JP2001241772A - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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JP2001241772A
JP2001241772A JP2000051573A JP2000051573A JP2001241772A JP 2001241772 A JP2001241772 A JP 2001241772A JP 2000051573 A JP2000051573 A JP 2000051573A JP 2000051573 A JP2000051573 A JP 2000051573A JP 2001241772 A JP2001241772 A JP 2001241772A
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heat exchange
spiral
heat storage
heat transfer
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JP2000051573A
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English (en)
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Takao Kawachi
隆夫 河内
Sadanobu Owaki
定信 大脇
Hideo Hashimoto
英夫 橋本
Tetsuya Shinoda
哲也 篠田
Kota Ando
高大 安藤
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Energy Support Corp
Original Assignee
Energy Support Corp
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    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短時間に大量の熱を含んだ熱媒体を導出するこ
とができる蓄熱装置を提供する。 【解決手段】 内部に蓄熱材16を充填した容器本体1
2と、蓄熱材16を加熱するヒータ20と、容器本体1
2内に配設し、内部に水が流れると共に、蓄熱材16と
水との間で熱交換を行う伝熱管17とを備えた蓄熱装置
11において、伝熱管17は伝熱螺旋部17bを有し、
伝熱管17の伝熱導入部17aをその伝熱螺旋部17b
の内方へ通して配置する。こうすると、内部ケース13
内の蓄熱材16に蓄えられた熱を伝熱管17の水を介し
て導出する場合に、蓄熱材16全体の熱が一様に素早く
伝熱管17へ伝達できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比熱の大きな物質
に熱を蓄えておき、後でこの顕熱を利用する蓄熱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱装置を図を参照して説明する
と、図8に示すように、蓄熱装置71の内部ケース72
は、その全面を断熱材76にて覆われた状態で外部ケー
ス77内に収容されている。前記内部ケース72内には
伝熱管73及びヒータ74が配設されると共に、蓄熱材
75が充填されている。前記伝熱管73は、その導入部
73aが内部ケース72の内側壁を沿うように上方から
下方へ向けて配設されている。そして、前記導入部73
aの先端部には伝熱管本体部73bが螺旋を描きながら
上昇するように一体形成され、蓄熱材75における上面
付近まで来ると、上方に向け略垂直に延びる導出部73
cが一体形成されている。前記伝熱管本体部73bの内
方にはU字状の前記ヒータ74が配置されている。前記
導入部73a、導出部73c及びヒータ74の両端は、
内部ケース72、断熱材76及び外部ケース77を貫通
して外部に導出されている。
【0003】前記ヒータ74を通電発熱させると、蓄熱
材75は加熱されて蓄熱する。この状態で伝熱管73の
導入部73aから水を供給すると、この水は蓄熱材75
の熱により加熱され、蒸気となって伝熱管73の導出部
73cから噴出する。このようにして、蓄熱材75に蓄
えられた熱は外部に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記蓄熱装
置71においては、中央部付近の蓄熱材75と伝熱管7
3とは互いに遠い位置にあって離間している。このよう
に構成されていると、例えば、前記蓄熱装置71は、床
暖房等のように少量の熱量を時間をかけて蓄熱材75か
ら伝熱管73へ移行する場合に使用されるのならば問題
ない。
【0005】しかし、瞬間湯沸器等のように大量の熱量
を短時間で取り出そうとする場合には、蓄熱材75内に
まだ熱が蓄えられているにもかかわらず、導出部73c
から噴出する蒸気の温度は低下する。なぜならば、伝熱
管73とそれに隣接する蓄熱材75とは近い位置にある
ため、蓄熱材75から伝熱管73に早く熱が伝わる。し
かし、伝熱管73から遠い位置にあり、且つ熱を持って
いる蓄熱材75(特に中央部付近の蓄熱材75)から伝
熱管73付近の低温化した蓄熱材75へは早く熱が伝わ
らないためである。
【0006】このように、大量の熱量を短時間で取り出
そうとした場合、伝熱管73から遠い位置にある蓄熱材
75には熱が多く残り、近い位置にある蓄熱材75には
熱がほとんど残らないといった不均一な状態となる。こ
のため、従来は短時間で大量の熱量を取り出すことがで
きない問題があった。
【0007】従って、本発明はこのような事情に鑑みて
なされたものであって、その目的は、短時間に大量の熱
を含んだ熱媒体を導出することができる蓄熱装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、内部に蓄熱材を充填した
容器本体と、蓄熱材を加熱する加熱手段と、容器本体内
に配設し、内部に熱媒体が流れると共に、蓄熱材と熱媒
体との間で熱交換を行う熱交換手段とを備えた蓄熱装置
において、前記熱交換手段には少なくとも螺旋状の熱交
換螺旋部と、熱交換螺旋部に熱媒体を導入する熱交換導
入部と、熱交換螺旋部からの熱媒体を導出する熱交換導
出部を有するように形成し、前記熱交換手段の熱交換導
入部又は熱交換導出部を前記熱交換螺旋部の内方に配置
したことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記加熱手段には少なくとも螺旋状の加熱螺旋部を
有するように形成したことを要旨とする。請求項3に記
載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記熱交
換導入部又は熱交換導出部は、前記熱交換螺旋部の略旋
回中心軸上に配置したことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項において、前記加熱手段は前
記熱交換手段に対して近接して配置したことを要旨とす
る。請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の
うちいずれか1項において、前記熱交換導入部又は前記
熱交換導出部を熱交換螺旋部より小径の螺旋状に形成し
たことを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のうちいずれか1項において、前記熱交換導入部
又は前記熱交換導出部を熱交換螺旋部の略旋回中心軸に
沿って配置し、前記熱交換螺旋部よりも内方に位置する
とともに、熱交換螺旋部の略旋回中心軸から所定半径を
有する円筒状の第1空間の容積をV1とし、前記第1空
間の外周から、周壁が前記熱交換螺旋部におけるそれぞ
れの管の軸心をとおるように想定した仮想筒体までの第
2空間の容積をV2とし、前記仮想筒体の外周から容器
本体内側壁までの第3空間の容積をV3とし、且つ蓄熱
材内に位置する前記熱交換導入部又は前記熱交換導出部
の表面積をS1とし、前記仮想筒体から求心方向側にお
ける熱交換螺旋部の表面積をS2とし、前記仮想筒体か
ら放射方向側における熱交換螺旋部の表面積をS3とし
たとき、下記の条件式を満足することを要旨とする。
【0012】V1/S1=V2/S2=V3/S3 請求項7に記載の発明は、内部に蓄熱材を充填した容器
本体と、蓄熱材を加熱する加熱手段と、容器本体内に配
設し、内部に熱媒体が流れると共に、蓄熱材と熱媒体と
の間で熱交換を行う熱交換手段とを備え、前記熱交換手
段には、少なくとも螺旋状の熱交換螺旋部を形成し、周
壁が前記熱交換螺旋部におけるそれぞれの管の軸心をと
おる仮想筒体を想定し、その仮想筒体より求心方向の第
4空間の容積をY1とし、前記仮想筒体の外周から容器
本体内側壁までの第5空間の容積をY2とし、且つ前記
仮想筒体から求心方向側における熱交換螺旋部の表面積
をA1とし、前記仮想筒体から放射方向側における熱交
換螺旋部の表面積をA2としたとき、下記の条件式を満
足することを要旨とする。
【0013】Y1/A1=Y2/A2 (作用)従って、請求項1〜6に記載の発明において
は、蓄熱材が蓄熱状態の時、熱交換導入部から熱媒体を
供給すると、その熱媒体は熱交換導入部又は熱交換導出
部を介して熱交換螺旋部の内方に位置する蓄熱材から熱
が供給される。加えて、前記熱媒体が熱交換螺旋部を流
通すると、その熱媒体は熱交換螺旋部の内方及び外方の
蓄熱材から熱が供給される。
【0014】請求項2に記載の発明においては、加熱螺
旋部にて蓄熱材が加熱される。請求項3に記載の発明に
おいては、熱交換導入部又は熱交換導出部のいずれの面
も相対する熱交換螺旋部までの距離が互いに同じとなる
ため、熱交換螺旋部の内方に位置する蓄熱材から熱交換
導入部又は熱交換導出部、及び熱交換螺旋部へ熱が偏り
なく供給される。
【0015】請求項4に記載の発明においては、熱交換
手段内の熱媒体は加熱手段から略直接的に熱が供給され
る。請求項5に記載の発明においては、熱交換導入部又
は熱交換導出部の表面積が、螺旋状を有さない熱交換導
入部又は熱交換導出部の表面積と比べて増加し、同熱交
換導入部又は熱交換導出部内の熱媒体に対して多く熱が
供給される。
【0016】請求項6に記載の発明においては、第1空
間内の蓄熱材の熱は、表面積S1を有する熱交換導入部
又は熱交換導出部を介して、その内部の熱媒体に伝達さ
れる。第2空間内の蓄熱材の熱は、熱交換螺旋部の表面
積S2を有する部位を介して、熱交換螺旋部内の熱媒体
に伝熱される。第3空間内の蓄熱材の熱は、熱交換螺旋
部の表面積S3を有する部位を介して、熱交換螺旋部内
の熱媒体に伝達される。
【0017】上記条件式は、第1空間乃至第3空間にそ
れぞれ相対する熱交換導入部又は熱交換導出部、及び熱
交換螺旋部の各部の単位面積当たりの熱容量を互いに等
しくするようにしたことを意味している。このことか
ら、各空間内に配置した蓄熱材に蓄熱した熱を、対応す
る熱交換導入部又は熱交換導出部、及び熱交換螺旋部の
各部において、効率よく熱交換することになる。
【0018】請求項7に記載の発明においては、第4空
間内の蓄熱材の熱は、熱交換螺旋部の表面積A1を有す
る部位を介して、熱交換螺旋部内の熱媒体に伝熱され
る。第5空間内の蓄熱材の熱は熱交換螺旋部の表面積A
2を有する部位を介して、熱交換螺旋部内の熱媒体に伝
達される。
【0019】上記条件式は、第4空間乃至第5空間にそ
れぞれ相対する熱交換螺旋部の前記放射方向側及び求心
方向側の各部位の単位面積当たりの熱容量を互いに等し
くするようにしたことを意味している。このことから、
各空間内に配置した蓄熱材に蓄熱した熱を、対応する熱
交換螺旋部の前記各部において、効率よく熱交換するこ
とになる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
蓄熱装置に具体化した第1実施形態を図1,2に従って
説明する。
【0021】図1に示すように、蓄熱装置11を構成す
る容器本体12は、ステンレス製の内部ケース13及び
外部ケース14からなり、全体が有底有蓋の円筒状をな
す二重壁構造に形成されている。内部ケース13はその
全面がケイ酸カルシウム等の断熱材15にて覆われた状
態で、外部ケース14内に収容されている。
【0022】前記内部ケース13内には熱を蓄えるため
の蓄熱材16が充填されており、同蓄熱材16の上面と
内部ケース13との間には所定の空隙Eが設けられてい
る。前記蓄熱材16は、固体のマグネシア(酸化マグネ
シウム)と、蓄熱温度域で液体化する硝酸塩(硝酸ナト
リウム、亜硫酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の混合
物)とから構成されている。
【0023】前記内部ケース13内には熱交換手段とし
ての伝熱管17が螺旋状に配設されている。前記伝熱管
17は、熱交換導入部としての伝熱導入部17a、熱交
換螺旋部としての伝熱螺旋部17b及び熱交換導出部と
しての伝熱導出部17cとから構成されている。前記伝
熱導入部17aは内部ケース13の略中心において上下
方向に位置し、ステンレス製のスリーブ18を介して両
ケース13,14の上側壁を貫通するように外部に導出
されている。
【0024】前記伝熱導入部17aの下端部は内部ケー
ス13の底部付近まで延設されている。前記伝熱導入部
17aの下端部から上方に向け螺旋を描く伝熱螺旋部1
7bが一体形成され、その伝熱螺旋部17bの上端部か
ら伝熱導出部17cが一体形成されている。前記伝熱導
出部17cはステンレス製のスリーブ19を介して両ケ
ース13,14の上側壁を貫通するように外部に導出さ
れている。即ち、伝熱導入部17aは、伝熱螺旋部17
bの略旋回中心軸m上に配置されている。
【0025】また、内部ケース13内には加熱手段とし
てのヒータ20が伝熱管17に近接するように配置され
ている。前記ヒータ20は、加熱手段の一端部としての
ヒータ導入部20a、加熱螺旋部としてのヒータ螺旋部
20b、ヒータ導出部20cとから構成されている。前
記ヒータ導入部20aは内部ケース13内の略中央に位
置し、ステンレス製のスリーブ21を介して両ケース1
3,14の上側壁を貫通するように外部に導出されてい
る。前記ヒータ導入部20aの下端部は内部ケース13
の底部付近まで延設されている。前記ヒータ導入部20
aの下端部から上方に向け螺旋を描くヒータ螺旋部20
bが一体形成され、そのヒータ螺旋部20bの上端部か
らヒータ導出部20cが一体形成されている。前記ヒー
タ導出部20cはステンレス製のスリーブ22を介して
両ケース13,14の上側壁を貫通するように外部に導
出されている。
【0026】本実施形態では、前記ヒータ螺旋部20b
における管の間隔ピッチは、伝熱螺旋部17bにおける
管の間隔ピッチの二倍に形成されている。同ヒータ螺旋
部20bは伝熱螺旋部17bよりやや内方において近接
するように、且つ上部、下部、中央部の一部がそれぞれ
上方になるように配置されている。
【0027】ここで、伝熱管17の伝熱導入部17a及
び伝熱螺旋部17bの表面積と、伝熱導入部17a及び
伝熱螺旋部17bの配置空間との関係について説明す
る。蓄熱材16の上面から内部ケース13の底面までの
間において、伝熱螺旋部17bの略旋回中心軸mを中心
にして所定半径を有する円筒状の仮想小筒体T1を想定
し、周壁が前記伝熱螺旋部17bにおけるそれぞれの管
の軸心をとおる仮想筒体としての仮想大筒体T2を想定
する。このとき仮想小筒体T1は仮想大筒体T2よりも
内方に位置する。
【0028】そして、仮想小筒体T1内の空間(第1空
間)の容積をV1、仮想大筒体T2内の空間から仮想小
筒体T1内の空間を除いた空間(第2空間)の容積をV
2とする。又、蓄熱材16の上面から内部ケース13の
底面までにおける内部ケース13内の空間から仮想大筒
体T2内の全空間を除いた空間(第3空間)の容積をV
3とする。又、蓄熱材16内に位置する前記伝熱導入部
17aの表面積をS1、仮想大筒体T2から求心方向側
における伝熱螺旋部17bの表面積(内側半分の表面
積)をS2、仮想大筒体T2から放射方向側における伝
熱螺旋部17bの表面積(外側半分の表面積)をS3と
する。
【0029】本実施形態では、前記のように想定した第
1空間乃至第3空間にそれぞれ相対する伝熱導入部17
a、及び伝熱螺旋部17bの各部の単位面積当たりの熱
容量を互いに等しくするようにしている。
【0030】蓄熱材16の比熱をc、蓄熱材16の密度
をρとすると、第1空間内における蓄熱可能な熱容量は
(c×ρ×V1)、第2空間内における蓄熱可能な熱容
量は(c×ρ×V2)、第3空間内における蓄熱可能な
熱容量は(c×ρ×V3)となる。なお、蓄熱材16は
多成分であるため、上記比熱c、密度ρはそれぞれ見か
け上の比熱、密度を意味する。
【0031】そして、蓄熱材16内に位置する伝熱導入
部17aの表面積S1における単位面積当たりの熱容量
は(c×ρ×V1)/S1、仮想大筒体T2から求心方
向側の伝熱螺旋部17bの表面積S2における単位面積
当たりの熱容量は(c×ρ×V2)/S2、仮想大筒体
T2から放射方向側の伝熱螺旋部17bの表面積S3に
おける単位面積当たりの熱容量は(c×ρ×V3)/S
3となる。
【0032】本実施形態では、第1空間、第2空間及び
第3空間にそれぞれ相対する伝熱導入部17a、及び伝
熱螺旋部17bの各部の単位面積当たりの熱容量を互い
に等しくするため、下記の条件式を成立させている。
【0033】(c×ρ×V1)/S1=(c×ρ×V
2)/S2=(c×ρ×V3)/S3 即ち、 V1/S1=V2/S2=V3/S3………(1) といった条件式(1)を満足するように、伝熱導入部1
7a、伝熱螺旋部17bの内部ケース13に対する相対
位置を設定している。
【0034】次に、上記のように構成された蓄熱装置1
1の作用について説明する。前記ヒータ20を通電発熱
させると、内部ケース13内の蓄熱材16全体がヒータ
導入部20a、ヒータ螺旋部20b及びヒータ導出部2
0cにて均一に加熱蓄熱される。なお、ここで言う均一
とは、従来の蓄熱装置71のヒータ74による蓄熱材7
5の加熱蓄熱と比較して全体がより均一になるとの意味
である。そして、蓄熱材16が所定の蓄熱温度に達する
と、硝酸塩は融解し、マグネシア相互の隙間が充填され
る。
【0035】この状態で、伝熱管17の伝熱導入部17
aから熱媒体(本実施形態においては水)を供給する
と、水には伝熱導入部17aの表面積S1を有する部位
を介して第1空間内の蓄熱材16から熱が伝達される。
さらに、水が伝熱螺旋部17bを流れると、その水には
伝熱螺旋部17bの表面積S2及び表面積S3を有する
部位を介して、第2空間内及び第3空間内の蓄熱材16
から熱が伝達される。
【0036】上記の作用は、条件式(1)を満足するも
とで行われ、且つ伝熱導入部17aは伝熱螺旋部17b
の略旋回中心軸mに配置されている。この結果、内部ケ
ース13内のどの位置にある蓄熱材16でも、従来に比
し、伝熱導入部17a、伝熱螺旋部17bに対して遠い
位置にならないため、蓄熱材16に蓄熱された熱が一様
に素早く伝熱管17へ伝達される。また、伝熱管17と
ヒータ20とが近接して配置されているため、伝熱管1
7内の水はヒータ20から略直接的に熱が伝達される。
【0037】従って、上記第1実施形態の蓄熱装置11
によれば、以下の効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、伝熱螺旋部17bの略旋回中心
軸mに伝熱導入部17aを配置した。そのため、従来技
術の蓄熱装置71に比べ内部ケース13内の蓄熱材16
に蓄えられた熱を、伝熱管17を介して導出する場合
に、内部ケース13内のどの位置ある蓄熱材16でも、
従来に比し、伝熱導入部17a、伝熱螺旋部17bに対
して遠い位置にならないため、蓄熱材16に蓄熱された
熱が一様に素早く伝熱管17へ伝達できる。従って、短
時間に大量の熱を含んだ蒸気を伝熱導出部17cから導
出することができる。
【0038】(2)本実施形態では、ヒータ20には螺
旋状のヒータ螺旋部20bを設けて発熱面積を広くして
いる。従って、従来の蓄熱装置71の単にU字状に形成
したヒータ74に比べて、ヒータ20に接触して加熱さ
れる蓄熱材16の対象域を広範囲にすることができ、均
一に加熱することができる。
【0039】(3)本実施形態では、伝熱管17とヒー
タ20とを近接するように配置した。そのため、伝熱管
17内の水はヒータ20から略直接的に熱が伝達され
る。従って、たとえ蓄熱材16に熱が蓄えられていない
場合でも、ヒータ20を通電発熱するだけで伝熱管17
内の水にヒータ20の熱を伝達することができる。
【0040】(4)本実施形態では、前記条件式(1)
を満足するようにして、伝熱導入部17a、伝熱螺旋部
17bを配置した。即ち、伝熱導入部17aの表面積S
1、及び伝熱螺旋部17bの表面積S2,S3に対する
単位面積当たりの熱容量をそれぞれ等しくした。この結
果、内部ケース13内の蓄熱材16に蓄えられた熱を伝
熱管17内の水を介して導出する場合に、蓄熱している
部分が偏在することが少なくなる。従って、内部ケース
13内の蓄熱材16に蓄えられた熱を効率よく、伝熱管
17内の水に伝達することができる。
【0041】(5)本実施形態では、前記ヒータ螺旋部
20bにおける管の間隔ピッチを、伝熱螺旋部17bの
管の間隔ピッチの二倍に形成した。従って、ヒータ20
の全長を伝熱管17の全長に比べて短くつつ、伝熱管1
7と近接配置することができる。又、ヒータ20の全長
を伝熱管17の全長に比べて短くすることにより、その
分だけ内部ケース13内に蓄熱材16を多く充填するこ
とができる。 (第2実施形態)第2実施形態を図3,4に従って説明
する。なお、第2実施形態を含む、以下の各実施形態の
蓄熱装置は、前記第1実施形態の蓄熱装置11を変更し
たものであり、前記第1実施形態と同様の構成について
は、同一符号を付すと共に、その詳細な説明を省略し、
異なるところのみを説明する。
【0042】図3,4に示すように、本実施形態の蓄熱
装置25では、ヒータ20のヒータ導入部20aが伝熱
螺旋部17bの図示しない略旋回中心軸m上に配置され
ている。本実施形態では伝熱管17は、熱交換導入部と
しての伝熱導入部17d、伝熱螺旋部17b及び伝熱導
出部17cとから構成されている。前記伝熱導入部17
dは、前記ヒータ導入部20aに近接するように螺旋を
描きながら配置されている。
【0043】本実施形態では伝熱導入部17dが螺旋状
に形成され、前記第1実施形態の伝熱導入部17aに比
べ、蓄熱材16内に位置する伝熱導入部17aの表面積
S1の表面積が増加している。
【0044】そして、本実施形態においては、前記第1
実施形態と同様に条件式(1)を満足するべく、伝熱螺
旋部17b及びヒータ螺旋部20bの螺旋直径を若干長
く形成することにより、表面積S2,S3の表面積を調
整している。
【0045】そして、本実施形態の蓄熱装置25におい
ては、前記第1実施形態の(1)〜(5)と同様の作用
効果を奏すると共に、以下の効果を奏する。 (1)本実施形態では、伝熱螺旋部17bの略旋回中心
軸mにヒータ導入部20aを配置し、そのヒータ導入部
20aの周りを近接するように螺旋状の伝熱導入部17
dを配置した。そのため、前記第1実施形態の伝熱導入
部17aと比べ、本実施形態の伝熱導入部17dは蓄熱
材16内に位置する表面積が増加し、その分だけ蓄熱材
16と伝熱導入部17d内の水との熱交換をより多く行
うことができる。従って、短時間により一層、大量の熱
を含んだ蒸気を伝熱導出部17cから導出することがで
きる。 (第3実施形態)第3実施形態を図5,6に従って説明
する。
【0046】本実施形態の蓄熱装置31は、伝熱管17
及びヒータ20の構成が異なっている。即ち、伝熱管1
7は、第1実施形態の伝熱導入部17aの代わりに、伝
熱螺旋部17bの下部に対して、伝熱導入部17eが連
結されている。同伝熱導入部17eはステンレス製のス
リーブ33を介して両ケース13,14の下部側壁に貫
通配置され、外部に導出されている。従って、本実施形
態では、熱交換手段を構成している伝熱管17におい
て、伝熱導入部17eが熱交換導入部に相当している。
【0047】又、ヒータ20は、第1実施形態のヒータ
導入部20aの代わりに、ヒータ螺旋部20bの下部に
対して、ヒータ導入部20dが連結されている。同ヒー
タ導入部20dはステンレス製のスリーブ36を介して
両ケース13,14の下部側壁に貫通配置され、外部に
導出されている。
【0048】次に、本実施形態における伝熱管17の伝
熱螺旋部17bの表面積と、伝熱螺旋部17bの配置空
間との関係を説明する。蓄熱材16の上面から内部ケー
ス13の底面までの間において、周壁が前記伝熱螺旋部
17bにおけるそれぞれの管の軸心をとおる仮想筒体K
を想定する。
【0049】そして、仮想筒体Kより求心方向の空間
(第4空間)の容積をY1、仮想筒体Kの外周から内部
ケース13内側壁までの空間(第5空間)の容積をY
2、仮想筒体Kから求心方向側における伝熱螺旋部17
bの表面積(内側半分の表面積)をA1、仮想筒体Kか
ら放射方向側における伝熱螺旋部17bの表面積(外側
半分の表面積)をA2とする。
【0050】本実施形態では、前記のように想定した第
4空間及び第5空間にそれぞれ相対する伝熱螺旋部17
bの求心方向側及び放射方向側の各部の単位面積当たり
の熱容量を互いに等しくするようにしている。
【0051】ここで、第4空間内における蓄熱可能な熱
容量は(c×ρ×Y1)、第5空間内における蓄熱可能
な熱容量は(c×ρ×Y2)となる。
【0052】そして、仮想筒体Kから求心方向側におけ
る伝熱螺旋部17bの表面積A1における単位面積当た
りの熱容量は(c×ρ×Y1)/A1、仮想筒体Kから
放射方向側における伝熱螺旋部17bの表面積A2にお
ける単位面積当たりの熱容量は(c×ρ×Y2)/A2
となる。
【0053】本実施形態では、第4空間及び第5空間に
それぞれ相対する伝熱螺旋部17bの各部の単位面積当
たりの熱容量を互いに等しくするため、下記の式を成立
させている。
【0054】 (c×ρ×Y1)/A1=(c×ρ×Y2)/A2 即ち、 Y1/A1=Y2/A2………(2) といった条件式(2)を満足するように、伝熱螺旋部1
7bの内部ケース13に対する相対位置を設定してい
る。
【0055】次に、前記第3実施形態のように構成され
た蓄熱装置31の作用について説明する。蓄熱装置31
内が均一に蓄熱された状態で、伝熱管17の伝熱導入部
17aから水を供給すると、伝熱螺旋部17bにおい
て、その水には伝熱螺旋部17bの表面積A1及び表面
積A2を有する部位を介して第4空間内及び第5空間内
の蓄熱材16から熱が伝達される。
【0056】上記の作用は、条件式(2)を満足するも
とで行われ、内部ケース13内のどの位置ある蓄熱材1
6でも、従来に比し、伝熱螺旋部17bに対して遠い位
置にならないため、蓄熱材16に蓄熱された熱が一様に
素早く伝熱管17へ伝達される。
【0057】従って、上記第3実施形態の蓄熱装置31
によれば、前記第1実施形態の(2)、(3)、(5)
と同様の効果を奏すると共に、以下の効果を得ることが
できる。
【0058】(1)本実施形態では、条件式(2)を満
足するようにして、伝熱螺旋部17bを配置した。即
ち、伝熱螺旋部17bの表面積A1及び表面積A2に対
する単位面積当たりの熱容量をそれぞれ等しくした。そ
のため、内部ケース13内の蓄熱材16に蓄えられた熱
を伝熱管17内の水を介して導出する場合に、蓄熱して
いる部分が偏在することが少なくなる。従って、内部ケ
ース13内の蓄熱材16に蓄えられた熱を効率よく、伝
熱管17内の水に伝達することができる。
【0059】なお、上記各実施形態は以下のような他の
実施形態に変更して具体化してもよい。 ・前記第1,2実施形態の構成中、ヒータ導入部20a
を伝熱螺旋部17bより小径の螺旋状に形成してもよ
い。又、ヒータ導入部20aの代わりに、ヒータ導出部
20cを加熱手段の一端部とし、ヒータ導入部20aを
伝熱螺旋部17bより小径の螺旋状に形成してもよい。
【0060】・前記第1,2実施形態の構成中、伝熱導
入部17a及び伝熱導入部17dを熱交換導出部とし、
伝熱導出部17cを熱交換導入部としてもよい。 ・前記各実施形態では、ヒータ20を伝熱管17に対し
て近接して配置していたが、これに限らず接触させて配
置してもよい。このように構成すると、伝熱管17内の
水はヒータ20から直接的に熱が伝達される。従って、
たとえ蓄熱材16に熱が蓄えられていない状態の場合で
も、ヒータ20を通電発熱するだけで伝熱管17内の水
に熱をより一層効率よく伝達することができる。
【0061】・前記各実施形態では、ヒータ螺旋部20
bにおける管の間隔ピッチは、伝熱螺旋部17bにおけ
る管の間隔ピッチの二倍に形成していたが、伝熱螺旋部
17bの前記間隔ピッチを二倍に限らず三倍及び四倍な
ど他の間隔ピッチに変更してもよい。
【0062】・前記各実施形態の構成中、ヒータ螺旋部
20bを伝熱螺旋部17bの外方に配置してもよい。 ・前記第1実施形態の構成中、図7に示すように、ヒー
タ20を従来技術と同様にU字状のヒータ74に変更す
るのみで、他は同じ構成としてもよい。なお、このよう
に変更した構成を同様に前記第2,3実施形態に具体化
してもよい。
【0063】次に、上記各実施形態及び他の実施形態か
ら把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想に
ついて、それらの効果と共に以下に記載する。 (イ) 熱交換螺旋部及び加熱螺旋部の内方を通る加熱
手段の一端部を前記熱交換螺旋部より小径の螺旋状に形
成したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちい
ずれか1項に記載の蓄熱装置。このように構成すると、
熱交換螺旋部の内方の蓄熱材に対する加熱手段の加熱を
より一層効率よく行うことができる。
【0064】(ロ) 前記加熱手段の加熱螺旋部におけ
る管の間隔ピッチは、前記熱交換手段の熱交換螺旋部に
おける管の間隔ピッチの二倍に形成されていることを特
徴とする請求項1乃至請求項7、(イ)のうちいずれか
1項に記載の蓄熱装置。このように構成すると、加熱手
段の全長を熱交換手段の全長に比べて短くしつつ、熱交
換手段と近接配置することができる。また、加熱手段の
全長を熱交換手段の全長に比べて減らすことにより、そ
の分だけ容器本体内に蓄熱材を多く充填することができ
る。
【0065】(ハ) 前記加熱手段は前記熱交換手段に
対して接触して配置したことを特徴とする請求項1乃至
請求項3、請求項5乃至請求項7、(イ)、(ロ)のう
ちいずれか1項に記載の蓄熱装置。このように構成する
と、熱交換手段内の熱媒体は、加熱手段から直接的に熱
の伝達を受けることができる。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜6に記載の発明によれば、熱
交換螺旋部の内方の蓄熱材と熱交換手段内の熱媒体との
熱交換を効率よく行うことができるため、短時間に大量
の熱を含んだ熱媒体を導出することができる。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、加熱手段
にて蓄熱材を効率よく加熱することができ、且つ蓄熱材
に均一に熱を蓄えることができる。請求項3に記載の発
明によれば、熱交換螺旋部の内方の蓄熱材と熱交換手段
内の熱媒体との熱交換をより一層効率よく行うことがで
きる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、熱交換手
段内の熱媒体は、加熱手段から略直接的に熱の伝達を受
けることができる。請求項5に記載の発明によれば、熱
交換螺旋部の内方の蓄熱材と熱交換手段内の熱媒体との
熱交換をより一層効率よく行うことができる。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、本体容器
内の蓄熱材に蓄えられた熱を偏り無く熱交換手段の熱媒
体へ伝達することができる。請求項7に記載の発明によ
れば、本体容器内の蓄熱材に蓄えられた熱を偏り無く熱
交換手段内の熱媒体へ伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における蓄熱装置の側断面図。
【図2】 図1におけるA−A線断面図。
【図3】 第2実施形態における蓄熱装置の側断面図。
【図4】 図3におけるB−B線断面図。
【図5】 第3実施形態における蓄熱装置の側断面図。
【図6】 図5におけるC−C線断面図。
【図7】 他の実施形態における蓄熱装置の側断面図。
【図8】 従来技術における蓄熱装置の側断面図。
【符号の説明】 11…蓄熱装置、12…容器本体、16…蓄熱材、17
…熱交換手段としての伝熱管、17a…熱交換導入部と
しての伝熱導入部、17b…熱交換螺旋部としての伝熱
螺旋部、17c…熱交換導出部としての伝熱導出部、1
7d…熱交換導入部としての伝熱導入部、17e…熱交
換導入部としての伝熱導入部、20…加熱手段としての
ヒータ、20b…加熱螺旋部としてのヒータ螺旋部、2
5…蓄熱装置、31…蓄熱装置、A1…表面積、A2…
表面積、K…仮想筒体、m…旋回中心軸、S1…表面
積、S2…表面積、S3…表面積、T2…仮想筒体とし
ての仮想大筒体、V1…容積、V2…容積、V3…容
積、Y1…容積、Y2…容積。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 英夫 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 篠田 哲也 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内 (72)発明者 安藤 高大 愛知県犬山市字上小針1番地 エナジーサ ポート 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に蓄熱材を充填した容器本体と、 蓄熱材を加熱する加熱手段と、 容器本体内に配設し、内部に熱媒体が流れると共に、蓄
    熱材と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換手段とを備え
    た蓄熱装置において、 前記熱交換手段には少なくとも螺旋状の熱交換螺旋部
    と、熱交換螺旋部に熱媒体を導入する熱交換導入部と、
    熱交換螺旋部からの熱媒体を導出する熱交換導出部を有
    するように形成し、前記熱交換手段の熱交換導入部又は
    熱交換導出部を前記熱交換螺旋部の内方に配置したこと
    を特徴とする蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段には少なくとも螺旋状の加
    熱螺旋部を有するように形成したことを特徴とする請求
    項1に記載の蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換導入部又は熱交換導出部は、
    前記熱交換螺旋部の略旋回中心軸上に配置したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は前記熱交換手段に対して
    近接して配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のうちいずれか1項に記載の蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 前記熱交換導入部又は前記熱交換導出部
    を熱交換螺旋部より小径の螺旋状に形成したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載
    の蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 前記熱交換導入部又は前記熱交換導出部
    を熱交換螺旋部の略旋回中心軸に沿って配置し、前記熱
    交換螺旋部よりも内方に位置するとともに、熱交換螺旋
    部の略旋回中心軸から所定半径を有する円筒状の第1空
    間の容積をV1とし、 前記第1空間の外周から、周壁が前記熱交換螺旋部にお
    けるそれぞれの管の軸心をとおるように想定した仮想筒
    体までの第2空間の容積をV2とし、 前記仮想筒体の外周から容器本体内側壁までの第3空間
    の容積をV3とし、 且つ蓄熱材内に位置する前記熱交換導入部又は前記熱交
    換導出部の表面積をS1とし、 前記仮想筒体から求心方向側における熱交換螺旋部の表
    面積をS2とし、 前記仮想筒体から放射方向側における熱交換螺旋部の表
    面積をS3としたとき、下記の条件式を満足することを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に
    記載の蓄熱装置。 V1/S1=V2/S2=V3/S3
  7. 【請求項7】 内部に蓄熱材を充填した容器本体と、 蓄熱材を加熱する加熱手段と、 容器本体内に配設し、内部に熱媒体が流れると共に、蓄
    熱材と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換手段とを備
    え、 前記熱交換手段には、少なくとも螺旋状の熱交換螺旋部
    を形成し、周壁が前記熱交換螺旋部におけるそれぞれの
    管の軸心をとおる仮想筒体を想定し、 その仮想筒体より求心方向の第4空間の容積をY1と
    し、 前記仮想筒体の外周から容器本体内側壁までの第5空間
    の容積をY2とし、 且つ前記仮想筒体から求心方向側における熱交換螺旋部
    の表面積をA1とし、 前記仮想筒体から放射方向側における熱交換螺旋部の表
    面積をA2としたとき、下記の条件式を満足することを
    特徴とする蓄熱装置。 Y1/A1=Y2/A2
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