JP2001244690A - 電磁波遮蔽用複合体 - Google Patents

電磁波遮蔽用複合体

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JP2001244690A
JP2001244690A JP2000054033A JP2000054033A JP2001244690A JP 2001244690 A JP2001244690 A JP 2001244690A JP 2000054033 A JP2000054033 A JP 2000054033A JP 2000054033 A JP2000054033 A JP 2000054033A JP 2001244690 A JP2001244690 A JP 2001244690A
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adhesive
resin
composite
wave shielding
metal
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JP2000054033A
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English (en)
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Tomoko Kumazawa
呂子 熊澤
Takanori Matsuoka
孝典 松岡
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SHIARU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型軽量電子機器に取り付ける軽くて薄い簡便
な電磁波遮蔽用の複合体を提供する。 【解決手段】金属繊維の加工品、金属板の加工品等より
選ばれた網目状金属体と樹脂接着体との複合体である。
金属体に接着体を含浸する、金属体と接着体を張り合わ
せる、金属体を接着体に挿入する、ことにより複合化す
る。網状金属体が弾性構造体、バネ状等の金属繊維を用
いた布又はバネ状等に打ち抜いた板、であることが好ま
しい。又、樹脂接着体は柔軟性を有すること、柔軟性接
着剤又は柔軟性樹脂の成型品表面に接着剤を塗布したも
の、が好ましい。複合体の形状としては、テープ状又は
シート状が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電磁波を発生する
機器類、特に携帯機器類の遮蔽材料に関するものであ
る。軽くて薄い簡便な遮蔽材料を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス産業は著しい発展を遂
げ、様々な電子機器が一般社会(事務所或いは家庭)に
入り込んできている。これらの電子機器は小型軽量で人
間の近くで操作されるものが多いため、機器の動作時に
発生する電磁波が身体へ与える悪影響(電磁波障害)が
注目されるようになってきた。例えば、携帯電話や携帯
TV等の電磁波障害を問題として指摘する動きがある。
【0003】現在の電子機器は、軽薄短小化を追求する
あまり電磁波障害の対策が遅れている。しかし、最近の
安全への関心の高まり(例えば、PL法)は、電磁波障
害への緊急の対応が必要であると警告を発している。
尚、過去の電磁波遮蔽に関する一般的な技術は書籍等
(例:電磁波シールド材料の現状と将来、97.12)
で公開されている。
【0004】大きくて重い機器の場合には、外枠を金属
製にすることにより簡単に対策できる。しかし、小さく
て軽い機器の場合には、当然ながら軽量で簡便な対策が
要求される。即ち、これからの小型軽量電子機器は電磁
波障害への対応が必須となる。さらに、現在の小型軽量
電子機器にも該対策が要求されており、簡便な電磁波遮
蔽材料の開発が望まれている。例えば、軽くて薄い遮蔽
接着フィルムの貼付である。
【0005】又、小型軽量電子機器の重要な問題の一つ
として応力問題がある。電子機器が軽薄短小化するに伴
い熱応力及び衝突応力の緩和機能が必要となる。電子機
器は動作時の発熱及び野外環境下の放置により機器本体
に冷熱衝撃が加わる。又、落下や衝突等により物理衝撃
が加わる。電子機器用部材にはこれら応力の緩和も要求
されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、こうした問
題を解決する、小型軽量電子機器への搭載可能な電磁波
遮蔽材料を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属繊維の加
工品、金属板の加工品等より選ばれた網目状金属体と樹
脂接着体とで構成される電磁波遮蔽用複合体である。
【0008】請求項2から請求項4はその構造に関する
ものである。網目状金属体に樹脂接着体を含浸させた構
造、網目状金属体と樹脂接着体を張り合わせた構造、網
目状金属体が樹脂接着体の内部に挿入された構造、であ
ることを特徴とする請求項1に記載の電磁波遮蔽用複合
体である。
【0009】請求項5は、網目状金属体が弾性構造体、
バネ状やコイル状等の金属繊維を用いた布(織物、編み
物、不織布等)又はバネ状やコイル状に打ち抜いた金属
板等、であることを特徴とする請求項2から請求項4の
いずれか1項に記載の電磁波遮蔽用複合体である。
【0010】請求項6及び請求項7は樹脂接着体の柔軟
性に関するものである。樹脂接着体が柔軟性接着剤(シ
リコーン系接着剤、柔軟エポキシ系接着剤、エラストマ
ー系接着剤及びその誘導品より選ばれた少なくとも1
種)、又は柔軟性樹脂(シリコーン樹脂、柔軟エポキシ
樹脂、エラストマー樹脂及びその誘導体より選ばれた少
なくとも1種)の成型品表面に接着剤を塗布したもので
あることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか
1項に記載の電磁波遮蔽用複合体である。
【0011】請求項8は、複合体の形状がテープ状又は
シート状であることを特徴とする請求項5から請求項7
のいずれか1項に記載の電磁波遮蔽用複合体である。
【0012】電子機器の軽薄化を図るためには、遮蔽用
部材は軽くて薄いことが必須である。遮蔽効果は金属、
軽量効果はプラスチック(樹脂)が優れている。さら
に、遮蔽材料の簡易固定を考えると接着機能が必須とな
る。よって、網目状金属体と樹脂接着体を複合した遮蔽
体が本目的に最も適している。
【0013】網目状金属体と樹脂接着体の複合化方法と
しては、網目状金属体に樹脂接着体を含浸させる、網目
状金属体と樹脂接着体を張り合わせる、網目状金属体を
樹脂接着体の内部に挿入する、ことが工業的である。
【0014】電磁波遮蔽用複合体は応力緩和機能を有す
ることが好ましい。即ち、網目状金属体として弾性構造
体、バネ状やコイル状等の金属繊維を用いた布(織物、
編み物、不織布等)又はバネ状やコイル状に打ち抜いた
金属板等、を用いることが好ましい。これにより、遮蔽
体自体が弾性を有し熱衝撃及び物理衝撃を吸収できる。
使用する金属としては汎用で加工性の良いものなら何で
も良く、鉄、ニッケル、銅、アルミニウム等を挙げるこ
とができる。本発明の網目状金属体は市販の金属薄板を
加工しても良いし、市販加工品を転用しても良い。例え
ば、市販加工品としては篩金網(メッシュ工業他)、フ
レクステル(日本エネシス)、ミクロラス(サンク)等
を挙げることができる。
【0015】同様に樹脂接着体としては、応力緩和機能
を有する柔軟性接着剤、又は柔軟性樹脂の成型品表面に
接着剤を塗布したものであることが好ましい。柔軟性樹
脂としては、シリコーン樹脂、柔軟エポキシ樹脂、エラ
ストマー樹脂及びその誘導品を使用するのが好ましく、
柔軟性接着剤はこれら樹脂をベースとする接着剤が好ま
しい。シリコーン系としては、シリコーンメーカー(信
越化学工業、東芝シリコーン等)のカタログより選択す
ることができる。柔軟エポキシ系は市販メーカー(スリ
ーボンド、日本化薬等)より入手できる。エラストマー
系としては、スチレン系、ポリウレタン系、ポリイミド
系等を挙げることができ、これもメーカー(巴川製紙
所、3M等)より入手することができる。
【0016】又、電磁波遮蔽用複合体は簡便な使用形態
が好ましい。即ち、その形状がテープ状又はシート状が
好ましい。これならば、一般家庭でも現在使用の電子機
器に遮蔽テープ又は遮蔽シートを貼付するだけで電磁波
障害を防止することができる。又、特別な遮蔽対策を考
えることなく電子機器の設計を行うことができる。
【0017】図1は、本発明の電磁波遮蔽用複合体の実
施形態の一つの例である。(1)は斜め横より見た図、
(2)は断面図である。網目状金属体11と樹脂接着体
12が張り合わされている。13は剥離紙である。網目
状金属体はバネ状に加工されており弾性を有する。又、
樹脂接着体は柔軟性を有する両面接着テープである。こ
の複合体を電子機器の遮蔽箇所に貼り付け使用する。
【0018】図2は、本発明の電磁波遮蔽用複合体の実
施形態の別の一例である。網目状金属体21が樹脂接着
体22の中に挿入されていおり、23は剥離紙である。
樹脂接着体は柔軟性を有するエラストマー樹脂であり、
その両面に接着剤が塗布されている。
【0019】図3は、本発明の電磁波遮蔽用複合体のさ
らに別の一例を示した図である。網目状金属体31に樹
脂接着体32が含浸されている。33は剥離紙である。
網目状金属体はバネ状に加工されており弾性を有する。
又、樹脂接着体は柔軟性を有する接着剤である。
【0020】
【実施形態】本発明の実施形態を説明する。本発明は、
網目状金属体と樹脂接着体の複合体である。金属体の形
状及び接着体の特性を最適化することにより応力緩衝の
機能を付与することができる。以下、実施例にて具体的
に説明する。
【0021】
【実施例】網目状金属体であるミクロラス(サンク製)
と柔軟性樹脂接着体であるエラストマー接着テープNO
1571(3M製)を張り合わせ図1に類似の電磁波遮
蔽用複合体を作った。これを電子機器の外側に貼り付け
電磁波の防止目的に使用したところ、長期間に渡り環境
変化等の熱衝撃に耐え安定にその効果を発揮した。
【0022】金属薄板を打ち抜いた網目状金属体にシリ
コーン系接着剤SE45(信越化学工業)を含浸させ図
3のような複合体を試作した。これを、電子機器の装置
内部に貼り付け電磁波遮蔽対策部材として使用した。電
子機器は従来と同じ構造であり特別な設計変更をしなか
った。尚、網目状金属体は特開平10−303340に
基づく試作品である(東洋発條工業製)。
【0023】
【発明の効果】本発明により、小型軽量電子機器へ搭載
可能な軽くて薄い簡便な電磁波遮蔽材料を市場に提供す
ることができる。既存の電子機器に貼り付けるだけで生
体への電磁波障害を防止することができる。又、新規の
電子機器を設計する時にも特別な又は複雑な対策を講じ
る必要がない。即ち、本発明は汎用性や工業性に優れる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態の一例を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態の一例を示す図である。
【符号の説明】
11、21、31 網目状金属体 12、22、32 樹脂接着体 13、23、33 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01A AB01B AK01B AK52B AK52G AK53B AK53G AL09B BA03 BA07 BA08 BA10A BA10C BA10D CB00 CB00B DC16A DC16B DG01A DG01B DG10C DG10D DG12A DG15A GB41 JD08 JK13B JL03 JL11B JL14C JL14D 5E321 AA23 BB21 BB41 BB44 CC16 GG05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属繊維の加工品、金属板の加工品等より
    選ばれた網目状金属体と樹脂接着体とで構成される電磁
    波遮蔽用複合体。
  2. 【請求項2】請求項1において、網目状金属体に樹脂接
    着体を含浸させた構造であることを特徴とする電磁波遮
    蔽用複合体。
  3. 【請求項3】請求項1において、網目状金属体と樹脂接
    着体を張り合わせた構造であることを特徴とする電磁波
    遮蔽用複合体。
  4. 【請求項4】請求項1において、網目状金属体が樹脂接
    着体の内部に挿入された構造であることを特徴とする電
    磁波遮蔽用複合体。
  5. 【請求項5】網目状金属体が弾性構造体、バネ状やコイ
    ル状等の金属繊維を用いた布(織物、編み物、不織布
    等)又はバネ状やコイル状に打ち抜いた金属板等、であ
    ることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1
    項に記載の電磁波遮蔽用複合体。
  6. 【請求項6】樹脂接着体が柔軟性接着剤、シリコーン系
    接着剤、柔軟エポキシ系接着剤、エラストマー系接着剤
    及びその誘導品より選ばれた少なくとも1種、であるこ
    とを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に
    記載の電磁波遮蔽用複合体。
  7. 【請求項7】樹脂接着体が柔軟性樹脂、シリコーン樹
    脂、柔軟エポキシ樹脂、エラストマー樹脂及びその誘導
    体より選ばれた少なくとも1種、の成型品表面に接着剤
    を塗布したものであることを特徴とする請求項2から請
    求項5のいずれか1項に記載の電磁波遮蔽用複合体。
  8. 【請求項8】複合体の形状がテープ状又はシート状であ
    ることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1
    項に記載の電磁波遮蔽用複合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007045154A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Mondo Spa 層状被覆材料

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