JP2001256497A - 生体認証装置 - Google Patents

生体認証装置

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JP2001256497A
JP2001256497A JP2000068477A JP2000068477A JP2001256497A JP 2001256497 A JP2001256497 A JP 2001256497A JP 2000068477 A JP2000068477 A JP 2000068477A JP 2000068477 A JP2000068477 A JP 2000068477A JP 2001256497 A JP2001256497 A JP 2001256497A
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JP2000068477A
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English (en)
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Joji Igarashi
丈二 五十嵐
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービス提供装置等にその利用者が利用者本
人であることを通知する為の装置であって、不正使用の
虞がなく、また利用者の生体情報を公開する必要がな
く、更には衛生面においても問題のない生体認証装置を
提供する。 【解決手段】 利用者の生体情報を入力する情報入力手
段(情報取得部11)と、予め利用者の生体情報を記憶
する生体情報記憶部14と、利用者の電子証明書を記憶
する電子証明書保存部13と、入力された利用者の生体
情報と予め記憶されている生体情報とを照合し(比較照
合部16)、生体情報の一致が検出されたとき、予め記
憶している電子証明書を所定の時間内にのみ、外部装置
に対して出力する証明書出力手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部装置に対して
その利用者が利用者本人であることを通知する為の装置
に係り、特に利用者の指紋、声紋、網膜パターン、或い
は筆跡等からなる生体情報を用いてその利用者本人を認
証するようにした生体認証装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】例えば銀行業務におけるATM
(Automated Teller Machine)に代表されるように、サ
ービスを提供する相手(ATM利用者等)が間違いなく
その本人であることを認証した上で、そのサービスを実
行する装置が種々開発されている。ちなみに従来におい
ては、本人の認証手段として、専ら、利用者に発行した
ICカードや磁気カードと、予め設定したパスワードや
暗証番号等の秘匿情報とを用い、上記カードから読み取
られる情報および上記秘匿情報とに従って、その利用者
を特定するようにしている。
【0003】また利用者の指紋、声紋、顔の輪郭、網膜
パターン、或いは筆跡等の当該利用者に固有な生体情報
を、スキャナやカメラ、マイクロフォン等からなる所定
の情報入力装置を介して読み込み、予めサービス提供装
置側に登録されている利用者の生体情報と比較照合する
ことで、その利用者を特定することも行われている。
尚、これらの生体情報を利用した個人照合の手法につい
ては、例えば特開平10−312459号公報等に紹介
されるようにその特徴データを抽出し、該特徴データを
正規化処理した上で、予め登録されている生体情報と照
合する等すればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらパスワー
ドや暗証番号等の秘匿情報を用いた認証法にあっては、
その秘匿情報を記憶しておくことが必要であり、これを
忘れた場合には煩雑な事務手続きを経なければサービス
の提供が受けられないと言う不具合がある。しかもIC
カードや磁気カードを紛失したり盗まれた場合には、こ
れを用いてサービス提供装置が不正に利用される虞が生
じ、安全性の点で問題がある。
【0005】この点、生体情報を用いた認証法はその利
便性が高く、サービス提供装置の不正利用に対する安全
性が高い。しかしながら生体情報と言う極めてプライバ
シーの高い情報をサービス提供者側(データ処理装置)
に公開する必要があるので、万一、生体情報の流出が生
じるとその利用者に多大な被害が及ぶ虞がある。しかも
サービス提供装置に設けられる生体情報の入力手段が、
例えばスキャナの情報入力面(所謂ガラス面)のように
人体(指先)の接触を伴うような場合、その情報入力面
に種々の利用者が触れることになるので、衛生面におい
て嫌悪感を抱く利用者もいることが否めない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、サービス提供装置等の外部装置
に対してその利用者が利用者本人であることを通知する
為の装置であって、紛失したり盗まれた場合においても
不正使用される虞がなく、また生体情報を公開する必要
がなく、更には衛生面においても問題を生じることのな
い秘匿性の高い生体認証装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る生体認証装置は、サービス提供装置等
の所定の外部装置に対して、その利用者が利用者本人で
あることを通知する為の装置であって、利用者の生体情
報を入力する為の情報入力手段と、予め所定の登録条件
下で上記情報入力手段を介して入力された利用者の生体
情報を記憶する生体情報記憶手段と、この生体情報記憶
手段に生体情報を記憶した利用者がその本人であること
を保証する電子証明書を記憶する証明書記憶手段とを備
え、更に前記外部装置の利用時に前記情報入力手段を介
して入力された利用者の生体情報と、予め前記生体情報
記憶手段に記憶されている生体情報とを照合する生体情
報照合手段と、この生体情報照合手段により前記生体情
報の一致が検出されたとき、予め設定されている時間内
において前記証明書記憶手段に記憶されている電子証明
書を前記外部装置に対して出力可能に構成された証明書
出力手段とを備えることを特徴としている。
【0008】ちなみに前記生体情報は、請求項2に記載
するように利用者の指紋、声紋、網膜パターン、或いは
筆跡等の当該利用者に固有な情報からなる。そしてこの
ような生体情報を取り込む為の情報入力手段としては、
スキャナやカメラ、マイクロフォン等が用いられる。ま
た本発明の好ましい態様は、請求項3に記載するよう
に、前記証明書出力手段において予め設定されて、前記
電子証明書の出力を可能とする時間は、2秒〜10分と
して設定される。つまり電子証明書を出力することで外
部装置が所定のサービスを実行するに必要な時間の範囲
においてだけ、上記電子証明書の出力を可能とし、前記
生体情報照合手段が生体情報の一致を検出したとき以外
には、前記電子証明書を不本意に出力しないようにした
ことを特徴としている。
【0009】また請求項4に記載するように本発明に係
る生体認証装置は、請求項1に記載の生体認証装置が備
える機能に加えて、更に前記生体情報照合手段において
所定回数に亘って連続して前記生体情報の不一致が検出
されたとき、前記生体情報記憶手段に記憶されている利
用者の生体情報を消去または破壊する防護手段を備える
ことを特徴としている。
【0010】この際、防護手段においては、証明書記憶
手段に記憶されている電子証明書を同時に消去または破
壊するようにしても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る生体認証装置について、銀行業務で用い
られるATM等のサービス提供機器や、高速道路等の料
金所に備えられたETC(Electronic Toll Collectio
n)システムの受信機に対して、利用者の生体情報であ
る指紋を認証して当該利用者を特定する電子証明書を出
力する装置を例に説明する。
【0012】図1はこの実施形態に係る生体認証装置の
概略的な外観構成を示している。この生体認証装置は、
例えばその利用者が携帯するに適当な大きさを有するも
のであって、箱状の筐体1の上面に情報入力の為の情報
入力部2と、液晶ディスプレイ等からなる表示部3を設
けた構造を有している。情報入力部2は、利用者の生体
情報、例えば指紋を入力する為の生体情報入力部4と、
ID情報(暗証番号)等の情報を入力する為のタッチキ
ー等からなるキー操作部5とからなる。尚、上記生体情
報入力部4は、例えばその情報入力面に触れられた指先
の指紋を、該情報入力面の裏面側から光学的に読み取る
光学センサ等からなる。
【0013】また前記筐体1の側部には、所定の機関が
所持する電子証明書発行装置(図示せず)に通信ケーブ
ル等を介して接続されて、後述する電子証明書を取得す
るためのケーブル接続用のコネクタ6(電子証明書取得
部)と共に、ATM等のサービス提供機器(図示せず)
に接続されて該サービス提供機器に対して上記電子証明
書等を出力する為のケーブル接続用のコネクタまたはマ
イクロ波を発信するアンテナ7(情報発信部)が設けら
れている。更に筐体1の上端部には、内部電源に対する
充電用の電源ターミナル8等が設けられている。
【0014】この生体認証装置は、電源ターミナル8を
介してその内部電源が充電され、この内部電源を駆動源
として作動する。そして情報入力部2と表示部3とを、
その利用者とのマンマシン・インターフェースとし、生
体情報入力部4を介して入力された指紋等の生体情報か
らその利用者を認証し、予め所定の機関から取得して記
憶した利用者本人であることを特定する電子証明書を、
前記コネクタまたはアンテナ7を介してATM等のサー
ビス提供機器に対して出力する如く構成される。この
際、前記表示部3には、現在の日時や内部電源の電池残
量(再充電することなく継続使用可能な時間)、更には
後述する電子証明書の発信可能時間、更にはその使用の
状態に伴う種々のメッセージ等が表示される。
【0015】上述した如く機能する生体認証装置は、基
本的には図2に示すように構成された内部回路機能を備
えている。これらの内部回路機能は、例えばマイクロプ
ロセッサ等を用いて実現される。即ち、生体認証装置
は、図2に示すように前述した情報入力部2やコネクタ
6を介して入力される情報を入力処理する情報取得部1
1を備えると共に、前記表示部3を介する各種情報の表
示を制御する表示制御部12を備えている。そしてコネ
クタ6を介して予め所定の機関から取得した電子証明書
を電子証明書保存部13に記憶すると共に、予め所定の
登録条件下で前記生体情報入力部4から入力された利用
者の生体情報(指紋情報)を生体情報記憶部14に記憶
するように構成されている。
【0016】電子証明書保存部13への電子証明書の記
憶(保存)は、当該生体認証装置の利用に先立って、前
述したコネクタ6を介して所定の機関における電子証明
書発行装置との間で情報通信回線を形成して、或いはパ
ーソナルコンピュータ等の機器をからインターネットを
介して上記電子証明書発行装置との間で情報通信路を形
成し、ID情報を用いた所定の通信プロトコルの下で、
個人鍵および公開鍵を用いた暗号化通信により、その利
用者を利用者本人であると特定する電子証明書を取得す
ることによって行われる。
【0017】尚、この電子証明書は、電子暗号化技術に
基づいて、その利用者が利用者本人であることを照明す
る電子情報であり、例えばパスポートや運転免許証、保
険証等に代表されるような、第3者によって容易に偽造
されることのない証明書からなる。この証明書は、例え
ば利用者本人の公開鍵、利用者名、証明書発行機関名、
有効期間、シリアルナンバー等のデジタル情報を、上記
証明書発行期間がデジタル署名したものである。そして
特定の情報端末機器間における予め特定された暗号鍵を
用いた情報通信時にのみ、電子証明書が正しく伝達され
るものとなっている。
【0018】また前記生体情報記憶部14への生体情報
(指紋情報)の記憶は、予めID情報等を用いて特定さ
れた登録条件環境(登録モード)において、前述した生
体情報入力部4に利用者の指先を触れることによって、
或いはかざすことにより前記情報取得部11において読
み取られる当該利用者の生体情報(指紋情報)を、生体
情報記憶部14に書き込むことによって行われる。具体
的には指紋のパターンを認識処理し、そのパターン的特
徴をモデル化し、更には正規化処理する等して利用者に
固有な生体情報を求める。この場合、適宜、パターン認
識処理により指紋パターンにおける局部的な特徴情報を
検出し、その特徴情報を利用者に固有な生体情報として
生体情報記憶部14に登録するようにしても良い。
【0019】尚、このようにして電子証明書保存部13
に記録される電子証明書や、生体情報記憶部14に記録
される生体情報(指紋情報)については、例えば当該生
体認証装置の分解や、不正な情報読み出し処理が行われ
た場合、更にはキー操作等の装置の使用形態が著しく不
自然な場合に、その記録内容を自動的に抹消し、または
破壊するような防護対策を施しておくことが望ましい。
【0020】さて上述した如くして利用者がその本人で
あることを証明する電子証明書を電子証明書保存部13
に記憶し、またその利用者に固有な生体情報(指紋情
報)を生体情報記憶部14に記憶(登録)すると、これ
によって当該生体認証装置を利用(使用)する上での準
備が完了する。そしてこの生体認証装置を携帯し、AT
M等のサービス提供装置に該生体認証装置をコネクタま
たはアンテナ7を介して接続することにより、本装置の
使用が可能となる。尚、前記コネクタまたはアンテナ7
が、特にコネクタである場合には、これに接続される通
信ケーブル等を介してサービス提供装置と接続すること
になる。またコネクタまたはアンテナ7がアンテナであ
る場合には、赤外線やマイクロ波帯の電波等を用いてサ
ービス提供装置との間で非接触に情報通信するように構
成することも勿論可能である。特にこのような非接触通
信を可能とした方が、その取り扱い性等の利便性が高ま
るだけでなく、非接触となることによる通信の不確実さ
を、所定の時間だけ電子証明書を出力可能に構成するこ
とで補うことが可能となる。尚、通信ケーブルを介する
有線方式を採用する場合には、そのコネクタとしてはパ
ラレルポートであっても、或いはシリアルポートであっ
ても良いが、無線通信の場合にはシリアルデータ通信と
なることか多い。
【0021】しかしてこのような状況において、前述し
た生体情報入力部4を介して利用者の生体情報(指紋情
報)を入力すると、図3にその処理手順の例を示すよう
に比較照合部16において、入力された生体情報(指紋
情報)と生体情報記憶部14に予め記憶されている生体
情報(指紋情報)との比較照合が行われる。そしてその
比較照合によって双方の生体情報(指紋情報)の一致が
検出されたとき、前述した電子証明書保存部13に記憶
された電子証明書が読み出され、発信制御部17の制御
の下で情報発信部18から前述したサービス提供装置に
対して電子証明書等の情報が出力される。この際、時刻
計測部19の管理の下で、所定の時間内に限って上記情
報の出力が許可されるようになっている。
【0022】この生体認証装置の利用時における生体情
報(指紋情報)の入力から、その比較照合処理、更には
電子証明書等の出力に至る一連の処理について図3を参
照して更に詳しく説明すると、この処理手続は、例えば
装置本体の電源を投入した状態後、生体情報入力部4に
指先を触れることによって起動される。すると先ず、生
体情報入力部4から入力された生体情報(指紋情報)を
認識処理する上での初期化処理が実行される[ステップ
S1]。この初期化処理は、例えばその処理の実行を制
御する終了フラグFを“0”に初期設定すると共に、生
体情報入力部4からの生体情報の読み込みを管理するカ
ウンタCNの値を“0”に、また生体情報記憶部14か
らの生体情報の読み出しを管理するカウンタCMの値を
“0”にそれぞれ初期設定することによって行われる。
【0023】このような初期化処理を経て、次に前記終
了フラグFが“1”であるか否かを判定し[ステップS
2]、終了フラグFが“1”でないこと、換言すれば終
了フラグFが“0”であることを確認して、以下に示す
認証処理を実行する。尚、終了フラグFが“1”である
ならば、後述するような所定の後処理を経て[ステップ
S3]、認証処理を終了(中止)する。
【0024】さて終了フラグFが“0”であるならば、
先ず前述したカウンタCNの値がその管理値である
“N”であるか否かを判定する[ステップS4]。この
カウンタCNは、生体情報入力部4からの生体情報の読
み込みエラー回数を管理するものであり、カウンタCN
の値が“N”に達していないことを条件として、生体情
報入力部4からの生体情報の読み込みが行われる[ステ
ップS5]。そして生体情報の読み込みが正常に行われ
たか否かを判定し[ステップS6]、読み込みにエラー
が生じた場合には、カウンタCNの値をインクリメント
しながら[ステップS7]、その読み込みを最大N回に
亘って繰り返し実行する。
【0025】このようなN回に亘る生体情報の読み込み
の全てが失敗したときには、その時点でカウンタCNの
値が“N”となることが判定されるので[ステップS
4]、前述した終了フラグFを“1”に設定し[ステッ
プS8]、ステップS2の処理に戻る。この結果、『個
人情報の入力ができません』等のメッセージを表示部3
に表示する等の所定の後処理を実行して[ステップS
3]、その処理手続を終了する。
【0026】一方、生体情報入力部4からの生体情報の
読み込みが成功した場合には[ステップS6]、次に前
述したカウンタCMの値がその管理値である“M”であ
るか否かを判定する[ステップS9]。このカウンタC
Mは、生体情報記憶部144からの生体情報の読み出し
エラー回数を管理するものであり、カウンタCMの値が
“M”に達していないことを条件として、該生体情報記
憶部14に登録されている生体情報の読み出しが行われ
る[ステップS10]。そして生体情報記憶部14から
の生体情報の読み出しが正常に行われたか否かを判定し
[ステップS11]、その読み出しにエラーが生じた場
合には、カウンタCMの値をインクリメントしながら
[ステップS12]、その読み出しを最大M回に亘って
繰り返し実行する。
【0027】このようなM回に亘る生体情報記憶部14
からの生体情報の読み出しの全てが失敗したときには、
その時点でカウンタCMの値が“M”となることが判定
されるので[ステップS9]、前述した終了フラグFを
“1”に設定し[ステップS13]、ステップS2の処
理に戻る。この結果、『登録されている情報の読み出し
ができません』等のメッセージを表示部3に表示する等
の所定の後処理を実行して[ステップS3]、その処理
手続を終了する。この際、本装置のメンテナンスを促す
メッセージを同時に表示することも有用である。
【0028】さて生体情報記憶部14からの生体情報の
読み出しに成功した場合には[ステップS11]、次に
比較照合部16において前述した如く生体情報入力部4
から読み込まれた生体情報と、生体情報記憶部14から
読み出した生体情報とを比較照合し[ステップS1
4]、これらの生体情報が一致しているか否かを判定す
る[ステップS15]。そして生体情報の一致が検出さ
れない場合、つまり不一致である場合には、その利用者
(生体情報の入力者)が予め登録された利用者本人では
ないと判断し終了フラグFを“1”に設定した後[ステ
ップS16]、所定のエラー処理を実行して[ステップ
S17]、前述したステップS2の処理に戻る。そして
この場合には、『貴方本人であることが確認できませ
ん』等のメッセージを表示部3に表示する等の所定の後
処理を実行して[ステップS3]、その処理手続を終了
する。
【0029】尚、このエラー処理においては、その利用
者(生体情報の入力者)が予め登録された利用者本人で
ない可能性が強いので、例えば生体情報の不一致が連続
して所定回数繰り返して検出されたとき、生体情報記憶
部14に記憶されている生体情報や、前述した電子証明
書保存部13に記憶されている電子証明書の情報を抹消
したり、破壊するようにしても良い。この場合には、
『不正使用の可能性がありますので、登録内容を抹消し
ます』等のメッセージを表示部3に表示する等の後処理
を実行するようにしても良い[ステップS3]。
【0030】一方、上述した生体情報入力部4から読み
込まれた生体情報と、生体情報記憶部14から読み出し
た生体情報との比較照合に成功し、その一致が検出され
た場合には[ステップS15]、予め定められた情報の
送信を許可する時間をセットし[ステップS18]、前
述した電子証明書保存部13に登録されている電子証明
書を読み出す[ステップS19]。そして発信制御部1
7の制御の下で情報発信部18を駆動して所定のサービ
ス提供機器に対して上記電子証明書を発信出力する[ス
テップS20]。
【0031】そして電子証明書の出力の後、所定の待ち
時間処理を行いながら[ステップS21]、上述した如
く規定された時間が経過したか否かを判定し[ステップ
S22]、所定の時間が経過したことを確認して前述し
た終了フラグFを“1”に設定した後[ステップS2
3]、ステップS2の処理に戻る。この場合には『所定
の処理を完了しました』等のメッセージを表示部3に表
示する等の後処理を実行する[ステップS3]。
【0032】尚、上記電子証明書の出力を許可する時間
については、サービス提供装置との間で電子証明書を情
報通信する時間や、更にはその後にサービス情報等を通
信するに要する時間を見込んで、またサービス提供装置
側から上記電子証明書等の受領確認の応答が得られるま
での時間を見込んで、2秒〜10分程度の時間とすれば
十分である。また生体認証装置を起動する第1の事象の
発生時(第1トリガ時)の後、所定の条件下で個人の認
証がなされた時点から該生体認証装置の作動を停止させ
る第2の事象の発生時(第2トリガ時)までを上記電子
証明書の出力を許可する時間としても良い。更に前述し
た電子証明書の出力がパラレルポートでなされる場合で
あって、電子証明書のデータ量が少ないならば、上記時
間中に亘ってポートの直流的電位を保持することで、該
電子証明書の出力を許可するようなものであっても良
い。
【0033】またパラレルポートであっても電子証明書
のデータ量が多い場合や、シリアルポートを用いるよう
な場合においては、同一のデータを繰り返し出力するよ
うに構成することも可能である。更には上記時間中、サ
ービス提供装置側からの電子証明書の出力要求(指令)
を受信可能とし、出力要求(指令)を受けたときに電子
証明書を1回、または所定回数に亘って、或いはサービ
ス提供装置側から電子証明書の受領確認の応答が得られ
るまで、出力するように構成することも可能である。後
者の場合には、一旦、サービス提供装置側からの受領確
認の応答があった後、次の電子証明書の出力要求(指
令)を受付可能とすることも可能である。
【0034】かくして上述した如くして生体情報(指紋
情報)に従ってその利用者が、予め登録された利用者本
人であることを認証し、電子証明書保存部13からその
本人であることを特定する電子証明書を読み出して所定
のサービス提供機器に出力する生体認証装置によれば、
サービス提供機器に対して電子証明書を出力するだけな
ので、その利用者の生体情報と言う極めてプライバシー
の高い情報をサービス提供者側に公開する必要がない。
またサービス提供機器側にとっては、電子証明書が与え
られることでその利用者を同定(認証)することができ
るので、誤ったサービス提供を行うこともない。
【0035】しかも生体認証装置の利用者にとっては、
その利用者に固有な生体情報(指紋情報)をに用いて当
該本人が認証されたときにだけ、その利用者を特定する
電子証明書が出力されるので、電子証明書が第3者によ
り不正に利用されることがない。従って、仮に生体認証
装置を紛失したり、盗まれた場合であっても、第3者に
よる使用ができないので、当該生体認証装置を安心して
使用することが可能となる。また生体情報記憶部14に
利用者のプライバシーに関与する生体情報が登録されて
いると雖も、その不正使用時等に抹消または破壊される
ので、不本意に第3者に公開されることがない。
【0036】また前述したようにして生体情報の一致が
検出された後であっても、その一致検出の時点から一定
時間後に電子証明書の出力が禁止され、再度の利用時に
は、改めて生体情報の照合が要求されるので、電子証明
書が不用意に出力(発行)されることがない。従ってそ
のセキュリティ性が十分に高い等の利点がある。更には
上述した構成であれば、利用者が携帯する生体認証装置
に設けられた生体情報入力部4に対して生体情報を入力
するだけでよいので、生体情報入力部4が接触式のもの
であっても、その利用者以外が触れることがないので、
衛生面の点で利用者に嫌悪感を抱かせる虞もない等の利
点がある。
【0037】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。ここでは生体情報として利用者の指紋
を用いたが、声紋や網膜パターン、或いは顔の輪郭パタ
ーン等の生体情報を用いるようにしても良い。ちなみに
声紋を利用者に固有な生体情報として捉える場合には、
そのフォルマントやピッチ周波数等の情報も併せて認識
するようにすれば良い。またサービス提供機器として
は、銀行業務におけるATMのみならず、自動振り込み
用の機器等であっても良く、ホームバンキングやキャッ
シュレスショッピングを実現する端末機器であっても良
い。また有料道路における料金徴収装置(ETC)や駐
車料金の課金装置等に対して電子証明書を出力する場合
には、生体認証装置を車両に組み込むようにしておけば
よいので、あえて携帯可能に小型化する必要はなく、ま
た生体情報入力部4を備えた情報端末だけを別体として
構成することも可能である。
【0038】尚、上述した例のように乗り物の運転者の
本人確認等の用途では、電子証明書を出力可能とする時
間を前述した2秒〜10分といった絶対的な時間でな
く、前述したように、例えば乗り物のドアを開けて乗員
が乗り込み、上記ドアを閉じたときを第1トリガ時と
し、その後、その乗員に対する個人認証が完了した時点
から、上記ドアが再び開けられたとき(第2トリガ時)
までのような相対的な時間として設定しても良い。この
他にも、電車や航空機への搭乗(乗車)や、搭乗ゲート
の通過時における認証用としても用いることが可能であ
る。
【0039】更には前述したATMに対して電子証明書
を出力するに際して、該生体認証装置を情報端末として
利用して取り扱い金額や、振り込み口座番号等も入力可
能に構成することも勿論可能である。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、利
用者に固有な生体情報を、当該利用者本人を認証するた
めの情報として登録しておき、入力された生体情報のそ
の登録情報とが一致したときに、その利用者が予め登録
された利用者本人であると認証し、予め生体認証装置値
に取得している電子証明書を所定のサービス提供機器に
出力するので、サービス提供装置側においては簡易にし
て確実にその利用者を同定して、当該利用者に所定のサ
ービスを提供することができる。しかも利用者にとって
は、その生体情報をサービス提供装置側に公開すること
がないので、利用者のプライバシーを確実に保護するこ
とができる。そして生体情報に基づく利用者の認証の下
で出力される電子証明書を有効に活用して各種のサービ
スを受けることが可能となる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る生体認証装置の概略
的な外観構成を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る生体認証装置が備え
る基本的な機能を示すブロック構成図。
【図3】本発明の一実施形態に係る生体認証装置におけ
る生体認証処理の概略的な処理手順を示す図。
【符号の説明】
1 筐体 2 情報入力部 3 表示部 4 生体情報入力部 5 キー操作部 6 コネクタ(電子証明書取得部) 7 コネクタまたはアンテナ(情報発信部) 11 情報取得部 13 電子証明書保存部 14 生体情報記憶部 16 比較照合部 17 発信制御部 18 情報発信部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 BA07 BA12 DA02 DA03 EA10 FJ06 FK06 5B043 AA01 AA02 AA09 BA02 BA04 BA06 BA07 CA03 CA06 FA03 FA08 GA01 HA03 HA20 5B049 AA05 BB46 CC16 CC36 DD00 EE10 FF00 9A001 BB03 HH21 JJ14 KK56 KK58 LL03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部装置に対して、その利用者が利用者
    本人であることを通知する為の装置であって、 前記利用者の生体情報を入力する情報入力手段と、 予め所定の登録条件下で上記情報入力手段を介して入力
    された利用者の生体情報を記憶する生体情報記憶手段
    と、 この生体情報記憶手段に生体情報を記憶した利用者が、
    その本人であることを保証する電子証明書を記憶する証
    明書記憶手段と、 前記情報入力手段を介して入力された利用者の生体情報
    と前記生体情報記憶手段に記憶されている生体情報とを
    照合する生体情報照合手段と、 この生体情報照合手段により前記生体情報の一致が検出
    されたとき、予め設定されている時間内において前記証
    明書記憶手段に記憶されている電子証明書を前記外部装
    置に対して出力可能に構成された証明書出力手段とを具
    備したことを特徴とする生体認証装置。
  2. 【請求項2】 前記生体情報は、指紋、声紋、網膜パタ
    ーンまたは筆跡パターンからなる請求項1に記載の生体
    認証装置。
  3. 【請求項3】 前記証明書出力手段において予め設定さ
    れて前記電子証明書の出力を可能とする時間は、2秒〜
    10分からなる請求項1に記載の生体認証装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の生体認証装置であっ
    て、 前記生体情報照合手段において所定回数に亘って連続し
    て前記生体情報の不一致が検出されたとき、前記生体情
    報記憶手段に記憶されている利用者の生体情報を消去ま
    たは破壊する防護手段を備えることを特徴とする生体認
    証装置。
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