JP2001236238A - 割込処理方法 - Google Patents

割込処理方法

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JP2001236238A
JP2001236238A JP2000047699A JP2000047699A JP2001236238A JP 2001236238 A JP2001236238 A JP 2001236238A JP 2000047699 A JP2000047699 A JP 2000047699A JP 2000047699 A JP2000047699 A JP 2000047699A JP 2001236238 A JP2001236238 A JP 2001236238A
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Yoshihiro Yamaguchi
喜弘 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割込先プロセッサが割込ハンドラ処理中
でも割込元プロセッサの実行を止めることのないように
すること。 【解決手段】 割込発生時に、割り込み元であるプロセ
ッサ10−1が共有メモリ11に割込要因を書き込んだ
後、割り込み先であるプロセッサ10−2に割り込みを
通達し、この通達を受けた割り込み先のプロセッサ10
−2が共有メモリ11から自己宛の割込要因の全てを読
み出して、各割込要因によって指定された処理ルーチン
を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチプロセッサ
装置における割込要求を処理する割込処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プロセッサ(CPU)は、例えば
モトローラ社のPowerPCに代表されるように、外
部からの割り込みを単一の信号線で実現してハードウェ
アコストの低減を図っている。しかし、この種のプロセ
ッサでは、複数の割り込みの種類(以降、割込要因と呼
ぶこととする)を扱うには、割り込みを制御するハード
ウェアを加えるか、あるいはソフトウェアで割込要因の
伝達を制御する必要がある。
【0003】このため、マルチプロセッサシステムを構
築する上で、上記モトローラ社のプロセッサを用いた場
合には、複数のプロセッサ間割込要因が存在する割込伝
達に対しても同様の制御が必須となり、割り込みの送信
側と受信側で共有してアクセスできる領域に割込要因を
書き込むなどの方法が採られている。
【0004】例えば、特開平6−175867号公報で
開示されている割込処理装置は、図22に示すように、
各プロセシングエレメント内に割込要求レジスタ100
0を設けて、この割込要求レジスタ1000によって割
込要因を伝達するようにしている。すなわち、図23に
示すように、割込送信側1100のソフトウェア110
1が、割込要求レジスタ1000に書き込みを行うと、
割り込み先のプロセシングエレメント1200に割り込
みが伝達される。これにより、割り込み先のプロセシン
グエレメント1200のソフトウェア1201が、割込
サービスレジスタ1001をアクセスして割込要因を受
信する。
【0005】この割込制御では、同時に複数のプロセシ
ングエレメントが割込要求レジスタ1000へアクセス
した場合に、優先決定回路1002(図22参照)によ
り、単一のプロセシングエレメントが選択されて、その
プロセシングエレメントのみが割込送信を許可される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
割込処理方法においては、次のような問題があった。す
なわち、ハードウェアで単一の割込要因のみを伝達する
プロセッサを用いたマルチプロセッサシステムにおいて
は、あるプロセッサ(以降、割込元プロセッサ)が割り
込みをかけた時に、割り込みを受信したプロセッサ(以
降、割込先プロセッサ)が既に割込ハンドラ処理を行っ
ていると、割込元プロセッサは割込先プロセッサの割込
ハンドラ処理が終了するまで待機することになり、頻繁
に発生する割込処理がマルチプロセッサシステムにおけ
るパフォーマンスの低下を招いている。
【0007】例えば、一般的なマルチプロセッサの運用
形態として、n台のプロセッサのうち1台が全体を取り
まとめるマスタとなり、残りn−1台のプロセッサが独
立した単位に分けられた処理を行うスレーブとなった構
成にあっては、多くの場合、マスタとスレーブとの間で
のプロセッサ間割り込みが頻繁に発生し、マスタが受信
するスレーブからの割り込みの衝突が処理速度を低下さ
せる。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、割込先プロセッサが割込ハンドラ処理中でも割込
元プロセッサの実行を止めることのない割込処理方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の割込処理方法
は、割込元プロセッサは、割込発生時に、割込要因を共
有メモリの自プロセッサ割り当て位置に書き込み、その
後、割込先プロセッサに割り込みを通達し、割込先プロ
セッサは、割込通達を受けることで、前記共有メモリか
ら全プロセッサ分の割込要因を検索し、検索した割込要
因の全てに対して割込処理を行なう。
【0010】この方法によれば、割込先プロセッサが割
込ハンドラ処理中如何に関わらず、割込元プロセッサの
実行を止めることがないので、割込ハンドラ処理による
マルチプロセッサ処理速度の低下が起こらない。
【0011】また、本発明の割込処理方法は、割込元プ
ロセッサは、割込発生時に、割込要因カウントを1加算
し、その後、割込要因を共有メモリの自プロセッサ割り
当て位置に書き込むと共に割込先プロセッサに割り込み
を通達し、割込先プロセッサは、割込通達を受けること
で前記割込要因カウント数分だけ前記共有メモリから割
込要因を検索し、検索した割込要因の全てに対して割込
処理を行なう。
【0012】この方法によれば、割込発生頻度が少ない
場合でもカウントされた数分だけ割込要因の検索・割込
処理を行なうので、高速な割込処理が可能となる。
【0013】また、本発明の割込処理方法は、割込元プ
ロセッサは、割込発生時に、分木にて自プロセッサ位置
を示す全分木割込要因カウントを1ずつ加算し、その
後、割込要因を共有メモリの自プロセッサ割り当て位置
に書き込むと共に割込先プロセッサに割り込みを通達
し、割込先プロセッサは、割込通達を受けることで前記
全分木割込要因カウントから割込元プロセッサを特定
し、特定した割込元プロセッサからの割込要因を検索
し、検索した割込要因の全てに対して割込処理を行な
う。
【0014】この方法によれば、プロセッサ数が多い場
合で、割込発生頻度が少なくても、保存された割込要因
の数分だけ割込要因の検索・割込処理を行なうので、高
速な割込処理が可能となる。
【0015】また、本発明の割込処理方法は、割込元プ
ロセッサは、割込発生時に共有メモリ上に自プロセッサ
番号と割込要因を書き込み、その後、割込先プロセッサ
に割り込みを通達し、割込先プロセッサは、割込通達を
受けることで前記共有メモリから割込要因の取得及び取
得した割込要因に対する割込処理を行ない、割込要因が
複数あれば、割込要因の取得及び取得した割込要因に対
する割込処理を繰り返し行なう。
【0016】この方法によれば、割込元プロセッサが同
一割込要因で連続して割り込みを発生させるような場合
でも、割込先プロセッサの割込終了を待つことなく、割
込元プロセッサが割り込みを送達することが可能とな
る。また、(全プロセッサ)×(割込要因種別数)個の
広大な記憶領域を常時確保しておく必要がなくなるの
で、メモリ資源の削減が可能となる。
【0017】また、本発明の割込処理方法は、割込元プ
ロセッサは、割込発生時に、割込要因カウントを1加算
すると共に、共有メモリ上の前記割込要因カウントにて
示された位置に自プロセッサ番号と割込要因を書き込
み、その後、割込先プロセッサに割り込みを通達し、割
込先プロセッサは、割込通達を受けることで前記割込要
因カウントを読み込み、読み込んだ割込要因カウントで
示される前記共有メモリ上の位置の割込要因に対する割
込処理を行ない、更に前記割込要因カウント値が1以上
であれば、0になるまで1ずつデクリメントしてその度
に上記同様の処理を繰り返し行なう。
【0018】この方法によれば、割込元プロセッサが同
一割込要因で連続して割り込みを発生させるような場合
でも、上記発明より高速に割込処理が可能となる。
【0019】本発明のマルチプロセッサ装置は、上記割
込処理方法をプログラム化した記憶媒体と、前記記憶媒
体に記憶されたプログラムに従って割込制御を行なう制
御手段と、を具備する構成を採る。
【0020】この構成によれば、割込先プロセッサが割
込ハンドラ処理中如何に関わらず、割込元プロセッサの
実行が止まることがないので、効率の良い割込処理が可
能となる。なお、記憶媒体としては、磁気、光、光磁
気、半導体等の記録できる全てのものが対象である。
【0021】本発明の移動局装置は、上記マルチプロセ
ッサ装置を具備する構成を採る。
【0022】本発明の基地局装置は、上記マルチプロセ
ッサ装置を具備する構成を採る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、割込発生時に、
割り込み元であるプロセッサが共有メモリに割込要因を
書き込んだ後に割り込み先であるプロセッサに割り込み
を通達し、この通達を受けた割り込み先のプロセッサが
共有メモリから自己宛の割込要因の全てを読み出して、
各割込要因によって指定された処理ルーチンを実行する
ことである。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るマルチプロセッサ装置の概念図である。こ
の図において、本実施の形態のマルチプロセッサ装置
は、実行処理を行う複数のCPU(中央処理装置)10
−1、10−2、…、10−nと、複数のCPU10−
1、10−2、…、10−nの夫々がアクセス可能な共
有メモリ11と、複数のCPU10−1、10−2、
…、10−nの夫々と共有メモリ11とを結ぶ結合媒体
(バスライン等)12と、各CPU10−1、10−
2、…、10−n間でやり取りされるプロセッサ間割込
信号を伝達する割込伝達媒体(バスライン等)13とを
備えて構成される。
【0026】なお、割り込み送受信は、例えば図2に示
すように、割り込みを発生させるCPU(割込元プロセ
ッサ)10−1と、割り込みを受信するCPU(割込先
プロセッサ)10−2との間で割込伝達媒体13を経由
して行われる。
【0027】上記共有メモリ11には、図3に示すよう
に、本割込処理で用いる管理領域として割込要因保存部
300が確保されている。割込要因保存部300は、図
4に示すように、(対象システムにおけるプロセッサ数
×発生し得る割込要因数)個のフラグからなり、所望の
割込要因のフラグをセットすることで当該フラグに対応
する割込要因が割込先のプロセッサに伝達される。
【0028】次に、上記構成による割込処理実行形態に
ついて説明する。図5はプロセッサ10が割り込み元と
なった時の機能ブロック図である。また、図6は割り込
み先となった時の機能ブロック図である。この場合、割
り込み元となったプロセッサ10がプロセッサ10−1
であり、割り込み先となったプロセッサ10がプロセッ
サ10−2であるとしている。
【0029】割込元プロセッサ10−1は、割込要因伝
達部100にて共有メモリ11上の割込要因保存部30
0に自プロセッサ用の割込要因フラグをセットする。そ
して、割込要因フラグをセットした後、割込発生部10
1に割り込み送信相手のプロセッサ番号を出力し、割り
込みを送信する。
【0030】割込先プロセッサ10−2では、割込検知
部200にて割り込みを検知すると、現処理を中断して
割込要因判定処理に移行する。割込要因判定処理に移行
すると、割込要因判定部201にて共有メモリ11の割
込要因保存部300のフラグを検索し、セットされてい
る割込要因を探す。そして、セットされている割込要因
があれば、その割込要因に対する処理ルーチンに移行
し、その処理ルーチンを実行する。そして、当該処理ル
ーチンを終了すると、割込要因フラグをリセットする。
次いで、他に割込要因があれば、同様にしてその割込要
因に対する処理ルーチンに移行し実行する。
【0031】このように本実施の形態によれば、ハード
ウェアで単一の割込要因しか提供されていない場合にで
も、ソフトウェアが複数の割込要因で他のプロセッサに
割り込みを発生させることができる。また、割込先プロ
セッサが割込処理中であっても、割込元プロセッサが割
込要因保存部300上の割込要因をセットすることがで
きるため、割込先プロセッサの割込処理中如何に関わら
ず、いつでも割り込みを発生させることが可能となり、
割り込みの衝突によるシステム性能の低下を防止するこ
とができる。
【0032】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2に係るマルチプロセッサ装置の割込処理実行形態に
ついて説明する。図7は割込元プロセッサにおける機能
ブロック図、図8は割込先プロセッサにおける機能ブロ
ック図である。
【0033】共有メモリ11には、図9に示すように、
上述した実施の形態1の割込要因保存部300に加えて
割込要因カウント部301を確保している。割込要因カ
ウント部301は、割込要因保存部300上のセットさ
れているフラグの個数をカウントするものである。な
お、割込要因カウント部301へのアクセスは排他制御
を使用して行うものとする。
【0034】次に、上記構成による割込処理実行形態に
ついて説明する。まず、割込元プロセッサ10−1で
は、割り込みを行う場合、まず、割込要因カウント増加
部102にて割込要因カウントを1増加させる。次い
で、割込要因伝達部100にて共有メモリ11の割込要
因保存部300に割込要因フラグをセットする。割込要
因フラグのセット後、割込発生部101にてハードウェ
アに割込送信相手のプロセッサ番号を出力し、割り込み
を送信する。
【0035】割込先プロセッサ10−2では、割込検知
部200にて割り込みを検知すると、現処理を中断し、
割込要因判定処理に移行する。割込要因判定処理に移行
すると、カウント付加割込要因判定部202にて共有メ
モリ11の割込要因保存部300のフラグを検索し、セ
ットされている割込要因を探す。そして、セットされて
いる割込要因が見つかると、当該割込要因に対する処理
ルーチンに移行する。その処理ルーチンを終了すると、
割込要因フラグをリセットする。割込先プロセッサ10
−2は、共有メモリ11の割込要因カウント部301の
値を1減らす処理を割込要因カウント部301の値が
「0」になるまで繰り返す。
【0036】このように本実施の形態によれば、上述し
た実施の形態1による効果に加え、割込発生頻度が小さ
い場合でも、共有メモリ11の割込要因保存部300か
ら必要数分だけの割込処理を実行できるため、高速な割
込処理が実現可能となる。
【0037】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3に係るマルチプロセッサ装置の割込処理実行形態に
ついて説明する。図10は割込元プロセッサにおける機
能ブロック図、図11は割込先プロセッサにおける機能
ブロック図、図12は共有メモリ11に書き込む情報を
示す図である。
【0038】共有メモリ11には、図12に示すよう
に、上述した実施の形態2で用いた割込要因カウント部
301が分木割込要因カウント部302に置き換わった
構成になっている。図13は、分木割込要因カウント部
302の機能を示すブロック図であり、この図に示すよ
うに、本処理方式では、割込要因保存部300を複数の
ブロックに分割し、分割ブロック単位でセットされてい
るフラグ数をカウントし、分木割込要因カウント部30
2のn分木で構成された各カウント部(ブロック)で管
理を行うようにしている。
【0039】次に、本方式の実行手順を図10、図11
を用いて説明する。割込元プロセッサ10−1は、ま
ず、分木割込要因カウント増加部103にて、共有メモ
リ11上の分木割込要因カウント部302内の第mカウ
ントブロック(セットする割込要因が所属する)の該当
カウント部を「1」増加させる。次いで、増加させたカ
ウント部が属する第m−1カウントブロックの該当カウ
ント部を「1」増加させる。この処理を第1カウントブ
ロックまで繰り返した後、割込要因伝達部100にて、
割込要因保存部300における自プロセッサ用割込要因
保存位置の割込要因フラグをセットする。次いで、割込
発生部101にて、ハードウェアに割込送信相手のプロ
セッサ番号を出力し、割り込みを送信する。
【0040】割込先プロセッサ10−2では、割込検知
部200でハードウェアからの割り込みを検知すると、
現処理を中断し、分木カウント付加割込要因判定処理に
移行する。分木カウント付加割込要因判定処理に移行す
ると、分木カウント付加割込要因判定部203にて、第
1カウントブロックから第mカウントブロックまで順に
カウント値を検索し、割込要因を特定する。割込要因を
特定した後、セットされている各割込要因に対する処理
ルーチンに移行し、処理を行う。そして、処理を完了し
た割込要因フラグをリセットし、使用した各カウントブ
ロック内の割込要因カウント部の値を「1」減らすとい
う処理を全分木割込要因カウント部302に対して行
う。
【0041】このように本実施の形態によれば、プロセ
ッサ数が多い場合で割込発生頻度が小さい運用形態で
も、共有メモリ11の割込要因保存部300から必要な
数分だけの割込処理を実行できるため、高速な割込処理
が実現可能となる。
【0042】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4に係るマルチプロセッサ装置の割込処理実行形態に
ついて説明する。図14は割込元プロセッサ10−1の
機能ブロック図、図15は割込先プロセッサ10−2の
機能ブロック図、図16は共有メモリ11に書き込む情
報を示す図、図17は図16における共有メモリ11に
書き込まれる位置変動フラグ割込要因保存部303のイ
メージを示す図である。
【0043】図16に示す通り、共有メモリ11には、
位置変動フラグ割込要因保存部303を確保している。
この位置変動フラグ割込要因保存部303は、図17に
示す通り、内部に割込フラグと割込プロセッサ番号と割
込要因を保持している。なお、割込フラグフィールドへ
のアクセスは排他制御を使用して行うものとする。ま
た、位置変動フラグ割込要因保存部303は、初め全フ
ラグフィールドが未使用領域を示す値に初期化されてい
るものとする。
【0044】次に、本方式の実行手順を図14、図15
を用いて説明する。割込元プロセッサ10−1では、ま
ず、位置変動割込要因伝達部104にて位置変動フラグ
割込要因保存部303の先頭から順に割込要因フラグフ
ィールドを検索し、リセットを示す値又は未使用領域を
示す値のブロックを見つけると、そのフラグをセット
し、自プロセッサ番号、割込要因を同ブロックの各フィ
ールドに書き込む。次に、割込発生部101にて、ハー
ドウェアに割込送信相手のプロセッサ番号を通知し、割
り込みを送信する。
【0045】割込先プロセッサ10−2では、割込検知
部200にてハードウェアからの割り込みを検知する
と、現処理を中断し、位置変動割込要因判定に移行す
る。位置変動割込要因判定に移行すると、位置変動割込
要因判定部204にて、位置変動フラグ割込要因保存部
303の先頭からフラグを検索し、セットされているブ
ロックを見つけると、同ブロックの割込要因に対する処
理ルーチンに移行し、さらにフラグをリセットする。上
記処理を先頭から順にフラグが未使用領域を示す値にな
るまで繰り返す。
【0046】このように本実施の形態によれば、割込元
プロセッサ10−1が同一割込要因で連続して割り込み
を発生させる可能性がある場合においても、割込先プロ
セッサ10−2の割込処理終了を待つことなく、割込元
プロセッサ10−1は割り込みを送信することができる
ようになる。また、(全プロセッサ)×(割込要因種別
数)個の広大な領域を常時確保しておく必要が無くなる
ことで、メモリ資源の削減という効果も得られる。
【0047】(実施の形態5)次に、本発明の実施の形
態5に係るマルチプロセッサ装置の割込処理実行形態に
ついて説明する。図18は割込元プロセッサ10−1の
機能ブロック図、図19は割込先プロセッサ10−2の
機能ブロック図、図20は共有メモリ11に書き込む情
報を示す図、図21は図20における共有メモリ11に
書き込まれる位置変動割込要因保存部304のイメージ
を示す図である。
【0048】図20に示す通り、共有メモリ11には位
置変動割込要因保存部304を確保している。この位置
変動割込要因保存部304は、図21に示す通り、内部
に割込プロセッサ番号と割込要因を保持している。
【0049】本方式の実行手順を図18、図19を用い
て説明する。割込元プロセッサ10−1は、割り込みを
行う場合、まず、割込要因カウント増加部102にて、
割込要因カウントを「1」増加させる。次いで、カウン
ト付与位置変動割込要因伝達部105にて、共有メモリ
11の位置変動割込要因保存部304の割込要因カウン
ト部301が保持する値で示された位置に、自プロセッ
サ番号と割込要因を書き込む。次いで、割込発生部10
1にて、ハードウェアに割込送信相手のプロセッサ番号
を通達し、割り込みを送信する。
【0050】割込先プロセッサ10−2では、割込検知
部200にてハードウェアからの割り込みを検知する
と、現処理を中断し、カウント付与位置変動割込要因判
定処理に移行する。カウント付与位置変動割込要因判定
処理に移行すると、カウント付与位置変動割込要因判定
部205にて、共有メモリ11の割込要因カウント部3
01を読み込み、位置変動割込要因保存部304の割込
要因カウント部301が保持する値の位置から割込要因
を読み出し、その割込要因に対する処理ルーチンに移行
すると共に、割込要因カウント部301の値を「1」デ
クリメントする。この処理を割込要因カウント部301
が「0」になるまで繰り返す。
【0051】このように本実施の形態によれば、実施の
形態4の効果に加え、より高速に割込処理を行うことが
可能になる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
割込先プロセッサが割込ハンドラ処理中でも割込元プロ
セッサの実行を止めることがないので、割込みハンドラ
処理によるマルチプロセッサ処理速度低下が起こらず、
ハードウェアで単一の割り込み処理を行うプロセッサを
備えたマルチプロセッサ装置に用いた場合に、割込処理
による性能劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るマルチプロセッサ
装置の概略構成を示すブロック図
【図2】割込信号の流れを示す図
【図3】実施の形態1における共有メモリを示す図
【図4】図3の共有メモリに確保される割込要因保存部
の詳細を示す図
【図5】実施の形態1における割込元プロセッサの機能
ブロック図
【図6】実施の形態1における割込先プロセッサの機能
ブロック図
【図7】実施の形態1における割込元プロセッサの機能
ブロック図
【図8】本発明の実施の形態2に係るマルチプロセッサ
装置の割込先プロセッサの機能ブロック図
【図9】実施の形態2における共有メモリを示す図
【図10】本発明の実施の形態3に係るマルチプロセッ
サ装置の割込元プロセッサの機能ブロック図
【図11】実施の形態3における割込先プロセッサの機
能ブロック図
【図12】実施の形態3における共有メモリを示す図
【図13】実施の形態3における分木割込要因カウント
部の機能ブロック図
【図14】本発明の実施の形態4に係るマルチプロセッ
サ装置の割込元プロセッサの機能ブロック図
【図15】実施の形態4における割込先プロセッサの機
能ブロック図
【図16】実施の形態4における共有メモリを示す図
【図17】図16に示す共有メモリに確保される位置変
動フラグ割込要因保存部の詳細を示す図
【図18】本発明の実施の形態5に係るマルチプロセッ
サ装置の割込元プロセッサの機能ブロック図
【図19】実施の形態5における割込先プロセッサの機
能ブロック図
【図20】実施の形態5における共有メモリを示す図
【図21】図20に示す共有メモリに確保される位置変
動割込要因保存部の詳細を示す図
【図22】従来のマルチプロセッサ装置の概略構成図
【図23】従来のマルチプロセッサ装置の割込処理方法
を説明するための図
【符号の説明】
10−1、10−2、…、10−n プロセッサ 11 共有メモリ 12 結合媒体 13 割込伝達媒体 100 割込要因伝達部 101 割込発生部 102 割込要因カウント増加部 103 分木割込要因カウント増加部 104 位置変動割込要因伝達部 105 カウント付与位置変動割込要因伝達部 200 割込検知部 201 割込要因判定部 202 カウント付加割込要因判定部 203 分木カウント付加割込要因判定部 204 位置変動割込要因判定部 205 カウント付加位置変動割込要因判定部 300 割込要因保存部 301 割込要因カウント部 302 分木割込要因カウント部 303 位置変動フラグ割込要因保存部 304 位置変動割込要因保存部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割込元プロセッサは、割込発生時に、割
    込要因を共有メモリの自プロセッサ割り当て位置に書き
    込み、その後、割込先プロセッサに割り込みを通達し、
    割込先プロセッサは、割込通達を受けることで、前記共
    有メモリから全プロセッサ分の割込要因を検索し、検索
    した割込要因の全てに対して割込処理を行なうことを特
    徴とする割込処理方法。
  2. 【請求項2】 割込元プロセッサは、割込発生時に、割
    込要因カウントを1加算し、その後、割込要因を共有メ
    モリの自プロセッサ割り当て位置に書き込むと共に割込
    先プロセッサに割り込みを通達し、割込先プロセッサ
    は、割込通達を受けることで前記割込要因カウント数分
    だけ前記共有メモリから割込要因を検索し、検索した割
    込要因の全てに対して割込処理を行なうことを特徴とす
    る割込処理方法。
  3. 【請求項3】 割込元プロセッサは、割込発生時に、分
    木にて自プロセッサ位置を示す全分木割込要因カウント
    を1ずつ加算し、その後、割込要因を共有メモリの自プ
    ロセッサ割り当て位置に書き込むと共に割込先プロセッ
    サに割り込みを通達し、割込先プロセッサは、割込通達
    を受けることで前記全分木割込要因カウントから割込元
    プロセッサを特定し、特定した割込元プロセッサからの
    割込要因を検索し、検索した割込要因の全てに対して割
    込処理を行なうことを特徴とする割込処理方法。
  4. 【請求項4】 割込元プロセッサは、割込発生時に共有
    メモリ上に自プロセッサ番号と割込要因を書き込み、そ
    の後、割込先プロセッサに割り込みを通達し、割込先プ
    ロセッサは、割込通達を受けることで前記共有メモリか
    ら割込要因の取得及び取得した割込要因に対する割込処
    理を行ない、割込要因が複数あれば、割込要因の取得及
    び取得した割込要因に対する割込処理を繰り返し行なう
    ことを特徴とする割込処理方法。
  5. 【請求項5】 割込元プロセッサは、割込発生時に、割
    込要因カウントを1加算すると共に、共有メモリ上の前
    記割込要因カウントにて示された位置に自プロセッサ番
    号と割込要因を書き込み、その後、割込先プロセッサに
    割り込みを通達し、割込先プロセッサは、割込通達を受
    けることで前記割込要因カウントを読み込み、読み込ん
    だ割込要因カウントで示される前記共有メモリ上の位置
    の割込要因に対する割込処理を行ない、更に前記割込要
    因カウント値が1以上であれば、0になるまで1ずつデ
    クリメントしてその度に上記同様の処理を繰り返し行な
    うことを特徴とする割込処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の割込処理方法をプログラム化した記憶媒体と、前記記
    憶媒体に記憶されたプログラムに従って割込制御を行な
    う制御手段と、を具備することを特徴とするマルチプロ
    セッサ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のマルチプロセッサ装置を
    具備することを特徴とする移動局装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のマルチプロセッサ装置を
    具備することを特徴とする基地局装置。
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