JP2001243217A - マルチプラットフォーム環境における文字コード変換方式および文字コード変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

マルチプラットフォーム環境における文字コード変換方式および文字コード変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001243217A
JP2001243217A JP2000049503A JP2000049503A JP2001243217A JP 2001243217 A JP2001243217 A JP 2001243217A JP 2000049503 A JP2000049503 A JP 2000049503A JP 2000049503 A JP2000049503 A JP 2000049503A JP 2001243217 A JP2001243217 A JP 2001243217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 以上説明したように本発明によれば、利用者
側でのコード変換ライブラリおよびマッピング情報等の
管理の負担を解消し、特殊文字や外字等の文字種を含む
文字データに対する複数の異なるコード体系間でのコー
ド変換を容易かつ確実に行うことができる、文字コード
変換方式を提供する。 【解決手段】 コード変換コンポーネント10は、各プ
ラットフォーム21,22上で動作する各処理プログラ
ム23,24とミドルウェア25内の内部コード変換機
構26との間でやりとりされる文字データに対して外部
コード変換部14によりマッピング情報に基づいてコー
ド変換を行うとともに、このコード変換が行われた文字
データを、データ加工部13により、内部コード変換機
構26でのコード変換を前提とした所定のデータ形式に
加工する。これにより、ミドルウェア25内の内部コー
ド変換機構26が稼働している状態でも文字データの透
過的な受け渡しが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプラットフ
ォームからなるマルチプラットフォーム環境上で実現さ
れる文字コード変換方式に係り、とりわけ各プラットフ
ォーム上で動作するアプリケーションやミドルウェア等
の処理プログラム間でやりとりされる文字データに対し
てコード変換を行う文字コード変換方式および文字コー
ド変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インターネットを利用したWe
bシステムや、従来型のクライアント/サーバシステム
等のオープンシステムでは、オペレーティングシステム
等の相違に起因して、異なるコード体系を有する複数の
プラットフォームが混在している。このようなマルチプ
ラットフォーム環境において、アプリケーション間連携
や、アプリケーション−ミドルウェア間連携といった機
能間連携を行う場合には、プラットフォームに依存した
複数の異なるコード体系間で同一文字を一意の文字とし
て扱うため、機能間連携でやりとりされる文字データに
対してコード変換を行う必要がある。
【0003】ここで、アプリケーションがミドルウェア
を介してアプリケーション間連携を行う場合や、アプリ
ケーションがデータベース管理システム(DBMS)の
ようなミドルウェア自体と直接文字データをやりとりし
てアプリケーション−ミドルウェア間連携を行う場合に
は、ミドルウェア内のコード変換機構を介してコード変
換を行いつつ文字データの受け渡しを行うのが一般的で
ある。
【0004】ところで、このようなオープンシステムを
前提としたミドルウェアでは、コード変換機構が特定の
プラットフォームに依存した特殊文字(ベンダー定義文
字)や外字(ユーザ定義文字)等の文字種に対応してい
ない場合が多く、またコード変換機構内の構造は一般に
ブラックボックス化されている。
【0005】このため、従来においては例えば、送信元
または受信先のアプリケーションにて特殊文字や外字等
の受け渡しを個別に定義し、アプリケーションごとに設
けられたコード変換ライブラリ等により特殊文字や外字
等を所定の文字コードに変換した上で、ミドルウェア内
のコード変換機構を介して文字データをやりとりするよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、特殊文字や外字等の変換をコード変
換ライブラリ等によりアプリケーションごとに個別に行
っているので、個々のアプリケーションごとにコード変
換ライブラリおよびマッピング情報等の管理が必要とな
り、またコード変換ライブラリでサポートされるコード
体系以外のコード体系間で文字データをやりとりする場
合や、マッピング情報に相違が生じた場合には文字デー
タの欠落を招いてしまうという問題がある。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、利用者側でのコード変換ライブラリおよび
マッピング情報等の管理の負担を解消し、特殊文字や外
字等の文字種を含む文字データに対する複数の異なるコ
ード体系間でのコード変換を容易かつ確実に行うことが
できる、マルチプラットフォーム環境における文字コー
ド変換方式および文字コード変換プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の解
決手段として、それぞれが異なるコード体系を有する複
数のプラットフォームからなるマルチプラットフォーム
環境上で実現され、前記各プラットフォーム上で動作す
る複数の処理プログラム間でやりとりされる文字データ
に対して内部コード変換機構を介してコード変換を行う
文字コード変換方式において、複数の異なるコード体系
間での文字コードの対応関係をマッピング情報として保
持するマッピング情報保持手段と、前記各処理プログラ
ムと前記内部コード変換機構との間でやりとりされる文
字データに対して前記マッピング情報に基づいてコード
変換を行う外部コード変換手段と、前記外部コード変換
手段によりコード変換が行われた文字データを、前記内
部コード変換機構でのコード変換を前提とした所定のデ
ータ形式に加工するデータ加工手段とを備えたことを特
徴とする、マルチプラットフォーム環境における文字コ
ード変換方式を提供する。
【0009】なお、上述した第1の解決手段において、
前記データ加工手段は、前記外部コード変換手段により
コード変換が行われた文字データを該文字データを引数
とした文字関数の形式に加工することが好ましい。ま
た、前記内部コード変換機構は、複数の異なるコード体
系間での通常のコード変換に加えて、2バイトからなる
文字コードのうち下位の1バイトのみを取り出すコード
変換を行うことができるよう構成されており、前記デー
タ加工手段は、前記外部コード変換手段によりコード変
換が行われた文字データを1バイト単位で抽出するとと
もに、この抽出された1バイト単位の文字データを、該
文字データを下位の1バイトとした2バイト単位の文字
データの形式に加工することが好ましい。さらに、前記
マッピング情報保持手段、前記外部コード変換手段およ
び前記データ加工手段は前記処理プログラムが動作する
利用者計算機上で実現され、前記利用者計算機には通信
媒体を介して管理サーバが接続され、前記管理サーバ
は、マッピング情報を一元的に管理するマッピング情報
管理手段と、前記マッピング情報管理手段により管理さ
れるマッピング情報を前記利用者計算機に対して配布す
るマッピング情報配布手段とを有し、前記利用者計算機
は、前記管理サーバの前記マッピング情報配布手段によ
り配布されたマッピング情報に基づいて、前記マッピン
グ情報保持手段で保持されているマッピング情報を更新
するマッピング情報更新手段を有することが好ましい。
さらにまた、前記内部コード変換機構でのコード変換の
設定状況に応じて前記外部コード変換手段および前記デ
ータ加工手段を制御するコード変換判断手段をさらに備
え、前記コード変換判断手段は、前記内部コード変換機
構でのコード変換が無効化されている場合に前記外部コ
ード変換手段によるコード変換のみを行うよう前記外部
コード変換手段および前記データ加工手段を制御するこ
とが好ましい。
【0010】本発明は、その第2の解決手段として、そ
れぞれが異なるコード体系を有する複数のプラットフォ
ームからなるマルチプラットフォーム環境上で実現さ
れ、前記各プラットフォーム上で動作する複数の処理プ
ログラム間で内部コード変換機構を介してやりとりされ
る文字データに対してコード変換を行う文字コード変換
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、前記各プラットフォームを実現するコン
ピュータに対して、前記各処理プログラムと前記内部コ
ード変換機構との間でやりとりされる文字データに対し
て複数の異なるコード体系間での文字コードの対応関係
を表すマッピング情報に基づいてコード変換を行わせる
手順と、コード変換が行われた文字データを、前記内部
コード変換機構でのコード変換を前提とした所定のデー
タ形式に加工させる手順とを実行させることを特徴とす
る、文字コード変換プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0011】本発明の第1および第2の解決手段によれ
ば、各プラットフォーム上で動作する各処理プログラム
と内部コード変換機構との間でやりとりされる文字デー
タに対してマッピング情報に基づいてコード変換を行う
とともに、このコード変換が行われた文字データを、内
部コード変換機構でのコード変換を前提とした所定のデ
ータ形式に加工するので、内部コード変換機構が稼働し
ている状態でも文字データの透過的な受け渡しが可能と
なり、プラットフォームに依存した複数の異なるコード
体系間でのコード変換を容易かつ確実に行うことがで
き、同一文字を一意の文字として扱うことができる。こ
のため、文字データ内に特殊文字(ベンダー定義文字)
や外字(ユーザ定義文字)等の文字種が含まれている場
合でも、これらの文字種の欠落を招くことなく、複数の
異なるコード体系間でのコード変換を容易かつ確実に行
うことができる。また、データ加工手段および外部コー
ド変換手段を処理プログラムから分離して設けているの
で、これらの手段で用いられているロジックの再利用性
が高まり、利用者側でのコード変換ライブラリおよびマ
ッピング情報等の管理の負担を解消することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1および図2は本発明に
よる文字コード変換方式の一実施の形態を示す図であ
る。
【0013】図1に示すように、本実施の形態に係る文
字コード変換方式は、プラットフォーム21,22を含
むマルチプラットフォーム環境上で実現される。ここ
で、プラットフォーム21,22はそれぞれ異なるコー
ド体系を有している。図1において、符号23はプラッ
トフォーム21上で動作する処理プログラム(アプリケ
ーション)であり、文字データを他の処理プログラムに
対して送信するものである。符号24はプラットフォー
ム22上で動作する処理プログラム(アプリケーション
またはミドルウェア本体)であり、処理プログラム23
から送信されてきた文字データを受信するものである。
符号25は処理プログラム23,24間で文字データを
やりとりする際に用いられるミドルウェアであり、処理
プログラム間のデータ連携機能や通信機能等を含んでい
る。なお、処理プログラム24がデータベース管理シス
テム(DBMS)等のミドルウェア本体である場合に
は、符号25はそのミドルウェア本体に対する接続機能
部分に相当する。なお、ミドルウェア25は内部コード
変換機構26を有し、各処理プログラム23,24間で
やりとりされる文字データに対してコード変換を行うこ
とができるようになっている。具体的には、ミドルウェ
ア25内の内部コード変換機構26は、各プラットフォ
ーム21,22のコード体系間での文字コードの対応関
係を保持しており、処理プログラム23内の文字データ
を基にして処理プログラム24用の変換済み文字データ
33を作成するようになっている。
【0014】図1に示すように、処理プログラム23に
はコード変換コンポーネント10が接続されており、処
理プログラム23から引き渡された文字データ(変換元
文字データ31)に対してデータ変換および所定のデー
タ形式への加工等の処理が行われるようになっている。
なお、コード変換コンポーネント10により処理が行わ
れた処理済みのデータ(処理済み文字データ32)は、
処理プログラム23を介してミドルウェア25へ引き渡
され、ミドルウェア25内の内部コード変換機構26に
より処理済み文字データ32に対してコード変換が行わ
れる。
【0015】ここで、コード変換コンポーネント10
は、コード変換判断部12、データ加工部13および外
部コード変換部14を有している。また、外部コード変
換部14にはマッピング情報保持部11が接続されてい
る。
【0016】このうち、マッピング情報保持部11は、
複数の異なるコード体系間での文字コードの対応関係
(複数の異なるコード体系間での同一文字に対するコー
ド値の対応関係)をマッピング情報として保持するもの
であり、外部コード変換部14により参照される。
【0017】コード変換判断部12は、ミドルウェア2
5内の内部コード変換機構26でのコード変換の設定状
況に応じて外部コード変換部14およびデータ加工部1
3を制御するものである。具体的には、コード変換判断
部12は、処理プログラム23のAPI(application
programming interface)呼び出し等により処理プログ
ラム23から文字データ、および変換処理の内容を表す
パラメータを受け取り、処理プログラム23側の要求に
応じて外部コード変換部14およびデータ加工部13を
制御する。すなわち、内部コード変換機構26でコード
変換が行われるよう設定されている場合には、文字デー
タおよびパラメータをデータ加工部13へ引き渡し、デ
ータ加工部13の制御の下で、外部コード変換部14に
よるコード変換およびデータ加工部13による所定のデ
ータ形式への加工を行う。一方、内部コード変換機構2
6でのコード変換が無効化されている場合には、文字デ
ータおよびパラメータを外部コード変換部14へ引き渡
し、外部コード変換部14によるコード変換のみを行
う。なお、処理プログラム23から引き渡されるパラメ
ータには、送信元および受信先のコード体系を示す情報
の他、データ加工部13での加工の有無および種類を示
す情報等が含まれる。
【0018】データ加工部13は、コード変換判断部1
2により呼び出され、処理プログラム23から引き渡さ
れた文字データおよびパラメータに基づいて、外部コー
ド変換部14に対してコード変換を行わせるとともに、
外部コード変換部14によりコード変換が行われた文字
データを、内部コード変換機構26でのコード変換を前
提とした所定のデータ形式に加工するものである。
【0019】外部コード変換部14は、コード変換判断
部12により直接呼び出される他、データ加工部13に
より呼び出される。外部コード変換部14は、処理プロ
グラム23から引き渡された文字データおよびパラメー
タに基づいて、各処理プログラム23,24と内部コー
ド変換機構26との間でやりとりされる文字データに対
してコード変換を行うものである。なお、外部コード変
換部14でのコード変換は、マッピング情報保持部11
に保持されたマッピング情報に基づいて行う他、所定の
アルゴリズムに従って行うこともできる。また、マッピ
ング情報によるコード変換とアルゴリズムによるコード
変換とを組み合わせて行うことも可能である。なお、マ
ッピング情報によるコード変換とアルゴリズムによるコ
ード変換とを組み合わせる場合には、両方のコード変換
が重複する範囲の文字コードに関してはどちらの方式で
変換させるかについて優先度を持たせて処理するように
するとよい。
【0020】次に、図2により、図1に示す文字コード
変換方式が適用されるネットワークシステムの一例につ
いて説明する。
【0021】図2に示すように、図1に示すコード変換
コンポーネント10(コード変換判断部12、データ加
工部13および外部コード変換部14)およびマッピン
グ情報保持部11は、処理プログラム23が動作する利
用者計算機2上で実現されている。また、利用者計算機
2にはLAN(local area network)等の通信媒体3を
介して管理サーバ1が接続されている。
【0022】ここで、管理サーバ1は、通信媒体3を介
して接続された複数の利用者計算機2で保持されるマッ
ピング情報を一元的に管理するためのものであり、マッ
ピング情報を一元的に管理するマッピング情報管理コン
ポーネント15と、マッピング情報管理コンポーネント
15により管理されるマッピング情報を利用者計算機2
に対して配布するマッピング情報配布コンポーネント1
6とを有している。なお、マッピング情報管理コンポー
ネント15には一元管理用マッピング情報保持部18が
接続されており、一元管理用マッピング情報保持部18
において、複数の異なるコード体系間での文字コードの
対応関係(複数のコード体系間での同一文字に対するコ
ード値の対応関係)がマッピング情報として保持されて
いる。ここで、マッピング情報管理コンポーネント15
は、一元管理用マッピング情報保持部18で保持される
マッピング情報を定義および格納する他、一元管理用マ
ッピング情報保持部18で保持されたマッピング情報が
更新されたときに利用者計算機2へのマッピング情報の
配布および更新を要求することができるようになってい
る。
【0023】一方、利用者計算機2は、管理サーバ1の
マッピング情報配布コンポーネント16により配布され
たマッピング情報に基づいて、マッピング情報更新コン
ポーネント17により、マッピング情報保持部11で保
持されているマッピング情報を更新することができるよ
うになっている。
【0024】次に、このような構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。なお、図1では、処理プロ
グラム23、ミドルウェア25および処理プログラム2
4の順でのデータ変換の様子のみが示されているが、処
理プログラム24、ミドルウェア25および処理プログ
ラム23の順でデータ変換が行われる場合にも同様にし
て処理を行うことができる。
【0025】図1において、処理プログラム23は、ミ
ドルウェア25を介して処理プログラム24に対して文
字データを送信する。
【0026】このとき、処理プログラム23は、変換元
文字データ31をコード変換コンポーネント10に対し
て引き渡す。処理プログラム23は、文字データととも
に、変換処理の内容を表すパラメータ(送信元および受
信先のコード体系を示す情報、およびデータ加工部13
での加工の要否(および加工が必要である場合には加工
の種類を示す情報))を引き渡す。
【0027】コード変換コンポーネント10は、変換元
文字データ31に対してデータ変換および所定のデータ
形式への加工等の処理を行う。
【0028】ここで、コード変換コンポーネント10で
行われる処理は、処理プログラム23が連携するミドル
ウェアの種類により異なっており、その種類に応じて変
換元文字データ31に対してコード変換および所定のデ
ータ形式への加工を行うか、コード変換のみを行うかを
決定する。すなわち、ミドルウェア25内の内部コード
変換機構26でコード変換が行われるよう設定されてい
る場合には、外部コード変換部14でのコード変換とと
もに、内部コード変換機構26でのコード変換を前提と
したデータ加工部13での所定のデータ形式への加工が
必要となる。これに対し、ミドルウェア25内に設けら
れた内部コード変換機構26が無効化されている場合、
またはミドルウェア25内に内部コード変換機構26が
設けられていない場合には、外部コード変換部14での
コード変換のみが必要となる。
【0029】まず、コード変換判断部12において、処
理プログラム23から引き渡されたパラメータに基づい
てデータ加工部13での加工の要否を判断する。
【0030】ここで、内部コード変換機構26でコード
変換が行われる場合には、データ加工部13での加工お
よび外部コード変換部14でのコード変換が必要とな
る。この場合には、文字データおよびパラメータをデー
タ加工部13へ引き渡し、データ加工部13の制御の下
で、外部コード変換部14に対してマッピング情報保持
部11で保持されたマッピング情報に基づいて文字デー
タのコード変換を行わせた後、そのコード変換が行われ
た文字データを、データ加工部13により、内部コード
変換機構26でのコード変換を前提とした所定のデータ
形式に加工する。なお、その変換結果は処理済み文字デ
ータ32として処理プログラム23へ引き渡される。
【0031】これに対し、内部コード変換機構26での
コード変換が無効化されている場合には、文字データお
よびパラメータを外部コード変換部14へ引き渡し、外
部コード変換部14によるコード変換のみを行う。な
お、その変換結果は処理済み文字データ32として処理
プログラム23へ戻される。
【0032】その後、処理プログラム23は、コード変
換コンポーネント10から引き渡された処理済み文字デ
ータ32をミドルウェア25を介して処理プログラム2
4へ引き渡す。このとき、ミドルウェア25内でコード
変換が行われるよう設定されている場合には、処理プロ
グラム23から引き渡された処理済み文字データ32に
対して内部コード変換機構26によりコード変換を行っ
た後、変換済み文字データ33として処理プログラム2
4へ引き渡す。これに対し、ミドルウェア25内に設け
られた内部コード変換機構26が無効化されている場
合、またはミドルウェア25内に内部コード変換機構2
6が設けられていない場合には、処理プログラム23か
ら引き渡された処理済み文字データ32をそのまま処理
プログラム24へ引き渡す。
【0033】図3は図1に示す文字コード変換方式をデ
ータベース管理システム(DBMS)に適用した場合の
一実施例を説明するための図である。図3において、文
字データの送信元の処理プログラムとしては、Wind
owsプラットフォーム21上で動作する、Java言
語で開発されたJavaアプリケーション23を用い
る。また、文字データの受信先の処理プログラムとして
は、UNIXプラットフォーム22上で動作するデータ
ベース管理システム(DBMS)24を用いる。
【0034】ミドルウェアとしては、DBMS24にア
クセスするためのJDBCドライバ25があり、JDB
Cドライバ25を介してJavaアプリケーション23
からDBMS24に対して文字データの挿入処理等が行
われる。なお、Javaアプリケーション23からDB
MS24に対して文字データの挿入処理を行う場合に
は、Javaアプリケーション23により発行されるS
QL文(文字データ)に対して、JDBCドライバ25
内に組み込まれている内部コード変換機構26により、
Javaアプリケーション23側のコード体系(Uni
code)からDBMS24側のコード体系(EUC)
へのコード変換が行われる。
【0035】(処理例1)ここで、図4乃至図7によ
り、図3に示す実施例における文字データの第1の処理
例について説明する。なお、この第1の処理例は、デー
タ加工部13において、外部コード変換部14によりコ
ード変換が行われた文字データを、該文字データを引数
とした文字関数の形式に加工するものである。
【0036】ここで、この第1の処理例では、Java
アプリケーション23からDBMS24に対して挿入さ
れる文字データ内に、特定のプラットフォームに依存し
た特殊文字や外字等の文字種が含まれている場合を想定
する。コード変換コンポーネント10は、これらの文字
種についてのUnicodeとEUCとの間での対応関
係をマッピング情報保持部11でマッピング情報として
保持しており、またこれらの文字種について外部コード
変換部14によりUnicodeからEUCへのコード
変換を行うことができるものとする。なお、JDBCド
ライバ25内の内部コード変換機構26はこれらの文字
種に対応していない。
【0037】以下、文字列「[東]芝太郎」(本明細書中
では、矩形枠に囲まれた「東」の文字(図4参照)を
「[東]」として表記する。)をJavaアプリケーショ
ン23からDBMS24に対して挿入する場合を例に挙
げて、コード変換コンポーネント10での文字データの
処理の流れについて説明する。なお、図4は文字列
「[東]芝太郎」のマッピング情報の一例を示す図であ
る。図4において、文字列「[東]芝太郎」のうち
「[東]」の文字は外字(ユーザ定義文字)であり、Un
icode上ではその私用領域内に位置するコード値
“0xE000”で表され、コード変換の対象となるEUC上
ではEUCコードセット1の自由領域内に位置するコー
ド値“0xF5A1”で表される。
【0038】図5に示すように、Javaアプリケーシ
ョン23は、まず、Javaアプリケーション23から
挿入される文字データ「[東]芝太郎」を準備する(ステ
ップ101)。
【0039】次に、Javaアプリケーション23は、
文字データ「[東]芝太郎」をコード変換コンポーネント
10に対して引き渡し、データ変換および所定のデータ
形式への加工を要求する(ステップ102)。これによ
り、Javaアプリケーション23は、変換結果「CHR
(62881)||"芝太郎"」を取得する(ステップ103)。
なお、「CHR(XXXXX)」は、DBMS24内で認識可能な
文字関数であり、引数である“XXXXX”をコード値とす
る一文字のデータを表している。なお、“XXXXX”は1
0進表現であるものとし、例えば「CHR(41377)」はコー
ド値“41377(0xA1A1)”をとる文字を表し、EUCコ
ードセット1の1区1点上の文字を表している。
【0040】その後、Javaアプリケーション23
は、変換結果を元にSQL文「INSERTINTO USERS VALUE
S(1,CHR(62881)||"芝太郎")」を組み立て、SQL文を
実行する(ステップ104)。
【0041】これにより、JDBCドライバ25により
SQL文がDBMS24に対して発行される(ステップ
105)。このとき、JDBCドライバ25内の内部コ
ード変換機構26によりUnicodeからEUCへの
コード変換が行われるが、問題の外字「[東]」は文字関
数として加工済みの文字データであり、文字データ(CH
R(62881))に含まれる各文字は全て1バイトコード表現
であるので、UnicodeからEUCへのコード変換
において、この外字はDBMS24側でもEUCの外字
(“0xF5A1”)として正常に認識できる文字データとし
て受け渡すことができる。
【0042】DBMS24においては、SQL文「INSE
RT INTO USERS VALUES(1,CHR(62881)||"芝太郎")」を受
け取った後(ステップ106)、EUCの文字データ
「[東]芝太郎」をデータベースに挿入する(ステップ1
07)。
【0043】なお、逆に、DBMS24側での検索結果
をJavaアプリケーション23が取得する場合には、
DBMS24側の関数を用いて文字データを加工するこ
とができる。具体的には例えば、DBMS24側の関数
として、コード値の10進文字列を返却する関数(HEX
(XXXXX))がある場合には、検索結果を「SELECT HEX(US
ERS) FROM USERS」のようなSQL文で取得し、コード
変換コンポーネント10の外部コード変換部14により
「HEX(XXXXX)」の10進文字列“XXXXX”が示すコード
値に対してEUCからUnicodeへのコード変換を
行うことにより、外字や特殊文字等の文字種を含む文字
データを取得することができる。
【0044】図6および図7は図5に示す具体例におけ
るデータ加工方法の一例を説明するためのフローチャー
トである。図6に示すように、コード変換コンポーネン
ト10のデータ加工部13は、Javaアプリケーショ
ン23からコード変換判断部12を介して文字データ
「[東]芝太郎」を取得すると(ステップ201)、この
文字データ「[東]芝太郎」の中から1文字ずつ抽出し
(ステップ202)、この抽出された文字が外字または
特殊文字であるかを判別する(ステップ203)。
【0045】ステップ203において、抽出された文字
が外字または特殊文字である場合には、外部コード変換
部14に対してコード変換を要求し、その変換結果を取
得する(ステップ204)。
【0046】その後、変換後のEUCのコード値を10
進文字列“XXXXX”に変換した後(ステップ205)、
その10進文字列“XXXXX”を引数とした文字列「CHR(X
XXXX)」を組み立てる(ステップ206)。なおここで
は、文字データ「[東]芝太郎」中の文字「[東]」に対応
するEUCのコード値“0xF5A1”が10進文字列「6288
1」に変換され、文字列「CHR(62881)」として組み立て
られた後、文字配列[0]に格納される(ステップ20
7)。
【0047】一方、ステップ203において、抽出され
た文字が外字または特殊文字でない場合には、文字配列
[1]に順次格納していき(ステップ207)、外字ま
たは特殊文字が再び検出されるまで文字配列[1]に格
納を繰り返す。なおここでは、文字列の最初にのみ外字
が出現するが、仮に外字または特殊文字が再度検出され
た場合には文字配列の要素をカウントアップし、続く文
字配列[2]に格納することとなる。
【0048】文字データ「[東]芝太郎」中の全ての文字
についてステップ201乃至207の処理が行われると
(ステップ208)、最終的に文字配列[0]には「CH
R(62881)」が格納され、文字配列[1]には「芝太郎」
が格納されることとなる。
【0049】最終的に、外字または特殊文字を表す文字
関数文字列の要素と、それ以外の文字列の要素とに分け
られた配列要素内の文字列を結合文字にて結合し(ステ
ップ209)、その結合後の文字列「CHR(62881)||"
芝太郎"」を返却する(ステップ210)。なお、文字
配列[0]と文字配列[1]とを結合する様子を図7に
示す。
【0050】(処理例2)次に、図8乃至図10によ
り、図3に示す実施例における文字データの第2の処理
例について説明する。なお、この第2の処理例は、デー
タ加工部13において、外部コード変換部14によりコ
ード変換が行われた文字データを1バイト単位で抽出す
るとともに、この抽出された1バイト単位の文字データ
を、該文字データを下位の1バイトとした2バイト単位
の文字データの形式に加工するものである。
【0051】ここで、この第2の処理例でも、Java
アプリケーション23からDBMS24に対して挿入さ
れる文字データ内に、特定のプラットフォームに依存し
た特殊文字や外字等の文字種が含まれている場合を想定
する。コード変換コンポーネント10は、これらの文字
種についてのUnicodeとEUCとの間での対応関
係をマッピング情報保持部11でマッピング情報として
保持しており、またこれらの文字種について外部コード
変換部14によりUnicodeからEUCへのコード
変換を行うことができるものとする。なお、JDBCド
ライバ25内の内部コード変換機構26はこれらの文字
種に対応していないが、内部コード変換機構26におい
ては、UnicodeとEUCとの間でのコード変換に
加えて、他のコード変換(1バイトエンコーディング方
式であるISO8859_1)を選択することができる
ようになっている。ここで、1バイトエンコーディング
方式であるISO8859_1は、2バイトからなる文
字コードのうち下位の1バイトのみを取り出すものであ
り、Unicodeの文字データに含まれる個々の文字
コードのうち下位バイトのコード値“0x00”〜“0XFF”
部分をそのまま取り出すことができる。
【0052】図8に示すように、Javaアプリケーシ
ョン23は、まず、Javaアプリケーション23から
挿入される文字データ「[東]芝太郎」を準備する(ステ
ップ301)。
【0053】次に、Javaアプリケーション23は、
文字データ「[東]芝太郎」を元にSQL文「INSERT INT
O USERS VALUES(1,"[東]芝太郎")」を組み立て(ステッ
プ302)、その後、コード変換コンポーネント10に
対して、SQL文全体のデータ変換および所定のデータ
形式への加工を要求する(ステップ303)。これによ
り、Javaアプリケーション23は、その変換結果を
取得する(ステップ304)。なお、このとき取得され
る変換結果は、DBMS24側のコード体系であるEU
Cに変換したコード値を1バイト単位で抽出し、その先
頭部分に“Ox00”を付加した2バイト単位のUnico
deの文字データである。
【0054】その後、Javaアプリケーション23
は、JDBCドライバ25内の内部コード変換機構26
に対して1バイトエンコーディング方式であるISO8
859_1を指定し、SQL文を実行する(ステップ3
05)。
【0055】これにより、JDBCドライバ25により
SQL文がDBMS24に対して発行される(ステップ
306)。このとき、JDBCドライバ25内の内部コ
ード変換機構26により、Unicodeの文字データ
に含まれる個々の文字コードのうち先頭1バイト分のコ
ード値“0x00”が削除され、下位バイトのコード値“0x
00”〜“0XFF”部分(EUCのコード値)がそのまま取
り出されるので、JDBCドライバ25内の内部コード
変換機構26が外字や特殊文字等の文字種に対応してい
ない場合でも、問題の外字「[東]」はDBMS24側で
もEUCの外字(0XF5A1)として正常に認識でき
る文字データとして受け渡すことができる。
【0056】DBMS24においては、SQL文「INSE
RT INTO USERS VALUES(1,"[東]芝太郎")」を受け取った
後(ステップ307)、EUCの文字データ「[東]芝太
郎」をデータベースに挿入する(ステップ308)。
【0057】なお、DBMS24側での検索結果をJa
vaアプリケーション23が取得する場合には、JDB
Cドライバ25内の内部コード変換機構26により、1
バイトエンコーディング方式であるISO8859_1
の下で、EUCのコード値が1バイト単位で抽出される
とともに、その先頭部分に“Ox00”が付加されたUni
codeの文字データが返される。このため、コード変
換コンポーネント10のデータ加工部13によりUni
codeの文字データに含まれる2バイト単位の文字コ
ードのうち先頭部分の“Ox00”を削除して1バイト単位
のバイト配列を作成し、さらに、外部コード変換部14
によりそのバイト配列に対してUnicodeへのコー
ド変換を行うことにより、外字や特殊文字等の文字種を
含む文字データを取得することができる。
【0058】図9および図10は図8に示す具体例にお
けるデータ加工方法の一例を説明するためのフローチャ
ートである。図9に示すように、コード変換コンポーネ
ント10のデータ加工部13は、Javaアプリケーシ
ョン23からコード変換判断部12を介して文字データ
「[東]芝太郎」を取得すると(ステップ401)、この
文字データ「[東]芝太郎」のコード変換を外部コード変
換部14に対して要求し(ステップ402)、その変換
結果をEUCのコード値として取得する(ステップ40
3)。なおこのとき、文字データ「[東]芝太郎」に対応
する変換後のEUCのコード値は、図10(a)に示す
ようなバイト配列の形で格納されている。
【0059】その後、変換後のEUCのコード値を1バ
イト単位で抽出し(ステップ404)、その先頭部分に
“Ox00”を付加して2バイト単位のUnicodeの文
字データを作成する(ステップ405)。
【0060】なお、このようにして作成されたUnic
odeの文字データは文字配列に格納される(ステップ
406)。
【0061】最終的に、文字データ「[東]芝太郎」中の
全ての文字についてステップ401乃至405の処理が
行われると(ステップ407)、文字配列には図10
(b)に示すような形で文字データが格納され、その処
理済みの文字配列が返却される(ステップ408)。な
お、図10(b)に示すように、例えばEUCのコード
値“0xF5A1”は、Unicodeの文字コード“0x00F
5”および“0x00A1”として文字配列[0][1]にそ
れぞれ格納され、その処理済みの文字配列が返却され
る。
【0062】なお、この第2の処理例では、JDBCド
ライバ25内の内部コード変換機構26により、1バイ
トエンコーディング方式であるISO8859_1が指
定できることを前提とするが、SQL文内に文字関数を
組み込む上述した第1の処理例に比べて、外字や特殊文
字等の有無を判断する必要がなく、また文字関数のよう
なDBMS24側の仕様に依存したコード変換を行う必
要がないという利点がある。
【0063】このように本実施の形態によれば、各プラ
ットフォーム21,22上で動作する各処理プログラム
23,24とミドルウェア25内の内部コード変換機構
26との間でやりとりされる文字データに対してマッピ
ング情報に基づいてコード変換を行うとともに、このコ
ード変換が行われた文字データを、内部コード変換機構
26でのコード変換を前提とした所定のデータ形式に加
工するので、ミドルウェア25内の内部コード変換機構
26が稼働している状態でも文字データの透過的な受け
渡しが可能となり、プラットフォーム21,22に依存
した複数の異なるコード体系間でのコード変換を容易か
つ確実に行うことができ、同一文字を一意の文字として
扱うことができる。このため、文字データ内に特殊文字
(ベンダー定義文字)や外字(ユーザ定義文字)等の文
字種が含まれている場合でも、これらの文字種の欠落を
招くことなく、複数の異なるコード体系間でのコード変
換を容易かつ確実に行うことができる。また、コード変
換コンポーネント10(データ加工部13および外部コ
ード変換部14)を処理プログラム23から分離して設
けているので、コード変換コンポーネント10で用いら
れているロジックの再利用性が高まり、利用者側でのコ
ード変換ライブラリおよびマッピング情報等の管理の負
担を解消することができる。
【0064】また本実施の形態によれば、管理サーバ1
のマッピング情報管理コンポーネント15によりマッピ
ング情報を一元的に管理するとともに、そのマッピング
情報をマッピング情報配布コンポーネント16により利
用者計算機2に対して配布し、最終的に、利用者計算機
2側のマッピング情報更新コンポーネント17によりマ
ッピング情報保持部11で保持されているマッピング情
報を更新するようにしているので、通信媒体3を介して
接続された複数の利用者計算機2間でマッピング情報を
統一することができ、複数のコード体系間での同一文字
に対するコード値の対応関係を全ての利用者計算機2上
で一意とすることができる。
【0065】なお、上述した実施の形態におけるコード
変換コンポーネント10、マッピング情報管理コンポー
ネント15、マッピング情報配布コンポーネント16お
よびマッピング情報更新コンポーネント17はいずれ
も、利用者計算機2上で動作するプログラムコンポーネ
ントとして実現することができる。このようなプログラ
ムコンポーネントを含む文字コード変換プログラムは、
各種の記録媒体に記録され、利用者計算機2により読み
出されて上述したような処理が行われる。
【0066】なお、本実施の形態で用いられる記録媒体
としては、磁気ディスク、フロッピーディスク、ハード
ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−Rおよび
DVD等)、光磁気ディスク(MO等)および半導体メ
モリ等を含み、プログラムを記録することができ、かつ
コンピュータ読み取り可能なものであれば、その記録形
式はどのようなものでもよい。また、記録媒体として
は、ネットワーク上で伝送される際の搬送波等の情報伝
達媒体を含む。さらに、記録媒体は、コンピュータと独
立したものに限らず、LANやインターネット等により
伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一
時記憶した記録媒体も含まれる。さらにまた、記録媒体
は1つであるとは限らず、複数の記録媒体から本実施の
形態で行われる処理が実現される場合も本発明における
記録媒体の概念に含まれる。
【0067】また、本実施の形態においては、記録媒体
からコンピュータにインストールされた文字コード変換
プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で動作して
いるオペレーティングシステム(OS)、データベース
管理ソフトおよびネットワークソフト等の他のプログラ
ム(ミドルウェア等)により、本実施の形態で行われる
処理の一部を実現するようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、利
用者側でのコード変換ライブラリおよびマッピング情報
等の管理の負担を解消し、特殊文字や外字等の文字種を
含む文字データに対する複数の異なるコード体系間での
コード変換を容易かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文字コード変換方式の一実施の形
態を説明するためのブロック図。
【図2】図1に示す文字コード変換方式が適用されるネ
ットワークシステムの全体構成を示すブロック図。
【図3】図1に示す文字コード変換方式をデータベース
管理システム(DBMS)に適用した場合の一実施例を
示す図。
【図4】図3に示す実施例におけるUnicode−E
UC間のマッピング情報の一例を示す図。
【図5】図3に示す実施例における文字データの処理の
流れの一例を説明するための図。
【図6】図5に示す具体例におけるデータ加工方法の一
例を説明するためのフローチャート。
【図7】図6に示すステップ209における処理例を示
す図。
【図8】図3に示す実施例における文字データの処理の
流れの別の例を説明するための図。
【図9】図8に示す具体例におけるデータ加工方法の一
例を説明するためのフローチャート。
【図10】図9に示すステップ403および408にお
ける処理例を示す図。
【符号の説明】
1 管理サーバ 2 利用者計算機 3 通信媒体 10 コード変換コンポーネント 11 マッピング情報保持部 12 コード変換判断部 13 データ加工部 14 外部コード変換部 15 マッピング情報管理コンポーネント 16 マッピング情報配布コンポーネント 17 マッピング情報更新コンポーネント 18 一元管理用マッピング情報保持部 21,22 プラットフォーム 23 文字データ送信元処理プログラム 24 文字データ受信先処理プログラム 25 ミドルウェア 26 内部コード変換機構 31 変換元文字データ 32 処理済み文字データ 33 変換済み文字データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが異なるコード体系を有する複数
    のプラットフォームからなるマルチプラットフォーム環
    境上で実現され、前記各プラットフォーム上で動作する
    複数の処理プログラム間でやりとりされる文字データに
    対して内部コード変換機構を介してコード変換を行う文
    字コード変換方式において、 複数の異なるコード体系間での文字コードの対応関係を
    マッピング情報として保持するマッピング情報保持手段
    と、 前記各処理プログラムと前記内部コード変換機構との間
    でやりとりされる文字データに対して前記マッピング情
    報に基づいてコード変換を行う外部コード変換手段と、 前記外部コード変換手段によりコード変換が行われた文
    字データを、前記内部コード変換機構でのコード変換を
    前提とした所定のデータ形式に加工するデータ加工手段
    とを備えたことを特徴とする、マルチプラットフォーム
    環境における文字コード変換方式。
  2. 【請求項2】前記データ加工手段は、前記外部コード変
    換手段によりコード変換が行われた文字データを該文字
    データを引数とした文字関数の形式に加工することを特
    徴とする、請求項1記載のマルチプラットフォーム環境
    における文字コード変換方式。
  3. 【請求項3】前記外部コード変換手段および前記データ
    加工手段はともに、前記内部コード変換機構によりコー
    ド変換を行うことができない種類の文字コードに対して
    コード変換および所定のデータ形式への加工を行うこと
    を特徴とする、請求項2記載のマルチプラットフォーム
    環境における文字コード変換方式。
  4. 【請求項4】前記内部コード変換機構は、複数の異なる
    コード体系間での通常のコード変換に加えて、2バイト
    からなる文字コードのうち下位の1バイトのみを取り出
    すコード変換を行うことができるよう構成されており、 前記データ加工手段は、前記外部コード変換手段により
    コード変換が行われた文字データを1バイト単位で抽出
    するとともに、この抽出された1バイト単位の文字デー
    タを、該文字データを下位の1バイトとした2バイト単
    位の文字データの形式に加工することを特徴とする、請
    求項1記載のマルチプラットフォーム環境における文字
    コード変換方式。
  5. 【請求項5】前記マッピング情報保持手段、前記外部コ
    ード変換手段および前記データ加工手段は前記処理プロ
    グラムが動作する利用者計算機上で実現され、 前記利用者計算機には通信媒体を介して管理サーバが接
    続され、 前記管理サーバは、マッピング情報を一元的に管理する
    マッピング情報管理手段と、前記マッピング情報管理手
    段により管理されるマッピング情報を前記利用者計算機
    に対して配布するマッピング情報配布手段とを有し、 前記利用者計算機は、前記管理サーバの前記マッピング
    情報配布手段により配布されたマッピング情報に基づい
    て、前記マッピング情報保持手段で保持されているマッ
    ピング情報を更新するマッピング情報更新手段を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のマルチプラットフォ
    ーム環境における文字コード変換方式。
  6. 【請求項6】前記内部コード変換機構でのコード変換の
    設定状況に応じて前記外部コード変換手段および前記デ
    ータ加工手段を制御するコード変換判断手段をさらに備
    え、 前記コード変換判断手段は、前記内部コード変換機構で
    のコード変換が無効化されている場合に前記外部コード
    変換手段によるコード変換のみを行うよう前記外部コー
    ド変換手段および前記データ加工手段を制御することを
    特徴とする、請求項1記載のマルチプラットフォーム環
    境における文字コード変換方式。
  7. 【請求項7】それぞれが異なるコード体系を有する複数
    のプラットフォームからなるマルチプラットフォーム環
    境上で実現され、前記各プラットフォーム上で動作する
    複数の処理プログラム間で内部コード変換機構を介して
    やりとりされる文字データに対してコード変換を行う文
    字コード変換プログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体において、 前記各プラットフォームを実現するコンピュータに対し
    て、前記各処理プログラムと前記内部コード変換機構と
    の間でやりとりされる文字データに対して複数の異なる
    コード体系間での文字コードの対応関係を表すマッピン
    グ情報に基づいてコード変換を行わせる手順と、 コード変換が行われた文字データを、前記内部コード変
    換機構でのコード変換を前提とした所定のデータ形式に
    加工させる手順とを実行させることを特徴とする、文字
    コード変換プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】前記手順の一部は前記コンピュータ上で実
    行される他のプログラムによって実現され、前記文字コ
    ード変換プログラムには前記他のプログラムにより実現
    される手順を呼び出す命令が含まれていることを特徴と
    する、請求項7記載の文字コード変換プログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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