JP2001254730A - 動圧気体軸受装置 - Google Patents

動圧気体軸受装置

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JP2001254730A
JP2001254730A JP2000069470A JP2000069470A JP2001254730A JP 2001254730 A JP2001254730 A JP 2001254730A JP 2000069470 A JP2000069470 A JP 2000069470A JP 2000069470 A JP2000069470 A JP 2000069470A JP 2001254730 A JP2001254730 A JP 2001254730A
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JP
Japan
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sleeve
thrust
fixed shaft
peripheral surface
pressure
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JP2000069470A
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English (en)
Inventor
Keigo Kusaka
圭吾 日下
Takafumi Asada
隆文 淺田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧気体軸受において、軸受の回転浮上特性
の安定性と信頼性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 固定軸9の自由端に凹部14を設け、凹
部14を覆うスラスト板12に、固定軸9の自由端上部
から凹部14へと連通する少なくとも一本以上の連通穴
13を設けることにより、動圧気体軸受装置へのスラス
ト方向の衝撃力に対して、スラスト空間4に発生するス
ラスト圧力の変動を抑え、スリーブ10の回転の安定性
を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受応用機器など
に用いられる動圧気体軸受装置に関するもので、とくに
回転時において安定性及び信頼性を有する動圧気体軸受
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスクを用いた記録装置等の性
能が向上し、データの転送速度も高速化しているため、
この種の記録装置に用いられる回転モータには、高速回
転、高精度回転機能が要求され、そのためモータ部の軸
受装置として、固定軸と軸受側部材であるスリーブとの
隙間内の気体動圧作用によりスリーブを回転支持する動
圧気体軸受装置が用いられてきている。
【0003】以下、図3〜図5に基づき従来の動圧気体
軸受装置について説明する。
【0004】図3は従来の動圧気体軸受装置の断面図
で、固定軸9のみは断面ではなく側面を示す。図4は、
スリーブ10の回転時におけるスリーブ内空間11内の
気体の圧力のラジアル方向成分のスラスト方向の変化
(以下、ラジアル方向の圧力分布という。)を示す。
【0005】この動圧気体軸受装置は、固定軸9の軸方
向の一端部がベース7に固定され、その外周面には複数
の動圧発生溝8が設けられ、スリーブ10の内周面に対
向するように嵌装されている。スリーブ10上部は中央
に開口2を備えたキャップ3閉塞されており、開口2に
は圧力調整用の通気穴2aを有する通気板1が取付けら
れている。スリーブ10の外周面に設けたリング状凹部
10aにはマグネット5が、ベース7にはマグネット7
に対向するコイル6が固設されており、ベース7に設け
られたコイル6に電流が流れると、スリーブ10に取り
付けられたマグネット5とコイル6間に電磁力が発生
し、この電磁力によりスリーブ10が固定軸9を中心に
回転する。
【0006】スリーブ10が回転すると、動圧発生溝8
により後述するポンピング作用が発生し、固定軸9とス
リーブ10間のスリーブ内空間11に、気体の圧力の比
較的高い部分が発生する。この圧力により、スリーブ1
0を固定軸9のラジアル方向(遠心方向)に対して支持
する。この時、固定軸9のスラスト方向(軸方向)に沿
った向き(図3の上又は下向き)に圧力差を付けること
もできる。こうすることによって、スリーブ内空間11
中の気体に、スラスト方向に沿って固定軸9の自由端へ
向かう(図3の上向き)流れが生じる。この流れによ
り、固定軸9の自由端とスリーブ10のキャップ3との
間隙のスラスト空間4の気体の圧力が高くなる。この圧
力がスリーブ内空間11を閉塞するキャップ3に作用
し、スリーブ10をスラスト方向に支持する。固定軸9
の軸方向を実質的に鉛直方向とする場合は、この圧力に
よるスリーブ10は浮上する。このときの浮上量は、ス
リーブ10のキャップ3に固定された通気板1に設けた
通気穴2aによる気体の圧力調整により調整される。
【0007】以上の構成により、スリーブ10は固定軸
9との距離を高精度に保ちつつ回転する。
【0008】前記した動圧発生溝8のポンピング作用と
は、以下のような現象をいう。
【0009】スリーブ10等の回転により、固定軸9の
外周面近傍の気体は、主に動圧発生溝8に沿って流れ
る。
【0010】動圧発生溝8の形状は、気体がスリーブ内
空間11の一部の領域に集中するような形状に形成され
る。従来例では、図3のような形状である。この場合、
図3及び図4に示すように、スリーブ10が矢印B方向
に回転すると、気体は動圧発生溝8の折れ曲り点11a
(図4)近傍に集中し、その領域の圧力が、他の領域よ
り高くなる。このように、気体を低圧部から高圧部へと
移動させる現象をポンピング作用という。
【0011】このポンピング作用の効果は、動圧発生溝
8の形状または大きさにより異なる。この圧力の差異を
利用して、前述のように固定軸9のスラスト方向に沿っ
て固定軸9の自由端に向かう(以下、スラスト方向上向
きという)気体の流れを起こすことができる。従来例で
は、図4に示すように、スラスト方向上向き成分を含む
流れを起こす動圧発生溝8の領域11cが、スラスト方
向下向き成分を含む流れを起こす領域11dより広いた
め、スリーブ10が矢印B方向に回転すると、スラスト
方向上向きの流量が下向きのものよりも多くなり、固定
軸9のスラスト方向に沿った気体の流れが生ずる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の動圧
気体軸受装置において、スリーブ10の固定軸9に対す
るスラスト方向の浮上量を高精度に保つためには、スラ
スト方向の衝撃力に対して、固定軸9の自由端とスリー
ブ10との間隙のスラスト空間4に発生するスラスト圧
力の変動を抑えることが必要である。
【0013】しかしながら、従来例の動圧気体軸受装置
の構成では、次の様な問題点がある。
【0014】図5はスラスト方向の衝撃力に対するスラ
スト空間4内の圧力およびスリーブ10のスラスト浮上
量の変化を示す変動図で、図5から明らかな通り、スラ
スト方向の衝撃力Fに対して、固定軸9の自由端とスリ
ーブ11との間隙のスラスト空間4に発生するスラスト
圧力Pbが大きく変動し、さらにそれに追随して、スリ
ーブ10の固定軸9の自由端からのスラスト浮上量hb
が大きく変動する。この変動により通気板1が固定軸9
の自由端に接触し摩耗を起こし、その結果動圧気体軸受
装置の回転安定性と信頼性に悪影響をおよぼす問題があ
った。
【0015】本発明は、固定軸9の自由端とスリーブ1
0との間隙のスラスト空間4に発生するスラスト圧力の
変動を抑えることにより、スラスト方向の衝撃力がスリ
ーブ10に与える影響を小さくし、スリーブ10の回転
安定性を向上するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の動圧気体軸受装置は、外周面がスリーブの
内周面と対向するように装着された固定軸と、内周面が
固定軸と対向し、上部を中央に通気穴を有する通気板を
装着したキャップで閉塞したスリーブと、固定軸の外周
面又はスリーブの内周面の何れか一方に設けたラジアル
及びスラスト方向動圧発生溝を備え、スリーブ回転駆動
手段によりスリーブを回転駆動する動圧気体軸受装置に
おいて、固定軸の自由端に通気板に対向して凹部を設
け、該凹部を連通穴を有するスラスト板で覆ったことを
特徴とする。
【0017】上記構成によると、スラスト方向の衝撃力
によるスラスト空間内圧力の変動を通気板の連通穴によ
って連通する凹部内の圧力により緩和し、スリーブのス
ラスト浮上量の変動を防止するので、通気板は軸受装置
の作動中に固定軸の自由端の上面に接触しないため、ス
リーブの回転を安定にすることができる。また、これに
より、通気板と固定軸の自由端の接触による摩耗粉の発
生を抑えることができ、軸受装置の信頼性を高めること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外周面がスリーブの内周面と対向するように装着さ
れた固定軸と、内周面が固定軸と対向し、上部を中央に
通気穴を有する通気板を装着したキャップで閉塞したス
リーブと、固定軸の外周面又はスリーブの内周面の何れ
か一方に設けたラジアル及びスラスト方向動圧発生溝を
備え、スリーブ回転駆動手段によりスリーブを回転駆動
する動圧気体軸受装置において、固定軸の自由端に通気
板に対向して凹部を設け、該凹部を連通穴を有するスラ
スト板で覆ったことを特徴とするもので、スラスト方向
の衝撃力によるスラスト空間内圧力の変動を通気板の連
通穴によって連通する凹部内圧力により緩和し、スリー
ブのスラスト浮上量の変動を防止するので、通気板は軸
受装置の作動中に固定軸の自由端の上面に接触しないた
め、自由端の上面スリーブとの回転を安定にすることが
でき、また、通気板と固定軸の自由端の接触による摩耗
粉の発生を抑えることができるため、軸受装置の信頼性
を高めることができる作用を有する。
【0019】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図
1および図2を用いて説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例である動圧気体軸
受装置の断面図を示し、図2は動圧気体軸受装置にスラ
スト方向の衝撃力が加わった場合のスラスト空間4内の
圧力及びスリーブ10のスラスト浮上量の変動図を示
す。
【0021】図1に示すように、固定軸9は軸方向の一
端部がベース7に固定され、その外周面には複数の動圧
発生溝8が設けられ、スリーブ10の内周面に対向する
ように嵌装されている。スリーブ10上部は中央に開口
2を備えたキャップ3で閉塞されており、開口2には圧
力調整用の通気穴2aを有する円盤状の通気板1が固定
軸9と同心となるように取付けられている。
【0022】固定軸9の自由端面とキャップ3間にはス
ラスト空間4が形成される。またスリーブ10の外周部
にはベース7側(図1下)向きに開放されたリング上の
凹部10aが形成されており、この凹部10a内にはマ
グネット5が取り付けられている。ベース7にはマグネ
ット5に対向するようにリング状のコイル6が取り付け
られている。このリング状のコイル6とマグネット5a
がスリーブ10の回転駆動手段を構成する。
【0023】コイル6に電流が流れると、マグネット5
とコイル6との間に電磁力が発生し、スリーブ10が回
転する。この回転により、動圧発生溝8のポンピング作
用でスリーブ内空間11に増圧部が発生する。この圧力
の総和によりスリーブ10は固定軸9に対してラジアル
方向に支持される。
【0024】動圧発生溝8の形状は、従来例と同様にポ
ンピング作用の効果により、スラスト方向に沿った向き
に圧力差が生じるようにしてある。これにより固定軸9
の自由端面近傍においてスラスト方向の気体の圧力成分
が高くなり、この圧力がスリーブ内空間11を閉塞する
キャップ3に作用し、スリーブ10をスラスト方向に支
持する。通気板1の中心付近に設けた通気穴2でスラス
ト空間4の気体の圧力を調整し、スリーブ10の固定軸
9に対するスラスト方向の浮上量を調整する。これによ
り、スリーブ10は軸9との間隙を高精度に保ちつつ回
転する。
【0025】固定軸9の自由端の中央で通気板1と対向
する位置に凹部14が設けられており、この凹部14は
少なくとも1本以上の連通穴13を有し、スラスト空間
4と凹部14を連通するスラスト板12で覆われてい
る。スリーブ10の回転中にスラスト空間4の気体の圧
力が高まると共に、凹部14内の圧力も高まる。この結
果、図2に示すように、スリーブ10にスラスト方向の
衝撃力Fが加わっても、スラスト空間4内の圧力Pa
は、凹部14内圧力の緩和作用により抑えられ、スラス
ト浮上量haもほとんど変化しないため、通気板1はス
ラスト板12と接触せず、スリーブ10をスラスト方向
に浮上することができる。
【0026】このように本実施の形態では、固定軸9の
自由端とスリーブ10との間隙のスラスト空間4に発生
するスラスト圧力の変動を、凹部14による緩和作用に
より抑制するため、スラスト方向の衝撃力がスリーブ1
0に与える影響を小さくし、スリーブ10の回転安定性
と信頼性が向上する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動圧気体
軸受装置は、固定軸の自由端に凹部を設け、凹部を一本
以上の連通穴を有するスラスト板で覆った構成としたの
で、動圧気体軸受装置へのスラスト方向の衝撃力に対し
て、固定軸の上面部とスリーブに発生するスラスト圧力
の変動を凹部による緩和作用により抑えることができる
ため、衝撃力がスリーブに与える影響を小さくでき、ス
リーブの回転の安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の動圧気体軸受装置の断面
図である。
【図2】図1の実施の形態におけるスラスト衝撃力に対
するスラスト空間内圧力及びスラスト浮上量の変動図で
ある。
【図3】従来の動圧気体軸受装置の断面図である。
【図4】従来例のスリーブ内空間に発生するラジアル方
向の圧力分布図である。
【図5】従来例のスラスト衝撃力に対するスラスト空間
内圧力及びスラスト浮上量の変動図である。
【符号の説明】
1 通気板 2 開口 2a 通気穴 3 キャップ 4 スラスト空間 5 マグネット 6 コイル 7 ベース 8 動圧発生溝 9 固定軸 10 スリーブ 10a スリーブ外周面の凹部 11 スリーブ内空間 12 スラスト板 13 連通穴 14 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面がスリーブの内周面と対向するよ
    うに装着された固定軸と、内周面が固定軸と対向し、上
    部を中央に通気穴を有する通気板を装着したキャップで
    閉塞したスリーブと、固定軸の外周面又はスリーブの内
    周面の何れか一方に設けたラジアル及びスラスト方向動
    圧発生溝を備え、スリーブ回転駆動手段によりスリーブ
    を回転駆動する動圧気体軸受装置において、固定軸の自
    由端の通気板と対向する位置に凹部を設け、該凹部を連
    通穴を有するスラスト板で覆ったことを特徴とする動圧
    気体軸受装置。
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