JP2001255958A - クロック発生装置、基板および画像形成装置ならびにクロック発生方法 - Google Patents

クロック発生装置、基板および画像形成装置ならびにクロック発生方法

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JP2001255958A
JP2001255958A JP2000066805A JP2000066805A JP2001255958A JP 2001255958 A JP2001255958 A JP 2001255958A JP 2000066805 A JP2000066805 A JP 2000066805A JP 2000066805 A JP2000066805 A JP 2000066805A JP 2001255958 A JP2001255958 A JP 2001255958A
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clocks
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Koichi Takagi
幸一 高木
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロックの立ち上がりや立ち下がりに関し
て、1クロックごとに任意の位置に制御することを可能
にする。 【解決手段】 位相の異なる複数のクロックを生成する
クロック生成部420と、前記複数のクロックのうちか
ら何れかのクロックを選択して出力するセレクト部45
0と、出力されるクロックの1周期以内に、異なるクロ
ックへ切り換えて出力するよう制御する切替制御部44
0と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はクロック発生装置、
基板および画像形成装置ならびにクロック発生方法に関
し、さらに詳しくは、任意のタイミングでクロックパル
スの立ち上がり・立ち下がりを制御することに関する。
【0002】
【従来の技術】各種ディジタル回路において、回路動作
のためにクロックを必要としている。このクロックは、
各種方式のクロック発生回路によって生成されている。
【0003】従来から存在しているクロック発生回路で
は、クロックの周期(周波数)は一定であり、立ち上が
り・立ち下がりの位置は固定された状態になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなクロック
では、クロックの周波数をピークとする電磁波が機器の
外部に放射されることが問題となっている。このため、
クロックを周波数変調すること(クロック・ディザリン
グ)で、放射される電磁波の周波数帯域を広げ、ピーク
となる部分のレベルを低下させる技術が開発されてい
る。
【0005】このようなものとして、PLL回路によっ
てクロックを周波数変調するICが市販されている。
【0006】ところで、以上のクロック・ディザリング
を行うことで、クロックの立ち上がりや立ち下がりが、
従来におけるクロック・ディザリングを施していないク
ロックより進むか遅れることになる。これはクロック・
スリップと呼ばれる現象である。このクロック・スリッ
プは、正確に制御することも、正確に測定することも困
難である。このため、クロック・ディザリングを施した
クロックと施していないクロックとでは位相や極性が異
なるため、混用を避ける必要があった。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、その目的は、クロックの立ち上が
りや立ち下がりに関して、1クロックごとに任意の位置
に制御することが可能なクロック発生装置、基板および
画像形成装置ならびにクロック発生方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
より解決することができる。
【0009】(1)位相の異なる複数のクロックを生成
するクロック生成部と、前記複数のクロックのうちから
何れかのクロックを選択して出力するとともに、出力さ
れるクロックの1周期以内に、異なるクロックへ切り換
えて出力するセレクト部と、を有することを特徴とする
クロック発生装置である。
【0010】(2)位相の異なる複数のクロックを生成
するクロック生成部と、出力されるクロックの1周期以
内に、前記複数のクロックのうち少なくとも2つの互い
に位相の異なるクロックを合成して出力するセレクト部
と、を有することを特徴とするクロック発生装置であ
る。
【0011】(3)位相の異なる複数のクロックを生成
するクロック生成部と、前記複数のクロックのうちから
何れかのクロックを選択して出力するセレクト部と、を
有し、前記セレクト部から出力されるクロックの1周期
以内に、何れのクロックを選択するかを判断することを
特徴とするクロック発生装置である。
【0012】(4)位相の異なる複数のクロックを生成
するクロック生成部と、選択信号に基づいて前記複数の
クロックのうちから何れかのクロックを選択して出力す
るとともに、出力されるクロックの1周期内の立ち上が
り部に相当するクロックと立ち下がり部に相当するクロ
ックとは異なるクロックを選択するセレクト部と、を有
することを特徴とするクロック発生装置である。
【0013】(5)位相の異なる複数のクロックを生成
するクロック生成部と、選択信号に基づいて前記複数の
クロックのうちから何れかのクロックを選択して出力す
るセレクト部と、前記セレクト部から出力されるクロッ
クの1周期以内に、前記セレクト部へ選択信号を出力す
る切替制御部と、を有することを特徴とするクロック発
生装置である。
【0014】(6)前記切替制御部は、予め設定されて
いる出力クロック情報に基づいて、複数のクロックのう
ち何れのクロックを選択するかを示す選択信号を生成し
て前記セレクト部へ出力する、ことを特徴とする(5)
記載のクロック発生装置である。
【0015】(7)前記クロック生成部から出力される
複数のクロックの位相差状態を検出する同期信号検出部
を有し、前記切替制御部は、予め設定されている出力ク
ロック情報と、前記同期信号検出部により検出された位
相差状態とに基づいて、複数のクロックのうち何れのク
ロックを選択するかを示す選択信号を生成して前記セレ
クト部へ出力する、ことを特徴とする(6)記載のクロ
ック発生装置である。
【0016】(8)前記出力クロック情報は、予め記憶
部に記憶されている、または、演算回路により設定され
ている、ことを特徴とする(6)または(7)のいずれ
かに記載のクロック発生装置である。
【0017】(9)前記セレクト部で、出力されるクロ
ックが、複数のクロックのうち1つのクロックから、他
のクロックへと切り換える際には、該1つのクロックと
該他のクロックの論理が同じであることを特徴とする
(1)乃至(8)のいずれかに記載のクロック発生装置
である。
【0018】(10)前記クロック生成部は、位相の異
なる複数の遅延クロックを生成するディレイチェーン部
を有する、ことを特徴とする(1)乃至(9)のいずれ
に記載のクロック発生装置である。
【0019】(11)同調された基準クロックを生成す
る基準クロック発生部を有し、前記クロック生成部は、
前記基準クロック発生部から出力される基準クロックを
遅延させて、位相の異なる複数の遅延クロックを生成す
るディレイチェーン部を有する、ことを特徴とする
(1)乃至(9)のいずれに記載のクロック発生装置で
ある。
【0020】(12)前記セレクト部は、前記基準クロ
ック発生部から出力される前記基準クロックと前記クロ
ック生成部から出力される前記複数の遅延クロックとの
うちから何れかのクロックを選択する、ことを特徴とす
る(11)記載のクロック発生装置である。
【0021】(13)入力される基準クロックに対し
て、出力するクロックの周期を分散させることにより、
周波数帯域が拡散した状態のディザリング・クロックを
出力するクロック発生装置において、位相の異なる複数
のクロックを用いて、前記ディザリング・クロックを発
生することを特徴とするクロック発生装置である。
【0022】(14)同調された基準クロックを生成す
る基準クロック発生部を有し、前記位相の異なる複数の
クロックは、前記基準クロック発生部から出力される基
準クロックを遅延させて生成される、ことを特徴とする
(13)記載のクロック発生装置である。
【0023】(15)集積回路で構成される(1)乃至
(14)のいずれかに記載のクロック発生装置である。
【0024】(16)デジタル回路で構成される(1
5)記載のクロック発生装置である。
【0025】(17)以上の(1)乃至(16)のいず
れか1つのクロック発生装置が設けられた、ことを特徴
とする基板である。
【0026】(18)以上の(1)乃至(16)のいず
れか1つのクロック発生装置から出力されるクロックを
用いて制御される、ことを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0027】(19)位相の異なる複数のクロックのう
ちから何れかのクロックを選択して出力するとともに、
出力されるクロックの1周期以内に、異なるクロックへ
切り換える、ことを特徴とするクロック発生方法であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像形成装置およびクロック発生装置の実施の形態例を
詳細に説明する。
【0029】〈クロック発生装置の全体構成〉以下、本
発明のクロック発生装置の実施の形態例を詳細に説明す
る。
【0030】この図1において、CPU401はクロッ
ク発生装置全体を制御する制御手段として動作してい
る。なお、このCPU401が、クロックの1周期以内
に、何れのクロックを選択するかを判断する手段を構成
している。
【0031】基準クロック発生部410は基準となるク
ロック(基準クロック:図1)を生成している。
【0032】クロック生成部としてのディレイチェーン
部420は入力信号(基準クロック発生部410からの
基準クロック)を遅延させて位相が少しずつ異なる複数
の遅延クロック(複数のクロック:図1、図2参照)
を得るための、本発明の請求項におけるクロック生成部
を構成するディレイ素子群である。
【0033】ここで、ディレイチェーン部420は、位
相が少しずつ異なる遅延クロックについて、基準クロッ
クの2周期分にわたって生成できる段数になるようにチ
ェーン状にディレイ素子が縦続接続されていることが好
ましい。
【0034】なお、ここではディレイ素子を用いて遅延
クロックを生成したが、ディレイ素子を用いずに位相の
異なる複数のクロックを生成できるクロック生成部を設
けるようにしてもよい。
【0035】なお、基準クロック発生部410は、個々
のクロック発生装置にそれぞれ内蔵されていてもよい
が、単一の基準クロック発生部410からそれぞれのク
ロック発生装置や基板に基準クロックを分配してもよ
い。
【0036】同期信号検出部430は、複数のクロック
(図1)の中で基準クロック(所望の入力信号の先端
位置)に同期している遅延クロックの段数(同期ポイン
ト)を検出する同期検出手段であり、同期情報(図1
)を出力する。なお、この同期情報を位相差状態と呼
ぶこともでき、この位相差状態は同期ポイントや位相差
そのものの状態を含む。
【0037】ここで、同期信号検出部430は、複数の
クロック(図1)の中で、最初に基準クロックに同期
している第1同期ポイント情報V1stと、2番目に基準
クロックに同期している第2同期ポイント情報V2nd
と、それらの間の遅延段数Vprdを出力できることが好
ましい。図2に示す例では、第1同期ポイント情報V1s
t=20,第2同期ポイント情報V2nd=50,遅延段数
Vprd=30,となっている。
【0038】切替制御部440は、基準クロック発生部
410からの基準クロック(図1)と、同期信号検出
部430からの同期ポイント情報(図1)と、CPU
401からのシフト情報(請求項における「出力クロッ
ク情報」:図1)とをもとにして、所望の時間にクロ
ックの立ち上がりと立ち下がりを生じさせるために、複
数のクロック(図1)の中からどの位相のクロックを
選択すべきかのセレクト段数情報(請求項における「選
択信号」:図1)を出力する。
【0039】なお、この切替制御部440の構成は図3
のようになっている。すなわち、基準クロックや有効期
間信号(H_VALID、V_VALID)を受けてカ
ウンタデータを生成する切り替えカウンタ部441と、
このカウンタデータ,CPU401からのシフト情報,
同期信号検出部430からの同期ポイント情報(V1s
t,V2nd,Vprd)を受けてセレクト段数情報(Fsyn
c)を生成するセレクト信号演算部442とから構成さ
れている。
【0040】セレクト部450は、切替制御部440か
らのセレクト段数情報(図1)を受け、複数のクロッ
ク(図1)の中から、時間間隔が分散された状態にな
るようにクロックを選択し、ディザリング・クロック
(図1)として出力する選択手段である。ここで、時
間間隔が分散された状態は、所望の時間にクロックの立
ち上がりと立ち下がりを生じさせることにより実現す
る。
【0041】なお、本願明細書において、出力するクロ
ックの立ち上がり,立ち下がりまたは周期を変更するこ
とで、周波数変調と同様な効果を得ることを「クロック
・ディザリング」と呼ぶ。また、このクロック・ディザ
リングによって得られたクロックを、「ディザリング・
クロック」と呼ぶことにする。
【0042】以上の図1のクロック発生装置は、出力さ
れるクロックの1周期以内に、複数のクロックのうち少
なくとも2つの互いに位相の異なるクロックを選択・合
成して出力する、あるいは、選択・合成するために判断
することを特徴としている。この選択・合成について
は、以下の(a)〜(j)のような態様が考えられる。 (a)複数のクロックのうちから何れかのクロックを選択
して出力するとともに、出力されるクロックの1周期以
内に、異なるクロックへ切り換えて出力する,(b)出力
されるクロックの1周期以内に、複数のクロックのうち
少なくとも2つの互いに位相の異なるクロックを合成し
て出力する,(c)複数のクロックのうちから何れかのク
ロックを選択して出力する際に、出力されるクロックの
1周期以内に、何れのクロックを選択するかを判断す
る,(d)選択信号に基づいて複数のクロックのうちから
何れかのクロックを選択して出力するとともに、出力さ
れるクロックの1周期内の立ち上がり部に相当するクロ
ックと立ち下がり部に相当するクロックとは異なるクロ
ックを選択する,(e)選択信号に基づいて複数のクロッ
クのうちから何れかのクロックを選択して出力する際
に、出力されるクロックの1周期以内に、セレクト部へ
選択信号を出力する,(f)予め設定されている出力クロ
ック情報に基づいて、複数のクロックのうち何れのクロ
ックを選択するかを示す選択信号を生成してセレクト部
へ出力する,(g)予め設定されている出力クロック情報
と、同期信号検出部により検出された位相差状態とに基
づいて、複数のクロックのうち何れのクロックを選択す
るかを示す選択信号を生成してセレクト部へ出力する,
(h)以上の(f)、(g)の出力クロック情報は、予め記憶部
に記憶されている、または、演算回路により設定されて
いる,(i)出力されるクロックが、複数のクロックのう
ち1つのクロックから、他のクロックへと切り換える際
には、該1つのクロックと該他のクロックの論理が同じ
である,(j)基準クロックを遅延させて位相の異なる複
数の遅延クロックを生成し、基準クロックと複数の遅延
クロックとのうちから何れかのクロックを選択する,な
お、従来のクロック発生装置で生成されるクロックは図
4(a)に示すように、周期t1は一定、かつt2=t
3(または、t2とt3の比が一定)であった。これに
対し、本実施の形態例のクロック発生装置で生成される
クロックは図4(b)に示すように、周期t1は可変
(t1’≠t1”)とすることが可能であり、さらに、
t2’≠t3’(または、t2’とt3’の比(デュー
ティ)が可変)とすることが可能である。
【0043】なお、以上の選択・合成に関して、異なる
位相のクロックを選択するだけでなく、結果として同じ
位相のクロックを選択することもありうる。すなわち、
選択するに際して、判断を加えることも本実施の形態例
の特徴である。
【0044】図5は本実施の形態例の特徴部分である動
作、すなわち、出力されるクロックの1周期以内に、複
数のクロックのうち少なくとも2つの互いに位相の異な
るクロックを選択・合成して出力する様子を模式的に簡
略化して示すタイムチャートである。
【0045】ここでは、基準クロックCLK(図5
(a))、複数のクロックとしての遅延クロックDLn-
1(図5(b))、複数のクロックとしての遅延クロッ
クDLn(図5(c))、複数のクロックとしての遅延
クロックDLn+1(図5(d))、および、複数のクロ
ックのうち少なくとも2つの互いに位相の異なるクロッ
クが選択・合成された出力クロック(図5(e))を示
している。
【0046】この図5では説明を簡単にするため、複数
のクロックとしてDLn-1〜DLn+1の3クロックを示し
ている。そして、出力されるクロック(出力クロック)
の1周期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2つ
の互いに位相の異なるクロックの立ち上がりと立ち下が
りとから選択し、選択結果を合成することで、図5
(e)に示す出力クロックCLK’を生成している。
【0047】この結果、図4(b)に示したような状
態、すなわち、クロック周期t1を可変にして、さら
に、クロックのデューティを可変にすることが可能にな
る。
【0048】また、この実施の形態例では、出力クロッ
クの1周期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2
つの互いに位相の異なるクロックを選択・合成している
ため、クロックの立ち上がりや立ち下がりに関して、1
クロックごとに任意の位置に制御することが可能にな
る。
【0049】以上のように複数のクロックの選択によっ
て所望の立ち上がりや立ち下がりの出力クロックを生成
するため、CPU401からのシフト情報として、シフ
ト量情報(セレクト段数の間隔の情報)、シフト回数情
報(動作を繰り返す情報)、シフトモード情報(周期を
増加(現象)させるための情報)などが、切替制御部4
40に与えられる。なお、CPU401は内蔵あるいは
外付けのROMやテーブルといった記憶部を参照して、
以上のシフト情報(出力クロック情報)を生成する。
【0050】そして、切替制御部440は、以上のシフ
ト情報に従って、複数のクロック(図1)の中からど
の位相のクロックを選択すべきかのセレクト段数情報
(図1)をセレクト部450に対して出力する。そし
て、セレクト部450は、切替制御部440からのセレ
クト段数情報を受け、複数のクロックの中から、時間間
隔が分散された状態になるようにクロックを選択し、出
力クロック(ディザリング・クロック)を出力する。
【0051】なお、図5において、具体的には、選択さ
れる双方のクロック間で論理が同じ(HとH(図5
)、あるいは、LとL(図5))のように、ディザ
リング・クロックを生成するための複数のクロックの選
択は、基準クロックの1/4付近のタイミング(図5
)あるいは基準クロックの3/4付近のタイミング
(図5)で行う。このようにすると、ノイズが発生せ
ず安定した動作が実現できる。図5の場合には、HとH
である付近で複数のクロックの選択を行った場合の例
を示している。すなわち、セレクト部450で、出力さ
れるクロックが、複数のクロックのうち1つのクロック
から、他のクロックへと切り換える際には、該1つのク
ロックと該他のクロックの論理が同じであることを特徴
としている。
【0052】また、この図5で示したものでは3種類の
クロックから出力クロックの立ち上がりと立ち下がりと
を決定するようにしているが、実際にはディレイチェー
ン部420からの多数のクロックから選択するので、出
力クロックの立ち上がりや立ち下がりに関して、1クロ
ックごとに任意の位置に制御することが可能になる。
【0053】また、図6は第1同期ポイント情報V1st
=8,第2同期ポイント情報V2nd=19,遅延段数Vp
rd=11,の場合におけるシフト情報の各種の状態を示
したタイムチャートである。
【0054】ここでは、信号制御が行われない場合のF
sync(図6(d))、信号制御が+方向に1回行われる
場合のFsync(図6(e))、信号制御が−方向に1回
行われる場合のFsync(図6(f))、信号制御が±方
向に1回行われる場合のFsync(図6(g))、信号制
御が+方向に2回行われる場合のFsync(図6
(h))、信号制御が−方向に2回行われる場合のFsy
nc(図6(i))、信号制御がランダム方向に1回行わ
れる場合のFsync(図6(j))の様子を示している。
【0055】以上のようにして、出力されるクロックの
1周期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2つの
互いに位相の異なるクロックを選択・合成して出力する
ことにより、出力クロック(ディザリング・クロック)
の周波数をある程度変更することが可能である。
【0056】この場合に、図7(a)のように、出力ク
ロックの周波数を正弦波の形に変化させ、周波数変調と
同様な結果を得ることが可能である。なお、実際には、
ディジタル回路で実行するため、細かくみると図7
(b)のような状態で周波数偏差が変化している。な
お、ここでは正弦波の例を示したが、三角波,矩形波,
その他の任意の形状であってもよい。このような制御の
ため、CPU401は内蔵あるいは外付けのROMやテ
ーブルといった記憶部を参照して、以上の正弦波や三角
波、あるいは、矩形波やその他の任意の波形を生成する
ためのシフト情報(出力クロック情報)を生成する。
【0057】以上の場合に、周波数変調の場合と同様に
周波数偏差が生じているため、出力クロックの周波数帯
域が広がることになる。この結果、クロックもしくはそ
の高調波によって生じる電磁放射のスペクトルが広がる
と共に、ピークの電界強度が低下することになる(図8
参照)。これにより、本実施の形態例のクロック発生装
置を、各種の機器のクロック発生部にEMI対策として
用いると良好な結果が得られる。
【0058】そして、本実施の形態例のクロック発生装
置、およびクロック発生装置を備えた回路基板は、全体
がディジタル回路で構成されているため、精度の管理が
容易である。また、ディジタル回路であるため、扱いが
容易になるという利点もある。
【0059】また、以上の構成で、基準クロック発生部
だけ、ディレイチェーン部だけ、各制御部だけ、セレク
ト部だけ、あるいはCPUだけというように、それぞれ
を独立して配置してもよいが、それぞれを組み合わせて
1チップの集積回路として配置することができる。この
場合には、集積回路としたことで小型化が実現でき、取
り扱いも容易になるという利点がある。さらに、以上の
それぞれの構成要素の一部を兼用したデバイスにより配
置することも可能である。また、本実施の形態例のクロ
ック発生装置を、他のディジタル回路と同一基板上に配
置することも可能である。
【0060】〈その他の実施の形態例:画像形成装置
〉本発明のクロック発生装置を適用した画像形成装置
の実施の形態例について説明する。以下、図面に基づい
て本発明を説明するが、これに先立ち、画像形成装置と
画像読取装置とを有したディジタル複写機について、そ
の概略を説明する。
【0061】図9はディジタル複写機(以下、単に複写
装置ともいう)1の側断面の構成を模式的に示す断面図
である。
【0062】この図9において、複写装置1は、自動原
稿搬送装置(通称ADF)Aと、自動原稿搬送装置Aに
より搬送される原稿の画像を読み取るための原稿画像読
取部Bと、原稿画像読取部Bで読み取られた画像を記録
紙に画像形成する画像形成部(符号なし)とを有し、画
像形成部の上方に原稿画像読取部Bが、原稿画像読取部
Bの上方に自動原稿搬送装置Aが設けられている。
【0063】画像形成部は、読み取られた画像データに
従って書き込みを行う書込部Dと、記録紙上に画像形成
を行うエンジン部Eと、記録紙(以下、シートという)
Pを収納するトレイ等の複数の給紙収納収納手段(以
下、給紙トレイ、または、単に、トレイという)22、
24等を有している。
【0064】自動原稿搬送装置Aは、原稿載置台26
と、ローラR1を含むローラ群および原稿の移動通路を
適宜切り替えるための切換手段等(参照記号なし)を含
む原稿搬送処理部28とを主要素とする。原稿画像読取
部Bは、天板ガラスGの下にあり、光路長を保って往復
移動できる2つのミラーユニット30、31、固定の結
像レンズ(以下、単にレンズという)33、ライン状の
撮像素子(以下、CCDという)35等からなる。自動
原稿搬送装置Aは、従来の自動原稿搬送装置と構成上の
相違はあるものの原理そのものは公知であり、また、原
稿読取部Bもよく知られているので、その辺の説明は簡
略に行うこととする。
【0065】書込部Dは、レーザ光源(以下、LDとも
いう)40、ポリゴンミラー(偏光器であり、以下、ポ
リゴンともいう))42等からなり、像担持体10上
に、画像データに基づいた像露光を行う。エンジン部E
は、感光体ドラムからなる像担持体10と、帯電電極1
4と、磁気ブラシ型現像装置からなる現像手段16と、
転写電極18と、分離電極20と、クリーニング手段2
1と、定着手段H等から構成され、記録紙上に画像を形
成する手段である。このエンジン部Eは、像担持体10
上にトナー像を形成し、かつ、シート上に当該トナー像
を転写させ、シート上にトナー像を定着させるものであ
り、その構成およびプロセスはよく知られているので、
その説明は簡略に行うこととする。
【0066】上記構成において、像担持体10上にトナ
ー像を形成し、シート上に転写させた後、排紙トレイに
排紙するプロセスは、概略、下記の通りである。
【0067】原稿載置台26上に載置される原稿(図示
せず)の1枚が原稿搬送処理部28中で搬送され、ロー
ラR1の下を通過中に、露光手段Lによるスリット露光
が行われる。原稿からの反射光は、固定位置にある前記
ミラーユニット30、31およびレンズ33を経て前記
CCD上に結像され、読みとられる。原稿画像読取部B
で読みとられた画像情報(画像データ)は、画像処理処
理され、圧縮されて画像メモリーZ3に格納される。
【0068】そして、画像メモリZ3に格納された画像
データは画像形成に応じて呼び出されて伸長され、当該
画像データに従って、書込部DにおけるLD40が駆動
され、像担持体10上に露光が行われる。この露光に先
立ち、矢印方向(反時計方向)に回転する像担持体10
は、帯電電極14のコロナ放電作用により所定の表面電
位を付与されているが、前記露光により、露光部位の電
位が露光量に応じて減じ、結果として、画像データに応
じた静電潜像が像担持体10上に形成される。静電潜像
は、前記現像手段16により反転現像され、可視像(ト
ナー像)とされる。
【0069】一方、像担持体10上のトナー像の先端部
が転写領域に到達する前に、例えば、給紙トレイ22内
の1枚のシートPが給紙搬送されてレジストローラR1
0に到達し、先端規制されている。シートPは、トナー
像、すなわち像担持体10上の形成されたトナー像と画
像領域と重畳するように、同期を取って回転を開始する
レジストローラR10により転写領域に向けて搬送され
る。転写領域において、像担持体10上のトナー像は転
写電極の付勢によりシートP上に転写され、次いで、当
該シートPは分離電極20の付勢により像担持体10か
ら分離される。
【0070】その後、定着手段Hの加圧、加熱により、
前記トナー像を形成するトナー粉末はシートP上に溶融
定着され、当該シートPは、排紙路78および排紙手段
である排紙ローラ79を介して排紙トレイT上に排紙さ
れる。なお、図9において、シートPは給紙トレイ22
にのみ示してある。
【0071】ここで、給紙トレイ24における参照記号
Sは、図示しないコイルバネ等の付勢手段により、常
時、自由端が上方向に付勢される可動板であり、この結
果、最上位紙が後述する送り出しローラに接触する様に
なっている。なお、給紙トレイ22も上述の構成と同じ
構成を有している。給紙トレイ22、24は、シートを
収納する給紙収納手段であり、実施の態様において、上
下方向に2段に配設した形態にあるが、それ以上の数の
給紙トレイを備えることもできる。
【0072】この給紙トレイ24の底部と装置本体の底
壁との間に、所定の間隙を持った空間部25を形成して
ある。この空間部25は、シートPの両面に画像を形成
する態様(モード)において使用するものであり、シー
トの表裏反転用の第2搬送路80(後記)の一部であっ
て、シートの表裏を反転させるための反転路を構成す
る。
【0073】給紙トレイ22、24のそれぞれの先端部
(給紙方向にみて、収納されるシートPの先端に対応す
る)上部には、送り出しローラ50、53と、送り出し
ローラ50、53の下流に設けてあるフィードローラ5
1、54と、フィードローラ51,54と圧接し、シー
トPの複数枚送りを防止するための重送防止ローラ5
2、55とが設けられており、これらは、給紙トレイ2
2、24に収納されたシートを、1枚ずつ分離しながら
送り出す給紙手段である。
【0074】60は、画像形成装置本体外に少なくとも
一部が突出し、シートが載置される外部収納手段である
手差し給紙トレイで、画像形成装置の本体側壁に対して
下端を支点として開閉できるように構成してある。手差
し給紙トレイ60上に載置されるシートPを画像形成に
伴って送り出すために、送り出しローラ61、送り出し
ローラ61の下流に設けてあるフィードローラ63、フ
ィードローラ63と圧接し、シートPの複数枚送りを防
止するための重送防止ローラ65が、前述した給紙トレ
イ22、24に対応して設けた給紙手段と同じ機能を果
たすべく、実質的に同じ構成を有した外部給紙手段であ
る。
【0075】シートの搬送路は、シートP上に画像形成
(画像記録)を行わせるための画像形成路70(シート
の移動方向にみて、下方から上方に延びている)と、上
段の給紙トレイ22に収納されるシートを搬送する上段
給紙路72、下段の給紙トレイ24に収納されるシート
を搬送する下段給紙路74、画像形成がなされたシート
を排紙トレイT上に排紙するための排紙路78を有して
いる。すなわち、各給紙トレイ22、24から、画像形
成手段Eを介して、排紙ローラ79までのシートが搬送
される。このシートが搬送される搬送路を、本明細書に
おいては第1搬送路という。なお、この第1搬送路は、
シートの片面に画像を形成する際に、シートが搬送され
る搬送路である。
【0076】(上側)分岐ガイド90は、第1面に画像
形成されたシートPあるいは両面に画像形成されたシー
トを排紙路78に向かわせたり、または、後述する第2
搬送路80に向かわせたりするように制御されるもので
ある。換言すれば、ユーザ設定の画像形成の形態(シー
トの片面のみに画像を形成するモードか、シートの両面
に画像を形成するモードか)に応じて制御され、図9に
おいて上側に向けて、画像形成路70を搬送されている
シートPの搬送路を、排紙路78か、第2搬送路かを切
り替える切替手段である。具体的にいえば、シートの両
面に画像形成を行うモードが設定されている場合、分岐
ガイド90は、第1面に画像形成され、転写トナー像を
有するに至ったシートPを第2搬送路80に送り込むよ
うに、図の破線位置に位置づけられるように図示しない
制御部を介して制御される。また、シートの片面に画像
形成を行うモードが設定されている場合、又は、シート
の両面に画像形成を行うモードが設定され、かつ、シー
トの両面に画像形成がなされたシートを搬送する場合、
分岐ガイド90は、図の実線位置をとるように図示しな
い制御部を介して制御される。
【0077】また、画像形成装置は、片面に画像が形成
されたシートに再度画像形成が可能なように、第2搬送
路80を有している。シートの第2面に対する画像形成
プロセスは下記の通りである。
【0078】前述した如く、第1面に画像形成されたシ
ートPが第1搬送路(画像形成路70)を上昇移動し、
その先端が分岐ガイド90に達したとき、当該分岐ガイ
ド90は図の破線位置に保たれているので、シートPは
第2搬送路80に進入し、移動を継続する。第2搬送路
80の進入部は緩やかな円弧を描いており、シートPの
スムーズな移動を保証する。そして、第2搬送路80の
進入部で円弧を描いてUターンしたシートPは、第2搬
送路80を反転路へと下降し、反転ローラR20に挟持
され、分岐ガイド93の方向に送り出される。このと
き、分岐ガイド93は図示の実線位置にあるので、送り
出されてくる前記シートPは下段の給紙トレイ24の下
に形成してある前記空間部25に導かれる。この空間部
25に導かれたシートPの画像形成された第1面は下側
にある。
【0079】そして、反転ローラR20がシートPの後
端を挟持した状態で回転を停止し、その後、前記と逆方
向に回転を開始すると、シートPは表裏を反転された状
態、すなわち、画像が形成されていない第2面が像担持
体10側に向けられた状態で第1搬送路(下段給紙路7
4を介して、画像形成路70)に送り込まれ、レジスト
ローラR10で先端規制される。
【0080】一方、像担持体10上には、前述したプロ
セスにより第2のトナー画像(裏面のトナー画像)が形
成されており、当該像担持体10の回転に同期してレジ
ストローラR10が回転を始めると、第2のトナー画像
領域と重なる状態でシートPが転写領域に進入する。以
後、転写処理、分離処理、定着処理がされて、裏面の画
像が形成されたシートPの先端が分岐ガイド90のある
部分に達したとき、分岐ガイド90は図の実線位置に保
たれており、画像形成路70と排紙路78とを連通状態
とし、第2搬送路80との連通を絶っているので、シー
トPは排紙路78に進入し、排紙ローラ79を介して排
紙トレイT上に排出される。
【0081】ところで、手差し給紙部に設けられた手差
し給紙トレイ60であるが、実施の形態においては、図
1に示す如く、その外側面が装置本体の側壁となる開閉
扉100上に設けてある。また、手差し給紙トレイ60
を含め、手差し給紙トレイ60上に載置されるシートを
送り出す給紙手段は、給紙トレイ22用の給紙装置と略
同じ高さ位置を以て、開閉扉に取り付けてある。
【0082】手差し給紙トレイ60上から装置内に送り
込まれるシートPの搬送路(以下、第3搬送路という)
66は、記第2搬送路80を横切って延び、第1搬送路
に連通するように構成してある。具体的には、画像形成
路70のシート搬送方向上流側の転写電極18のある画
像記録部よりも手前側、より具体的には、前記レジスト
ローラR10の手前側(上流側)である合流部76を終
端とするように構成してある。
【0083】図10は、複写機1の制御系をあらわした
ブロック図である。
【0084】自動原稿搬送装置Aは、上述したように、
原稿の搬送を行う装置であり、制御系としては、自動原
稿搬送装置Aの駆動制御するための制御回路であるAD
F制御回路A1と、クロックを生成する発振器A5とを
有している。この発振器A5は、通常のクロックを生成
する回路である。そして、ADF制御回路A1は、ロー
ラ郡や切替手段等を含む原稿搬送処理部28や原稿のサ
イズ検知を行うためのセンサ(不図示)などを駆動制御
するための回路であり、ゲートアレイのみで構成されて
もよく、あるいは、ゲートアレイの他に、ROMやRA
MなどとともにCPUを有していてもよい。このADF
制御回路A1は、発振器A5で生成されたクロックで駆
動される。また、自動原稿搬送装置Aは、後述する画像
処理&エンジン制御基板(以下、エンジン制御基板とも
いう)Cとデータの授受を行い、エンジン制御基板Cに
管理されながら、原稿の搬送の制御が行われる。
【0085】原稿画像読取部Bは、上述したように、原
稿の画像を光電変換する部であり、制御系としては、原
稿画像読取部Bのメカを駆動制御するための制御回路で
ある読取メカ制御回路B1と、クロックを生成する発振
器B5と、光電変換部であるCCD35を制御する光電
変換制御回路であるCCD制御回路B2を有している。
このクロック発生装置B5は、上述した発振器A5と同
様に通常のクロックの生成を行う回路である。そして、
読取メカ制御回路B1は、上述した2つのミラーユニッ
ト30、31の移動や、拡大・縮小に合わせたレンズ3
3の移動など、原稿画像読取部Bのメカ系の駆動を制御
するための回路であり、ゲートアレイのみで構成されて
もよく、あるいは、ゲートアレイの他に、ROMやRA
MなどとともにCPUを有していてもよい。この読取メ
カ制御回路B1は、クロック発生装置B5で生成された
クロックで駆動される。
【0086】また、CCD制御回路B2は、CCD35
を駆動するための制御回路である。このCCD制御回路
B2は、クロック発生装置B5からのクロックではな
く、後述するようにクロック発生装置CR6からのディ
ザリング・クロックで駆動される。また、原稿画像読取
部Bは、後述するエンジン制御基板Cとデータの授受を
行い、エンジン制御基板Cに管理されながら、制御を行
う。
【0087】書込部Dは、上述したように、画像データ
に従って書き込みを行う部であり、制御系としては、画
像データに基づいてLD40から出射される光の変調を
制御する書込制御回路D1と、偏向器であるポリゴン4
2で偏向されたLD40から出射された光を検出してイ
ンデックス信号を出力する検出器(インデックスセン
サ)D2とを有している。ここで、検出器D2は、副走
査方向(像担持体10の移動方向)の各ライン毎に、L
D40の光を検出してインデックス信号を出力し、この
インデックス信号に基づいて、主走査方向の書込開始が
なされるものであって、この構成自体は、公知であるの
で、ここでは説明を省略する。書込制御回路D1は、画
像データに基づいたLD40の強度変調及び/又はパル
ス幅変調の制御を行うための回路であり、ゲートアレイ
のみで構成されてもよく、あるいは、ゲートアレイの他
に、ROMやRAMなどとともにCPUを有していても
よい。この書込制御回路D1は、後述する発振器CW1
で生成されたクロックで駆動される。また、書込部D
は、後述するエンジン部Eやエンジン制御基板Cとデー
タの授受を行い、エンジン部Eやエンジン制御基板Cに
管理されながら、画像データに基づいた露光(書込)を
行う。
【0088】エンジン部Eは、上述したしたように、画
像をシート上に形成する部であり、制御系としては、エ
ンジン部Eの各部の動作やプロセス条件を制御するエン
ジン制御回路E1と、クロックを生成する発振器E5と
を有している。このクロック発生装置E5は、上述した
発振器A5と同様に通常のクロックの生成を行う回路で
ある。そして、エンジン制御回路E1は、上述した像担
持体10、帯電電極14、現像手段16、転写電極1
8、分離電極20、定着手段Hなどの駆動を制御するた
めの回路であり、ゲートアレイのみで構成されてもよ
く、あるいは、ゲートアレイの他に、ROMやRAMな
どとともにCPUを有していてもよい。このエンジン制
御回路E1は、クロック発生装置E5で生成されたクロ
ックで駆動される。エンジン部Eは、後述するエンジン
制御基板Cとデータの授受を行い、エンジン制御基板C
に管理されながら、制御を行う。
【0089】操作部Uは、複写機1の前面に設けられた
操作パネル(液晶などの表示部及びタッチパネルやキー
などの入力部を備えたパネル)に、複写機の動作の状態
やユーザーが動作の設定を行うための部であり、制御系
としては、操作パネルの表示の制御や押圧の検知を行う
操作制御回路U1と、クロックを生成する発振器U5と
を有している。この発振器U5は、上述した発振器A5
と同様に通常のクロックの生成を行う回路である。そし
て、操作制御回路U1は、液晶への表示制御及びタッチ
パネルやキーの押圧検知などの制御をするための回路で
あり、ゲートアレイのみで構成されてもよいが、表示文
字等が多いため、ゲートアレイの他に、ROMやRAM
などとともにCPUを有していることが好ましい。この
操作制御回路U1は、クロック発生装置U5で生成され
たクロックで駆動される。操作部Uは、後述する全体制
御基板Zとデータの授受を行い、全体制御基板Zに管理
されながら、制御を行うとともに、ユーザーにより設定
された情報を全体制御基板Zへと伝達する。
【0090】インタフェース部(以下、I/F部とい
う)Vは、外部機器(例えば、FAXやプリントコント
ローラなど外部機器であり、この場合、複写機1に内蔵
されるものであってもよい)との通信(データの授受)
を行うためのインタフェース部であり、制御系として
は、外部機器とのインタフェースの制御を行うI/F制
御回路V1と、クロックを生成する発振器V5とを有し
ている。この発振器V5は、上述した発振器A5と同様
に通常のクロックの生成を行う回路である。そして、I
/F制御回路V1は、インタフェースの制御を行う回路
であり、ゲートアレイのみで構成されてもよいが、ゲー
トアレイの他に、ROMやRAMなどとともにCPUを
有していてもよい。このI/F制御回路V1は、発振器
V5で生成された通常のクロックで駆動される。I/F
部Vは、後述する全体制御基板Zとデータの授受を行
い、全体制御基板Zに管理されながら、制御を行うとと
もに、外部機器からの情報を全体制御基板Zへと伝達す
る。
【0091】エンジン制御基板Cは、自動原稿搬送装置
A、原稿画像読取部B、書込部D、エンジン部Eなどを
管理するとともに、シートの搬送制御や画像処理を行う
ための基板であり、これら管理や制御を司るCPUC1
と、クロックを生成する発振器C5と、読み取った画像
データの画像処理などを行う読取制御部CRと、書き込
む画像データの画像処理を行う書込制御部CWとを有し
ている。この発振器C5は、上述した発振器A5と同様
に通常のクロックの生成を行う回路である。そして、C
PUC1は、図示しないROMに格納されたプログラム
に基づいて、図示しないRAMを作業領域として、種々
の制御を行う制御回路として機能する。このCPUC1
は、発振器C5で生成されたクロックで駆動される。な
お、このエンジン制御基板Cは、自動原稿搬送装置A、
原稿画像読取部B、書込部D、エンジン部Eおよび後述
する全体制御基板Zとデータの授受を行うよう構成さ
れ、全体制御基板Zによる管理下のもとで、自動原稿搬
送装置A、原稿画像読取部B、書込部D、エンジン部E
を制御する。
【0092】読取制御部CRは、CCD制御回路B1を
制御するためのクロック信号を与えるとともに、CCD
35によって光電変換された画像データの画像処理を行
う部であり、原稿画像読取部Bとともに画像読取装置の
一部を構成する。この読取制御部CRは、画像データの
画像処理を行う読取画像処理回路CR1と、ディザリン
グ・クロックを生成するクロック発生装置CR6を有し
ている。読取画像処理回路CR1は、CCD35によっ
て読み取られた画像データに対して、領域判別、輝度/
濃度変換、フィルター、変倍、ガンマ変換、誤差拡散、
スムージングなどの画像処理を施す回路であり、ゲート
アレイのみで構成されているが、ゲートアレイの他に、
ROMやRAMなどとともにCPUを有していてもよ
い。このクロック発生装置CR6は、ディザリング・ク
ロックの生成を行う回路である。
【0093】以上のクロック発生装置は、時間間隔が分
散された状態になるように複数のクロックの中から所望
のクロックを選択し、ディザリング・クロックとして出
力するものである。このディザリング・クロックは、図
11に示すような所定の変調プロファイルに基づいて、
所定の周期T間隔で周波数を変調されたものである。な
お、この周波数偏差の幅(すなわち、帯域幅)変調幅
(図8における左右方向の幅であり、図11においては
上下方向の幅)は、拡散されたディザリング・クロック
の周波数の中心(基準クロック信号の周波数Nrを中心
に周波数偏差を生じさせた場合は、Nr)に対して、±
10%(好ましくは、±5%以内、さらに好ましくは、
±2.5%以内)である(図11における実線)。
【0094】なお、変調幅は、基準クロック信号の周波
数を中心に行う必要はなく、基準クロック信号の周波数
を、変調幅の最大周波数としてもよく(図11における
一点鎖線)、逆に、変調幅の最小周波数としてもよい
(図11における鎖線)。
【0095】また、変調プロファイルとして正弦波など
でもよいが、図11に示すような変調プロファイルの方
が、一定の周波数にとどまる時間が小さくなるため、ス
ペクトラムを均一に拡散でき、EMI成分のピークを低
減するうえで望ましい。
【0096】そして、このディザリング・クロックは、
読取画像処理回路CR1の駆動クロックとして、読取画
像処理回路CR1に入力され、読取画像処理回路CR1
は、このディザリング・クロックで駆動される。また、
このディザリング・クロックは、CCD制御回路B1の
駆動クロックとして、CCD制御回路B1にも入力さ
れ、CCD制御回路B1は、ディザリング・クロック
で、駆動される。なお、読取画像処理回路CR1で画像
処理がなされた画像データは、後述する記録画像処理回
路CW1へ直接出力されるか、あるいは、後述する圧縮
伸長回路Z2を介して画像メモリZ3に格納される。
【0097】書込制御部CWは、書込制御回路D1を制
御するためのクロック信号を与えるとともに、画像デー
タの画像処理を行う部分である。この書込制御部CW
は、画像データの画像処理を行う書込画像処理回路CW
1と、クロックを生成する発振器CW5とを有してい
る。書込画像処理回路CW1は、画像メモリZ3から読
み出され伸長された画像データあるいは読取画像処理回
路CR1から出力された画像データを、書込部Dやエン
ジン部Eの特性に合わせた画像処理を施し、LD40へ
出力する回路であり、ゲートアレイのみで構成されてい
るが、ゲートアレイの他に、ROMやRAMなどととも
にCPUを有していてもよい。この発振器CW5は、上
述した発振器A5と同様に通常のクロックの生成を行う
回路である。このクロックは、書込画像処理回路CW1
の駆動クロックとして、書込画像処理回路CW1に入力
され、書込画像処理回路CW1は、このクロックで駆動
される。また、このクロックは、書込制御回路D1の駆
動クロックとして、書込制御回路D1にも入力され、書
込制御回路D1はクロックで書込画像処理回路CW1か
ら出力される画像データに応じた変調をかけ、LD40
を駆動する。
【0098】全体制御基板Zは、複写機全体の制御を司
る基板、すなわち、複写機全体のシーケンスの制御を行
うための基板である。この全体制御基板Zには、複写機
全体のシーケンス制御を行うシーケンス制御回路である
CPUZ1と、画像データを圧縮/伸長する圧縮伸長回
路Z2と、画像データを記憶する画像メモリZ3と、デ
ィザリング・クロックを生成するクロック発生装置Z6
を有している。
【0099】このクロック発生装置Z6は、上述したク
ロック発生装置CR6と同様であるので、その説明は省
略する。そして、CPUC1は、図示しないROMに格
納されたプログラムに基づいて、図示しないRAMを作
業領域として、複写機全体のシーケンス制御を行うシー
ケンス制御回路として機能する。このCPUC1は、ク
ロック発生装置Z6で生成されたディザリング・クロッ
クで駆動される。圧縮伸長回路Z2は、CCD35で読
み取られた画像データ(読取画像処理回路CR1で画像
処理された画像データ)を圧縮する圧縮回路と、後述す
る画像メモリZ3に記憶された画像データ(圧縮された
データ)を伸長して記録画像処理回路CW1へ出力する
伸長回路とから構成されるゲートアレイである。また、
画像メモリZ3は、圧縮伸長回路Z2で圧縮された画像
データを記憶する記憶手段である。この圧縮伸長回路Z
2および画像メモリZ3は、クロック発生装置Z6で生
成されたディザリング・クロックで駆動される。なお、
この全体制御基板Cは、操作部U、I/F部Vおよびエ
ンジン制御基板Cとデータの授受を行い、複写機全体の
制御を行うよう構成されている。
【0100】このように本実施の形態例の画像形成装置
では、CCD制御回路B1および読取画像処理回路CR
1は、同じディザリング・クロックで駆動される。これ
は、CCD制御回路B1と読取画像処理回路CR1と
を、異なるディザリング・クロックで駆動させた場合
は、CCD35から出力される画像データと、画像処理
を施す画像データとの整合がとれず、良好な画像読取が
できないためである。なお、本実施の形態では、この読
取画像処理回路CR1は、CCD35の読み取りにリア
ルタイムで画像処理を施しているので、特にこの問題を
解決することができる。
【0101】また、本実施の形態では、少なくとも1つ
の制御回路(本実施の形態では、CCD制御回路B1と
読取画像処理回路CR1)がディザリング・クロックで
駆動されるとともに、書込制御回路D1は通常のクロッ
クで駆動されるよう構成している。これは、一般に、書
き込み系は高精度が要求され、そのため、普通にディザ
リング・クロックを用いた場合には、そのクロックの位
相の変化により書き込みにムラが生じやすいため、良好
な画像記録ができにくいためである。
【0102】そして、本実施の形態においては、ディザ
リング・クロックを用いているので、基本波や高調波の
輻射のピーク部分の強度の低減をおこなうことができ、
EMI対策も十分にとることができる。
【0103】〈画像形成装置〉図12はさらに他の実
施の形態例における複写機1の制御系をあらわしたブロ
ック図である。なお、本実施の形態例においては、上述
した実施の形態例と基本的に同じ構成については同じ符
号を付与し、以下において特に説明がない限り、上述の
実施の形態例と同じであり、その説明を省略する。
【0104】上述した実施の形態においては、2つのク
ロック発生装置CR6、Z6を利用し、複数の制御回路
のうちディザリング・クロックで駆動された制御回路
は、CCD制御回路B2、読取画像処理回路CR1、C
PUZ1、圧縮伸長回路Z2、画像メモリZ3であっ
た。
【0105】しかし、この実施の形態においては、図1
2に示すように、クロック発生装置A6、B6、E6、
U6、V6、C6、CR6、CW6、Z6のそれぞれか
ら、ディザリング・クロックが出力されるように構成し
ている。このように、すべての部位で、ディザリング・
クロックを生成するクロック発生装置を設けて、各制御
回路をディザリング・クロックで駆動するようにしてい
る。これにより、よりEMI対策を図ることができる。
【0106】ところで、各所にクロック発生装置を単純
に設けた場合、良好な画像記録ができなかったり、良好
な画像読み取りができなかったり、さらには、種々の制
御回路間での整合が取れなかったり種々の問題が発生し
た。
【0107】そこで、本実施の形態においては、各クロ
ック発生装置A6、B6、E6、U6、V6、C6、C
R6、CW6、Z6で生成されるディザリング・クロッ
クの周波数偏差を、それぞれのWA、WB、WE、W
U、WV、WC、WCR、WCW、WZとすると、次の
いずれかのように各周波数偏差の設定を行うことによ
り、上述の問題を解決することができた。 WV<WCW<WCR<WA, WV<WCW<WCR<WB, WV<WCW<WCR<WE, WV<WCW<WCR<WU, WV<WCW<WCR<WC, WV<WCW<WCR<WZ すなわち、外部機器との通信を行うI/F制御回路V1
を駆動するディザリング・クロックの周波数偏差WVを
もっとも狭くすることで、外部機器との通信エラーの発
生を抑制することができ、外部機器との整合性の確保を
行うことができる。
【0108】また、書込制御を行う書込制御回路D1を
駆動するディザリング・クロックの周波数偏差WCW
を、周波数偏差WVよりは広くし、その他の周波数偏差
(WCR、WA、WB、WE、WU、WC、WZ)より
も狭くすることで、拡散による書き込みにムラを抑えて
良好な画像記録を行うことができる。また、CCD制御
回路B2を駆動するディザリング・クロックの周波数偏
差WCRを、周波数偏差WV、WCWよりは広くし、そ
の他の周波数偏差(WA、WB、WE、WU、WC、W
Z)よりも狭くする。これは、本発明者らが検討を行っ
た結果、読取り系では、ディザリング・クロックによる
画像信号の影響はCCD35が1ラインの画像を読込む
ときの蓄積時間の変化になって現れ、1画素1画素の画
像データに対しては影響は少ない。また、1ラインの蓄
積時間に比較してクロックの周波数偏差の変化は無視で
きるほど小さい。これに対して、書込み系では、ディザ
リング・クロックによる画像信号の影響は1画素1画素
の印字位置に現れ、個々の画素の印字位置の変化はジッ
ターとなって画質の低下を招く。
【0109】さらに、本実施の形態では、検出器(イン
デックスセンサ)D2によるインデックス信号の出力
を、クロック発生装置CW6にも入力するよう構成して
いる。クロック発生装置CW6では、このインデックス
信号が入力されると、リセットをかけられるように構成
している。すなわち、クロック発生装置CW6は、上述
したように、変調プロファイルに基づいて、所定の周期
T間隔で周波数が変調されたと同様な状態にして、基準
クロック信号の帯域を拡散しているが、インデックス信
号に応じてリセットがかけられるために、主走査の各ラ
インにおいて、常に、同じ拡散の仕方を取ることがで
き、良好な画像書込みを行うことができる。特に、この
場合、変調プロファイルにより、予め拡散の仕方がわか
っているので、これに合わせた画像処理(記録画像処理
回路CW1による画像処理)を施すことによって、さら
に良好な画像書込みを行うことができる。
【0110】なお、本実施の形態では、クロック発生装
置CW6に、インデックス信号に応じてリセットをかけ
るように構成しているが、このリセットをかけずに、書
込制御回路D1を、ディザリング・クロックで駆動した
場合画像書き込み時に問題となるモアレを、ディザリン
グ・クロックの拡散により防ぐことができる。この場
合、変調プロファイルの周期Tの整数倍が、主走査1ラ
インを走査する時間にならないようにすればよい。
【0111】〈画像形成装置〉また、本実施の形態の
ように、複数のクロック発生装置を用い、しかも、それ
らで生成されるディザリング・クロックの周波数偏差が
異なる場合に、各制御回路間で情報の授受を行うに際し
ては、伝達エラーを生じる。そこで、図13に示すよう
に、各制御回路間でデータ通信が行われる通信線の途中
に、通信されるデータを一時記憶する一時記憶部(バッ
ファなど)を設けることが好ましい。これにより、周波
数偏差の相異を気にせずに、データの授受を行うことが
でき、伝達エラーの発生を防ぎ、種々の制御回路間での
整合を容易にとることができる。
【0112】さらに、本実施の形態のように、1つの装
置内に複数のクロック発生装置を用いた場合、各制御回
路間でタイミングを合わせたいことがある。そのため
に、複数のクロック発生装置で同期を取るように構成さ
せることが好ましい。この同期の取り方は、例えば、上
述したように同期をとりたい複数のクロック発生装置
に、リセット信号を与えることにより行うことができ
る。この場合、複数のクロック発生装置すべてに対して
リセットをかける必要はなく、少なくとも、同期を取り
たいクロック発生装置にリセットをかければよい。
【0113】以上詳述したように、クロック発生装置を
適用した画像形成装置によれば、良好な画像記録や画像
読み取りを行いつつ、さらには、種々の制御回路間での
整合が取れ、かつ、EMI対策も十分にとることができ
るようになる。
【0114】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、クロックの立ち上がりや立ち下がりに関して、1
クロックごとに任意の位置に制御することが可能なクロ
ック発生装置、基板および画像形成装置ならびにクロッ
ク発生方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
全体の電気的構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
動作を説明するタイムチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
主要部の電気的構成を示す構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
動作を説明するタイムチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
動作を説明するタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
動作を説明するタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置の
動作を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態例のクロック発生装置が
発生するディザリング・クロックの周波数帯域を示す特
性図である。
【図9】本発明のクロック発生装置を適用した画像形成
装置の断面構成を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態の画像形成装置の制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図11】クロック発生装置の変調プロファイルを示す
図である。
【図12】本発明の実施の形態の画像形成装置の制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態の画像形成装置の制御系
の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
401 CPU 410 基準クロック発生部 420 ディレイチェーン部 430 同期信号検出部 440 切替制御部 450 セレクト部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相の異なる複数のクロックを生成する
    クロック生成部と、 前記複数のクロックのうちから何れかのクロックを選択
    して出力するとともに、出力されるクロックの1周期以
    内に、異なるクロックへ切り換えて出力するセレクト部
    と、を有することを特徴とするクロック発生装置。
  2. 【請求項2】 位相の異なる複数のクロックを生成する
    クロック生成部と、 出力されるクロックの1周期以内に、前記複数のクロッ
    クのうち少なくとも2つの互いに位相の異なるクロック
    を合成して出力するセレクト部と、を有することを特徴
    とするクロック発生装置。
  3. 【請求項3】 位相の異なる複数のクロックを生成する
    クロック生成部と、 前記複数のクロックのうちから何れかのクロックを選択
    して出力するセレクト部と、を有し、 前記セレクト部から出力されるクロックの1周期以内
    に、何れのクロックを選択するかを判断することを特徴
    とするクロック発生装置。
  4. 【請求項4】 位相の異なる複数のクロックを生成する
    クロック生成部と、 選択信号に基づいて前記複数のクロックのうちから何れ
    かのクロックを選択して出力するとともに、出力される
    クロックの1周期内の立ち上がり部に相当するクロック
    と立ち下がり部に相当するクロックとは異なるクロック
    を選択するセレクト部と、を有することを特徴とするク
    ロック発生装置。
  5. 【請求項5】 位相の異なる複数のクロックを生成する
    クロック生成部と、 選択信号に基づいて前記複数のクロックのうちから何れ
    かのクロックを選択して出力するセレクト部と、 前記セレクト部から出力されるクロックの1周期以内
    に、前記セレクト部へ選択信号を出力する切替制御部
    と、を有することを特徴とするクロック発生装置。
  6. 【請求項6】 前記切替制御部は、予め設定されている
    出力クロック情報に基づいて、複数のクロックのうち何
    れのクロックを選択するかを示す選択信号を生成して前
    記セレクト部へ出力する、ことを特徴とする請求項5記
    載のクロック発生装置。
  7. 【請求項7】 前記クロック生成部から出力される複数
    のクロックの位相差状態を検出する同期信号検出部を有
    し、 前記切替制御部は、予め設定されている出力クロック情
    報と、前記同期信号検出部により検出された位相差状態
    とに基づいて、複数のクロックのうち何れのクロックを
    選択するかを示す選択信号を生成して前記セレクト部へ
    出力する、ことを特徴とする請求項6記載のクロック発
    生装置。
  8. 【請求項8】 前記出力クロック情報は、予め記憶部に
    記憶されている、または、演算回路により設定されてい
    る、ことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれ
    かに記載のクロック発生装置。
  9. 【請求項9】 前記セレクト部で、出力されるクロック
    が、複数のクロックのうち1つのクロックから、他のク
    ロックへと切り換える際には、該1つのクロックと該他
    のクロックの論理が同じであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項8のいずれかに記載のクロック発生装置。
  10. 【請求項10】 前記クロック生成部は、位相の異なる
    複数の遅延クロックを生成するディレイチェーン部を有
    する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれ
    に記載のクロック発生装置。
  11. 【請求項11】 同調された基準クロックを生成する基
    準クロック発生部を有し、 前記クロック生成部は、前記基準クロック発生部から出
    力される基準クロックを遅延させて、位相の異なる複数
    の遅延クロックを生成するディレイチェーン部を有す
    る、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれに
    記載のクロック発生装置。
  12. 【請求項12】 前記セレクト部は、前記基準クロック
    発生部から出力される前記基準クロックと前記クロック
    生成部から出力される前記複数の遅延クロックとのうち
    から何れかのクロックを選択する、ことを特徴とする請
    求項11記載のクロック発生装置。
  13. 【請求項13】 入力される基準クロックに対して、出
    力するクロックの周期を分散させることにより、周波数
    帯域が拡散した状態のディザリング・クロックを出力す
    るクロック発生装置において、 位相の異なる複数のクロックを用いて、前記ディザリン
    グ・クロックを発生することを特徴とするクロック発生
    装置。
  14. 【請求項14】 同調された基準クロックを生成する基
    準クロック発生部を有し、 前記位相の異なる複数のクロックは、前記基準クロック
    発生部から出力される基準クロックを遅延させて生成さ
    れる、ことを特徴とする12記載のクロック発生装置。
  15. 【請求項15】 集積回路で構成される請求項1乃至請
    求項14のいずれかに記載のクロック発生装置。
  16. 【請求項16】 デジタル回路で構成される請求項15
    記載のクロック発生装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項16のいずれか1
    つのクロック発生装置が設けられた、ことを特徴とする
    基板。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項16のいずれか1
    つのクロック発生装置から出力されるクロックを用いて
    制御される、ことを特徴とする画像形成装置。
  19. 【請求項19】 位相の異なる複数のクロックのうちか
    ら何れかのクロックを選択して出力するとともに、出力
    されるクロックの1周期以内に、異なるクロックへ切り
    換える、ことを特徴とするクロック発生方法。
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