JP2001248830A - ガス噴出器及びこれを使用する二次燃焼装置 - Google Patents

ガス噴出器及びこれを使用する二次燃焼装置

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JP2001248830A
JP2001248830A JP2000061002A JP2000061002A JP2001248830A JP 2001248830 A JP2001248830 A JP 2001248830A JP 2000061002 A JP2000061002 A JP 2000061002A JP 2000061002 A JP2000061002 A JP 2000061002A JP 2001248830 A JP2001248830 A JP 2001248830A
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secondary combustion
peripheral wall
air
cylindrical peripheral
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Ryoji Samejima
良二 鮫島
Tomohiko Hirao
知彦 平尾
Daii Ryu
大偉 劉
Akihiro Yamaguchi
明浩 山口
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Takuma Co Ltd
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Takuma Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次燃焼用空気等のガスを均一に噴出させる
ことができるガス噴出器及び二次燃焼を効果的に行いう
る二次燃焼装置を提供する。 【解決手段】二次燃焼装置は、複数のガス噴出器8を、
それらの筒状周壁81が相互に近接する状態で、二次燃
焼室に配置してなる。各ガス噴出器8は、一端部をガス
供給口81aに構成した筒状周壁81とその他端部を閉
塞する端部周壁82とからなる管状体をなす。筒状周壁
81は多孔質セラミックスで構成されていて、その全面
に存在する多数の微細孔81bから二次燃焼用空気9a
を膜状をなして均一に噴出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次燃焼用空気や減価
空気等の各種ガスを噴出させるためのガス噴出器及びこ
れを使用した二次燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ストーカ式ごみ焼却炉にあって
は、一般に、ストーカ上でのごみ燃焼により発生する未
燃ガス(一次燃焼ガス)を、ストーカ上の一次燃焼室か
ら二次燃焼室に導いて、二次燃焼用空気との攪拌,混合
により二次燃焼させることによって、未燃ガスを完全燃
焼させると共に、ダイオキシン類やその前駆体を高温分
解して、ダイオキシン類の発生を抑制するように図って
いる。
【0003】このため、従来のストーカ式ごみ焼却炉で
は、図9に示す如く、二次燃焼室107の周壁(前後
壁)に複数のノズル108…を左右方向に並列状に設け
て、これらのノズル108…から二次燃焼用空気109
a…を対向方向に噴出させるようにし、一次燃焼室から
二次燃焼室へと流入した未燃ガスたる一次燃焼ガスが二
次燃焼用空気109a…との攪拌,混合により二次燃焼
されるように工夫している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような並
列状のノズル108…から二次燃焼用空気109a…を
噴出させるようにした場合、一次燃焼ガスと二次燃焼用
空気109aとの攪拌,混合が良好に行われず、効果的
な二次燃焼を行うことができない。
【0005】すなわち、ノズル108からの二次燃焼用
空気109aの噴出領域とこれに隣接するノズル108
からの二次燃焼用空気109aの噴出領域又は二次燃焼
室107の周壁との間に、図9に示す如く、二次燃焼用
空気109aが噴出されないデッド領域107a,10
7bが存在するため、当該デッド領域107a,107
bにおいてはこれを通過する一次燃焼ガスと二次燃焼用
空気109aとの攪拌,混合作用が十分に行われない。
したがって、二次燃焼室107の全域が有効な二次燃焼
領域として利用されず、良好な二次燃焼が行われない。
しかも、このデッド領域107a,107bでは、ノズ
ル108からの二次燃焼用空気109aの噴出に伴って
循環流が形成されることになるため、二次燃焼反応が効
果的に行われない。このようなデッド領域107a,1
07bは、ノズル108の並列数を多くしてそれらの相
互間隔を如何に小さくしたとしても完全に消失させるこ
とはできないし、ノズル108の並列数を多くするにも
限度がある。
【0006】また、これらのこととも相俟って、一次燃
焼ガスと二次燃焼用空気109aとの攪拌,混合を十分
に行わしめるためには、理論空気量に対して必要以上に
多量の二次燃焼用空気109aを供給させる必要があ
り、そのために二次燃焼室から排出される排ガス量が増
大して、当該排ガスを処理するための排ガス処理施設が
過大なものとなる。ところで、一次燃焼ガスには炭化水
素(HC),一酸化炭素(CO)等の可燃ガス成分や酸素
(O2)が均一に含まれている訳ではなく、それらは不均
一な濃度分布をもって一次燃焼ガスに含まれている。し
たがって、二次燃焼用空気109aの供給は、このよう
な一次燃焼ガスにおける未燃成分(HC,CO,O
2等)の濃度分布に応じて適切に行う必要がある。しか
し、上記した如く並列ノズル108…からの二次燃焼用
空気噴出によっては、このような未燃成分の濃度分布に
応じた適切な空気供給を行うことが困難であるため、ど
うしても必要量以上に二次燃焼用空気109aを供給す
ることになる。
【0007】また、ノズル108の噴出口位置,噴出方
向,噴出量,二次燃焼用空気分配率は任意ではなく、ご
み質,ごみ焼却量,一次燃焼用空気の供給量等の燃焼条
件や炉形状に応じて決定しておく必要があるが、このよ
うな噴出口位置,噴出方向等を燃焼条件等を燃焼条件等
に応じた最適なものに設計しておくことは極めて困難で
ある。
【0008】また、従来にあっては、二次燃焼温度を所
定範囲に維持するために二次燃焼用空気109aの供給
量を制御するようにすることが行われているが、二次燃
焼用空気109aの供給量が一定以下に減少すると、一
次燃焼ガスとの攪拌,混合が不十分となる。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、ノズルを使用したガス噴出による問題を解消し
て、二次燃焼用空気等のガス噴出を良好に行うことがで
きるガス噴出器を提供すると共に一次燃焼ガスと二次燃
焼用空気との攪拌,混合による二次燃焼を良好に行いう
る二次燃焼装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成すべく、ガス供給口を除いて閉塞された中空体形状
をなし、その周壁の少なくとも一部を多孔質セラミック
スで構成して、ガス供給口から供給されたガスを多孔質
セラミックス部分の微細孔から噴出させるように構成し
たガス噴出器を提案する。かかるガス噴出器としては、
実用上、一端部をガス供給口に構成した筒状周壁とその
他端部を閉塞する端部周壁とからなる管状体をなし、筒
状周壁を多孔質セラミックスで構成したものが好適す
る。なお、セラミックス多孔質部分は、通常、必要とさ
れるガス噴出領域の全幅に亘って延びている。
【0011】また、本発明は、上記した如く管状体をな
すガス噴出器を二次燃焼用空気の噴出手段として使用し
た二次燃焼装置を提案する。すなわち、この二次燃焼装
置は、一端部をガス供給口に構成した筒状周壁とその他
端部を閉塞する端部周壁とからなる管状体をなし、筒状
周壁が多孔質セラミックスで構成されているガス噴出器
であって、ガス供給口から二次燃焼用空気を供給させる
ようにした複数のガス噴出器を、それらの筒状周壁が相
互に近接する状態で、二次燃焼室に配置してなるもので
ある。管状体をなす各ガス噴出器は、二次燃焼室の全幅
に亘って多孔質セラミックス部分つまり筒状周壁から二
次燃焼用空気を均一に噴出させるように、その両端部を
二次燃焼室の周壁の対向部分に取り付けるものである。
なお、各ガス噴出器における端部周壁は、筒状周壁と共
に、二次燃焼温度に対して十分な耐熱性を有する非多孔
質材で構成される。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜図7
に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、便
宜上、前後とは図1における左右を、また左右とは図2
における上下を意味するものとする。
【0013】図1に示すストーカ式ごみ焼却炉は、ごみ
供給口1から階段状のストーカ2の前端部に供給された
ごみ3を、ストーカ2下から一次燃焼用空気を供給させ
つつ、ストーカ2上を後方へと流下させることにより乾
燥,焼却させて、その焼却残渣3aを排出口4から排出
させると共に、その燃焼ガス(一次燃焼ガス)3bを二
次燃焼装置5により二次燃焼させた上で炉外に排出させ
るように構成されている。
【0014】而して、二次燃焼装置5は、図1及び図2
に示す如く、ストーカ2上の炉内空間である一次燃焼室
6の上部に二次燃焼室7を連設すると共に、二次燃焼室
7に複数のガス噴出器8…を設けてなり、一次燃焼室6
から二次燃焼室7へと上昇流入した一次燃焼ガス3bを
各ガス噴出器8から二次燃焼用空気9aを噴出させるこ
とにより二次燃焼させるように構成されている。
【0015】二次燃焼室7の下部は、図1及び図2に示
す如く、横断面方形状の絞り部7aに構成されている。
また、二次燃焼室7の上部は、図示してないが、排気路
を介して適宜の排ガス処理施設に接続されていて、二次
燃焼室7から排出される排ガス(二次燃焼ガス)3cを
排ガス処理施設に導くようになっている。
【0016】各ガス噴出器8は、図2〜図4に示す如
く、一端部をガス供給口81aに構成した筒状周壁81
とその他端部を閉塞する端部周壁82とからなる管状体
をなすものである。筒状周壁81及び端部周壁82は二
次燃焼温度に対して十分な耐熱性(一般に、耐熱温度1
400℃以上)を有する耐熱材で構成されているが、特
に、筒状周壁81は多孔質の耐熱性材つまり多孔質セラ
ミックスで構成されている。例えば、筒状周壁81は、
アルミナ又はコージェライト等のセラミックス粉末を円
筒状に成形した上、この成形物を適当温度で焼成するこ
とによって得られるものであり、全面的に微細孔81b
…を有する再結晶セラミックス焼結体である。ところ
で、筒状周壁81の製作に当たっては、当該ストーカ式
ごみ焼却炉ないし二次燃焼装置5の運転条件に最適する
通気抵抗を有する多孔質構造が得られるように、その材
料及び成形,焼成条件を決定しておく必要がある。一般
には、筒状周壁81の表面から噴出するガス(二次燃焼
用空気9a)により空気流による均一厚さの空気膜が形
成されるように、当該焼却炉の運転範囲において50〜
400mmH2O(望ましくは80〜200mmH2O)
の通気抵抗が得られるように、筒状周壁81の肉厚及び
空隙率を設定しておくことが好ましい。この例では、筒
状周壁81を内径:40mm,肉厚10mm,空隙率3
0%の多孔質構造となして、上記した通気抵抗が得られ
るようにしてある。なお、端部周壁82は、筒状周壁8
1の他端部を機密状に閉塞できるものであればよく、例
えば筒状周壁81の他端部に周知の耐火材を充填,固化
させることによって構成することができる。
【0017】ガス噴出器8…は、その両端部を前記絞り
部7aの周壁に取り付けることにより、二次燃焼室7の
絞り部7aに相互に近接した水平状態で配置されてい
る。隣接するガス噴出器8,8の相互間隔つまり筒状周
壁81,81の相互間隔M(及び二次燃焼室7の周壁
(絞り部7aの周壁)とガス噴出器8との間隔N)は、
ガス噴出器8…によるガス噴出領域(二次燃焼用空気9
aの噴出領域)における一次燃焼ガス3bの通過断面積
が小さくなるように、つまり当該ガス噴出領域における
一次燃焼ガス3bの通過流速が大きくなるように、二次
燃焼条件に応じて適宜に設定されるが、一般には、10
0〜500mmに設定しておくことが好ましい。そし
て、各ガス噴出器8の一端開口部であるガス供給口81
aには二次燃焼用空気供給管9が接続されていて、ガス
供給口81aから供給された二次燃焼用空気9aが、図
5に示す如く、筒状周壁81の全面に存在する微小孔8
1b…から均一に噴出されるようになっている。ところ
で、ガス噴出器8…の二次燃焼室7(絞り部7a)にお
ける配置形態は任意であり、一般に、水平方向に等間隔
Mを隔てて平行する複数のガス噴出器8…で構成される
ガス噴出スクリーン8´を、上下複数段に亘って配置し
ておくことが好ましい。例えば、図1〜図3、図6又は
図7に例示する如く、複数のガス噴出スクリーン8´…
を、上下方向に近接した状態で千鳥状、碁盤目状又は格
子状に配置しておく。すなわち、図1〜図3は、上下3
段のガス噴出スクリーン8´…を千鳥状に配置した例を
示しており、この配置形態にあっては、各段のガス噴出
スクリーン8´を構成するガス噴出器8…の両端部が絞
り部7aの左右壁に取り付けられており、中段のガス噴
出スクリーン8´を構成するガス噴出器8…と上段及び
下段のガス噴出スクリーン8´,8´を構成するガス噴
出器8…,8…との位置関係が前後方向に齟齬してい
る。また、図6は上下3段のガス噴出スクリーン8´…
を碁盤目状に配置した例を示しており、この配置形態に
あっては、各ガス噴出スクリーン8´を構成するガス噴
出器8…の両端部が絞り部7aの左右壁に取り付けられ
ており、中段のガス噴出8´を構成するガス噴出器8…
と上段及び下段のガス噴出スクリーン8´,8´を構成
するガス噴出器8…,8…との位置関係が前後方向に齟
齬せず、一致している。また、図7は上下4段のガス噴
出スクリーン8´…を格子状に配置した例を示してお
り、この配置形態にあっては、最上段たる1段目及び3
段目のガス噴出スクリーン8´,8´を構成する噴出器
8…の両端部が絞り部7aの左右壁に取り付けられると
共に、2段目及び最下段たる4段目のガス噴出スクリー
ン8´,8´を構成するガス噴出器8…,8…の両端部
が絞り部7aの前後壁に取り付けられていて、1段目及
び3段目のガス噴出スクリーン8´,8´を構成するガ
ス噴出器8…と2段目及び4段目のガス噴出スクリーン
8´,8´を構成するガス噴出器8…とが水平方向にお
いて直交している。また、いうまでもないが、ガス噴出
スクリーン8´の段数及びこれを構成するガス噴出器8
の数は、二次燃焼条件等に応じて適宜に設定されるもの
であり、任意である。
【0018】以上のように構成されたガス噴出器8及び
二次燃焼装置5によれば、一次燃焼ガス3bと二次燃焼
用空気9aとの攪拌,混合が十分に行われ、二次燃焼を
良好に行うことができる。
【0019】すなわち、各ガス噴出器8は、筒状周壁8
1が二次燃焼室7の全幅に亘って延びているものであり
(図1〜図3又は図6に示す配置形態をなす場合には、
絞り部7aの左右方向における全幅に亘って延びてお
り、図7に示す配置形態をなす場合には、絞り部7aの
左右方向又は前後方向における全幅に亘って延びてい
る)、多孔質セラミックス部分である筒状周壁81の全
面から二次燃焼用空気9aを噴出させるものである。し
たがって、二次燃焼室7における一次燃焼ガス3bの流
入領域(絞り部7a内の領域)には、冒頭で述べたデッ
ド領域107a,107bのように二次燃焼用空気9a
が噴出されない領域が全く存在しない。しかも、筒状周
壁81は多孔質セラミックスで構成されていて、その全
面に亘って多数の微細孔81b…が相互に密接した状態
で存在しているものであるから、二次燃焼用空気9aが
筒状周壁81の全表面から膜状をなして均一に噴出され
ることになる。
【0020】さらに、各段のガス噴出スクリーン8´を
構成するガス噴出器8…の相互間隔M及び二次燃焼室7
の周壁との間隔Nを小さくしてある(例えば100〜5
00mm)ことから、ガス噴出スクリーン8´を通過す
る一次燃焼空気3bの流速が増大することになる。
【0021】これらのことから、二次燃焼室7において
は、一次燃焼室6から上昇流入した一次燃焼ガス3b
は、各段のガス噴出スクリーン8´を二次燃焼用空気9
aによる膜状の空気流により整流されつつ通過して、二
次燃焼用空気9aと均一且つ十分に攪拌,混合されるこ
となる。そして、冒頭で述べたデッド領域107a,1
07bのような循環流が発生する領域が存在しないこと
から、二次燃焼室7における領域を二次燃焼反応領域と
して有効に利用することができる。また、従来の如く二
次燃焼用空気噴出手段としてノズル108…を使用する
場合に比して、二次燃焼用空気9aの必要量を少なくす
ることができ、二次燃焼室7から排出される排ガス3c
の処理に要する負荷を軽減することができる。その結
果、排ガス処理設備が過大となるようなことがない。し
かも、燃焼ガス流量が減少し、燃焼ガス持ち出し熱量が
減少するため、熱効率の向上を図ることができる。とこ
ろで、一次燃焼ガス3bには飛灰が含まれているが、一
次燃焼ガス3bのガス噴出スクリーン8´における通過
速度が大きいこと及び筒状周壁81の全表面から二次燃
焼用空気9aが膜状の空気流をなして噴出されているこ
とから、当該飛灰が各ガス噴出器8の表面(筒状周壁8
1の表面)に付着,堆積するようなことがなく、多孔質
セラミックス部分81の微細孔81b…からの二次燃焼
用空気噴出作用に支障をきたすような虞れはない。
【0022】したがって、二次燃焼用空気9aの二次燃
焼室7への供給量を必要以上に増大させることなく、二
次燃焼室7における二次燃焼作用を極めて良好に行うこ
とができ、一次燃焼ガス3bの完全燃焼及びダイオキシ
ン類の発生抑制を効果的に行うことができる。なお、ノ
ズル108…を使用しているストーカ式ごみ焼却炉を空
気比1.6〜2.0で運転した場合、CO発生量が50
ppm程度であったが、当該ストーカ式ごみ焼却炉をノ
ズル108…に代えて上記ガス噴出器8…を使用して運
転した場合、空気比1.25〜1.5においてCO発生
量を2〜3ppmにまで低減できることが、実験により
確認された。
【0023】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において適宜に改良,変更することができる。
【0024】例えば、本発明に係るガス噴出器8は、ス
トーカ式ごみ焼却炉の二次燃焼装置5に使用できる他、
二次燃焼用空気を供給する必要のある各種の二段燃焼装
置や排ガス再循環の再循環ガス吹き込み手段、リバーニ
ングの天然ガス吹き込み手段又は各種のバブリング手
段,ガス混合手段,ガス注入手段等としても好適に使用
することができる。
【0025】また、ガス噴出器8の構成及びその配置形
態は任意であり、上記した実施の形態に限定されるもの
ではない。特に、ガス噴出器8は、ガス供給口を除いて
閉塞された中空体形状をなし、その周壁の少なくとも一
部を多孔質セラミックスで構成して、ガス供給口から供
給されたガスを多孔質セラミックス部分の微細孔から噴
出させるように構成したものである限りにおいて、その
構成はガス噴出条件等に応じて自由に変更することがで
きる。例えば、ガス噴出方向が限定される場合には、図
8に示す如く、ガス噴出器8の周壁の一部83を多孔質
セラミックスで構成する。すなわち、図8に示すガス噴
出器8は、必要とされるガス噴出領域の全幅に亘って延
びる矩形板状の多孔質セラミックス製のガス噴出部83
と、ガス噴出部83の背面部に固着されており、ガス噴
出部83と同一長さを有する断面コ字状の非多孔質材製
のヘッダ部84と、ガス噴出部83とヘッダ部84とで
構成される矩形筒の両端部を閉塞する非多孔質材製の蓋
部85と、ヘッダ部84の適所に設けられたガス供給口
86とからなり、ガス供給口86に接続したガス供給管
87から供給された空気等のガス87aを多孔質セラミ
ックス部分であるガス噴出部83から一定方向に膜状を
なして噴出させるように構成されている。また、多孔質
セラミックス部分を除くガス噴出器8の構成部分(例え
ば、図8に示したヘッダ部84及び蓋部85)は、当該
ガス噴出器8が設置されるガス供給装置(二次燃焼装置
等)の周壁,ケース等の一部で兼用構成するようにして
もよい。また、二次燃焼装置等のガス供給装置を構成す
るガス噴出器の数は任意であり、上記した如く複数のガ
ス噴出器8…を水平方向及び上下方向に並列させておい
ても、一のガス噴出器8により当該ガス供給装置を構成
するようにしてもよい。また、多孔質セラミックス部分
を除くガス噴出器8の構成部分は非多孔質材(非ガス透
過性材)で構成されるが、その材質はガス噴出領域にお
ける温度条件等に応じて任意に選定することができる。
例えば、上記した二次燃焼室7の如き高温領域に配置さ
れる場合には耐熱性材が構成され、腐食性流体と接触す
る条件下では耐食性材で構成される。勿論、セラミック
スは、一般に、耐熱性,耐食性等に優れたものである
が、多孔質セラミックス部分の材質についても、当該ガ
ス噴出器8の設置条件,ガス噴出条件に応じたセラミッ
クスを使用しておくことが好ましい場合もありうる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のガス噴出器は、多数の微細孔が密接して存在する多
孔質セラミックス部分から二次燃焼用空気等のガスを噴
出させるようにしたものであるから、並列状に配置した
複数のノズルからガスを噴出させる場合に比して、冒頭
で述べたデッド領域107a,107bのような領域を
生じさせることなく、ガスを膜状をなして均一に噴出さ
せることができ、他のガス(一次燃焼ガス等)との接
触,攪拌,混合等を良好に行うことができる。したがっ
て、二次燃焼装置等におけるガス噴出手段として、広範
な用途に供することができる極めて実用性に富むもので
ある。特に、二次燃焼装置における二次燃焼用空気の噴
出手段として使用した場合には、冒頭で述べた如き問題
を生じることなく、一次燃焼ガスを二次燃焼用空気と良
好に攪拌,混合させ得て、二次燃焼作用を効果的に行い
うる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス噴出器及び二次燃焼装置を備
えたストーカ式ごみ焼却炉の一例を示す縦断側面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿う要部の横断底面図であ
る。
【図3】図1の要部(ガス噴出器群)を取り出して示す
斜視図である。
【図4】図3の要部(ガス噴出器)を取り出して示す斜
視図であり、B図はA図と異なる方向から見た形態を示
す。
【図5】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図6】ガス噴出器の配置形態の変形例を示す図3相当
の斜視図である。
【図7】ガス噴出器の配置形態の他の変形例を示す図3
相当の斜視図である。
【図8】ガス噴出器の変形例を示す縦断側面図である。
【図9】従来のストーカ式ごみ焼却炉における二次燃焼
室構造を示す横断平面図である。
【符号の説明】
3b…一次燃焼ガス、5…二次燃焼装置、6…一次燃焼
室、7…二次燃焼室、7a…二次燃焼室の下部(絞り
部)、8…ガス噴出器、9…二次燃焼用空気供給管、9
a…二次燃焼用空気(多孔質セラミックス部分から噴出
されるガス)、81…筒状周壁(多孔質セラミックス部
分)、81a…ガス供給口、82…端部周壁、83…ガ
ス噴出部(多孔質セラミックス部分)、84…ヘッダ部
(ガス噴出器の周壁の一部であって、多孔質セラミック
ス部分を除く部分)、85…蓋部(ガス噴出器の周壁の
一部であって、多孔質セラミックス部分を除く部分)、
86…ガス供給口、87a…ガス(多孔質セラミックス
部分から噴出されるガス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 劉 大偉 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 山口 明浩 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 Fターム(参考) 3K023 KA02 KB01 KD05 3K065 AA02 AB01 AC01 BA04 GA03 GA12 GA23 GA46 3K078 AA04 BA03 CA03 CA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給口を除いて閉塞された中空体形
    状をなし、その周壁の少なくとも一部を多孔質セラミッ
    クスで構成して、ガス供給口から供給されたガスを多孔
    質セラミックス部分の微細孔から噴出させるように構成
    したことを特徴とするガス噴出器。
  2. 【請求項2】 一端部をガス供給口に構成した筒状周壁
    とその他端部を閉塞する端部周壁とからなる管状体をな
    し、筒状周壁が多孔質セラミックスで構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1に記載するガス噴出器。
  3. 【請求項3】 一端部をガス供給口に構成した筒状周壁
    とその他端部を閉塞する端部周壁とからなる管状体をな
    し、筒状周壁が多孔質セラミックスで構成されているガ
    ス噴出器であって、ガス供給口から二次燃焼用空気を供
    給させるようにした複数のガス噴出器を、それらの筒状
    周壁が相互に近接する状態で、二次燃焼室に配置してあ
    ることを特徴とする二次燃焼装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004044493A2 (de) * 2002-11-14 2004-05-27 Forschungszentrum Karlsruhe Gmbh Vorrichtung zur flächenhaften gaseinmischung in einen strahlungszug
JP2007170682A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Takuma Co Ltd 焼却設備のダイオキシン類抑制方法

Cited By (3)

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