JP2001256305A - 遺伝子検査データ活用方法 - Google Patents

遺伝子検査データ活用方法

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JP2001256305A
JP2001256305A JP2000068772A JP2000068772A JP2001256305A JP 2001256305 A JP2001256305 A JP 2001256305A JP 2000068772 A JP2000068772 A JP 2000068772A JP 2000068772 A JP2000068772 A JP 2000068772A JP 2001256305 A JP2001256305 A JP 2001256305A
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individual
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Kazutoshi Mogi
一利 茂木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生命保険会社、製薬会社、食品会社などが好
適に使用することができる遺伝子検査データ活用方法を
提供する。 【解決手段】 運営機関(生命保険会社)18が個人1
7の遺伝子情報を検査する段階と、当該個人17を特定
する情報を含まず、遺伝子情報と当該個人17の病歴情
報とが対応して記録された遺伝子情報ファイル15を作
成する段階と、この遺伝子情報ファイル15内の遺伝子
情報及び病歴情報を、運営機関が医療・薬品・食品の開
発若しくは製造団体(製薬会社19・食品会社20等)
に提供する段階とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住所、氏名などの
個人情報を含まない多数の人の病気或いは病歴情報とか
ら遺伝子を解析して、所定の遺伝子のための商品開発や
医療技術の開発に利用する遺伝子検査データ活用方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年人間の遺伝子情報の総体「ヒトゲノ
ム」の解析は現在の医療を根本から変える可能性を秘め
ていると言われている。該人の遺伝子情報を解析すれ
ば、それぞれの人ごとにかかり易い病気を予め予測し
て、その病気が発病する以前に予防的な治療を行なうこ
とが可能となる。この方法は個人別の病気に最も効果が
あり、副作用は少ない薬品を投与する「テーラーメード
医療」の実現も大いに期待できる。そこで、例えば特開
平11−353404号公報(G606F19/00)
に電子カルテシステムが示されている。
【0003】該電子カルテシステムでは、遺伝子情報か
ら患者の先天的体質と類似する先天的体質を持つ他の患
者の診療記録の取得、他の医療機関に登録された当該患
者の診療記録の探索を容易に行なえるように構成されて
いる。そこで、病院では膨大な診療記録のデータベース
から多数の人のカルテ情報や遺伝子検査結果等を部外者
に機密にすると共に保護しつつ、患者の診療支援情報と
して有効な診療記録などを探索していた。これら診療記
録を記録したデータベースの情報を基に病院では、患者
の先天的体質と類似する先天的体質を持つ他の患者の診
療記録の取得、保健所や病院などの医療機関に登録され
た当該患者の診療記録の探索を行ない、病気の治療に役
立てていた。
【0004】一方、遺伝子検査は高額でまだ安定した検
査方法が確立されておらず、また、社会的にもまだ十分
に理解、評価されていないのが現状であった。病気患者
が病気治療のため遺伝子検査を行なった場合、生命保険
会社は多額の医療費負担をしなくてはならず、また、病
気でない人が遺伝子検査を行なった場合、その人の遺伝
子検査の負担額は高額であった。しかし、血液系の悪性
疾患や遺伝性癌等では、遺伝子検査の診療上の重要性は
医学的に明確であり、血液系の悪性疾患や遺伝性癌等以
外の種々の遺伝子病や癌に関する遺伝子検査が重要とさ
れているものも少なくない。
【0005】また、遺伝子性疾患の発病の恐れのある人
は遺伝子性疾患による発病率が高く、遺伝子性疾患の発
病の恐れのある人が保険契約をして発病した場合、生命
保険会社は給付金を負担しなくてはならず不利益であっ
た。実際アメリカでは遺伝子性疾患の発病の恐れのある
人が保険加入を拒否された例もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
個人の遺伝子を集め、遺伝子を比較することによって、
各遺伝子の機能の解明や電子カルテなどへの応用利用も
可能である。多数の個人の遺伝子を集めることによって
病気治療の有効性は認められるものの個人に対しては確
実なメリットが見え難かった。係る遺伝子検査を個人で
行なうと遺伝子検査に多額な費用負担となってしまうと
共にプライバシーなどの安全性に心配があった。また、
多数の個人は医療機関、個人が研究機関などに遺伝子情
報を提供することに大きな抵抗を感じている問題があ
り、多数の個人の遺伝子情報は容易に集め難い問題もあ
った。
【0007】また、遺伝子情報の検査には生命保険会社
或いは遺伝子情報を検査した人が多額な費用負担を行な
わなくてはならず、一般の患者或いは一般の人は殆ど遺
伝子検査を行なっていないのが現状であった。また、現
在の医療は医者の言われるがままに従って治療を行なっ
ている面が多く、医療情報も殆どその医療機関だけに限
られてしまうため、医療機関によって治療費や治療期間
が異なっていた。このため、多数の個人は自分が将来ど
のような病気にかかり易いか、また、どのような薬品、
或いは、食べ物が健康に適しているかなどの遺伝子情報
が分かればよいと望まれていた。
【0008】また、医療機関ではどのような病気の遺伝
子にどのような薬品が有効か、また、所定の病気の遺伝
子にはどのような食品が効果的かなどの情報を集め、所
定の病気の治療に役立てたいと願っている問題もあっ
た。
【0009】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、生命保険会社、製薬会社、
食品会社などが好適に使用することができる遺伝子検査
データ活用方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
遺伝子検査データ活用方法は、運営機関が個人の遺伝子
情報を検査する段階と、当該個人を特定する情報を含ま
ず、遺伝子情報と当該個人の病歴情報とが対応して記録
された遺伝子情報ファイルを作成する段階と、この遺伝
子情報ファイル内の遺伝子情報及び病歴情報を、運営機
関が医療・薬品・食品の開発若しくは製造団体に提供す
る段階とを備えたものである。
【0011】また、請求項2の発明の遺伝子検査データ
活用方法は、上記に加えて、個人が運営機関と契約した
場合、又は、既に契約を結んでいる場合、当該運営機関
は個人の遺伝子検査を行なうと共に、この遺伝子情報及
びそれに対応する病歴情報の使用権を得るものである。
【0012】また、請求項3の発明の遺伝子検査データ
活用方法は、請求項1又は請求項2に加えて、開発若し
くは製造団体が病歴に係る病気の回復、進行の阻止若し
くは抑制と予防を目的とした手段、薬品若しくは食品に
関する情報を個人に提供する段階を備えたものである。
【0013】更に、請求項4の発明の遺伝子検査データ
活用方法は、請求項1、請求項2又は請求項3に加え
て、運営機関が遺伝子検査を行なった個人に遺伝子検査
結果を報知する段階と、病気の回復、進行の阻止若しく
は抑制と予防を目的とした手段、薬品若しくは食品に関
する情報を、遺伝子情報及び病歴情報とに関連付けてサ
イトに公開する段階とを備えたものである。
【0014】更にまた、請求項5の発明の遺伝子検査デ
ータ活用方法は、請求項1、請求項2、請求項3又は請
求項4に加えて、運営機関を保険団体としたものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の遺伝子検査データ活用
方法を説明するためのブロック図、図2は本発明の遺伝
子検査データ活用方法のネットワーク21の構成例を示
す図をそれぞれ示している。
【0016】図中11はデータベースサーバで、このデ
ータベースサーバ11にはコンピュータ12にて検索可
能なデータベース14が設けられている。該データベー
ス14には住所、氏名などの個人17を特定できる情報
を含まない多数の個人17の遺伝子情報と病歴情報が対
応して記録された遺伝子情報ファイル15が設けられる
と共に、住所、氏名、性別、年齢及び家族構成などの個
人17を特定できる情報を含む多数の個人17の情報が
記録された個人情報ファイル16が設けられている。
【0017】そして、データベース14には遺伝子情報
ファイル15(各個人17の遺伝子情報と病歴情報)に
それぞれ対応して、個人情報ファイル16(住所、氏
名、性別、年齢及び家族構成など)が設けられ、後述す
るネットワーク21から遺伝子情報ファイル15を検索
した際、個人情報ファイル16は見られないように構成
されている。尚、コンピュータ12にはキーボード13
及びマウス(図示せず)などの入力装置が接続されてい
る。
【0018】また、データベースサーバ11はネットワ
ーク(この場合、インターネット・ネットワーク)21
に接続されており、ネットワーク21には多数の端末コ
ンピュータ22が接続されている。この端末コンピュー
タ22はインターネット・ネットワーク21に加入して
いるそれぞれの人がそれぞれ使用可能に構成されてい
る。
【0019】一方、保健所や病院などの医療機関で患者
を診断し治療しようとした場合、患者の病気の治療法が
分かっていれば、治療すべき手段も自ずと決まる。しか
し、より広範に発生するリウマチ、糖尿病、喘息等のコ
モンディジーズ(common disease)は、
多数の遺伝子の微妙な変異に基づくと言われ、病気の原
因は複雑で少しずつ解明されつつあるが、まだ明らかで
はないのが現状である。従って、病気が発症しない限
り、コモンディジーズの診断は極めて難しいものであ
る。
【0020】特に、病気の原因が不明確の場合、医師
は、診断又は治療に際して過去の症例に頼らざるを得な
かった。そこで、症例を集める際には、現在診療中の患
者と類似の先天的体質、生活歴、病歴等を持った他の患
者の診療記録を参照することは言うまでもなく、患者の
先天的体質は、患者の診断及び治療の指針を決める上で
最も重要な項目とされている。通常、類似する先天的体
質を持つ患者の診療記録を集める場合、体質を推定する
ために多数の人の診療記録を見なければならなかった。
【0021】そこで、本発明では遺伝子検査データを大
量に収集可能な運営機関10を設けている。この運営機
関10は収集した大量の遺伝子検査データを活用するこ
とにより運営を行なう。まず、運営機関10は製薬会社
19、食品会社20及び生命保険会社18などと情報提
供契約を結び、医療機関よって検査された多数の個人1
7の遺伝子情報から遺伝子情報ファイル15、個人情報
ファイル16などのデータベース構築を行なう。そし
て、運営機関10は、製薬会社19等の依頼により、新
しい薬品の開発に必要な所定の遺伝子を持った個人17
を選定して、仲介する仲介業務などにより収入を得ると
共に、食品会社20等の依頼により、特定遺伝子からの
発病予防の新しい食品の開発に必要な所定の遺伝子を持
った個人17を選定して、仲介する仲介業務などにより
収入を得る。この場合、個人17の了解が得られれば仲
介が行なわれるが、個人17の了解が得られなければ仲
介は行なわない。
【0022】即ち、運営機関10は医療機関によって検
査された個人17の遺伝子情報と個人17の病歴情報と
が対応して記録された遺伝子情報ファイルを作成する。
そして、個人17を特定する情報を含まない遺伝子情報
ファイル内の遺伝子情報及び病歴情報を基に医療・薬品
・食品の開発若しくは製造団体(この場合、病気の検査
・治療を行なう病院、薬品の開発・販売を行なう製薬会
社19及び農業経営者等を含む食品の製造・販売を行な
う食品会社20など)等に遺伝子検査データを無償或い
は有償にて提供し、医療機関による多数の個人17の病
気或いは病歴情報の解析結果から、所定の遺伝子のため
の商品開発や医療技術の開発などを行ない広告、販売な
どを行なった収益により運営機関10の運営が行なわれ
る。
【0023】次に、遺伝子検査データの具体的な活用方
法を説明する。尚、運営機関10は保険団体が行なうも
のとする。また、保険団体は生命保険や郵便保険、農協
保険などの保険団体、地域で設立された地域保険などの
保険団体などを言う(以降これらの保険団体を生命保険
会社18で説明する)。そして、生命保険会社18(運
営機関10)は、医療機関、製薬会社19・食品会社2
0等と業務提携し、生命保険会社18(運営機関10)
と保険契約を結んだ多数の個人17の遺伝子検査を行な
う共に、既に保険契約を行なっている多数の個人17の
遺伝子検査を無償で行なう。そして、それら多数の個人
17の住所、氏名、性別、年齢、病歴情報及び家族構成
などのデータと遺伝子検査情報とが関連付けられた状態
でデータベース14に蓄積される。
【0024】そして、医療機関でデータベース14に蓄
積された多数の遺伝子情報と病歴情報を基にして、類似
の体質の患者と所定の遺伝子との関係を分析する(この
場合、個人17を特定できない遺伝子情報と病歴情報か
ら遺伝子情報と病気との関係が解明されデータベース1
4に蓄積される)。分析した遺伝子情報と病気との関係
から将来かかりそうな病気を解明し、製薬会社19・食
品会社20等の製造団体で将来かかりそうな病気の治療
薬品或いは抑止する薬品や食品などが開発される。
【0025】生命保険会社18(運営機関10)は遺伝
子情報と共に、解明された病気の治療薬品或いは抑止す
る薬品や食品などの広告をネットワーク21のサイト
(この場合、WWWと呼ばれる検索システムを利用して
インターネット上のアドレスにアクセスすると表れる所
謂ホームページとも称されている)に掲載する。この場
合、ネットワーク21のサイトには類似の体質を持つ住
所、氏名を除いた個人17を特定できない遺伝子情報と
病気だけの関係が公開される。
【0026】即ち、生命保険会社18(運営機関10)
は、生命保険会社18(運営機関10)の保険契約時に
個人17の遺伝子検査を無償で行なう代わりに、その遺
伝子情報と病歴情報だけを活用できる権利を得るように
している。これにより、個人17は保険契約をすること
によって多額な費用負担を強いられることなく自分の遺
伝子情報を知ることができるようになると共に、将来か
かりそうな病気の予防を行なうことも可能となる。ま
た、個人17はネットワーク21のサイトに公開された
情報のなかで自分に適合した遺伝子情報を検索して、見
つけだし健康管理に利用することもできる。このような
サービスを、保険契約を行なった個人17に提供するこ
とにより、生命保険会社18(運営機関10)は多数の
遺伝子情報を容易に集めることができるようになる。
【0027】他方、製薬会社19・食品会社20等が臨
床試験などで所定の遺伝子を持った人を集める場合、生
命保険会社18(運営機関10)に依頼すると生命保険
会社18(運営機関10)は個人17を特定できるデー
タベース14を検索し、遺伝子情報ファイル15と個人
情報ファイル16とから該当する人を検索して連絡を取
り、予め該当する個人17の了解を得た上で所定の遺伝
子を持った個人17を製薬会社19・食品会社20等に
紹介する。この場合、個人17の遺伝子情報を生命保険
会社18(運営機関10)で利用する場合、あくまでも
で契約(提供)するかしないが、どのような遺伝子情報
を提供するか否かは個人17の判断で行なわれるため、
倫理上の問題は守られる。これにより、個人17のプラ
イバシーは確実に保護されることとなる。
【0028】そして、特定の遺伝子と、その遺伝子と病
気との関係がネットワーク21のサイトに公開される
と、ネットワーク21に加入している人は端末コンピュ
ータ22からそれらの情報を見ることができる。ネット
ワーク21のサイトに公開された特定の遺伝子と、その
遺伝子と病気との関係から、自分の遺伝子情報を見つけ
だし将来かかりそうな病気などを予知することができる
ので、医療機関で検査を行なうことにより、予知できた
病気が発病する以前に健康管理を行なうことができるよ
うになると共に、病院で早期に治療を行なうことができ
るようになる。
【0029】前記、生命保険会社18(運営機関10)
と個人17とが保険契約を結ぶ際、生命保険会社18
(運営機関10)は契約している医師或いは病院などの
医療機関に依頼して個人17の健康診断が行なわれる。
これによって、個人17が健康であれば保険契約が成立
することとなる。また、健康診断の際、個人17の許可
が得られれば人の細胞などから遺伝子検査が行なわれ、
生命保険会社18(運営機関10)はこの遺伝子情報と
個人17の住所、氏名、性別、年齢及び家族構成及び、
個人17の病歴情報などが関連付けられた状態でデータ
ベース14に記憶し蓄積する。尚、健康診断した個人1
7には当然のことながら解明された遺伝子情報が報告さ
れる。
【0030】このように、生命保険会社18(運営機関
10)は製薬会社19・食品会社20などに医療機関で
解明された類似の体質の患者と病歴情報と所定の遺伝子
との関係を有償で提供し運営する。そして、提供を受け
た製薬会社19・食品会社20などはそれら遺伝子の情
報(遺伝子情報)と病歴情報から将来かかりそうな病気
の治療薬或いは食品を開発しデータベース14に蓄積す
る。データベース14に蓄積された遺伝子情報と、この
遺伝子情報に関連する病歴情報(解析された遺伝子情報
によって予め発病しそうな病気などを含む)から判明し
た特定の遺伝子情報と病気との関係をネットワーク21
のサイトに公開すると共に、治療薬或いは食品などがサ
イトに公開される。これにより、特定の遺伝子を持ち、
知られている個人に注意を促して、健康な人は将来かか
りそうな病気の対処を早急に行なうことができるように
なり、病気になる率を減らすことが可能となる。また、
既に軽い症状が発生している人は早期治療を行なうこと
により、入院などによる治療費を軽減したり、入院期間
を短くすることができる。これにより、命保険会社18
(運営機関10)は入院などによる治療費の負担を軽減
させることができ、強いては人の保険契約料を低減する
ことができるようになる。
【0031】また、個人は生命保険会社18(運営機関
10)と保険契約を結ぶだけで、自分の遺伝子情報を手
軽に知ることができ、その情報をもとに提供される有益
な情報、商品を購入することが可能になる。また、サイ
トに公開された遺伝子情報は、第三者はサイト上で自由
に見ることができるので、健康な第三者がサイトを見て
将来かかりそうな病気の対処を早期に行なうことができ
るようになる。
【0032】また、製薬会社19は医療機関、生命保険
会社18(運営機関10)と契約して病気の予防薬或い
は治療薬品を開発して、ネットワーク21のサイトに広
告(この場合、特定の遺伝子と病気との関係とその病気
の予防薬及び治療薬品を公告する)し宣伝する。そし
て、インターネット・ネットワーク21に加入している
個人はネットワーク21のサイトから、公告を見ること
により、自分の遺伝子情報に対して将来かかりそうな病
気情報を見つけ、その病気が発病する以前に予防薬を購
入し予防を行なうことが可能となると共に、発病した人
は治療薬品を購入して病気の治療を行なうことができる
ようになる。
【0033】即ち、生命保険会社18(運営機関10)
は保険契約時に無償で遺伝し検査を行なうようにしてい
るので、遺伝子情報を容易に多数集めることが可能とな
ると共に、医療機関は多数の遺伝子情報を基に特定の遺
伝子情報を持った人のための病気の治療薬、ダイエット
薬品等の商品開発を効率よく進めることができる。これ
により、生命保険会社18(運営機関10)、製薬会社
19及び食品会社20などは薬品、食品などの販売、広
告料などの収益を得ることができるようになる。
【0034】また、生命保険会社18(運営機関10)
は個人17の遺伝子検査を行なうだけでなく、遺伝子検
査の結果に対し、インターネット等で他人自らが自分の
遺伝子に対し、どのように向き合っていくかをネットワ
ーク21のサイトで提供すると共に、遺伝子を改善する
薬品、食品等の広告を掲載することによって所定の遺伝
子を持った人のための商品を、その人たちに情報提供し
広告収入を得ることができるようになる。
【0035】また、政府機関や自治体による情報提供を
はじめとして、民間企業による自社活動紹介や商品のP
R、個人17による情報の発信などに利用されているイ
ンターネット上のサイトに掲載された広告は人に興味が
なくても、ただ漠然と掲載されているのが殆どである。
そこで、個人17の遺伝子に関係する情報がネットワー
ク21のサイトに掲載されれば今までとは比べものにな
らない興味をそそることとなり、より高額な広告収入が
期待される。
【0036】他方、まだ発病していないが保険契約し自
分の遺伝子情報を把握している個人17或いは、他の医
療機関で自分の遺伝子情報を把握している個人17はサ
イトで公開された特定の遺伝子と、その遺伝子と病気と
の関係を確認し、今後発病するであろう病気を予め事前
に把握し、その病気が発病する以前に予防を行なって、
健康管理を行なうことが可能となる。
【0037】そして、生命保険会社18(運営機関1
0)は病気或いは病歴情報とから遺伝子情報を解析し
て、所定の遺伝子のための商品開発や医療技術の開発な
どを運営することにより、遺伝子検査データを活用有益
に活用することができるようになる。これにより、製薬
会社19、食品会社20等は遺伝子情報と病歴情報とか
ら開発された薬品及び食品などの情報をデータベース1
4に登録してネットワーク21のサイトへ広告を行なう
ことが可能となる。これにより、前述同様生命保険会社
18(運営機関10)、製薬会社19及び食品会社20
などは薬品、食品などの販売、広告料などの収益を得る
ことができるようになる。
【0038】尚、実施例では、生命保険会社18(運営
機関10)は、保険契約時に医療機関で遺伝子検査を無
償で行なうようにしたがこれに限らず、遺伝子検査を有
償(この場合、生命保険会社18(運営機関10)が遺
伝子検査費用を一部負担して、個人の遺伝子検査の負担
を軽減するようにしても差し支えない)で行なっても差
し支えない。
【0039】また、運営機関10を生命保険会社18で
説明したが、これに限らず、運営機関10は、製薬会社
19、遺伝子の解析を行なう会社、食品会社20などが
行なっても差し支えない。また、一部を委託、代行した
形態でも差し支えない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、運営機関が個人の遺伝子情報を検査する段階と、当
該個人を特定する情報を含まず、遺伝子情報と当該個人
の病歴情報とが対応して記録された遺伝子情報ファイル
を作成する段階と、この遺伝子情報ファイル内の遺伝子
情報及び病歴情報を、運営機関が医療・薬品・食品の開
発若しくは製造団体に提供する段階とを備えているの
で、請求項2の如く、個人が運営機関と契約した場合、
又は、既に契約を結んでいる場合、当該運営機関は個人
の遺伝子検査を行なうと共に、この遺伝子情報及びそれ
に対応する病歴情報の使用権を得られるようになる。こ
れにより、保険団体は個人を特定する情報を含まない遺
伝子情報ファイルを作成して、この遺伝子情報ファイル
を製造団体に提供することにより、所定の遺伝子を持つ
病気の治療を行なえる医療・薬品・食品の開発を行なう
ことが可能となる。従って、個人のプライバシーが保護
された状態で所定の遺伝子の医療・薬品・食品の開発を
行ない販売することが可能となり、軽い病気ならば病院
に行くこともなく回復させることができるようになり、
保険団体及び製造団体は一層収益を増大させることがで
きるようになるものである。
【0041】特に、保険団体は保険契約を結んだ個人の
遺伝子検査を無償で行なうと共に、個人のプライバシー
を保護することにより、個人の遺伝子検査の抵抗感を和
らげられるので、一層多数の保険加入者を期待すること
ができるようになると共に多数の遺伝子情報を容易に集
めることができるようになるものである。
【0042】また、多数の遺伝子情報と病歴情報から病
気の治療を行なえるため、従来のように殆どその医療機
関だけに限られていた医療情報を大幅に増大することが
できるので、医療機関によって治療費や治療期間が異な
ってしまうのを確実に防止することが可能となると共
に、従来のように医者の言われるがままに従って行なっ
ていた治療を、多数の遺伝子情報と病歴情報から的確な
治療を知ることができるようになるものである。
【0043】また、請求項3の発明によれば、請求項1
又は請求項2に加えて、開発若しくは製造団体が病歴に
係る病気の回復、進行の阻止若しくは抑制よ予防を目的
とした手段、薬品若しくは食品に関する情報を個人に提
供する段階を備えているので、病気になった人の遺伝子
情報を検査することによって、その病気の回復に最適な
薬品若しくは食品を与えることができるようになる。こ
れにより、所定の遺伝子を持つ人の病気を短期間で治療
することができるようになる。従って、患者の病気が重
体になってしまうのを未然に防止することができるよう
になり、保険団体及び病気患者は治療費負担を大幅に軽
減して収益を増大させることができるようになるもので
ある。
【0044】更に、請求項4の発明によれば、請求項
1、請求項2又は請求項3に加えて、運営機関が遺伝子
検査を行なった個人に遺伝子検査結果を報知する段階
と、病気の回復、進行の阻止若しくは抑制と予防を目的
とした手段、薬品若しくは食品に関する情報を、遺伝子
情報及び病歴情報とに関連付けてサイトに公開する段階
とを備えているので、請求項5の如く、運営機関を保険
団体することにより、保険団体と保険契約を結んで自分
の遺伝子情報を知っている人が病気になった場合、サイ
トに公開された遺伝子情報と自分の遺伝子情報を比較す
ることにより、発病している病名、或いは、今後発病す
るであろう正確な病名を知ることが可能となると共に、
製薬会社、食品会社等は遺伝子情報と病歴情報とから開
発された薬品及び食品などの情報をデータベースに登録
してサイトへ広告することが可能となる。従って、遺伝
子情報と病歴情報を提供した個人のプライバシーが保護
されたサイトから最も自分の遺伝子に適合した医療、薬
及び食品などを選択し、発病しているい病気を迅速に快
復させることが可能となると共に、今後発病するであろ
う病気の発病を未然に阻止することができるようになる
ものである。
【0045】特に、個人は、サイトに公開された遺伝子
情報と病歴情報と自分の遺伝子情報を比較して、病気に
かかり難い食事或いは薬品を服用することができるよう
になるので、将来発生するであろう病気を未然に防止す
ることができるようになると共に、病気が発生した場合
でも予め予測していれば迅速に対応して早期回復させら
れ大幅に健康促進を行なうことができるようになるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遺伝子検査データ活用方法を説明する
ためのブロック図である。
【図2】本発明の遺伝子検査データ活用方法のネットワ
ークの構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 運営機関 11 データベースサーバ 12 コンピュータ 13 キーボード 14 データベース 15 遺伝子情報ファイル 16 個人情報ファイル 17 個人 18 生命保険会社 19 製薬会社 20 食品会社 21 ネットワーク 22 端末コンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運営機関が個人の遺伝子情報を検査する
    段階と、当該個人を特定する情報を含まず、前記遺伝子
    情報と当該個人の病歴情報とが対応して記録された遺伝
    子情報ファイルを作成する段階と、この遺伝子情報ファ
    イル内の遺伝子情報及び病歴情報を、前記運営機関が医
    療・薬品・食品の開発若しくは製造団体に提供する段階
    とを備えたことを特徴とする遺伝子検査データ活用方
    法。
  2. 【請求項2】 前記個人が前記運営機関と契約した場
    合、又は、既に契約を結んでいる場合、当該運営機関は
    前記個人の遺伝子検査を行なうと共に、この遺伝子情報
    及びそれに対応する前記病歴情報の使用権を得ることを
    特徴とする請求項1の遺伝子検査データ活用方法。
  3. 【請求項3】 前記開発若しくは製造団体が前記病歴に
    係る病気の回復、進行の阻止若しくは抑制と予防を目的
    とした手段、薬品若しくは食品に関する情報を前記個人
    に提供する段階を備えたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2の遺伝子検査データ活用方法。
  4. 【請求項4】 前記運営機関が遺伝子検査を行なった前
    記個人に遺伝子検査結果を報知する段階と、前記病気の
    回復、進行の阻止若しくは抑制と予防を目的とした手
    段、薬品若しくは食品に関する情報を、前記遺伝子情報
    及び病歴情報とに関連付けてサイトに公開する段階とを
    備えることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3の遺伝子検査データ活用方法。
  5. 【請求項5】 運営機関を保険団体としたことを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の遺伝
    子検査データ活用方法。
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