JP2001252635A - 有機廃棄物の処理方法 - Google Patents

有機廃棄物の処理方法

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JP2001252635A
JP2001252635A JP2000067811A JP2000067811A JP2001252635A JP 2001252635 A JP2001252635 A JP 2001252635A JP 2000067811 A JP2000067811 A JP 2000067811A JP 2000067811 A JP2000067811 A JP 2000067811A JP 2001252635 A JP2001252635 A JP 2001252635A
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Japan
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organic waste
pressure
mpa
decomposition
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JP2000067811A
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Shigeo Nagaya
重夫 長屋
Katsumi Uchida
克己 内田
Fumio Aida
二三夫 会田
Susumu Hirai
進 平井
Hiroaki Morita
広昭 森田
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Chubu Electric Power Co Inc
SWCC Corp
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Showa Electric Wire and Cable Co
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超臨界水または亜臨界水による分解技術を利
用して、高分子材料などの各種有機廃棄物を、その形状
いかんによらず、効率よく処理することができる方法を
提供する。 【解決手段】 有機廃棄物を超臨界水または亜臨界水と
接触反応させて分解し、回収する方法であって、有機廃
棄物の分解を、多段に設けられ内圧が下方に向かって段
階的に増大する開閉可能な複数の処理室12とそれらの
下方に多段に設けられ内圧が下方に向かって段階的に減
少する開閉可能な分解生成物回収室13を備え、有機廃
棄物が各処理室12を順次移動する間に分解され、その
分解生成物が分解生成物回収室13を経て排出されるよ
うに構成された耐圧反応容器10で行うとともに、有機
廃棄物の処理室12への導入および分解生成物の分解生
成物回収室13への排出にあたって、それらの導入また
は排出側の圧力と被導入または被排出側の圧力を一致さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線・ケーブルの
被覆材料である高分子材料から生活廃棄物である生ゴミ
などにいたるまで、各種の有機廃棄物を効率よく分解処
理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電線・ケーブルの被覆材などとして、架
橋ポリエチレンをはじめとする各種の高分子材料が使用
されているが、これらは自然界で容易に分解されないた
め、その廃棄後の処理が問題になっている。また、家庭
などから出される生活廃棄物にも、このような高分子材
料が生ゴミなどとともに混在しており、その処理が問題
となっている。
【0003】このため、従来より、回収した高分子材料
を熱分解し油化する技術や、粉砕し微粉化して成形材料
の充填材として利用する技術など、様々な処理技術、再
利用技術が開発されている。しかしながら、これらの方
法は、多額の費用がかかる、原料の種類や用途が限られ
る、などの問題があり、未だ広く普及するまでには至っ
ていない。
【0004】このような中で、近時、高分子材料を超臨
界状態または亜臨界状態の水を反応溶媒として分解する
方法が考案され、大量の高分子材料を処理して再利用可
能な低乃至中分子化合物を回収しうることから注目され
ている。
【0005】しかしながら、これまでの超臨界水等を利
用した分解技術は、オートクレーブなどのバッチ式圧力
容器で処理するもので、分解生成物を一旦取り出した
後、被処理物を圧力容器へ投入しなければならず、効率
の点で必ずしも満足できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、近
時、高分子材料を超臨界水または亜臨界水を用いて分解
する方法が考案され、電線・ケーブル被覆材や生活廃棄
物などの有機廃棄物の有用な処理技術として期待されて
いるが、効率のよい処理ができないなどの問題があっ
た。このため、高分子材料あるいは生ゴミなどの各種有
機廃棄物を、その形状いかんによらず効率よく処理する
ことができる技術の確立が強く求められている。
【0007】本発明はこのような要望に応えるべくなさ
れたもので、超臨界水または亜臨界水による分解技術を
利用して、高分子材料などの各種有機廃棄物を、その形
状いかんによらず、効率よく処理することができる方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1に記載された発明の有機廃棄物の処
理方法は、有機廃棄物を超臨界水または亜臨界水と接触
反応させて分解し、回収する方法であって、前記有機廃
棄物の分解を、多段に設けられ内圧が下方に向かって段
階的に増大する開閉可能な複数の処理室とそれらの下方
に設けられ前記処理室で分解されて生じた前記有機廃棄
物の分解生成物を回収する開閉可能な分解生成物回収室
を備え、前記有機廃棄物が前記各処理室を順次移動する
間に分解されて前記分解生成物回収室へと排出されるよ
うに構成された耐圧反応容器で行うとともに、前記有機
廃棄物の処理室への導入および前記分解生成物の分解生
成物回収室への排出にあたって、それらの導入または排
出側の圧力と被導入または被排出側の圧力を一致させる
ことを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載された発明の有機廃
棄物の処理方法は、隣接する処理室の最大内圧の差が、
10MPa以下であることを特徴としている。
【0010】さらに、請求項3に記載された発明の有機
廃棄物の処理方法は、前記有機廃棄物の分解が、内圧が
大気圧〜10MPaの範囲で調整される第1の処理室と、内圧
が10MPa〜15MPaの範囲で調整される第2の処理室と、内
圧が15MPa〜20MPaの範囲で調整される第3の処理室と、
内圧が20MPa〜25MPaの範囲で調整される第4の処理室
と、内圧が25MPa〜30MPaの範囲で調整される第5の処理
室と、内圧が30MPa〜40MPaの範囲で調整される第6の処
理室を備えた耐圧反応容器で行われることを特徴として
いる。
【0011】本発明においては、有機廃棄物の処理過程
と分解生成物の回収過程を平行して行なうことができ
る。これによって、有機廃棄物処理後、反応容器内の温
度および圧力が常温常圧になるのを待って分解生成物を
回収し、かつ、その後、反応容器内の温度および圧力の
上昇を待って被処理物を投入しなければならなかった従
来の方法に比べ、処理効率が大幅に向上し、大量の有機
廃棄物を短時間に処理することが可能となる。
【0012】なお、本発明において、有機廃棄物として
は、請求項4に記載したように、高分子材料を含むもの
が例示される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0014】すなわち、図1は、本発明に使用される有
機廃棄物の処理装置の一例を概略的に示す構成図であ
る。
【0015】図1において、10は、円筒状の耐圧反応
容器を示し、この耐圧反応容器10には、複数の外周に
加熱ヒータ11を備えた処理室12が多段に設けられて
おり(図面の例では、6の処理室が設けられており、以
下、上から順に、処理室A12a、処理室B12b、処
理室C12c、処理室D12d、処理室E12e、処理
室F12fと称する。)、また、その下方には、処理室
12で分解処理されて生じた分解生成物を回収するた
め、複数の分解生成物回収室13が多段に設けられてい
る(図面の例では、5の分解生成物回収室が設けられて
おり、以下、上から順に、回収室A13a、回収室B1
3b、回収室C13c、回収室D13d、回収室E13
eと称する。)。
【0016】そして、これらの処理室12および分解生
成物回収室13は、耐圧反応容器10の内壁に気密に固
定された水平仕切り板14と、これらの水平仕切り板1
4に当接配置され、上方より挿入された回転シャフト1
5に支持されて一体に回転する回転板16によって連通
可能とされている。
【0017】すなわち、各水平仕切り板14には、例え
ば中心角が90度の扇状切欠部が、180度ずつ反転した位
置に交互に設けられており、一方、回転板16には同様
の扇状の切欠部が同一位置に設けられており、回転板1
6を回転させることによって、隣接する2つの室を上か
ら順に間欠的に連通できるようになっている。なお、耐
圧反応容器10の上板17にも、同様に扇状切欠部が形
成されているとともに、回転シャフト15に支持されて
一体に回転する回転板16が当接配置されている。
【0018】また、各処理室12には、純水供給口およ
び排気口が開口しており、純水供給口には、溶媒タンク
20から純水21を各処理室12に供給するための供給
ポンプ22を備えた純水供給用配管23から分岐した分
岐管23a、23b、23c………が、また、排気口に
は、処理室12内の加熱加圧された水を排出するための
配管30a、30b、30c………が、それぞれ接続さ
れている。
【0019】純水供給用配管23の各分岐管23a、2
3b、23c………には、純水21を予熱するための予
熱器24が介挿されており、また、各分岐管23a、2
3b、23c………の予熱器24と処理室12の間に
は、ラインヒータ25が付設されている。
【0020】また、各配管30a、30b、30c……
…の他端は、水冷管31を介してドレンタンク32に接
続されており、処理室12から排出された加熱加圧され
た水が水冷管31で水冷され凝縮されて、ドレンタンク
32に回収されるようになっている。33は、水冷管3
1とドレンタンク32との間に介挿された減圧弁であ
る。
【0021】一方、各分解生成物回収室13には、ボン
ベ30から圧縮窒素を導入するための供給ポンプ31を
備えた圧縮窒素導入管32から分岐した分岐管32a、
32b、32c………が接続され、また、そのうちの上
位の回収室13a、13b、13c、13dには減圧弁
35を備えた排気管34a、34b、34c、34d
が、また、最下位に位置する回収室13eには、回収し
た分解生成物を分解生成物収容槽33に排出するための
排出管34fが接続されている。排出管34もまた、減
圧弁35を備えている。
【0022】本発明は、このような装置を用いて例えば
次のように実施される。
【0023】まず、耐圧反応容器10の上板17とこれ
に当接する回転板16aの切欠部を一致させ、その開口
部から処理室A12a内へ被処理物の有機廃棄物を投入
する。次いで、回転板16aを回転させて処理室A12
aを閉じ(このとき他の処理室12もすべて閉状態とな
る。)、処理室A12aを加熱するとともに、溶媒タン
ク20から予熱器24およびラインヒータ25により加
熱された純水21を供給し、処理室A12a内の内圧を
昇圧させる。同時に、同様にして、処理室B12b内の
内圧を昇圧させる。そして、それらの内圧がともに、例
えば10MPaとなったところで、回転シャフト15を回転
させ、処理室A12aと処理室B12b間の水平仕切り
板14aとこれに当接する回転板16bの切欠部を一致
させる。その結果、処理室A12aと処理室B12bは
連通状態となり、処理室A12a内の被処理物は処理室
B12b内へ落下する。
【0024】次いで、回転板16bを回転させて処理室
B12aを閉じ(このとき他の処理室12もすべて閉状
態となる。)、処理室B12bを加熱するとともに、溶
媒タンク20から予熱器24およびラインヒータ25に
より加熱された純水21を供給し、処理室B12b内の
内圧を昇圧させる。同時に、同様にして、処理室C12
c内の内圧を昇圧させる。そして、それらの内圧がとも
に、例えば15MPaとなったところで、回転シャフト15
を回転させ、処理室B12bと処理室C12c間の水平
仕切り板14bとこれに当接する回転板16cの切欠部
を一致させる。その結果、処理室B12bと処理室C1
2cは連通状態となり、処理室B12b内の被処理物は
処理室C12c内へ落下する。なお、この間、各処理室
12閉状態となったとき、処理室A12aの内圧を、初
期の内圧、すなわち常圧にまで戻しておく。
【0025】続いて、回転板16cを回転させて処理室
C12cを閉じ(このとき他の処理室12もすべて閉状
態となる。)、処理室C12cを加熱するとともに、溶
媒タンク20から予熱器24およびラインヒータ25に
より加熱された純水21を供給し、処理室C12c内の
内圧を昇圧させる。同時に、同様にして、処理室D12
d内の内圧を昇圧させる。そして、それらの内圧がとも
に、例えば20MPaとなったところで、回転シャフト15
を回転させ、処理室C12cと処理室D12d間の水平
仕切り板14cとこれに当接する回転板16dの切欠部
を一致させる。その結果、処理室C12cと処理室D1
2dは連通状態となり、処理室C12c内の被処理物は
処理室D12d内へ落下する。なお、この間、各処理室
12が閉状態となったとき、処理室B12bの内圧を、
初期の内圧、すなわち10MPaにまで戻しておく。
【0026】このようにして、被処理物を、処理室D1
2dから処理室E12eへ、さらに、処理室E12eか
ら処理室F12fへと順に移動させていき、処理室F1
2f内で所要時間保持して超臨界水または亜臨界水によ
る最終的な分解処理を行なわせた後、予め圧縮窒素を導
入し、内圧を処理室F12fと同じ圧力にまで高めてお
いた回収室13aへと排出させる。そして、回収室13
aへ排出後は、処理室12の場合と逆に減圧しながら、
回収室13aから回収室13b、回収室13c、回収室
13d、回収室13eへと分解生成物を順に移動させて
いき、回収室13eから排出管34fにより分解生成物
収容槽33へと排出させる。
【0027】なお、この間、処理室A12aの内圧が常
圧に戻され、再び開状態となったとき、処理室A12a
内へ新たな被処理物の有機廃棄物を投入し、以下、同様
の動作を繰り返す。
【0028】このような方法においては、被処理物の処
理中に新たな被処理物を順次処理室A12a内へ投入し
て処理を開始させることができる。したがって、有機廃
棄物処理後、反応容器内の温度および圧力が常温常圧に
なるのを待って分解生成物を回収し、かつ、その後、反
応容器内の温度および圧力の上昇を待って被処理物を投
入しなければならなかった従来の方法に比べ、処理効率
を大幅に向上させることができる。
【0029】また、隣接する処理室や回収室間の内圧差
を小さくすることができるため、それらの気密性の保持
が容易となる。
【0030】次に、本発明の有機廃棄物の処理方法の他
の実施形態を説明する。
【0031】本実施形態で使用される装置は、架橋ポリ
エチレンのような架橋高分子材料を脱架橋して再利用可
能な未架橋の高分子材料に戻す処理に使用されるもので
ある。
【0032】以下、本実施形態で使用される装置の構成
を、既に説明した図1に示す装置からの変更点を中心に
説明する。
【0033】本実施形態で使用される装置は、図2に示
すように、回収室13eの底板18に回転板16lが回
転シャフト15に支持されて回転可能に当接配置されて
おり、その下方に分解生成物収容槽33が配設されてい
る。また、各回収室13には、他の処理室12と同様、
純水供給用配管23から分岐した分岐管23g、23
h、23i………、および、回収室13内の加熱加圧さ
れた水を排出するための配管30g、30h、30i…
……が、それぞれ接続されている。
【0034】本実施形態では、前述した実施形態と同
様、架橋高分子材料を処理室A12a内に投入し、処理
室B12b、処理室C12c………へと順に移動させ、
処理室F12fで所要時間保持して超臨界水または亜臨
界水による最終的な分解処理を行なわせ、未架橋の高分
子材料にまで分解させた後、回収室13aへと排出させ
るが、ここで排出される未架橋の高分子材料は、固形状
であるため、回収室13aを加熱するとともに回収室1
3a内に溶媒タンク20から純水21を供給して、その
内圧を処理室F12fと同じ圧力にまで高めておいて、
処理室F12fから分解生成物である未架橋の高分子材
料を排出させる。そして、回収室13aへ排出後は、減
圧しながら、回収室13aから回収室13b、回収室1
3c、回収室13d、回収室13eへと分解生成物を順
に移動させていき、回収室13e内で常圧にまで戻した
後、回転板16lを回転させ、回収室13eの底板18
の切欠部を開き、分解生成物を分解生成物収容槽33へ
と排出する。
【0035】なお、本発明において、処理室12の数や
それらの内温および内圧は、被処理物の種類や所望する
分解の度合いなどに応じて適宜きめられるが、内圧につ
いては、5MPa〜10MPa程度の範囲で増大あるいは低下さ
せるようにすることが望ましく、気密性の保持が容易と
なる。
【0036】また、水平仕切り板14などに設ける切欠
部については、処理効率や内容物の排出の容易さなどの
点から、上記実施形態で例示したような中心角が90度の
扇状のものを1つ持つ水平仕切り板を180度ずつずらして
配置するような構成が望ましいが、例えば中心角が45度
の扇状切欠部を180度ずれて2つ持つ水平仕切り板を90度
ずつずらして配置するような構成としてもよく、同様の
処理効率をあげることができる。その他、これらに比べ
処理効率はやや落ちるものの、中心角が60度の扇状切欠
部を1つ持つ水平仕切り板を120度ずつずらして配置す
る構成、中心角が45度の扇状切欠部を1つ持つ水平仕切
り板を90度ずつずらして配置する構成なども可能であ
る。
【0037】さらに、上記各装置では、1本の回転シャ
フト15に複数の回転板16を設け、これを回転させる
ことによって、各処理室12および各回収室13を開閉
するようにしているが、本発明においては、例えば、下
端に回転板を設けた中空回転シャフトを複数同軸的に重
ね合わせ、それらを個々に回転させることによって各処
理室を開閉する構成としてもよい。また、これらに比
べ、各室の気密性の保持はやや難しいものの、水平仕切
り板14を水平方向に出し入れ可能に構成することによ
って、各室の開閉を行なわせる構成としてもよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0039】実施例1 図1に示す処理装置(処理室および分解生成物回収室:
内径0.3m、高さ0.1m)を用いて、生ゴミの処理を行っ
た。処理条件は次の通りである。
【0040】各処理室および各回収室の初期温度および
初期内圧 処理室A:常温常圧 処理室B:280℃、10MPa 処理室C:280℃、15MPa 処理室D:280℃、20MPa 処理室E:280℃、25MPa 処理室F:280℃、30MPa 回収室A:30MPa 回収室B:25MPa 回収室C:20MPa 回収室D:15MPa 回収室E:10MPa 各処理室および各回収室の滞留時間 1分 その結果、スラリー状の半分解物が得られ、これを用い
て既存の技術により肥料を製造することができた。
【0041】実施例2 図2に示す処理装置(処理室および分解生成物回収室:
内径0.3m、高さ0.1m)を用いて、架橋ポリエチレン絶
縁ケーブルから剥ぎ取った架橋ポリエチレン絶縁被覆
(架橋ポリエチレンは低密度ポリエチレンを化学架橋さ
せたもので、ゲル分率80%である。)の処理を行った。
処理条件は次の通りである。
【0042】各処理室および各回収室の初期温度および
初期内圧 処理室A:常温常圧 処理室B:300℃、10MPa 処理室C:350℃、15MPa 処理室D:375℃、20MPa 処理室E:390℃、25MPa 処理室F:400℃、30MPa 回収室A:390℃、30MPa 回収室B:375℃、25MPa 回収室C:375℃、20MPa 回収室D:350℃、15MPa 回収室E:300℃、10MPa 各処理室および各回収室の滞留時間 1分 分解生成物収容槽内に回収された固形分のゲル分率およ
び融点を測定したところ、ゲル分率が0%、融点が110℃
で、架橋ポリエチレンが未架橋のポリエチレンに改質さ
れていることが確認された。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高分子材料などの各種有機廃棄物を、その形状いかんに
よらず、効率よく処理して、有用な肥料の原料や再利用
可能な低乃至中分子化合物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される有機廃棄物の処理装置の一
例を概略的に示す構成図。
【図2】本発明に使用される有機廃棄物の処理装置の他
の例を概略的に示す構成図。
【符号の説明】
10………耐圧反応容器 12、12a〜12f………処理室 13、13a〜12e………分解生成物回収室 14、14a〜14j………水平仕切り板 15………回転シャフト 16、16a〜16l………回転板 17………上板 18………底板 20………溶媒タンク 21………純水 23………純水供給用配管 24………予熱管 32………圧縮窒素導入管 33………分解生成物収容槽 34f………排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 61/00 B09B 3/00 304H C08J 11/10 ZAB 304P (72)発明者 内田 克己 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番地 の1 中部電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 会田 二三夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 平井 進 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 森田 広昭 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 AA07 AC05 BA04 BA07 CA39 CC03 DA02 DA03 DA07 4F301 AA12 CA09 CA22 CA41 CA51 CA62 CA63 CA72 CA73 4H006 AA05 AC26 BC11 BD60 BD81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を超臨界水または亜臨界水と
    接触反応させて分解し、回収する方法であって、前記有
    機廃棄物の分解を、多段に設けられ内圧が下方に向かっ
    て段階的に増大する開閉可能な複数の処理室とそれらの
    下方に設けられ前記処理室で分解されて生じた前記有機
    廃棄物の分解生成物を回収する開閉可能な分解生成物回
    収室を備え、前記有機廃棄物が前記各処理室を順次移動
    する間に分解されて前記分解生成物回収室へと排出され
    るように構成された耐圧反応容器で行うとともに、前記
    有機廃棄物の処理室への導入および前記分解生成物の分
    解生成物回収室への排出にあたって、それらの導入また
    は排出側の圧力と被導入または被排出側の圧力を一致さ
    せることを特徴とする有機廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 隣接する処理室の最大内圧の差が、10MP
    a以下であることを特徴とする請求項1記載の有機廃棄
    物の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記有機廃棄物の分解が、内圧が大気圧
    〜10MPaの範囲で調整される第1の処理室と、内圧が10MP
    a〜15MPaの範囲で調整される第2の処理室と、内圧が15
    MPa〜20MPaの範囲で調整される第3の処理室と、内圧が
    20MPa〜25MPaの範囲で調整される第4の処理室と、内圧
    が25MPa〜30MPaの範囲で調整される第5の処理室と、内
    圧が30MPa〜40MPaの範囲で調整される第6の処理室を備
    えた耐圧反応容器で行われることを特徴とする請求項1
    記載の有機廃棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記有機廃棄物は、高分子材料を含むこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の有
    機廃棄物の処理方法。
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