JP2001249542A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像装置および画像形成装置

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JP2001249542A JP2000059046A JP2000059046A JP2001249542A JP 2001249542 A JP2001249542 A JP 2001249542A JP 2000059046 A JP2000059046 A JP 2000059046A JP 2000059046 A JP2000059046 A JP 2000059046A JP 2001249542 A JP2001249542 A JP 2001249542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤って粉砕トナーが供給されても、それに起
因する損傷などを有効に防止することのできる、現像装
置および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 現像カートリッジ36に設けられる歯車
伝達機構45の連結ギヤ45、第1中間ギヤ46、第2
中間ギヤ47および現像ローラギヤ49のモジュールを
小さくして、重合トナーによって現像を行なっている時
の1.55倍以上の駆動力が生じた時に、これらの各ギ
ヤを、歯飛びあるいはスリップさせるように構成する。
これによって、誤って粉砕トナーが補給されても、それ
に起因する現像ローラ22などの各部の損傷を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタな
どの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非磁性1成分のトナーが使用されるレー
ザプリンタなどの画像形成装置は、一般に、トナーを担
持する現像ローラと、現像ローラ上を押圧する層厚規制
ブレードと、静電潜像が形成される感光ドラムとを備え
るプロセスカートリッジが、レーザプリンタ本体に対し
て着脱自在に設けられており、層厚規制ブレードによっ
て現像ローラ上に薄層状に担持されたトナーが、感光ド
ラムと対向する時に、その感光ドラム上に形成された静
電潜像に選択的に転着することによって、所定の現像が
行なえるように構成されている。
【0003】このようなレーザプリンタにおいては、近
年、トナーとして重合トナーが使用されるタイプのもの
が普及されつつある。重合トナーは、転写性が良好であ
るため、クリーナレス現像に対応でき、廃トナーの貯留
手段を設けなくてもよく、また、流動性に優れるため、
静電潜像に忠実な画質の画像を形成することができるな
ど、種々の利点を有している。
【0004】また、重合トナーは、流動性に優れる上
に、機械的強度も粉砕トナーよりも弱いため、たとえ
ば、粉砕トナーを使用すると、現像ローラや層厚規制ブ
レード、あるいは感光ドラムなどが削れてしまい、耐久
時の画質が低下してしまう場合があるが、重合トナーを
使用すれば、そのような画質の低下を低減することがで
きる。また逆に、重合トナーを使用することにより、機
械的強度の弱い材料によって、現像ローラや層厚規制ブ
レードを形成することもでき、たとえば、耐摩耗性は低
いが帯電性に優れるシリコーンゴムによって、現像ロー
ラや層厚規制ブレードを形成することにより、良好な帯
電特性を得ることができる。
【0005】さらに、重合トナーのうち、特に、懸濁重
合により得られるカプセルトナーは、トナー母粒子の表
面と内部とで、熱特性を変化させたり、あるいはワック
スなどの成分の割合を変化させたりすることができるの
で、これによって、表面の硬度を高くして耐久性の向上
を図りつつ、内部の硬度を低くして定着性の向上を図る
ことができる。そのため、このようなカプセルトナーを
使用することにより、トナーの耐久性を維持しつつ定着
温度を下げることができ、また、ワックスが表面に出な
いようにすることにより、やはり、耐久性を維持しつつ
定着性の改善を図ることができる。
【0006】このように、重合トナーを使用すれば、レ
ーザプリンタの種々の改善を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように重
合トナーが使用されるタイプのレーザプリンタにおいて
は、トナーを補給する時に、誤って、粉砕トナーを補給
してしまった場合には、画像品質が低下するだけならま
だしも、プロセスカートリッジを廃棄しなければならな
くなったり、さらには、レーザプリンタ本体ごと廃棄し
なければならなくなる場合を生じる。
【0008】すなわち、たとえば、現像ローラや層厚規
制ブレードが、耐摩耗性の低いシリコーンゴムによって
形成されていると、粉砕トナーの摺擦によってすり減っ
てしまい、プロセスカートリッジを交換しなければなら
なくなり、現像ローラや層厚規制ブレードの摩耗が著し
い場合には、その摩耗した部分から、レーザプリンタ本
体内にトナーが漏れて、その本体内を汚染してしまい、
汚染が著しい場合などには、レーザプリンタ本体ごと廃
棄しなければならなくなる場合を生じる。
【0009】また、粉砕トナーの摺擦により感光ドラム
の感光層がすり減ってしまい、これによっても、プロセ
スカートリッジを交換しなければならなくなり、さらに
その摩耗が著しい場合には、感光ドラムのアルミ基材な
どのアース部分が露出してしまい、そのアース部分から
過大電流がリークして、レーザプリンタ本体側に設けら
れる、たとえば、転写ローラなどの各部が損傷して、場
合によっては、レーザプリンタ本体ごと廃棄しなければ
ならなくなる場合を生じる。
【0010】さらに、重合トナーとして、低い定着温度
で定着するようなカプセルトナーが使用されているタイ
プのものにあっては、たとえば、粉砕トナーが定着不良
を生じ、定着器に用紙が巻きついてしまい、定着器が損
傷してしまう場合を生じる。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、誤って粉砕トナーが
供給されても、それに起因する損傷などを有効に防止す
ることのできる、現像装置および画像形成装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、非磁性1成分の現像剤を
担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体上を押圧し
て前記現像剤の薄層を形成するための層厚規制部材とを
備える現像装置において、前記現像剤が、重合性単量体
を重合させることによって得られる重合トナーであり、
前記現像剤担持体は、駆動手段によって駆動され、前記
駆動手段は、所定以上の駆動力が生じた時に、前記現像
剤担持体への駆動の伝達を遮断するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、所定以上の駆動
力が生じた時には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断
される。そのため、現像剤担持体が重合トナーによって
現像を行なっている時には、低い駆動力によって駆動さ
れているが、誤って、粉砕トナーが供給された時には、
その駆動力が高くなるので、その時には、現像剤担持体
への駆動の伝達が遮断される。したがって、誤って粉砕
トナーが供給されても、それに起因する損傷などを有効
に防止することができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記駆動手段は、重合トナーに
よって現像を行なっている時の駆動力以上の駆動力が生
じた時に、前記現像剤担持体への駆動の伝達を遮断する
ように構成されていることを特徴としている。
【0015】このような構成によると、現像剤担持体が
重合トナーによって現像を行なっている時には、低い駆
動力によって駆動されているが、誤って、粉砕トナーが
供給された時には、その駆動力が高くなるので、その時
には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断される。した
がって、誤って粉砕トナーが供給されても、それに起因
する損傷などを有効に防止することができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記駆動手段は、重合トナーに
よって現像を行なっている時の1.55倍以上の駆動力
が生じた時に、前記現像剤担持体への駆動の伝達を遮断
するように構成されていることを特徴としている。
【0017】このような構成によると、重合トナーによ
って現像を行なっている時の1.55倍以上の駆動力が
生じた時には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断され
る。そのため、誤って、粉砕トナーが供給され、その駆
動力が1.55倍以上となった時には、現像剤担持体へ
の駆動の伝達が遮断されるので、誤って粉砕トナーが供
給されても、それに起因する損傷などを有効に防止する
ことができる。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記駆動手
段の伝達を遮断する箇所が、現像装置に備えられている
ことを特徴としている。
【0019】このような構成によると、誤って粉砕トナ
ーが供給された場合に、その駆動力が高くなり、それに
よって駆動手段が現像剤担持体への駆動の伝達を遮断し
た時に、その駆動手段が損傷するようなことがあって
も、その駆動手段の伝達を遮断する箇所は現像装置に備
えられているので、その現像装置が装着される画像形成
装置に対して、現像装置のみを交換すれば、再び正常に
作動させることができる。したがって、その現像装置が
装着される画像形成装置を修理するなどの必要がなく、
迅速かつ確実な現像および画像の形成を達成することが
できる。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記駆動手
段の伝達を遮断する箇所が、前記現像剤担持体に直結し
たギヤであることを特徴としている。
【0021】このような構成によると、誤って粉砕トナ
ーが供給され、その駆動力が高くなった時には、現像剤
担持体に直結したギヤが、現像剤担持体への駆動の伝達
を遮断する。そのため、確実な駆動力の遮断を確保する
ことができ、誤って粉砕トナーが供給された場合の損傷
などを確実に防止することができる。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記駆動手
段の伝達を遮断する箇所が、この現像装置が装着される
画像形成装置に設けられ、この現像装置に駆動を入力す
るための駆動入力手段と結合可能な連結部材であること
を特徴としている。
【0023】このような構成によると、誤って粉砕トナ
ーが供給され、その駆動力が高くなった時には、連結部
材が、駆動入力手段からこの現像装置に入力される駆動
を遮断する。そのため、誤って粉砕トナーが供給された
時には、現像装置全体の駆動を遮断することができ、誤
って粉砕トナーが供給された場合の、それに起因する現
像装置全体の損傷を、より一層有効に防止することがで
きる。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記現像剤
の重合トナーは、その表面の溶融温度が高くなるよう
に、半径方向の熱特性が異なるように形成されているこ
とを特徴としている。
【0025】半径方向の熱特性が異なる、いわゆるカプ
セル重合トナーを使用すると、現像剤の機械的強度を維
持して耐久性を保持したまま、定着温度を下げることが
できる。そのため、このようなカプセル重合トナーが使
用されている場合には、この現像装置が装着される画像
形成装置においては、定着器の温度が低く設定されてい
るので、誤って粉砕トナーが供給されると、その粉砕ト
ナーが定着不良を生じ、定着器に用紙が巻きついてしま
うなどの、画像形成装置本体を修理または交換する必要
が生じるような重大な場合を生じる。
【0026】しかし、本発明においては、粉砕トナーが
供給され、現像剤担持体の駆動力が高くなった時には、
その駆動の伝達が遮断されるので、そのような場合を生
じることがなく、定着器および画像形成装置本体の損傷
を有効に防止することができる。
【0027】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記現像剤
担持体は、シリコーンゴムを主成分として構成されてい
ることを特徴としている。
【0028】現像剤担持体を、シリコーンゴムを主成分
として構成すれば、良好な帯電特性を得ることができ
る。一方、シリコーンゴムは、耐摩耗性が低いので、誤
って粉砕トナーが供給されると、粉砕トナーの摺擦によ
って、現像剤担持体がすり減ってしまい、現像装置の交
換の必要が生じ、その摩耗が著しい場合には、その摩耗
した部分から、この現像装置が装着される画像形成装置
本体内に現像剤が漏れて、その本体内を汚染してしま
い、その汚染が著しい場合などには、画像形成装置本体
ごと廃棄しなければならなくなる場合を生じる。
【0029】しかし、本発明においては、粉砕トナーが
供給され、現像剤担持体の駆動力が高くなった時には、
その駆動の伝達が遮断されるので、そのようなことを生
じることがなく、現像剤担持体、現像装置、さらには、
画像形成装置本体の損傷を有効に防止することができ
る。
【0030】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記層厚規
制部材は、少なくとも前記現像剤担持体上を押圧する押
圧部分が、シリコーンゴムを主成分とする材料で構成さ
れていることを特徴としている。
【0031】層厚規制部材の押圧部分を、シリコーンゴ
ムを主成分として構成すれば、良好な帯電特性を得るこ
とができる。一方、シリコーンゴムは、耐摩耗性が低い
ので、誤って粉砕トナーが供給されると、粉砕トナーの
摺擦によって、押圧部分がすり減ってしまい、現像装置
の交換の必要が生じ、その摩耗が著しい場合には、その
摩耗した部分から、この現像装置が装着される画像形成
装置本体内に現像剤が漏れて、その本体内を汚染してし
まい、その汚染が著しい場合などには、画像形成装置本
体ごと廃棄しなければならなくなる場合を生じる。
【0032】しかし、本発明においては、粉砕トナーが
供給され、現像剤担持体の駆動力が高くなった時には、
その駆動の伝達が遮断されるので、そのようなことを生
じることがなく、層厚規制部材、現像装置、さらには画
像形成装置本体の損傷を有効に防止することができる。
【0033】また、請求項10に記載の発明は、画像形
成装置であって、請求項1ないし9のいずれかに記載の
現像装置を備えていること特徴としている。
【0034】このような現像装置を備えると、誤って粉
砕トナーが供給されても、それに起因する損傷などを有
効に防止することができる。そのため、誤って粉砕トナ
ーが供給されても、修理や交換などの必要がない画像形
成装置を提供することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、用紙3を供給するためのフィーダユニッ
ト4や、供給された用紙3に所定の画像を形成するため
の画像形成ユニット5などを備えている。
【0036】フィーダユニット4は、本体ケーシング2
内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ43と、
給紙トレイ43内に設けられた用紙押圧板6と、給紙ト
レイ43の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ7
および給紙パット8と、給紙ローラ7に対し用紙3の搬
送方向の下流側に設けられるレジストローラ9とを備え
ている。
【0037】用紙押圧板6は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ7に対して遠い方の端部が揺
動可能に支持されるとともに、近い方の端部が上下方向
に回動可能とされており、また、その裏側から図示しな
いばねによって上方向に付勢されている。そのため、用
紙押圧板6は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙
ローラ7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付
勢力に抗して下向きに回動される。給紙ローラ7および
給紙パット8は、互いに対向状に配設され、給紙パット
8の裏側に配設されるばね10によって、給紙パット8
が給紙ローラ7に向かって押圧されている。用紙押圧板
6上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板6の裏側から
図示しないばねによって給紙ローラ7に向かって押圧さ
れ、その給紙ローラ7の回転によって給紙ローラ7と給
紙パット8とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。レジ
ストローラ9は、駆動側および従動側の2つのローラか
ら構成されており、給紙ローラ7から送られてくる用紙
3を、所定のレジスト後に、画像形成ユニット5に送る
ようにしている。
【0038】画像形成ユニット5は、スキャナユニット
11、現像ユニット12、定着ユニット13などを備え
ている。
【0039】スキャナユニット11は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回
転駆動されるポリゴンミラー14、レンズ15および1
6、反射鏡17、18および19などを備えており、レ
ーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレ
ーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー1
4、レンズ15、反射鏡17および18、レンズ16、
反射鏡19の順に通過あるいは反射させて、後述する現
像ユニット12の感光ドラム21の表面上に高速走査に
て照射させている。
【0040】図2は、現像ユニット12を拡大して示す
側断面図である。次に、図2に基づいて現像ユニット1
2を説明する。図2において、現像ユニット12は、ス
キャナユニット11の下方に配設され、本体ケーシング
2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ2
0内に、感光ドラム21、現像装置としての現像カート
リッジ36、スコロトロン型帯電器25、転写ローラ2
6などを備えている。現像カートリッジ36は、ドラム
カートリッジ20に対して着脱自在に装着されており、
現像剤担持体としての現像ローラ22、層厚規制部材と
しての層厚規制ブレード23、供給ローラ24およびト
ナーボックス27などを備えている。
【0041】トナーボックス27内には、現像剤とし
て、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されてい
る。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、ス
チレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキ
ル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C
4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁
重合などの公知の重合方法によって共重合させることに
より得られる重合トナーが使用されている。より具体的
には、この重合トナーは、その表面の溶融温度が高くな
るように、半径方向の熱特性が異なるように形成され
る、いわゆるカプセル重合トナーとして形成されてい
る。
【0042】このような重合トナーは、球状をなし、流
動性が極めて良好であり、また、カプセル重合トナー
は、トナー母粒子の表面と内部とで、その表面の溶融温
度が高くなるように熱特性が変化するように形成されて
いるので、これによって、表面の硬度を高くして耐久性
の向上を図ることができるとともに、その内部の硬度を
低くして定着性の向上を図ることができる。その結果、
トナーの機械的強度を維持して耐久性を保持したまま、
定着温度を下げることができる。
【0043】そして、トナーボックス27内のトナー
は、トナーボックス27の中心に設けられる回転軸28
に支持されるアジテータ29により攪拌されて、トナー
ボックス27の側部に開口されたトナー供給口30から
放出される。なお、トナーボックス27の側壁には、ト
ナーの残量検知用の窓40が設けられており、回転軸2
8に支持されたクリーナ39によって清掃される。
【0044】トナー供給口30の側方位置には、供給ロ
ーラ24が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設さ
れており、また、この供給ローラ24に対向して、現像
ローラ22が矢印方向(反時計方向)に回転可能に配設
されている。そして、これら供給ローラ24と現像ロー
ラ22とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状
態で互いに当接されている。
【0045】供給ローラ24は、金属製のローラ軸50
(図3参照)に、導電性の発泡材料からなるローラが被
覆されている。また、現像ローラ22は、金属製のロー
ラ軸51(図3参照)に、導電性のゴム材料からなるロ
ーラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ2
2のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性の
シリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が
含有されているウレタンゴムのコート層が被覆されてい
る。現像ローラ22のローラ本体をシリコーンゴムを主
成分として構成することにより、良好な帯電特性を得る
ことができ、その結果、トナーの帯電不良を低減するこ
とができる。
【0046】なお、現像ローラ22のローラ軸51に
は、感光ドラム21に対して、所定の現像バイアスが印
加されている。
【0047】また、現像ローラ22の近傍には、層厚規
制ブレード23が配設されている。この層厚規制ブレー
ド23は、金属の板ばね材からなるブレード本体37
と、ブレード本体37の先端部に設けられ、絶縁性のシ
リコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部分38とを
備えており、ブレード本体37における押圧部分38と
反対側の端部が、現像ローラ22の近くにおいて現像カ
ートリッジ36に支持されるとともに、押圧部分38が
ブレード本体37の弾性力によって現像ローラ22上に
圧接されるように構成されている。このように押圧部分
38をシリコーンゴムを主成分として構成することによ
り、良好な帯電特性を得ることができ、その結果、トナ
ーの帯電不良を低減することができる。
【0048】そして、トナー供給口30から放出される
トナーは、供給ローラ24の回転により、現像ローラ2
2に供給され、この時、供給ローラ24と現像ローラ2
2との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ22
上に供給されたトナーは、現像ローラ22の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード23の押圧部分38と現像ローラ
22との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ22上に担持され
る。
【0049】感光ドラム21は、現像ローラ22の側方
位置において、現像ローラ22に対向状に接触するよう
な状態で、矢印方向(時計方向)に回転可能に配設され
ている。この感光ドラム21は、ドラム本体が接地され
るとともに、その表面は、円筒形のアルミ基材の上に、
ポリカーボネートを主成分とする有機感光体などの正帯
電性の感光層が形成されている。
【0050】スコロトロン型帯電器25は、感光ドラム
21の上方に、感光ドラム21に接触しないように、所
定の間隔を隔てて対向して配設されている。このスコロ
トロン型帯電器25は、タングステンなどの帯電用ワイ
ヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン
型の帯電器であり、感光ドラム21の表面を一様に正極
性に帯電させるように構成されている。
【0051】そして、感光ドラム21の表面は、スコロ
トロン型帯電器25により一様に正帯電された後、スキ
ャナユニット11からのレーザービームの高速走査によ
り露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成
される。そして、現像ローラ22の回転により、現像ロ
ーラ22上に担持されかつ正帯電されているトナーが、
感光ドラム21に対向して接触する時に、感光ドラム2
1の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正
帯電されている感光ドラム21の表面のうち、レーザー
ビームによって露光され電位が下がっている部分に供給
され、選択的に担持されることによって可視像化され、
これによって反転現像が達成される。
【0052】感光ドラム21の下方には、この感光ドラ
ム21に対向する転写ローラ26が、矢印方向(反時計
方向)に回転可能に配設されている。転写ローラ26
は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるロ
ーラが被覆されており、感光ドラム21に対して逆極性
の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラ
ム21上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム2
1と転写ローラ26との間を通る間に用紙3に転写され
る。
【0053】定着ユニット13は、図1に示すように、
現像ユニット12の側方下流側に配設され、加熱ローラ
32、加熱ローラ32に押圧される押圧ローラ31、お
よび、これら加熱ローラ32および押圧ローラ31の下
流側に設けられる1対の搬送ローラ33を備えている。
加熱ローラ32は、金属製で加熱のためのハロゲンラン
プを備えており、現像ユニット12において用紙3上に
転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ32と押圧ロ
ーラ31との間を通過する間に熱定着させ、その後、そ
の用紙3を搬送ローラ33によって、1対の排出ローラ
34に搬送するようにしている。1対の排出ローラ34
に送られた用紙3は、その排出ローラ34によって排出
トレイ35上に排紙される。なお、本実施形態のレーザ
プリンタ1では、カプセル重合トナーが使用されている
ので、加熱ローラ32による加熱は、比較的低い温度で
行なわれ、重合トナーは、比較的低い温度で定着されて
いる。
【0054】また、本実施形態では、転写後に感光ドラ
ム21上に残存するトナーを、現像ローラ22によって
回収する、いわゆるクリーナレス現像が行なわれてい
る。本実施形態では、流動性に優れる重合トナーが使用
されているため、このようなクリーナレス現像によっ
て、トナーの回収を良好に行なうことができる。
【0055】また、図3に示すように、現像カートリッ
ジ36には、この現像カートリッジ36内の現像ローラ
22、供給ローラ24およびアジテータ29を駆動する
ための駆動手段としての歯車伝達機構44が設けられて
いる。
【0056】すなわち、この歯車伝達機構44は、図4
にも示すように、本体ケーシング2内に設けられるモー
タ(図示せず)からの駆動が伝達される駆動入力手段と
しての入力軸61に、連結部材としてのカップリング部
材62を介して連結される連結ギヤ45と、第1中間ギ
ヤ46、第2中間ギヤ47および第3中間ギヤ52とを
備えており、これらが、供給ローラ24のローラ軸50
に直結される供給ローラギヤ48、現像ローラ22のロ
ーラ軸51に直結される現像ローラギヤ49、アジテー
タ29の回転軸28に直結されるアジテータギヤ53の
それぞれに噛み合って、これら現像ローラ22、供給ロ
ーラ24およびアジテータ29を駆動するように構成さ
れている。
【0057】より具体的には、連結ギヤ45は、現像カ
ートリッジ36における上方に設けられており、この連
結ギヤ45が、その下方に設けられる第1中間ギヤ46
に噛み合うように構成されており、また、この第1中間
ギヤ46には、その前方に設けられる第2中間ギヤ47
が噛み合うように構成されている。また、第3中間ギヤ
52は、第1中間ギヤ46と同軸上において、より小径
に形成されている。
【0058】そして、第2中間ギヤ47には、供給ロー
ラギヤ48および現像ローラギヤ49が噛み合い、ま
た、第3中間ギヤ52には、アジテータギヤ53が噛み
合うように構成されている。これによって、入力軸61
からカップリング部材62を介して、現像カートリッジ
36に入力される駆動は、まず、連結ギヤ45から第1
中間ギヤ46および第2中間ギヤ47を介して、供給ロ
ーラギヤ48および現像ローラギヤ49にぞれぞれ伝達
される。供給ローラ24および現像ローラ22は、これ
ら供給ローラギヤ48および現像ローラギヤ49に伝達
された駆動力によって、回転駆動される。また、現像カ
ートリッジ36に入力される駆動は、連結ギヤ45から
第1中間ギヤ46および第3中間ギヤ52を介して、ア
ジテータギヤ53にも伝達される。アジテータ29は、
アジテータギヤ53に伝達された駆動力によって、回転
駆動される。
【0059】そして、本実施形態の歯車伝達機構44に
おいては、重合トナーによって現像を行なっている時
に、現像ローラ22に伝達される駆動力が、所定以上と
なった時、つまり、重合トナーによって現像を行なって
いる時の駆動力よりも大きい駆動力が生じた時、より具
体的には、重合トナーによって現像を行なっている時の
1.55倍以上、好ましくは1.6倍以上の駆動力が生
じた時に、その駆動力の現像ローラ22への伝達を遮断
するように構成されている。
【0060】すなわち、この歯車伝達機構44では、入
力軸61からの駆動力を現像ローラ22に伝達するため
の、連結ギヤ45、第1中間ギヤ46、第2中間ギヤ4
7および現像ローラギヤ49の歯を、駆動力の伝達時に
おいて、各ギヤにかかるトルクが上述したような所定
値、すなわち、重合トナーによって現像を行なっている
時の1.55倍以上、より好ましくは1.6倍以上とな
った時に、これらの各ギヤが、歯飛びあるいはスリップ
するように構成されている。より具体的には、連結ギヤ
45、第1中間ギヤ46、第2中間ギヤ47および現像
ローラギヤ49のモジュールが、それぞれ0.25以下
として樹脂にて形成されている。
【0061】これによって、重合トナーによって現像を
行なっている時には、重合トナーは流動性に優れている
ため、現像ローラ22を駆動させるための駆動力は比較
的低く、そのため、現像ローラ22には、比較的低い駆
動力が、連結ギヤ45、第1中間ギヤ46、第2中間ギ
ヤ47および現像ローラギヤ49を介して確実に伝達さ
れる。一方、トナーを補給する時に、トナーボックス2
7内に、誤って粉砕トナーを供給した場合には、粉砕ト
ナーは重合トナーに比べてその流動性が劣るので、現像
ローラ22を駆動させるための駆動力は、重合トナーに
よって現像を行なっている時よりも高い駆動力を必要と
し、そのため、現像ローラ22には、より高い駆動力
が、連結ギヤ45、第1中間ギヤ46、第2中間ギヤ4
7および現像ローラギヤ49を介して伝達されるように
なる。
【0062】しかし、この歯車伝達機構44では、現像
ローラ22に伝達される駆動力が、重合トナーによって
現像を行なっている時の1.55倍以上となった時に、
連結ギヤ45、第2ギヤ46、第3ギヤ47および現像
ローラギヤ49に、歯飛びやスリップが生じるため、そ
の結果、その駆動力の伝達が遮断され、現像ローラ22
の回転が停止する。
【0063】なお、参考として、このレーザプリンタ1
において、重合トナーを使用して現像した時のトルク
と、粉砕トナーを使用して現像した時のトルクとの相違
を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1からわかるように、粉砕トナーを使用
して現像した時のトルクは、重合トナーを使用して現像
した時のトルクより、約1.55倍以上高いトルクが生
じていることがわかる。
【0066】このように、このレーザプリンタ1では、
誤って粉砕トナーが補給された時には、現像ローラ22
の回転が停止するため、誤って粉砕トナーが補給された
場合に、それに起因する損傷などを有効に防止すること
ができる。
【0067】すなわち、このレーザプリンタ1では、良
好な帯電特性を得るために現像ローラ22や層厚規制ブ
レード23の押圧部分38を、シリコーンゴムによって
形成しているが、シリコーンゴムは、耐摩耗性が低いの
で、誤って粉砕トナーが補給されると、粉砕トナーの摺
擦によって、現像ローラ22や層厚規制ブレード23の
押圧部分38がすり減ってしまい、現像カートリッジ3
6を交換しなければならなくなり、その摩耗が著しい場
合には、その摩耗した部分から、この現像カートリッジ
36から本体ケーシング2内にトナーが漏れて、本体ケ
ーシング2内を汚染してしまい、その汚染が著しい場合
などには、レーザプリンタ1本体ごと廃棄しなければな
らなくなる場合を生じることがある。
【0068】また、誤って粉砕トナーが補給されると、
粉砕トナーの摺擦によって、感光ドラム21の感光層が
すり減ってしまい、これによって、ドラムカートリッジ
20を交換しなければならなくなり、さらにその摩耗が
著しい場合には、感光ドラム21のアルミ基材などのア
ース部分が露出してしまい、そのアース部分から過大電
流がリークして、転写ローラ26などの各部が損傷し
て、場合によっては、レーザプリンタ1本体ごと廃棄し
なければならなくなる場合を生じる。
【0069】しかし、このように構成された現像カート
リッジ36では、粉砕トナーが補給され、その駆動力が
高くなった時には、その駆動の伝達が遮断されるので、
そのような場合を生じることがなく、現像ローラ22、
層厚規制ブレード23の押圧部分38、または、現像カ
ートリッジ36、さらには、感光ドラム21およびドラ
ムカートリッジ20、ひいては、レーザプリンタ1本体
の損傷を有効に防止することができる。
【0070】とりわけ、本実施形態のレーザプリンタ1
においては、カプセル重合トナーが使用されているの
で、定着ユニット13においては、重合トナーを、比較
的低い温度で定着させるようにしている。そのため、誤
って粉砕トナーが補給されると、その粉砕トナーが定着
不良を生じ、加熱ローラ32に用紙3が巻きついてしま
うなどの、レーザプリンタ1本体を修理または交換する
必要が生じるような重大な場合を生じるが、このように
構成された現像カートリッジ36では、粉砕トナーが補
給され、その駆動力が高くなった時には、その駆動の伝
達が遮断されるので、そのような場合を生じることがな
く、定着ユニット13およびレーザプリンタ1本体の損
傷が有効に防止されている。
【0071】また、このような構成においては、現像カ
ートリッジ36に設けられる歯車伝達機構45の連結ギ
ヤ45、第1中間ギヤ46、第2中間ギヤ47および現
像ローラギヤ49のモジュールを小さくして、重合トナ
ーによって現像を行なっている時の1.55倍以上とな
った時に、これらの各ギヤを、歯飛びあるいはスリップ
させるようにしているので、たとえ、誤って粉砕トナー
が補給された時に、歯飛びあるいはスリップによって、
これら各ギヤが損傷したとしても、その現像カートリッ
ジ36のみを交換すれば、再び正常に作動させることが
できる。したがって、そのレーザプリンタ1本体を修理
するなどの必要がなく、迅速かつ確実な現像および画像
の形成を達成することができる。
【0072】とりわけ、この現像カートリッジ36にお
いては、少なくとも、現像ローラ22に直結している現
像ローラギヤ49のモジュールを0.25以下として、
歯飛びあるいはスリップするように構成しているので、
誤って粉砕トナーが補給された場合には、現像ローラ2
2に対する駆動力を確実に遮断することができる。その
ため、誤って粉砕トナーが補給された場合の現像ローラ
22の損傷を確実に防止することができる。
【0073】なお、現像カートリッジ36に設けられる
歯車伝達機構45の連結ギヤ45、第1中間ギヤ46、
第2中間ギヤ47および現像ローラギヤ49のモジュー
ルを小さくすることにより、上記した、誤って粉砕トナ
ーが補給された場合の各部の損傷を防止できる利点に加
えて、さらに、ピッチむらや送りむらなどを減少させ
て、濃度むらなどが生じることをも、有効に防止するこ
とができる。
【0074】また、本実施形態のレーザプリンタ1にお
いては、歯車伝達機構45の連結ギヤ45、第1中間ギ
ヤ46、第2中間ギヤ47および現像ローラギヤ49の
モジュールを0.25以下にして、所定の駆動力以上の
駆動力が生じた場合に、各ギヤを歯飛びあるいはスリッ
プさせることにより、現像ローラ22への駆動を遮断す
るように構成したが、各ギヤのモジュールを小さくする
ことに代えて、たとえば、所定の駆動力以上の駆動力が
生じた場合に、カップリング部材62を入力軸61に対
して、空回りさせるように構成してもよい。
【0075】すなわち、図5にその要部側断面図を示す
ように、カップリング部材62は、連結ギヤ45とオル
ダム継ぎ手66を介して結合されており、入力軸61を
受け入れるための円錐台形状の凹部63を備えている。
一方、入力軸61の先端には、凹部63に係合する傘状
の動力伝達部材64が設けられるととともに、その後方
には、その動力伝達部材64を押圧するためのコイルば
ね65が挿入されている。そして、この動力伝達部材6
4と凹部63とを係合させて、コイルばね65の押圧力
によって動力伝達部材64を凹部63に圧接させること
により、入力軸61からの駆動を連結ギヤ45に伝達で
きるように構成されている。
【0076】そして、このコイルばね65の押圧力を、
重合トナーによって現像を行なっている時に現像ローラ
22に伝達される駆動力よりも、高い駆動力が生じた時
には、動力伝達部材64が凹部63に対して空回りする
ような押圧力として設定しておく。そうすると、誤って
粉砕トナーが補給され、その駆動力が高くなった時に
は、動力伝達部材64が凹部63に対して空回し、入力
軸61から現像カートリッジ36に入力される駆動を遮
断することができる。そのため、誤って粉砕トナーが補
給された時には、現像カートリッジ36全体の駆動を遮
断することができ、誤って粉砕トナーが補給された場合
の、それに起因する現像カートリッジ36の各部の損傷
を、未然に防止することができる。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、粉砕トナーが供給され、駆動手段の駆動力
が高くなった時には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮
断されるので、誤って粉砕トナーが供給されても、それ
に起因する損傷などを有効に防止することができる。
【0078】請求項2に記載の発明によれば、現像剤担
持体が重合トナーによって現像を行なっている時におい
て、粉砕トナーが供給され、駆動手段の駆動力が高くな
った時には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断され
る。したがって、誤って粉砕トナーが供給されても、そ
れに起因する損傷などを有効に防止することができる。
【0079】請求項3に記載の発明によれば、現像剤担
持体が重合トナーによって現像を行なっている時におい
て、粉砕トナーが供給され、その駆動力が1.55倍以
上となった時には、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断
される。したがって、誤って粉砕トナーが供給されて
も、それに起因する損傷などを有効に防止することがで
きる。
【0080】請求項4に記載の発明によれば、誤って粉
砕トナーが供給された場合に、現像剤担持体への駆動の
伝達を遮断する駆動手段が損傷するようなことがあって
も、現像装置のみを交換すれば、再び正常に作動させる
ことができる。したがって、その現像装置が装着される
画像形成装置を修理するなどの必要がなく、迅速かつ確
実な現像および画像の形成を達成することができる。
【0081】請求項5に記載の発明によれば、誤って粉
砕トナーが供給され、その駆動力が高くなった時には、
現像剤担持体に直結したギヤが、現像剤担持体への駆動
の伝達を遮断するので、確実な駆動力の遮断を確保する
ことができ、誤って粉砕トナーが供給された場合の損傷
などを確実に防止することができる。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、誤って粉
砕トナーが供給された時に、現像装置全体の駆動を遮断
することができるので、それに起因する現像装置全体の
損傷を、より一層有効に防止することができる。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、いわゆる
カプセル重合トナーを使用して、低い定着温度により定
着させることができながら、誤って粉砕トナーが供給さ
れても、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断されること
により、定着器および画像形成装置本体のの損傷を有効
に防止することができる。
【0084】請求項8に記載の発明によれば、現像剤担
持体をシリコーンゴムを主成分として構成して、良好な
帯電特性を得ることができながら、誤って粉砕トナーが
供給されても、現像剤担持体への駆動の伝達が遮断され
ることにより、現像剤担持体、現像装置、さらには、画
像形成装置本体の損傷を有効に防止することができる。
【0085】請求項9に記載の発明によれば、層厚規制
部材の押圧部分をシリコーンゴムを主成分として構成し
て、良好な帯電特性を得ることができながら、誤って粉
砕トナーが供給されても、現像剤担持体への駆動の伝達
が遮断されることにより、層厚規制部材、現像装置、さ
らには、画像形成装置本体の損傷を有効に防止すること
ができる。
【0086】請求項10に記載の発明によれば、誤って
粉砕トナーが供給されても、修理や交換などの必要がな
い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタ
の一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタの現像ユニットを拡
大して示す側断面図である。
【図3】図1に示すレーザプリンタの現像カートリッジ
の歯車伝達機構を示す要部側断面図である。
【図4】図1に示すレーザプリンタの現像カートリッジ
の歯車伝達機構を示す要部上面図である。
【図5】現像カートリッジのカップリング部材の他の実
施形態を示す要部上面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 22 現像ローラ 23 層厚規制ブレード 36 現像カートリッジ 38 押圧部分 44 歯車伝達機構 49 現像ローラギヤ 61 入力軸 62 カップリング部材 63 凹部 64 動力伝達部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性1成分の現像剤を担持する現像剤
    担持体と、前記現像剤担持体上を押圧して前記現像剤の
    薄層を形成するための層厚規制部材とを備える現像装置
    において、 前記現像剤が、重合性単量体を重合させることによって
    得られる重合トナーであり、 前記現像剤担持体は、駆動手段によって駆動され、 前記駆動手段は、所定以上の駆動力が生じた時に、前記
    現像剤担持体への駆動の伝達を遮断するように構成され
    ていることを特徴とする、現像装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、重合トナーによって現
    像を行なっている時の駆動力以上の駆動力が生じた時
    に、前記現像剤担持体への駆動の伝達を遮断するように
    構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の現
    像装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、重合トナーによって現
    像を行なっている時の1.55倍以上の駆動力が生じた
    時に、前記現像剤担持体への駆動の伝達を遮断するよう
    に構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の
    現像装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段の伝達を遮断する箇所が、
    現像装置に備えられていることを特徴とする、請求項1
    ないし3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段の伝達を遮断する箇所が、
    前記現像剤担持体に直結したギヤであることを特徴とす
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段の伝達を遮断する箇所が、
    この現像装置が装着される画像形成装置に設けられ、こ
    の現像装置に駆動を入力するための駆動入力手段と結合
    可能な連結部材であることを特徴とする、請求項1ない
    し4のいずれかに記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤の重合トナーは、その表面の
    溶融温度が高くなるように、半径方向の熱特性が異なる
    ように形成されていることを特徴とする、請求項1ない
    し6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤担持体は、シリコーンゴムを
    主成分として構成されていることを特徴とする、請求項
    1ないし7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 前記層厚規制部材は、少なくとも前記現
    像剤担持体上を押圧する押圧部分が、シリコーンゴムを
    主成分とする材料で構成されていることを特徴とする、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    現像装置を備えていること特徴とする、画像形成装置。
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