JP2001249080A - 凸欠陥検査方法と装置、および磁気転写方法と装置 - Google Patents

凸欠陥検査方法と装置、および磁気転写方法と装置

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JP2001249080A
JP2001249080A JP2000059780A JP2000059780A JP2001249080A JP 2001249080 A JP2001249080 A JP 2001249080A JP 2000059780 A JP2000059780 A JP 2000059780A JP 2000059780 A JP2000059780 A JP 2000059780A JP 2001249080 A JP2001249080 A JP 2001249080A
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disk
inspection
magnetic transfer
convex defect
cassette
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Application number
JP2000059780A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Nagasaki
達夫 長崎
Shinya Nakajima
伸也 中嶋
Taizo Hamada
泰三 浜田
Nobuhide Matsuda
信英 松田
Shuji Hachitani
修二 蜂谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な凹部があるか凹部があり得る検査面を
凸欠陥のみを高精度に検出できるようにし、併せてディ
スクの凸欠陥によるマスタのダメージや磁気転写不良を
回避して磁気転写できるようにする。 【解決手段】 検査面1aに対してほぼ平行、または小
さな角をなした光軸2上で照明光3を照射し、検査面1
aと鋭角となる光軸4上で凸欠陥5により生じる後方散
乱光3aを凸欠陥5として検出することにより、また、
ディスク1の磁気転写を受ける面1a上の凸欠陥5を検
出する検査工程と、検査工程にて凸欠陥5が検出されな
かったディスク1bにつき、検査に続いてマスタ31を
接面させて磁気転写を行う磁気転写工程とを備えること
により、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として微細な凹部
があるか凹部があり得る面が検査面および磁気転写面と
なる対象物を取り扱う場合の付着異物を代表とする凸欠
陥を検出する凸欠陥検査方法と装置、および磁気転写方
法と装置に関するものであり、磁気ディスクの製造に利
用される。
【0002】
【従来の技術】マスタからディスクへの磁気転写により
磁気ディスクを製造するのに、通常、マスタおよびディ
スクがクリーンボックス内で取扱われ処理される。これ
により、マスタおよびディスクは異物などの影響なしに
よく密着し合って精度よい磁気転写が行なわれ、また、
高価なマスタの転写面がダメージを受けるようなことも
回避される筈である。
【0003】ところが、実際には、付着異物等の凸欠陥
の影響により通常の寿命よりは早期にマスタにダメージ
が発生したり、ディスクへの磁気転写不良が発生したり
することがときとして生じる。経験によれば0.5μm
程度以上の大きさの凸欠陥が1つでもあるとその約倍の
直径域でマスタとの間に隙間が生じて磁気転写不良が発
生しやすくなるし、その凸欠陥による変形や凸異物の累
積付着により早期にダメージを受ける。
【0004】そこで、従来、高品質に管理され供給され
るマスタに合わせ、ディスクについても既存の検査装置
にて異物の検査を行い品質管理したものを用いるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような品
質管理によっても上記のような問題を解消することはで
きていない。これにつき、本発明者等が種々に実験をし
繰り返し検討したところ、既存のディスクの異物検査に
用いる検査装置の特性が原因であったり、上記のように
品質管理をしたディスクでも、磁気転写のために磁気転
写装置外と転写装置のクリーンボックス内とで多量に高
速で取り扱う途中に、まわりに浮遊する微小な異物が付
着したり、ディスクとそれを取り扱う各種取り扱い手
段、ないしは、まわりのものとの接触や衝突、引っ掛か
りなどによる欠けや削れによって発生した微小な異物が
付着することが原因であったりすることを知見した。
【0006】ところで、問題となる0.5μm以上の大
きさの凸異物を十分な精度で検出できるディスク検査装
置は従来からある。従って、既存の検査装置を適正に選
択して用いると異物検査装置に起因した問題は解消す
る。
【0007】例えば、以下の特性を持った検査装置が既
に提供されている。
【0008】凸欠陥(異物、傷)、凹欠陥(スクラッ
チ)、平坦欠陥(シミ0.1μm)を2〜10秒程度の
高速で検出する検査装置。ただし、これらの欠陥の種類
は弁別できない。または、弁別性能が低い。
【0009】凸欠陥(異物、傷)、凹欠陥(スクラッ
チ)、平坦欠陥(シミ0.1μm)を弁別して検出する
検査装置。しかし、検査速度は30〜200秒と遅い。
【0010】凸欠陥(異物、傷)、凹欠陥(スクラッ
チ)、平坦欠陥(シミ0.1μm)を弁別して高速で検
出する検査装置。ただし、装置は非常に高価。
【0011】しかし、の検査装置では、磁気転写用の
ディスクを検査するのに、磁気転写上の欠陥になるとは
限らない凹欠陥の異物まで検出してそれを弁別できない
ので、磁気転写に供するディスクの歩留まりが徒に増大
する。の検査装置では、検査速度が遅いので能率が悪
く多数同時使用しないと高速化の要求に応えられず、高
速化には設備費、製品コストが共に上昇する。の検査
装置では1つの装置だけで高価につき、製品コストが上
昇する。
【0012】一方、検査装置を問題なく選択して問題な
く検査できるにしても、検査後所定の品質管理を行なっ
て保管されているディスクを、転写装置に供給するまで
の転写装置外での取扱いや転写装置内での取扱い中に発
生する異物や傷による凸欠陥には対応できない。
【0013】本発明の目的は、微細な凹部があるか凹部
があり得る検査面を凸欠陥のみを高精度に検出すること
ができる簡単な検査方法と装置、およびディスクの凸欠
陥によるマスタのダメージや磁気転写不良を回避できる
磁気転写方法と装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の凸欠陥検査方法は、検査対象の微小な凹
部を持ち、あるいは持つことのある検査面に対してほぼ
平行、または小さな角をなした第1の光軸上で検査面に
照明光を照射し、検査面とのなす角が鋭角となる第2の
光軸上で検査面上の凸欠陥により生じる前記照明光の後
方散乱光を凸欠陥として検出することを主たる特徴とし
ている。
【0015】このような構成では、以上のように検査対
象の検査面に対し、ほぼ平行または小さな角をなす第1
の光軸上で照射した照明光により検査面上の凸に対し後
方散乱、側方散乱、前方散乱が発生し、凹に対しては側
方散乱、前方散乱はあっても後方散乱はほとんど発生し
ないようにすることができる。一方、これら散乱光のう
ち後方散乱光を検査面に対し90°未満の鋭角をなす第
2の光軸上で受光することにより、検査面上のあらゆる
凸からの後方散乱光のみを確実に受光し、それを凸欠陥
として検出することができ、微細な凹があり、あるいは
あり得る検査面であっても、凹による乱反射光を検出す
ることがないので、付着異物や傷などによるあらゆる凸
を欠陥として高精度に検出することができる。しかも、
照明光の照射光軸と受光光軸とを検査面に対して所定の
角度範囲に設定すれば足りるし、照明光はコヒーレント
光など特殊なものでなくて十分であり安価に実現する。
【0016】したがって、凹が直ちに欠陥とならない検
査対象、例えば、マスタから磁気転写を受けるディスク
に適用すると、凹が欠陥として検出されてしまって使用
されずに歩留まりが徒に低下するようなことを安価な検
査方法にて防止することができる。
【0017】以上のような方法を達成する凸欠陥検査装
置としては、検査対象の検査面に対してほぼ平行、また
は小さな角をなす光軸を持つように配置され、前記検査
対象の検査面に前記光軸上で照明光を照射する照明系
と、検査面とのなす角が鋭角となる光軸を持つように配
置され、この光軸上で検査面上の凸欠陥により生じる後
方散乱光を光電面上に受光する受光部を持った凸欠陥検
出光学系と、受光部で得られた電気信号から凸欠陥を判
定する判定部と、を備えたもので足り、簡単かつ安価な
装置となる。
【0018】本発明の磁気転写方法は、ディスクのマス
タからの磁気転写を受ける面上の凸欠陥を検出する検査
工程と、検査工程にて凸欠陥が検出されなかったディス
クにつき、検査に続いてマスタを接面させて磁気転写を
行う磁気転写工程と、を備えたことを主たる特徴として
いる。
【0019】このような構成では、磁気転写に供される
ディスクにつきまず検査工程にて、マスタから磁気転写
を受けるべき面につき凸欠陥の検出を行なうので、磁気
転写に供される直前のディスクにそれまでの取り扱い中
に発生したり付着したりする凸欠陥があっても、それを
検査工程にて検出して凸欠陥のあるディスクを磁気転写
作業から除外することができるし、凸欠陥のないディス
クにつき検査工程に続いて、したがって新たな凸欠陥が
発生したり付着したりする機会や確率少なく、磁気転写
を行なうので、ディスクと接面して磁気転写を行なうマ
スタの転写面がディスク上の凸欠陥によりダメージを受
けて高価なマスクが早期に寿命に達するようなことを防
止することができる。また、凸欠陥により磁気転写不良
のある製品が発生することも防止して製品の歩留まりを
高めることができる。
【0020】この場合、マスタの磁気転写面を清潔にす
る清潔化工程をも一連の工程として備えていると、必要
な時期にマスタを清潔化して異物が付着したり凸欠陥が
発生する機会や確率少なく磁気転写に用いることがで
き、マスタ自体に付着する異物により転写面にダメージ
が生じたりディスクへの転写に不良を来したりするよう
なことを防止することができる。
【0021】上記の各工程は1つのクリーンボックス内
で行なうことにより、清潔化後のマスタや検査後のディ
スクに異物などの凸欠陥が付着したり発生したりする機
会や確率を十分に抑えることができる。
【0022】このような磁気転写方法において、ディス
クを多数収容したカセットを順次にディスク供給・収納
位置に搬入し、検査工程にてディスク供給・収納位置に
供給されている1つのカセットにつきそれに収容されて
いる各ディスクを1つずつ取り出して順次に凸欠陥の検
出を行って後、凸欠陥が検出されないディスクについて
検査工程に続いて順次に磁気転写工程に移ってマスタか
らの磁気転写を行ない、磁気転写後のディスクを前記デ
ィスク供給・収納位置のカセットに順次戻して収納し、
戻し終えたカセットはディスク供給・収納位置から搬出
し次のカセットをディスク供給・収納位置に搬入するこ
とを繰り返すようにすると、ディスクをカセットに収納
した単位で大量に取り扱うのに、ディスクから取り出し
て凸欠陥につき検査した後、凸欠陥のないディスクはカ
セットに戻さず直接に磁気転写してから、元のカセット
に戻し収納するようにするので、凸欠陥のない検査後の
ディスクを磁気転写に供するのに、カセットに出し入れ
しない分凸欠陥の発生や付着の機会をさらに少なくし
て、マスタの凸欠陥によるダメージの発生や磁気転写不
良の発生をさらに抑えることができる。
【0023】検査工程にて凸欠陥が検出されたディスク
は不良品として磁気転写工程に移行する良品のディスク
と区別して処理することにより、不良品が良品のディス
クの取り扱いを混乱させたり、混入したりするのを防止
することができる。
【0024】検査工程を、ディスクの検査面に対してほ
ぼ平行、または小さな角をなした第1の光軸上で検査面
に照明光を照射し、検査面とのなす角が鋭角となる第2
の光軸上で検査面上の凸欠陥により生じる前記照明光の
後方散乱光を凸欠陥として検出する方法を採用すること
により、ディスクに微細な凹があり、あるいはあり得る
ものであっても、直ちに欠陥とならない凹を欠陥として
検出してしまいディスクの歩留まりが低下するのを防止
することができる。
【0025】以上のような磁気転写の方法を達成する磁
気転写装置としては、基本的に、ディスクのマスタから
の磁気転写を受ける面上の凸欠陥を検出する検査手段
と、ディスクにマスタによって磁気転写する磁気転写手
段と、検査手段にディスクを供給する検査前ディスク取
扱い手段と、検査手段にて凸欠陥が検出されなかったデ
ィスクのみを検査手段から磁気転写手段に供給するディ
スク取扱い手段と、磁気転写手段での磁気転写後のディ
スクを取り出し処理する転写後ディスク取扱い手段と、
を備えたもので足り、簡単かつ安価な装置にて自動的に
確実に遂行することができる。
【0026】この場合、検査手段で凸欠陥が検出された
ディスクを、良品と区別して処理する不良品取扱い手段
を備えていると、良品の取り扱いおよび不良品の処理上
好適である。
【0027】また、ディスクを多数収容したカセットを
ディスク供給・収納位置に順次搬入しながら1つずつデ
ィスクの取り出し収納に供し、収納したディスク全てが
取り出されて検査され凸欠陥が検出されずに磁気転写を
受けたディスクが戻され収納し終わる都度、そのカセッ
トをディスク供給・収納位置から搬出するとともに次の
カセットを搬入するカセット取扱い手段と、ディスク供
給・収納位置に搬入されているカセットに収容されてい
るディスクを1枚ずつ取り出して検査前ディスク取扱い
手段に供給し、転写後ディスク取扱い手段からの磁気転
写後のディスクをディスク供給・収納位置に搬入されて
いるカセットに戻し収納するディスク供給・収納手段と
を備えたものとすると、多数のディスクを収納したカセ
ットを利用してディスクを1枚ずつ供給し前記検査およ
び良品についての転写を行ない、転写後のディスクを戻
して収納し取り扱う一連の作業を自動的に能率よく行な
うことができる。
【0028】検査手段は、検査対象の検査面に対してほ
ぼ平行、または小さな角をなす光軸を持つように配置さ
れ、前記検査対象の検査面に前記光軸上で照明光を照射
する照明系と、検査面とのなす角が鋭角となる光軸を持
つように配置され、この光軸上で検査面上の凸欠陥によ
り生じる後方散乱光を光電面上に受光する受光部を持っ
た凸欠陥検出光学系と、受光部で得られた電気信号から
凸欠陥を判定する判定部と、を備えていると、簡単かつ
安価な検査手段を採用して、しかも直ちに欠陥とならな
い凹を欠陥として検出しない点で好適である。
【0029】上記各場合の磁気転写装置において、各手
段はクリーンボックス内に設置されていると、磁気転写
装置でカセットに収容されたディスクを取り扱って検査
後に磁気転写を行なうのに、ディスクを装置で取り扱っ
ている間に凸異物が発生したり付着したりするのをよく
抑えることができ、その分マスタにダメージを受けるの
を低減することができるし、ディスクの歩留まりを高め
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
凸欠陥検査方法と装置、および磁気転写方法と装置につ
き図1〜図5を参照しながら詳細に説明し、本発明の理
解に供する。
【0031】本実施の形態の凸欠陥検査方法と装置は、
マスタからの磁気転写対象物であるディスクを検査対象
とする場合の一例である。しかし、本発明の凸欠陥検査
方法と装置はこれに限られることはなく、微細な凹があ
りまたあり得る検査面の付着異物や傷などによるあらゆ
る凸を凸欠陥として検出する各種の検査対象につき適用
して有効であり、本発明の範疇に属する。
【0032】本実施の形態の凸欠陥検査方法につき図2
に示す凸欠陥検査装置を参照して説明すると、検査対象
であるディスク1の微小な凹部を持ち、あるいは持つこ
とのある検査面1aに対してほぼ平行、または小さな角
をなした第1の光軸2上で検査面1aに照明光3を照射
し、検査面1aとのなす角が鋭角となる第2の光軸4上
で検査面1a上の図3に示すような凸欠陥5により生じ
る前記照明光3の後方散乱光3aを凸欠陥として検出す
る。
【0033】ここに、「検査面1aに対してほぼ平行、
または小さな角をなし」とは、前記第1の光軸2と検査
面1aとのなす角がほぼ0°または小さくなるように前
記照明光3を照射することを意味し、例えば、図2にα
で示される入射角をほぼ0°または5°程度以下にする
ことを意味する。
【0034】また、「検査面1aとのなす角が鋭角」と
は、検出側である前記第2の光軸4と検査面1aとのな
す角が90°未満であることを意味し、例えば、図2に
θで示される検出角θが90°未満であることを意味す
る。
【0035】以上のようにディスク1の検査面1aに対
し、ほぼ0°〜5°程度以下の角αをなす第1の光軸2
上で照射した照明光3によると、検査面1a上の図3に
しめすような付着異物などの凸欠陥5に対し後方散乱光
3a、側方散乱光3b、前方散乱光3cが発生し、凹に
対しては側方散乱、前方散乱はあっても後方散乱はほと
んど発生しないようにすることができる。一方、これら
散乱光のうちの後方散乱光3aを検査面1aに対し90
°未満の鋭角θをなす第2の光軸4上で受光することに
より、検査面1a上のあらゆる凸からの後方散乱光3a
のみを確実に受光し、それを凸欠陥5として検出するこ
とができ、微細な凹があり、あるいはあり得る検査面1
aであっても、凹による散乱光を検出することがないの
で、凸欠陥5のみを高精度に検出することができる。し
かも、照明光3の照明光軸2と受光光軸4とを検査面1
aに対して所定の角度範囲に設定すれば足り、安価に実
現する。特に後方散乱光3aを受光するだけで凸欠陥5
を高精度に検出することができるので、コヒーレント光
を用いるまでもなく、通常光を集光させて照明しても十
分な検査結果が得られ、さらに安価に実現する。もっと
も、レーザービームなどのコヒーレント光を照射すれば
後方散乱光は凸欠陥による確度が高くなり検査精度をさ
らに高めることはできる。
【0036】以上から、本実施の形態のディスク1のよ
うに凹が直ちに欠陥とならない検査対象に適用すると、
凹が欠陥として検出されてしまって使用されず歩留まり
が徒に低下するようなことを安価な検査方法にて防止す
ることができる。凹のために磁気転写が不良になった分
については転写後の信号読み取り検査などによって検出
し不良品として扱えばよい。
【0037】なお、第2の光軸4が検査面1aとなす検
出角θを60°以下になるように設定すると、万一にも
凸以外からの散乱光が前記後方散乱光3aの近くに発生
したり、一部重なって発生することがあっても、それら
を受光域から外して、凸欠陥5の検出精度をさらに高め
ることができる。
【0038】また、第2の光軸4と第1の光軸2との差
角が30°以内、つまり第2の光軸4の検査面1aへの
投影ベクトルと第1の光軸2の検査面1aへの投影ベク
トルとのなす角、例えば図2にβで示される方位角が3
0°以内となるようにすると、小さな設置スペースにて
も第2の光軸4を第1の光軸2との干渉をさけて検査面
1aとのなす検出角θを小さく設定しやすくすることが
できる。
【0039】以上のような方法を達成する本実施の形態
の凸欠陥検査装置は、図2に示すように、検査対象であ
るディスク1の検査面1aに対してほぼ平行、または小
さな入射角αをなす第1の光軸2を持つように配置さ
れ、前記検査面1aに前記第1の光軸2上で照明光3を
照射する照明系11と、検査面1aとのなす検出角θが
鋭角をなす第2の光軸4を持つように配置され、この第
2の光軸4上で検査面1a上の図3に示す凸欠陥5によ
り生じる後方散乱光3aを光電面12a上に受光する受
光部12を持った凸欠陥検出光学系13と、受光部12
で得られた電気信号から凸欠陥5を判定する判定部14
とを備えている。
【0040】照明系11はライン光源21からの照明光
3をレンズ22、23などにより検査面1a上にライン
状に集光させている。集光の度合は検出したい凸欠陥5
の大きさに対応して設定されればよいが、上記の条件で
照射し受光する方式ではノイズが発生しにくいので集光
度を低くしてもよく、一定の集光度で比較的幅広いサイ
ズの凸欠陥の検出に共用することができる。必要なら各
種の位置への集光度を調整できるようにしておけばよ
い。
【0041】凸欠陥検出光学系13は、凸欠陥5からの
後方散乱光3aをレンズ24、25などにより受光部1
2の光電面12aに集光させて受光し、この受光の状態
を受光部12で電気信号に変換し、この電気信号から判
定部14が凸欠陥5かどうかを判定する。この判定は受
光量に比例した電気量で十分である。しかし、必要があ
れば受光のパターンの大きさや形を画像認識したりする
こともできる。
【0042】照明系11および凸欠陥検出光学系13は
照明系11からの図2に示すような集光ライン26が円
形なディスク1の半径方向に向くようにして用いる。集
光ライン26の長さは受光部12側で決まる限度一杯と
するが、図2に示すようにディスク1の検査面1aの半
径方向域の数分の1と小さいので、ディスク1の半径上
の複数位置につきディスク1を1回転ずつさせて検査を
行ない、検査面1aの全域が検査できるようにする。
【0043】本実施の形態の磁気転写方法は、図1、図
4、図5に示す磁気転写装置を参照して説明するとディ
スク1のマスタ31からの磁気転写を受ける面を検査面
1aとしてその上の図3に示すような凸欠陥5を検出す
る検査工程と、検査工程にて凸欠陥5が検出されなかっ
た良品のディスク1bにつき、検査に続いてマスタ31
を図1に示すように接面させて、具体的には図4に示す
磁気転写手段52により密着ないしは圧着させて磁気転
写を行う磁気転写工程と、を備えている。
【0044】このように、磁気転写に供されるディスク
1につきまず検査工程にて、マスタ31から磁気転写を
受けるべき面1aにつき凸欠陥5の検出を行なうので、
磁気転写に供される直前のディスク1にそれまでの取り
扱い中に発生したり付着したりする凸欠陥5があって
も、それを検査工程にて検出して凸欠陥5のあるディス
ク1cを磁気転写作業から除外することができるし、凸
欠陥5のないディスク1bにつき検査工程に続いて、し
たがって新たな凸欠陥5が発生したり付着したりする機
会や確率少なく、磁気転写を行なうことになるので、デ
ィスク1bに密着ないしは圧着させて磁気転写を行なう
マスタ31の転写面31aがディスク1b上の凸欠陥5
によりダメージを受けて高価なマスタ31が早期に寿命
に達するようなことを防止することができる。また、凸
欠陥5により磁気転写不良のある製品が発生することも
防止して製品の歩留まりを高めることができる。
【0045】さらに、上記に加え、マスタ31の磁気転
写面31aを清潔にする清潔化工程をも一連の工程とし
て備えていると、必要な時期にマスタ31を清潔化して
異物が付着したり凸欠陥5が発生する機会や確率少なく
磁気転写に用いることができ、マスタ31自体に付着す
る異物により転写面31aにダメージが生じたりディス
ク1bへの転写に不良を来したりするようなことを防止
することができる。マスタ31の清潔化工程はその製造
に関連した品質管理上行なってもよいし、このような品
質管理の有無に関わりなく磁気転写に用いる段階で行う
こともでき、磁気転写の直前に行なうほど清潔な状態を
保って磁気転写に供しやすい利点がある。この際、製造
に関連した品質管理で清潔化処理を既に行なったもので
あると、磁気転写直前での清潔化が軽減され容易かつ短
時間に達成することができる。
【0046】なお、本実施の形態では磁気転写における
上記の各工程は図5に示すように1つのクリーンボック
ス41内で行なう。これにはクリーニング機能を有する
ディスクを磁気転写手段52にダミーで供給してマスタ
31の転写面31aとの接面や密着、圧着を図ることに
清潔化する方法がある。しかし、これに限られることは
なく、吸引、洗浄など人や装置によるあらゆる清潔化方
法を採用することができる。これにより、清潔化後のマ
スタ31や検査後のディスク1bに異物などの凸欠陥5
が付着したり発生したりする機会や確率を十分に抑える
ことができる。
【0047】本実施の形態ではさらに、上記のような磁
気転写方法において、図1、図5に示すようにディスク
1を多数収容したカセット42を順次にディスク供給・
収納位置43に搬入し、検査工程においてディスク供給
・収納位置43に搬入されている1つのカセット42に
つきそれに収容されている各ディスク1を1つずつ取り
出して順次に凸欠陥5の検査を行って後、凸欠陥5が検
出されないディスク1bについて検査工程に続いて順次
に磁気転写工程に移ってマスタ31からの磁気転写を行
ない、磁気転写後のディスク1bを前記ディスク供給・
収納位置43のカセット42に順次戻して収納し、戻し
終えたカセット42はディスク供給・収納位置43から
搬出し次のカセット42をディスク供給・収納位置43
に搬入することを繰り返すようにする。
【0048】これにより、ディスク1をカセット42に
収納した単位で大量に取り扱うのに、カセット42から
ディスク1を取り出して凸欠陥5につき検査した後、凸
欠陥5のないディスク1bはカセット42に戻さず直接
磁気転写に供して後、元のカセット42に戻し収納すこ
とになるので、凸欠陥5のない検査後のディスク1bを
磁気転写に供するのに、カセット42に出し入れしない
で取扱う分凸欠陥5の発生や付着の機会をさらに少なく
して、マスタ31の凸欠陥によるダメージの発生や磁気
転写不良の発生をさらに抑えることができる。
【0049】また、検査工程にて凸欠陥5が検出された
ディスク1cは不良品として磁気転写工程に移行する良
品のディスク1bと区別して処理する。これにより、不
良品のディスク1cが良品のディスク1bの取り扱いを
混乱させたり、混入したりするのを防止することができ
る。
【0050】検査工程は、上記した検査方法により行な
う。これにより、ディスク1に微細な凹があり、あるい
はあり得る磁気転写用のディスク1などであっても、直
ちに欠陥とならない凹を欠陥として検出してしまって使
用されずディスク1の歩留まりが低下するのを防止する
ことができる。
【0051】以上のような磁気転写の方法を達成するの
に本実施の形態の磁気転写装置は、基本的に、ディスク
1のマスタ31からの磁気転写を受ける面1a上の凸欠
陥5を検出する検査手段51と、ディスク1にマスタ3
1によって磁気転写する磁気転写手段52と、検査手段
51にディスク1を供給する検査前ディスク取扱い手段
53と、検査手段51にて凸欠陥5が検出されなかった
ディスク1bのみを検査手段51から磁気転写手段52
に供給する転写前ディスク取扱い手段54と、磁気転写
手段52にて磁気転写されたディスクを取り出し処理す
る転写後ディスク取扱い手段55とを備えたもので足り
る。これにより、簡単かつ安価な装置にて自動的に確実
に遂行することができる。
【0052】本実施の形態では、また、検査手段51で
凸欠陥5が検出されたディスク1cを、良品のディスク
1bと区別して処理する不良品取扱い手段56を備えて
いる。これにより、不良なディスク1cを不良品取り扱
い手段56が磁気転写に供される良品のディスク1bと
区別するように自動的に取り扱うことができ、良品の取
り扱いに混乱を来したり不良品が混入するようなことを
確実に防止することができる。
【0053】さらに、ディスク1は多数をカセット42
に収納して取扱い、このカセット42をディスク供給・
収納位置43に順次搬入しながらディスク1の1つずつ
の取り出し、収納に供し、収納したディスク1全てが取
り出されて検査され凸欠陥5が検出されずに磁気転写を
受けたディスク1bが戻され収納し終わる都度、そのカ
セット42をディスク供給・収納位置43から搬出する
とともに次のカセット42を搬入するカセット取扱い手
段61と、ディスク供給・収納位置43に搬入されたカ
セット42に収納されている各ディスク1を1つずつ順
次に取り出して検査前ディスク取扱い手段53に供給
し、また、転写後ディスク取扱い手段55からの磁気転
写後のディスク1bを1つずつ収納するディスク供給・
収納手段62とを備え、カセット42を利用してディス
ク1を供給し前記検査および良品のディスク1bについ
ての磁気転写を行ない、転写後のディスク1bを戻して
カセット42に収納し取り扱う一連の作業を自動的に能
率よく安定して行なうことができる。
【0054】本実施の形態の磁気転写装置につき具体的
に説明すると、使用するカセット42は多数のディスク
1を上方から縦向きに出し入れするように収納するもの
であり、磁気転写装置全体において検査手段51が図2
に示すようにディスク1を水平にして取扱う以外はディ
スク1を縦向きにして用いる。これにより、ディスク1
を水平にして取扱う場合よりも装置の平面スペースを小
さく抑えられる。
【0055】上記した図4に示す磁気転写手段52で
は、転写前ディスク取扱い手段54により供給されるデ
ィスク1bを吸着ノズル71により縦向きに吸着保持
し、この吸着保持したディスク1bにマスタ31を吸着
ノズル72により吸着保持して離接機構73により圧着
させて、ディスク1bおよびマスタ31を回転させるこ
とにより、離接機構73側にある固定磁石74で走査し
てマスタ31が担持している磁気パターンをディスク1
bに磁気転写する。磁気転写はディスク1bおよびマス
タ31を停止状態に置いて固定磁石74の側を旋回させ
ても行なえる。磁気転写は既に公知であるのでその詳細
な説明は省略する。
【0056】図1、図5に示すように、カセット取扱い
手段61は基台60上のクリーンボックス41前面にお
ける左側に搬入端61aと搬出端61bとを持った搬送
コンベアよりなり、搬入端61aからクリーンボックス
41内後方へ延びる第1コンベア61−1、第1コンベ
ア61−1からターンコンベア61−2を介しクリーン
ボックス41内後方を右方向に延びる第2コンベア61
−3、第2コンベア61−3から受け取ったカセット4
2をディスク供給・収納位置43の側方にまで搬送する
ことを繰り返す往復コンベア61−4、往復コンベア6
1―4によりディスク供給・収納位置43の側方に送ら
れたカセット42をディスク供給・収納位置43に搬入
してディスク1の供給・収納に供した後、搬出する供給
・収納コンベア61−5、供給・収納コンベア61−5
から搬出されるカセット42をクリーンボックス41内
の左方に搬送する第3コンベア61−6、第3コンベア
61−6からターンコンベア61−7を介し搬出端61
bに延びる第4コンベア61−8を有し、カセット42
を順次に搬送して、供給・収納コンベア61−5に1つ
のカセット42を搬入する都度、そのカセット42内の
ディスク1を供給し終わり、転写後のディスク1bが戻
され収納し終わるまで待機する。
【0057】ディスク供給・収納手段62はディスク1
を吸着保持して取扱うノズル75を有している。ノズル
75は図示しない機構により駆動されて、カセット取扱
い手段61がディスク供給・収納位置43の供給・収納
コンベア61−5に搬入カセット42を搬入しているカ
セット42内のディスク1につき、それが順次に下方か
ら突き上げられるのに対応して、その突き上げられるデ
ィスク1を吸着保持することによりピックアップして供
給位置に持ち運んで検査前ディスク取扱い手段53に渡
し、転写後ディスク取扱い手段55から受け取った磁気
転写後のディスク1bを前記カセット42に戻して収納
することを繰り返す。
【0058】ここで、ディスク供給・収納手段62の前
記供給位置と受け取り位置とは同じ位置である。一方、
ディスク1の供給から収納までの各取扱い手段は実際は
どのように統合し分離されてもよく、本実施の形態では
特に、ディスク供給・収納手段62、検査前ディスク取
扱い手段53、転写前ディスク取扱い手段54、転写後
ディスク取扱い手段55、および不良品取扱い手段56
の相互におけるディスク1、1bのディスク受け渡し
に、ディスク1、1bを吸着保持するノズル76が仲介
旋回ステージ77の4つの割り出し位置に設けられた仲
介ディスク取扱い手段78を介して行なうようにしてあ
る。また、転写前ディスク取扱い手段54および転写後
ディスク取扱い手段55とは、転写前後旋回ステージ7
9の2つの割り出し位置に対応した2つのノズル81、
82として設けた転写前後ディスク取扱い手段80とし
て統合してあり、各ノズル81、82は互いに転写前デ
ィスク1bの取扱いと転写後ディスク1bの取扱いとに
共用されるようにしてある。
【0059】仲介ディスク取扱い手段78のノズル76
が位置する4つの位置は、ディスク供給・収納手段62
の供給、受け取り位置、検査手段51への供給位置、不
良品取扱い手段56への供給位置、転写前ディスク取扱
い手段54および転写後ディスク取扱い手段55との共
通した供給、受け取り位置のそれぞれに対応している。
これにより、仲介ディスク取扱い手段78の1つのノズ
ル76は、まずディスク供給・収納手段62のノズル7
5から受け取り吸着保持したディスク1を検査前ディス
ク取扱い手段53に供給する。
【0060】検査前ディスク取扱い手段53は向き変換
機構53aと、移載機構53bとで構成され、向き変換
機構53aは仲介ディスク取扱い手段78のノズル76
から縦向きに受け取ったディスク1を水平な向きに変換
し、移載機構53bに供給する。移載機構53bは水平
な向きで受け取ったディスク1を検査手段51が持って
いる検査ステージ85上に移載し検査に供する。
【0061】検査手段51は検査ステージ85にディス
ク1が移載される都度、検査ステージ85を検査装置5
0による検査位置に位置決めする。この位置決めはX方
向アクチュエータ86、Y方向アクチュエータ87によ
り行なう。位置決めが終了すると検査装置50が働きデ
ィスク1の検査面1aにおける半径域を吸う分割した例
えば3箇所につきY方向に位置を変えながら1周分ずつ
検査を行なう。
【0062】検査後のディスク1は移載機構53b、向
き変換機構53aを介してノズル76の位置に縦向きに
戻されて、ノズル76がこれを再度吸着保持し、次のノ
ズル76が次のディスク1を吸着保持して先のノズル7
6は次の不良品取扱い手段56への供給位置に位置す
る。
【0063】ここで、先のノズル76が吸着保持したデ
ィスク1が良品のディスク1bであるときは、検査手段
51での検査信号によって制御部88の指令により不良
品取扱い手段56が働かず、そのまま待機する。反対に
それが不良品であると不良品取扱い手段56が働かされ
て、先のノズル76が吸着保持している不良なディスク
1cを受け取り処理する。不良品取扱い手段56は、タ
ーンテーブル91に2つのカセット42を受載して収納
位置と着脱位置とに切り替え位置させる切り替え機構5
6aと、ノズル76が保持する不良と判定されたディス
ク1cをノズル92により受け取り吸着保持し、収納位
置にあるカセット42に1枚ずつ収納する不良品収納機
構56bとで構成され、収納位置のカセット42が満杯
になる都度着脱位置にある空のカセット42と位置を切
り替え、満杯になったカセット42は着脱位置にて空の
ものと交換して次に備える。これにより、不良品のディ
スク1cは所定量になる都度一括で持ち運び、清潔化処
理にて再生したり廃棄処理したりすることができる。
【0064】さらに次のディスク1が検査前ディスク取
扱い手段53に供給する動作に併せ、先のノズル76が
転写前後ディスク取扱い手段80への授受位置に移動し
たとき、それが良品のディスク1bを保持しているとき
は前記制御部88からの指令によって転写前後ディスク
取扱い手段80が働かされて、対向しているノズル8
1、82のいずれかによってそのディスク1bを受け取
って吸着保持し、磁気転写に供する。
【0065】磁気転写手段52は、ノズル72を持ち順
次供給される磁気転写を繰り返し行なう前記離接機構7
3に加え、転写前後ディスク取扱い手段80によって供
給される良品のディスク1bを位置検出手段93による
位置検出、初期設定手段94による磁気ノイズを除去す
る初期設定に順次供した後に離接機構73による磁気転
写に供し、磁気転写後のディスク1bを転写前後ディス
ク取扱い手段80に戻す転写補助動作を行なう転写補助
手段95を備えている。
【0066】転写補助手段95は前記の転写補助動作の
ために、回転ステージ97の4つの割り出し位置に対応
してノズル96が設けられ、各ノズル96により転写前
後ディスク取扱い手段80から順次に供給される良品の
ディスク1bを吸着保持して、位置検出手段93、初期
設定手段94、離接機構73の各位置に順次持ち運ん
で、位置検出、初期設定、磁気転写に順次に供し、磁気
転写後のディスク1bを転写前後ディスク取扱い手段8
0に戻す。
【0067】転写前後ディスク取扱い手段80は、転写
補助手段95によって戻され供給された磁気転写後のデ
ィスク1bをディスク1bをノズル81、82の対応す
るものによって吸着保持し、仲介ディスク取扱い手段7
8に供給する。仲介ディスク取扱い手段78は供給され
た磁気転写後のディスク1bを対応するノズル76によ
り吸着保持してディスク供給・収納手段62に戻す。
【0068】ディスク供給・収納手段62は仲介ディス
ク取扱い手段78から戻され供給された磁気転写後のデ
ィスク1bをノズル75により吸着保持してカセット4
2の例えば元の位置に戻して収納する。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の検査方法と装置によれば、検査面上のあらゆる凸から
の後方散乱光のみを確実に受光して、それを凸欠陥とし
て検出し、微細な凹があり、あるいはあり得る検査面で
あっても、凹による乱反射光を検出することがなく、付
着異物や傷などによるあらゆる凸を欠陥として高精度に
検出することができる。しかも、照射光軸と受光光軸と
を検査面に対して所定の角度範囲に設定すれば足りる
し、照明光はコヒーレント光など特殊なものでなくて十
分であり安価に実現する。
【0070】また、本発明の磁気転写方法および装置に
よれば、磁気転写に供される直前のディスクにそれまで
の取り扱い中に発生したり付着したりする凸欠陥があっ
ても、それを検出して凸欠陥のあるディスクを磁気転写
作業から除外することができるし、凸欠陥のないディス
クにつき検査に続いて、新たな凸欠陥が発生したり付着
したりする機会や確率少なく、磁気転写を行なって、デ
ィスクと接面して磁気転写を行なうマスタの転写面がデ
ィスク上の凸欠陥によりダメージを受けて高価なマスク
が早期に寿命に達するようなことを防止することができ
る。また、凸欠陥により磁気転写不良のある製品が発生
することも防止して製品の歩留まりを高めることができ
る。
【0071】また、必要な時期にマスタを清潔化して異
物が付着したり凸欠陥が発生する機会や確率少なく磁気
転写に用いることができ、マスタ自体に付着する異物に
より転写面にダメージが生じたりディスクへの転写に不
良を来したりするようなことを防止することができる。
【0072】さらに、ディスクをカセットに収納した単
位で大量に取り扱うのに、ディスクを取り出して凸欠陥
の検査に供した後、凸欠陥のないディスクはカセットに
戻さず直接に磁気転写してから、元のカセットに戻し収
納するようにして、凸欠陥のない検査後のディスクを磁
気転写に供するのに、カセットに出し入れしない分凸欠
陥の発生や付着の機会をさらに少なくして、マスタの凸
欠陥によるダメージの発生や磁気転写不良の発生をさら
に抑えることができる。
【0073】また、検査工程に上記の検査方法および装
置を適用することにより、ディスクに微細な凹があり、
あるいはあり得るものであっても、直ちに欠陥とならな
い凹を欠陥として検出してしまいディスクの歩留まりが
低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る磁気転写装置の全体
構成を示す平面図である。
【図2】図1の装置の検査装置を示す斜視図である。
【図3】図2の検査装置での照明による場合の凸から発
生する散乱光の状態を示す説明図である。
【図4】図1の装置の磁気転写手段の主要部を示す断面
図である。
【図5】図1の装置の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1b、1c ディスク 1a 検査面 2 第1の光軸(照明光軸) 3 照明光 3a 後方散乱光 4 第2の光軸(受光光軸) 5 凸欠陥 11 照明系 12 受光部 12a 光電面 13 凸欠陥検出光学系 14 判定部 31 マスタ 31a 転写面 41 クリーンボックス 42 カセット 43 ディスク供給・収納位置 51 検査手段 52 磁気転写手段 53 検査前ディスク取扱い手段 54 転写前ディスク取扱い手段 55 転写後ディスク取扱い手段 56 不良品取扱い手段 61 カセット取扱い手段 62 ディスク供給・収納手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜田 泰三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松田 信英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 蜂谷 修二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA71 AB02 BA10 BA20 BB01 CA03 CB05 DA05 DA08 DA13 5D112 AA24 JJ03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の微小な凹部を持ち、あるいは
    持つことのある検査面に対してほぼ平行、または小さな
    角をなした第1の光軸上で検査面に照明光を照射し、検
    査面とのなす角が鋭角となる第2の光軸上で検査面上の
    凸欠陥により生じる前記照明光の後方散乱光を凸欠陥と
    して検出することを特徴とする凸欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 検査対象はマスタから磁気転写を受ける
    ディスクである請求項1に記載の凸欠陥検査方法。
  3. 【請求項3】 検査対象の検査面に対してほぼ平行、ま
    たは小さな角をなす光軸を持つように配置され、前記検
    査対象の検査面に前記光軸上で照明光を照射する照明系
    と、検査面とのなす角が鋭角となる光軸を持つように配
    置され、この光軸上で検査面上の凸欠陥により生じる後
    方散乱光を光電面上に受光する受光部を持った凸欠陥検
    出光学系と、受光部で得られた電気信号から凸欠陥を判
    定する判定部と、を備えたことを特徴とする凸欠陥検査
    装置。
  4. 【請求項4】 ディスクのマスタからの磁気転写を受け
    る面上の凸欠陥を検出する検査工程と、検査工程にて凸
    欠陥が検出されなかったディスクにつき、検査に続いて
    マスタを接面させて磁気転写を行う磁気転写工程と、を
    備えたことを特徴とする磁気転写方法。
  5. 【請求項5】 マスタの少なくとも磁気転写面を清潔に
    する清潔化工程と、ディスクのマスタからの磁気転写を
    受ける面上の凸欠陥を検出する検査工程と、検査工程に
    て凸欠陥が検出されなかったディスクにつき、清潔化工
    程により清潔にされたマスタを接面させて磁気転写を行
    う磁気転写工程と、を備えたことを特徴とする磁気転写
    方法。
  6. 【請求項6】 各工程は1つのクリーンボックス内で行
    なう請求項4、5のいずれか1項に記載の磁気転写方
    法。
  7. 【請求項7】 ディスクを多数収容したカセットを順次
    にディスク供給・収納位置に搬入し、検査工程にてディ
    スク供給・収納位置に供給されている1つのカセットに
    つきそれに収容されている各ディスクを1つずつ取り出
    して順次に凸欠陥の検出を行って後、凸欠陥が検出され
    ないディスクについて検査工程に続いて順次に磁気転写
    工程に移ってマスタからの磁気転写を行ない、磁気転写
    後のディスクを前記ディスク供給・収納位置のカセット
    に順次戻して収納し、戻し終えたカセットはディスク供
    給・収納位置から搬出し次のカセットをディスク供給・
    収納位置に搬入することを繰り返す請求項4〜6のいず
    れか1項に記載の磁気転写方法。
  8. 【請求項8】 検査工程にて凸欠陥が検出されたディス
    クは不良品として磁気転写工程に移行するディスクと区
    別して処理する請求項7に記載の磁気転写方法。
  9. 【請求項9】 検査工程は、ディスクの検査面に対して
    ほぼ平行、または小さな角をなした第1の光軸上で検査
    面に照明光を照射し、検査面とのなす角が鋭角となる第
    2の光軸上で検査面上の凸欠陥により生じる前記照明光
    の後方散乱光を凸欠陥として検出する請求項4〜8のい
    ずれか1項に記載の磁気転写方法。
  10. 【請求項10】 ディスクのマスタからの磁気転写を受
    ける面上の凸欠陥を検出する検査手段と、ディスクにマ
    スタによって磁気転写する磁気転写手段と、ディスクを
    検査手段に供給する検査前ディスク取扱い手段と、検査
    手段にて凸欠陥が検出されなかったディスクのみを検査
    手段から磁気転写手段に供給する転写前ディスク取扱い
    手段と、磁気転写手段での磁気転写後のディスクを取り
    出し処理をする転写後ディスク取扱い手段と、を備えた
    ことを特徴とする磁気転写装置。
  11. 【請求項11】 検査手段で凸欠陥が検出されたディス
    クを、良品と区別して処理する不良品取扱い手段を備え
    た請求項10に記載の磁気転写装置。
  12. 【請求項12】 ディスクを多数収容したカセットをデ
    ィスク供給・収納位置に順次搬入しながら1つずつディ
    スクの取り出し収納に供し、収納したディスク全てが取
    り出されて検査され凸欠陥が検出されずに磁気転写を受
    けたディスクが戻され収納し終わる都度、そのカセット
    をディスク供給・収納位置から搬出するとともに次のカ
    セットを搬入するカセット取扱い手段と、ディスク供給
    ・収納位置に搬入されているカセットに収容されている
    ディスクを1枚ずつ取り出して検査前ディスク取扱い手
    段に供給し、転写後ディスク取扱い手段からの磁気転写
    後のディスクをディスク供給・収納位置に搬入されてい
    るカセットに戻し収納するディスク供給・収納手段とを
    備えた請求項10、11のいずれか1項に記載の磁気転
    写装置。
  13. 【請求項13】 検査手段は、検査対象の検査面に対し
    てほぼ平行、または小さな角をなす光軸を持つように配
    置され、前記検査対象の検査面に前記光軸上で照明光を
    照射する照明系と、検査面とのなす角が鋭角となる光軸
    を持つように配置され、この光軸上で検査面上の凸欠陥
    により生じる後方散乱光を光電面上に受光する受光部を
    持った凸欠陥検出光学系と、受光部で得られた電気信号
    から凸欠陥を判定する判定部と、を備えている請求項1
    0〜12のいずれか1項に記載の磁気転写装置。
  14. 【請求項14】 各手段はクリーンボックス内に設置さ
    れている請求項10〜13のいずれか1項に記載の磁気
    転写装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG118079A1 (en) * 2000-07-03 2006-01-27 Fuji Electric Co Ltd Magnetic medium transfer quality control device
JP2006221790A (ja) * 2005-01-13 2006-08-24 Komag Inc ワークピースを光学的に検査するためのロボットシステム

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