JP2001241919A - 変位測定装置 - Google Patents
変位測定装置Info
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Abstract
高精度の測定が行える比較的安価な変位測定装置を提供
すること。 【解決手段】 測定対象の基準位置の基準画像データを
格納する第1の記憶部と、測定対象の測定位置の測定画
像データを格納する第2の記憶部と、これら基準画像デ
ータと測定画像データに共通する注目部分を抽出比較し
て基準画像と測定画像のずれ量を求め、測定対象の変位
量を算出する信号処理部、とで構成されたことを特徴と
するもの。
Description
位置変化・速度などを光学的に測定する変位測定装置に
関し、詳しくは、測定精度の改善に関するものである。
測定する装置として、測定対象平面にターゲットシート
を貼り付けてこれにレーザー光を照射し、その反射光ビ
ームを解析することによりX,Y方向の変位を非接触で
測定するように構成された変位測定装置が実用化されて
いる。
像検出と空間フィルタ技術を用いている。すなわち、タ
ーゲットシートはX,Y方向に特定の空間周波数分布を
持っていて、空間フィルタ構成のフォトダイオードアレ
イにより変位量を電気的な位相変化として検出する。位
相変化から変位への変換はデジタル的に演算処理され、
変位測定結果はデジタル表示されるとともにX,Y個別
にアナログ出力される。
来の装置は、測定対象にターゲットシートを貼り付けな
ければならないので、測定対象が限定されてしまう。ま
た、ターゲットシートを貼り付けることで測定対象の慣
性などが変化してしまい、正確な測定ができないという
問題もある。
であり、その目的は、測定対象を限定することなく非接
触で高速に高精度の測定が行える比較的安価な変位測定
装置を提供することにある。
る請求項1の発明は、測定対象の基準位置の基準画像デ
ータを格納する第1の記憶部と、測定対象の測定位置の
測定画像データを格納する第2の記憶部と、これら基準
画像データと測定画像データに共通する注目部分を抽出
比較して基準画像と測定画像のずれ量を求め、測定対象
の変位量を算出する信号処理部、とで構成されたことを
特徴とする変位測定装置である。
となく、非接触で測定対象の変位を測定できる。
定装置において、測定対象の画像信号を、1次元画像セ
ンサから出力することを特徴とする。
2次元画像処理に比べて高速演算処理が行える。
測定装置において、測定対象の変位量を、インクリメン
タル形式で測定することを特徴とする。
ほど大きく変位した場合であっても測定周期毎の変位を
積算することで測定できる。
測定装置において、測定対象の変位量を、アブソリュー
ト形式で測定することを特徴とする。
されるものの、積算に伴う誤差のない高精度測定が行え
る。
測定装置において、測定対象として回転体の微小部分を
測定することにより、回転体の回転数と回転角度のいず
れかを測定することを特徴とする
を、回転体にターゲットシートやエンコード板などを取
りつけることなく回転体自体の画像データに基づいて非
接触で測定でき、微小な回転体であっても付加質量によ
る損失を伴うことなく高精度に測定できる。
測定装置において、基準画像と測定画像のずれ量を求め
るのにあたり、画像の類似度を次のいずれかの式による
積算誤差量が最小になるものを基準とするとともに、そ
の積算誤差が所定の閾値を超えた時点で以降の積算を打
ち切ることを特徴とする。
測定装置において、基準画像と測定画像のずれ量を求め
るのにあたり、高分解能の原基準画像と原測定画像を低
解像化処理した画像に基づき概略のずれ量を求め、求め
た概略のずれ量の近傍で高分解能の原基準画像と原測定
画像に基づき精密なずれ量を求めることを特徴とする。
測定装置において、基準画像と測定画像のずれ量を求め
るのにあたり、前回の測定結果に基づいて予測した位置
を含む微小範囲の基準画像と測定画像について演算処理
を行うことを特徴とする。
の変位測定装置において、基準画像と測定画像のずれ量
を求めるのにあたり、基準画像と測定画像の相互相関関
数の値を用いることを特徴とする。
算量を相当削減できるので演算処理時間を短縮でき、測
定サンプリング周波数を高くして高速現象の測定が行え
る。
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の一例を
示す構成図である。測定対象1には照明系2から測定光
が照射される。測定対象1の反射光は結像光学系3を介
して画像センサ部4に入射される。
センサ部4の位置関係は、図2のように測定対象1が画
像センサ部4の素子の配列方向に沿って移動変位するも
のとし、この方向を本発明ではX軸方向と定義づける。
照明光の波長を赤外光などを用いて狭波長化し、画像セ
ンサ部4の前面にその波長のみを通過させるフィルタを
設けることが望ましい。
離によって結像倍率変化の起きないテレセントリックな
光学系を用いることがより望ましい。
きた実像を読み取るためのイメージセンサであり、1回
の露光による画像データを保持する機能を有するライン
状に画素が並んだCCDリニアイメージセンサを用い
る。なお、この画像センサ部4には、機械的または電気
的なシャッター機能を搭載することが望ましい。
はクロック発生部5から加えられるクロックに従って逐
次A/D変換器6に読み出され、デジタルデータに変換
される。A/D変換器6の出力データは、信号処理部7
に取り込まれる。
出力される画像データに基づいて測定対象1の変位量を
演算するものであり、例えばDSP(デジタルシグナル
プロセッサ)を用いる。
を演算するための基準状態の画像データが格納され、測
定画像記憶部9には測定対象1の変位量を演算するため
の変位状態の画像データが格納される。なお図1ではこ
れら画像記憶部8,9に信号処理部7を介して格納する
例を示しているが、他のメモリ制御ブロックを介してデ
ータの出し入れを制御するようにしてもよい。
10によりアナログ信号に変換されて外部に出力される
とともに、表示器11にデジタル的にあるいはアナログ
画像として表示される。
像が結像される画像センサ部4上には、測定対象1に応
じた光量分布が現れ、画像センサ部4の出力端子から、
図3に示すように各画素の光量に比例したアナログ電圧
信号が逐次出力される。このアナログ電圧信号はA/D
変換器6により逐次デジタルデータに変換され、基準状
態での測定対象1の画像データSoは基準画像記憶部8
に格納され、測定状態での測定対象画像Sは測定画像記
憶部9に格納される。
に基準状態での測定対象1の画像データSoと測定対象
画像Sとの両者の画像データを比較して画像センサ部4
上での測定対象1の変位量xを求め、さらに光学倍率を
乗ずることで測定対象1の実変位を求める。
を示すフローチャートである。ステップSP1におい
て、測定対象1を基準位置に置いた時の画像を基準画像
Soとして基準画像記憶部8に格納するとともに基準範
囲も設定する。
対象1の画像を測定画像Sとして測定画像記憶部9に格
納する。
ーケンスには、対象物1の像を画像センサ面に結像させ
た状態で(シャッターを設けている場合にはシャッター
を開閉し)画像(光量)に比例した電荷を画像センサ部
4の内部に貯える工程と、内部クロックに同期して画像
センサ部4のデータを1画素ずつA/D変換してそれぞ
れの記憶部8,9に逐次格納することを含む。
準画像S0の基準画素区間部分を比較し、基準画像S0と
測定画像Sのずれ量xを計算する。
ソリュート測定かインクリメンタル測定かを判断する。
ここで、アブソリュート測定とは画面内で測定対象がど
う動くかを測定することを意味し、インクリメンタル測
定とは測定対象の画面を超える動きをサンプリング周期
毎の変位を積算していくことによって測定するというこ
とを意味する。
ップSP5において、光学倍率Aに基づいて変位量X=
A*xを計算する。そして、続くステップSP6におい
て、サンプリング周期Tに基づいて速度V=(X−
X')/Tを計算する。ここでX'は前回の変位量であ
る。
テップSP7において、光学倍率Aから、積算変位量X
=A*x+X'を計算する。続くステップSP8におい
て、サンプリング周期Tに基づいて速度V=(X−
X')/Tを計算する。そして、続くステップSP9に
おいて、測定画像記憶部9の内容を基準画像記憶部8に
基準画像として更新格納(代入)する。
タル測定の場合も、ステップSP10において、計算結
果として得た変位量Xを次回の計算に用いるX'として
格納する。
測定対象が画面からはみ出るほど大きく変位した場合で
あっても測定周期毎の変位を積算することで測定でき
る。また、アブソリュート測定によれば、変位測定範囲
は画面内に制限されるものの、積算に伴う誤差のない高
精度測定が行える。
を表示するとともに、D/A変換して外部に出力する。
処理が完了した否かを判断し、完了であれば全体の処理
を終了し、未了であればステップSP2以降の処理を完
了になるまで繰り返して実行する。
徴がなかったり、非常に凹凸が激しい場合には、画像セ
ンサの後段の(デジタル)処理として、隣接画素間の微
分(差分)演算や各種フィルタ演算、リニアライズなど
の公知の演算処理を施した後に対象物体の特徴を抽出し
て変位量xの測定演算を施すことで、より汎用性、確度
(再現性)を向上させることができる。
は、画像工学分野でよく用いられる最短距離法や相互相
関法などのパターンマッチング演算を用いる。
て、「式(1)または(2)に示す積算誤差量が最も少
ない」という基準を用いる。本方法によるx推定手順
は、次のようになる。 1)τを0からN−Mまで変化させ、その都度R1(τ),
R2(τ)を計算する。 2)計算結果に基づき、図6のようなτ−Rの関係図を
作成する。 3)τ―R図から、最も小さな値の誤差積算量を示すτ
を求める。この点がxとなる。
のみのR2(τ)に依る方が計算時間上有利である。
て、「式(3)の相互相関関数の値が最も大きい」とい
う基準を用いる。本方法によるx推定手順は、次のよう
になる。 1)τを0からN−Mまで変化させ、その都度式(3)
によりC(τ)を計算する。2)計算値に基づき図7のよ
うなτ−C(τ)関係図を作成する。 3)τ−C(τ)図から、最も大きな相関を示すτを求め
てxとする。
するため、サンプリングのタイミング毎に、 1)画像センサへの測定対象画像の取込み 2)画像データのA/D変換、記憶部への格納 3)基準画像の比較、測定画像の比較 を順次行う形で記載したが、機能ブロックと記憶部を2
系統設けて並列化駆動することにより、それぞれの処理
を同時に処理することができる。例えば、測定画像記憶
部を2つ(S,S')持つことで、基準画像とSを比較
しながら次のサンプリングの画像データをS'に格納す
ることができる。
理を前提にすれば、画像データ1画素のA/D変換時間
内に1回前のA/D結果と基準画像の全データの前述の
ような比較計算を終えることも可能である。
000画素の画像センサを用いた場合には、0.05%
of SPANの解像度を持つ変位測定装置が実現でき
る。
較演算に際して、以下に説明するいずれかまたは複数の
手法を適用することで、計算の高速化が図れる。 1)計算打切り 2)Coarse to Fine 法 3)予測演算
M×(N−M)回の差演算、絶対値(二乗)演算、積算
が必要となる。ここで、τに関する誤差積算演算を(i
を逐次増やしながら)行っていく過程で、積算値がある
閾値を越えた場合にはそれ以降の積算を打切るようにす
ることで、大幅に全体の計算量を減らすことができる。
閾値の選択方法如何では最低値が検出されない場合があ
るが、以下の選択方法によれば、その問題は回避され
る。
演算を行う。 b)次のτ1については、a)の積算値を閾値として打
切り処置を行う。 c)次のτ2については、b)の積算値<b)の閾値→
c)の閾値としてb)の積算値を用いる。b)の積算値
>b)の閾値→c)の閾値としてb)の閾値を用いる。
以後、c)を繰り返す。この方法は、同種の演算形態と
なる相互相関法へも適用可能である。
はなく、式(4)または(5)のような低解像度化の処
理をした画像S'(j)、S'0(j)について推定演算を行
って変位量x'を求めた後、S(i)、S0(i)の比較を変
位量x'近傍のみで行うことにより、全体としての計算
量を減らす。このような低解像度化を多段に実施するこ
とも可能である。
算を行う範囲をS(i)の全データ範囲とするのではな
く、前回の変位推定値から時刻tnにおける変位量xnを
予測し(x'nと記す)、その位置を中心とした微小範囲
(x'n±m)についてのみ変位推定演算を行うことによ
り、計算量を減ずる方法である。次ステップの変位量の
予測方法としては、式(6)(7)のように前回の変
位、速度を使う方法等が考えられ、また式(8)のよう
な一般化した式を用い、線形予測手法を用いて予測を行
うことも可能である。
を図10に示す。なお、図10の条件は、 画素数 : 1000画素、 基準画素範囲 : 500画素 使用アルゴリズム: 最短距離法(誤差絶対値積算式(1)適用) 元の計算量 : 「差の絶対値演算+積算」が25万回 とする。
とにより、基準画像と測定画像の比較演算時間を大幅に
短縮でき、相対的に測定サンプリング周波数を高くでき
て機械系の振動測定などの高速現象の測定が行える。
ない最短距離法を用いた場合には、非常に多くの計算量
を要する。図10の条件では2値の「差の絶対値演算」
および積算を25万回(=500×500)繰返すこと
になり、仮に「差の絶対値演算」の時間が1μsecとす
ると、全体で250msecもの計算時間が必要になる。こ
のため、変位の測定サンプリング周波数は数Hz程度と
低くなり、機械系の振動測定用途には不向きなものとな
っていた。
画像センサの画像出力処理のみならず、2次元画像セン
サの画像出力処理の高速処理にも有効である。
トの機能を有する信号処理部に市販の1次元センサとレ
ンズ(結像光学系)と照明系を組合せた構成を示した
が、製品形態はこれに限るものではなく、処理部のみを
一つの製品としたり、信号処理部を波形測定器等に組込
んだり、これら全てを一体の装置として構成したもので
あってもよい。
変位測定をすることで、回転体の回転数や回転角も測定
できる。この場合、回転体にターゲットシートやエンコ
ード板などの付加質量を取りつけることなく回転体自体
の画像データに基づいて回転体の回転数や回転角度を非
接触で測定でき、微小な回転体であっても付加質量によ
る損失を伴うことなく高精度に測定できる。
から、例えば自動車の速度を測定する速度計へも適用可
能である。
特定のターゲットなどの付加物を用いることなく非接触
測定を行うので測定対象が制限されることはなく、光学
系の選定により顕微鏡レベルの測定から構造物の測定ま
で、広範囲の測定対象の変位測定に適用できる。
図である。
トである。
Claims (9)
- 【請求項1】測定対象の基準位置の基準画像データを格
納する第1の記憶部と、 測定対象の測定位置の測定画像データを格納する第2の
記憶部と、 これら基準画像データと測定画像データに共通する注目
部分を抽出比較して基準画像と測定画像のずれ量を求
め、測定対象の変位量を算出する信号処理部、とで構成
されたことを特徴とする変位測定装置。 - 【請求項2】測定対象の画像信号を、1次元画像センサ
から出力することを特徴とする請求項1記載の変位測定
装置。 - 【請求項3】測定対象の変位量を、インクリメンタル形
式で測定することを特徴とする請求項1記載の変位測定
装置。 - 【請求項4】測定対象の変位量を、アブソリュート形式
で測定することを特徴とする請求項1記載の変位測定装
置。 - 【請求項5】測定対象として回転体の微小部分を測定す
ることにより、回転体の回転数と回転角度のいずれかを
測定することを特徴とする請求項1記載の変位測定装
置。 - 【請求項6】基準画像と測定画像のずれ量を求めるのに
あたり、画像の類似度を次のいずれかの式による積算誤
差量が最小になるものを基準とするとともに、その積算
誤差が所定の閾値を超えた時点で以降の積算を打ち切る
ことを特徴とする請求項1記載の変位測定装置。 【数1】 【数2】 - 【請求項7】基準画像と測定画像のずれ量を求めるのに
あたり、高分解能の原基準画像と原測定画像を低解像化
処理した画像に基づき概略のずれ量を求め、求めた概略
のずれ量の近傍で高分解能の原基準画像と原測定画像に
基づき精密なずれ量を求めることを特徴とする請求項1
記載の変位測定装置。 - 【請求項8】基準画像と測定画像のずれ量を求めるのに
あたり、前回の測定結果に基づいて予測した位置を含む
微小範囲の基準画像と測定画像について演算処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の変位測定装置。 - 【請求項9】基準画像と測定画像のずれ量を求めるのに
あたり、基準画像と測定画像の相互相関関数の値を用い
ることを特徴とする請求項1記載の変位測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000055857A JP2001241919A (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 変位測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241919A true JP2001241919A (ja) | 2001-09-07 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000055857A Withdrawn JP2001241919A (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 変位測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001241919A (ja) |
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-
2000
- 2000-03-01 JP JP2000055857A patent/JP2001241919A/ja not_active Withdrawn
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