JP2001236681A - 光ピックアップおよびその製造方法 - Google Patents

光ピックアップおよびその製造方法

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JP2001236681A
JP2001236681A JP2000046926A JP2000046926A JP2001236681A JP 2001236681 A JP2001236681 A JP 2001236681A JP 2000046926 A JP2000046926 A JP 2000046926A JP 2000046926 A JP2000046926 A JP 2000046926A JP 2001236681 A JP2001236681 A JP 2001236681A
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optical pickup
holding means
objective lens
mirror
storage container
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JP2000046926A
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English (en)
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Kazuhiko Yamanaka
一彦 山中
Kazutoshi Onozawa
和利 小野澤
Shinichi Ijima
新一 井島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップの光学系の部品点数を少なく
し、光軸調整の回数を少なくする。 【解決手段】 光ピックアップがアクチュエータ部とミ
ラー構成部の2点から成り、アクチュエータ部は対物レ
ンズが固定された対物レンズ保持手段と、受発光素子が
収納された受発光素子収納容器と弾性支持部材の3つが
一体成型されることにより作製され、ミラー構成部には
2つの立ち上げミラーが固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)や再生用CD(CD−ROM)、デジタルビ
デオディスク(DVD)等の光ディスクの記録や再生を
行う光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(以下P
Cという)に関するハードディスクやメモリ等の記憶装
置の大容量化にともない、光ディスクや光磁気ディスク
等の大容量記録媒体の重要性が増し、さらなる大容量化
へ向けて開発が進められている。一方で、PCのモバイ
ル化も進んでおり、CD−ROM、記録再生用DVD
(DVD−RAM)、ミニディスク(MD)等の光ディ
スク、光磁気ディスクの記録および再生装置の小型化、
軽量化および低コスト化の要望も強い。従って、光ディ
スク、光磁気ディスクの記録および再生装置の基幹部品
である光ピックアップについても、部品点数が少なく小
型に構成できる構造の開発が進められている。
【0003】以下に図13を用いて従来の光ピックアッ
プについて説明する。半導体レーザ素子(図示せず)と
受光素子(図示せず)が集積化された受発光素子200
は収納容器210に収納されており、さらにダスト等か
ら受発光素子200を保護するために収納容器210の
表面はカバーガラス211で覆われている。受発光素子
200の半導体レーザ素子は端子212から信号を供給
されることによりレーザ光を出射し、半導体レーザ素子
からほぼ垂直方向に出射されたレーザ光は光学基台22
0に設置されている第1の立ち上げミラー201により
ほぼ水平方向に反射され、コリメータレンズ202によ
り拡がり角を調整されたのち、第2の立ち上げミラー2
03により再びほぼ垂直方向に反射され、対物レンズ2
04により光記録媒体205の所定の場所に集束され
る。光記録媒体205で反射された反射光は、再び対物
レンズ204、第2の立ち上げミラー203、コリメー
タレンズ202、第1の立ち上げミラー201を通り受
発光素子200の受光素子へ導かれる。
【0004】このとき、対物レンズ204は対物レンズ
保持手段226で保持されており、対物レンズ保持手段
226は可動な弾性支持部材225により弾性支持部材
保持手段224に固定されており、弾性支持部材保持手
段224は光学基台220に固定されている。対物レン
ズ保持手段226にはトラッキングコイル228とフォ
ーカスコイル227が、光学基台220に設置されたヨ
ーク222に固定されたマグネット223と所定の間隔
を保持して設置されている。トラッキングコイル228
とフォーカスコイル227には所定の電流変化が与えら
れ、電磁力により対物レンズ保持手段226が光記録媒
体205のフォーカス方向やトラック方向に移動するこ
とにより、レーザ光が光記録媒体205の所定の位置に
集束されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記に示す従来の光ピ
ックアップにおいては、半導体レーザ素子からのレーザ
光を光記録媒体205の所定の位置に集束させ、かつ光
記録媒体205からの反射光を受発光素子200の受光
素子に導くためには、コイルに電流変化が与えられてい
ない初期状態において、光ピックアップの光学系部品の
光軸が一意に合っていなければならない。このため、従
来の光ピックアップにおいては以下の(a)〜(e)に
示す方法と(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)の順序で、光学系部品の位置調整と接合が行われ
る。
【0006】(a)光学基台220に第1の立ち上げミ
ラー201を位置調整・接合する。
【0007】(b)光学基台220に第2の立ち上げミ
ラー203を位置調整・接合する。
【0008】(c)光学基台220に受発光素子が設置
された受発光素子収納容器の位置調整・接合する。
【0009】(d)対物レンズ保持手段226に、弾性
支持部材225が形成された弾性支持部材保持手段22
4を位置調整・接合する。
【0010】(e)対物レンズ保持手段226が固定さ
れた弾性支持部材保持手段224を光学基台220に位
置調整・固定する。
【0011】したがって、光ピックアップの作製するた
めには光学系部品6点を5段階で位置調整し接合しなけ
ればならず、また上記の各光学系部品の位置調整は少な
くとも5μm以下の精度が必要であるため、光ピックア
ップの製造工程が非常に複雑になっていた。
【0012】一方で近年、特開平7−114743号公
報に示すように、光ピックアップの光学系部品を全て対
物レンズ保持手段226に取り付けることにより、光ピ
ックアップの部品点数を低減し、位置調整回数の低減す
ることにより光ピックアップの小型化を実現する方法が
提案されている。しかしながら、光ピックアップの光学
部品を対物レンズ保持手段に集積することは、対物レン
ズ保持手段が大きく重くなり高速アクセスに不適当にな
るという欠点を有していた。
【0013】したがって本発明の目的は、光ピックアッ
プにおいて対物レンズ保持手段に光学系部品をすべて集
積することなしに光学系の部品点数が少なく、かつ光学
系部品の位置調整の回数が少ない簡単に作製できる光ピ
ックアップを提供することである。
【0014】さらに本発明の目的は、上記の光ピックア
ップにおいて小型化が実現できる光ピックアップを提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の光ピックアップは、光記録媒体上に照射する
光を出射する半導体レーザ素子を収納する収納容器と、
前記半導体レーザ素子からの出射光を前記光記録媒体上
に集束させる対物レンズを保持する対物レンズ保持手段
と、前記収納容器と前記対物レンズ保持手段とを直接接
続する複数の弾性支持部材で構成されたアクチュエータ
部を有するものである。
【0016】この構成により、複数の弾性支持部材と半
導体レーザ素子を収納する収納容器と対物レンズを保持
する対物レンズ保持手段とが一体となっているため、従
来必要であった収納容器と対物レンズ保持手段の位置調
整を省略することができる。
【0017】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、収納容器には前記光記録媒体からの反射光を受光
する受光素子が収納されることにより、光ピックアップ
の構成部品を数カ所程度の場所に集積配置させることが
できる。
【0018】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、前記光記録媒体からの反射光を受光する受光素子
が形成された一枚の基板上に半導体レーザ素子が搭載さ
れることにより、半導体レーザ素子と受光素子とを一枚
の基板の上に集積配置できる。
【0019】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、前記基板には前記半導体レーザ素子からの出射光
を反射するミラーが形成されることにより、半導体レー
ザ素子と受光素子とを一枚の基板の上に平面に集積配置
することができる。
【0020】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、収納容器に収納された前記半導体レーザ素子から
の出射光を前記対物レンズ保持手段に保持された前記対
物レンズに導く2枚の立ち上げミラーを備えることによ
り、半導体レーザ素子からの出射光を対物レンズ経由で
光記録媒体に、光記録媒体で反射され対物レンズを通過
してきた反射光を受光素子に簡単に導くことができる。
【0021】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、2枚の立ち上げミラー対物レンズ保持手段に対向
するミラー保持手段によって固定されることにより、さ
らに2枚の立ち上げミラーを1つのミラー保持手段上に
形成しミラー構成部としているので、光ピックアップの
光学系部品をアクチュエータ部とミラー構成部の2点に
集積化することができる。
【0022】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、ミラー保持手段には磁石が設けられ、対物レンズ
保持手段にはコイルが設けられ、磁石とコイルとがはめ
合わされることにより、光学系部品と駆動系部品を集積
化することができる。
【0023】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、ミラー保持手段が樹脂材料によって成型されるこ
とにより、さらにミラー保持手段における振動吸収性が
樹脂材料を用いることにより向上し、ミラー保持手段に
おける振動を効率よく吸収することができる。
【0024】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、ミラー保持手段に固定ピンが配置され、収納容器
に固定穴が配置され、前記固定穴に前記ピンをはめ合わ
せて前記ミラー保持手段と前記収納容器とを固定するこ
とにより、アクチュエータ部とミラー構成部とを簡単に
接合することができる。
【0025】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、収納容器の固定穴幅が前記ミラー保持手段の固定
ピン幅よりも十分に大きく、前記固定ピンと前記固定穴
とが互いに接着剤によって固定されることにより、アク
チュエータ部とミラー構成部の位置調整を行いながら光
ピックアップの光学系の最適位置での固定をすることが
できる。
【0026】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、接着剤が紫外線硬化型樹脂であることにより、紫
外線照射により短時間でアクチュエータ部とミラー構成
部とを固定することができる。
【0027】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、基板上に半導体レーザ素子からの出射光を反射
し、光記録媒体からの反射光を屈折させるプリズムが形
成されたものである。
【0028】この構成により、さらに基板上にプリズム
が形成され、半導体レーザ素子からの出射光を垂直方向
に反射し、光記録媒体からの反射光を受光素子の方向に
屈折させることができるため、半導体レーザ素子と受光
素子を水平方向い設置することができ、収納容器の厚
さ、さらには光ピックアップの厚さの低減を図ることが
できる。
【0029】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、収納容器から立ち上げミラーへ向かう光路上に回
折格子を形成した透明基材が配置されたものである。
【0030】この構成により、さらに収納容器から立ち
上げミラーへ向かう光路上に回折格子を形成した透明基
材が配置され、光記録媒体からの反射光の一部を受光素
子に導くことができるため、半導体レーザ素子と受光素
子とを水平方向に配置することができ、収納容器の厚
さ、さらには光ピックアップの厚さの低減を図ることが
できる。
【0031】本発明の光ピックアップは、かかる構成に
つき、立ち上げミラーの一部に回折格子を形成し、光記
録媒体からの反射光の一部を受光素子に導くことができ
るため、反射光の一部を受光素子に導くための光学素子
を新たに配置することを省略することができる。
【0032】本発明の光ピックアップの製造方法は、半
導体レーザ素子を収納する空間を有した収納容器と、対
物レンズを保持する空間を有した対物レンズ保持手段
と、収納容器と対物レンズ保持手段とを直接接続する複
数の弾性支持部材とが、同一の金型を用いて成型される
工程を有するものである。
【0033】この構成により、半導体レーザ素子を収納
する収納容器と、対物レンズを保持する対物レンズ保持
手段と、収納容器と対物レンズ保持手段とを直接接続す
る複数の弾性支持部材とで構成されたアクチュエータ部
を同時に成型することができ、収納容器と対物レンズ保
持手段とを位置調整する工程を省略することができる。
【0034】本発明の光ピックアップの製造方法は、か
かる構成につき、半導体レーザ素子と受光素子を搭載し
かつ固定穴を配置した収納容器と、半導体レーザ素子か
らの出射光を光記録媒体上に集束させる対物レンズを保
持する対物レンズ保持手段と、収納容器と対物レンズ保
持手段とを直接接続する複数の弾性支持部材とを備えた
アクチュエータ部と、固定ピンを設けかつ半導体レーザ
素子からの出射光を反射する立ち上げミラーを設けたミ
ラー構成部とを有する光ピックアップにおいて、前記固
定穴に前記固定ピンをはめ合わせる工程を有するもので
ある。
【0035】この構成により、アクチュエータ部とミラ
ー構成部とを簡単に接合することができる。
【0036】本発明の光ピックアップの製造方法は、か
かる構成につき、半導体レーザ素子から出射して対物レ
ンズにより集束される光の信号強度を利用してミラー保
持手段と収納容器とを固定する工程を有するものであ
る。
【0037】この構成により、半導体レーザ素子から出
射して対物レンズにより集光される光を利用してミラー
保持手段と前記収納容器とを固定しているので、ミラー
保持手段と前記収納容器とを最適位置に固定することが
できる。
【0038】本発明の光ピックアップの製造方法は、か
かる構成につき、半導体レーザ素子から出射して光記録
媒体において反射して前記受光素子に入射する戻り光の
信号強度を利用して前記ミラー保持手段と前記収納容器
とを固定する工程を有するものである。
【0039】この構成により、受光素子に入射する戻り
光を利用してミラー保持手段と前記収納容器とを固定し
ているので、ミラー保持手段と前記収納容器とを最適位
置に固定することができる。
【0040】本発明の光ピックアップの製造方法は、か
かる構成につき、ミラー保持手段と前記収納容器とを固
定するのに、紫外線硬化型樹脂を前記固定穴と前記固定
ピンに付着させ、紫外線を前記固定穴およびその近傍に
照射して固定することにより、ミラー保持手段と前記収
納容器とを1回の工程で最適位置に固定することができ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0042】(実施の形態1)図1〜図3は本発明の実
施の形態1にかかる光ピックアップを示す模式的な断面
図と斜視図である。
【0043】図1および図2において、光ピックアップ
はアクチュエータ部1とミラー構成部2の2部品で構成
される。アクチュエータ部1は、対物レンズ9とトラッ
キングコイル10とフォーカスコイル11が形成された
対物レンズ保持手段6と、受発光素子12が設置され、
受発光素子12を保護するカバーガラス13と受発光素
子12に所定の信号を外部と送受するための配線端子1
5が形成された受発光素子収納容器7が4本の弾性支持
部材8a、8b、8c、8dにより固定されることによ
り構成される。弾性支持部材8a、8b、8c、8dは
トラッキングコイル10とフォーカスコイル11への配
線も兼用しているため少なくとも4本以上であればよ
い。ミラー構成部2は、ミラー保持手段31に第1の立
ち上げミラー32と第2の立ち上げミラー35とコリメ
ートレンズ33とヨーク36とマグネット37により構
成される。受発光素子12からほぼ垂直方向に出射され
た光はカバーガラス13を通過し、第1の立ち上げミラ
ー32によりほぼ平行方向に反射される。第1の立ち上
げミラー32で平行方向に反射された光はコリメータレ
ンズ33で拡がり角を調節され、第2の立ち上げミラー
35でほぼ垂直方向に反射されたのち、対物レンズ9で
光記録媒体4の所定の位置に集光される。
【0044】また、光記録媒体4からの反射光は、対物
レンズ9を透過したのち第2の立ち上げミラー35でほ
ぼ平行方向に反射され、コリメータレンズ33を透過
し、第1の立ち上げミラー32でほぼ垂直方向に反射さ
れたのちカバーガラス13を透過して受発光素子12に
到達する。
【0045】このとき対物レンズ9のみで受発光素子1
2からの光を光記録媒体4の所定の位置に集束できる場
合は、コリメータレンズ33を省略してよい。
【0046】受発光素子12は例えば図3の断面図に示
すようになっており、第1の半導体基板20に受光素子
24が形成され、マイクロプリズム23と第2の半導体
基板21を介して半導体レーザ素子22が設置されるこ
とにより構成され、受発光素子収納容器7に形成された
金属パッド14上に設置される。受発光素子収納容器7
に形成された金属パッド14の一部は、半導体レーザ素
子および受光素子へ信号を送受するための受発光素子配
線部(図示せず)となっており、この受発光素子配線部
はワイヤーボンドにより半導体レーザ素子および受光素
子に導通し、信号を受発光素子収納容器7外部の配線端
子15から送受できるようにする。さらに金属パッド1
4の一部を厚み方向に厚くすることにより、受発光素子
収納容器7の外表面に金属パッドの一部を取り出し、受
発光素子の放熱作用を与えてもよい。半導体レーザ素子
22からの出射光27はマイクロプリズム23でほぼ垂
直に反射され、カバーガラス13を透過した後、第1の
立ち上げミラー32、第2の立ち上げミラー35で反射
されたのち、対物レンズ9で光記録媒体4の所定の位置
に集光する。光記録媒体4からの反射光は対物レンズ
9、第2の立ち上げミラー35、第1の立ち上げミラー
32で透過、反射された後、カバーガラスを透過したの
ちマイクロプリズム23界面で屈折され受光素子24に
到達する。カバーガラス13は受発光素子12を保護す
るために設置されるため、保護が不必要な場合には設置
しなくてよい。受光素子24で受光された光は信号とト
ラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号に分離さ
れ、トラッキングエラー信号をもとにトラッキングコイ
ル10に、フォーカスエラー信号をもとにフォーカスコ
イル11に所定の電流変化を与え、対物レンズ9を最適
位置へ移動させる。
【0047】以上のような構成により、光ピックアップ
をアクチュエータ部とミラー構成部の2点で構成するこ
とができ、さらには光学系部品の位置調整を1段階で行
うことができる。
【0048】(実施の形態2)図4〜図7は本発明の実
施の形態2にかかる光ピックアップの製造方法を示す模
式的な断面図と斜視図である。
【0049】アクチュエータ部1は、例えば図4(A)
(B)に示すような次のような方法で製造される。50
は対物レンズ保持手段6を形成するための空洞と受発光
素子収納容器7を形成するための空洞を有する金型であ
り、弾性支持部材を形成するための第2の金属フレーム
54を第4の金型50dと、左右に分割することのでき
る第3の金型50cと第2の金型50bにより挟み込む
ことにより固定した後、さらに弾性支持部材と受発光素
子配線部53aを形成するための第1の金属フレーム5
3を第1の金型50aにより上側から挟み込むことによ
り固定することで形成される。金属フレーム53、54
はベリリウム銅、チタン銅、りん青銅などの弾性・導電
性に優れた部材を使用する。本発明のアクチュエータ部
1は、金属フレーム53、54を固定した第1〜第4の
金型50a〜50dの第1の金型50aに設けられた注
入口52a、52bから樹脂材料、例えば薄肉高流動
性、薄肉高剛性、寸法安定性、振動吸収性に優れた液晶
ポリマ、PPS等を注入・硬化した後、第1の金型50
aと第4の金型50dを上下方向から、第2の金型50
bと第3の金型50cを左右方向から取り外し、金属フ
レームの不要な部分を排除することにより成型される。
【0050】またこの製造方法では対物レンズ保持手段
と受発光素子収納容器を異なる材料で成型することも簡
単に行える。特に対物レンズ保持手段の材料としては、
例えば液晶ポリマやPPS等の振動吸収特性が優れた樹
脂を選択し、受発光素子収納容器の材料としては、エポ
キシ系樹脂など、耐熱性、耐湿性に優れた材料を選択す
ることにより、より光ピックアップの高性能、長寿命化
を実現できる。特に、前記受発光素子収納容器を吸水性
の低い樹脂により成型することにより、受発光素子が水
分により劣化するのを防止することができる。
【0051】図5は、図4に示した製造方法を用いて作
製したアクチュエータ部1を下側から見た図(図5
(A))と側面から見た図(図5(B))である。図示
しない受発光素子は金属パッド14上に配置され、図示
しない受発光素子と金属パッド14を例えば端子56に
ワイヤーボンディングすることにより配線端子15から
受発光素子に所定の信号を送受するようにする。また配
線を兼用している弾性支持部材8a、8b、8c、8d
は対物レンズ保持手段のフォーカスコイル配線ピン55
a、55bとトラッキングコイル配線ピン55c、55
dで図示しないフォーカスコイルとトラッキングコイル
に接続される。さらに図示しない対物レンズは対物レン
ズ保持手段に形成された対物レンズ用穴57にはめ込み
接着剤で固定される。
【0052】このとき金属フレーム53に厚み方向に凸
部を設け受発光素子収納容器の上部に金属パッドの一部
を取り出し、受発光素子収納容器7外部と接触させるこ
とにより、受発光素子の放熱機能を付加することができ
る。
【0053】図6、図7は、本発明のアクチュエータ部
とミラー保持手段との接合方法を説明する図である。受
発光素子収納容器1に固定穴40a〜40dを形成し、
ミラー構成部2には固定ピン42a〜42dを形成す
る。図6では固定穴および固定ピンをそれぞれ4個とし
ているがこれに限らなくてよい。このような構成の光ピ
ックアップにおいて、ミラー構成部2の固定ピン42a
〜42dに、受発光素子収納容器7の固定穴40a〜4
0dを差し込むことにより簡単にアクチュエータ部1と
ミラー保持手段2とを接合することができる。さらに固
定ピンと固定穴の接合部分を図示しない接着剤で固定す
ることにより、より強固にアクチュエータ部1とミラー
構成部2とを接合することができる。
【0054】図7は、接着剤に紫外線硬化型接着剤を用
いて、アクチュエータ部1とミラー構成部2をより簡単
にかつ高精度に接合する製造方法を説明する図である。
まずアクチュエータ部1の固定穴40a〜40dにミラ
ー構成部2の固定ピン42a〜42dを差込み固定し、
アクチュエータ部1の配線部に受発光素子に所定の信号
を送受できるようにコネクタ65を接続する。コネクタ
65は、信号発生器および信号解析器に接続される(図
示せず)。このとき、固定穴40a〜40dの幅は、ア
クチュエータ部が微動可能なように固定ピン42a〜4
2dの幅よりも大きくしてある。その後、ノズル61よ
り紫外線硬化型接着剤5を固定ピンと固定穴の接合部に
挿入する。コネクタ65を介して受発光素子に信号が送
られることにより出射する光は、対物レンズの上部に位
置された光検出器64によりモニタされる。光検出器6
4の受信信号により、アクチュエータ部1とミラー構成
部2の位置調整を行い、最適な位置で紫外線照射ランプ
62により紫外線硬化型接着剤5に紫外線63を照射し
硬化する。
【0055】以上のようにアクチュエータ部1とミラー
構成部2の2点の位置調整を行うことにより1段階で光
ピックアップの光学系の光軸調整ができ、さらに短時間
での光学系の調整も可能である。
【0056】なお、アクチュエータ部1とミラー構成部
2の位置調整を、光検出器14のかわりに標準サンプル
となる光記録媒体を対物レンズ上部の所定の位置に配置
し、光記録媒体からの反射光を受光素子で受信し、コネ
クタ65を介して信号解析器でモニタすることで行って
もよい。
【0057】(実施の形態3)図8および図9は本発明
の実施の形態3にかかる光ピックアップを示す模式的な
断面図と斜視図である。
【0058】図8および図9において光ピックアップ
は、受発光素子収納容器7と対物レンズ保持手段6と弾
性支持部材8a〜8dを一体成型することにより成るア
クチュエータ部1に、立ち上げミラー73、75とコリ
メータレンズ74が形成されたミラー構成部70が接合
されたのち、ミラー構成部70をヨーク83とマグネッ
ト84が光学基台82に形成された光学基台部81に接
合することにより構成される。
【0059】このとき、光ピックアップの光学系は実施
の形態1と同様にアクチュエータ部1とミラー構成部7
0の2点により構成される。ミラー構成部70と光学基
台部81の接合方法としては例えば図9に示すように、
ミラー構成部70に形成された固定ピン90a〜90d
が光学基台部81に形成された固定穴91a〜91dに
挿入し、図示しない接着剤で固定する。アクチュエータ
部1とミラー構成部70を接合したものと光学基台部8
1の接合時に必要なマグネット84とトラッキングコイ
ル10およびフォーカスコイル11の位置調整は、機械
精度程度の精度があれば良いので複雑な工程を用いなく
てよい。
【0060】これにより光ピックアップの光学系部品を
2部品で形成することができ、またミラー構成部と光学
基台を異なる材料で形成することができる。例えばミラ
ー構成部を振動吸収性の優れた樹脂材料で、光学基台を
アルミ合金などの加工性に優れた材料で構成することが
できる。
【0061】(実施の形態4)図10および図11は本
発明の実施の形態4にかかる光ピックアップを示す模式
的な断面図と光ピックアップに用いられる受発光素子部
分の拡大斜視図である。本実施形態の光ピックアップ
は、受発光素子収納容器7と対物レンズ保持手段6と弾
性支持部材8a〜8dを一体成型することにより構成さ
れるアクチュエータ部101に、第1の立ち上げミラー
32、第2の立ち上げミラー35とコリメータレンズ3
3とマグネット105が形成されたミラー構成部70が
接合されている。このような構成の光ピックアップにお
いて、第1の立ち上げミラー32と受発光素子収納容器
7に設置された受発光素子12との間には透明基板に回
折形状が形成されたホログラム素子111を設置する。
受発光素子12付近をさらに詳しく図11の部分拡大図
を用いて説明すると、受発光素子の基台となる半導体基
板121には受光素子125a〜125fが形成されて
おり、さらに異方性エッチングを利用して45°ミラー
123が形成されている。その上に、レーザ光が45°
ミラー123で反射されるように半導体レーザ素子12
2が配置される。
【0062】その効果を述べると、半導体レーザ素子1
22からの出射光128は、45°ミラー123で垂直
方向に反射され、透明基板126にホログラムパターン
127が形成されたホログラム素子111を透過したの
ち立ち上げミラー(図示せず)と対物レンズ(図示せ
ず)により光記録媒体に集光される。光記録媒体から反
射されてきた光129はホログラム素子111のホログ
ラムパターン127により回折光130a〜130fに
回折され、受光素子125a〜125fに到達し、受光
素子で受光された光は半導体基板121表面の回路(図
示せず)により信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号に変換される。このときホログラム素子
111はある一定の厚みを保持して受発光素子収納容器
に固定する。
【0063】このような構成により、受発光素子収納容
器7に集積する半導体レーザ素子と受光素子を平面上に
一体に形成することができるため、受発光素子12を形
成する際に部品点数が増加するのを防止できる。
【0064】(実施の形態5)図12は本発明の実施の
形態5に係る光ピックアップを示す模式的な断面図であ
る。本実施形態の光ピックアップは、受発光素子収納容
器7と対物レンズ保持手段6と弾性支持部材8a〜8d
を一体成型することにより構成されるアクチュエータ部
1に、第1の立ち上げミラー32、第2の立ち上げミラ
ー35とコリメータレンズ33とマグネット84が形成
されたミラー構成部2が接合されている。このような構
成の光ピックアップにおいて、ミラー構成部2において
反射型のホログラム素子131を形成する。これにより
受発光素子12と反射型ホログラム素子131は、実施
の形態4における受発光素子12とホログラム素子11
1と同様の効果を上げることができる。つまり、受発光
素子収納容器7に収納された第1の半導体基板121に
設置された半導体レーザ素子122からの出射光128
は、第1の半導体基板121に作りつけた45°ミラー
123でほぼ垂直に反射されカバーガラス13を透過し
た後、反射型ホログラム素子131でほぼ水平方向に反
射される。さらに光記録媒体から反射されてきた光は反
射型ホログラム素子131により回折光130a〜13
0fに回折され、受光素子125a〜125fに到達す
る。
【0065】このような構成により、回折形状を形成す
る透明基板を新たに形成することを省略できる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ピックア
ップによれば、光ピックアップの光学系部品点数を削減
できる。
【0067】また、本発明の光ピックアップによれば、
アクチュエータ部とミラー構成部の位置を最適位置にで
き、さらに紫外線硬化型樹脂で接着することで光学調整
を1回で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光ピックアップの
断面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る光ピックアップの
斜視図
【図3】本発明の実施の形態1に係る光ピックアップに
おける受発光素子の近傍の断面図
【図4】本発明の実施の形態2に係る光ピックアップの
製造工程を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る光ピックアップの
製造工程を示す図
【図6】本発明の実施の形態2に係る光ピックアップの
製造工程を示す図
【図7】本発明の実施の形態2に係る光ピックアップの
製造工程を示す図
【図8】本発明の実施の形態3に係る光ピックアップの
断面図
【図9】本発明の実施の形態3に係る光ピックアップの
斜視図
【図10】本発明の実施の形態4に係る光ピックアップ
の断面図
【図11】本発明の実施の形態4に係る光ピックアップ
の、収納容器および透明基板に関する拡大斜視図
【図12】本発明の実施の形態5に係る光ピックアップ
を表す断面図
【図13】従来の光ピックアップの断面図
【符号の説明】
1 アクチュエータ部 2 ミラー構成部 4 光記録媒体 5 接着剤 6 対物レンズ保持手段 7 受発光素子収納容器 8a、8b、8c、8d 弾性支持部材 9 対物レンズ 10 トラッキングコイル 11 フォーカスコイル 12 受発光素子 13 カバーガラス 14 金属パッド 15 配線端子 20 第1の半導体基板 21 第2の半導体基板 22 半導体レーザ素子 23 マイクロプリズム 24 受光素子 27 出射光 31 ミラー保持手段 32 第1の立ち上げミラー 33 コリメータレンズ 35 第2の立ち上げミラー 36 ヨーク 37 マグネット 40a、40b、40c、40d 固定穴 42a、42b、42c、42d 固定ピン 50 金型 50a 第1の金型 50b 第2の金型 50c 第3の金型 50d 第4の金型 53 第1の金属フレーム 54 第2の金属フレーム 55a、55b フォーカスコイル配線ピン 55c、55d トラッキングコイル配線ピン 56 端子 57 対物レンズ用穴 61 ノズル 62 紫外線光照射ランプ 63 紫外線 64 光検出器 65 コネクタ 70 ミラー構成部 72 ミラー保持手段 73 第1の立ち上げミラー 74 コリメータレンズ 75 第2の立ち上げミラー 81 光学基台部 82 光学基台 83 ヨーク 84 マグネット 91a、91b、91c、91d 固定穴 101 アクチュエータ部 105 マグネット 111 ホログラム素子 121 第1の半導体基板 122 半導体レーザ素子 123 45°ミラー 125a、125b、125c、125d、125e、
125f 受光素子 130a、130b、130c、130d、130e、
130f 回折光 126 透明基板 127 ホログラムパターン 128 出射光 129 反射光 131 反射型ホログラム素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井島 新一 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5D075 CD17 CD18 CD20 5D119 AA04 AA38 BA01 BB01 BB04 BB05 JA24 JA43 JA57 JC03 NA05 NA07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体上に照射する光を出射する半
    導体レーザ素子を収納する収納容器と、前記半導体レー
    ザ素子からの出射光を前記光記録媒体上に集束させる対
    物レンズを保持する対物レンズ保持手段と、前記収納容
    器と前記対物レンズ保持手段とを直接接続する複数の弾
    性支持部材とを有する光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記収納容器には前記光記録媒体からの
    反射光を受光する受光素子が収納された請求項1記載の
    光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記半導体レーザ素子は、前記光記録媒
    体からの反射光を受光する受光素子が形成された一枚の
    基板上に搭載された請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記基板には前記半導体レーザ素子から
    の出射光を反射するミラーが形成された請求項3記載の
    光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記収納容器に収納された前記半導体レ
    ーザ素子からの出射光を、前記対物レンズ保持手段に保
    持された前記対物レンズに導く2枚の立ち上げミラーを
    備えた請求項1記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 前記2枚の立ち上げミラーが前記対物レ
    ンズ保持手段に対向するミラー保持手段に保持された請
    求項5記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記ミラー保持手段には磁石が設けら
    れ、前記対物レンズ保持手段にはコイルが設けられ、前
    記磁石と前記コイルとがはめ合わされた請求項6記載の
    光ピックアップ。
  8. 【請求項8】 前記ミラー保持手段が樹脂材料によって
    成型された請求項6記載の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記ミラー保持手段に固定ピンが配置さ
    れ、前記収納容器に固定穴が配置され、前記固定穴に前
    記固定ピンをはめ合わせて前記ミラー保持手段と前記収
    納容器とを固定した請求項6記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】 前記収納容器の固定穴幅が前記ミラー
    保持手段の固定ピン幅よりも十分に大きく、前記固定ピ
    ンと前記固定穴とが互いに接着剤によって固定された請
    求項9記載の光ピックアップ。
  11. 【請求項11】 前記接着剤が紫外線硬化型樹脂である
    請求項10記載の光ピックアップ。
  12. 【請求項12】 前記基板上に前記半導体レーザ素子か
    らの出射光を反射し、前記光記録媒体からの反射光を屈
    折させるプリズムが形成された請求項3記載の光ピック
    アップ。
  13. 【請求項13】 前記立ち上げミラーへ向かう光路上に
    回折格子を形成した透明基材が配置された請求項5記載
    の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】 前記立ち上げミラーの一部に回折格子
    を形成した請求項5記載の光ピックアップ。
  15. 【請求項15】 光記録媒体上に照射する光を出射する
    半導体レーザ素子を収納する空間を有した収納容器と、
    前記半導体レーザ素子からの出射光を光記録媒体上に集
    束させる対物レンズを保持する空間を有した対物レンズ
    保持手段と、前記収納容器と前記対物レンズ保持手段と
    を直接接続する複数の弾性支持部材とが、同一の金型を
    用いて成型される工程を有する光ピックアップの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 半導体レーザ素子と受光素子を搭載し
    かつ固定穴を配置した収納容器と、前記半導体レーザ素
    子からの出射光を光記録媒体上に集束させる対物レンズ
    を保持する対物レンズ保持手段と、前記収納容器と前記
    対物レンズ保持手段とを直接接続する複数の弾性支持部
    材と、固定ピンを設けかつ半導体レーザ素子からの出射
    光を反射する立ち上げミラーを設けたミラー保持手段と
    を有する光ピックアップの製造方法において、前記固定
    穴に前記固定ピンをはめ合わせる工程を有する光ピック
    アップの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記半導体レーザ素子から出射して前
    記対物レンズにより集束される光の信号強度を利用して
    前記ミラー保持手段と前記収納容器とを固定する工程を
    有する請求項16記載の光ピックアップの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体レーザ素子から出射して光
    記録媒体において反射して前記受光素子に入射する戻り
    光の信号強度を利用して前記ミラー保持手段と前記収納
    容器とを固定する工程を有する請求項16記載の光ピッ
    クアップの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記ミラー保持手段と前記収納容器と
    を固定するのに、紫外線硬化型樹脂を前記固定穴と前記
    固定ピンに付着させ、紫外線を前記固定穴およびその近
    傍に照射して固定する請求項16記載の光ピックアップ
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7808863B2 (en) 2004-04-26 2010-10-05 Wai-Hon Lee Laser/detector device for optical recording with adjustable detector position
CN102969004A (zh) * 2011-08-31 2013-03-13 松下电器产业株式会社 光拾波器装置、光拾波器单元和数据流装置

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