JP2001255333A - 試料溶液特性の評価方法 - Google Patents

試料溶液特性の評価方法

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JP2001255333A
JP2001255333A JP2000069056A JP2000069056A JP2001255333A JP 2001255333 A JP2001255333 A JP 2001255333A JP 2000069056 A JP2000069056 A JP 2000069056A JP 2000069056 A JP2000069056 A JP 2000069056A JP 2001255333 A JP2001255333 A JP 2001255333A
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Norishige Kawahara
徳重 川原
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Ebara Udylite Co Ltd
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Ebara Udylite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの成分の存在が想定される溶液を管理す
るに当たり、ある溶液が問題のない他の溶液と同じであ
るかどうかを簡単に判断、評価するための方法を提供す
ること。 【解決手段】 試料溶液の物性を測定するに当たり、一
つの連続的に変化させうる因子を定め、当該因子の複数
の異なる条件下において、異なる条件下における試料溶
液の複数の測定可能な物性を測定し、連続的に変化する
因子に対応する試料溶液の物性の変化を記録する試料溶
液特性の評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料溶液の評価方
法に関し、更に詳細には、多種の成分が含まれている試
料溶液について、条件を連続的に変えつつ複数の物性を
測定することにより、他の溶液と対比することを可能と
する試料溶液の評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】実際の工業の現場において使用される溶
液は、使用と共に反応の進行による副生成物の蓄積や不
純物の混入などの問題が生じる。このため、一般には溶
液の物性を種々の分析手段により測定し、管理してい
る。
【0003】このような溶液の管理に用いられる分析手
段としては、比重、粘度、表面張力等の物理的性質の測
定、pHや電気伝導度の測定、溶液中に含まれる主要無
機イオン濃度や有機分子イオン濃度等を測定する方法が
挙げられる。そして溶液中の成分の分析のためには、滴
定方法や分光法、原子吸光法、クロマト法、電気分解法
等の機器分析方法が採用される。
【0004】これらの方法では、個別に分析してその数
値を、例えば標準値と対比することが多いが、場合によ
っては溶液自体の性能は相違するが、通常の定量分析で
は、同じ分析値を指示することがあり、管理に困難を来
すことがある。
【0005】このような場合、更に他成分について微量
分析を行ったり、製品の処理条件を変化させた処理試験
という手法をとりそのデータから違いを判断することが
多い。しかし、どちらにせよ時間と人手と費用がかかる
方法であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、多くの成
分の存在が想定される溶液を管理するに当たり、ある溶
液が問題のない溶液と同じであるかどうかを簡単に判
断、評価するための方法が求められており、このような
方法を提供することが本発明の課題である。
【0007】更に、それのみでなく、例えば、(1)同
じ原料でもロット間の違いを識別評価する、(2)同じ
原料でメーカーの違いを識別評価する、(3)同じ製品
でもロット間の違いを識別評価する、(4)同じ製品で
建浴液と使用液の違いを識別評価する、(5)同じ目的
の製品でもメーカー別の溶液特性を識別評価する、
(6)溶液や固体を含有した溶液の類似製品を数値識別
する方法、等の場合に溶液の特性を評価するための方法
の提供も本発明の課題である。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った結果、単に一定条件下での
試料溶液の複数の物性を測定するだけでなく、条件を変
化させた複数の条件下で複数の物性を測定し、これらを
総合的に判断することにより、溶液間の細かい相違まで
見出すことができ、それらの特性を容易に評価しうるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、試料溶液の物性を測定
するに当たり、一つの連続的に変化させうる因子を定
め、当該因子の複数の異なる条件下において、異なる条
件下における試料溶液の複数の測定可能な物性を測定
し、連続的に変化する因子に対応する物性の変化を記録
する試料溶液特性の評価方法である。
【0010】また本発明は、一つの連続的に変化させう
る因子が、試薬溶液の添加量または試薬溶液添加後の時
間である上記の試料溶液特性の評価方法である。
【0011】更に本発明は、試薬溶液としてアルカリま
たは酸溶液を用い、一定濃度の当該溶液を測定すべき試
料溶液中に、段階的に注入することにより添加アルカリ
または酸溶液量を連続的に変化させ、試薬溶液注入の各
段階毎に試料溶液のpH値と、透過度、吸光度、伝導
度、温度、酸化還元電位から選ばれる物性の1種以上と
を測定し、添加アルカリまたは酸溶液量に対応するpH
値と、透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位か
ら選ばれる1種以上の物性値とを記録する試料溶液特性
の評価方法である。
【0012】更にまた本発明は、試薬溶液としてアルカ
リまたは酸溶液を用い、一定量の当該溶液を測定すべき
試料溶液中に注入し、注入後適当な時間間隔で溶液のp
H値と、透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位
から選ばれる物性の1種以上を測定し、時間毎のpH値
と透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位から選
ばれる1種以上の物性値を記録する試料溶液特性の評価
方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のように試料溶液
の物性を測定するに当たって、一つの連続的に変化させ
うる因子を定め、この変化させた因子の各々の条件下に
おいて、試料溶液の複数の測定可能な物性を測定し、こ
の物性の変化を記録することにより試料溶液を特徴付
け、評価する方法である。
【0014】本発明における連続的に変化させうる因子
とは、試料溶液の状態に何らかの変化を与えることがで
きる因子をいい、試料溶液を特徴づけるのに必要なもの
を適当に選択することができる。
【0015】このような因子の例としては、試薬溶液の
添加量、試薬溶液添加後の時間、温度、pH、伝導度等
が挙げられる。このうち、試薬溶液としては、酸溶液、
アルカリ溶液、還元溶液、酸化溶液等が挙げられる。
【0016】また本発明の試料溶液の複数の測定可能な
物性としては、一般に溶液の分析で用いられるものを挙
げることができ、試料溶液の物理的性質、例えば比重、
粘度、表面張力、pH、酸化還元電位、電気伝導度や、
試料溶液中に含まれる主要無機イオン濃度、有機分子イ
オン濃度等が挙げられる。
【0017】これらのうちpHの測定方法としては、複
合ガラス電極方法やISFET(イオン感応性電界効果
型トランジスター)を使用する方法を挙げることができ
る。また、試料溶液中の成分の分析のためには、滴定方
法や分光法、原子吸光法、クロマト法、電気分解法等の
機器分析方法を挙げることができる。
【0018】更に、本発明の評価方法では、測定すべき
試料溶液中で、連続的に変化する因子により生じると予
測される反応を検出するための検出試薬を添加すること
ができる。これら検出試薬の例としては、キレート剤、
酸アルカリ指示薬、酸化還元指示薬、金属指示薬、キレ
ート指示薬等が挙げることができる。
【0019】なおいうまでもないが、連続的に変化させ
うる因子と、測定すべき物性は異なるものでなければな
らない。例えば、連続的に変化させうる因子として温
度、pH、伝導度等を選んだとき、測定すべき物性とし
てこれらを選択することはできない。
【0020】本発明により、特性が評価される試料溶液
には、溶質が溶媒に溶解した通常の溶液の他、板状や粒
子状の固体または粉体を含有する溶液も含まれる。ま
た、これら溶液を目的に合わせた適当な誘電率に調整す
ることもでき、そのためには適当な有機溶媒を加えるこ
とができる。
【0021】本発明方法の一態様としては、測定すべき
試料溶液中に、一定濃度のアルカリまたは酸溶液を試薬
溶液として段階的に注入することにより添加アルカリま
たは酸溶液量を連続的に変化させ、試薬溶液を注入した
各段階毎に試料溶液のpH値と、透過度、吸光度、伝導
度、温度、酸化還元電位から選ばれる物性の1種以上を
測定し、添加アルカリまたは酸溶液量に対応するpH値
と、透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位から
選ばれる1種以上の物性値とを記録する試料溶液特性の
評価方法を挙げることができる。
【0022】この態様は、連続的に変化させうる因子と
して、酸またはアルカリ溶液の添加量を選んだものであ
る。すなわち、一定量の酸またはアルカリ溶液を添加し
た後、適当な待ち時間を取りながらpHの測定と、酸ま
たはアルカリ溶液の添加により発生する試料溶液内の反
応を透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位等の
測定を行う操作を繰り返し、この結果で試料溶液の特性
を評価するものである。この場合、pHと共に測定され
る物性値は、一つでも良いが、より詳しく試料溶液を評
価するためには二以上の物性値を測定することが好まし
い。
【0023】また、本発明方法の別の態様としては、測
定すべき試料溶液中に、一定量のアルカリまたは酸溶液
を試薬溶液として注入し、注入後適当な時間間隔で試料
溶液のpH値と、透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化
還元電位から選ばれる物性の1種以上を測定し、時間毎
のpH値と透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電
位から選ばれる1種以上の物性値を記録する試料溶液特
性の評価方法を挙げることができる。
【0024】この態様は、連続的に変化させうる因子と
して、酸またはアルカリ溶液の添加後の時間を選んだも
のであり、酸またはアルカリ溶液の添加により生じる試
料溶液内の変化を経時的にpH値と透過度、吸光度、伝
導度、温度、酸化還元電位等から把握して試料溶液の特
性を評価するものである。
【0025】本発明方法は、試料溶液の各データを記
入、記録し、これをまとめても良いが、例えば、複数の
センサーから入力してくる信号を高速に切り替えながら
必要量蓄積し、必要な時にCPUに送信できるアナログ
デジタル変換基板を装備する装置を用いることが好まし
い。また、試料溶液特性の評価は種々の方法で行うこと
ができるが、好ましい方法の一例としては、横軸に添加
した試薬溶液量、縦軸上に試料溶液のpHの微分値、縦
軸下に別の物性測定値の微分値をとり、そのパターン形
状で、試料溶液特性を評価する方法が挙げられる。
【0026】次に、本発明の試料溶液特性の評価方法を
好適に実施するために使用することのできるシステム構
成の一例を図1に示す。図中、1は測定槽、2は保存
槽、3は分光光度計(3aは光源、3bは受光部、3c
は干渉フィルター)、4は温度センサー、5は電導度セ
ンサー、6はORP電極、7はpH電極、8は試料溶液
移送ユニット、9は試料溶液槽、10は試薬溶液槽、1
1は試薬溶液添加ユニットをそれぞれ示す。また、12
は検出試薬槽、13は検出試薬添加ユニット、14は純
水槽、15は純水送液ユニット、16は循環ポンプ、1
7は温度センサー、18はヒーター、20は廃液槽、1
9は廃液ユニット、21は撹拌ユニット、22は撹拌子
をそれぞれ示す。
【0027】上記装置では、まず、特性を評価すべき試
料溶液は、試料溶液槽9から試料溶液移送ユニット8を
経て測定槽1に入れられる。この際必要により、純水送
液ユニット15を通じて純水を送り、希釈することもで
きる。この測定槽1には、分光光度計3や、温度センサ
ー4、電導度センサー5、ORP電極6、pH電極7等
が取り付けられており、この測定槽中の試料溶液の物性
が測定可能となっている。また、反応において何らかの
検出試薬(キレート剤、酸アルカリ指示薬、酸化還元指
示薬、金属指示薬、キレート指示薬等)が必要な場合
は、検出試薬添加ユニット13を通じてこれを添加する
ことができる。この分析槽1は、温度を変化因子あるい
は検出物性とする場合以外は、恒温に保つことが好まし
く、また、保存槽2と通じ、循環ポンプ16により循環
されるので、例えば分析において加熱が必要な場合は、
溶液保存槽2中のヒーター18により加熱可能である。
【0028】この反応槽1への試薬溶液(酸またはアル
カリ溶液)の添加は、試薬溶液槽10と結合した試薬溶
液添加ユニット11により行われる。そして、例えば一
定量の試薬溶液が分析槽1に添加された後、分光光度計
や、各種センサーにより試料溶液の物性(pH値、透過
度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位等)が測定さ
れる。次いで、更に一定量の試薬溶液を添加した後同様
にその場合の試薬溶液の物性が測定される。
【0029】そして、測定終了後の試料溶液は、廃液ユ
ニット19を通じて廃液槽20に排出、処理され、一
方、分析槽1は、純水送液ユニット15により純水槽1
4から送り込まれる純水により洗浄される。
【0030】なお、上記システムにおいては記載は省略
したが、更に溶液中の溶存酸素や炭酸ガスを排除するた
めの窒素ガス吹き込み装置や、種々の溶液や分析試薬を
添加するための貯槽および注入ユニット、あるいは恒温
反応槽を洗浄するための洗浄液貯槽および注入ユニット
等を必要に応じて備えることもできる。
【0031】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるもので
はない。
【0032】実 施 例 1 パラジウム触媒付与液における溶液の特性評価試験
(1):プラスチックに導電性を付与し、電気めっきす
るに当たり、プラスチック上にパラジウム(Pd)触媒
を吸着せしめるが、このために用いるPd触媒付与液で
は微量の銅が溶解蓄積することがある。この銅を検出す
べく滴定分析や、分光光度計でスペクトラムをとっても
建溶液(銅を含まない)と銅微量溶解液とを比較しても
同じデータとなり、区別することはできない。そこで、
本実施例ではこの液を本発明の測定対象とした。
【0033】( 被験サンプル ) 試料溶液1…Pd触媒付与液(建溶液) 試料溶液2…Pd触媒付与液(銅微量溶解液)
【0034】( 測 定 装 置 )基本的に図1に示すシ
ステム構成の装置を使用した。
【0035】( 測 定 方 法 ) 1)試料溶液1を10ml、恒温とした反応槽1中にと
る。 2)反応槽1中に、検出試薬添加ユニット13を通じ、
0.05%のPAN(1−ピリジルアゾ−2−ナフトー
ル)液を0.25ml加える。 3)反応槽1に、純水送液ユニット20を通じ、純水を
加え全体を50mlにする 4)試薬溶液添加ユニット11を通じ、0.2N NaO
H水溶液液0.5mlを試料溶液1液に加える。 5)添加後そのpHの値を測定、記録する。 6)同時に試料溶液1の580nmでの透過度を測定、
記録する 7)4)から6)の操作をpHが12以上となるまで繰
り返す。 8)1)から7)の操作を試料溶液2に対しても実施す
る。
【0036】( 結 果 )試料溶液1についての結果を
図2に、試料溶液2についての結果を図3に示す。両図
において、A−1は、pH値の変化を示すデータ、A−
2はpH値の変化の微分値のデータ、B−1は580n
mでの透過度(T%)の変化を示すデータ、B−2は透
過度の変化の微分値のデータである。
【0037】この結果から明らかなように、図2では、
微量の銅による透過度の変化が認められないが、図3で
は、微量の銅による透過度の変化が認められた。この図
3のA−2とB−2は、銅を含むPd触媒付与液の基準
ということができ、図3のA−2およびB−2と同様な
データを与える溶液は、銅を含むPd触媒付与液という
特性を有する溶液と評価される。
【0038】実 施 例 2 パラジウム触媒付与液における溶液の特性評価試験
(2):実施例1と同じ試験試料溶液および測定装置を
用い、下記の実施例1と別の方法で溶液の特性を評価し
た。
【0039】( 測 定 方 法 ) 1)試料溶液1を10ml、恒温とした反応槽1中にと
る。 2)反応槽1中に、検出試薬添加ユニット13を通じ、
0.05%のPAN(1−ピリジルアゾ−2−ナフトー
ル)液を0.25ml加える。 3)反応槽1に、純水送液ユニット20を通じ、純水を
加え全体を50mlにする 4)試薬溶液添加ユニット11を通じ、0.2N NaO
H水溶液液を、pHがジャンプする寸前まで加える(p
H変化の微分値が大きくなるので直ぐ判断できる)。 5)この時点でpHの値(開始pH)を測定、記録す
る。 6)同時に試料溶液1の550nmでの透過度を測定、
記録する 7)4)から6)の操作を、10分間隔で2時間にわた
り繰り返す。 8)1)から7)の操作を試料溶液2に対しても実施す
る。
【0040】( 結 果 )試料溶液1についての結果を
図4に、試料溶液2についての結果を図5に示す。両図
において、C−1は、pH値の変化を示すデータ、D−
1は550nmでの透過度(T%)の変化を示すデータ
である。
【0041】この結果から明らかなように、図4では、
pHの測定開始直後のpH変動は大きいが早めに安定し
た。また、550nmでの吸光度は95%で変化はなか
った。一方、図5では、pH測定開始直後のpHの変動
は、図4ほどではないが、何時までも変化していた。ま
た、透過度は73%で変化しなかった。この図5のC−
1およびD−1と同様なデータを与える溶液は、銅を含
むPd触媒付与液という特性を有する溶液と評価され
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の試料溶液特性の評価方法では、
条件を連続的に変えつつ複数の物性を測定するから、従
来の方法では検出できない試料溶液の物性の変化を見出
すことができ、他の溶液と正確に対比し、これらを区別
することが可能となるものである。
【0043】そして、溶液の管理上問題となる試薬のロ
ット等による相違、特にトラブルの原因となる相違も、
既にトラブルを起こした液の特性と対比評価することに
より事前に問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の試料溶液特性の評価方法を実施する
ためのシステム構成の一例を示す図面。
【図2】 実施例1により、試料溶液1の特性を表現し
た図面。
【図3】 実施例1により、試料溶液2の特性を表現し
た図面。
【図4】 実施例2により、試料溶液1の特性を表現し
た図面。
【図5】 実施例2により、試料溶液2の特性を表現し
た図面。
【符号の説明】
1 … … 測定槽 11 … … 試薬溶
液添加ユニット 2 … … 保存槽 12 … … 検出試
薬槽 3 … … 分光光度計 13 … … 検出試
薬添加ユニット 3a … … 光源 14 … … 純水槽 3b … … 受光部 15 … … 純水送液
ユニット 3c … … 干渉フィルター 16 … … 循環ポン
プ 4 … … 温度センサー 17 … … 温度セ
ンサー 5 … … 電導度センサー 18 … … ヒータ
ー 6 … … ORP電極 20 … … 廃液槽 7 … … pH電極 19 … … 廃液ユ
ニット 8 … … 試料溶液移送ユニット 21 … … 撹拌ユ
ニット 9 … … 試料溶液槽 22 … … 撹拌子 10 … … 試薬溶液槽 以 上
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/22 122 G01N 31/22 124 124 35/08 A 35/08 C23C 18/31 D // C23C 18/31 G01N 27/46 353Z 27/52 Fターム(参考) 2G042 AA01 BB03 BC10 CB03 DA03 DA06 DA08 EA20 FA01 FA02 FA03 FA06 FA07 FA12 FA13 FA14 FB02 FB03 2G058 BA01 BA08 BB02 BB09 BB15 DA00 EA14 FB01 FB12 GA01 GA11 GB10 2G059 AA01 AA02 BB04 CC20 DD04 DD12 DD15 EE01 FF05 HH02 HH06 JJ03 KK01 PP06 2G060 AA06 AC02 AC05 AD04 AE17 AE18 AF08 AF11 FA15 FB02 KA06 4K022 AA13 CA06 DB25 DB28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料溶液の物性を測定するに当たり、一
    つの連続的に変化させうる因子を定め、当該因子の複数
    の異なる条件下において、異なる条件下における試料溶
    液の複数の測定可能な物性を測定し、連続的に変化する
    因子に対応する物性の変化を記録することを特徴とする
    試料溶液特性の評価方法。
  2. 【請求項2】 一つの連続的に変化させうる因子が、試
    薬溶液の添加量である請求項第1項記載の試料溶液特性
    の評価方法。
  3. 【請求項3】 測定可能な物性がpH値、透過度、吸光
    度、伝導度、温度および酸化還元電位から選ばれる物性
    の2種以上である請求項第1項または第2項記載の試料
    溶液特性の評価方法。
  4. 【請求項4】 測定すべき試料溶液中で、連続的に変化
    する因子により生じると予測される反応を検出するため
    の検出試薬を添加することを特徴とする請求項第1項な
    いし第3項の何れかの項記載の試料溶液特性の評価方
    法。
  5. 【請求項5】 検出試薬が、キレート剤、酸アルカリ指
    示薬、酸化還元指示薬、金属指示薬およびキレート指示
    薬から選ばれるものである請求項第4項記載の試料溶液
    特性の評価方法
  6. 【請求項6】 特性を評価すべき試料溶液が、板状や粒
    子状の固体または粉体を含有するものである請求項第1
    項ないし第5項の何れかの項記載の試料溶液特性の評価
    方法。
  7. 【請求項7】 特性を評価すべき試料溶液が、誘電率を
    調整した試料溶液である請求項第1項ないし第5項の何
    れかの項記載の試料溶液特性の評価方法。
  8. 【請求項8】 誘電率の調整を有機溶媒の添加により行
    う請求項第7項記載の試料溶液特性の評価方法。
  9. 【請求項9】 試薬溶液としてアルカリまたは酸溶液を
    用い、一定濃度の当該溶液を測定すべき試料溶液中に、
    段階的に注入することにより添加アルカリまたは酸溶液
    量を連続的に変化させ、試薬溶液注入の各段階毎に試料
    溶液のpH値と、透過度、吸光度、伝導度、温度、酸化
    還元電位から選ばれる物性の1種以上とを測定し、添加
    アルカリまたは酸溶液量に対応するpH値と、透過度、
    吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位から選ばれる1種
    以上の物性値とを記録することを特徴とする試料溶液特
    性の評価方法。
  10. 【請求項10】 一つの連続的に変化させうる因子が、
    試薬添加後の経過時間である請求項第1項記載の試料溶
    液特性の評価方法。
  11. 【請求項11】 測定可能な物性がpH値、透過度、吸
    光度、伝導度、温度および酸化還元電位から選ばれる物
    性の2種以上である請求項第10項記載の試料溶液特性
    の評価方法。
  12. 【請求項12】 測定すべき試料溶液中で、連続的に変
    化する因子により生じると予測される反応を検出するた
    めの検出試薬を添加することを特徴とする請求項第10
    項または第11項記載の試料溶液特性の評価方法。
  13. 【請求項13】 検出試薬が、キレート剤、酸アルカリ
    指示薬、酸化還元指示薬、金属指示薬およびキレート指
    示薬から選ばれるものである請求項第12項記載の試料
    溶液特性の評価方法
  14. 【請求項14】 特性を評価すべき溶液が、板状や粒子
    状の固体または粉体を含有するものである請求項第10
    項ないし第13項の何れかの項記載の試料溶液特性の評
    価方法。
  15. 【請求項15】 特性を評価すべき試料溶液が、誘電率
    を調整した溶液である請求項第10項ないし第14項の
    何れかの項記載の試料溶液特性の評価方法。
  16. 【請求項16】 誘電率の調整を有機溶媒の添加により
    行う請求項第15項記載の試料溶液特性の評価方法。
  17. 【請求項17】 試薬溶液としてアルカリまたは酸溶液
    を用い、一定量の当該溶液を測定すべき試料溶液中に注
    入し、注入後適当な時間間隔で溶液のpH値と、透過
    度、吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位から選ばれる
    物性の1種以上を測定し、時間毎とのpH値と透過度、
    吸光度、伝導度、温度、酸化還元電位から選ばれる1種
    以上の物性値を記録することを特徴とする試料溶液特性
    の評価方法。
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KR101140137B1 (ko) 2008-12-22 2012-05-02 한국전자통신연구원 유기물질-금 나노입자의 컨쥬게이트를 이용한 용액 특성 평가 방법 및 평가 장치
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