JP2001247076A - 浚渫埋立工事用作業船 - Google Patents

浚渫埋立工事用作業船

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JP2001247076A
JP2001247076A JP2000059733A JP2000059733A JP2001247076A JP 2001247076 A JP2001247076 A JP 2001247076A JP 2000059733 A JP2000059733 A JP 2000059733A JP 2000059733 A JP2000059733 A JP 2000059733A JP 2001247076 A JP2001247076 A JP 2001247076A
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JP
Japan
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dredging
work
dredger
hull
dredging device
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JP2000059733A
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English (en)
Inventor
Yoshio Otaka
義夫 尾高
Yoshitaka Nakagawa
良隆 中川
Masanori Kaihara
正憲 海原
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KANMON KOWAN KENSETSU KK
Taisei Corp
Original Assignee
KANMON KOWAN KENSETSU KK
Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長周期の波浪に起因する船体の動揺に伴い浚
渫装置に生じる動揺量の低減を図ることができる浚渫埋
立工事用作業船を提供する。 【課題手段】 台船10と、前記台船上において船体中
心の近傍に配置された浚渫装置20と、を備えている浚
渫埋立工事用作業船1であって、前記浚渫装置と前記台
船の端部との間に、貫通部(ウエル11)を形成すると
ともに、前記貫通部を介して、前記浚渫装置が水中部の
土砂を浚渫可能に構成されている浚渫埋立工事用作業船
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水上において浚渫
埋立工事を行う浚渫埋立工事用作業船(以下、「浚渫
船」という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、港湾工事等において、水底の
土砂を浚渫するために種々の浚渫船が使用されている。
例えば、図3に示す浚渫船1’(グラブ浚渫船)は、台
船10’の先端部に旋回自在に設けられているジブクレ
ーン21’と、当該ジブクレーン21’にワイヤロープ
22’を介して昇降自在に懸吊されているグラブバケッ
ト23’とから構成されており、当該グラブバケット2
3’により、水底の土砂を把持して、土砂運搬船(図示
せず)に移載可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、長周期の外洋
性波浪が侵入する海域において、前記浚渫船1’を用い
て海底掘削作業を行う場合には、波浪による船体の動揺
によってグラブバケット23’の上下動が大きくなる。
このとき、グラブバケット23’における上下方向の動
揺量(変位量)の限界は、0.5m程度であることが経
験上明らかになっている。この動揺量が0.5m以上と
なった場合には、グラブバケット23’による土砂の把
持量が減少してしまい、掘削作業の作業効率が著しく減
少してしまうという問題があった。また、グラブバケッ
ト23’を懸吊しているワイヤロープ22’に緩みが生
じて、当該ワイヤロープ22’がシーブから離脱する恐
れがあるという問題もあった。
【0004】なお、従来の浚渫船では、台船の側部にテ
ンションレグ装置を設けること(特開昭56−1123
87号公報参照)やバラストタンクを設けることによ
り、船体のバランスを確保し、動揺を抑えることとして
いたが、設備が大がかりとなる等の問題点を有してい
た。
【0005】本発明は、前記の問題点を解決するために
なされたものであり、長周期の波浪に起因する船体の動
揺に伴い、浚渫装置に生じる動揺量の低減を図ることが
できる浚渫船を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の浚渫船は、台船
と、前記台船上において船体中心の近傍に旋回自在に設
けられた浚渫装置と、を備えている浚渫埋立工事用作業
船であって、前記浚渫装置と前記台船の端部との間に、
貫通部を形成するとともに、前記貫通部を介して、前記
浚渫装置が水中部の土砂を浚渫可能に構成されているこ
とを特徴としている。
【0007】従って、本発明の浚渫船によれば、台船上
において船体中心の近傍に浚渫装置を配設するととも
に、当該浚渫装置と台船の端部との間に貫通部を形成し
て、当該貫通部を介して浚渫装置が水中部の土砂を浚渫
可能に構成されていることから、台船の揺動中心(船体
中心)と浚渫装置における土砂の把持部との間の距離を
短縮することができるため、当該把持部の動揺量を大幅
に低減させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説
明において、船首側(前方)とは、図1における右側を
いう。
【0009】図1(a),(b)に示すように、本発明
の浚渫船1は、台船10と、当該台船10上における船
体中心部の近傍に配設されている浚渫装置20と、から
構成されている。浚渫装置20は、台船の略中央部に旋
回自在に枢設されているジブクレーン21と、当該ジブ
クレーン21にワイヤロープ22を介して昇降自在に懸
吊されているグラブバケット23と、から構成されてい
る。また、ジブクレーン21と台船10の船首側の端部
との間には、平面視で矩形形状のウエル11(貫通部)
が形成されており、当該ウエル11を通して、グラブバ
ケット23を水中に昇降させ、土砂を把持することがで
きるように構成されている。なお、浚渫船1には、その
運転や浚渫作業を行う上で必要となる、運転装置や制御
装置等の各種設備15が設けられている。
【0010】前記浚渫船1を使用して浚渫を行う際に
は、ジブクレーン21のジブ21aの先端に懸吊された
グラブバケット23をウエル11から水中に沈設し、水
底の土砂を把持した状態で引き揚げ、ジブクレーン21
を所定の位置に回動させて、土砂運搬船(図示せず)に
移載することになる。
【0011】本発明の浚渫船1によれば、ジブクレーン
21を船体中心部の近傍に配設したため、当該ジブクレ
ーン21に懸吊されているグラブバケット23の位置が
船体中心に近づき、波浪に起因する船体の動揺が、グラ
ブバケット23の動揺に与える影響を小さくできる。そ
のため、グラブバケット23の上下方向の動揺を低減さ
せることができる。また、台船10の前方部を延長させ
て、ウエル11を形成したことから、当該部位が浮体の
役割を果たすことになるため、浚渫船1の上下方向の動
揺と、縦方向の動揺を低減せさることができる。そのた
め、波浪による船体の動揺に伴うグラブバケット23の
上下方向の動揺を低減させることができる。
【0012】以上、本発明について、好適な実施形態に
ついての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限
られず、各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜設計変更が可能である。特に、前記実施
形態においては、グラブ浚渫船について説明したが、他
の種類の浚渫埋立工事用作業船においても適用可能であ
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明の浚渫船1と従来の浚渫船1’
における波浪動揺解析の比較対照結果について示す。な
お、波浪動揺解析を行う本発明の浚渫船1は、前記図1
及び図2に示す浚渫船であり、従来の浚渫船1’は、前
記図3に示す浚渫船である。
【0014】[波浪動揺解析の概要]以下の、波浪動揺
解析では、浚渫船1,1’が一定方向からの波浪を船体
に受けた場合における上下方向の動揺量(Z)と、縦方
向の動揺量(θ)及びグラブバケット23,23’の上
下方向の動揺量(Zg)を計測し(図2及び図3参
照)、以下の動揺の程度を表す各種指標を算定した(表
1参照)。 ○動揺の種類に関する指標 Heave=Z/H Pitch=θ/H グラブバケット上下動揺1=Zg/H グラブバケット上下動揺2=Zg/Z
【0015】ここで、水底掘削を行う際に、浚渫船1,
1’は、波浪に対する主方向(波向)と船体の長手方向
を一致させた状態で作業を行うことが一般的である。そ
のため、波浪動揺解析を実施する波向は、船尾方向から
作用させる場合(波向0度)と船首方向から作用させる
場合(波向180度)の2種類を想定し、各方向から、
波浪周期の異なる、一定波高Hの波浪を浚渫船1,1’
に作用させ、前記の各動揺量を計測した。
【0016】また、本発明の浚渫船1の寸法は、幅32
m×長さ115mであり、船尾側から長さ方向に60m
の位置にジブクレーン21の中心が枢設されている。ま
た、船首側から長さ方向に15mから35mの位置に
は、幅20m×長さ20mのウエル11が形成されてい
る(図2(b)参照)。一方、従来の浚渫船1’の寸法
は、幅28m×長さ68mであり、船首側から長さ方向
に12mの位置にジブクレーン21’の中心が枢設され
ている。また、グラブバケット23’の位置は、ジブク
レーン21’の中心位置から船首側へ向かって24mの
位置となっている(図3(b)参照)。
【0017】[解析結果]前記解析結果について表1に
示す。これらの結果によると、波向に関わらず、従来の
浚渫船1’と比較して、本発明の浚渫船1の各動揺量及
びグラブバケット動揺量は減少しており、その低減効果
が大きいことがわかる。また、船尾方向から波浪を作用
させた場合と比較して、船首方向から波浪を作用させた
場合の方が、グラブバケット動揺量が大きくなるため、
実際の浚渫作業は波浪の到達方向に船尾を向けた状態で
行うことが望ましいものである。
【0018】
【表1】
【0019】さらに、船尾方向から波浪が到達する場合
のグラブバケット動揺量1と、可動限界であるグラブバ
ケットの動揺量(0.5mとして算定)から、作業限界
波高を算出した(表1及び図4参照)。この結果による
と、従来の浚渫船1’と比較して、本発明の浚渫船1
は、作業限界波高が格段に大きくなっており、その改善
効果が大きいことがわかる。従って、従来、浚渫作業が
難しかった周期7秒以上の波浪中においても、作業限界
波高を増加させることができ、浚渫作業の効率を大幅に
向上させることが可能となることが明らかになった。
【0020】
【発明の効果】本発明の浚渫船によれば、波浪により発
生する船体の動揺に伴う浚渫装置の動揺量の低減を図る
ことができ、作業条件の厳しい水域でも安定して浚渫作
業を行うことができるため、作業効率を大幅に上昇させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浚渫船を示す図であり、(a)は側面
図、(b)はA−A断面図である。
【図2】本発明の浚渫船を使用した波浪動揺解析の説明
図であり、(a)は浚渫船の側面図、(b)はB−B断
面図である。
【図3】従来の浚渫船を使用した波浪動揺解析の説明図
であり、(a)は浚渫船の側面図、(b)はC−C断面
図である。
【図4】波浪周期と作業限界波高の関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 浚渫船(本発明) 1’ 浚渫船(従来) 10 台船 11 ウエル(貫通部) 15 各種設備 20 浚渫装置 21 ジブクレーン 21a ジブ 22 ワイヤロープ 23 グラブバケット Z 上下方向の動揺量 θ 縦方向の動揺量 Zg グラブバケットの上下方向の動揺量 H 波高
フロントページの続き (72)発明者 中川 良隆 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 海原 正憲 山口県下関市細江新町3番54号 関門港湾 建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台船と、前記台船上において船体中心の
    近傍に旋回自在に設けられた浚渫装置と、を備えている
    浚渫埋立工事用作業船であって、 前記浚渫装置と前記台船の端部との間に、貫通部を形成
    するとともに、 前記貫通部を介して、前記浚渫装置が水中部の土砂を浚
    渫可能に構成されていることを特徴とする浚渫埋立工事
    用作業船。
JP2000059733A 2000-03-06 2000-03-06 浚渫埋立工事用作業船 Pending JP2001247076A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147065A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 東洋建設株式会社 作業船及び埋立方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020147065A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 東洋建設株式会社 作業船及び埋立方法
JP7168492B2 (ja) 2019-03-11 2022-11-09 東洋建設株式会社 作業船

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