JP2001248886A - 送風用ダクト及び送風システム - Google Patents
送風用ダクト及び送風システムInfo
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Abstract
や埃、黴の胞子、臭いの成分となるガスや粒子などを含
んでいる。長年経つとこれらがダクト内に蓄積されて悪
臭の原因やダニの発生原因となって住宅環境を悪くす
る。 【解決手段】 ダクトの内面に木炭粉13を含む
塗装被膜14を形成し、このダクト12で空気の取り入
れ口や吹出し口と送風装置とを連結して、住宅の送風シ
ステムを構成し、木炭粉13によるダクト12内の黴や
悪臭の発生を押え、また空気に含まれる臭いを除去でき
るようにして快適な住宅環境が得られるようにした。
Description
や空気調和システムの送風用ダクト内の防黴、防臭、抗
菌技術に関するものである。
行なうために各部屋と屋外あるいは部屋と部屋を結んで
空気を給排気する方法として、ダクトで接続する方式が
広く行われている。例えば、図8に示すように住宅1に
は、空気を送るダクト2が配管され、室外の空気は熱交
換器3にて熱交換した後、室内の空気と一緒に冷暖房ユ
ニット4にて冷却又は加熱されて各部屋へ給気される換
気冷暖房システムなどがある。
2は、図7に示す特開平9−166277に記載された
独立気泡樹脂層5を繊維層6で覆い補強体7で補強した
断熱ダクトや、塩化ビニール製等の合成樹脂管、亜鉛め
っき鋼板やステンレス鋼板や塗装鋼板等の金属管、グラ
スウールを樹脂バインダーで固めた管にアルミ箔を貼り
付けたもの等、各種使用されている。
や黴を防ぐ方法として住宅の内壁、床下、天井裏、押し入
れ等に塗って使用する特開平11−29742に示され
る木炭入り塗料が知られている。また、空気清浄器が部
屋に設置されて空気中の臭いや埃等を除去する方法も行
われている。
システムのダクトの中を通過する空気は水分とともに
埃、黴の胞子、臭いの成分となるガスや微粒子などを含
んでいる。長年経つとこれらの空気に含まれている埃
や、黴の胞子や臭いの成分がダクト内に付着して蓄積さ
れる。
によっては屋外等に配管されるため、ダクト2の外周温
度が低くなると、ダクト内に結露が発生し、温度湿度条
件によって黴が発生し易くなる。黴が発生するとそれを
食料とするダニ等の虫が繁殖しやすくなる。
は合成樹脂、金属、グラスウールなどで構成されている
が、ダクト内の空気が高温多湿又は、結露等により黴が
発生し成長して悪臭発生の原因や、ダニの発生原因とな
ったりして、住宅環境を悪くするという課題があった。
れない室内空気に含まれる生活臭や、外気に含まれるガ
スや臭いがそのまま室内に送風されて循環し、不快を感
じさせ住居環境を悪くするという課題があった。また、
結露や黴等により金属製のダクトは腐食し易くなるとい
う課題があった。また、部屋毎に空気清浄器を設置する
ために設備費や、機器の運転により電気代などが必要に
なり、また、フィルターのメンテナンス等手間が掛かっ
た。
になされたもので、ダクト内での結露や黴の発生を抑制
するとともに、通過する空気に含まれる臭いを除去し
て、人体に対して衛生的で快適な空気を供給するダクト
を得ることにより住宅全体の空気清浄を可能にするもの
である。
るための筒体の内面に木炭粉を含む塗装被膜を設けたダ
クトである。
た塗装被膜を設けたダクトである。
木炭粉を含む塗装被膜設けたダクトである。
面を覆う金属又は不織布層から構成した筒体の内側に木
炭粉を含む塗装被膜を設けたダクトである。
組み合わせて構成した筒体の内側に木炭粉を含む塗装被
膜を設けたダクトである。
送風装置とダクトで連結して構成した送風システムにお
いて、前記ダクトの内面に木炭粉を含む塗装被膜を設け
たものである。
態1として、送風用のダクトの内面に木炭粉を含む塗装
被膜(以下塗膜という)の層を形成したダクトを図1を
用いて説明する。図1において、12はダクトで、塩化
ビニール樹脂やポリプロピレンやアクリルやスチロール
等の合成樹脂の管や成形品、または、亜鉛めっき鋼板や
ステンレス鋼板や塗装鋼板やアルミニウム等の金属製の
両端が開口した筒体で、風路断面が円形や矩形のものが
ある。ダクト12の内面12aには木炭粉13を混合し
た塗膜14が一面に塗装されて表層を形成している。
ナイロン系樹脂(ポリアミド系樹脂)塗料を用いる。ナ
イロン系樹脂塗料は透湿特性を有して吸水性が高いの
で、木炭粉13を混合して塗膜14を形成しても、水分
や湿気は塗膜14を通って木炭粉13に吸着される。
し、湿度が低いと吸込んだ水分を排出する調湿作用を有
しており、また、黴、ダニ、白蟻の発生を防ぐ防黴、防
虫作用及び、アンモニア、ホルムアルデヒト等の有害ガ
スを吸着する脱臭作用及び空気中のプラスイオンを補捉
してマイナスイオン濃度を高める作用等多くの空気浄化
清浄能力を有している。
と、姥女樫の木から作られる白炭等があるが、これらは
微細な多孔質状で10ミクロンないし30ミクロンの微
粉末に加工して、これを塗料に混合してダクト12の内
面12aに塗って塗膜14を形成する。混合する割合は
塗料に対して木炭粉13の割合が15%から25%に成
るようにする。20%付近が最も使いやすく、塗装する
面積の大きさや材質によって多少の調整をする。塗装の
方法は塗布するダクト12の長さや太さによって各種選
択される。
は、はけ塗り又は吹き付けが行われる。また、ダクト1
2の径が細く長い場合はダクト12の中に塗料を入れて
ディッピングする方法が用いられる。塗膜厚さは10ミ
クロンから100ミクロンぐらいにする。部分的に10
0ミクロン以上になっても支障はない。
然乾燥しただけで使用するが、使用条件など必要に応じ
て自然乾燥後、塗料やダクトの材質に応じて加熱温度を
50℃から110℃に選択して所定時間加熱乾燥して塗
膜14の密着性や耐久性を向上させる。
面に塗って膜を形成することにより、ダクト12が使用
されたときに、木炭粉13の働きでダクト12内の空気
の湿気の吸着や臭いの吸着や黴の発生防止ができるの
で、空気を浄化して清潔にできる。また、木炭粉が混合
された塗膜がダクト内面に構成されることにより、断熱
効果が更に高まりダクト内の結露が発生しにくくなる。
やダニなどの発生が更に抑制できる。また、結露が発生
しにくくなることで、ダクトの腐食なども起きにくくな
り、ダクトの寿命が長くなり、結露水が滴下する等も起
きにくくなる。また、ダクトの断熱効果が高まることに
より、冷暖房における熱の損失が減少し、住宅における
熱効率が向上し省エネルギーが図れる。
はナイロン樹脂系接着剤の他に湿気や臭いを透過し易い
ものであれば他の塗料を用いてもよい。
スウールを樹脂バインダーで固め、外側表面をアルミ箔
で覆ったダクトの内面に、木炭粉の塗膜の被膜層を形成
したダクトを図2を用いて説明する。以下説明以外の部
分は実施の形態1を参照し詳細説明は省略する。図2に
おいて、12はダクトで、断熱部15をグラスウールを
樹脂バインダーで固めた繊維層を筒状にし、外側表面を
アルミ箔5で覆ったものである。ダクト12の内面12
aには木炭粉13が混合された塗膜14が一面に形成さ
れている。
等があり接続部の形状に合わせて用いられ、ダクト12
の長さや太さも施工場所に合わせながら決められる。
施の形態1と同様な方法で行われる。ダクト12の内面
12aは不織布状で塗装の密着がよく繊維間の空間もあ
り、吸着面積が多いのでより高い湿気や臭いなどの吸着
能力が得られる。また、塗膜14が形成されることによ
り内面12aが滑らかになり、埃や水滴が付着しにくく
なる。このように、木炭粉13の働きでダクト12内の
空気の湿気の吸着や臭いの吸着や黴の発生防止ができる
ので、空気をより浄化して清潔にできる。
用いてグラスウールを樹脂バインダーで固めた繊維層の
外側表面をアルミ箔で覆った、ダクトの内面に木炭粉の
塗膜の層を形成した矩形形状ダクトを図3、図4を用い
て説明する。以下説明以外の部分は実施の形態1を参照
し詳細説明は省略する。
部で、グラスウールを樹脂バインダーで固めた平板状の
ボードである。ダクト12の外側表面12bはアルミ箔
21が貼り付けられ気密性を保持している。ダクト12
の内面12aには木炭粉13を含む塗膜14が一面に形
成されている。
る。始めにダクトの素材である断熱部20は平板状のボ
ードとなっており、所定の風路断面及び接続長さの材料
寸法取りをする。次に、ダクトの内側となる面12aに
木炭粉13を混合した塗料をはけ塗り又はスプレーにて
塗布して塗膜14を形成し自然又は加熱乾燥させる。
曲げ用のV溝22を専用カッターで加工する。この行程
は行程2の前に行っても良い。次に、ダクトの外側とな
る面12b側にアルミ箔(又は薄いアルミ板や薄い鉄
板)をステイプルを打って固定する。次に、断熱部20
をアルミ箔が外側に成るように折り曲げ、接合部をテー
プで固定し、ダクトの形状を完成する。
繊維間の空間もあり吸着面積が多いので、より高い湿気
や臭いなどの吸着能力が得られる。また、塗膜14が形
成されることにより内面12aが滑らかになり埃や水滴
が付着しにくくなる。
体で構成したダクトを5図を用いて説明をする。以下説
明以外の部分は実施の形態1を参照し詳細説明は省略す
る。図において、ダクト12は31は断熱部となる発泡
体で、ポリウレタン樹脂からなり、32はその外側表面
を覆うポリエステル系繊維の不織布層である。33は内
側表面を覆うポリエステル系繊維の不織布層で、34は
鋼線を使用した補強体層である。
の大きさに合わせ太さを選択し、長さも施工場所に合わ
せて決められる。
塗装方法は、実施の形態1と同様な方法で行われ塗膜1
4が形成されている。ダクト12の内面12aは布地状
で塗装の密着がよく、表面も凸凹があり表面積がストレ
ート管より多いので、より高い湿気や臭いなどの吸着能
力が得られる。
の空気の湿気の吸着や臭いのより高い吸着性や黴の発生
防止ができるので、空気をより浄化して清潔にできる。
また、塗膜14が形成されることにより内面12aが滑
らかになり埃や水滴が付着しにくくなる。
の形態1から4に説明した塗料に木炭粉を混合して塗布
する方法以外の別な塗布方法を説明をする。以下ダクト
の形状等説明なき部分は実施の形態1から4と同じであ
り詳細説明は省略する。
2aにナイロン系(ポリアミド樹脂系)接着材をはけ、
またはスプレー等により塗布した後、接着剤が乾燥しな
いうちにその表面に木炭粉13を吹き付けて木炭粉を接
着剤に固着させ木炭層の膜を作る。次に振動を与えた
り、エアーを吹き付けて余分な木炭粉13を取り除く。
接着剤が乾燥後木炭粉の脱落を防ぐため接着剤と同じ接
着剤をバインダーとして木炭粉13の表面に塗布して乾
燥する。
ナイロン樹脂系接着剤の他に湿気や臭いを透過するもの
であれば他の接着剤を用いて木炭粉を固着してもよい。
木炭粉を吹き付け固着することにより塗料に混合する方
法に比べて木炭粉を塗料に調合する必要がないので調合
ミスによる塗料の無駄やダクトの無駄がなくなる。ま
た、木炭粉は接着剤の表面一面に着くと余分には付着し
ないので、木炭粉の使用量が少なくできる。
を処理したダクトを使用して住宅の換気及び空調等を行
なう送風システムを図6を用いて説明をする。以下ダク
トに関する説明は実施の形態1から4と同じであり詳細
説明は省略する。
れた空気を熱交換器41にて熱回収した後、室内の空気
と一緒に冷暖房ユニット42にて冷却加熱されて、各部
屋へダクト12を介して給気される換気冷暖房システム
を示す。また、この図の中で、冷暖房ユニット42のな
いものが、熱交換換気システムで室外から取り入れた空
気を熱交換器41にて熱回収した後各部屋に給気するも
のであり、また、熱交換器41の無いものが冷暖房シス
テムで、冷暖房ユニット42により冷却又は加熱された
空気を各部屋に給気するものである。
に示したダクト12の内面に木炭粉を混合した塗膜の層
を設けたダクトを使用して、空気取り入れ口又は空気吹
出し口と送風装置とを連結して構成した送風システムで
ある。
2の中を通過する空気は、水分とともに埃、黴の胞子、
臭いの成分となるガスや微粒子などを含んでいても、長
年経ってこれらの埃や、黴の胞子や臭いの成分がダクト
内に付着しても、木炭粉が混合された塗膜がダクト内面
に構成されているので、炭素粉が吸湿して湿度を下げた
り、黴の胞子に対して防黴作用を発揮して黴の発生を抑
制したり、ダニなどの繁殖を防いだり、臭いを吸着して
空気を奇麗にするので、各部屋のグリルから吹出される
空気は清潔で健康的であり、快適な換気、空調、等の送
風システムが得られる。
ので、従来のように個々の部屋で空気清浄を行なう必要
なくなり住宅全体で空気清浄ができる。これにより個々
の部屋に空気清浄器等を設ける必要がなく、空気清浄器
に要した機器代やランニングコストが節約できる。ま
た、木炭粉が混合された塗膜がダクト内面に構成される
ことにより、断熱効果が更に高まりダクト内の結露が発
生しにくくなる。
やダニなどの発生が更に抑制できる。また、結露が発生
しにくくなることで、ダクトの腐食なども起きにくくな
り、ダクトの寿命が長くなり、結露水が滴下する等の不
具合も起きにくくなる。また、ダクトの断熱効果が高ま
ることにより、冷暖房における熱の損失が減少し、住宅
における熱効率が向上し省エネルギーが図れる。また、
塗膜14が形成されることによりダクトの内面12aが
滑らかになり埃が付着しにくくなり、埃による空気の汚
れや臭いを少なくできる。
ダクト内面に木炭粉を含む塗装被膜を設けたので、ダク
ト内の黴の発生を抑制したり、断熱効果を高めたダクト
が得られる効果がある。
とした塗装被膜を設けたことにより、ダクト内の湿気を
吸湿し黴の発生を抑制する効果がある。
クトの内面に木炭粉を含む塗装被膜を設けたので、ダク
ト内の黴の発生を抑制し、腐食を防止しする効果があ
る。
面を覆う金属又は不織布層で筒体を構成し、内面に木炭
粉を含む塗装被膜を設けたので、ダクト内の黴の発生を
抑制したり、臭いを吸着する効果がある。
からなる板を組み合わせて筒体を構成し内面に木炭粉を
含む塗装被膜を設けたので、ダクト内の黴の発生を抑制
したり、臭いを吸着する効果がある。
送風装置とダクトで連結して構成した送風システムにお
いて、前記ダクトの内面に木炭粉を含む塗装被膜を設け
たことによりダクト内の黴の発生を抑制したり、断熱効
果の高い送風システムが得られる効果がある。
テムの概念図である。
る。。
粉、 14 塗膜、15,20 断熱部、 31 発泡
体、 32,33 不織布層、 41 熱交換器、 4
2 冷暖房ユニット。
Claims (6)
- 【請求項1】 空気を送風するための筒体の内面に木炭
粉を含む塗装被膜を設けたことを特徴とするダクト。 - 【請求項2】 上記塗装被膜の基材をナイロン樹脂とし
た塗装被膜を設けたとを特徴とする請求項1に記載のダ
クト。 - 【請求項3】 合成樹脂管又は金属製筒体の内側に請求
項1又は請求項2のいずれかに記載の塗装被膜を設けた
ことを特徴とするダクト。 - 【請求項4】 発泡体層と補強体層と前記2層の表面を
覆う金属又は不織布層から構成した筒体の内側に請求項
1又は請求項2のいずれかに記載の塗装被膜を設けたこ
とを特徴とするダクト。 - 【請求項5】 繊維層と金属板又は箔からなる板を組み
合わせて構成した筒体の内側に請求項1又は請求項2の
いずれかに記載の塗装被膜を設けたことを特徴とするダ
クト。 - 【請求項6】 空気取り入れ口又は空気吹出し口と送風
装置とダクトで連結して構成した送風システムにおい
て、前記ダクトを請求項1から請求項5のいずれかに記
載のダクトとしたことを特徴とする送風システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060335A JP2001248886A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 送風用ダクト及び送風システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000060335A JP2001248886A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 送風用ダクト及び送風システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001248886A true JP2001248886A (ja) | 2001-09-14 |
Family
ID=18580668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000060335A Pending JP2001248886A (ja) | 2000-03-06 | 2000-03-06 | 送風用ダクト及び送風システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001248886A (ja) |
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