JP2001246683A - 防護用積層体及びその製造方法 - Google Patents
防護用積層体及びその製造方法Info
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Abstract
する際加熱下で低圧力成形することにより織布の伸縮性
を大きく阻害せず耐弾特性が良い積層体を提供する。 【解決手段】 織布の片面にのみエポキシ系、フェノー
ル系熱硬化性樹脂を5〜10重量%設置し135〜18
0℃の加熱下で10〜30kg/cm2の圧力で成形すること
を特徴とする耐弾性に優れた積層体とその製造方法。
Description
の面に熱硬化性樹脂の層を設け、これらを交互に積層一
体化した積層体とその製造方法に関するものである。
脂或いは溶剤により適当な粘度に溶解した樹脂中に織布
を導入し、織布の両面及び織布の空間部分にまで樹脂を
含浸させ、120℃以上の温度で高圧力にて積層一体化
されたものである。織布への樹脂の塗布は一般的にディ
ッピング法と言われ、織布自体を樹脂中に浸漬する方法
が取られている。この方法では織布の中にまで樹脂が入
り込み積層に必要な量以上の樹脂が消費されるためコス
トも高くなる欠点があった。また特性面でも、樹脂が織
布中に含浸された状態で高圧成形されると織布自体の柔
軟さが失われ、衝撃を吸収する能力が損なわれ耐弾性が
劣る欠点もあった。一方、織布の片面に樹脂を塗布する
方法も既に公知であるが構造体としての用途が一般的で
あるため樹脂量も15重量%を遥かに越えるものであっ
た。さらに積層体の製造の際にもおおよそ60kg/c
m2以上の高圧成形されることが通常である。特に構造
体の場合には高強度、高弾性が要求されるため樹脂の織
布への塗布方法は問わないものの均一な高強度にするた
めに高い成形圧力が必要とされるものである。
を塗布した積層体であるにもかかわらず織布の柔軟性を
残し,耐弾性能の良い防護用積層体を得るものである。
即ち本発明は、織布の片面に15重量%以下の熱硬化性
樹脂を塗布した後積層し、加熱プレスで樹脂を加熱溶融
後一体化したもので有りながら織布の柔軟性を保持し高
い吸収エネルギーを持つ防護用積層体の製造方法を提供
するものである。
面に熱硬化性樹脂の層を設けてなるシート材料を、織布
と熱硬化性樹脂層とが交互になるように複数枚重ね、加
熱加圧により一体化してなることを特徴とする。
の良い積層体を得るために、アラミド繊維或いはポリベ
ンゾオキサゾール繊維(以下、PBO繊維という)に代
表される耐熱性の高い繊維による織布が好ましい。織布
の構成は特に限定するものではないが、積層体としての
強度の均一性が特に必要な場合には平織りが望ましい。
糸の形態にはモノフィラメントを引き揃えたロービング
状のものあるいは撚りの掛かった通常の糸があるが、特
に限定されない。織布に塗布する樹脂にはエポキシ系或
いはフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、或いはオレフィ
ン系、イソプレン系等の熱可塑性樹脂など基材の織布に
密着するものであれば特に限定するものではないが、防
弾用途としての積層体にはブチラール変性フェノール樹
脂、ビニルエステル樹脂の熱硬化性樹脂が良好な耐弾性
を得ることができる。塗布する樹脂の量は織布に対して
4〜15重量%が好ましいが、5〜10重量%がもっと
も望ましい。4重量%未満では層間の密着力が弱くプレ
ス成形機からの取り出しなどの取り扱い時、切断等の二
次加工の際にもはく離が生じることがある。一方、15
%を越えると織布内にまで入り込み織布の柔軟性が損な
われ、弾体の運動エネルギーの吸収力を減少させてしま
う。
するが、本実施例に限定されるものではない。成形温度
は150℃成形時間は20分である。以下に示した特性
を持つアラミド繊維の織布の一方の面に50%ブチラー
ル変成フェノール樹脂をロールコータで5〜20重量%
塗布後乾燥し、35層に積層し成形圧力を5〜90kg
/cm2として一体化した。比較のために浸漬により織
布の両面に樹脂を塗布したものとの比較を行った。
に示す。なお、判定中の基準は、◎は優れる、○は良
好、△はやや劣る、×は不良とした。
0kg/cm2 とした場合の評価結果である。これらの
実施例の結果から、浸漬塗布よりも片面塗布の方が耐弾
性が良好であった。浸漬塗布或いは片面塗布で有っても
成形圧力が高くなると樹脂が圧力で織布の中にまで侵入
し織布の柔軟性を損なわせ衝撃吸収性能を低下させるこ
とにより耐弾性能も低下すると考えられる。成形圧力が
30kg/cm2 以下で良好な性能を示すが、4kg/
cm2未満では層間はく離が生じやすいため実用上問題
が生じる可能性がある。次に、PBO繊維の織布につい
ての実施例を説明する。PBO繊維織布は以下の特性を
有するものを使用した。 (PBO繊維織布の特性) ・糸 モノフィラメント径 12 μ 繊度 555 dtex ・織布 糸密度 25 本/25.4mm 面密度 90 g/m2 構成 平織り ・FRP 積層数 20 樹脂量は10重量%である。結果を表3に示す。アラミ
ド繊維織布と比べ密着強さは異なるものの耐弾性能の傾
向は同じである。成形圧力としては30kg/cm2 以
下の条件が良好な結果であった。
明する。樹脂量は10重量%である。織布は上記特性の
アラミド繊維織布を使用した。結果を表4に示す。
ール系樹脂に比較して低下するが、成形圧力との関係で
はいずれの樹脂も耐弾性は同じ傾向を示し5〜30kg/c
m2で良好な結果を示している。
がら良好な耐弾性能を得ることが可能となった。さら
に、樹脂量を少なし低圧成形することによりより一層耐
弾性能を向上させることができる。
ト材料の概略断面図(本発明の構成要件である織布と樹
脂との関係を示す概略断面図)
の概略断面図
シート材料の概略断面図
面図
Claims (5)
- 【請求項1】 織布の一方の面に熱硬化性樹脂の層を設
けてなるシート材料を、織布と熱硬化性樹脂層とが交互
になるように複数枚重ね、加熱加圧により一体化してな
ることを特徴とする防護用複合積層体。 - 【請求項2】 織布がアラミド繊維織布である請求項1
記載の積層体。 - 【請求項3】 織布がポリベンゾオキサゾール繊維織布
である請求項1記載の積層体。 - 【請求項4】 熱硬化性樹脂が織布に対し5〜10重量
%である請求項1、2又は3記載の積層体。 - 【請求項5】 温度135〜180℃で10〜30kg
/cm2 の成形圧力で一体化することを特徴とする請求
項3記載の積層体の製造方法。
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JP2000063088A JP2001246683A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 防護用積層体及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000063088A JP2001246683A (ja) | 2000-03-08 | 2000-03-08 | 防護用積層体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=18583006
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2001246683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180064200A (ko) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 주식회사 하이젠 | 방탄, 방폭 및 전자파 차단 패널 |
-
2000
- 2000-03-08 JP JP2000063088A patent/JP2001246683A/ja active Pending
Cited By (2)
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KR20180064200A (ko) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 주식회사 하이젠 | 방탄, 방폭 및 전자파 차단 패널 |
KR101895027B1 (ko) * | 2016-12-05 | 2018-09-04 | 주식회사 하이젠 | 방탄, 방폭 및 전자파 차단 패널 |
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