JP2001249209A - 回折格子パターン - Google Patents

回折格子パターン

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JP2001249209A
JP2001249209A JP2000058702A JP2000058702A JP2001249209A JP 2001249209 A JP2001249209 A JP 2001249209A JP 2000058702 A JP2000058702 A JP 2000058702A JP 2000058702 A JP2000058702 A JP 2000058702A JP 2001249209 A JP2001249209 A JP 2001249209A
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JP
Japan
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pattern
diffraction grating
phase
cell
cells
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JP2000058702A
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English (en)
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Takashi Nishihara
隆 西原
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回折格子のセルが集まって構成されるパターン
に、白色光による通常の観察条件下では視覚されない
が、レーザー光で照明した時にのみ実像が再生されて視
覚されるような機能を付与し、セキュリティ性を一層向
上させる。 【解決手段】各セルを構成する回折格子の方向および格
子間隔が等しく、各セルのサイズ(100μm以下が前
提)は、特定イメージのフーリエ変換パターンに対し
て、その強度分布に比例する面積となっており、各セル
を構成する回折格子が、上記のフーリエ変換パターンに
おける位相に対して、位相πに対して格子間隔の1/2
となる大きさで、比例してずれていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
や有価証券類などに適用して、偽造防止に用いられてい
る光学的な回折格子パターンに関するものであり、特
に、電子線(EB)などを用いて、回折格子を直接描画
する手法により作製される回折格子パターンにおいて、
偽造防止効果をさらに高めるために、レーザービームに
よる再生の時に、隠しコードのような特定のイメージが
実像再生できるようにする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラムと並んで、回折格子からなる
微小なセル(回折格子セル)の集合体によって、画像
(パターン)を表現する技術が、偽造防止などの分野で
従来より広く用いられている。以後、このような画像
(パターン)を「回折格子パターン」または「グレーテ
ィング・イメージ」と称する。
【0003】回折格子パターン(グレーティング・イメ
ージ)の一例を図1に示す。例えば、ある画像(=パタ
ーン。この図では、「TOP」という文字)を細かいセ
ルの集合体に分割し、それらのセルを、特定の方向,格
子ピッチを持つ回折格子1で表現し、別の部分(同図で
は、「凸」という文字)を構成するセルを、種類(少な
くとも、方向,ピッチの何れか)の異なる回折格子2で
表現する。
【0004】回折格子1は右上がりであり、回折格子2
は左上がりであるため、それぞれの格子からなるセルが
光って見える方向(主に、1次回折光の出射方向)が異
なると共に、格子のピッチに応じて、(定点で)セルが
光って見える色が異なるため、見る位置によって、パタ
ーン(「TOP」か「凸」か)や色が変化して見えるよ
うなディスプレイが実現される。
【0005】このような回折格子パターンを作製する上
で、細かく複雑なパターンの描画ができ、高い偽造防止
効果が期待されることから、最近ではEB描画装置を用
いて、直接的に、格子を描画する手法が多く採用されて
いる。
【0006】また、並行して、偽造(模造)技術の進歩
に伴って、一層高い偽造防止効果に対する要求も強くな
っている。その要求への対応の一つとして、図2に示す
ような、白色光による通常の観察条件下では視覚されな
いが、レーザー光4で照明した時にのみ実像5が再生さ
れて視覚されるようなホログラム3(以後、「スーパー
・ホログラム」と称する)に係る提案が公知である。
【0007】スーパー・ホログラムと同様な機能を、E
Bで描画した回折格子パターン(EBグレーティング・
イメージ)に持たせて、パターンを一見しただけでは存
在を認められない隠しコードなどを、パターンに混在さ
せることが望まれている。
【0008】しかし、現状のEB描画装置では、白色光
による観察条件下では視覚されないが、レーザー光の照
射によって、特定のイメージが実像再生されるようなパ
ターンを形成することは、描画装置の情報量や解像力の
関係から難しかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、フーリエ変換型
のCGH(計算機ホログラム)の技術を応用して、回折
光の近辺に特定のイメージを再生することにより、更に
高い偽造防止効果の得られる回折格子パターン(EBグ
レーティング・イメージ)を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による回折格子パ
ターンは、回折格子からなる100μm以下のサイズの
セルが集まって構成されるパターンであって、各セルを
構成する回折格子の方向および格子間隔が等しく、各セ
ルのサイズは、特定イメージのフーリエ変換パターンに
対して、その強度分布に比例する面積となっており、各
セルを構成する回折格子が、上記のフーリエ変換パター
ンにおける位相に対して、位相πに対して格子間隔の1
/2となる大きさで、比例してずれていることを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明を詳
細に説明する。本発明の回折格子パターンは、例えば、
以下のようにして作製される。まず、図3に示すよう
に、表現したいパターン(文字「TOP」)を、細かい
セルの集合体に変換する。
【0012】これらのセルの上にランダムな位相をかけ
てやり、計算機によりフーリエ変換を行なうと、フーリ
エ変換パターンが、碁盤の目上に強度と位相の分布とし
て求められる。
【0013】ホログラムで、特定距離に特定パターンを
再生させるためには、ホログラムによって位相分布と強
度分布とを再現させれば良い。この位相分布と強度分布
とは、計算によって求められ、十分に離れた位置では、
あるパターンに対する位相分布と強度分布は、そのパタ
ーンの数学的なフーリエ変換とほぼ等しくなる。フーリ
エ変換は、計算機では、FFTなどの手法で簡単に計算
できる。
【0014】スーパー・ホログラムでは、レーザー光を
照射する面積が小さいので、再生像の再生される位置と
ホログラムの間の距離は、レーザー光の当たる面積に比
べて十分に離れていると考えられる。このため、表現し
たいパターンのフーリエ変換によって求められた位相分
布と強度分布を再現できれば、スーパー・ホログラムと
して用いることができる。
【0015】次に、このフーリエ変換パターンの各目に
対応させて、回折格子パターンのセルデータを作成す
る。この際に、各セルの回折格子の面積を、例えば図4
に示すように変化させて、フーリエ変換パターンの強度
分布に比例させる。
【0016】その後、図5に示すように、各セルの回折
格子が同じ方向・同じ格子間隔となり、その山(谷)の
位置を、フーリエ変換パターンの位相に比例する大きさ
だけずらす。この時にπの位相が格子間隔の1/2とな
るようにする。
【0017】このようにして作製した回折格子パターン
のセルデータを、EB描画装置などで描画することによ
って、本発明の回折格子パターンが得られる。
【0018】以上のようにして作製された回折格子パタ
ーンに平行なレーザー光を入射すると、各セルの回折格
子の面積がフーリエ変換パターンの強度分布に比例して
いるため、1次回折光の強度分布はフーリエ変換パター
ンの強度分布と同じになる。
【0019】一方、回折格子の格子間隔は全てのセルで
同じであり、その山(谷)の位置がフーリエ変換パター
ンの位相と比例し、格子間隔の1/2がπの位相に相当
する大きさ分だけずれている。
【0020】図6に示すように、入射光6が回折格子に
θc の角度で入射し、回折光がθiの角度で出射する場
合に、隣り合うセル間で山の位置が距離Dずれている
と、光の経路が(sin θc −sin θi )×Dだけ長くな
るので、光の波長λに対しては、位相が(sin θc −si
n θi )×D÷λだけずれることになり、山の位置のず
れDと回折光の位相の違いとが比例する。
【0021】ところで、一つの回折格子内で隣り合った
山の間では位相が2πだけずれており、その間隔Λは格
子間隔となるので(sin θc −sin θi )×Λ÷λ=2
πとなり、DがΛ/2ずれた時に位相がπずれることに
なる。
【0022】このため、この回折格子パターンの各セル
からの1次回折光は、フーリエ変換パターンの各位置に
等しい位相となる。
【0023】このため、各セルを構成している回折格子
の1次回折光とほぼ同じ方向に、入力画像のフーリエ変
換パターンの強度と位相に対応した光が再生されること
になるので、フーリエ変換面で入力画像が実像再生され
ることになる。
【0024】このような回折格子パターンで、入力像が
再生されるのは、厳密にはフーリエ変換面となる無限遠
点であるが、再生に用いるビームで照明する場合などの
ように、レーザー光の照明する面積が小さい場合には、
針穴写真機と同じ原理で有限な距離でも実像を再生する
ことが可能である。
【0025】ただ、この際に回折格子パターンを構成す
るセルの大きさが大きいと、レーザーで照明されている
範囲内に存在するセルの数が少なくなるため再生像の画
質が著しく劣化する事になる。
【0026】そこで、セルの大きさはある程度以下に小
さくなるように設定する必要がある。通常のレーザービ
ーム径は2mmφ程度なので、その中に100 程度以上の
セルが入るように、セルの大きさは100 μm以下にして
おくのが好ましい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、EB
描画装置などを用いて作製される回折格子セルの集合体
により構成される回折格子パターンに、スーパー・ホロ
グラムのように、白色光による通常の観察条件下では視
覚されないが、レーザー光で照明した時にのみ実像が再
生されて視覚されるようなホログラムの機能を持たせる
ことができ、パターンを一見しただけでは存在を認めら
れない隠しコードなどを、パターンに混在させることが
でき、一層高い偽造防止効果が得られることになる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の回折格子パターンの一例を示す説明図。
【図2】スーパーホログラムの再生状態を示す説明図。
【図3】本発明の回折格子パターンを作製する際の、隠
しコードとなる原画像の一例を示す説明図。
【図4】本発明による回折格子パターンの一例を示す説
明図。
【図5】本発明の回折格子パターンを構成する、隣り合
う回折格子セル間の格子位置のずれの一例を示す概要
図。
【図6】隣り合う回折格子セル間での格子位置のずれに
基づいて、回折光の位相のずれについての原理を示す説
明図。
【符号の説明】
1,2…回折格子セル 3…(スーパー)ホログラム 4…レーザー光 5…実像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回折格子からなる100μm以下のサイズ
    のセルが集まって構成されるパターンであって、 各セルを構成する回折格子の方向および格子間隔が等し
    く、 各セルのサイズは、特定イメージのフーリエ変換パター
    ンに対して、その強度分布に比例する面積となってお
    り、 各セルを構成する回折格子が、上記のフーリエ変換パタ
    ーンにおける位相に対して、位相πに対して格子間隔の
    1/2となる大きさで、比例してずれていることを特徴
    とする回折格子パターン。
JP2000058702A 2000-03-03 2000-03-03 回折格子パターン Pending JP2001249209A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005002872A1 (en) * 2003-07-07 2005-01-13 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation A method of forming a diffractive device
WO2008058331A1 (en) * 2006-11-14 2008-05-22 Securency International Pty Ltd Methods of protecting security documents from counterfeiting

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