JP2001252492A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2001252492A
JP2001252492A JP2000070512A JP2000070512A JP2001252492A JP 2001252492 A JP2001252492 A JP 2001252492A JP 2000070512 A JP2000070512 A JP 2000070512A JP 2000070512 A JP2000070512 A JP 2000070512A JP 2001252492 A JP2001252492 A JP 2001252492A
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tourmaline
water
washing
washing machine
agitator
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JP2000070512A
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Takashi Nishimura
孝 西村
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撹拌体による洗濯水流に加えて、撹拌体の内
部に設けたトルマリンによる水の活性効果に基づき洗浄
性能の向上を図る。 【解決手段】 洗濯槽6,7の内底部に回転可能に設け
た撹拌体8を回転駆動して洗濯水流を生成する洗濯機1
にあって、前記撹拌体8の内部に通水性を有する空所2
0を設け、この空所20内に固形状のトルマリン22を
封入した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽内底部に設
けた撹拌体による洗濯水流に基づき洗濯するに際し、ト
ルマリンの界面活性効果を利用して洗浄効率の向上を図
った洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般の洗濯機は、周知のように洗
濯槽の内底部に回転可能に撹拌体を備え、この撹拌体を
回転駆動することにより洗濯水流を生成し、洗剤と共に
投入された洗濯物の汚れを落とすようにしている。しか
るに、この種の洗濯機にあっては、撹拌体の回転に基づ
き洗浄効果を向上させるには、該撹拌体の回転速度を上
げるとか、強い洗濯水流生成するため撹拌用の凸部を大
きくすることが考えられるが、これは洗濯物との機械的
接触が強まり布傷みが多くなる問題を生ずる。また、一
般的に洗剤量を多めに使うケースが多くなるが、それに
比例してすすぎ洗いに多量の水を使用したり、長時間を
要することになるのに対し、特に洗浄性能の向上は見ら
れないなど、洗浄効率を悪くしていた。
【0003】そこで最近では、上記洗浄効果を向上する
ためにトルマリンの水の電気分解に基づく界面活性効果
を活用した事例が検討されており、その一例として特開
平10−151419号公報に開示されている。これに
記載の技術は、洗濯機のプロペラ、洗濯槽および洗濯用
ボールなどの洗浄用具を、トルマリンの微粉末を配合し
た合成樹脂で成形するとか、或いは表面に樹脂皮膜を形
成すると言うものである。これによって、トルマリンの
特性である水に触れると電気分解が生じ、洗濯水の界面
活性効果を増大せしめ、洗浄効果を高めようとするもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成によれば、トルマリン鉱石を粉砕した微粉末を合成樹
脂に練り込んだ後、洗浄用具を型成形したり、或いは表
面に樹脂皮膜を形成するようにしているが、プロペラな
どの洗浄用具にあっては、布傷みとか怪我などの安全面
から微粉末と言えども成形品の表面に突出させることは
できず、樹脂材料により平滑に埋設された形態に成形さ
れる。このことは、トルマリンと水との接触面積が小さ
く、それに伴う界面活性効果も多くは望めず、それに対
処するには、トルマリンの形成部位が占める範囲を無理
に大きくせねばならないなど、所期の洗浄効果を得るに
は未だ十分とは言えず、実用に供するには更なる改善が
求められていた。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされ、従っ
てその目的は、トルマリンによる水の活性効果を十分に
引き出して、洗浄効果を高めると共に、延いては洗剤量
或いは洗濯水の節減等も望める洗濯機を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機は、洗濯槽の内底部に回転可能に設
けた撹拌体を回転駆動して洗濯水流を生成するものにお
いて、前記撹拌体の内部に通水性を有する空所を設け、
この空所内に固形状のトルマリンを封入したことを特徴
とする(請求項1の発明)。
【0007】斯かる構成によれば、撹拌体による洗濯水
流に加えて、トルマリンの水中での電気分解に基づき水
の活性化を促すことができるので、洗浄性能を向上する
ことができる。特に、固形状のトルマリンを利用してい
るので、トルマリンの取扱いが至極簡便に行えると共
に、特には水と接触する有効面積が大きくできて水の活
性化を一層促進でき、延いては、洗剤の使用量を減らす
ことができて、節水或いは運転時間の短縮化も見込め
る。
【0008】そして、請求項1記載のものにおいて、撹
拌体は、上面に凸部を有し、この凸部内方に空所を形成
したことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0009】斯かる構成によれば、凸部の内方空間を有
効利用したので、トルマリンを収容する空所を容易に確
保でき、該撹拌体を格別に大きくしたりすることなく、
また凸部による洗濯水流の生成も特に支障なく実行でき
る。
【0010】また、請求項1または2記載のものにおい
て、空所の内面には、緩衝材を設けたことを特徴とする
(請求項3の発明)。
【0011】斯かる構成によれば、固形状のトルマリン
が撹拌体の回転駆動に応じて空所内面と勢いよく衝突す
ることが懸念されるが、緩衝材を設けたことにより、そ
の衝撃を和らげることができるので、衝突音やトルマリ
ンの損耗を低減するに有効である。
【0012】更に、請求項1または2記載のものにおい
て、空所を有する凸部は、内部のトルマリンが透視可能
な部材で形成したことを特徴とする(請求項4の発
明)。
【0013】斯かる構成によれば、外部から撹拌体内部
のトルマリンの存在を確認できて便利であるとと共に、
特徴ある機能の差別化およびPR効果による製品価値の
高揚などを図る上で有効である。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を脱水兼用洗濯機に適用した第1実施例につき、図1
ないし図3を参照して説明する。まず図1には、脱水兼
用洗濯機1全体の概略構成を一部破断して示す側面図
で、その洗濯機1の外観をなす筐体2は、矩形箱状の外
箱3とトップパネル4とを具備してなる。この筐体2の
内部には防振吊持機構5により弾性支持された水受槽6
が設けられ、この水受槽6内に回転可能な回転槽7を備
え、更にはこの回転槽7の内底部には洗濯水流を生成す
る詳細には後述する撹拌体8を回転可能に設けている。
斯かる本構成では、上記水受槽6と回転槽7とによって
洗濯槽を構成し、且つ脱水槽を兼用するもので、回転槽
7の周壁には多数の脱水孔7aを形成すると共に、上端
開口部にはバランスリング9を取着している。
【0015】一方、上記水受槽6の外底部には、DDモ
ータ10が装着され、その回転駆動力は駆動軸11を介
して前記撹拌体8に直接伝達され、また図示しない内蔵
のクラッチ機構を介して前記回転槽7にも直接伝達され
る構成となしており、所謂ダイレクトドライブ機構を構
成している。他に、排水路を開閉する排水弁12が設け
られ、この排水路の基端は前記回転槽7および水受槽6
内に連通し、他端は機外に導出されている。
【0016】また、前記回転槽7の内側壁には、内部に
循環水路13を形成する水路カバー14が取着され、そ
の循環水路13の上端部には袋状のリントフィルタ15
を備え、下端部は前記撹拌体8の下面側まで延びて連通
開口し、該撹拌体8の下面に形成された裏羽根16の外
周側に対向配置している。これは、撹拌体8が回転され
ると、その裏羽根16のポンプ作用にて水が循環水路1
3内を揚水され、そして上端部のリントフィルタ15を
経て回転槽7内に戻る循環を繰り返すことにより、その
循環する水の中から糸屑等のリントを捕獲するものであ
る。
【0017】しかるに、前記撹拌体8は回転槽7内底部
に突出した前記駆動軸11に対し、取付ネジ17により
着脱可能に連結されている。以下、撹拌体8の具体的構
成につき図2および図3を参照して述べる。即ち、図2
は撹拌体8の平面図で、全体には盤状をなし上面には大
小様々の凸部形状からなる凹凸面状に構成されていて、
中でもほぼ中央部分から外周端部に亘り放射状に形成さ
れた凸部材18は、例えば6個の凸部18aを具備して
なり、突出高さも大きくて特に洗浄作用に有効な洗浄水
流を生成するための形状となしている。尚、その他、図
2中に示す微細な多数の突起(符号せず)は主に洗濯物
との接触による洗浄効果の向上を図るようにしたもの
で、一般的に周知でありその説明は省略する。
【0018】そして、上記凸部材18は、特に本実施例
においては、実質的に6個の凸部18aのみを合成樹脂
にて一体成形した構成にある。以下、図3も参照して述
べるが、この図3に示す撹拌体8の分解図は、その組立
手段を説明するため反転状態にある。従って、上記凸部
材18は、盤状に形成された基体部19とは別部材とし
て用意され、これらを後述するように結合して組立てる
構成としている。しかるに、上記各凸部18aの内方空
間たる裏面側には、空所20が形成されると共に、表面
頂部には複数個の透孔21が形成されて、内部の空所2
0に連通した構成にあり、この空所20には後述のトル
マリン22が収容される。また、盤状の基体部19に
は、その下面(図3では上面)に前記した裏羽根16が
複数個放射状に一体に形成されている。
【0019】そして、この図3にて示す、凸部材18と
基体部19との組立時に併せて、撹拌体8の内部に固形
状の上記トルマリン22の収容作業が行われる。以下、
具体的に述べると、図3には凸部材18と基体部19
は、共に上下反転した状態で示しているが、まず凸部材
18の成形品を用意して、その6箇所の空所20内に固
形状のトルマリン22を所定量収容する。この固形状の
トルマリン22は、鉱石を破砕して例えば、直径にして
約5mm程度の固形状にしたもの、或いは同程度の大き
さに加工された市販のペレット材であっても良い。この
場合、各凸部18aの頂部に設けた前記透孔21は、こ
れより径小の例えば直径3mmの円形孔としており、該
透孔21から抜け出ることはない。
【0020】そして、このようなトルマリン22を各空
所22から溢れ出ない状態に夫々同量づつ収容した後、
基体部19を上方から凸部材18上面に被せるように載
せて、外周囲の複数箇所をネジ23により凸部材18の
ネジボス24に締め付け結合する。以って、撹拌体8の
組立がほぼ完了して、各凸部18aの内部空所20は基
体部19で閉鎖され、固形のトルマリン22は封入され
た形態となる。この場合、凸部材18と基体部19との
接合面は密着させる必要はなく、むしろ僅かの隙間を有
して空所20内の水抜き(排水時等)が速やかにできる
ようにする。しかして、この組立をほぼ終えた撹拌体8
は、正位置に戻されて回転槽7の内底部に突出された駆
動軸11に対し、取付ネジ17を介して一体回転可能に
連結固定される。
【0021】上記のように構成された本実施例の脱水兼
用洗濯機1の作用につき、以下に説明する。まず洗濯運
転を開始する場合、図1において洗濯槽としての水受槽
6および回転槽7内に、図示しない洗濯物とその容量
(負荷)に基づいた洗濯水量および洗剤量が投入され
る。しかる後、DDモータ10が通電駆動されて駆動軸
11を経て撹拌体8が直接回転駆動される。この場合、
図示しない制御装置によりDDモータ10が回転制御さ
れることにより、従って、撹拌体8の回転速度および正
逆回転駆動が制御されると共に、運転時間並びに以降に
続くすすぎ洗いとか脱水工程への進行を制御する。
【0022】このように、従来周知の通常の洗濯運転と
同様の動作が実行されるもので、撹拌体8の回転運動に
伴い回転槽7内には洗濯水流が生成され、洗剤と共に洗
濯物の汚れを落とす。同時に、洗濯物と撹拌体8との直
接接触による洗浄作用も得られるほか、撹拌体8の裏羽
根16のポンプ作用により水路カバー14内の循環水路
13を洗濯水が揚水され、上部のリントフィルタ15を
経て回転槽7内に戻り、この循環水中から糸屑等のリン
トが捕獲される。
【0023】ところで、本実施例では上記撹拌体8の内
部には固形状のトルマリン22が封入されている。具体
的には、図3に明示するようにトルマリン22は撹拌体
8の各凸部18aの内部に形成された空所20内に収容
されていて、該空所20は透孔21を介して通水性を有
する構成にしてあり、トルマリン22は水と積極的に接
触できるようにしている。
【0024】ここで、この種トルマリンの特性につき概
述すると、トルマリンは電気石とも呼ばれ、その結晶の
一つ一つにプラスとマイナスの電極を多数持つと共に、
宇宙の電子をプラス電極に取込みマイナス電極に送り続
け、その電位差に基づき絶えず電子が流れ微弱電流が発
生するもので、このような電子の流れは太陽がある限り
永久的に発生する。
【0025】従って、トルマリンを水中に入れると、そ
の微弱電流の放出により水の電気分解が生じて、水分子
はプラスの電荷を持つ水素イオン(H)と水酸化イオ
ン(OH)に分解され、Hは結晶のマイナス電極に
引き付けられ放出される電子と結合,中和して水素ガス
となって放出される一方、OHはプラス電極に引き付
けられ中和されることなく水分子と結合してヒドロキシ
ルイオン(H )と言うマイナスイオンを生成す
る。このヒドロキシルイオンと言う物質が、石鹸や合成
洗剤の水溶液と同様の界面活性効果(洗浄効果)を有す
る水を作り出すことが確認されている。
【0026】ところで、本実施例では上記したように、
固形のトルマリン22は撹拌体8の内部の空所20に封
入されているが、透孔21を介して通水性良好な構成と
しているから固形のトルマリン22は個々にほぼ全表面
に亘り水と接触することができ、それだけ電気分解を活
発にして水の界面活性効果を最大限引き出すことができ
る。このような洗濯運転が所定時間行われると前記DD
モータ10が断電されて撹拌体8は停止し、排水弁12
が通電されて開放され、回転槽7および水受槽6内の洗
濯水が機外に排水され、撹拌体8の空所20内の水も例
えば凸部材18と基体部19との接合面から排出され
る。
【0027】以降の工程につき概述すると、次いで、回
転槽7を高速回転させ洗濯物に含む洗剤溶液を抽出する
所謂中間脱水工程を行い、これを終えると洗濯水(清
水)を再度供給して上記した洗濯運転と同じ動作による
すすぎ洗い工程に進み、そして、排水後、上記中間脱水
およびすすぎ洗いの2回目,および3回目を必要に応じ
行い、最終脱水運転を行って終了する。尚、上記すすぎ
洗いにおいても、トルマリン22による水の分子は小さ
く分解されて界面活性機能を有していることはもとよ
り、一方では洗剤或いは洗濯物等に含まれる重金属等の
金属イオンを吸着固定するので洗濯水中から金属イオン
を除去することも可能である。
【0028】しかして、下記表1には上記構成としたト
ルマリン22の「有り,無し」による洗浄性能につき検
証した結果を示す。試験方法としては、JIS規格に基
づき標準洗濯機において、湿式人工汚染布を用い、洗濯
水量30L、水温21度C、洗剤量は規定量20g/3
0L、洗濯物負荷1.5kgの条件にて各2回試験を行
い、その平均値を求めたものである。
【0029】
【表1】
【0030】結果、トルマリン22の有無による洗浄率
の差は、実測値としては必ずしも大きいとは言えない
が、洗浄性能の改善が見られ水の活性化に基づく洗浄作
用を確認できた。従って、上記のな試験検討を行うこと
によりトルマリン22の所要量を適宜求めることができ
る。
【0031】このように、本実施例によれば、次のよう
な効果を有する。即ち、撹拌体8の内部に通水性を有す
る空所20を形成し、この空所20内に固形状のトルマ
リン22を封入したので、このトルマリン22が有する
水の界面活性効果に基づき洗浄性能の向上を図ることが
できる。この場合、従来技術で開示したようなトルマリ
ン微粉末を他の合成樹脂材料に練り込み成形したものと
異なり、本実施例では固形状にあって、取扱いが至極簡
便であると共に、トルマリン22個々のほぼ表面積全体
が水と接触できて水の電気分解、従って界面活性効果を
一層高めることができる。斯くして、この洗浄性能の向
上に伴い、洗剤の使用量を減少したり、運転時間を短く
して布傷み軽減しデリケートな衣類の洗浄が可能とする
ことができ、また洗剤量が減れば後工程のすすぎ洗いの
回数減による節水或いは運転時間の短縮化も可能となる
など、従来に比し洗浄効率は確実に改善できる。
【0032】また、上記空所20は撹拌体8の凸部材1
8を利用して収容した。従って、本実施例のように盤状
の基体部19の下面に裏羽根16を設ける構成であって
も、斯かる撹拌体8の内部に所定量のトルマリン22を
収容できるスペースを容易に確保でき、従って、例えば
従来より適切とされる凸部材18形状の撹拌体8の外形
形状を大きく変える必要はなく、このことは従来と同等
の洗濯水流を生成できて本来の洗浄性能は何ら阻害され
ることなく確保できる。
【0033】尚、本実施例では、各突部18aの頂部に
空所20に連通する透孔21を設けたが、これに限らず
各凸部18aの側壁であっても良いし、また孔形状も円
形に限らず角形とか細長いスリット状であっても良い
し、更には上記実施例よりも径小の透孔を多数個形成す
るなど、要は空所20への通水性が確保できる撹拌体8
構成であれば良い。その他、トルマリン22を空所20
に収容した後、その空所20の開放部分を閉鎖する蓋体
を設けるようにして、取り扱いの便宜を図るようにする
ことも容易にでき、この場合、上記蓋体は中のトルマリ
ンがこぼれ出ない程度に閉鎖するだけでよい。
【0034】(第2の実施の形態)図4ないし図7は、
本発明の第2実施例を示したもので、上記第1実施例と
同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部
分のみについて述べる。本実施例の撹拌体25は、まず
概述すると特に図7に示すように、トルマリン22を収
容した個々の凸部26aを着脱可能にした構成にある。
しかるに、例えば本実施例では、図4の撹拌体25の平
面図および図5に示す分解斜視図において、2個の凸部
26aを各々着脱可能に設ける一方、他の4個の凸部2
6bは盤状の基体部27と一体に成形した構成としてい
る。従って、上記したようにトルマリン22は2個の凸
部26a内に後述する手段にて収容され、斯かる撹拌体
8の内部に封入された形態となしている。
【0035】以下、図5ないし図7も参照して具体的に
述べるに、まず図6は1個の凸部26a(空所28)に
対するトルマリン22の収容手段を説明するための分解
斜視図で、併せて本構成では空所28内を移動するトル
マリン22に対する緩衝材29を付加する組込み構成を
示している。即ち、この凸部26aの外形形状は、他の
凸部26bと共に上記第1実施例と実質的に同一形状に
あるが、その中心寄りには小孔30を有する平坦状の内
端部31を備え、また外周端側の空所28内には2箇所
にネジボス32が形成され、更には空所28の開放端部
の計4箇所には爪部33を突設しており、そして凸部2
6aの頂部には第1実施例と同様に複数個の透孔34を
形成している。
【0036】斯かる構成の凸部26aに対し、その内方
たる裏面側の空所28の内周面には緩衝材29aが設け
られている。この緩衝材29aは、帯状の軟質樹脂材料
またはウレタンゴム等からなり、これを例えば接着剤に
より空所28の内周面に貼付する(或いは、別の手段と
してインサート成形することも可能)。そして、トルマ
リン22を緩衝材29aが貼付された空所28内に収容
するのであるが、これに先立ち他の平板状の緩衝材29
bを蓋体35にやはり接着剤で貼付(インサート成形も
可)して準備しておく。この蓋体35は空所28の解放
端部を覆う形状をなして、その立上り壁に前記爪部33
に対応する凹部36を形成している。
【0037】しかして、空所28内に固形状のトルマリ
ン22を収容した後、上記蓋体35を凹部36に爪部3
3が係合させることで、トルマリン22を凸部26aの
内部に収容した状態に保持できるように、所謂仮保持す
る。また、空所28の内周面の緩衝材29aおよび蓋体
35の緩衝材29bとにより、該空所28内面は緩衝材
29で包囲された形態を得る。
【0038】このようにして、仮保持状態に組立構成さ
れた2個の凸部26aは、図5の分解斜視図および図7
に示す撹拌体25の要部を分解した断面図に示すように
組立てられる。即ち、これら図面に開示されている撹拌
体25は、裏面に裏羽根16を有し、上面に一体成形さ
れた4個の凸部26bを有する基体部27と、上記した
仮保持状態の2個の凸部26aと、中央部に位置して断
面山形状の固定部材37(詳細形状は後述)の部品構成
から組立てられる。
【0039】そこで、まずこの2個の凸部26aを基体
部27の所定位置に載置し、外周端部の2箇所をネジ3
8により連結固定する。このとき、内端部31の小孔3
0は基体部27の小孔27aと一致した配置構成にあ
る。このように、2個の凸部26aを組込んだ後、該凸
部26aの内端部31を挟持するようにして上記固定部
材37を基体部27に組込む。しかるに、この固定部材
37は、合成樹脂製にて鍔状下面に2個の凸部26aに
対応する2箇所に棒状突起37aを一体に垂設してい
て、この突起37aが凸部26aおよび基体部27の各
小孔27aにやや圧挿するうように嵌合せられて、該固
定部材37は容易に抜け出すことなく、また2個の凸部
26aは位置決めされた形態となす、この嵌合状態に維
持される。
【0040】そして、この状態から図7の二点鎖線で示
す駆動軸11に差込み取付ネジ17により連結固定する
ことによって、同時に基体部27,2個の突部26a,
固定部材37ともに強固に結合され、以って撹拌体25
としての組立を終え、そして製品(洗濯機)として回転
槽の内底部への組立が完了する。しかして、トルマリン
22は該撹拌体25の通水可能な内部に封入された構成
となす。
【0041】上記構成とした第2実施例においても、第
1実施例とは撹拌体25の構成において異なるものの、
トルマリン22による水の活性化を高めて洗浄性能の向
上を図り、延いては洗剤量および水の節約とか、運転時
間の短縮化など同様の成果が期待できる。しかるに、本
実施例では、例えば2個の凸部26aを着脱可能として
この内部にトルマリン22を収容したが、更に多くの凸
部をも着脱可能にしてトルマリン22の所要数量に応じ
て所要の凸部を選択してトルマリン22を収容すること
も容易にでき、その選択肢(調整範囲)は広がり或いは
取扱いも簡便にできる。
【0042】そして、特に本実施例では空所28内面に
緩衝材29を設けたので、固形状のトルマリン22が空
所28内面に衝突したときの衝撃を和らげることができ
る。これは、空所28に対してトルマリン22が自由動
可能な状態に収容されている場合に好適し、例えばトル
マリン22が少量で良い場合とか、或いは水と接触する
表面積を最大限にして活性化の促進を図るべく移動自在
とした場合などにおいて、撹拌体25は通常正逆回転駆
動されるため、その反転の都度、内部のトルマリン22
と撹拌体25とは初動動作のずれや慣性力の相違に基づ
き衝突を繰り返すことになる。しかるに、その衝突する
空所28内面に緩衝材29を配設したので、その衝突音
を低減化できると共に、衝撃によるトルマリン22の損
耗等から保護するに有利である。
【0043】尚、水中における衝突音は比較的低音とな
るが、この種脱水兼用洗濯機では脱水運転時の如く水が
ない状態で回転槽と共に回転するため、衝突音として発
生する。勿論、無負荷における撹拌体25の回転特性等
をチェックする場合も多いことから、斯かる運転時に無
用な騒音を避けるためにも緩衝材29を設ける意義は大
きい。
【0044】一方、長期使用において上記のように自由
動状態のトルマリン22同士が衝突し合うことで、該ト
ルマリン22が磨耗,損耗等により削られ小さくなった
り、或いは重金属の付着による汚れとか、トルマリン2
2の状態とか存在そのものを確認したいケースも想起さ
れる。このような場合に対処するには、特に図示しない
が例えば本実施例の2個の凸部26aを透視可能な部材
(透明または半透明部材)で形成することも有効な手段
である。この場合、トルマリン22を透視できる凸部構
成を利用して、新機能を有する当製品(洗濯機)の差別
化とか製品価値の高揚(PR効果)などに有効活用でき
る利点も考えられる。
【0045】以上、説明したように本発明によれば、ト
ルマリン22の界面活性効果により洗浄性能の向上を図
る上で、特に固形状のトルマリン22を撹拌体25の内
部に封入したので、水との接触面積が効率良く行われ、
水の活性作用を効果的に促進できる。また、トルマリン
を収容する空所28は、撹拌体25の凸部26aの内方
空間を有効利用できて、本来の洗濯水流を生成する撹拌
体25としての特性に何ら不具合を呈することなく製作
できる。しかも、空所28内に固形状のトルマリン22
を収容する構成なので、トルマリン22を従来技術のよ
うに微粉末化するための高精度,制約を必要とせず、ト
ルマリン22の加工形態に関して利用できる範囲が広く
且つ容易に対処できるなど、この点においても実用に供
する利便性を有する。
【0046】尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実
施例に限定されるものではなく、例えば、上記各実施例
とも、凸部を基体部に対して着脱可能な構成としたが、
撹拌体の裏面全体を空所とし、トルマリンを収容した
後、別部材の蓋体で閉鎖する構成とすることも設計的に
容易に想到できるものであり、その他、その着脱構成に
ついても本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々変更
して実施できるものである。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、洗濯水流を
生成する撹拌体の内部に通水性を有する空所を設け、こ
の空所内に固形状のトルマリンを封入する構成としたの
で、トルマリンによる水の活性化に基づく洗浄性能の向
上を図ると共に、特に固形状のトルマリンを撹拌体の内
部に封入したので、水との接触を広く良好に行うことが
でき、一層水の活性効果を促進できる。また、トルマリ
ンを収容する空所は、撹拌体の凸部の内方空間を有効利
用できるから容易に確保できる。しかも、空所内に固形
状のトルマリンを収容する構成なので、該トルマリンの
加工形態に関して利用できる範囲が広くて容易に対応で
きるなど、実用に適った洗濯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例について脱水兼用洗濯機の
全体の概略構成を一部破断して示す側面図
【図2】撹拌体の平面図
【図3】撹拌体の分解図
【図4】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図5】撹拌体の分解斜視図
【図6】要部の分解斜視図
【図7】撹拌体の一部を分解した断面図
【符号の説明】
1は洗濯機、2は筐体、6は水受槽(洗濯槽)、7は回
転槽(洗濯槽)、8,25は撹拌体、10はDDモー
タ、16は裏羽根、18は凸部材、18a,26a,2
6bは凸部、19,27は基体部、20,28は空所、
21,34は透孔、29は緩衝材、および37は固定部
材を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯槽の内底部に回転可能に設けた撹拌
    体を回転駆動して洗濯水流を生成するものにおいて、 前記撹拌体の内部に通水性を有する空所を設け、この空
    所内に固形状のトルマリンを封入したことを特徴とする
    洗濯機。
  2. 【請求項2】 撹拌体は、上面に凸部を有し、この凸部
    内方に空所を形成したことを特徴とする請求項1記載の
    洗濯機。
  3. 【請求項3】 空所の内面には、緩衝材を設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 空所を有する凸部は、内部のトルマリン
    が透視可能な部材で形成したことを特徴とする請求項1
    または2記載の洗濯機。
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