JP2001250356A - 記録及び／又は再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジの誤挿入を防止して確
実にカートリッジ装着部に装着する。 【解決手段】 カートリッジ本体２の第１の側面２ａ
に、第１及び第２の側面２ａ，２ｂに直交する第３の側
面２ｃに臨む一方の端部が開放されたシャッタ解放操作
用溝部１８を形成し、第２の側面２ｂにシャッタ解放操
作用溝部１８と平行で、且つ第３の側面２ｃからの長さ
がシャッタ解放操作用溝部１８よりも短い誤挿入防止用
溝部１９が形成されたディスクカートリッジが挿入され
る挿入部５１ａと、挿入部５１ａより挿入されたディス
クカートリッジを収納する収納部５１と、収納部５１の
内壁に設けられ、挿入部５１ａから挿入されたディスク
カートリッジのシャッタ解放操作用溝部１８に進入し、
シャッタ９の開放操作を行うシャッタ開放操作部５２
と、収納部５１のシャッタ開放操作部５２が設けられた
内壁と対向する内壁に設けられ、誤挿入防止用溝部１９
に進入する突部５３とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報信号の記録媒体と
して用いられる磁気ディスクや光ディスク等のディスク
を収納したディスクカートリッジが装着される記録及び
／又は再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、情報信号の記録媒体と用いられる
磁気ディスクや光ディスク等のディスクは、信号記録面
に塵埃が付着したり傷が付いてしまうと、正確に情報信
号の記録再生を行うことができなくなってします。そこ
で、記録媒体として用いられるディスクは、信号記録面
への塵埃の付着や傷付きを防止し、さらに、保管時や記
録及び／又は再生装置への装脱を容易に行い得るように
するため、カートリッジ本体に収納されディスクカート
リッジとして構成されている。

【０００３】この種のディスクカートリッジとして、図
１０及び図１１に示すように構成されたものが提案され
ている。図１０及び図１１に示すディスクカートリッジ
は、矩形状をなすカートリッジ本体１０２を有し、この
カートリッジ本体１０２に回転可能にディスク１０１を
収納している。カートリッジ本体１０２の相対向する主
面には、図１１に示すように、カートリッジ本体１０２
に収納したディスク１０１の信号記録面の少なくとも一
部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び／又は再生
用の開口部１０３，１０３が設けられている。これら、
開口部１０３，１０３は、カートリッジ本体１０２の相
対向する位置に設けられ、カートリッジ本体１０２の中
央部近傍からカートリッジ本体１０２の第１の側面１０
２ａの近傍に亘って略矩形状に形成されている。

【０００４】カートリッジ本体１０２には、記録及び／
又は再生用の開口部１０３，１０３を開閉するシャッタ
部材１０４が取り付けられている。シャッタ部材１０４
は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げ、あるいは合成樹脂
を形成して断面コ字状をなすように形成され、カートリ
ッジ本体１０２の第１の側面１０２ａに沿う連結片１０
８と、この連結片１０８の両側から相対向するように延
長されてカートリッジ本体１０２の各平面上に延在され
る一対のシャッタ部１０５，１０５とを備える。これら
シャッタ部１０５，１０５には、シャッタ部材１０４の
移動位置に応じて記録及び／又は再生用の開口部１０
３，１０３を開放するための矩形状の切り欠き穴１０
６，１０６が形成されている。

【０００５】シャッタ部材１０４は、一対のシャッタ部
１０５，１０５をカートリッジ本体１０２の平面上に延
在させるようにしてカートリッジ本体１０２の第１の側
面１０２ａ側からカートリッジ本体１０２に嵌合され、
カートリッジ本体１０２の一側面に沿って記録及び／又
は再生用の開口部１０３，１０３を開閉する図１０中矢
印ｃ_１方向又はｃ_２方向に移動可能に取り付けられる。

【０００６】カートリッジ本体１０２の平面部のシャッ
タ部材１０４が移動する領域には、図１０に示すよう
に、シャッタ部１０５，１０５の厚さに相当する深さを
有するシャッタスライド凹部１０７，１０７が形成され
ている。シャッタ部材１０４は、シャッタ部１０５，１
０５がシャッタスライド凹部１０７，１０７内に配置さ
れることにより、シャッタ部１０５，１０５をカートリ
ッジ本体１０２の平面から突出させることなく略面一に
カートリッジ本体１０２に取り付けられる。

【０００７】ディスクカートリッジは、シャッタ部材１
０４が取り付けられた第１の側面１０２ａ側をディスク
記録及び／又は再生装置への挿入端として、図１０中矢
印ｄ方向を挿入方向としてディスク記録及び／又は再生
装置への装着が行われる。シャッタ部材１０４は、ディ
スクカートリッジがディスク記録及び／又は再生装置に
挿入されると、ディスク記録及び／又は再生装置側に設
けたシャッタ開閉機構により図１０及び図１１中矢印ｃ
_１方向に移動され、記録及び／又は再生用の開口部１０
３，１０３を閉塞した図１０に示す第１の位置からこれ
ら開口部１０３，１０３を開放した図１１に示す第２の
位置に移動される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上述したように構成さ
れたディスクカートリッジは、挿入方向を誤ってディス
ク記録及び／又は再生装置に挿入されると、カートリッ
ジ本体１０２の記録及び／又は再生用の開口部１０３，
１０３が設けられていない部分にディスク記録及び／又
は再生装置側に配設した磁気ヘッド装置や光ピックアッ
プ装置が当接するおそれがある。磁気ヘッド装置や光ピ
ックアップ装置等とカートリッジ本体１０２とが当接す
ると、これら磁気ヘッド装置、光ピックアップ装置又は
ディスクカートリッジが損傷されるおそれがある。

【０００９】上述したディスクカートリッジは、ディス
ク記録及び／又は再生装置に対する誤挿入を防止するた
め、図１０に示すように、カートリッジ本体１０２のデ
ィスク記録及び／又は再生装置への挿入方向と平行な第
２の側面１０２ｂの長さａを、ディスク記録及び／又は
再生装置への挿入端側となる第１の側面１０２ａの長さ
ｂより長く形成し、挿入端となる第１の側面１０２ａに
直交する第２の側面１０２ｂからの挿入を防止するよう
にしている。

【００１０】このように、カートリッジ本体１０２の第
２の側面１０２ｂの長さを第１の側面１０２ａより長く
形成すると、ディスクカートリッジが大型化してしま
う。カートリッジ本体１０２は、ディスク１０１を回転
可能に収納するに足る大きさに形成されればよく、ディ
スク１０１の外形を内接円とする方形状に形成すること
により、ディスクカートリッジを所定の大きさのディス
ク１０１を収納する最小の大きさに形成することができ
るが、ディスク記録及び／又は再生装置への誤挿入を確
実に防止するため、第２の側面１０２ｂの長さを第１の
側面１０２ａより長くすると、この長くした分だけディ
スクカートリッジが大型化してしまう。

【００１１】特に、確実な誤挿入を防止するため、第２
の側面１０２ｂの長さを第１の側面１０２ａより十分に
長くすると、ディスクカートリッジ自体が一層大型化し
てしまう。

【００１２】また、ディスクカートリッジの縦横の比を
変えて誤挿入を防止するようにしたものにあっては、前
後方向を誤挿入や表裏の誤挿入を防止することができな
い。

【００１３】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、ディスクカートリッジ自体を大
型化することなく、誤挿入を防止することができるディ
スクカートリッジを、確実に誤挿入を防止して正確にカ
ートリッジ装着位置に装着することを可能となす記録及
び／又は再生装置を提供しようとするものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る記録及び／又は再生
装置は、装置への挿入方向と平行な第１及び第２の側面
と、上記第１及び第２の側面と直交し上記装置への挿入
方向の前端側となる第３の側面とを有し、平面が略矩形
状に形成されるとともに、収納されたディスクの信号記
録面の少なくとも一部を外方に臨ませる開口部が形成さ
れているカートリッジ本体を有し、上記カートリッジ本
体の上記第１の側面に、上記第３の側面に臨む一方の端
部が開放されたシャッタ解放操作用溝部を形成し、上記
第２の側面に上記シャッタ解放操作用溝部と平行で、且
つ上記第３の側面からの長さが上記シャッタ解放操作用
溝部よりも短い誤挿入防止用溝部が形成されたディスク
カートリッジが挿入される挿入部と、上記挿入部より挿
入されたディスクカートリッジを収納する収納部と、上
記収納部の内壁に設けられ、上記挿入部から挿入された
ディスクカートリッジのシャッタ解放操作用溝部に進入
し、上記シャッタの開放操作を行うシャッタ開放操作部
と、上記収納部の上記シャッタ開放操作部が設けられた
内壁と対向する内壁に設けられ、上記誤挿入防止用溝部
に進入する突部とを備えるものである。

【００１５】特に、上記シャッタ開放操作部と上記突部
との間の距離は、上記シャッタの開放操作用溝部の底部
と上記誤挿入防止用溝部の底部との間の距離よりも長
く、且つ上記第１又は第２の側面より短くなされてい
る。

【００１６】また、本発明に係る記録及び／又は再生装
置は、装置への挿入方向と平行な第１及び第２の側面
と、上記第１及び第２の側面と直交し上記装置への挿入
方向の前端側となる第３の側面とを有し、平面が略矩形
状に形成されるとともに、収納されたディスクの信号記
録面の少なくとも一部を外方に臨ませる開口部が形成さ
れているカートリッジ本体を有し、上記カートリッジ本
体の上記第１の側面に、上記第３の側面に臨む一方の端
部が開放されたシャッタ解放操作用溝部を形成し、上記
第２の側面に上記シャッタ解放操作用溝部と平行で、且
つ上記第３の側面からの長さが上記シャッタ解放操作用
溝部よりも短い誤挿入防止用溝部が形成されたディスク
カートリッジが挿入され、上記第３の側面の長さよりや
や長い長さに形成された挿入部と、上記挿入部より挿入
されたディスクカートリッジを収納する収納部と、上記
収納部の内壁に設けられ、上記挿入部から挿入されたデ
ィスクカートリッジのシャッタ解放操作用溝部に進入
し、上記シャッタの開放操作を行うシャッタ開放操作部
とを備えるものである。

【００１７】

【作用】本発明に係る記録及び／又は再生装置は、ディ
スクカートリッジが正しく挿入されると、シャッタ開放
操作用溝部にシャッタ開放操作部材が係合し、誤挿入防
止用溝部に誤挿入防止部材が係合して装着される。ディ
スクカートリッジが、挿入方向の前後や挿入端を誤って
挿入されたときには、シャッタ開放操作部材若しくは誤
挿入防止部材がディスクカートリッジの一部に当接し、
記録及び／又は再生装置内への更なる挿入が規制され、
記録及び／又は再生装置への誤挿入が防止される。

【００１８】また、ディスクカートリッジが表裏を反転
して挿入された場合には、シャッタ開放操作用溝部に比
し長さの短い誤挿入防止用溝部にシャッタ開放操作部材
が係合し、記録及び／又は再生装置内への更なる挿入が
規制され、ディスクカートリッジの誤挿入を防止する。

【００１９】

【実施例】以下、本発明が適用された記録及び／又は再
生装置を、図面を参照して説明する。

【００２０】まず、本発明に係る記録及び／又は再生装
置に装着されるディスクカートリッジを説明すると、こ
のディスクカートリッジは、図３に示すように、情報信
号の記録媒体となるディスク１と、このディスク１を収
納するカートリッジ本体２とを備える。カートリッジ本
体２の収納されるディスク１は、可撓性を有する材料に
より形成されたディスク基板の主面に磁性材料を被着し
て信号記録層を設けている。ディスク１の中央部には、
信号記録層に対して情報信号の記録及び／又は再生を行
うディスク記録及び／又は再生装置に設けられるディス
ク回転駆動機構に保持するためのディスクハブ３が取り
付けられている。ディスクハブ３は、金属板等円盤状に
形成されている。このディスク１において、ディスクハ
ブ３の外周側の領域が信号記録領域となされている。

【００２１】ディスク１を収納するカートリッジ本体２
は、図３に示すように、互いに対をなす上ハーフ４と下
ハーフ５とを突き合わせ結合して形成され、内部にディ
スク１を収納し得る空間を有する矩形状に形成されてい
る。すなわち、カートリッジ本体２は、ディスク１の主
面に対向する上下の主面４ａ，５ａを一辺がディスク１
の直径よりもやや長い矩形状に形成され、その厚さをデ
ィスクハブ３の厚さよりもやや厚く形成されている。

【００２２】カートリッジ本体２の上下の相対向する主
面４ａ，５ａには、図３に示すように、カートリッジ本
体２に収納したディスク１の上下面に設けられた信号記
録面の少なくとも一部を内外周に亘って外方に臨ませる
記録及び／又は再生用の開口部６，７が設けられてい
る。これら、開口部６，７は、図２及び図３に示すよう
に、カートリッジ本体２の左右方向の中央部に位置し
て、カートリッジ本体２の中央部近傍からカートリッジ
本体２の第１の側面２ａの近傍に亘って略矩形状に形成
されている。これら記録及び／又は再生用の開口部６，
７には、本発明に係るディスクカートリッジがディスク
記録及び／又は再生装置に装着されたとき、記録及び／
又は再生装置側に設けられた磁気ヘッド等の記録及び／
又は再生手段が進入してディスク１に対する情報信号の
記録及び／又は再生を行う。

【００２３】カートリッジ本体２の下方側主面５ａの中
央部には、図３に示すように、ディスク１の中央部に取
り付けたディスクハブ３を外方に臨ませる中央開口部８
が形成されている。カートリッジ本体２に収納されたデ
ィスク１は、ディスクカートリッジがディスク記録及び
／又は再生装置に装着されたとき、中央開口部８を介し
て進入されるディスク回転駆動機構のディスクテーブル
にディスクハブ３を介してチャッキングされ、ディスク
テーブルと一体に回転可能となる。

【００２４】カートリッジ本体２には、記録及び／又は
再生用の開口部６，７を開閉するシャッタ部材９が取り
付けられている。シャッタ部材９は、ポリアセタール等
の断面コ字状をなすように形成され、カートリッジ本体
２の第１の側面２ａに沿う連結片１０と、この連結片１
０の両側から相対向するように延長されてカートリッジ
本体２の上下の主面４ａ，５ａ上に延在される一対のシ
ャッタ部１１，１２とを備える。これらシャッタ部１
１，１２には、シャッタ部材９の移動位置に応じて記録
及び／又は再生用の開口部６，７を開放するための矩形
状の切り欠き穴１３，１４が形成されている。

【００２５】シャッタ部材９は、一対のシャッタ部１
１，１２をカートリッジ本体２の上下の主面４ａ，５ａ
上に延在させるようにしてカートリッジ本体２の第１の
側面１０２ａ側からカートリッジ本体２に嵌合され、カ
ートリッジ本体２の第１の側面２ａに沿って記録及び／
又は再生用の開口部６，７を開閉する図１及び図３中矢
印Ｋ方向又は矢印Ｌ方向に移動可能に取り付けられる。

【００２６】なお、シャッタ部材９の各シャッタ部１
１，１２は、０．３ｍｍ程度の一様な厚さをもって形成
されている。

【００２７】シャッタ部材９の連結片１０のシャッタ部
１１，１２が延長される側である内面側には、図示しな
いが、カートリッジ本体２の第１の側面２ａ側の内面に
形成されたスライドガイド溝１５に係合される係合爪が
突設されている。スライドガイド溝１５は、図３に示す
ように、カートリッジ本体２を構成する上下ハーフ４，
５の相対向する面に一対の互いに平行な一対の突条部を
設けることによって形成される。シャッタ部材９は、係
合爪をスライドガイド溝１５に係合させることにより、
カートリッジ本体２からの抜け止めが図られて、記録及
び／又は再生用の開口部６，７を開閉する図１及び図３
中矢印Ｋ方向又はＬ方向に移動可能に取り付けられる。

【００２８】なお、カートリッジ本体２の第１の側面２
ａには、図示しないが、シャッタ部材９に設けた係合爪
をスライドガイド溝１５に係合させるための切り欠き部
が設けられている。

【００２９】カートリッジ本体２の相対向する上下の主
面４ａ，５ａのシャッタ部材９が移動する領域には、図
１及び図２に示すように、シャッタ部１１，１２の厚さ
に相当する深さを有するシャッタスライド凹部１６が形
成されている。シャッタ部材９は、シャッタ部１１，１
２がシャッタスライド凹部１６内に配置されることによ
り、シャッタ部１１，１２をカートリッジ本体２の上下
の各主面４ａ，５ａから突出させることなく略面一にカ
ートリッジ本体２に取り付けられる。

【００３０】シャッタスライド凹部１６は、シャッタ部
１１，１２をカートリッジ本体２の上下の各主面４ａ，
５ａから突出させることなく配置することを可能とする
ものであるので、シャッタ部１１，１２の厚さに略々等
しい厚さに形成され、本実施例では、０．３ｍｍの厚さ
に形成されるシャッタ部１１，１２に合わせ約０．３ｍ
ｍの深さに形成されている。

【００３１】本発明に係るディスク記録及び／又は再生
装置に用いられるディスクカートリッジは、図１及び図
２に示すように、シャッタ部材９がスライドするカート
リッジ本体２の第１の側面２ａに沿ってシャッタ開放操
作用溝部１８が設けられ、第１の側面２ａと平行な第２
の側面２ｂに沿って誤挿入防止用溝部１９が設けられて
いる。このように相対向する互いに平行な第１及び第２
の側面２ａ，２ｂにそれぞれシャッタ開放操作用溝部１
８及び誤挿入防止用溝部１９を設けたディスクカートリ
ッジは、第１及び第２の側面２ａ，２ｂに直交する第３
の側面２ｃ側を挿入端として、図１中矢印Ｓ方向を挿入
方向として、本発明に係るディスク記録及び／又は再生
装置に挿入される。

【００３２】カートリッジ本体２の第１の側面２ａに設
けられるシャッタ開放操作用溝部１８は、ディスク記録
及び／又は再生装置への挿入端となる第３の側面２ｃ側
を開放端１８ａとして、シャッタ部材９のスライド方向
に亘って形成されている。シャッタ開放操作用溝部１８
は、カートリッジ本体２の第３の側面２ｃからシャッタ
部材９が切り欠き穴１３，１４を記録及び／又は再生用
の開口部６，７に対応させた図２に示す開口部開放位置
に移動されたときの連結板１０の第３の側面２ｃ側に位
置する一端縁１０ａに至る図２中矢印Ｆ_Ｌで示す長さ範
囲に亘って形成されている。

【００３３】カートリッジ本体２の第２の側面２ｂにシ
ャッタ開放操作用溝部１８と平行に形成される誤挿入防
止用溝部１９は、カートリッジ本体２の第３の側面２ｃ
側を開放端１９ａとして第２の側面２ｂに沿って形成さ
れている。誤挿入防止用溝部１９は、開放端１９ａ側の
第３の側面２ｃからの長さＧ_Ｌを、図２に示すように、
シャッタ開放操作用溝部１８の長さＦ_Ｌより短く形成さ
れている。

【００３４】すなわち、シャッタ開放操作用溝部１８と
誤挿入防止用溝部１９のカートリッジ本体２の第３の側
面２ｃからの長さは、 Ｇ_Ｌ＜Ｆ_Ｌ・・・（第１式） の関係にある。

【００３５】そして、カートリッジ本体２の第３の側面
２ｃ側のシャッタ開放操作用溝部１８の底面から誤挿入
防止用溝部１９の底面間に亘る長さＢ_Ｌは、図１に示す
ように、カートリッジ本体２のディスク記録及び／又は
再生装置への装置入方向に沿う第１及び第２の側面２
ａ，２ｂの長さＡ_Ｌより短く形成されている。カートリ
ッジ本体２の第３の側面２ｃ側のシャッタ開放操作用溝
部１８の底面から誤挿入防止用溝部１９の底面間に亘る
長さＢ_Ｌは、図１に示すように、第３の側面２ｃ及び第
３の側面２ｃに平行な第４の側面２ｄの長さＣ_Ｌよりも
短い。

【００３６】すなわち、 Ｂ_Ｌ＜Ａ_Ｌ・・・（第２式） Ｂ_Ｌ＜Ｃ_Ｌ・・・（第３式） の関係にある。

【００３７】また、本発明に係る記録及び／又は再生装
置に用いられるディスクカートリッジにおいて、図４に
示すカートリッジ本体２の第１の側面２ａに形成された
誤挿入防止用溝部１９の上方側の内側面からカートリッ
ジ本体２の上方側の主面４ａに至る高さＨ_Ｌと、図４に
示す誤挿入防止用溝部１９の下方側の内側面からカート
リッジ本体２の下方側の主面４ｂに至る高さＩ_Ｌと異な
った高さとされている。

【００３８】すなわち、 Ｈ_Ｌ≠Ｉ_Ｌ・・・（第４式） の関係にあり、誤挿入防止用溝部１９は、カートリッジ
本体２の厚さ方向に変位して設けられている。本実施例
では、誤挿入防止用溝部１９は、図４に示すように、カ
ートリッジ本体２の下方側の主面４ｂ側に変位した位置
に設けられている。

【００３９】上述のように構成されたディスクカートリ
ッジは、ディスク記録及び／又は再生装置に装着されな
い非使用時にあっては、図１に示すように、シャッタ部
材９がシャッタ部１１，１２が記録再生用の開口部６，
７を閉塞した第１の位置にあって、これら開口部６，７
を介してカートリッジ本体２に塵埃や手指等が侵入する
ことを防止する。

【００４０】このディスクカートリッジは、第３の側面
２ｃを挿入端として、図２に示すように、ディスク記録
及び／又は再生装置５０のカートリッジ装着部５１に装
着される。カートリッジ装着部５１に対しディスクカー
トリッジの挿脱を行うための挿入部を構成するカートリ
ッジ挿脱口５１ａは、カートリッジ本体２の厚さよりも
やや大きい幅を有し、図２に示すように、ディスク記録
及び／又は再生装置５０へ挿入端となる第３の側面２ｃ
の長さＣ_Ｌよりもやや長い長さＥ_Ｌともって形成されて
いる。

【００４１】すなわち、 Ｃ_Ｌ＜Ｅ_Ｌ・・・（第５式） の関係にある。

【００４２】カートリッジ装着部５１内のディスクカー
トリッジが正しく挿入されたときにカートリッジ本体２
の第１の側面２ａと対向する内壁面には、カートリッジ
本体２の第１の側面２ａに形成したシャッタ開放操作用
溝部１８に係合するシャッタ開放操作部材としてのシャ
ッタ開放操作ピン５２が突設されている。また、カート
リッジ装着部５１内のディスクカートリッジが正しく挿
入されたときにカートリッジ本体２の第２の側面２ｂと
対向する内壁面には、カートリッジ本体２の第２の側面
２ｂに形成した誤挿入防止用溝部１９に係合する誤挿入
防止ピン５３が突設されている。すなわち、シャッタ開
放操作ピン５２と誤挿入防止ピン５３とは、ディスクカ
ートリッジのカートリッジ挿脱口５１ａヘッドの挿入方
向と直交する方向に突設されテーブルいる。

【００４３】そして、シャッタ開放操作ピン５２と誤挿
入防止ピン５３の先端部間の距離Ｄ _Ｌは、図２に示すよ
うに、シャッタ開放操作用溝部１８の底面から誤挿入防
止用溝部１９の底面間に亘る長さＢ_Ｌよりもやや長くな
され形成されている。また、シャッタ開放操作ピン５２
と誤挿入防止ピン５３の先端部間の距離Ｄ_Ｌは、カート
リッジ本体２のディスク記録及び／又は再生装置５０へ
の挿入端となる第３の側面２ｃの長さＣ_Ｌよりも短く形
成されている。さらに、シャッタ開放操作ピン５２と誤
挿入防止ピン５３の先端部間の距離Ｄ_Ｌは、カートリッ
ジ本体２のシャッタ部材９がスライドする第１の側面２
ａの長さＡ_Ｌよりも短く形成されている。

【００４４】すなわち、 Ｂ_Ｌ＜Ｄ_Ｌ・・・（第６式） Ｄ_Ｌ＜Ｃ_Ｌ・・・（第７式） Ｄ_Ｌ＜Ａ_Ｌ・・・（第８式） の関係にある。

【００４５】シャッタ開放操作ピン５２は、図２に示す
ように、カートリッジ装着部５１にディスクカートリッ
ジが正しく挿入されるとき、シャッタ開放操作用溝部１
８に係合し、記録及び／又は再生用の開口部６，７を閉
塞した第１の位置にあるシャッタ部材９を、開口部６，
７を開放した第２の位置に移動させるに足る位置に設け
られる。すなわち、ディスクカートリッジが、図２に示
すように、カートリッジ装着部５１に装着されてシャッ
タ部材９が記録及び／又は再生用の開口部６，７を開放
させた第２の位置に移動されたときにあるとき、カート
リッジ本体２の第２の側面２ｃからシャッタ部材９の連
結板１０の第３の側面２ｃ側に位置する一端縁１０ａに
至る図２中矢印Ｆ_Ｌで示す長さに相当する距離だけカー
トリッジ挿脱口５１ａ側に位置するように設けられてい
る。

【００４６】また、誤挿入防止ピン５３は、ディスクカ
ートリッジが、図２に示すように、カートリッジ装着部
５１に装着されてシャッタ部材９が記録及び／又は再生
用の開口部６，７を開放させた第２の位置に移動された
状態となされたとき、誤挿入防止用溝部１９ときの挿入
方向側の底部１９ａに当接若しくは近接した位置に設け
られる。すなわち、誤挿入防止ピン５３は、ディスクカ
ートリッジが図２に示すようにカートリッジ装着部５０
に正しく装着されたとき、カートリッジ本体２の第３の
側面２ｃから図２中矢印Ｇ_Ｌ示す誤挿入防止用溝部１９
の長さＧ_Ｌに相当する距離だけカートリッジ本体２の第
３の側面からカートリッジ挿脱口５１ａ側に位置するよ
うに設けられている。誤挿入防止ピン５３は、誤挿入防
止用溝１９に対応するように、カートリッジ本体２の厚
さ方向に対し下方側の主面５ａに変位した位置に設けら
れている。

【００４７】上記したようにシャッタ開放操作ピン５２
及び誤挿入防止ピン５３をカートリッジ装着部５１に設
けることにより、ディスクカートリッジが第３の側面２
ｃを挿入端とし、シャッタ開放操作用溝部１８をシャッ
タ開放操作ピン５２側に位置させ、誤挿入防止用溝部１
９を誤挿入防止ピン５３側に位置させてするようにして
カートリッジ挿脱口５１ａを介してカートリッジ装着部
５１に挿入されていくと、シャッタ開放操作ピン５２が
シャッタ開放操作用溝部１８に進入し、シャッタ部材９
の連結板１０の端部にに当接する。さらにディスクカー
トリッジがカートリッジ装着部５１の内方に挿入される
と、シャッタ部材９は、カートリッジ装着部５１の内方
に挿入されるカートリッジ本体２に対し図１中矢印Ｋ方
向に相対移動され、シャッタ部１１，１２が記録及び／
又は再生用の開口部６，７を閉塞した第１の位置から開
口部６，７を開放した第２の位置方向に向かって移動さ
れる。

【００４８】更に、ディスクカートリッジがカートリッ
ジ装着部５１の内方側に挿入されると、誤挿入防止ピン
５３が誤挿入防止用溝部１９に進入し、シャッタ部材９
が図１中矢印Ｋ方向に移動され、記録及び／又は再生用
の開口部６，７を開放した第２の位置に移動される。こ
のとき、ディスクカートリッジはカートリッジ装着部５
１の装着位置に装着され、情報信号の記録及び／又は再
生が可能な状態となされる。

【００４９】本発明に係るディスク記録及び／又は再生
装置に用いられるディスクカートリッジは、上述した第
３式、第５式及び第７式より、 Ｂ_Ｌ＜Ｄ_Ｌ＜Ｃ_Ｌ＜Ｅ_Ｌ・・・（第９式） の関係にある。

【００５０】したがって、本発明に係る装置に装着され
るディスクカートリッジは、挿入端を反転させてカート
リッジ本体２の第４の側面２ｄ側からディスク記録及び
／又は再生装置のカートリッジ装着部５１に挿入した場
合には、カートリッジ本体２の第４の面２ｄがシャッタ
開放操作ピン５２に当接し、カートリッジ装着部５１の
所定のカートリッジ装着位置への挿入が規制され、誤挿
入が防止される。

【００５１】また、上述した第２式、第６式及び第８式
より、 ＢＬ＜ＤＬ＜ＡＬ・・・（第１０式） の間系にある。

【００５２】したがって、本発明に係るディスク記録及
び／又は再生装置は、ディスクカートリッジが挿入端側
となる第３の面に直交する第１の面２ａ又は第２の面２
ｂを挿入端としてカートリッジ装着部５１に挿入された
場合には、カートリッジ本体２の第１の面２ａ又は第２
の面２ｂに誤挿入防止ピン５３が当接し、カートリッジ
装着部５１の所定のカートリッジ装着位置への挿入が規
制され、誤挿入が防止される。

【００５３】さらに、本発明に係る装置に用いられるデ
ィスクカートリッジは、上述した第１式及び第４式に示
したように、誤挿入防止用溝部１９がシャッタ開放操作
用溝部１８よりも短く形成され、誤挿入防止用溝部１９
がカートリッジ本体２の厚さ方向の中心から変位した位
置に設けられているので、表裏を反転してカートリッジ
装着部５１に挿入した場合、挿入端となる第１の面２ａ
がシャッタ開放操作ピン５２に当接し、カートリッジ装
着部５１の所定のカートリッジ装着位置への挿入が規制
され、誤挿入が防止される。

【００５４】本発明に係る装置に用いられるディスクカ
ートリッジは、上述した第１式に示したように、誤挿入
防止用溝部１９がシャッタ開放操作用溝部１８よりも短
く形成されているので、誤挿入防止用溝部１９を設ける
ためにカートリッジ本体２を大型化する必要がなく小型
化が可能である。

【００５５】本発明に係る装置に用いられるディスクカ
ートリッジは、上述した例に限定されることなく、図５
及び図６に示すように、誤挿入防止用溝部１９を、カー
トリッジ本体２の上方側の主面４ａ又は下方側の主面５
ａに設けるようにしてもよい。すなわち、図５及び図６
に示すディスクカートリッジは、誤挿入防止用溝部１９
が、カートリッジ本体２のカートリッジ装着部５０への
挿入端となる第３の側面２ｃからカートリッジ本体２の
内方側に向かってカートリッジ本体２の上方側の主面５
ａに設けられている。この誤挿入防止用溝部１９は、上
述したディスクカートリッジと同様に、シャッタ開放操
作用溝部１８よりも短く形成されている。また、誤挿入
防止用溝部１９は、図５及び図６に示すように、カート
リッジ本体２の第１の側面２ａに沿って形成されたシャ
ッタ開放操作用溝部１８の底面より誤挿入防止用溝部１
９の第１の側面２ａ側に位置する側面に至る長さＢ
_Ｌが、カートリッジ本体２の第１の側面２ａに直交する
第３の側面２ｃ及び第４の側面２ｄの長さＣ_Ｌよりも短
くなされている。また、シャッタ開放操作用溝部１８の
長さＢ_Ｌは、カートリッジ本体２のカートリッジ装着部
５１への挿入方向と平行な第１及び第２の側面２ａ，２
ｂの長さＡ_Ｌよりも短くなされている。

【００５６】このように構成されたディスクカートリッ
ジにおいても、ディスク記録及び／又は再生装置５０の
カートリッジ装着部５１に誤挿入防止用溝部１９に対応
させて誤挿入防止ピンを設けることによって、カートリ
ッジ本体２を大型化することなく、カートリッジ本体２
を正規の挿入方向と異なる方向を挿入端とし、あるいは
表裏を反転してカートリッジ装着部５１に挿入する誤挿
入が防止される。

【００５７】ここに示すディスクカートリッジは、光デ
ィスク又は光磁気ディスクがカートリッジ本体２に収納
される。

【００５８】また、本発明に係る装置に用いられるディ
スクカートリッジは、図７、図８及び図９に示すよう
に、誤挿入防止用溝部１９を、カートリッジ本体２の下
方側の主面５ａからの深さが互いに異なる第１及び第２
の凹部１９ａ，１９ｂを有するように形成してもよい。

【００５９】このディスクカートリッジも、カートリッ
ジ本体２には、光ディスク又は光磁気ディスクが収納さ
れる。

【００６０】なお、この例においては、カートリッジ本
体２に収納したディスク１の一部をを外方に臨ませる記
録及び／又は再生用の開口部７を開閉するシャッタ部材
については図示を省略してある。

【００６１】このディスクカートリッジを構成するカー
トリッジ本体２は、上述した各例のディスクカートリッ
ジのカートリッジ本体２と同様に、一対の上下ハーフ
４，５を突き合わせ結合して形成される。このカートリ
ッジ本体２の下方側の主面５ａの中央部には、ディスク
１の中心部に取り付けられたディスクハブ３を外方に臨
ませる中央開口部８が形成されている。

【００６２】このディスクカートリッジは、カートリッ
ジ本体２の記録及び／又は再生用の開口部７を開閉する
シャッタ部材がスライドする第１の側面２ａに直交する
第３の側面２ｃを挿入端として図８中矢印Ｓ方向に挿入
されてディスク記録及び／又は再生装置のカートリッジ
装着部に装着されていく。

【００６３】本例のディスクカートリッジを構成するカ
ートリッジ本体２は、図８に示すように、誤挿入防止用
溝部１９の第１の側面２ａと平行な第２の側面２ｂ側の
側面から第２の側面２ｂに至る長さＢ_Ｌが、カートリッ
ジ本体２の第１の側面２ａ及び第２の側面２ｂの長さＡ
_Ｌよりも短く形成されている。また、誤挿入防止用溝部
１９の第１の側面２ａと平行な第２の側面２ｂ側の側面
から第２の側面２ｂに至る長さＢ_Ｌは、カートリッジ本
体２のカートリッジ装着部への挿入端側となる第３の側
面２ｃ及び第３の側面２ｃとはい恋うな第４の側面２ｄ
の長さＣ_Ｌよりも短く形成されている。本実施例のディ
スクカートリッジを構成するカートリッジ本体２は、前
述した第２式及び第３式の関係にある。

【００６４】本例のディスクカートリッジも前述した各
例のディスクカートリッジと同様に、ディスク記録及び
／又は再生装置のカートリッジ装着部５１内に誤挿入防
止用溝部１９に対応させて誤挿入防止ピンを設けること
によって、カートリッジ本体２を大型化することなく正
規の挿入方向と異なる方向又は表裏を反転してカートリ
ッジ装着部５１に挿入する誤挿入が防止される。

【００６５】本例のディスクカートリッジを構成するカ
ートリッジ本体２に設けられる誤挿入防止用溝部１９
は、カートリッジ本体２の下方側の主面５ａよりの深さ
を互いに異にする第１及び第２の凹部１９ａ，１９ｂが
形成されている。第１の凹部１９ａは、誤挿入防止用溝
部１９内のカートリッジ２の第３の側面２ｃ側に設けら
れ、第２の凹部１９ｂは、カートリッジ本体２の内方側
に設けられる。

【００６６】第２の凹部１９ｂは、カートリッジ本体２
の下方側の主面５ａよりの深さは、前述した図５及び図
６に示したディスクカートリッジに設けた誤挿入防止用
溝部１９と略々同一の深さを有する。第１の凹部１９ａ
のカートリッジ本体２の下方側の主面５ａよりの深さ
は、図９に示すように、第２の凹部１９ｂより深く形成
されている。第１の凹部１９ａは、第２の凹部１９ｂと
深さを異にすることで、カートリッジ本体２に収納され
るディスク１の種類を表示する。

【００６７】ここで、ディスク１の種類とは、カートリ
ッジ本体２に収納されたディスク１が情報信号の記録を
可能となす記録再生型の光磁気ディスクの如きディスク
であるか、予め情報信号が記録された再生専用型の光デ
ィスクである。

【００６８】誤挿入防止用溝部１９に第２の凹部１９ｂ
より深い第１の凹部１９ａを設けることにより、カート
リッジ本体２に収納されたディスク１が例えば記録再生
型の光磁気ディスクであることを表示する。

【００６９】このディスクカートリッジは、ディスク記
録及び／又は再生装置のカートリッジ装着部に挿入され
ると、カートリッジ装着部側に設けた誤挿入防止ピンが
誤挿入防止用溝部１９の内方端まで進入する。このと
き、ディスク記録及び／又は再生装置側にマイクロスイ
ッチやリンク機構等を用いて構成されたディスク種別検
出機構を設け、誤挿入防止用溝部１９に深さの深い第１
の凹部１９ａが設けられているか否かを検出することに
より、ディスクカートリッジに収納されたディスク１の
種類の識別が行われる。ディスク種別検出機構により誤
挿入防止用溝部１９に深さの深い第１の凹部１９ａが設
けられていることが検出されたときには、カートリッジ
本体２に記録再生型の光磁気ディスクが収納されている
ことが検出され、ディスク記録及び／又は再生装置側の
記録再生手段を構成する信号記録用の磁気ヘッド装置を
駆動可能となし、光ピックアップ装置の出力を情報信号
の記録を可能となす出力に切り換え可能とする。

【００７０】また、誤挿入防止用溝部１９に深さの深い
第１の凹部１９ａが設けられていない場合、すなわち誤
挿入防止用溝部１９の全体が第２の凹部１９ｂの深さを
有するように形成されている場合には、ディスク種別検
出機構により誤挿入防止用溝部１９に深さの深い第１の
凹部１９ａが設けられていることが検出されることがな
く、カートリッジ本体２に再生専用型の光ディスクが収
納されていることが検出され、信号記録用の磁気ヘッド
装置を不作動状態に保持し、光ピックアップ装置の出力
を情報信号の読み取りを行う出力に切り換える。

【００７１】上述した誤挿入防止用溝部１９は、深さを
異にする複数の凹部に分割する場合に、凹部の数は上述
の実施例の如く２つに限定されることなく、３つ以上設
けるようにしてもよい。さらに、これら複数の凹部の分
割の方向は、上述の実施例の如くディスクカートリッジ
のディスク記録及び／又は再生装置への挿入方向に亘っ
て形成されるものに限られず挿入方向と直交する方向に
配列してもよい。

【００７２】上述のように誤挿入防止用溝部１９に互い
に深さを異にする複数の凹部を設ける場合に、誤挿入防
止用溝部１９は、前述した図１乃至図４に示したディス
クカートリッジのように、カートリッジ本体２の第２の
側面２ｂに設けるようにしたものであってもよい。

【００７３】本発明装置に用いられるディスクカートリ
ッジは、上述した各例の如くカートリッジ本体２の上下
の主面に記録及び／又は再生用の開口部６，７を設けた
ものに限られず一方の主面のみに記録及び／又は再生用
の開口部が設けたものであってもよい。このディスクカ
ートリッジに取り付けられるシャッタ部材９は、一方の
側の開口部を開閉するシャッタ部のみを設けたものが用
いられる。

【００７４】さらに、本発明装置に用いられるディスク
カートリッジは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気デ
ィスクを収納したものに限定されず、その他種々の方式
の情報記録媒体となるディスクを収納したものであって
もよい。

【００７５】

【発明の効果】上述のように、本発明は、ディスクカー
トリッジが、挿入方向の前後や挿入端を誤って挿入され
たときには、シャッタ開放操作部材若しくは誤挿入防止
部材がディスクカートリッジの一部に当接して誤挿入を
防止し、ディスクカートリッジが表裏を反転して挿入さ
れた場合には、シャッタ開放操作用溝部に比し長さの短
い誤挿入防止用溝部にシャッタ開放操作部材が係合し、
更なる挿入を規制して誤挿入を防止するようにしている
ので、確実にディスクカートリッジの誤挿入を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るディスクカートリッジを示す平面
図である。

【図２】本発明に係るディスクカートリッジをディスク
記録及び／又は再生装置のカートリッジ装着部に挿入
し、記録及び／又は再生用の開口部を開放した状態を示
す平面図である。

【図３】本発明に係るディスクカートリッジの分解斜視
図である。

【図４】本発明に係るディスクカートリッジのディスク
記録及び／又は再生装置への挿入端側の側面を示す側面
図である。

【図５】本発明に係るディスクカートリッジの他の例を
示す平面図である。

【図６】図５に示すディスクカートリッジのディスク記
録及び／又は再生装置への挿入端側の側面を示す側面図
である。

【図７】本発明に係るディスクカートリッジのさらに他
の例のディスク記録及び／又は再生装置への挿入端側の
側面を示す側面図である。

【図８】図７に示すディスクカートリッジの平面図であ
る。

【図９】図７に示したディスクカートリッジに設けた誤
挿入防止用溝部を示すシャッタ斜視図である。

【図１０】従来のディスクカートリッジを示す平面図で
ある。

【図１１】従来のディスクカートリッジにおいて記録及
び／又は再生用の開口部を開放された状態を示す平面図
である。

【符号の説明】

１ ディスク、 ２ カートリッジ本体、 ６，７ 記
録及び／又は再生用の開口部、 ９ シャッタ部材、
１８ シャッタ開放操作用溝部、 １９ 誤挿入防止用
溝部、 ５１ カートリッジ装着部、 ５１ａ カート
リッジ挿脱口、５２ シャッタ開放操作ピン、 ５３
誤挿入防止ピン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ１１Ｂ 23/28 Ｇ１１Ｂ 23/28 Ｊ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置への挿入方向と平行な第１及び第２
   の側面と、上記第１及び第２の側面と直交し上記装置へ
   の挿入方向の前端側となる第３の側面とを有し、平面が
   略矩形状に形成されるとともに、収納されたディスクの
   信号記録面の少なくとも一部を外方に臨ませる開口部が
   形成されているカートリッジ本体を有し、上記カートリ
   ッジ本体の上記第１の側面に、上記第３の側面に臨む一
   方の端部が開放されたシャッタ解放操作用溝部を形成
   し、上記第２の側面に上記シャッタ解放操作用溝部と平
   行で、且つ上記第３の側面からの長さが上記シャッタ解
   放操作用溝部よりも短い誤挿入防止用溝部が形成された
   ディスクカートリッジが挿入される挿入部と、 上記挿入部より挿入されたディスクカートリッジを収納
   する収納部と、 上記収納部の内壁に設けられ、上記挿入部から挿入され
   たディスクカートリッジのシャッタ解放操作用溝部に進
   入し、上記シャッタの開放操作を行うシャッタ開放操作
   部と、 上記収納部の上記シャッタ開放操作部が設けられた内壁
   と対向する内壁に設けられ、上記誤挿入防止用溝部に進
   入する突部とを備えている記録及び／又は再生装置。
2. 【請求項２】 上記シャッタ開放操作部と上記突部との
   間の距離は、上記シャッタの開放操作用溝部の底部と上
   記誤挿入防止用溝部の底部との間の距離よりも長く、且
   つ上記第１又は第２の側面より短い請求項１記載の記録
   及び／又は再生装置。
3. 【請求項３】 装置への挿入方向と平行な第１及び第２
   の側面と、上記第１及び第２の側面と直交し上記装置へ
   の挿入方向の前端側となる第３の側面とを有し、平面が
   略矩形状に形成されるとともに、収納されたディスクの
   信号記録面の少なくとも一部を外方に臨ませる開口部が
   形成されているカートリッジ本体を有し、上記カートリ
   ッジ本体の上記第１の側面に、上記第３の側面に臨む一
   方の端部が開放されたシャッタ解放操作用溝部を形成
   し、上記第２の側面に上記シャッタ解放操作用溝部と平
   行で、且つ上記第３の側面からの長さが上記シャッタ解
   放操作用溝部よりも短い誤挿入防止用溝部が形成された
   ディスクカートリッジが挿入され、上記第３の側面の長
   さよりやや長い長さに形成された挿入部と、 上記挿入部より挿入されたディスクカートリッジを収納
   する収納部と、 上記収納部の内壁に設けられ、上記挿入部から挿入され
   たディスクカートリッジのシャッタ解放操作用溝部に進
   入し、上記シャッタの開放操作を行うシャッタ開放操作
   部とを備えている記録及び／又は再生装置。
4. 【請求項４】 上記装置は、更に上記収納部の上記シャ
   ッタ開放操作部が設けられた内壁と対向する内壁に設け
   られ、上記誤挿入防止用溝部に進入する突部とを備えて
   いる請求項３記載の記録及び／又は再生装置。
5. 【請求項５】 上記シャッタ開放操作部と上記突部との
   間の距離は、上記シャッタの開放操作用溝部の底部と上
   記誤挿入防止用溝部の底部との間の距離よりも長く、且
   つ上記第１又は第２の側面より短い請求項４記載の記録
   及び／又は再生装置。