JP2001255359A - 試料のセンタリング手段を具備する冷却nmrプローブヘッド - Google Patents

試料のセンタリング手段を具備する冷却nmrプローブヘッド

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JP2001255359A
JP2001255359A JP2001034696A JP2001034696A JP2001255359A JP 2001255359 A JP2001255359 A JP 2001255359A JP 2001034696 A JP2001034696 A JP 2001034696A JP 2001034696 A JP2001034696 A JP 2001034696A JP 2001255359 A JP2001255359 A JP 2001255359A
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probe head
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マーレック ダニエル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 NMR測定を損なうことなくz軸方向の温度
勾配がかなり低減された冷却NMRプローブヘッドを提
供する。 【解決手段】 極低温に冷却可能なRF(無線周波数)
受信コイル装置と、z軸方向に延在してNMR測定によ
り検査されるべき試料物質が入った試料チューブ6を収
納する室温パイプ4とを備えて成るNMR(核磁気共
鳴)プローブヘッドは、測定位置の前記試料チューブ6
を前記室温パイプ4の軸を中心にセンタリングするため
に、センタリング手段を設けたことを特徴とし、それに
よりNMR測定を損なうことなく、z軸方向の温度勾配
を簡単に且つ大幅に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低温に冷却可能
なRF(無線周波数)受信コイル装置と、z軸方向に延
在してNMR測定により検査されるべき試料物質が入っ
た試料チューブを収納する室温パイプとを備えて成るN
MR(核磁気共鳴)プローブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷却NMRプローブヘッドは、
例えば米国特許第5,247,256から公知である。
【0003】プローブヘッドは、高度に均質な静的B0
磁場を発生させるために、磁石中に設置されるが、測定
中の受信NMR信号のSN比を向上させるために、z軸
の周りに配置される好適な熱交換装置と熱伝導部材を用
いて動作中に約10〜25Kの温度にまで冷却されるR
F受信コイルを備えて成る。RF受信コイルは、断熱上
の理由で真空化領域に置かれ、その真空化領域は、主と
して、試料チューブを収納するためにz軸を中心に円筒
状に配設される室温パイプが貫通するプローブヘッド
の、通常金属のケースによって形成される。RF信号を
試料からRF受信コイルまで通過可能とするために、さ
もなければ金属製である室温パイプは、コイルの軸方向
領域においては、ほとんどの場合ガラス製のパイプであ
るRF透過性内部パイプによって置き換えられ、この内
部パイプは空密状態で室温パイプの金属部分に接続され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】試料チューブを底部か
ら室温パイプに挿入した後、下から室温パイプを通って
流れる暖気を用いて所望の温度(通常約300K)に略
維持して試料物質の温度を制御する。しかし、これによ
って、測定用試料がNMR共鳴器の10〜25Kに冷却
されたかなり冷たい周囲を“感じ”て、熱をこの方向に
放射する。この失われた熱は、押し寄せる暖気の流れに
より連続的に補充されて、測定用試料が略所望の温度に
確実に維持されねばならない。そのため、軸方向及び半
径方向の温度勾配が、測定試料に生じ、NMR測定を大
きく損なう。
【0005】したがって、本発明の課題は、上記の特徴
を備え、NMR測定を損なうことなくできるだけ簡単な
技術的手段を用いて動作中に生じる温度勾配がかなり低
減された冷却NMRプローブヘッドを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
り、測定位置の試料チューブを室温パイプの軸を中心に
センタリングするセンタリング手段を設けることによっ
て、驚くほど簡単かつ有効に、達成される。
【0007】交換可能な試料チューブに加えて、本発明
のNMRプローブヘッドは、いわゆるフロースルーヘッ
ドを含み、当該フロースルーヘッドにおいては、試料チ
ューブが固定して設置され、検査されるべき流体が一方
側(底部側)の狭い導管を通じて導入され、他方側(頂
部側)から導出される。この種のプローブヘッドは、連
続的な流路において用いていもよく、また、(より長い
測定期間のために)フロー・アンド・ストップモードで
用いてもよい。これらのプローブヘッドは、試料の急速
な導入や、液体クロマトグラフィー分離セルにしたがっ
た重要な分析工程のために用いられる。前者は、フロー
スループローブヘッドと呼ばれ、後者は、LC-NMR
カップリングと呼ばれる。この種のプローブヘッドは、
LC(液体クロマトグラフィー、特にHPLC(高圧液
体クロマトグラフィー))ヘッドとも呼ばれる。この種
のプローブヘッドは、特に極低温技術の便益を受けるこ
とができ、また本発明に係るさまざまな態様の便益も受
けることができる。
【0008】z軸に対して半径方向に延びる横方向の温
度勾配は、冷却プローブヘッドの動作中に発生する可能
性があり、スペクトルにおけるまたロック装置における
不安定性の主な原因となるが、試料の底部から観測ポイ
ントまでの、z軸方向に沿う局部的軸方向温度勾配が組
み込まれた結果である。局部的軸方向温度勾配は、単位
面積あたりの熱損失と、調温用ガスの質量流量の局部的
逆数の積で与えられる。この質量流量の分布は、室温パ
イプのz軸からの試料チューブの軸の対称性及び角変位
に依存する。この対称性は、全体の積における係数とし
て現れるので、室温パイプ内における測定用試料の僅か
な軸方向の変位又は傾きでも調温用の流れに対して大き
な影響力を有する。したがって、提案されたセンタリン
グ手段は、xy平面における温度勾配の低減と冷却プロ
ーブヘッドにおけるNMR信号の質の改善に関してかな
りの効果を有しうる。
【0009】特に簡単に実現できる更なる発展した態様
においては、センタリング手段は、室温パイプと試料チ
ューブとの間に配設され、室温パイプのz軸を中心に対
称に配分される1以上のスペーサから成る。
【0010】これらのスペーサは、測定位置の試料チュ
ーブの底部の領域に、及び/又は、試料チューブに面す
る室温パイプの側の室温パイプの装入開口部の領域に配
設してもよい。
【0011】あるいは、これらのスペーサは、RF受信
コイル装置の軸方向全長に亘り延在し、かくして室温パ
イプ内の試料チューブの可能な限り正確なセンタリング
がもたらされるようにしてもよい。
【0012】本発明に係るNMRプローブヘッドの有利
な態様においては、数個の、好ましくは3個から8個の
間の、特に6個のスペーサが、室温パイプのz軸を中心
に対称的に配分される。この構成は、今でのところ最良
の結果をもたらす。
【0013】別の発展した態様においては、スペーサ
は、z軸方向に延在する弾性を有する細長い細片であっ
て、測定位置の試料チューブとは反対側のその各端部に
おいて室温パイプと剛固に接続され、測定位置の試料チ
ューブの側のその各端部は、試料チューブに向って膨れ
たビードを有し、その自由な脚部は、室温パイプに着座
している細長い細片から成る。この態様のセンタリング
手段は、特に簡単で、製造に費用がかからず、現存のN
MRプローブヘッドに簡単に組み込むことができる。
【0014】NMR測定の外乱を防止するために、スペ
ーサは、RF放射に対して透過性であって、できれば磁
気的に補償された材料から製造されるべきである。
【0015】好ましい別の態様においては、スペーサ
は、約100μmの厚さとz軸を横断する約0.5mm
〜2mm、好ましくは約1mmの幅を有するシート状金
属片から成る。
【0016】本発明に係るNMRプローブヘッドの特に
好ましい態様は、RF受信コイル装置と室温パイプとの
間に配置され、半径方向に室温パイプを囲み、z軸方向
に延在する放射シールドであって、RF場に対してほと
んど完全な透過性を有し、又はRF場に対して5%未満
の、好ましくは1%未満の吸収性を少なくとも有するz
軸方向に配向された1以上の材料から製造された放射シ
ールドを備える。
【0017】極低温技術は、先般来、熱放射による損失
を小さくするために放射シールドを用いてきたが、この
方法は、冷却NMRプローブヘッドには直接応用できな
い。なぜならば、熱放射を反射する通常金属製の放射シ
ールドは、測定試料からRF受信コイルへのRF場の伝
搬を完全に阻止するか又は少なくとも強く損なって、入
力されるNMR信号が少なくとも大きく減衰され、歪め
られあるいは完全に利用不能となるからである。
【0018】本発明による課題の解決にしたがって、R
Fコイルと室温パイプとの間の真空に設けられる放射シ
ールドは、ただ単にz軸方向に配向された材料から成
る。放射シールド材の軸方向の配向によって、その限定
された感受性がNMR信号の解像度を損なうのを防止す
る。他方、当該放射シールド材の物理的性質は、ラジオ
周波数放射の領域においては、できるだけ大きな透明性
を持つべきである。ほとんどの場合、この材料特性は、
失われた熱の測定試料側への戻り反射があまり大きくな
いというそれに関連した不利を有する。
【0019】N個の放射シールドが半径方向において互
いに最小限離れており、互いに接触していないか、せい
ぜい、点で、あるいは線で接触していて、熱的な「短
絡」に至るであろう半径方向の個々の放射シールド間の
直接の熱伝導を防止するのが有利である。放射シールド
間のたまにおきる接触は、特に選ばれた材料の熱伝導性
が非常に低い場合は、大きな問題ではない。個々の接触
ポイント又は線が、互いに十分間隔が空けられている限
り、半径方向に配された放射シールドの全体の熱伝導
は、本発明の目的からはほとんど無視してよい。
【0020】NMRプローブヘッドの本発明に係る別の
態様においては、10μm≦λ≦100μmの波長範囲
の放射を反射あるいは少なくとも吸収し、100mm>
λの波長範囲の放射に対して透過性を有する材料から、
放射シールドが構成されていることが特に好ましい。前
者の波長範囲は、測定試料と冷却されたNMRコイル間
の温度差に対応する約20K〜300Kの間の温度での
熱放射に対応する。後者の波長範囲は、3GHzより低
い周波数の放射に対応し、その場合、NMR測定に対し
て重要なRF範囲は、数MHzと約1GHz弱との間に
ある。
【0021】考慮されるRF範囲においてほとんど吸収
による損失がなく、他方上記の熱放射範囲において透過
性を有しない最適の材料は、例えば、ガラス又は石英で
ある。
【0022】本発明に係るNMRプローブヘッドの放射
シールドは、理論的には、室温パイプを同軸に囲むチュ
ーブとして構成可能である。しかし、チューブ材は、通
常厚みが大きすぎるであろう。放射シールドは、また、
一方向箔から構成することもできるが、その製造及び処
理は比較的困難である。z軸方向に沿う箔の配向は、例
えば、機械的な引張応力を加えることにより実現するこ
とができる。それに対して、ある態様においては、放射
シールドが一方向織物から製造されていることが好まし
い。対応する好適な材料から成るこの種の一方向織物
は、市販されている。
【0023】これらの織物は、繊維マットから成るのが
好ましくは、特に、直径10μm未満、及び全体の厚さ
が約30μmの繊維から製造された繊維ガラスマットか
ら成るのが好ましい。そのような繊維ガラスマットを用
いるときは、個々の円筒状の放射シールドの半径方向の
配列を設ける代わりに、室温パイプの周りにその真空側
に螺旋状に数層に繊維ガラスマットを巻くことが好適で
あろう。
【0024】さらに特に好ましい態様においては、放射
シールドは、z軸方向に配向された棒材又は繊維、好ま
しくは、ガラス繊維及び/又は石英繊維から成り、半径
方向に室温パイプの軸の周囲に配置される。この種の繊
維は、直径10〜50μmのものが利用可能である。5
μm未満の直径を有するガラス製のフィラメントも利用
可能であるが、これは多分加工するのが困難である。
【0025】さらに好適な発展形態においては、放射シ
ールドは、個別のフィラメントよりやや高い全体的な機
械的安定性を有する繊維の束からなり、したがってより
加工しやすく、棒材に類似している。
【0026】本発明の各態様においては、棒材又は繊維
は、空間的に支持されない状態で配置して、その端部に
おいてのみ固定してよい。
【0027】あるいは、棒材又は繊維は、室温パイプに
対して同軸に配置された支持パイプに、好ましくは、R
F受信コイル装置に面する室温パイプの側に取り付けて
よい。
【0028】好ましいさらに他の発展態様においては、
棒材又は繊維は、接着による測定用試料からRF受信コ
イルへのRF放射の減衰を防止するために、RF放射に
対して透過性の接着剤を用いて支持パイプ又は室温パイ
プに取り付けられる。
【0029】さらに他の有利な態様においては、棒材又
は繊維は、室温パイプの周りに周辺方向に密集して詰め
られ、半径方向に見たときの「目視可能な隙間」がない
ようにする。このようにして、棒材又は繊維は、周辺方
向に結合された放射シールドを形成する。
【0030】本発明に係るNMRプローブヘッドのある
態様においては、RF受信コイル装置と試料チューブと
の間に、z軸方向に延在し、半径方向に試料チューブを
囲む調温手段であって、好ましくは、高い熱伝導性を有
し、又はRF場に対してほとんど完全な透過性を有し、
RF場に対して5%未満、好ましくは1%未満の吸収率
を少なくとも有する材料から製造された調温手段が、配
置される。
【0031】これにより、熱が測定用試料から放散する
こと、したがって不均一な冷却を、受信されるNMR信
号を大きく損なうことなく防止することができる。その
ような調温手段が試料チューブの周囲の加熱された空気
流に対して有する利点は、熱効率が試料チューブの軸方
向の全長に亘り均一に作用し得るという点である。中心
領域は、かくして縁部領域と同じくらい良く調温され、
それにより効果的に軸方向の温度勾配を防止する。
【0032】これに対して、従来の加熱された空気流
は、本発明に係る加熱手段がない場合、通常試料チュー
ブの下端部の室温パイプに入り、この場所で試料チュー
ブの加熱を開始し、軸方向に上昇する間冷却されつづけ
る。試料チューブの上側の領域における加熱された空気
流の温度は、したがって、常に、下側の領域よりも低い
であろうし、それにより必然的に試料チューブの上側領
域の調温性能を低下させる。その結果、常に、軸方向の
温度勾配が生じ、この温度勾配は、単位時間あたりの空
気の量を増大させることにより幾分低減できるが、原理
的に防止することが不可能である。さらに、この対応策
も大いに制限されている。なぜならば、もし単位時間あ
たりの空気の量が大きすぎれば、試料チューブを振動の
影響なしに位置決めしたり、しかるべく回転させたりす
ることはもはや保証できなくなるからである。
【0033】この態様の可能な別の発展した形態におい
ては、調温手段は、1mm未満、好ましくは、50μm
未満の半径方向の厚さを有し、試料チューブをRF受信
コイル装置の軸方向領域において囲み、波長範囲100
nm≦λ≦100μmにおける放射を少なくとも部分的
に吸収し、波長範囲λ>100mmにおける放射に対し
て透過性を有する材料で形成された層を備えて成る。
【0034】この層の均一な加熱のために、本発明に係
るNMRプローブヘッドは、加熱手段を備えることが好
ましい。
【0035】好ましい別の発展形態においては、加熱手
段は、この層に波長範囲100nm≦λ≦100μmの
放射、特に熱放射を照射する装置を備え、この装置は、
RF受信コイル装置に面する室温パイプの側部に配置さ
れていることが好ましい。
【0036】すでに室温パイプを構成するのに使用可能
な多くの材料が、所望の波長範囲において、吸収を行な
うので、上記照射を用いた加熱は特別な放射吸収層を必
要としない。
【0037】放射吸収加熱層は、大きな領域で室温パイ
プを囲んでよい。あるいは、この層は、周辺方向に互い
に離隔して配置された軸方向に延在する細片として室温
パイプの周囲に配してもよい。
【0038】他の発展態様としては、上記層が導電性を
有し、電圧の印加により加熱可能であることが特に好ま
しい。
【0039】それに代わり、あるいは、それに加えて、
更なる態様においては、調温手段は、各々出線及び帰線
導体を備えて成り、良好な電気的伝導特性を有する、薄
い、特に層状の材料の1以上の加熱コイルから成る。各
加熱コイルの出線及び帰線導体は、互いに電気的に一端
で接続され、他端で電流源から加熱電流を供給されるこ
とが可能である。
【0040】特に好ましい態様においては、加熱コイル
の出線及び帰線導体は、電流が流れている間の外乱性磁
場の発生をできるだけ少なくするために、互いにできる
だけ小さな間隔でバイファイラ巻き状に配置される。
【0041】なお、加熱コイルの出線及び帰線は、絶縁
層又は絶縁細片により互いに電気的に絶縁されて重ねて
配置された2つの長手の細片から成るのが有利である。
【0042】さらに好ましい別の態様においては、加熱
コイルの出線及び帰線は、異なる磁気的感受性を有する
材料であって、各加熱コイル全体が外部に向かって磁気
的に補償されるように選択される材料から製造されるこ
とが好ましい。
【0043】調温手段は、1以上の加熱コイルが室温パ
イプの周囲に螺旋状に配置されるように幾何学的に設計
することができる。
【0044】代わりに、数個の、好ましくは少なくとも
8個のz軸と平行に延在する加熱コイルを、室温パイプ
のz軸を中心に周辺方向に互いに離隔させて配すること
も可能である。
【0045】有利なのは、加熱コイルの空間的な向き
が、加熱コイルがRF受信コイル装置と最小限度で結合
されるような向きであることである。
【0046】できるだけ良好な導電性を示す材料(例え
ば銅)を有する加熱コイルが好ましく、その場合、導体
は、四角形(正方形でもよい)又は円形の断面(一般
に、10μmx10μm以下の大きさ)を有する。結果
として全体として非常に小さい表面を覆うので、室温パ
イプは、RF場に対して良好な透過性を維持し、RF損
失は、加熱導体の表面が小さいことと良好な電気的(し
たがってRF)伝導性の両方により非常に低い。
【0047】上記態様のさらに別の発展態様において
は、電流源と加熱コイルとの間にローパスフィルタを設
けて信号ひずみや残留減衰量を最小化してもよい。
【0048】別の発展態様においては、電流源と加熱コ
イルとの間に、共鳴周波数がNMR測定に関連するもっ
とも感受性の高いRF周波数である並列共振回路を設け
ることも好ましい。そのような除波回路も、外乱信号の
RF受信コイルへの伝達を防止し、加熱コイルを介して
のRF信号の不要な結合による消失(coupling-out)を
最小化することができる。
【0049】別の態様においては、電流源は、静磁場に
おける更なる外乱をできるだけ小さく保つために、加熱
コイルに交流を供給するのが有利である。角周波数は、
それにより、発生する側波帯がすべて観察されるNMR
スペクトル窓の外部にあるように選択される。
【0050】本発明の他の有利な態様は、本発明の説明
及び図面から抽出することができる。上述の及びこれか
ら述べる特徴は、本発明にしたがい、個別に又はまとめ
て、いかなる任意の組み合わせにおいても用いることが
可能である。図示し、説明された態様は、網羅的な列挙
としててではなく、むしろ本発明を説明するための例示
としての性格を有すると理解されるべきである。
【0051】
【発明の実施の形態】本発明を添付の図面を参照してそ
の実施の形態により、より詳細に説明する。
【0052】図1a〜図1cは、z軸を中心に対称的に
配置された4つのスペーサ10を有するセンタリング手
段を備えて成る本発明のNMRプローブヘッドの好適な
実施の形態を示す。室温パイプ4中に試料チューブ6を
正確にセンタリングすることは、対流を防止し、かくし
て試料物質7における温度勾配の生成を防止する。
【0053】現在利用可能なNMRプローブヘッドは、
内部パイプ5の領域の室温パイプ4の内径が約5.6m
mであり、ほとんどの試料チューブ6は、外径5.0m
mである。この結果試料チューブ6の外壁から内部パイ
プ5の内壁までの平均距離a+b=0.33mmとな
る。図1cでは、この隙間は、本発明に係るスペーサ1
0により、通路「a」として規定されて埋められてい
る。残りの距離bは、容易に挿入できるようにそして室
温パイプ4内における試料チューブ6がほとんど接触す
ることなく回転できるように維持されているが、aは、
0.2mmのオーダーで、bは、約0.1mmであるべ
きである。これらの数値により、半径方向の温度勾配に
関してかなりの改善が、すでにもたらされる。
【0054】図7aは、下記で説明されるが、本発明の
NMRプローブヘッドの構成をさらに詳細に示す。
【0055】本発明の装置の動作を以下に説明する。
【0056】図2は、従来のNMRプローブヘッドの断
面を示し、放射性の熱流Qは、試料チューブ6から半径
方向にRF受信コイル装置1の方に通る。なぜならば、
受信コイル装置1は、約25Kの極低温に維持され、試
料チューブ6は、下方から供給される調温された空気流
8を用いて略室温に維持されるべきであるからである。
試料チューブ6からの熱放射は、調温流8により供給さ
れる熱を考慮に入れて、図2の右側に模式的に示すよう
に、試料チューブ6内で軸方向の温度依存性を有するこ
とになる。
【0057】試料物質7内の比較的高い温度勾配は、し
ばしば、記録されるNMRスペクトルに好ましくない劣
化をもたらす。化学シフトの温度依存性のため、線幅が
大きくなり、2つの物質の同時シミング(shimming)を
妨げることがある。この効果は、水の場合特に顕著であ
る。
【0058】また、もし温度勾配が臨界値を超えると対
流効果も生じうる。その結果としての変動は、シミング
及びNMR実験の最中の安定性をかなり損なうことがあ
る。
【0059】z軸方向の温度勾配に加えて、もし、試料
チューブ6が室温パイプ4の中央に正確に位置決めされ
なければ、図3aの水平断面図に模式的に示すように、
横方向の勾配も発生し得る。
【0060】左(L)側と右(R)側との間の異なる流
れ抵抗の結果として生じる互いに異なる質量流量によ
り、いずれの側にも異なる長手方向勾配が生じ、横方向
温度勾配をもたらすが、これは、図3bに示すように頂
部に行くほどはっきりする。示された3つの温度依存性
のうち、中央のものは、対称的な場合を示す。
【0061】この勾配は、さらに、図4aに模式的に示
されるように、通常液体である試料物質7中における対
流の形成を促進する。z軸方向の関連する温度依存性を
図4bに示す。右側(=R)の温度依存性はそのため左
側(=L)の温度依存性とかなり相違することがある。
【0062】この効果を打ち消すには、室温パイプ4の
中心部5を良好な熱伝導性を有する材料から製造しそれ
によって、横方向の温度勾配(x−y方向)をかなり低
減することである。しかし、無視できるほど小さいRF
放射吸収性を有し、また、必要な高い熱伝導性も示す材
料のみが使用可能である。具体例は、サファイヤであ
る。
【0063】図5は、低い熱伝導性(破線)と高い熱伝
導性(実線)での室温パイプ4、特に内部パイプ5の場
合の状況を示す。z軸に沿う温度依存性は、それによっ
てほとんど影響されることはありえない(その2つの極
値の平均であること以外)。試料チューブ6の上部の取
り付け点直前の温度依存性のみが改善可能である。室温
パイプ4に単に熱伝導対策を施すだけではリニアな温度
勾配を除去することはできない。
【0064】図6は、室温パイプ4の内部パイプ5の軸
方向領域に調温手段11を備えて成る本発明に係るNM
Rプローブヘッドの縦断面略図とz軸に沿う関連する温
度依存性を示す。調温手段11は、例えば、加熱手段1
9用いた内部パイプ5の領域における室温パイプ4上の
対応する面の電熱及び/又は放射熱により実現される。
図の右側に示すz軸に沿う温度依存性は、調温手段がな
い場合(実線)と調節された調温手段を有する場合(破
線)の状況を示し、後者の場合、全z軸に亘りほとんど
一定の温度を示す。
【0065】模式的に図7aに示された本発明に係るN
MRプローブヘッドの実施の形態は、z軸に関して対称
に、軸方向に延在する室温パイプ4の周囲に配置された
RF受信コイル装置1を備えて成る。室温パイプ4は、
NMR測定により検査されるべき試料物質7を入れた試
料チューブ6を収納する役目を果たす。
【0066】RF受信コイル装置1は、熱伝導体2に装
着されるが、この熱伝導体2は、RF受信コイル装置1
を極低温、通常は、T1≒25Kに冷却する役目を果た
す。
【0067】室温パイプ4の上部及び下部は、NMRプ
ローブヘッドのケーシング3に接続されるが、その中心
部は、RF場に対して透過性の内部パイプ5(主にガラ
ス製)から成る。試料チューブ6は、室温パイプ4内部
に軸方向に突出し、ガス流8により測定中所望の温度に
維持される。ガス流8は、室温T2≒300Kに略調温
される。
【0068】図7a及び図7bに明確に示されるよう
に、受信コイル装置1と室温パイプ4との間に、室温パ
イプ4を半径方向に囲み、z軸方向に延在する幾つかの
放射シールド9が配置されている。放射シールド9は、
z軸方向に配向され、RF場に対してほとんど完全な透
過性を有する材料で作られている。放射シールド9は、
図7bに明瞭に示されるように、半径方向に互いに離隔
され、互いに接触してないか、せいぜい点接触あるいは
線接触する程度である。それらは、0.1mm未満、好
ましくは、50μm未満の半径方向厚さを有する。放射
シールド9は、好ましくは、ガラス又は石英から製造さ
れる。
【0069】本発明で必要とされる材料のz軸方向の配
向を得るために、放射シールド9は、一方向箔、一方向
織物、特に繊維ガラスマット、軸方向に延びる棒材もし
くは繊維、好ましくはガラスもしくは石英繊維又は繊維
束から形成してよい。放射シールド9は、空間内に支持
されない状態で配置してその端部でのみ取り付けるよう
にしてよく、あるいは、実施の形態のように室温パイプ
4に取り付けてもよい。
【0070】わかり易くするために、図6、7a及び7
bには、本発明に係るセンタリング手段を示していない
が、上述のいかなる態様としても、組み込むことが可能
である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極低温に冷却可能なRF(無線周波数)受信コイル装置
(1)と、z軸方向に延在してNMR測定により検査さ
れるべき試料物質が入った試料チューブ(6)を収納す
る室温パイプ(4)とを備えて成るNMR(核磁気共
鳴)プローブヘッドにおいて、測定位置の前記試料チュ
ーブ(6)を前記室温パイプ(4)の軸を中心にセンタ
リングするために、センタリング手段を設け、当該セン
タリング手段は、前記室温パイプ(4)と前記試料チュ
ーブ(6)との間に配設された1以上のスペーサ(1
0)から成るようにしたので、NMR測定を損なうこと
なく、z軸方向の温度勾配をかなり低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは、センタリング手段を備える本発明の
装置の縦断面略図であり、図1bは、図1aの装置の水
平断面図であり、そして図1cは、測定位置の試料チュ
ーブを有する図1aの装置の拡大詳細図である。
【図2】z軸方向の関連した温度依存性とともに示す従
来技術の冷却NMRプローブヘッドの縦断面略図であ
る。
【図3】図3aは、室温パイプに非対称的に導入された
試料チューブを有する装置の水平断面略図であり、図3
bは、図3aの装置に関連したz軸方向の温度分布を示
す略図である。
【図4】図4aは、室温パイプを、非対称的に導入され
た試料チューブと測定試料内に示される対流とともに示
す縦断面略図であり、図4bは、図4aの装置の左右の
側のz軸方向の関連する温度依存性を示す略図である。
【図5】試料チューブが非対称的に室温パイプに導入さ
れ、RF受信コイルの領域にある室温パイプの内側が良
好な熱伝導性を有する場合の、z軸方向の調温ガスへの
温度依存性を示す略図である。
【図6】調温手段を有する本発明の装置の縦断面略図を
z軸方向の関連する温度依存性とともに示す図である。
【図7】図7aは、室温パイプとRF受信コイル装置と
の間に放射シールドを有する本発明のNMRプローブヘ
ッドの縦断面略図であり、図7bは、図7aの装置のR
F受信コイル装置の軸領域の水平断面略図である。
【符号の説明】
1 受信コイル装置 4 室温パイプ 5 内部パイプ 6 試料チューブ 8 ガス流 9 放射シールド 10 スペーサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温に冷却可能なRF(無線周波数)
    受信コイル装置(1)と、z軸方向に延在してNMR測
    定により検査されるべき試料物質(7)が入った試料チ
    ューブ(6)を収納する好ましくは円筒状の室温パイプ
    (4)とを備えて成るNMR(核磁気共鳴)プローブヘ
    ッドにおいて、 測定位置の前記試料チューブ(6)を前記室温パイプ
    (4)の軸を中心としてセンタリングするために、セン
    タリング手段を設け、当該センタリング手段は、前記室
    温パイプ(4)と前記試料チューブ(6)との間に配設
    された1以上のスペーサ(10)から成ることを特徴と
    するNMRプローブヘッド。
  2. 【請求項2】 数個の、好ましくは3個から8個の間
    の、特に6個のスペーサ(10)が、前記室温パイプ
    (4)のz軸を中心に対称的に配分されていることを特
    徴とする請求項1記載のNMRプローブヘッド。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ(10)は、測定位置の前
    記試料チューブ(6)の底部の領域に、かつ前記試料チ
    ューブ(6)に面する前記室温パイプ(4)の側に配設
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載のNM
    Rプローブヘッド。
  4. 【請求項4】 前記スペーサ(10)は、前記RF受信
    コイル装置(1)の軸方向全長の周りに、前記試料チュ
    ーブ(6)に面する前記室温パイプ(4)の側に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載のNMR
    プローブヘッド。
  5. 【請求項5】 前記試料チューブ(6)用のスペーサ
    (10)が、前記試料チューブ(6)に面する前記室温
    パイプ(4)の側の前記室温パイプ(4)の装入開口部
    の領域に配設されていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかの項に記載のNMRプローブヘッド。
  6. 【請求項6】 前記スペーサ(10)は、z軸方向に延
    在する可撓性を有する細長い細片であって、測定位置の
    試料チューブ(6)とは反対側のその各端部において室
    温パイプ(4)と剛固に接続され、測定位置の試料チュ
    ーブ(6)の側のその各端部は、当該試料チューブ
    (6)に向かって膨れたビードを有し、その自由な脚部
    は、前記室温パイプ(4)に着座している細長い細片、
    から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項
    に記載のNMRプローブヘッド。
  7. 【請求項7】 前記スペーサ(10)は、RF放射に対
    して透過性の材料から形成されていることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかの項に記載のNMRプローブヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記スペーサ(10)は、磁気的に補償
    された材料から製造されていることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかの項に記載のNMRプローブヘッド。
  9. 【請求項9】 前記スペーサ(10)は、約100μm
    の厚さとz軸を横断する約0.5mm〜2mm、好まし
    くは約1mmの幅を有するシート状金属片から製造され
    ていることを特徴とする請求項8記載のNMRプローブ
    ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記RF受信コイル装置(1)と前記
    室温パイプ(4)との間に、z軸方向に延在し、半径方
    向に前記室温パイプ(4)を囲む、少なくとも一つの、
    好ましくは数個の放射シールド(9)であって、RF場
    に対してほとんど完全な透過性を有し、又はRF場に対
    して5%未満の、好ましくは1%未満の吸収性を少なく
    とも示す、z軸方向に配向された1以上の材料から製造
    された放射シールド(9)を設けることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかの項に記載のNMRプローブヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 前記RF受信コイル装置(1)と前記
    試料チューブ(6)との間に、半径方向に試料チューブ
    (6)を囲み、z軸方向に延在する調温手段(11)で
    あって、好ましくは、高い熱伝導性を有し、RF場に対
    してほとんど完全な透過性を有するか、あるいはRF場
    に対して5%未満、好ましくは1%未満の吸収率を少な
    くとも有する材料から製造された調温手段(11)が配
    置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かの項に記載記載のNMRプローブヘッド。
  12. 【請求項12】 前記調温手段(11)は、各々出線及
    び帰線導体を備えて成り、良好な導電性を有する、薄
    い、特に層状の材料の1以上の加熱コイルから成り、前
    記加熱コイルの前記出線及び帰線導体は、互いに一端で
    電気的に接続され、他端で電流源から加熱電流を供給さ
    れ得ることを特徴とする請求項11記載のNMRプロー
    ブヘッド。
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