JP2001249205A - 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット - Google Patents
光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニットInfo
- Publication number
- JP2001249205A JP2001249205A JP2000061530A JP2000061530A JP2001249205A JP 2001249205 A JP2001249205 A JP 2001249205A JP 2000061530 A JP2000061530 A JP 2000061530A JP 2000061530 A JP2000061530 A JP 2000061530A JP 2001249205 A JP2001249205 A JP 2001249205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light diffusion
- binder
- diffusion sheet
- fibrous
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 前後方向の拡散能と左右方向の拡散能とが異
なる異方性拡散能を有することで、前後方向の輝度分布
と左右方向の輝度分布の双方への対応が可能であり、ど
の方向を基準にしても法線方向の出光量を大きくできる
光拡散シートの提供を目的とするものである。またかか
る光線を効率よく利用できる光拡散シートを用いて輝度
を向上するバックライトユニットの提供を目的とする。 【解決手段】 バインダー5中に繊維状光拡散剤6が略
平行に分散した異方性拡散層3と基材層2とを備えてお
り、異方性拡散層3においてバインダー5から部分円柱
状に突出した繊維状光拡散剤6を有する光拡散シート1
である。
なる異方性拡散能を有することで、前後方向の輝度分布
と左右方向の輝度分布の双方への対応が可能であり、ど
の方向を基準にしても法線方向の出光量を大きくできる
光拡散シートの提供を目的とするものである。またかか
る光線を効率よく利用できる光拡散シートを用いて輝度
を向上するバックライトユニットの提供を目的とする。 【解決手段】 バインダー5中に繊維状光拡散剤6が略
平行に分散した異方性拡散層3と基材層2とを備えてお
り、異方性拡散層3においてバインダー5から部分円柱
状に突出した繊維状光拡散剤6を有する光拡散シート1
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置のバ
ックライトユニットに組み込まれる光拡散シート及びこ
れを用いたバックライトユニットに関するものである。
ックライトユニットに組み込まれる光拡散シート及びこ
れを用いたバックライトユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶層を背面から照ら
して発光させるバックライト方式が普及し、液晶層の下
面側にバックライトユニットが装備されている。かかる
バックライトユニット20は、一般的には図3に示すよ
うに、光源としての線状のランプ21と、このランプ2
1に端部が沿うように配置される略方形板状の導光板2
2と、導光板22の表面側に配設される光拡散シート2
3と、光拡散シート23の上側に配設されるプリズムシ
ート24とを備えている。なお、本図面にはプリズムシ
ート24は1枚しか記載していないが、2枚のプリズム
シート24を互いのプリズム部24aが直交するように
配設する場合もある。
して発光させるバックライト方式が普及し、液晶層の下
面側にバックライトユニットが装備されている。かかる
バックライトユニット20は、一般的には図3に示すよ
うに、光源としての線状のランプ21と、このランプ2
1に端部が沿うように配置される略方形板状の導光板2
2と、導光板22の表面側に配設される光拡散シート2
3と、光拡散シート23の上側に配設されるプリズムシ
ート24とを備えている。なお、本図面にはプリズムシ
ート24は1枚しか記載していないが、2枚のプリズム
シート24を互いのプリズム部24aが直交するように
配設する場合もある。
【0003】このバックライトユニット20の機能を説
明すると、まず、ランプ21より導光板22に入射した
光線は、導光板22裏面の反射ドットまたは反射シート
(図示されず)および導光板22の各側面で反射され、
導光板22表面から出射される。この光線は光拡散シー
ト23に入射し、光拡散シート23で拡散され、光拡散
シート23表面より出射される。その後、光拡散シート
23から出射された光線は、プリズムシート24に入射
し、プリズムシート24表面から出射され、さらに上方
の図示していない液晶層全面を照明するものである。
明すると、まず、ランプ21より導光板22に入射した
光線は、導光板22裏面の反射ドットまたは反射シート
(図示されず)および導光板22の各側面で反射され、
導光板22表面から出射される。この光線は光拡散シー
ト23に入射し、光拡散シート23で拡散され、光拡散
シート23表面より出射される。その後、光拡散シート
23から出射された光線は、プリズムシート24に入射
し、プリズムシート24表面から出射され、さらに上方
の図示していない液晶層全面を照明するものである。
【0004】上記導光板22の表面から出射される光線
の輝度分布は、ランプ21と垂直方向を基準にして見た
場合とランプ21と平行方向を基準にして見た場合とで
は異なり、例えばランプ21と垂直方向の輝度分布がラ
ンプ21と反対側の斜め上方に強いピークを示し、ラン
プ21と平行方向の輝度分布が前記ランプ21と垂直方
向の輝度分布のピークよりも相対的に低いピークを斜め
上方の左右に示すことがある。
の輝度分布は、ランプ21と垂直方向を基準にして見た
場合とランプ21と平行方向を基準にして見た場合とで
は異なり、例えばランプ21と垂直方向の輝度分布がラ
ンプ21と反対側の斜め上方に強いピークを示し、ラン
プ21と平行方向の輝度分布が前記ランプ21と垂直方
向の輝度分布のピークよりも相対的に低いピークを斜め
上方の左右に示すことがある。
【0005】一方、従来の光拡散シート23としては、
例えば、(a)基材層の表面に、バインダー中にビーズ
等の光拡散剤が分散した光拡散層が積層されたもの(例
えば実開平5−73602号公報等参照)や、(b)合
成樹脂製のシート成形時に表面にエンボス加工などを施
すことによって、表面に複数の凹凸が形成されているも
の等がある。
例えば、(a)基材層の表面に、バインダー中にビーズ
等の光拡散剤が分散した光拡散層が積層されたもの(例
えば実開平5−73602号公報等参照)や、(b)合
成樹脂製のシート成形時に表面にエンボス加工などを施
すことによって、表面に複数の凹凸が形成されているも
の等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光拡散シー
ト23にあっては、分散させたビーズ等の光拡散剤や表
面の凹凸によって拡散能を発揮することから、この拡散
能はシート全面にかつ全方向に均一な等方性を有し、上
述のような導光板22から出射された光線の前後方向の
輝度分布と左右方向の輝度分布との違い(異方性)をな
くすよう制御することはできない。
ト23にあっては、分散させたビーズ等の光拡散剤や表
面の凹凸によって拡散能を発揮することから、この拡散
能はシート全面にかつ全方向に均一な等方性を有し、上
述のような導光板22から出射された光線の前後方向の
輝度分布と左右方向の輝度分布との違い(異方性)をな
くすよう制御することはできない。
【0007】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、前後方向の拡散能と左右方向の拡散能とが
異なる異方性拡散能を有することで、前後方向の輝度分
布と左右方向の輝度分布の双方への対応が可能であり、
どの方向を基準にしても法線方向の出光量が大きい光拡
散シートの提供を目的とするものである。またかかる光
線を効率よく利用できる光拡散シートを用いて輝度を向
上するバックライトユニットの提供を目的とする。
ものであり、前後方向の拡散能と左右方向の拡散能とが
異なる異方性拡散能を有することで、前後方向の輝度分
布と左右方向の輝度分布の双方への対応が可能であり、
どの方向を基準にしても法線方向の出光量が大きい光拡
散シートの提供を目的とするものである。またかかる光
線を効率よく利用できる光拡散シートを用いて輝度を向
上するバックライトユニットの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、バインダー中に繊維状光拡散剤が略
平行に分散した異方性拡散層と基材層とを備えており、
その異方性拡散層においてバインダーから部分円柱状に
突出した繊維状光拡散剤を有する光拡散シートである。
ここで「部分円柱状」とは、中心軸と平行な面で分割し
た円柱の一半状を意味する。また「突出」とは、バイン
ダーの平均外界面を基準として突き出ていることを意味
し、繊維状光拡散剤の突出部分にバインダーが被覆して
いる場合も含む概念である。
になされた発明は、バインダー中に繊維状光拡散剤が略
平行に分散した異方性拡散層と基材層とを備えており、
その異方性拡散層においてバインダーから部分円柱状に
突出した繊維状光拡散剤を有する光拡散シートである。
ここで「部分円柱状」とは、中心軸と平行な面で分割し
た円柱の一半状を意味する。また「突出」とは、バイン
ダーの平均外界面を基準として突き出ていることを意味
し、繊維状光拡散剤の突出部分にバインダーが被覆して
いる場合も含む概念である。
【0009】当該光拡散シートによれば、光拡散剤が繊
維状であり、この繊維状光拡散剤が略平行に配設されて
いることから、かかる繊維状光拡散剤の軸方向と平行な
面内では拡散作用はほとんどなく、繊維状光拡散剤の軸
方向と垂直な面内でのみ、拡散剤の界面で屈折され、拡
散作用が発揮される。つまり、主に繊維状光拡散剤と垂
直方向の拡散作用のみを発揮し、繊維状光拡散剤と平行
方向の拡散作用を小さくすることができる。また、異方
性拡散層においてバインダーの外面から繊維状光拡散剤
を突出させることで、拡散性を飛躍的に向上させること
ができる。
維状であり、この繊維状光拡散剤が略平行に配設されて
いることから、かかる繊維状光拡散剤の軸方向と平行な
面内では拡散作用はほとんどなく、繊維状光拡散剤の軸
方向と垂直な面内でのみ、拡散剤の界面で屈折され、拡
散作用が発揮される。つまり、主に繊維状光拡散剤と垂
直方向の拡散作用のみを発揮し、繊維状光拡散剤と平行
方向の拡散作用を小さくすることができる。また、異方
性拡散層においてバインダーの外面から繊維状光拡散剤
を突出させることで、拡散性を飛躍的に向上させること
ができる。
【0010】当該光拡散シートにおいて、上述のように
部分円柱状に突出した繊維状光拡散剤における突出部分
の中心角を180°から臨界角の2倍を減じた角度以下
になるよう、例えば繊維状光拡散剤の径、バインダーに
対する繊維状光拡散剤の配合量、異方性拡散層を構成す
る樹脂組成物の塗工量などの要素を制御するとよい。こ
うすることで、下方から垂直に入射し、繊維状光拡散剤
を透過して外部へ出射する光線が繊維状光拡散剤と外部
との界面へ入射する角度が臨界角以上になる。そのた
め、繊維状光拡散剤と外部との界面における光線の反射
が低減され、光線の透過率を飛躍的に向上させることが
できる。なお、上述の要素を制御しても、完全に突出部
分の中心角が180°から臨界角の2倍を減じた角度以
下にすることは困難であるため、当該角度を超えて突出
する繊維状光拡散剤が所定割合で出現してしまう場合も
含む概念である。
部分円柱状に突出した繊維状光拡散剤における突出部分
の中心角を180°から臨界角の2倍を減じた角度以下
になるよう、例えば繊維状光拡散剤の径、バインダーに
対する繊維状光拡散剤の配合量、異方性拡散層を構成す
る樹脂組成物の塗工量などの要素を制御するとよい。こ
うすることで、下方から垂直に入射し、繊維状光拡散剤
を透過して外部へ出射する光線が繊維状光拡散剤と外部
との界面へ入射する角度が臨界角以上になる。そのた
め、繊維状光拡散剤と外部との界面における光線の反射
が低減され、光線の透過率を飛躍的に向上させることが
できる。なお、上述の要素を制御しても、完全に突出部
分の中心角が180°から臨界角の2倍を減じた角度以
下にすることは困難であるため、当該角度を超えて突出
する繊維状光拡散剤が所定割合で出現してしまう場合も
含む概念である。
【0011】上記繊維状光拡散剤のアスペクト比を5以
上500以下にするとよい。この程度のアスペクト比に
することで、繊維状光拡散剤を略平行に配列させること
ができ、異方性拡散層を構成する樹脂組成物のコーティ
ングを容易にすることができる。
上500以下にするとよい。この程度のアスペクト比に
することで、繊維状光拡散剤を略平行に配列させること
ができ、異方性拡散層を構成する樹脂組成物のコーティ
ングを容易にすることができる。
【0012】また上記繊維状光拡散剤のアスペクト比を
5000以上5000000以下にしてもよい。アスペ
クト比がこの程度の連続繊維を使用すると、異方性拡散
層の形成が容易になる。
5000以上5000000以下にしてもよい。アスペ
クト比がこの程度の連続繊維を使用すると、異方性拡散
層の形成が容易になる。
【0013】上記繊維状光拡散剤の径としては0.1μ
m以上100μm以下が好ましい。繊維状光拡散剤の径
を上記範囲にすることで、光拡散シートとして好ましい
拡散性を発揮することができる。
m以上100μm以下が好ましい。繊維状光拡散剤の径
を上記範囲にすることで、光拡散シートとして好ましい
拡散性を発揮することができる。
【0014】上記異方性拡散層における繊維状光拡散剤
の配合量としては、バインダー中のポリマー分100部
に対して0.1部以上500部以下が好ましい。ここで
「部」で示す数値は質量を基準とした比を意味する。繊
維状光拡散剤の配合量を上記範囲にすることで、光拡散
シートとして好ましい拡散性を発揮しつつ、光線透過率
を高く維持することができる。
の配合量としては、バインダー中のポリマー分100部
に対して0.1部以上500部以下が好ましい。ここで
「部」で示す数値は質量を基準とした比を意味する。繊
維状光拡散剤の配合量を上記範囲にすることで、光拡散
シートとして好ましい拡散性を発揮しつつ、光線透過率
を高く維持することができる。
【0015】上記バインダーの材料としては熱硬化性樹
脂または光硬化性樹脂を用いるとよい。熱硬化性樹脂を
バインダーに用いることで、耐熱性が高い、強靱な異方
性拡散層になる等の利点がある。また光硬化性樹脂を用
いることで、光拡散層の光線透過性が向上する、硬度が
高く、耐久性・ハンドリング性が向上する等の利点があ
る。
脂または光硬化性樹脂を用いるとよい。熱硬化性樹脂を
バインダーに用いることで、耐熱性が高い、強靱な異方
性拡散層になる等の利点がある。また光硬化性樹脂を用
いることで、光拡散層の光線透過性が向上する、硬度が
高く、耐久性・ハンドリング性が向上する等の利点があ
る。
【0016】かかる熱硬化性樹脂としては、ポリウレタ
ン樹脂、アクリルポリウレタン樹脂及びエポキシ樹脂か
らなる群より選択される1種又は2種以上のものを用い
るとよい。これらの樹脂は、耐熱性・機械的性質に優れ
る等の利点がある。
ン樹脂、アクリルポリウレタン樹脂及びエポキシ樹脂か
らなる群より選択される1種又は2種以上のものを用い
るとよい。これらの樹脂は、耐熱性・機械的性質に優れ
る等の利点がある。
【0017】また光硬化性樹脂としては、重合性の不飽
和結合をもつポリエステルオリゴマーを用いるとよい。
この樹脂は、硬化速度が速く、樹脂設計の自由度が大き
いため、光拡散層のバインダーとして好ましい。
和結合をもつポリエステルオリゴマーを用いるとよい。
この樹脂は、硬化速度が速く、樹脂設計の自由度が大き
いため、光拡散層のバインダーとして好ましい。
【0018】上記繊維状光拡散剤としてはガラス繊維を
用いるとよい。ガラス繊維は、光線の透過率が良好であ
り、拡散剤として好ましい。また、上記繊維状光拡散剤
として有機繊維を用いてもよい。有機繊維は、柔軟性が
あり、拡散シートの取扱性が向上する。
用いるとよい。ガラス繊維は、光線の透過率が良好であ
り、拡散剤として好ましい。また、上記繊維状光拡散剤
として有機繊維を用いてもよい。有機繊維は、柔軟性が
あり、拡散シートの取扱性が向上する。
【0019】また、当該光拡散シートは、(a)異方性
拡散層のバインダー中に繊維状光拡散剤とともにビーズ
を分散させること、(b)バインダー中にビーズが分散
した等方性拡散層をさらに備えることも可能である。こ
のような手段でビーズを配合することで、上述のような
光拡散性能の異方性に所定レベルの等方性を付与するこ
とができる。つまり、繊維状光拡散剤と平行方向の小さ
い拡散性を向上させることができる。
拡散層のバインダー中に繊維状光拡散剤とともにビーズ
を分散させること、(b)バインダー中にビーズが分散
した等方性拡散層をさらに備えることも可能である。こ
のような手段でビーズを配合することで、上述のような
光拡散性能の異方性に所定レベルの等方性を付与するこ
とができる。つまり、繊維状光拡散剤と平行方向の小さ
い拡散性を向上させることができる。
【0020】さらに、当該光拡散シートの表面側又は裏
面側には、バインダー中にビーズが分散したスティキン
グ防止層をさらに備えることができる。このように当該
光拡散シートにスティッキング防止層を積層すること
で、表面側又は裏面側に配設される導光板、プリズムシ
ート等とのスティッキングを防止することができる。
面側には、バインダー中にビーズが分散したスティキン
グ防止層をさらに備えることができる。このように当該
光拡散シートにスティッキング防止層を積層すること
で、表面側又は裏面側に配設される導光板、プリズムシ
ート等とのスティッキングを防止することができる。
【0021】従って、(a)線状のランプと、(b)こ
のランプから発せられる光線を表面側へ導く略方形板状
の導光板と、(c)この導光板の表面側に配設された光
拡散シートとを装備する液晶表示装置用のバックライト
ユニットにおいて、上記本発明の光拡散シートを用いる
と、上述のような導光板から出射させる光線における輝
度分布の異方性を改善することができるので、法線方向
の出光量、ひいては輝度の向上を図ることができる。
のランプから発せられる光線を表面側へ導く略方形板状
の導光板と、(c)この導光板の表面側に配設された光
拡散シートとを装備する液晶表示装置用のバックライト
ユニットにおいて、上記本発明の光拡散シートを用いる
と、上述のような導光板から出射させる光線における輝
度分布の異方性を改善することができるので、法線方向
の出光量、ひいては輝度の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る光拡散シートを示す模式的斜視図で、図2は図1
の光拡散シートとは異なる形態に係る光拡散シートを示
す模式的斜視図である。
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係る光拡散シートを示す模式的斜視図で、図2は図1
の光拡散シートとは異なる形態に係る光拡散シートを示
す模式的斜視図である。
【0023】図1の光拡散シート1は、基材層2と、こ
の基材層2の表面側に積層された異方性拡散層3と、基
材層2の裏面側に積層されたスティッキング防止層4と
から構成されている。
の基材層2の表面側に積層された異方性拡散層3と、基
材層2の裏面側に積層されたスティッキング防止層4と
から構成されている。
【0024】この基材層2は、光線を透過させる必要が
あるので透明、特に無色透明の合成樹脂から形成されて
いる。かかる基材層2に用いられる合成樹脂としては、
特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げ
られる。基材層2の厚みは、特には限定されないが、例
えば10μm以上500μm以下、好ましくは75μm
以上250μm以下とされる。基材層2の厚みが上記範
囲未満であると、異方性拡散層3を形成する樹脂組成物
を塗工した際にカールが発生しやすくなってしまう、取
扱いが困難になる等の不都合が発生する。逆に、基材層
2の厚みが上記範囲を超えると、液晶表示装置の輝度が
低下してしまうことがあり、またバックライトユニット
の厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化の要求に反
することにもなる。
あるので透明、特に無色透明の合成樹脂から形成されて
いる。かかる基材層2に用いられる合成樹脂としては、
特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル等が挙げ
られる。基材層2の厚みは、特には限定されないが、例
えば10μm以上500μm以下、好ましくは75μm
以上250μm以下とされる。基材層2の厚みが上記範
囲未満であると、異方性拡散層3を形成する樹脂組成物
を塗工した際にカールが発生しやすくなってしまう、取
扱いが困難になる等の不都合が発生する。逆に、基材層
2の厚みが上記範囲を超えると、液晶表示装置の輝度が
低下してしまうことがあり、またバックライトユニット
の厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化の要求に反
することにもなる。
【0025】異方性拡散層3は、バインダー5と、この
バインダー5中に略平行に分散した繊維状光拡散剤6と
から構成されている。このように繊維状光拡散剤6を略
平行に分散させることにより、透過する光線のうち、繊
維状光拡散剤6と垂直方向の輝度分布を主に拡散させ、
繊維状光拡散剤6と平行方向の輝度分布はあまり拡散さ
せないようにすることができる。また繊維状光拡散剤6
は、その周面上部がバインダー5から突出したものやバ
インダー5に埋設されているものを設けることで、光線
をより良く拡散させることができる。かかる異方性拡散
層3の厚み(繊維状光拡散剤6を除いたバインダー5部
分の厚みを意味する)は特には限定されないが、例えば
1μm以上30μm以下程度とされている。
バインダー5中に略平行に分散した繊維状光拡散剤6と
から構成されている。このように繊維状光拡散剤6を略
平行に分散させることにより、透過する光線のうち、繊
維状光拡散剤6と垂直方向の輝度分布を主に拡散させ、
繊維状光拡散剤6と平行方向の輝度分布はあまり拡散さ
せないようにすることができる。また繊維状光拡散剤6
は、その周面上部がバインダー5から突出したものやバ
インダー5に埋設されているものを設けることで、光線
をより良く拡散させることができる。かかる異方性拡散
層3の厚み(繊維状光拡散剤6を除いたバインダー5部
分の厚みを意味する)は特には限定されないが、例えば
1μm以上30μm以下程度とされている。
【0026】上記繊維状光拡散剤6のバインダー5から
突出した部分は部分円柱状であり、かかる部分円柱状部
分の中心角が180°から臨界角の2倍を減じた角度以
下となるよう、繊維状光拡散剤6の径、バインダー5に
対する繊維状光拡散剤6の配合量、異方性拡散層3を構
成する樹脂組成物の塗工量などの要素を制御するとよ
い。このように、突出した部分円柱状部分の中心角を1
80°から臨界角の2倍を減じた角度以下とすること
で、裏面側から表面側へ透過する光線が繊維状光拡散剤
6の突出した部分円柱状部分と外部との界面で反射され
るのを低減でき、その結果、透過率が飛躍的に向上す
る。
突出した部分は部分円柱状であり、かかる部分円柱状部
分の中心角が180°から臨界角の2倍を減じた角度以
下となるよう、繊維状光拡散剤6の径、バインダー5に
対する繊維状光拡散剤6の配合量、異方性拡散層3を構
成する樹脂組成物の塗工量などの要素を制御するとよ
い。このように、突出した部分円柱状部分の中心角を1
80°から臨界角の2倍を減じた角度以下とすること
で、裏面側から表面側へ透過する光線が繊維状光拡散剤
6の突出した部分円柱状部分と外部との界面で反射され
るのを低減でき、その結果、透過率が飛躍的に向上す
る。
【0027】バインダー5に用いられるポリマーとして
は、特に限定されるものではなく、一般的な合成樹脂を
使用することができるが、特に熱硬化性樹脂又は光硬化
性樹脂が好ましい。これは、硬度が大きく、耐久性・ハ
ンドリング性が高くなる等の理由からである。またバイ
ンダー5は光線を透過させる必要があるので透明とされ
ており、特に無色透明が好ましい。
は、特に限定されるものではなく、一般的な合成樹脂を
使用することができるが、特に熱硬化性樹脂又は光硬化
性樹脂が好ましい。これは、硬度が大きく、耐久性・ハ
ンドリング性が高くなる等の理由からである。またバイ
ンダー5は光線を透過させる必要があるので透明とされ
ており、特に無色透明が好ましい。
【0028】またバインダー5に用いる熱硬化性樹脂と
しては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、中でもポリウレタン
樹脂、アクリルポリウレタン樹脂又はエポキシ樹脂が好
ましく、これらの群より選択される1種又は2種以上の
ものを用いるとよい。これは、これらの熱硬化性樹脂
は、耐熱性・機械的性質に優れる等の利点があることか
らである。なお、バインダー5には、上記のポリマーの
他、例えば可塑剤、安定化剤、劣化防止剤、分散剤等が
配合される場合がある。またバインダー5に用いる光硬
化性樹脂としては、重合性の不飽和結合をもつポリエス
テルオリゴマーが挙げられる。これは、硬化速度が速
く、樹脂設計の自由度が大きい等の利点がある。
しては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン樹脂等が挙げられ、中でもポリウレタン
樹脂、アクリルポリウレタン樹脂又はエポキシ樹脂が好
ましく、これらの群より選択される1種又は2種以上の
ものを用いるとよい。これは、これらの熱硬化性樹脂
は、耐熱性・機械的性質に優れる等の利点があることか
らである。なお、バインダー5には、上記のポリマーの
他、例えば可塑剤、安定化剤、劣化防止剤、分散剤等が
配合される場合がある。またバインダー5に用いる光硬
化性樹脂としては、重合性の不飽和結合をもつポリエス
テルオリゴマーが挙げられる。これは、硬化速度が速
く、樹脂設計の自由度が大きい等の利点がある。
【0029】繊維状光拡散剤6は、細長い円柱状である
ため、軸方向と平行な面内では拡散作用が小さく、軸方
向と垂直な面内では屈折作用による拡散作用が発揮され
る。当該繊維状光拡散剤6のアスペクト比は5以上50
0以下が好ましく、10以上100以下が特に好まし
い。これは、繊維状光拡散剤6のアスペクト比が上記範
囲を超えると、コーティングする樹脂組成物がかさ高く
なり、コーティングが困難になってしまい、逆に、アス
ペクト比が上記範囲より小さいと、繊維状光拡散剤6を
略平行に並べることが困難になってしまうことからであ
る。一方、繊維状光拡散剤6のアスペクト比としては5
000以上5000000以下にしてもよい。アスペク
ト比がこの程度の連続繊維を使用すると、異方性拡散層
3の形成が容易になる。なお、繊維状光拡散剤6は光拡
散シート1を透過する光線量を多くするため透明とする
のが好ましく、特に無色透明とするのが好ましい。
ため、軸方向と平行な面内では拡散作用が小さく、軸方
向と垂直な面内では屈折作用による拡散作用が発揮され
る。当該繊維状光拡散剤6のアスペクト比は5以上50
0以下が好ましく、10以上100以下が特に好まし
い。これは、繊維状光拡散剤6のアスペクト比が上記範
囲を超えると、コーティングする樹脂組成物がかさ高く
なり、コーティングが困難になってしまい、逆に、アス
ペクト比が上記範囲より小さいと、繊維状光拡散剤6を
略平行に並べることが困難になってしまうことからであ
る。一方、繊維状光拡散剤6のアスペクト比としては5
000以上5000000以下にしてもよい。アスペク
ト比がこの程度の連続繊維を使用すると、異方性拡散層
3の形成が容易になる。なお、繊維状光拡散剤6は光拡
散シート1を透過する光線量を多くするため透明とする
のが好ましく、特に無色透明とするのが好ましい。
【0030】繊維状光拡散剤6の材質としてはガラス繊
維又は有機繊維が好ましい。ガラス繊維は透明性が大き
く、光拡散層の光線透過率が高くなる等の利点があり、
有機繊維は柔軟性が高い、バインダー5との接着性が大
きい、バインダー5との熱膨張係数の違いが小さい、そ
の結果光拡散シート1の取扱性が向上する等の利点があ
る。繊維状光拡散剤6に好適な有機繊維としては、例え
ば、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊
維、シリコーン繊維等が挙げられる。
維又は有機繊維が好ましい。ガラス繊維は透明性が大き
く、光拡散層の光線透過率が高くなる等の利点があり、
有機繊維は柔軟性が高い、バインダー5との接着性が大
きい、バインダー5との熱膨張係数の違いが小さい、そ
の結果光拡散シート1の取扱性が向上する等の利点があ
る。繊維状光拡散剤6に好適な有機繊維としては、例え
ば、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊
維、シリコーン繊維等が挙げられる。
【0031】繊維状光拡散剤6の径(平均直径)は、
0.1μm以上100μm以下が好ましく、1μm以上
50μm以下が特に好ましい。これは、繊維状光拡散剤
6の径が上記範囲未満であると、分散性が悪化すること
からであり、逆に、径が上記範囲を越えると、異方性拡
散層3を形成する樹脂組成物の塗工が困難となってしま
う、光拡散シート1にギラツキが生じ、液晶パネルの品
位が低下する等の不都合が発生することからである。
0.1μm以上100μm以下が好ましく、1μm以上
50μm以下が特に好ましい。これは、繊維状光拡散剤
6の径が上記範囲未満であると、分散性が悪化すること
からであり、逆に、径が上記範囲を越えると、異方性拡
散層3を形成する樹脂組成物の塗工が困難となってしま
う、光拡散シート1にギラツキが生じ、液晶パネルの品
位が低下する等の不都合が発生することからである。
【0032】異方性拡散層3における繊維状光拡散剤6
の配合量は、バインダー5中のポリマー分100部に対
して0.1部以上500部以下が好ましく、5部以上3
00部以下が特に好ましい。これは、当該配合量が上記
範囲未満であると、拡散効果が不十分となってしまい、
一方、当該配合量が上記範囲を越えると、異方性拡散層
3を形成する樹脂組成物の塗工が困難となってしまうこ
とからである。
の配合量は、バインダー5中のポリマー分100部に対
して0.1部以上500部以下が好ましく、5部以上3
00部以下が特に好ましい。これは、当該配合量が上記
範囲未満であると、拡散効果が不十分となってしまい、
一方、当該配合量が上記範囲を越えると、異方性拡散層
3を形成する樹脂組成物の塗工が困難となってしまうこ
とからである。
【0033】スティッキング防止層4は、バインダー7
と、このバインダー7中に分散するビーズ8とから構成
され、バインダー7から突出したビーズ8によって表面
側に配設されるプリズムシート等とのスティッキングを
防止するものである。当該スティッキング防止層4にお
けるバインダー7は、上記異方性拡散層3のバインダー
5と同様である。
と、このバインダー7中に分散するビーズ8とから構成
され、バインダー7から突出したビーズ8によって表面
側に配設されるプリズムシート等とのスティッキングを
防止するものである。当該スティッキング防止層4にお
けるバインダー7は、上記異方性拡散層3のバインダー
5と同様である。
【0034】ビーズ8は、略球形であり、その材質とし
ては、例えばアクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミ
ド等が挙げられる。ビーズ8は光拡散シート1を透過す
る光線量を多くするため透明とするのが好ましく、特に
無色透明とするのが好ましい。
ては、例えばアクリル樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミ
ド等が挙げられる。ビーズ8は光拡散シート1を透過す
る光線量を多くするため透明とするのが好ましく、特に
無色透明とするのが好ましい。
【0035】このビーズ8の粒径は、スティッキング防
止の観点から、1μm以上30μm以下が好ましく、1
μm以上15μm以下が特に好ましい。またビーズ8の
配合量は比較的少量とし、ビーズ8は互いに離間してバ
インダー7中に分散し、ビーズ8の多くはその上端がバ
インダー7から突出するように適宜調整する。スティッ
キング防止層4の厚み(ビーズ8を除いたバインダー7
部分の厚み)は特には限定されないが、例えば1μm以
上10μm以下程度とされる。
止の観点から、1μm以上30μm以下が好ましく、1
μm以上15μm以下が特に好ましい。またビーズ8の
配合量は比較的少量とし、ビーズ8は互いに離間してバ
インダー7中に分散し、ビーズ8の多くはその上端がバ
インダー7から突出するように適宜調整する。スティッ
キング防止層4の厚み(ビーズ8を除いたバインダー7
部分の厚み)は特には限定されないが、例えば1μm以
上10μm以下程度とされる。
【0036】図2の光拡散シート11は、基材層2と、
この基材層2の表面側に積層された異方性拡散層3と、
基材層2の裏面側に積層された等方性拡散層12とから
構成されている。当該光拡散シート11は、等方性拡散
層12を積層することで、異方性拡散層3による拡散能
の異方性に等方性を加味でき、異方性拡散のみの場合に
発生し易いドット見えを防止することができる。なお、
当該光拡散シート11の基材層2と異方性拡散層3と
は、上記光拡散シート1と同様である。
この基材層2の表面側に積層された異方性拡散層3と、
基材層2の裏面側に積層された等方性拡散層12とから
構成されている。当該光拡散シート11は、等方性拡散
層12を積層することで、異方性拡散層3による拡散能
の異方性に等方性を加味でき、異方性拡散のみの場合に
発生し易いドット見えを防止することができる。なお、
当該光拡散シート11の基材層2と異方性拡散層3と
は、上記光拡散シート1と同様である。
【0037】等方性拡散層12は、バインダー13と、
このバインダー13中に分散するビーズ14とから構成
されている。このように分散したビーズ14の屈折作用
によって、裏側から表側に透過する光線を均一に拡散さ
せることができる。またビーズ14は、その下端がバイ
ンダー13から突出したものやバインダー13に埋設さ
れているものを設けることで、光線をより良く拡散させ
ることができ、かつ、裏面側への反射の低減を促進する
ことができる。かかる等方性拡散層12の厚み(ビーズ
14を除いたバインダー13部分の厚みを意味する)は
特には限定されないが、例えば1μm以上30μm以下
程度とされている。なお、バインダー13は上記光拡散
シート1の異方性拡散層3のバインダー5と同様であ
り、ビーズ14の形状及び材質は上記光拡散シート1の
スティッキング防止層4のビーズ8と同様である。
このバインダー13中に分散するビーズ14とから構成
されている。このように分散したビーズ14の屈折作用
によって、裏側から表側に透過する光線を均一に拡散さ
せることができる。またビーズ14は、その下端がバイ
ンダー13から突出したものやバインダー13に埋設さ
れているものを設けることで、光線をより良く拡散させ
ることができ、かつ、裏面側への反射の低減を促進する
ことができる。かかる等方性拡散層12の厚み(ビーズ
14を除いたバインダー13部分の厚みを意味する)は
特には限定されないが、例えば1μm以上30μm以下
程度とされている。なお、バインダー13は上記光拡散
シート1の異方性拡散層3のバインダー5と同様であ
り、ビーズ14の形状及び材質は上記光拡散シート1の
スティッキング防止層4のビーズ8と同様である。
【0038】ビーズ14の粒径は、0.1μm以上10
0μm以下が好ましく、1μm以上50μm以下が特に
好ましい。これは、ビーズ14の粒径が上記範囲未満で
あると、凝集が生じて均一に分散させることが困難にな
ること、全光線透過率が低下すること等の不都合が発生
してしまい、逆に、粒径が上記範囲を越えると、拡散性
が不十分になること、等方性拡散層12を形成する樹脂
組成物の塗工が困難となること等の不都合が発生するこ
とからである。
0μm以下が好ましく、1μm以上50μm以下が特に
好ましい。これは、ビーズ14の粒径が上記範囲未満で
あると、凝集が生じて均一に分散させることが困難にな
ること、全光線透過率が低下すること等の不都合が発生
してしまい、逆に、粒径が上記範囲を越えると、拡散性
が不十分になること、等方性拡散層12を形成する樹脂
組成物の塗工が困難となること等の不都合が発生するこ
とからである。
【0039】等方性拡散層12のビーズ14の配合量
は、バインダー13中のポリマー分100部に対して
0.1部以上500部以下が好ましく、5部以上300
部以下が特に好ましい。これは、当該配合量が上記範囲
未満であると、拡散性が不十分になるためであり、一
方、当該配合量が上記範囲を越えると、等方性拡散層1
2を形成する樹脂組成物の塗工が困難となることからで
ある。
は、バインダー13中のポリマー分100部に対して
0.1部以上500部以下が好ましく、5部以上300
部以下が特に好ましい。これは、当該配合量が上記範囲
未満であると、拡散性が不十分になるためであり、一
方、当該配合量が上記範囲を越えると、等方性拡散層1
2を形成する樹脂組成物の塗工が困難となることからで
ある。
【0040】なお、本発明の光拡散シートは上記実施形
態に限定されるものではなく、例えば、スティッキング
防止層4を備えないものも可能である。また、異方性拡
散層3のバインダー5中にビーズを分散させることで、
異方性拡散能に等方性を加味することも可能である。
態に限定されるものではなく、例えば、スティッキング
防止層4を備えないものも可能である。また、異方性拡
散層3のバインダー5中にビーズを分散させることで、
異方性拡散能に等方性を加味することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光拡散シ
ートによれば、異方性拡散のよって、導光板から出射さ
れる光線の輝度分布に合わせて、光線の効率よい利用が
可能になる。従って、当該光拡散シートを用いたバック
ライトユニットによれば、液晶表示装置の画面の輝度ム
ラを低減し、輝度を向上させることができる。
ートによれば、異方性拡散のよって、導光板から出射さ
れる光線の輝度分布に合わせて、光線の効率よい利用が
可能になる。従って、当該光拡散シートを用いたバック
ライトユニットによれば、液晶表示装置の画面の輝度ム
ラを低減し、輝度を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る光拡散シートを示す
模式的斜視図である。
模式的斜視図である。
【図2】図1の光拡散シートとは異なる形態に係る光拡
散シートを示す模式的斜視図である。
散シートを示す模式的斜視図である。
【図3】一般的なバックライトユニットを説明する模式
的斜視図である。
的斜視図である。
1 光拡散シート 2 基材層 3 異方性拡散能 4 スティッキング防止層 5 バインダー 6 繊維状光拡散剤 7 バインダー 8 ビーズ 11 光拡散シート 12 等方性拡散層 13 バインダー 14 ビーズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 G02F 1/1335 Fターム(参考) 2H042 BA01 BA02 BA11 BA14 BA20 2H091 FA32Z FA41Z FB03 LA16 LA18 4F071 AA28 AA31 AA42 AA53 AH16 BB02 BC01 4J002 BC03X BD03X BG05X BG10X CC04W CC18W CD00W CF00X CF21W CK02W CK02X CL00X CP03W CP03X DL006 FA04X FA08X GP00
Claims (15)
- 【請求項1】 バインダー中に繊維状光拡散剤が略平行
に分散した異方性拡散層と基材層とを備えており、 前記異方性拡散層においてバインダーから部分円柱状に
突出した繊維状光拡散剤を有する光拡散シート。 - 【請求項2】 上記部分円柱状に突出した繊維状光拡散
剤における突出部分の中心角が180°から臨界角の2
倍を減じた角度以下になるよう制御されている請求項1
に記載の光拡散シート。 - 【請求項3】 上記繊維状光拡散剤のアスペクト比が5
以上500以下である請求項1又は請求項2に記載の光
拡散シート。 - 【請求項4】 上記繊維状光拡散剤のアスペクト比が5
000以上5000000以下である請求項1又は請求
項2に記載の光拡散シート。 - 【請求項5】 上記繊維状光拡散剤の径が0.1μm以
上100μm以下である請求項1から請求項4のいずれ
か1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項6】 上記異方性拡散層における繊維状光拡散
剤の配合量がバインダー中のポリマー分100部に対し
て0.1部以上500部以下である請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項7】 上記バインダーの材料として、熱硬化性
樹脂または光硬化性樹脂が用いられている請求項1から
請求項6のいずれか1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項8】 上記熱硬化性樹脂が、ポリウレタン樹
脂、アクリルポリウレタン樹脂及びエポキシ樹脂からな
る群より選択される1種又は2種以上のものである請求
項7に記載の光拡散シート。 - 【請求項9】 上記光硬化性樹脂として重合性の不飽和
結合をもつポリエステルオリゴマーが用いられている請
求項7に記載の光拡散シート。 - 【請求項10】 上記繊維状光拡散剤としてガラス繊維
が用いられている請求項1から請求項9のいずれか1項
に記載の光拡散シート。 - 【請求項11】 上記繊維状光拡散剤として有機繊維が
用いられている請求項1から請求項10のいずれか1項
に記載の光拡散シート。 - 【請求項12】 上記異方性拡散層において、バインダ
ー中にさらにビーズが分散している請求項1から請求項
11のいずれか1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項13】 バインダー中にビーズが分散した等方
性拡散層をさらに備える請求項1から請求項12のいず
れか1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項14】 バインダー中にビーズが分散したステ
ィキング防止層をさらに備える請求項1から請求項13
のいずれか1項に記載の光拡散シート。 - 【請求項15】 線状のランプと、 このランプから発せられる光線を表面側へ導く略方形板
状の導光板と、 この導光板の表面側に配設された請求項1から請求項1
4のいずれか1項に記載の光拡散シートとを装備する液
晶表示装置用のバックライトユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061530A JP2001249205A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000061530A JP2001249205A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001249205A true JP2001249205A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18581658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000061530A Pending JP2001249205A (ja) | 2000-03-07 | 2000-03-07 | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001249205A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002033450A1 (fr) * | 2000-10-19 | 2002-04-25 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Couche de diffusion anisotrope et son utilisation |
JP2003090906A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Daicel Chem Ind Ltd | 異方性拡散フィルム及びそれを用いた装置 |
KR100446043B1 (ko) * | 2002-06-07 | 2004-08-25 | 신화인터텍 주식회사 | 광확산 필름 |
WO2006026743A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Fusion Optix, Inc. | Enhanced light diffusing sheet |
WO2006055872A3 (en) * | 2004-11-17 | 2006-07-13 | Fusion Optix Inc | Enhanced light fixture |
JP2008134617A (ja) * | 2006-10-23 | 2008-06-12 | Nec Lcd Technologies Ltd | 表示装置、端末装置、表示パネル及び光学部材 |
KR101244665B1 (ko) * | 2005-12-29 | 2013-03-18 | 엘지디스플레이 주식회사 | 광학 시트 및 이를 이용한 백 라이트 유닛 |
-
2000
- 2000-03-07 JP JP2000061530A patent/JP2001249205A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002033450A1 (fr) * | 2000-10-19 | 2002-04-25 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Couche de diffusion anisotrope et son utilisation |
US6909480B2 (en) | 2000-10-19 | 2005-06-21 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Anisotropic scattering sheet and its use |
JP2003090906A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Daicel Chem Ind Ltd | 異方性拡散フィルム及びそれを用いた装置 |
KR100446043B1 (ko) * | 2002-06-07 | 2004-08-25 | 신화인터텍 주식회사 | 광확산 필름 |
WO2006026743A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-03-09 | Fusion Optix, Inc. | Enhanced light diffusing sheet |
WO2006055872A3 (en) * | 2004-11-17 | 2006-07-13 | Fusion Optix Inc | Enhanced light fixture |
US7431489B2 (en) | 2004-11-17 | 2008-10-07 | Fusion Optix Inc. | Enhanced light fixture |
US7758227B1 (en) | 2004-11-17 | 2010-07-20 | Fusion Optix, Inc. | Light fixture with curved light scattering region comprising ellipsoidal domains |
KR101244665B1 (ko) * | 2005-12-29 | 2013-03-18 | 엘지디스플레이 주식회사 | 광학 시트 및 이를 이용한 백 라이트 유닛 |
JP2008134617A (ja) * | 2006-10-23 | 2008-06-12 | Nec Lcd Technologies Ltd | 表示装置、端末装置、表示パネル及び光学部材 |
US8749722B2 (en) | 2006-10-23 | 2014-06-10 | Nlt Technologies, Ltd. | Display device displaying an image for a first viewpoint and an image for a second viewpoint |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7914192B2 (en) | Enhanced light diffusing sheet | |
JP4418864B2 (ja) | 一体型表面ディフューザを有する光導波路付きバックライトアセンブリ | |
JP3769327B2 (ja) | プリズムレンズシート、バックライトシステム及び液晶表示装置 | |
JP4945032B2 (ja) | 反射シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
US7543974B2 (en) | Light redirecting film having variable thickness | |
JPWO2004015330A1 (ja) | 面光源装置 | |
US20080024870A1 (en) | Light-redirecting film containing optical modification layer | |
JP2001091708A (ja) | 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
KR20090114354A (ko) | 확산 시트 및 그것을 이용한 백라이트 유닛 | |
EP1967788A2 (en) | Light redirecting film having discontinuous coating | |
JP2008041328A (ja) | 直下型バックライト装置 | |
KR20110034040A (ko) | 광로 장치 및 액정 표시 장치 | |
JP2004094051A (ja) | 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP4970663B2 (ja) | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP2002107510A (ja) | 異方性拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP3384983B2 (ja) | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP2002071965A (ja) | 導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置 | |
JP2002062528A (ja) | バックライトユニット | |
JP2001249205A (ja) | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP2009265212A (ja) | 耐擦傷性プリズムシート | |
JP2002258012A (ja) | 光拡散シート | |
JP4970647B2 (ja) | 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP2001249204A (ja) | 光拡散モジュール及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP3549491B2 (ja) | 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット | |
JP2008145890A (ja) | 液晶表示モジュール |