と同様の方法で誘電体層までを積層し、その
後、媒体にアクリル系オーバーコート剤(大日本インキ
製、商品名「ダイキュアクリアSD−318」)をスピ
ンコートおよびUV照射することにより、膜厚5μmの
潤滑層を形成し、光磁気記録媒体を製造した。
【0057】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
を、実施例1と同様の方法でグライド特性について評価
した。接触回数はいずれも50回以内であった。
【0058】次にこの媒体を、実施例1と同様の方法で
記録再生特性について評価した。CNRは42dBであ
ったが、同一トラックにて同様の記録再生を10回繰り
返した場合、CNRは20dBに低下した。原因につい
て確認したところ、記録再生を行った部分の媒体表面が
変色していた。
【0059】実施例3 図1に示すような構造の近接場光磁気記録媒体を製造し
た。即ち、トラックピッチ0.45μmの案内溝の付い
たポリカーボネート製の直径130mmのディスク状の
基板11上にDCスパッタ法でAl0.97Cr0.03からな
る膜厚50nmの反射層12、その上にDCスパッタ法
でTb20(Fe90Co1080からなる膜厚20nmの光
磁気記録層13、その上に反応性RFスパッタ法でSi
Nからなる膜厚30nmの誘電体層14を形成した。
【0060】その後、この媒体に重量平均分子量が20
00である、分子端両端にエステル基を有するパーフル
オロポリエーテル(アウジモント製、商品名「フォンブ
リンZ DEAL」)を0.1vol.%添加したフッ
素系ポリマー溶液(旭硝子製、商品名「サイトップCT
X809A」)をスピンコートすることにより、膜厚1
μmの潤滑層15を形成した光磁気記録媒体を10枚製
造した。
【0061】なお、石英基板上に膜厚1μmの潤滑層の
みを形成した場合の潤滑層の光線透過率は、波長300
〜1000nmの領域において95%以上であった。
【0062】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
に対して、実施例1と同様の方法でグライド特性を測定
した。このグライドヘッドの浮上量は線速7.5m/s
において0.05μmであった。
【0063】10枚の光記録媒体を測定した結果、接触
回数はいずれも5回以内で、接触回数0の媒体の割合は
80%以上と良好であった。
【0064】次に、この媒体の記録再生特性について実
施例1と同様に評価した。CNRは43dBであり、同
一トラックにて同様の記録再生を10回繰り返した場合
もCNRの変化は認められなかった。
【0065】実施例4 実施例3と同様の方法で誘電体層までを積層し、その
後、媒体を、重量平均分子量が2000である分子端両
端にアルコール性水酸基を有するパーフルオロポリエー
テル(アウジモント製、商品名「フォンブリンZ DO
L」)を0.01vol.%、およびフッ素系ポリマー
(デュポン製、商品名「テフロンAF1600」)を
0.1vol.%をフッ素系溶媒(住友3M製、商品名
「フロリナートFC−75」)に溶解させた溶液に1分
間浸漬した後、媒体を引き上げることにより、膜厚10
nmの潤滑層を形成し、光磁気記録媒体を製造した。
【0066】以上のようにして得られた光磁気記録媒体
を、実施例1と同様の方法でグライド特性について評価
した。10枚の光記録媒体の測定を行った結果、接触回
数はいずれも6回以内で、接触回数0の媒体の割合は7
0%と良好であった。
【0067】次にこの媒体を、実施例1と同様の方法で
記録再生特性について評価した。CNRは43dBであ
り、同一トラックにて同様の記録再生を10回繰り返し
た場合もCNRの変化は認められなかった。
【0068】
【発明の効果】本発明によりヘッドクラッシュが起きに
くく、レーザー等によっても光学的特性が損なわれるこ
とのない潤滑層を有する表面光記録媒体および近接場光
記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光記録媒体の一例の部分断面を示す
図である。
【符号の説明】 11:基板 12:反射層 13:光記録層 14:誘電体層 15:潤滑層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも反射層および光記録
    層をこの順に形成した光記録媒体において、その表面に
    潤滑層としてフッ素原子をモノマー構造中に有するフッ
    素系ポリマーからなる層を形成したことを特徴とする光
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に少なくとも反射層および光記録
    層をこの順に形成した光記録媒体において、その表面に
    潤滑層としてパーフルオロポリエーテル誘導体とフッ素
    原子をモノマー構造中に有するフッ素系ポリマーとの相
    溶物からなる層を形成したことを特徴とする光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 パーフルオロポリエーテル誘導体の重量
    平均分子量が1000〜10000であることを特徴と
    する請求項2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 潤滑層の厚さが100μ以下であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 潤滑層の波長300nmから1000n
    mの領域における光線透過率が95%以上であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光記録
    媒体。
  6. 【請求項6】 記録方法が表面光記録方式あることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 記録方法が近接場光記録方式あることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光記録
    媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001187A1 (ja) * 2004-06-28 2006-01-05 Sony Corporation ディスク状記録媒体、ディスク装置及び光ディスクの製造方法
US7154219B2 (en) 2002-03-05 2006-12-26 Sanyo Electric Co., Ltd. Organic electroluminescence display with adjacent blocks of luminescent layer

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