JP2001245664A - 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質 - Google Patents

新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質

Info

Publication number
JP2001245664A
JP2001245664A JP2000060009A JP2000060009A JP2001245664A JP 2001245664 A JP2001245664 A JP 2001245664A JP 2000060009 A JP2000060009 A JP 2000060009A JP 2000060009 A JP2000060009 A JP 2000060009A JP 2001245664 A JP2001245664 A JP 2001245664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cys
gly
leu
protein
pro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000060009A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Obara
收 小原
Takahiro Nagase
隆弘 長瀬
Manabu Nakayama
学 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kazusa DNA Research Institute Foundation
Original Assignee
Kazusa DNA Research Institute Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kazusa DNA Research Institute Foundation filed Critical Kazusa DNA Research Institute Foundation
Priority to JP2000060009A priority Critical patent/JP2001245664A/ja
Publication of JP2001245664A publication Critical patent/JP2001245664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Marfan症候群に似た症状を示す関連病を診断
・治療する上で、必要不可欠な役割を果たすと考えられ
る新規な遺伝子を見出すこと。 【解決手段】 以下の(a)又は(b)のポリペプチド
をコードする塩基配列から成るDNA: (a)配列番号:1で示されるアミノ酸配列と同一又は
実質的に同一のアミノ酸配列から成るポリペプチド、 (b)配列番号:1で示されるアミノ酸配列において、
一部のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配
列から成り、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリリン
1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の生物
学的活性を有するポリペプチド、及び上記ポリペプチ
ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合組織を構成す
る非常に細かな線維( マイクロファイブリル )に関与
するヒト由来の新規蛋白質であるフィブリリン(fibril
lin)3、及びそれをコードするDNAに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のノックアウトマウスの実験結果か
ら得られた知見から、重要な遺伝子の欠失が必ずしも病
気を引き起こすものではないことが明らかになってき
た。つまり、重要な遺伝子の欠失が起こると発生段階が
進まず、妊娠のかなり初期に流産してしまったり、逆に
重要な遺伝子ほど機能的に相補するシステムができあが
って無くなっても表現型にあらわれてこなかったりする
ことがある。このことは、ヒトの病気の大部分が単なる
遺伝子の欠失によって引き起こされるのではなくて、ア
ミノ酸置換によって蛋白質の機能や活性が一部分だけ変
化することに引き起こされる事を意味する。また、蛋白
質の一部のアミノ酸を人工的に変化させても全く蛋白質
の機能や活性に変化を及ぼさない部分も多いことがわか
っている。
【0003】このような観点から、遺伝子には、ヒトの
病気を引き起こしやすい遺伝子とヒトの病気を引き起こ
しにくい遺伝子が存在することになる。Nakayama et. a
l.,1998で議論しているように、EGF様モチーフ(EGF -l
ike motif)やカドヘリンドメインなどのドメインをタ
ンデムに持つマルチドメインで構成される巨大な蛋白質
の遺伝子は、最も病気の責任遺伝子となる可能性の高い
遺伝子群の一つである。
【0004】EGF様ドメインは特徴的な3組のジスルフ
ィド結合を含み、約50アミノ酸からなる構造ドメイン
であり、細胞接着や受容体とリガンドの相互作用などの
細胞外の現象に深く関わっている。実際に神経系の発生
に重要な役割をはたすノッチファミリーやリーリン、ア
グリン、テネイシンなどの蛋白質は細胞外部分に複数の
EGF様ドメインをもつ200〜400 kDaの大きな蛋白質であ
ることが知られている。
【0005】フィブリリン(fibrillin)蛋白質は、結
合組織を構成する非常に細かな線維( マイクロファイ
ブリル )の主要な構成蛋白質である。ヒトフィブリリ
ン1蛋白質は、47個のEGF-様ドメインから成る2871個
のアミノ酸を有する巨大な蛋白質であり、ヒトフィブリ
リン2蛋白質は同じく47個のEGF様ドメインから成る2
911個のアミノ酸を有する蛋白質である。
【0006】マルファン(Marfan) 症候群(Marfan sy
ndrome、[MIM No.(疾患番号)]#154700)は、全身の
結合組織の異常により生じる疾患で、長い四肢、くも指
などの骨格・関節の異常、水晶体亜脱臼などの眼症状、
心・大血管の異常を主徴とする。このMarfan 症候群
は、第15番染色体長腕(遺伝子座[マップ]15q21.
1)に存在する単一の異常遺伝子によって起こる。体全
体の結合組織( 体の接着剤と足場 )には非常に細かな
線維( マイクロファイブリル )があるが、この責任遺
伝子(フィブリリン1遺伝子、[遺伝子]FBN1)はその
マイクロファイブリルを作っているフィブリリンという
蛋白質を生産していることが知られている (Lee B, God
frey M, Vitale E, Hori H, Mattei MG, Sarfarazi M,
Tsipouras P,Ramirez F, Hollister DW, (1991) Nature
352:330-334; Maslen CL, CorsonGM, Maddox BK, Gla
nville RW, Sakai LY (1991) Nature 352:334-337)。
【0007】遺伝様式は優性遺伝であり、表現度合が様
々で同一家系内でも個人により症状に差がある。平均的
には 10人中1人の割合で深刻な症状を伴った子ども
が産まれる。その75% が遺伝による結合組織の疾患
であり、25% は自発的な(新たな)突然変異の結果
である。マルファン症候群は、人によって症状のあらわ
れかたに大きな違いがあるので診断は難しい。マルファ
ン症候群のほとんどの人は、全ての徴候と症状をあらわ
していないことから、アメリカでは、遺伝子診断による
マルファン症候群の診断が主流となっている。10万人に
4〜6人の頻度と推定されているが、軽度罹患者は意外
に多く、リンカーン米大統領もMarfan症候群と推定され
ている。尚、マルファン症候群は親の遺伝子から突然変
異を持つ遺伝子を受け継いで発症するだけでなく、卵子
または精子で自発的な新たな突然変異が引き起こされる
ことによって、フィブリリン1遺伝子上の新しいアミノ
酸置換によるマルファン症候群が発症することである。
また、フィブリリン1は連続した47個のEGF様ドメイン
からできているので、どのEGF様ドメインに異常が起こ
ってもマルファン症候群になる可能性がある。このよう
な繰り返しのドメインからなる特殊な蛋白質の場合、突
然変異を実際に起こした2、3例の突然変異部分でな
く、すべての一群の病気を検出するためには、蛋白質の
翻訳部分の全領域を調べる必要が生じてくる。以下にMa
rfan 症候群の症状を示す。
【0008】症状と検査所見 [骨格・体型] 高身長、細く長い四肢、くも指、漏斗
胸、鳩胸、脊柱側弯;後弯、関節の過伸展(脱臼しやす
い)、扁平足、筋緊張低下、乏しい皮下脂肪組織、Walk
er-Murdoch wrist sign(母指とV指で対側の手首を握る
と両指が重なる)、Steinberg thumb sign(母指を曲げ
て手掌の中に握った場合、母指の先端が尺側から出
る)、metacarpal index(II.V中手骨の長さの和/そ
の中手骨中央部の幅の和)が8.4以上。 [眼]水晶体亜脱臼(50.80%)、近視、青色強膜。 [心・血管]上行大動脈の解離性動脈瘤、大動脈の拡大、
大動脈弁閉鎖不全、僧帽弁閉鎖不全、僧帽弁逸脱。 [頭部・顔面]長頭、長い顔、前額部突出。 [ときにみられる症状] 大きい耳介、高口蓋、口蓋裂、
網膜剥離、虹彩欠損、自然気胸、肺気腫、半椎、横隔膜
ヘルニア、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、殿部・肩部の
皮膚線条。
【0009】又、Shprintzen-Goldberg 症候群(Shprin
tzen-Goldberg syndrome、[MIM No.(疾患番号)]#18
2212)は、Marfan 様の体型、精神遅滞、頭蓋骨癒合、
腹部の筋弛緩を主徴とする稀な症候群で、現在まで14
例の報告がある。最近、Marfan 症候群と同様に遺伝子
座15q21.1に存在するフィブリリン1 遺伝子(FBN1)の
変異が原因であることが報告されている (Sood S, Elda
dah ZA, Krause WL, McIntosh I, Dietz HC, (1996) Na
ture Genetics 12:209-211)。このShprintzen-Goldber
g 症候群は以下に記載した症状を示す。
【0010】症状と検査所見 [骨格・体型]Marfan _様体型、細く長い四肢、身長は平
均?低身長。漏斗胸、鳩胸などの変形した胸郭、脊柱側
弯・後弯。 [頭部・顔面]左右非対称の顔面、頭蓋骨癒合、斜頭、浅
い眼窩、眼球突出、眼間開離、眼瞼裂斜下、眼瞼下垂、
上・下顎骨の低形成。 [眼]斜視、近視。水晶体の亜脱臼は1/14 例に認める。 [口腔] 高口蓋、上顎歯周囲軟部組織の肥厚、歯列不
正。 [耳] 耳介低位、柔らかい耳介。 [心・血管]4例に僧帽弁逸脱、大動脈起始拡大。 [腹部]臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、腹直筋離開。 [四肢]細長い四肢、指関節屈曲拘縮、くも状指、小・母
指丘の低形成、扁平足、内反足、ときに関節の過伸展。 [神経]精神遅滞、筋緊張低下、閉塞性無呼吸、交通性水
頭症。 [ときにみられる症状]消化管回転異常、肛門付着部位異
常。 [X 線所見]長幹骨の弓状変形、ときに13 対の肋骨、脊
椎の変形、進行する骨減少、拡がった骨幹端。
【0011】一方、Marfan 症候群の責任遺伝子である
フィブリリン1 遺伝子(FBN1)の単離中にそれとホモ
ロジーを示すFBN2 が単離され、5q23-q31にマップされ
た。後日、FBN2 が先天性拘縮性くも指趾症の責任遺伝
子であることが明らかになった(Putnam EA, Zhang H, R
amirez F, Milewicz DM (1995) Nature Genetics 11:45
6-458)。この先天性拘縮性くも指趾症(congenital con
tractural arachnodactyly、別名Beals syndrome、[MI
M No.(疾患番号)]#121050)は、多発性関節拘縮、く
も指、耳介の変形を主徴とする。Marfan 症候群とは類
似点が多いが、Shprintzen-Goldberg 症候群は関節拘
縮、耳介の変形を伴い、眼症状、心血管系も異常がな
い。以下に先天性拘縮性くも指趾症の症状を示す。
【0012】症状と検査所見 [体格と骨格])高身長、多発性関節拘縮(肘・膝・指関
節に多い)、指は尺側に拘縮、くも指趾を伴った細く長
い四肢、乏しい皮下脂肪組織、脊柱側弯・後弯、内反尖
足、外仰趾足、筋の低形成、母指の手掌側への付着。 [頭部・顔面])頭蓋の変形(舟状頭、長頭、突出した前
額部)、耳介変形(上部耳輪が平坦、対耳輪が屈曲・突
出)、高口蓋、小顎。 [X 線]骨の菲薄化。 [ときにみられる症状] 先天性心疾患。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】Marfan症候群に似た症
状を示す関連病はたくさん報告されているが、そのなか
でも代表的な3種類の病気を以下に示す。 [疾患番号]154750 [英語名]Marfanoid hyper mobility syndrome [日本語名]Marfan 様過伸展症候群 [疾患番号]248760 [英語名]Marfanoid habitus with microcephaly and
glomerulonephritis [日本語名]Marfan 体型-小頭-糸球体腎炎 [疾患番号]248770 [英語名]Marfanoid mental retardation syndrome,au
tosomal(Facio-neuro-skeltal syndrome,Fragoso 1984) [日本語名]Marfan 様精神遅滞症候群、常劣(顔神経骨
格症候群、Fragoso 1984) 今回、本発明者は、上記のようなMarfan症候群に似た症
状を示す関連病を診断・治療する上で、必要不可欠な役
割を果たすと考えられる新規な遺伝子を見出すべく研究
した結果、本発明を完成するに至った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ヒト胎児脳
由来のcDNAライブラリーから、新規な蛋白質である
ヒトフィブリリン3をコードする新規な塩基配列ををク
ローニングすることに成功し、本発明を完成させた。即
ち、本発明は第一の態様として、以下の(a)又は
(b)のポリペプチドをコードする塩基配列から成るD
NAに係る: (a)配列番号:1で示されるアミノ酸配列と同一又は
実質的に同一のアミノ酸配列から成るポリペプチド、
(b)配列番号:1で示されるアミノ酸配列において、
一部のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配
列から成り、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリリン
1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の生物
学的活性を有するポリペプチド。本発明の第二の態様と
して、以下の(a)又は(b)のDNAに係る: (a)配列番号:2で示される塩基配列において、配列
番号:1で示されるアミノ酸配列をコードするDNA、
(b)(a)のDNAとストリンジェントな条件下でハ
イブリダイズし、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリ
リン1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の
生物学的活性を有する蛋白質をコードするDNA。以上
の本発明の第一及び第二の態様であるDNAをまとめ
て、以下、「本発明DNA」ともいう。本発明DNA
は、ヒトフィブリリン3蛋白質のC末端側の一部分にあ
たるポリペプチドをコードするものである。又、本発明
はこれらDNAを含むヒトフィブリリン3遺伝子にも係
る。更に、本発明は上記DNAにコードされるポリペプ
チド(以下、「本発明ポリペプチド」ともいう。)、及
び該ポリペプチドを含むヒトフィブリリン3蛋白質に係
る。
【0015】本発明DNAは、市販されている(クロン
テック社)ヒト胎児脳由来のmRNAを出発材料とし
て、本発明者が調製したcDNAライブラリーから、c
DNA断片として単離した後に、塩基配列を決定し同定
したものである。即ち、具体的には、小原他の方法(DN
A Research Vol.4,53−59(1997))に従って調製した
ヒト胎児脳由来のcDNAライブラリーから、約45,000
個の組換え体を選択し、in vitro翻訳系を用い、50kDa
以上の蛋白質を発現できるcDNAクローンを4,500個、選
択を行なった(Ishikawa, K. I. et. al. 1997 DNA RES.
5:307-313 )。次に、この4,500個のクローンの両末端D
NA配列を決定した。この中から、新規遺伝子を含む500
個のクローンのcDNAに関しての全塩基配列の決定を行な
った。次に、こうして得られた全塩基配列に基づき、DN
A解析プログラム(GCG, Fasta& Blast)を用いてホモロジ
ー検索を行なうとともに、PROSITE databaseを検索する
ための蛋白質解析プログラムである pftools (Bairoch
A, Bucher P, Hofmann K, Nucleic Acids Res. 1997 Ja
n 1;25(1):217-21)、及びPfam databaseを検索するため
の蛋白質解析プログラムhmmer 2.1(Sonnhammer, E. L.
L., Eddy, S.R., Birney, E., Bateman, A., and Durbi
n, R., Nucleic Acids Res 1998; 26, 320-322)を用い
てモチーフ検索を行なった (Suyama et. al. 1999 Nucl
eic Acids Res. 27: 338-339)。その結果、フィブリリ
ン(fibrillin)1及び2と有意な相同性とドメイン構造
を有する本発明DNAを含むクローンを見つけることがで
きた。このようなスクリーニングを行なうことによっ
て、サザンハイブリダイゼーションなどの従来の方法で
は取得することが難しいと考えられる弱いホモロジーの
遺伝子でも、クローニングを行なうことができる。
【0016】尚、当業者であれば、本明細書によって初
めて開示された配列番号2に示した塩基配列に基づいて
クローンの5’側に適当なプライマー(例えば、5’-GGC
TGCCGG TCA CAC TCG TCA ATG-3’ (配列番号2の塩基
対第612〜635番目に対応する))を調製し、プライマー
と上記の市販されているヒト胎児脳由来のmRNAとハイブ
リダイゼーションを行なった後に逆転反応を行なうこと
により今回のクローンの上流側(遺伝子の5’側)の領
域を含むcDNAを特異的に合成することができる。この遺
伝子の5’側の領域を含むcDNAをプラスミドに挿入した
後、配列番号2の一部分をプローブとして、コロニーハ
イブリダイゼーションのような相同性クローニングによ
って、本発明DNAを含むフィブリリン3遺伝子の全領域
を調製することが可能である。又、短い断片や得られた
配列に人工的な間違いが起こらないように十分な注意を
払いながら、RACE等のPCR法を使用することによ
っても、本発明DNAを含むフィブリリン3遺伝子の全領
域を調製することが可能である。
【0017】更に、本発明は、本発明DNA又は本発明
DNAを含むヒトフィブリリン3遺伝子を含有する組換
えベクター、該組換えベクターを保持する形質転換体、
該形質転換体を培養し、本発明ポリペプチド若しくは該
ポリペプチドを含むヒトフィブリリン3蛋白質を生成、
蓄積せしめ、これを採取することを特徴とする、本発明
ポリペプチド若しくは該ポリペプチドを含むヒトフィブ
リリン3蛋白質、又はその塩の製造方法、及び、こうし
て得られる本発明ポリペプチド若しくは該ポリペプチド
を含むヒトフィブリリン3蛋白質又はその塩を提供す
る。又、本発明は、本発明DNAを含有してなる医薬、
本発明ポリペプチド若しくはその部分ペプチド又は該ポ
リペプチドを含むヒトフィブリリン3蛋白質をコードす
るDNAに実質的に相補的な塩基配列を有するアンチセ
ンスヌクレオチド又はそれらを含有してなる医薬、本発
明ポリペプチド若しくはその部分ペプチド又は該ポリペ
プチドを含むヒトフィブリリン3蛋白質を含有してなる
医薬、本発明ポリペプチド若しくはその部分ペプチド又
は該ポリペプチドを含むヒトフィブリリン3蛋白質又は
それらの塩に対する抗体、本発明ポリペプチド若しくは
その部分ペプチド又は該ポリペプチドを含むヒトフィブ
リリン3蛋白質又はそれらの塩を用いることを特徴とす
る、それら物質と特異的に結合する物質のスクリーニン
グ方法、並びにスクリーニング用キット等も提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明DNAとしては、前述した
本発明ポリペプチドをコードする塩基配列から成るもの
であればいかなるものであってもよい。また、ヒトの
脳、又は、それ以外の組織、例えば、心臓、肺、肝臓、
脾臓、腎臓、精巣、等の細胞・組織に由来するcDNA
ライブラリー等から同定・単離されたcDNA、又は、
合成DNAのいずれでもよい。ライブラリー作成に使用
するベクターは、バクテリオファージ、プラスミド、コ
スミド、ファージミドなどいずれであってもよい。ま
た、前記した細胞・組織よりtotalRNA画分またはm
RNA画分を調製したものを用いて、直接ReverseTrans
criptase Polymerase Chain Reaction(以下、「RT-
PCR法」と略称する)によって増幅することもでき
る。
【0019】配列番号:1で示されるアミノ酸配列と実
質的に同一のアミノ酸配列とは、配列番号:1で示され
る全アミノ酸配列との相同性の程度が、全体の平均で約
80%以上、好ましくは約90%以上であるアミノ酸配
列を意味する。従って、本発明の配列番号:1で示され
るアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列から成る
ポリペプチドとしては、例えば、前記の配列番号:1で
示されるアミノ酸配列に対して上記の相同性を有し、配
列番号:1で示されるアミノ酸配列から成るポリペプチ
ド、ヒトフィブリリン1又は2と実質的に同質の生物学
的活性を有するポリペプチドを挙げることが出来る。こ
こで、実質的に同質とは、それらの活性が性質的に同質
であることを示す。又、本発明ポリペプチドには、例え
ば、配列番号:1で示されるアミノ酸配列中の一部(好
ましくは、1〜20個程度、より好ましくは1〜10個
程度、さらに好ましくは数個)のアミノ酸が欠失、置換
又は付加したアミノ酸配列、或いはそれらを組み合わせ
たアミノ酸配列から成り、配列番号:1で示されるアミ
ノ酸配列から成るポリペプチド、ヒトフィブリリン1又
は2と実質的に同質の生物学的活性を有するポリペプチ
ドも含まれる。
【0020】更に、本発明DNAは、例えば、配列番
号:2で示される塩基配列において、配列番号:1で示
されるアミノ酸配列をコードするDNA、又は、該DN
Aとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、配
列番号:1で示されるアミノ酸配列から成るポリペプチ
ド、ヒトフィブリリン1又は2蛋白質と同質の生物学的
活性を有するポリペプチド(蛋白質)をコードするDN
Aであればいずれのものでもよい。かかる条件下で、配
列番号:2で示される塩基配列において、配列番号:1
で示されるアミノ酸配列をコードするDNAとハイブリ
ダイズできるDNAとしては、例えば、該DNAの全塩
基配列との相同性の程度が、全体の平均で約80%以
上、好ましくは約90%以上である塩基配列を含有する
DNA等を挙げることが出来る。ハイブリダイゼーショ
ンは、モレキュラー・クローニング(Molecular Clonin
g)2nd(J. Sambrook etal., Cold Spring Harbor La
b. Press, 1989)に記載の方法等、当業界で公知の方法
あるいはそれに準じる方法に従って行なうことができ
る。また、市販のライブラリーを使用する場合、添付の
使用説明書に記載の方法に従って行なうことができる。
ここで、「ストリンジェントな条件」とは、例えば、DI
G DNA Labeling (ベーリンガー・マンハイム社製 Cat
No. 1175033)でプローブをラベルした場合に、32℃
のDIG Easy Hyb 溶液(ベーリンガー・マンハイム社製
Cat No. 1603558)中でハイブリダイズさせ、40℃の
0.1xSSC 溶液(0.1%[w/v]SDSを含む)中でメンブレンを洗
浄する条件(1xSSCは0.15M NaCl,0.015M クエン酸ナ
トリウムである)でのサザンブロットハイブリダイゼー
ションで本発明DNAプローブにハイブリダイズする程
度の条件である。
【0021】本発明DNAのクローニングの手段として
は、本発明ポリペプチドの部分等の適当な塩基配列を有
する合成DNAプライマーを用いてPCR法によって増
幅するか、または適当なベクターに組み込んだDNAを
本発明ポリペプチドの一部あるいは全領域をコードする
DNA断片もしくは合成DNAを用いて標識したものと
のハイブリダイゼーションによって選別することができ
る。ハイブリダイゼーションの方法は、例えば、Molecu
lar Cloning 2nd(J. Sambrook et al., Cold Spring
Harbor Lab. Press, 1989)に記載の方法などに従って
行なうことができる。また、市販のライブラリーを使用
する場合、添付の使用説明書に記載の方法に従って行な
うことができる。DNAの塩基配列の変換は、公知のキ
ット、例えば、SuperScript II 逆転写酵素キット(ギ
ブコBRL社)等を用いて、Gapped duplex法やKunkel
法などの公知の方法あるいはそれらに準じる方法に従っ
て行なうことができる。クローン化されたポリペプチド
をコードするDNAは目的によりそのまま、または所望
により制限酵素で消化したり、リンカーを付加したりし
て使用することができる。該DNAはその5’末端側に
翻訳開始コドンとしてのATGを有し、また3’末端側
には翻訳終止コドンとしてのTAA、TGAまたはTA
Gを有していてもよい。これらの翻訳開始コドンや翻訳
終止コドンは、適当な合成DNAアダプターを用いて付
加することもできる。
【0022】本発明の蛋白質の発現ベクターは、当該技
術分野で公知の方法に従って作成することが出来る。例
えば、(1)本発明DNA又は本発明DNAを含むヒト
フィブリリン3遺伝子を含有するDNA断片を切り出
し、(2)該DNA断片を適当な発現ベクター中のプロ
モーターの下流に連結することにより製造することがで
きる。ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミド
(例、pBR322,pBR325,pUC18,pU
C118)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB11
0,pTP5,pC194)、酵母由来プラスミド
(例、pSH19,pSH15)、λファージなどのバ
クテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイル
ス,バキュロウイルスなどの動物ウイルス等を利用する
ことが出来る。本発明で用いられるプロモーターとして
は、遺伝子の発現に用いる宿主に対応した適切なプロモ
ーターであればいかなるものでもよい。例えば、宿主が
大腸菌である場合は、trpプロモーター、lacプロ
モーター、recAプロモーター、λPLプロモータ
ー、lppプロモーターなどが、宿主が枯草菌である場
合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモーター、
penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合は、
PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GAPプ
ロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。動物
細胞を宿主として用いる場合は、SRαプロモーター、
SV40プロモーター、LTRプロモーター、CMVプ
ロモーター、HSV-TKプロモーターなどが挙げられ
る。
【0023】発現ベクターには、以上の他に、所望によ
り当該技術分野で公知の、エンハンサー、スプライシン
グシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー、SV
40複製オリジン(以下、SV40oriと略称する場
合がある)等を付加することができる。また、必要に応
じて、本発明のDNAにコードされた蛋白質を他の蛋白
質(例えば、グルタチオンSトランスフェラーゼ及びプ
ロテインA)との融合蛋白質として発現させることも可
能である。このような融合蛋白質は、適用名プロテアー
ゼを使用して切断し、それぞれの蛋白質に分離すること
が出来る。
【0024】宿主細胞としては、例えば、エシェリヒア
属菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞
などが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例として
は、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・
DH1(Proc. Natl. Acad. Sci. USA,60巻,1
60(1968)),JM103(Nucleic Acids Resear
ch,9巻,309(1981)),JA221(Journal
of Molecular Biology,120巻,517(197
8)),及びHB101(Journal of Molecular Biolog
y,41巻,459(1969))等が用いられる。バチ
ルス属菌としては、例えば、バチルス・サチルス(Baci
llus subtilis)MI114(Gene,24巻,255(1
983)),207−21〔Journal of Biochemistry,
95巻,87(1984)〕等が用いられる。酵母として
は、例えば、サッカロマイセス セレビシエ(Saccaromy
ces cerevisiae)AH22,AH22R-,NA87−
11A,DKD−5D,20B−12、シゾサッカロマ
イセス ポンベ(Schizosaccaromyces pombe)NCYC
1913,NCYC2036、サッカロマイセス ピキ
ア パストリス(Saccaromycespicjia pastoris)等が用
いられる。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS
−7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以
下、CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニ
ーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr
-)細胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−2
0,マウスミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細
胞などが用いられる。
【0025】これら宿主細胞の形質転換は、当該技術分
野で公知の方法に従って行うことが出来る。例えば、以
下に記載の文献を参照することが出来る。Proc. Natl.
Acad. Sci. USA,69巻,2110(1972); Ge
ne,17巻,107(1982);Molecular & General
Genetics,168巻,111(1979);Methods in
Enzymology,194巻,182−187(1991);
Proc. Natl. Acad. Sci. USA),75巻,1929
(1978);細胞工学別冊8 新 細胞工学実験プロトコ
ール.263−267(1995)(秀潤社発行);及
び Virology,52巻,456(1973)。
【0026】このようにして得られた、本発明DNA又
は本発明DNAを含むヒトフィブリリン3遺伝子を含有
する発現ベクターで形質転換された形質転換体は、当該
技術分野で公知の方法に従って培養することが出来る。
例えば、以下に記載の文献を参照することが出来る。例
えば、宿主がエシェリヒア属菌の場合、培養は通常約1
5〜43℃で約3〜24時間行ない、必要により、通気
や撹拌を加えることもできる。宿主がバチルス属菌の場
合、培養は通常、約30〜40℃で約6〜24時間行な
い、必要により通気や撹拌を加えることもできる。宿主
が酵母である形質転換体を培養する際、培養は通常、p
H約5〜8に調整された培地を用いて約20℃〜35℃
で約24〜72時間行ない、必要に応じて通気や撹拌を
加えることもできる。宿主が動物細胞である形質転換体
を培養する際、pHは約6〜8に調整された培地を用い
て、通常約30℃〜40℃で約15〜60時間行ない、
必要に応じて通気や撹拌を加えることもできる。
【0027】上記培養物から本発明ポリペプチド又はヒ
トフィブリリン3蛋白質を分離精製するには、例えば、
培養後、公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを
適当な緩衝液に懸濁し、超音波、リゾチームおよび/ま
たは凍結融解などによって菌体あるいは細胞を破壊した
のち、遠心分離やろ過により蛋白質の粗抽出液を得る。
緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどの蛋白質変性剤
や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が含まれて
いてもよい。培養液中に蛋白質が分泌される場合には、
培養終了後、公知の方法で菌体あるいは細胞と上清とを
分離し、上清を集める。このようにして得られた培養上
清、あるいは抽出液中に含まれる蛋白質の精製は、公知
の分離・精製法を適切に組み合わせて行なうことができ
る。こうして得られた本発明ポリペプチド(蛋白質)
は、公知の方法あるいはそれに準じる方法によって塩に
変換することができ、逆に塩で得られた場合には公知の
方法あるいはそれに準じる方法により、遊離体または他
の塩に変換することができる。更に、組換え体が産生す
る蛋白質を、精製前または精製後に、トリプシン及びキ
モトリプシンのような適当な蛋白修飾酵素を作用させる
ことにより、任意に修飾を加えたり、ポリペプチドを部
分的に除去することもできる。本発明ポリペプチド(蛋
白質)又はその塩の存在は、様々な結合アッセイ及び特
異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイ等により測定
することができる。
【0028】本発明ポリペプチド(蛋白質)は、C末端
が通常カルボキシル基(−COOH)またはカルボキシ
レート(−COO-)であるが、C末端がアミド(−CO
NH 2)またはエステル(−COOR)であってもよ
い。ここでエステルにおけるRとしては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピルもしくはn−
ブチルなどのC1-6アルキル基、例えば、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなどのC3-8シクロアルキル基、例
えば、フェニル、α−ナフチルなどのC6-12アリール
基、例えば、ベンジル、フェネチルなどのフェニル−C
1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメチルなどのα−
ナフチル−C1-2アルキル基などのC7-14アラルキル基
のほか、経口用エステルとして汎用されるピバロイルオ
キシメチルエステルなどが用いられる。
【0029】本発明ポリペプチド(蛋白質)がC末端以
外にカルボキシル基(またはカルボキシレート)を有し
ている場合、カルボキシル基がアミド化またはエステル
化されているものも本発明の蛋白質に含まれる。この場
合のエステルとしては、例えば上記したC末端のエステ
ルなどが用いられる。さらに、本発明の蛋白質には、N
末端のメチオニン残基のアミノ基が保護基(例えば、ホ
ルミル基、アセチル基などのC1-6アシル基など)で保
護されているもの、生体内で切断されて生成するN末端
のグルタミン酸残基がピログルタミン化したもの、分子
内のアミノ酸の側鎖上にある、例えばOH、COOH、
NH2、SHなどが適当な保護基(例えば、ホルミル
基、アセチル基などのC1-6アシル基など)で保護され
ているもの、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖蛋白質
などの複合蛋白質なども含まれる。
【0030】本発明の蛋白質の部分ペプチドとしては、
前記した本発明ポリペプチド(蛋白質)の部分ペプチド
であって、実質的に同質の活性を有するものであればい
ずれのものでもよい。例えば、本発明ポリペプチド(蛋
白質)の構成アミノ酸配列のうち少なくとも20個以
上、好ましくは50個以上、さらに好ましくは70個以
上、より好ましくは100個以上、最も好ましくは20
0個以上のアミノ酸配列を有し、例えば、ヒトフィブリ
リン1又は2蛋白質と実質的に同質の生物学的活性を有
するするペプチドなどが用いられる。又、本発明の部分
ペプチドはC末端が通常カルボキシル基(−COOH)
またはカルボキシレート(−COO-)であるが、前記
した本発明の蛋白質のごとく、C末端がアミド(−CO
NH2 )またはエステル(−COOR)であってもよ
い。さらに、本発明の部分ペプチドには、前記した本発
明の蛋白質と同様に、N末端のメチオニン残基のアミノ
基が保護基で保護されているもの、N端側が生体内で切
断され生成したグルタミル基がピログルタミン酸化した
もの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基が適当な保護
基で保護されているもの、あるいは糖鎖が結合したいわ
ゆる糖ペプチドなどの複合ペプチドなども含まれる。
【0031】本発明ポリペプチド(蛋白質)又はその部
分ペプチドの塩としては、とりわけ生理学的に許容され
る酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、
無機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)と
の塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。
【0032】本発明ポリペプチド(蛋白質)、その部分
ペプチドもしくはそれらの塩またはそれらのアミド体
は、当該技術分野で公知の化学合成方法を用いて調製す
ることも出来る。例えば、通常市販されている蛋白質合
成用樹脂を用い、α−アミノ基と側鎖官能基を適当に保
護したアミノ酸を、目的とする蛋白質の配列通りに、当
業界において自体公知の各種縮合方法に従い、樹脂上で
縮合させる。反応の最後に樹脂から蛋白質を切り出すと
同時に各種保護基を除去し、さらに高希釈溶液中で分子
内ジスルフィド結合形成反応を実施し、目的の蛋白質、
その部分ペプチドまたはそれらのアミド体を取得する。
上記した保護アミノ酸の縮合に関しては、例えば、DC
C、N,N'-ジイソプロピルカルボジイミド、及びN-エチル
-N'-(3-ジメチルアミノプロリル)カルボジイミドのよ
うなカルボジイミド類に代表される蛋白質合成に使用で
きる各種活性化試薬を用いることができる。これらによ
る活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HOBt, HOOB
t)とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加するかまた
は、対称酸無水物またはHOBtエステルあるいはHOOBtエ
ステルとしてあらかじめ保護アミノ酸の活性化を行なっ
た後に樹脂に添加することができる。
【0033】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、酸アミド類、ハロゲン化炭化水
素類、アルコール類、スルオキシド類、及びエーテル類
等、当業界において蛋白質縮合反応に使用しうることが
知られている溶媒から適宜選択されうる。反応温度は蛋
白質結合形成反応に使用され得ることが知られている範
囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50℃の範囲か
ら適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘導体は通常
1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリン反応を用
いたテストの結果、縮合が不十分な場合には保護基の脱
離を行うことなく縮合反応を繰り返すことにより十分な
縮合を行なうことができる。反応を繰り返しても十分な
縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセチルイ
ミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化して、
後の反応に影響を及ぼさないようにすることができる。
原料の各アミノ基、カルボキシル基、及びセリン水酸基
等の保護基としても、当該技術分野において、通常使用
される基を使用することができる。原料の反応に関与す
べきでない官能基の保護ならびに保護基、およびその保
護基の脱離、反応に関与する官能基の活性化などは公知
の基または公知の手段から適宜選択しうる。
【0034】本発明の部分ペプチドまたはそれらの塩
は、当該技術分野において自体公知のペプチドの合成法
に従って、あるいは本発明の蛋白質を適当なペプチダー
ゼで切断することによって製造することができる。ペプ
チドの合成法としては、例えば、固相合成法、液相合成
法のいずれによっても良い。公知の縮合方法や保護基の
脱離としては、例えば、以下の(1)〜(3)に記載さ
れた方法が挙げられる。 (1)泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善
(株) (1975年) (2)矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、
蛋白質の化学IV、 205、(1977年) (3)矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド
合成 広川書店 反応後の精製も自体公知の方法、例えば、溶媒抽出・蒸
留・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィ
ー・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを
精製単離することができる。上記方法で得られる部分ペ
プチドが遊離体である場合は、公知の方法によって適当
な塩に変換することができるし、逆に塩で得られた場合
は、公知の方法によって遊離体に変換することができ
る。
【0035】本発明ポリペプチド(蛋白質)、その部分
ペプチドまたはそれらの塩に対する抗体は、それらを認
識し得るものであれば、ポリクローナル抗体、モノクロ
ーナル抗体の何れであってもよい。本発明ポリペプチド
(蛋白質)、その部分ペプチドまたはそれらの塩に対す
る抗体は、本発明ポリペプチド(蛋白質)を抗原として
用い、公知の抗体または抗血清の製造法に従って製造す
ることができる。本発明の抗体は、体液や組織などの被
検体中に存在する本発明ポリペプチド(蛋白質)等を検
出するために使用することができる。また、これらを精
製するために使用する抗体カラムの作製、精製時の各分
画中の本発明ポリペプチド(蛋白質)の検出、被検細胞
内における本発明ポリペプチド(蛋白質)の挙動の分析
などのために使用することができる。
【0036】更に、本発明の抗体は、公知の方法による
被検液中の本発明ポリペプチド(蛋白質)等の定量、特
に、モノクローナル抗体を使用したサンドイッチ免疫測
定法による定量、及び組織染色等による検出などに使用
することができる。それによって、例えば、本発明ポリ
ペプチド(蛋白質)等が関与する疾病の診断を行なうこ
とができる。これらの目的には、抗体分子そのものを用
いてもよく、また、抗体分子のF(ab')2 、Fab'、
あるいはFab画分を用いてもよい。本発明の抗体を用
いる本発明の蛋白質等の定量法は、特に制限されるべき
ものではなく、被測定液中の抗原量(例えば、蛋白質
量)に対応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の
量を化学的または物理的手段により検出し、これを既知
量の抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算
出する測定法であれば、いずれの測定法を用いてもよ
い。例えば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリッ
ク法およびサンドイッチ法が好適に用いられるが、感
度、特異性の点で、後述するサンドイッチ法を用いるの
が好ましい。標識物質を用いる測定法に用いられる標識
剤としては、当該技術分野で公知の、例えば、放射性同
位元素、酵素、蛍光物質、発光物質などを用いることが
出来る。
【0037】これらの測定・検出方法に関する一般的な
技術手段の詳細については、総説、成書などを参照する
ことができる。例えば、入江 寛編「続ラジオイムノア
ッセイ〕(講談社、昭和54年発行)、石川栄治ら編
「酵素免疫測定法」(第3版)(医学書院、昭和62年
発行)、「Methods in ENZYMOLOGY」Vol. 70(Immunoche
mical Techniques(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunoche
mical Techniques(PartB))、 同書 Vol. 74(Immunochem
ical Techniques(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunochem
ical Techniques(Part D:Selected Immunoassays))、
同書 Vol. 92(Immunochemical Techniques(Part E:Mono
clonal Antibodies and General Immunoassay Method
s))、 同書 Vol. 121(Immunochemical Techniques(Part
I:HybridomaTechnology and Monoclonal Antibodies))
(以上、アカデミックプレス社発行)などを参照すること
ができる。
【0038】本発明ポリペプチド(蛋白質)又はその部
分ペプチドをコードするDNAに実質的に相補的な塩基
配列を有するアンチセンスDNAとしては、当該DNA
の塩基配列に実質的に相補的な塩基配列を有し、該DN
Aの発現を抑制し得る作用を有するものであれば、いず
れのアンチセンスDNAであってもよい。実質的に相補
的な塩基配列とは、例えば、本発明DNAに相補的な塩
基配列の全塩基配列または部分塩基配列と約95%以
上、最も好ましくは100%の相同性を有する塩基配列
などが挙げられる。又、これらアンチセンスDNAと同
様の作用を有する核酸配列(RNAまたはDNAの修飾
体)も本発明でいうアンチセンスDNAに含まれる。こ
れらのアンチセンスDNAは、公知のDNA合成装置な
どを用いて製造することができる。
【0039】更に、本発明ポリペプチド(蛋白質)等
は、これら物質の活性を阻害する化合物またはその塩の
スクリーニングのための試薬として有用である。すなわ
ち、本発明は、本発明ポリペプチド(蛋白質)、その部
分ペプチドまたはそれらの塩を用いることを特徴とす
る、該物質又はそれらの塩の活性を阻害する化合物(以
下、「阻害剤」ともいう)のスクリーニング方法、及び
その為のスクリーニング用キットを提供する。本発明の
スクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用
いて得られる化合物またはその塩は、上記した試験化合
物から選ばれた化合物であり、本発明ポリペプチド(蛋
白質)等の生物学的活性を阻害する化合物である。該化
合物またはその塩は、本発明の蛋白質等の活性を直接阻
害するものであってもよいし、本発明ポリペプチド(蛋
白質)等の発現を阻害することによって間接的に本発明
ポリペプチド(蛋白質)等の活性を阻害するものであっ
てもよい。該化合物の塩としては、例えば、薬学的に許
容可能な塩などが用いられる。例えば、無機塩基との
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などがあげられる。本発
明ポリペプチド(蛋白質)等の生物学的活性を阻害する
化合物も上記各種疾病に対する治療・予防剤などの医薬
として使用できる可能性がある。
【0040】本発明DNA及び該DNAを含むフィブリ
リン3遺伝子をプローブとして使用することにより、ヒ
トにおけるフィブリリン3又はその部分ペプチドをコー
ドするDNAまたはmRNAの異常(遺伝子異常)を検
出することができるので、例えば、該DNAまたはmR
NAの損傷、突然変異あるいは発現低下や、該DNAま
たはmRNAの増加あるいは発現過多などの遺伝子診断
剤として有用である。本発明のDNAを用いる上記の遺
伝子診断は、例えば、公知のノーザンハイブリダイゼー
ションやPCR−SSCP法(Genomics,第5巻,87
4〜879頁(1989年)、Proceedings of the Nat
ional Academy of Sciences of the United States of
America,第86巻,2766〜2770頁(1989
年))などにより実施することができる。更に、フィブ
リリン3遺伝子に異常があったり、欠損している場合あ
るいは発現量が減少している場合、生体内において正常
な機能を発揮できない患者に対しては、公知手段に従っ
て(1)レトロウイルスベクター、アデノウイルスベク
ター、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクタ
ーなどの適当なベクターをベヒクルとして使用する遺伝
子治療によって、本発明DNA又はフィブリリン3遺伝
子を該患者体内に導入し、発現させるか、又は(2)本
発明の蛋白質等を該患者に注入すること等によって、該
患者において本発明の蛋白質等の機能を発揮させること
ができるものと考えられる。本発明DNA又はフィブリ
リン3遺伝子を、該DNAを単独、又は、摂取促進のた
めの補助剤とともに、遺伝子銃やハイドロゲルカテーテ
ルのようなカテーテルによって投与することも可能であ
る。
【0041】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB C
ommision on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
またアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、特に
明示しなければL体を示すものとする。
【0042】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕ヒトフィブリリン3蛋白質のC末端側
の一部分である本発明ポリペプチドのアミノ酸配列(ア
ミノ酸数:1121)を示す。 〔配列番号:2〕配列番号:1で示されるアミノ酸配列
を有する本発明ポリペプチドをコードするDNAの塩基
配列を含む、クローンfh03587mrp1の全塩基配列(38
81塩基対)を示す。
【0043】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はそれに限定されるものではな
い。なお、実施例における各種遺伝子操作は、Molecula
r cloning 2nd.ed.(Cold Spring Harbor Lab.Press,1
989 に記載されている方法に従った。
【0044】
【実施例1】(1)ヒト胎児脳由来cDNAライブラリ
ーの構築 NotI部位を有するオリゴヌクレオチド(GACTA
GTTCTAGATCGCGAGCGGCCGCCC
(T)15)(ギブコBRL社)をプライマーとして、
ヒト脳由来mRNA(クローンテック社)を鋳型にSupe
rScriptII逆転写酵素キット(ギブコBRL社)で2本
鎖cDNAを合成した。SalI部位を有するアダプタ
ー(ギブコBRL社)をcDNAとライゲーションし
た。その後、NotI消化し、1%濃度の低融解アガロ
ース電気泳動により、3kb以上のDNA断片を精製し
た。精製cDNA断片を、SalI−NotI制限酵素
処理したpBluescript IISK+ プラスミドとライゲーシ
ョンした。大腸菌 ElectroMax DH10B 株(ギブコBRL
社)にエレクトロポレーション法によりこの組換えプラ
スミドを導入した。次いで、こうして構築したcDNA
ライブラリーから、約45,000個の組換え体を選択し、in
vitro翻訳系を用い、50kDa以上の蛋白質を発現できるc
DNAクローンを4,500個、選択を行なった(Ishikawa, K.-
I. et. al. 1997 DNA RES. 5:307-313 )。次に、この4,
500個のクローンの両末端DNA配列を決定した。この中か
ら、新規遺伝子を含む500個のクローンのcDNAに関して
の全塩基配列の決定を行なった。配列決定には、PEア
プライドバイオシステム社製のDNAシークエンサー
(ABI PRISM377)と同社製反応キットを使用した。大部
分の配列はショットガンクローンをダイターミネーター
法を用いて決定した。一部の塩基配列については、決定
した塩基配列を元にしてオリゴヌクレオチドを合成し、
プライマーウォーキング法で決定した。
【0045】(2)ホモロジー検索による本発明DNA
を含むクローンの決定 次に、こうして得られた全塩基配列に基づき、DNA解析
プログラム(Genetic Computer Group, Fasta & Blast)
を用いたホモロジー検索を実施したところ、公開されて
いるデータベースの中のヒトフィブリリン1及びヒトフ
ィブリリン2と高いホモロジーを示す候補クローンfh03
587mrp1が見出された。更に、別のDNA解析プログラム(G
enetic Computer Group, BESTFIT)を用いて、このクロ
ーンfh03587mrp1とヒトフィブリリン1及びヒトフィブ
リリン2の塩基配列を比較したところ、全塩基配列にお
いて、アミノ酸レベルでそれぞれ約61%と約67%の
ホモロジーを示し、DNAレベルでは約65%と約69
%のホモロジーを示す本発明DNAをクローンfh03587m
rp1が有していることが判明した。因みに,ヒトフィブ
リリン1とヒトフィブリリン2とのホモロジーは、アミ
ノ酸レベル及びDNAレベルで、夫々約69%及び約6
9%である。
【0046】(3)モチーフ検索 更に,本発明DNAに関して、PROSITE databaseを検索
するための蛋白質解析プログラムである pftools (Bair
och A, Bucher P, Hofmann K, Nucleic AcidsRes. 1997
Jan 1;25(1):217-21)、及びPfam databaseを検索する
ための蛋白質解析プログラムhmmer 2.1(Sonnhammer, E.
L. L., Eddy, S. R., Birney, E., Bateman, A., and
Durbin, R., Nucleic Acids Res 1998; 26, 320-322)
を用いてモチーフ検索を行なった (Suyama et. al. 199
9 Nucleic Acids Res. 27: 338-339)。その結果、この
フィブリリン3にも、フィブリリンファミリーに特徴的
なカルシウム結合タイプのEGF様モチーフに特徴的な配
列(PROSITE database、PS01187)が17個存在すること
が確認された。従って、本発明ポリペプチド(蛋白質)
はカルシウムに結合し、カルシウムによる機能の調節が
行なわれていることが予測される。
【0047】具体的には、配列1の配列番号の78-103、
120-146、204-227、243-269、286-311、326-351、441-4
66、483-507、523-547、564-589、675-700、717-741、7
58-782、797-823、840-863、880-905、及び922-946番目
には、同様のカルシウム結合タイプのEGF様モチーフに
特徴的な配列(PROSITE database番号、PS01187、Bairo
ch A et. al. Nucleic Acids Res (1997) 25:217-221)
が存在することが判明した。EGF様モチーフは、6個の
システインを含み50アミノ酸からなる蛋白質の構造ド
メインである。多くの種類の蛋白質でEGF様モチーフは
見つかっているが、重要な6個のシステイン以外は比較
的保存されいることはない。また、EGF様モチーフの近
くにAsp(D)、Glu(E)、Gln(Q)、Asn(N) 等のアミノ酸が
決まった特定の位置に存在することで、カルシウムに結
合することが知られている(Selander-Sunnerhagen, M.
et. al. 1992, J. Biol. Chem. 267; 19642-19649)。
本発明ポリペプチド(フィブリリン3のアミノ酸配列の
一部)はフィブリリン1と2と同じように、カルシウム
結合型のEGF様モチーフを形成できるような6個のシス
テインを含むアミノ酸の領域が連続して並んでいる特徴
的なドメイン構造をしている。EGF様モチーフが連続し
て並んでいるような特徴だけでなく、膜貫通領域が存在
しないことも、細胞外マトリックスで機能するフィブリ
リンファミリーの1つの大きな特徴であるが、本発明ポ
リペプチドのアミノ酸配列も同様の特徴も有する。本発
明DNAはヒトフィブリリン1及び2遺伝子とは全く別
の遺伝子である。しかしながら、上記に述べたような、
アミノ酸レベルにおける本発明ポリペプチドとヒトフィ
ブリリン1及び2との上記のホモロジーの値、及びドメ
イン構造の類似性等の理由から、本発明ポリペプチド
は、ヒトフィブリリン1及びヒトフィブリリン2蛋白質
と同様に、マイクロフィブリルの主要な構成蛋白質であ
る蓋然性が極めて高い。又、GeneBridge 4 radiation h
ybrid panel (Research Genetics, Inc.)を使用したRH
マッピング(Radiation Hybrid) (1. D. Cox, M. Burmei
ster, et al. (1990). Science 250: 245-250; 2. M.
James, C. Richard III, et al. (1994)., Nature Gene
tics 8: 70-75.; 3. M. Boehnke, K. Lange, and D. Co
x (1991). Am. J. Hum. Genet. 49: 1174-1188)の結果
から、本発明DNAはマーカーAFMA134XB9に最も近くマ
ップされ、本発明DNAの遺伝子座は、19p13.3-19p13.
12の間であることが判明した。
【0048】
【発明の効果】既に述べたようにフィブリリン1は、Ma
rfan 症候群とShprintzen-Goldberg症候群の責任遺伝子
であり、フィブリリン2は、先天性拘縮性くも指趾症の
責任遺伝子である。しかもこれらの3種類の病気は、お
互いによく似た症状を示している。これらのことから、
本発明DNA及び該DNAを含むフィブリリン3遺伝子
は、Marfan症候群に似た症状を示す関連病を診断、治療
する上で必要不可欠な役割を果たすと考えられる。即
ち、今回、ヒトフィブリリン3蛋白質の部分にあたるポ
リペプチドをコードする本発明DNAの塩基配列及びヒ
トフィブリリン3遺伝子座を明らかにしたことにより、
候補遺伝子解析法(candidate gene analysis)を用いて
この遺伝子が責任遺伝子である病気を同定することが飛
躍的に簡便になることが期待される。このように、本発
明DNA及び該DNAを含むフィブリリン3遺伝子、そ
れらがコードするポリペプチド又は蛋白質、該蛋白質に
対する抗体、アンチセンスDNA等は、Marfan症候群に
似た症状を示す関連病を治療する為の各種治療・予防方
法に医薬として使用することが考えられる。
【0049】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Kazusa DNA Research Institute <120> Novel human fibrillin 3 gene and the protein encoded by said gene <160> 2 <210> 1 <211> 1121 <212> PRT <213> Homo Sapiens <400> Asn Cys Met Asp Met Arg Lys Ser Val Cys Phe Arg His Tyr Asn 15 5 10 15 Gly Thr Cys Gln Asn Glu Leu Ala Phe Asn Val Thr Arg Lys Met 30 20 25 30 Cys Cys Cys Ser Tyr Asn Ile Gly Gln Ala Trp Asn Arg Pro Cys 45 35 40 45 Glu Ala Cys Pro Thr Pro Ile Ser Pro Asp Tyr Gln Ile Leu Cys 60 50 55 60 Gly Asn Gln Ala Pro Gly Phe Leu Thr Asp Ile His Thr Gly Lys 75 65 70 75 Pro Leu Asp Ile Asp Glu Cys Gly Glu Ile Pro Ala Ile Cys Ala 90 80 85 90 Asn Gly Ile Cys Ile Asn Gln Ile Gly Ser Phe Arg Cys Glu Cys 105 95 100 105 Pro Ala Gly Phe Asn Tyr Asn Ser Ile Leu Leu Ala Cys Glu Asp 120 110 115 120 Val Asp Glu Cys Gly Ser Arg Glu Ser Pro Cys Gln Gln Asn Ala 135 125 130 135 Asp Cys Ile Asn Ile Pro Gly Ser Tyr Arg Cys Lys Cys Thr Arg 150 140 145 150 Gly Tyr Lys Leu Ser Pro Gly Gly Ala Cys Val Gly Arg Asn Glu 165 155 160 165 Cys Arg Glu Ile Pro Asn Val Cys Ser His Gly Asp Cys Met Asp 180 170 175 180 Thr Glu Gly Ser Tyr Met Cys Leu Cys His Arg Gly Phe Gln Ala 195 185 190 195 Ser Ala Asp Gln Thr Leu Cys Met Asp Ile Asp Glu Cys Asp Arg 210 200 205 210 Gln Pro Cys Gly Asn Gly Thr Cys Lys Asn Ile Ile Gly Ser Tyr 225 215 220 225 Asn Cys Leu Cys Phe Pro Gly Phe Val Val Thr His Asn Gly Asp 240 230 235 240 Cys Val Asp Phe Asp Glu Cys Thr Thr Leu Val Gly Gln Val Cys 255 245 250 255 Arg Phe Gly His Cys Phe Asn Thr Ala Gly Ser Phe His Cys Leu 270 260 265 270 Cys Gln Asp Gly Phe Glu Leu Thr Ala Asp Gly Lys Asn Cys Val 285 275 280 285 Asp Thr Asn Glu Cys Leu Ser Leu Ala Gly Thr Cys Leu Pro Gly 300 290 295 300 Thr Cys Gln Asn Leu Glu Gly Ser Phe Arg Cys Ile Cys Pro His 315 305 310 315 Gly Phe Gln Val Gln Ser Asp His Cys Ile Asp Ile Asp Glu Cys 330 320 325 330 Ser Glu Glu Pro Asn Leu Cys Leu Phe Gly Thr Cys Thr Asn Ser 345 335 340 345 Pro Gly Ser Phe Gln Cys Leu Cys Pro Pro Gly Phe Val Leu Ser 360 350 355 360 Asp Asn Gly His Arg Cys Phe Asp Thr Arg Gln Ser Phe Cys Phe 375 365 370 375 Thr Arg Phe Glu Ala Gly Lys Cys Ser Val Pro Lys Ala Phe Asn 390 380 385 390 Thr Thr Lys Thr Arg Cys Cys Cys Ser Lys Arg Pro Gly Glu Gly 405 395 400 405 Trp Gly Asp Pro Cys Glu Leu Cys Pro Gln Glu Gly Ser Ala Ala 420 410 415 420 Phe Gln Glu Leu Cys Pro Phe Gly His Gly Ala Val Pro Gly Pro 435 425 430 435 Asp Asp Ser Arg Glu Asp Val Asn Glu Cys Ala Glu Asn Pro Gly 450 440 445 450 Val Cys Thr Asn Gly Val Cys Val Asn Thr Asp Gly Ser Phe Arg 465 455 460 465 Cys Glu Cys Pro Phe Gly Tyr Ser Leu Asp Phe Thr Gly Ile Asn 480 470 475 480 Cys Val Asp Thr Asp Glu Cys Ser Val Gly His Pro Cys Gly Gln 495 485 490 495 Gly Thr Cys Thr Asn Val Ile Gly Gly Phe Glu Cys Ala Cys Ala 510 500 505 510 Asp Gly Phe Glu Pro Gly Leu Met Met Thr Cys Glu Asp Ile Asp 525 515 520 525 Glu Cys Ser Leu Asn Pro Leu Leu Cys Ala Phe Arg Cys His Asn 540 530 535 540 Thr Glu Gly Ser Tyr Leu Cys Thr Cys Pro Ala Gly Tyr Thr Leu 555 545 550 555 Arg Glu Asp Gly Ala Met Cys Arg Asp Asp Asn Glu Cys His Ala 570 560 565 570 Gln Pro Asp Leu Cys Val Asn Gly Arg Cys Val Asn Thr Ala Gly 585 575 580 585 Ser Phe Arg Cys Asp Cys Asp Glu Gly Phe Gln Pro Ser Pro Thr 600 590 595 600 Leu Thr Glu Cys His Asp Ile Arg Gln Gly Pro Cys Phe Ala Glu 615 605 610 615 Val Leu Gln Thr Met Cys Arg Ser Leu Ser Ser Ser Ser Glu Ala 630 620 625 630 Val Thr Arg Ala Glu Cys Cys Cys Gly Gly Gly Arg Gly Trp Gly 645 635 640 645 Pro Arg Cys Glu Leu Cys Pro Leu Pro Gly Thr Ser Ala Tyr Arg 660 650 655 660 Lys Leu Cys Pro His Gly Ser Gly Tyr Thr Ala Glu Gly Arg Asp 675 665 670 675 Val Asp Glu Cys Arg Met Leu Ala His Leu Cys Ala His Gly Glu 690 680 685 690 Cys Ile Asn Ser Leu Gly Ser Phe Arg Cys His Cys Gln Ala Gly 705 695 700 705 Tyr Thr Pro Asp Ala Thr Ala Thr Thr Cys Leu Asp Met Asp Glu 720 710 715 720 Cys Ser Gln Val Pro Lys Pro Cys Thr Phe Leu Cys Lys Asn Thr 735 725 730 735 Lys Gly Ser Phe Leu Cys Ser Cys Pro Arg Gly Tyr Leu Leu Glu 750 740 745 750 Glu Asp Gly Arg Thr Cys Lys Asp Leu Asp Glu Cys Thr Ser Arg 765 755 760 765 Gln His Asn Cys Gln Phe Leu Cys Val Asn Thr Val Gly Ala Phe 780 770 775 780 Thr Cys Arg Cys Pro Pro Gly Phe Thr Gln His His Gln Ala Cys 795 785 790 795 Phe Asp Asn Asp Glu Cys Ser Ala Gln Pro Gly Pro Cys Gly Ala 810 800 805 810 His Gly His Cys His Asn Thr Pro Gly Ser Phe Arg Cys Glu Cys 825 815 820 825 His Gln Gly Phe Thr Leu Val Ser Ser Gly His Gly Cys Glu Asp 840 830 835 840 Val Asn Glu Cys Asp Gly Pro His Arg Cys Gln His Gly Cys Gln 855 845 850 855 Asn Gln Leu Gly Gly Tyr Arg Cys Ser Cys Pro Gln Gly Phe Thr 870 860 865 870 Gln His Ser Gln Trp Ala Gln Cys Val Asp Glu Asn Glu Cys Ala 885 875 880 885 Leu Ser Pro Pro Thr Cys Gly Ser Ala Ser Cys Arg Asn Thr Leu 900 890 895 900 Gly Gly Phe Arg Cys Val Cys Pro Ser Gly Phe Asp Phe Asp Gln 915 905 910 915 Ala Leu Gly Gly Cys Gln Asp Val Asp Glu Cys Ala Gly Arg Arg 930 920 925 930 Gly Pro Cys Ser Tyr Ser Cys Ala Asn Thr Pro Gly Gly Phe Leu 945 935 940 945 Cys Gly Cys Pro Gln Gly Tyr Phe Arg Ala Gly Gln Gly His Cys 960 950 955 960 Val Ser Gly Leu Gly Phe Ser Pro Gly Pro Gln Asp Thr Pro Asp 975 965 970 975 Lys Glu Glu Leu Leu Ser Ser Glu Ala Cys Tyr Glu Cys Lys Ile 990 980 985 990 Asn Gly Leu Ser Pro Arg Asp Arg Pro Arg Arg Ser Ala His Arg 1005 995 1000 1005 Asp His Gln Val Asn Leu Ala Thr Leu Asp Ser Glu Ala Leu Leu 1020 1010 1015 1020 Thr Leu Gly Leu Asn Leu Ser His Leu Gly Arg Ala Glu Arg Ile 1035 1025 1030 1035 Leu Glu Leu Arg Pro Ala Leu Glu Gly Leu Glu Gly Arg Ile Arg 1050 1040 1045 1050 Tyr Val Ile Val Arg Gly Asn Glu Gln Gly Phe Phe Arg Met His 1065 1055 1060 1065 His Leu Arg Gly Val Ser Ser Leu Gln Leu Gly Arg Arg Arg Pro 1080 1070 1075 1080 Gly Pro Gly Thr Tyr Arg Leu Glu Val Val Ser His Met Ala Gly 1095 1085 1090 1095 Pro Trp Gly Val Gln Pro Glu Gly Gln Pro Gly Pro Trp Gly Gln 1110 1100 1105 1110 Ala Leu Arg Leu Lys Val Gln Leu Gln Leu Leu 1121 1115 1120 <210> 2 <211> 3381 <212> DNA <213> Homo Sapiens <400> aac tgc atg gat atg agg aag agt gtc tgc ttc cgg cac tat aac 45 Asn Cys Met Asp Met Arg Lys Ser Val Cys Phe Arg His Tyr Asn ggc aca tgt caa aat gag ctg gcc ttc aac gtg acc cgg aaa atg 90 Gly Thr Cys Gln Asn Glu Leu Ala Phe Asn Val Thr Arg Lys Met tgt tgc tgc tcc tac aac att ggc cag gcc tgg aat aga ccc tgt 135 Cys Cys Cys Ser Tyr Asn Ile Gly Gln Ala Trp Asn Arg Pro Cys gag gcc tgc ccc act ccc atc agt cct gac tac cag atc ctg tgt 180 Glu Ala Cys Pro Thr Pro Ile Ser Pro Asp Tyr Gln Ile Leu Cys gga aat cag gcc ccg gga ttc ctc act gac atc cac acg ggg aag 225 Gly Asn Gln Ala Pro Gly Phe Leu Thr Asp Ile His Thr Gly Lys ccc ctt gac att gat gag tgt ggg gag atc ccc gcc atc tgt gcc 270 Pro Leu Asp Ile Asp Glu Cys Gly Glu Ile Pro Ala Ile Cys Ala aat ggc atc tgc ata aac cag atc ggg agt ttc cgc tgc gag tgc 315 Asn Gly Ile Cys Ile Asn Gln Ile Gly Ser Phe Arg Cys Glu Cys ccc gca ggc ttc aac tac aac agc atc ctg ctg gct tgt gaa gat 360 Pro Ala Gly Phe Asn Tyr Asn Ser Ile Leu Leu Ala Cys Glu Asp gtc gat gag tgt ggc agc agg gag agt ccc tgc cag cag aat gct 405 Val Asp Glu Cys Gly Ser Arg Glu Ser Pro Cys Gln Gln Asn Ala gac tgc atc aac atc ccc ggt agc tac cgc tgc aag tgc acc cga 450 Asp Cys Ile Asn Ile Pro Gly Ser Tyr Arg Cys Lys Cys Thr Arg ggg tac aaa ctg tcg cca ggc ggg gct tgt gtg gga cgg aat gag 495 Gly Tyr Lys Leu Ser Pro Gly Gly Ala Cys Val Gly Arg Asn Glu tgt cgg gag atc ccg aat gtc tgt agc cat ggt gac tgc atg gac 540 Cys Arg Glu Ile Pro Asn Val Cys Ser His Gly Asp Cys Met Asp aca gaa ggc agc tac atg tgt ctg tgt cac cgt gga ttc cag gcc 585 Thr Glu Gly Ser Tyr Met Cys Leu Cys His Arg Gly Phe Gln Ala tct gca gac cag acc ctg tgc atg gac att gac gag tgt gac cgg 630 Ser Ala Asp Gln Thr Leu Cys Met Asp Ile Asp Glu Cys Asp Arg cag cct tgt gga aat ggg acc tgc aag aac atc att ggc tcc tac 675 Gln Pro Cys Gly Asn Gly Thr Cys Lys Asn Ile Ile Gly Ser Tyr aac tgc ctc tgc ttc cct ggc ttt gtg gtg aca cac aat ggg gat 720 Asn Cys Leu Cys Phe Pro Gly Phe Val Val Thr His Asn Gly Asp tgt gtg gat ttt gat gag tgt act acc ctg gtg ggg cag gtg tgc 765 Cys Val Asp Phe Asp Glu Cys Thr Thr Leu Val Gly Gln Val Cys cga ttt ggc cat tgc ttc aac aca gct ggt tcc ttc cac tgc ctc 810 Arg Phe Gly His Cys Phe Asn Thr Ala Gly Ser Phe His Cys Leu tgc cag gat ggc ttt gag ctc aca gct gat ggg aag aac tgt gtg 855 Cys Gln Asp Gly Phe Glu Leu Thr Ala Asp Gly Lys Asn Cys Val gac acc aat gag tgc ctc agc ctt gca gga acc tgc cta cca ggc 900 Asp Thr Asn Glu Cys Leu Ser Leu Ala Gly Thr Cys Leu Pro Gly act tgc cag aac ctc gag ggc tcc ttc cgc tgc atc tgt ccc cat 945 Thr Cys Gln Asn Leu Glu Gly Ser Phe Arg Cys Ile Cys Pro His ggc ttc cag gtg cag agt gac cac tgc att gat atc gac gag tgc 990 Gly Phe Gln Val Gln Ser Asp His Cys Ile Asp Ile Asp Glu Cys tca gag gag ccc aac ctc tgc ctc ttt ggc acc tgt acc aac agc 1035 Ser Glu Glu Pro Asn Leu Cys Leu Phe Gly Thr Cys Thr Asn Ser cct ggg agc ttc cag tgc ctc tgc cca cct ggc ttt gtc ctc tct 1080 Pro Gly Ser Phe Gln Cys Leu Cys Pro Pro Gly Phe Val Leu Ser gac aat ggg cac cgt tgc ttt gac aca cgg cag agt ttc tgc ttc 1125 Asp Asn Gly His Arg Cys Phe Asp Thr Arg Gln Ser Phe Cys Phe acc cgt ttt gag gct ggg aag tgc tcg gtg ccc aaa gct ttc aac 1170 Thr Arg Phe Glu Ala Gly Lys Cys Ser Val Pro Lys Ala Phe Asn acc acc aag acc cgc tgc tgc tgc agt aag agg cct ggg gag ggc 1215 Thr Thr Lys Thr Arg Cys Cys Cys Ser Lys Arg Pro Gly Glu Gly tgg gga gac ccc tgc gaa ctg tgt ccc cag gag ggc agc gct gcc 1260 Trp Gly Asp Pro Cys Glu Leu Cys Pro Gln Glu Gly Ser Ala Ala ttt cag gag ctc tgc ccc ttt ggc cac ggg gca gtc cca ggc ccg 1305 Phe Gln Glu Leu Cys Pro Phe Gly His Gly Ala Val Pro Gly Pro gat gac tcc cga gaa gac gtg aat gag tgt gca gag aac cct ggc 1350 Asp Asp Ser Arg Glu Asp Val Asn Glu Cys Ala Glu Asn Pro Gly gtc tgc act aac ggc gtc tgt gtc aac acc gat gga tcc ttc cgc 1395 Val Cys Thr Asn Gly Val Cys Val Asn Thr Asp Gly Ser Phe Arg tgt gag tgt ccc ttt ggc tac agc ctg gac ttc act ggc atc aac 1440 Cys Glu Cys Pro Phe Gly Tyr Ser Leu Asp Phe Thr Gly Ile Asn tgt gtg gac aca gac gag tgc tct gtc ggc cac ccc tgt ggg caa 1485 Cys Val Asp Thr Asp Glu Cys Ser Val Gly His Pro Cys Gly Gln ggg aca tgc acc aat gtc atc gga ggc ttc gaa tgt gcc tgt gct 1530 Gly Thr Cys Thr Asn Val Ile Gly Gly Phe Glu Cys Ala Cys Ala gac ggc ttt gag cct ggc ctc atg atg acc tgc gag gac atc gac 1575 Asp Gly Phe Glu Pro Gly Leu Met Met Thr Cys Glu Asp Ile Asp gaa tgc tcc ctg aac ccg ctg ctc tgt gcc ttc cgc tgc cac aat 1620 Glu Cys Ser Leu Asn Pro Leu Leu Cys Ala Phe Arg Cys His Asn acc gag ggc tcc tac ctg tgc acc tgt cca gcc ggc tac acc ctg 1665 Thr Glu Gly Ser Tyr Leu Cys Thr Cys Pro Ala Gly Tyr Thr Leu cgg gag gat ggg gcc atg tgt cga gat gac aat gaa tgc cac gct 1710 Arg Glu Asp Gly Ala Met Cys Arg Asp Asp Asn Glu Cys His Ala cag cct gac ctc tgt gtc aac ggc cgc tgt gtc aac acc gcg ggc 1755 Gln Pro Asp Leu Cys Val Asn Gly Arg Cys Val Asn Thr Ala Gly agc ttc cgg tgc gac tgt gat gag gga ttc cag ccc agc ccc acc 1800 Ser Phe Arg Cys Asp Cys Asp Glu Gly Phe Gln Pro Ser Pro Thr ctt acc gag tgc cac gac atc cgg cag ggg ccc tgc ttt gcc gag 1845 Leu Thr Glu Cys His Asp Ile Arg Gln Gly Pro Cys Phe Ala Glu gtg ctg cag acc atg tgc cgg tct ctg tcc agc agc agt gag gct 1890 Val Leu Gln Thr Met Cys Arg Ser Leu Ser Ser Ser Ser Glu Ala gtc acc agg gcc gag tgc tgc tgt ggg ggt ggc cgg ggc tgg ggg 1935 Val Thr Arg Ala Glu Cys Cys Cys Gly Gly Gly Arg Gly Trp Gly ccc cgc tgc gag ctc tgt ccc ctg ccc ggc acc tct gcc tac agg 1980 Pro Arg Cys Glu Leu Cys Pro Leu Pro Gly Thr Ser Ala Tyr Arg aag ctg tgc ccc cat ggc tca ggc tac act gct gag ggc cga gat 2025 Lys Leu Cys Pro His Gly Ser Gly Tyr Thr Ala Glu Gly Arg Asp gta gat gaa tgc cgt atg ctt gct cac ctg tgt gct cat ggg gag 2070 Val Asp Glu Cys Arg Met Leu Ala His Leu Cys Ala His Gly Glu tgc atc aac agc ctt ggc tcc ttc cgc tgc cac tgt cag gcc ggg 2115 Cys Ile Asn Ser Leu Gly Ser Phe Arg Cys His Cys Gln Ala Gly tac aca ccg gat gct act gct act acc tgc ctg gat atg gat gag 2160 Tyr Thr Pro Asp Ala Thr Ala Thr Thr Cys Leu Asp Met Asp Glu tgc agc cag gtc ccc aag cca tgt acc ttc ctc tgc aaa aac acg 2205 Cys Ser Gln Val Pro Lys Pro Cys Thr Phe Leu Cys Lys Asn Thr aag ggc agt ttc ctg tgc agc tgt ccc cga ggc tac ctg ctg gag 2250 Lys Gly Ser Phe Leu Cys Ser Cys Pro Arg Gly Tyr Leu Leu Glu gag gat ggc agg acc tgc aaa gac ctg gac gaa tgc acc tcc cgg 2295 Glu Asp Gly Arg Thr Cys Lys Asp Leu Asp Glu Cys Thr Ser Arg cag cac aac tgt cag ttc ctc tgt gtc aac act gtg ggc gcc ttc 2340 Gln His Asn Cys Gln Phe Leu Cys Val Asn Thr Val Gly Ala Phe acc tgc cgc tgt cca ccc ggc ttc acc cag cac cac cag gcc tgc 2385 Thr Cys Arg Cys Pro Pro Gly Phe Thr Gln His His Gln Ala Cys ttc gac aat gat gag tgc tca gcc cag cct ggc cca tgt ggt gcc 2430 Phe Asp Asn Asp Glu Cys Ser Ala Gln Pro Gly Pro Cys Gly Ala cac ggg cac tgc cac aac acc ccg ggc agc ttc cgc tgt gaa tgc 2475 His Gly His Cys His Asn Thr Pro Gly Ser Phe Arg Cys Glu Cys cac caa ggc ttc acc ctg gtc agc tca ggc cat ggc tgt gaa gat 2520 His Gln Gly Phe Thr Leu Val Ser Ser Gly His Gly Cys Glu Asp gtg aat gaa tgt gat ggg ccc cac cgc tgc cag cat ggc tgt cag 2565 Val Asn Glu Cys Asp Gly Pro His Arg Cys Gln His Gly Cys Gln aac cag cta ggg ggc tac cgc tgc agc tgc ccc cag ggt ttc acc 2610 Asn Gln Leu Gly Gly Tyr Arg Cys Ser Cys Pro Gln Gly Phe Thr cag cac tcc cag tgg gcc cag tgt gtg gat gag aat gag tgt gcc 2655 Gln His Ser Gln Trp Ala Gln Cys Val Asp Glu Asn Glu Cys Ala ctg tcg ccc ccc acc tgc ggg agc gcc tcc tgt cgc aac act ctt 2700 Leu Ser Pro Pro Thr Cys Gly Ser Ala Ser Cys Arg Asn Thr Leu ggt ggc ttc cgc tgc gtc tgc ccc tct ggc ttt gac ttt gat cag 2745 Gly Gly Phe Arg Cys Val Cys Pro Ser Gly Phe Asp Phe Asp Gln gcc ctc ggg ggc tgc cag gat gtg gat gag tgc gcc gga cgg cgt 2790 Ala Leu Gly Gly Cys Gln Asp Val Asp Glu Cys Ala Gly Arg Arg ggc ccc tgt agc tac agc tgt gcc aac acg cct ggt ggc ttc ctg 2835 Gly Pro Cys Ser Tyr Ser Cys Ala Asn Thr Pro Gly Gly Phe Leu tgc ggc tgt cct caa ggc tac ttc cgg gct ggg caa ggg cac tgt 2880 Cys Gly Cys Pro Gln Gly Tyr Phe Arg Ala Gly Gln Gly His Cys gtc tcc ggc ctg ggc ttc agc ccc gga ccc cag gac acc ccg gac 2925 Val Ser Gly Leu Gly Phe Ser Pro Gly Pro Gln Asp Thr Pro Asp aaa gag gag ctg ctc tcg tct gaa gcc tgc tac gaa tgc aag atc 2970 Lys Glu Glu Leu Leu Ser Ser Glu Ala Cys Tyr Glu Cys Lys Ile aat ggc ctc tcc cct cgg gac cgg cca cga cgc agt gcc cac agg 3015 Asn Gly Leu Ser Pro Arg Asp Arg Pro Arg Arg Ser Ala His Arg gac cac cag gtg aac ctg gcc acc ctt gac tcc gag gcc ctg ctg 3060 Asp His Gln Val Asn Leu Ala Thr Leu Asp Ser Glu Ala Leu Leu acc ttg ggc ctg aac ctc tca cac ctg ggc cgg gcc gag cgc atc 3105 Thr Leu Gly Leu Asn Leu Ser His Leu Gly Arg Ala Glu Arg Ile ctg gag ctc cgg ccg gcc ctg gag ggt cta gag ggc cgg atc cgc 3150 Leu Glu Leu Arg Pro Ala Leu Glu Gly Leu Glu Gly Arg Ile Arg tac gtc atc gtc cgc gga aac gag caa ggt ttc ttt cgc atg cat 3195 Tyr Val Ile Val Arg Gly Asn Glu Gln Gly Phe Phe Arg Met His cac ctc cgt ggc gtc agc tcc ctg cag ctg ggg cgg agg cgg ccg 3240 His Leu Arg Gly Val Ser Ser Leu Gln Leu Gly Arg Arg Arg Pro ggg cct gga acc tac cgg ctg gag gtg gtg agc cac atg gca gga 3285 Gly Pro Gly Thr Tyr Arg Leu Glu Val Val Ser His Met Ala Gly ccc tgg ggt gtc cag cca gag ggg cag cca ggg cca tgg ggc cag 3330 Pro Trp Gly Val Gln Pro Glu Gly Gln Pro Gly Pro Trp Gly Gln gcc ttg agg ctg aag gtg cag ctg cag ttg ctt 3363 Ala Leu Arg Leu Lys Val Gln Leu Gln Leu Leu tagttgggag gagcctcagt gggccccagc tgtccagaga agggggattc tggaactggg 3423 aaggactgat ccccagaagc gatggctgac cagattgaac cccgaaactc aggaagagtg 3483 aaatgctaca cgacaacctc aggcaagccc ggcctctgcc tgggcctctg tgccagcccc 3543 gggggccccc cagttactca gtctttcctg gagacagcaa gaagctgcaa tgtgcaatcc 3603 ccctgccccc acagccaagg tcaggaagag gccctgtggt caccgtgtct ggccaatctc 3663 aggctttcac ttctgtactg cactgtggct tgccctggcg gggggcaggg ggttggcagg 3723 acatggcaat gggcaactgg ggtgggcaca gggcttattc ctcggagtag aagggtgtac 3783 agggggccca gactccacag tgacttgcca catttgcccc ccatttggag aatgctttta 3843 tatcaaaagt ggagacgata ataaagttat tttgggtt 3881
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 学 千葉県木更津市矢那1532番3号 財団法人 かずさディー・エヌ・エー研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 CA12 DA03 EA04 GA14 GA27 HA19 4H045 AA10 BA10 CA45 EA20 EA50 FA74 HA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(a)又は(b)のポリペプチド
    をコードする塩基配列から成るDNA: (a)配列番号:1で示されるアミノ酸配列と同一又は
    実質的に同一のアミノ酸配列から成るポリペプチド、 (b)配列番号:1で示されるアミノ酸配列において、
    一部のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配
    列から成り、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリリン
    1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の生物
    学的活性を有するポリペプチド。
  2. 【請求項2】 以下の(a)又は(b)のDNA: (a)配列番号:2で示される塩基配列において、配列
    番号:1で示されるアミノ酸配列をコードするDNA、 (b)(a)のDNAとストリンジェントな条件下でハ
    イブリダイズし、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリ
    リン1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の
    生物学的活性を有する蛋白質をコードするDNA。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のDNAを含むフィ
    ブリリン3遺伝子。
  4. 【請求項4】 以下の(a)又は(b)のポリペプチ
    ド: (a)配列番号:1で示されるアミノ酸配列と同一又は
    実質的に同一のアミノ酸配列から成るポリペプチド、 (b)配列番号:1で示されるアミノ酸配列において、
    一部のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配
    列から成り、(a)のポリペプチド、ヒトフィブリリン
    1又はヒトフィブリリン2蛋白質と実質的に同質の生物
    学的活性を有するポリペプチド。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のポリペプチドを含むヒ
    トフィブリリン3蛋白質。
JP2000060009A 2000-03-06 2000-03-06 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質 Pending JP2001245664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000060009A JP2001245664A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000060009A JP2001245664A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001245664A true JP2001245664A (ja) 2001-09-11

Family

ID=18580388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000060009A Pending JP2001245664A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001245664A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113718027A (zh) * 2021-09-06 2021-11-30 中国医学科学院北京协和医院 新型fbn2基因突变标志物及其在cca辅助诊断中的应用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017375A (ja) * 1999-07-08 2002-01-22 Herikkusu Kenkyusho:Kk 全長cDNA合成用プライマー、およびその用途

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017375A (ja) * 1999-07-08 2002-01-22 Herikkusu Kenkyusho:Kk 全長cDNA合成用プライマー、およびその用途

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113718027A (zh) * 2021-09-06 2021-11-30 中国医学科学院北京协和医院 新型fbn2基因突变标志物及其在cca辅助诊断中的应用
CN113718027B (zh) * 2021-09-06 2023-03-14 中国医学科学院北京协和医院 新型fbn2基因突变标志物及其在cca辅助诊断中的应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030186904A1 (en) Keratinocyte growth factor-2
JPH11503901A (ja) インターロイキン−1β転換酵素様アポトーシスプロテアーゼ−3および4
US6693077B1 (en) Keratinocyte growth factor-2
MXPA02000152A (es) Factor 2 de crecimiento de queratinocitos.
US20030118579A1 (en) Sparc-related proteins
JP2001503628A (ja) 新規なヒスタミンh2受容体
JPH10150993A (ja) 新規g−蛋白結合受容体hltex11
US20040224387A1 (en) Keratinocyte growth factor-2
JP4476491B2 (ja) 新規膜貫通蛋白質をコードする遺伝子
US20020086824A1 (en) Novel methods and reagents for the treatment of osteoarthritis
EP1283214B1 (en) Novel collectins
JP2001245664A (ja) 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
WO2000040722A2 (en) Insulin-synthesis genes
JP2002034569A (ja) 新規ヒトフィブリリン3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
JP2003210183A (ja) ヒトIκB−β
WO2002052005A1 (fr) Genes et proteines codees par ceux-ci
US6620783B1 (en) Human SMN-like protein
US6309821B1 (en) DNA encoding a PAC10 human homolog
AU2615602A (en) Application of aprataxin gene to diagnosis and treatment for early-onset spinocerebellar ataxia (EAOH)
JPH11206391A (ja) ヒトlig−1相同体(hlig−1)
JP2002360254A (ja) 新規膜結合型−分泌型megf8遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
JPH10127296A (ja) Ext2遺伝子
JP2001327295A (ja) 新規ヒトダクサス遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
JP2000228984A (ja) 新規hPer3遺伝子及びそれにコードされる蛋白質
JP2001501087A (ja) ヒトGTP結合タンパク質γ―3

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100810