JP2001235531A - Ｇｐｓ受信装置 - Google Patents
Ｇｐｓ受信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】初期位置確定までの時間を短縮できるＧＰＳ受
信装置を提供する。 【解決手段】複数のＧＰＳ衛星および補強システムの静
止衛星からの電波は受信部たるＧＰＳアンテナ１で受信
され、アナログ信号処理部２にて中間周波信号にダウン
コンバートされ、デジタル信号変換部３でデジタル信号
に変換される。このデジタル信号はＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用スペ
クトラム逆拡散部５それぞれにおいて逆スペクトラム拡
散処理が施される。位置演算部６は、ＧＰＳ衛星用多チ
ャンネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部５の各出力に基づいてＧＰＳアンテ
ナ１の位置を演算する。制御部７は、ＧＰＳ衛星用多チ
ャンネルスペクトラム逆拡散部４への電源供給が遮断さ
れている場合においても静止衛星専用スペクトラム逆拡
散部５へ電源を供給させる。
信装置を提供する。 【解決手段】複数のＧＰＳ衛星および補強システムの静
止衛星からの電波は受信部たるＧＰＳアンテナ１で受信
され、アナログ信号処理部２にて中間周波信号にダウン
コンバートされ、デジタル信号変換部３でデジタル信号
に変換される。このデジタル信号はＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用スペ
クトラム逆拡散部５それぞれにおいて逆スペクトラム拡
散処理が施される。位置演算部６は、ＧＰＳ衛星用多チ
ャンネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部５の各出力に基づいてＧＰＳアンテ
ナ１の位置を演算する。制御部７は、ＧＰＳ衛星用多チ
ャンネルスペクトラム逆拡散部４への電源供給が遮断さ
れている場合においても静止衛星専用スペクトラム逆拡
散部５へ電源を供給させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＧＰＳ（Global
Positioning System）衛星および補強システムの静止
衛星それぞれからの電波を受信する受信部の出力信号に
基づいて移動体の位置などに関する測位値を出力するＧ
ＰＳ受信装置に関するものである。
Positioning System）衛星および補強システムの静止
衛星それぞれからの電波を受信する受信部の出力信号に
基づいて移動体の位置などに関する測位値を出力するＧ
ＰＳ受信装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、この種のＧＰＳ受信装置とし
て図２に示す構成のものが知られている。図２に示す構
成のＧＰＳ受信装置は、複数のＧＰＳ衛星およびＷＡＡ
Ｓ（Wide Area Augmentation System）等の補強シス
テムの静止衛星それぞれからの電波を受信部たるＧＰＳ
アンテナ１で受信し、ＧＰＳアンテナ１の出力信号をア
ナログ信号処理部２において中間周波信号にダウンコン
バートし、アナログ信号処理部２から出力される中間周
波信号をデジタル信号変換部３においてデジタル信号に
変換し、このデジタル信号変換部３から出力されるデジ
タル信号に対してＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラ
ム逆拡散部４においてスペクトラム逆拡散処理をして複
数のＧＰＳ衛星からの送信データを復調するとととも
に、デジタル信号変換部３から出力されるデジタル信号
に対して静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５において
スペクトラム逆拡散処理をして静止衛星からの送信デー
タを復調し、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆
拡散部４から出力される復調データおよび擬似雑音符号
位相と、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５から出力
される復調データおよび擬似雑音符号位相とに基づいて
位置演算部６が適宜演算を行うことによりＧＰＳアンテ
ナ１の位置が得られる。
て図２に示す構成のものが知られている。図２に示す構
成のＧＰＳ受信装置は、複数のＧＰＳ衛星およびＷＡＡ
Ｓ（Wide Area Augmentation System）等の補強シス
テムの静止衛星それぞれからの電波を受信部たるＧＰＳ
アンテナ１で受信し、ＧＰＳアンテナ１の出力信号をア
ナログ信号処理部２において中間周波信号にダウンコン
バートし、アナログ信号処理部２から出力される中間周
波信号をデジタル信号変換部３においてデジタル信号に
変換し、このデジタル信号変換部３から出力されるデジ
タル信号に対してＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラ
ム逆拡散部４においてスペクトラム逆拡散処理をして複
数のＧＰＳ衛星からの送信データを復調するとととも
に、デジタル信号変換部３から出力されるデジタル信号
に対して静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５において
スペクトラム逆拡散処理をして静止衛星からの送信デー
タを復調し、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆
拡散部４から出力される復調データおよび擬似雑音符号
位相と、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５から出力
される復調データおよび擬似雑音符号位相とに基づいて
位置演算部６が適宜演算を行うことによりＧＰＳアンテ
ナ１の位置が得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、Ｇ
ＰＳ受信装置は電圧制御型発振器あるいは数値制御型発
振器に観測する衛星の搬送波周波数を与え、所定の周波
数範囲内で搬送波の同期探索を行う。その際、ドップラ
シフトによる周波数オフセットの要因としては、衛星の
移動、ＧＰＳ受信装置内部の局発周波数のオフセット、
ＧＰＳアンテナ１を搭載した物体の移動などが挙げられ
る。このため、上述のＧＰＳ受信装置では、電源が投入
された直後、上述の要因を加味した搬送波周波数と探索
する周波数範囲を計算して同期捕捉を試みるようになっ
ている。しかしながら、上記従来構成のＧＰＳ受信装置
では、ドップラシフトによる周波数オフセットの要因が
多く、探索すべき周波数範囲が広範囲であるため、初期
位置確定までに長時間を要するという不具合があった。
ＰＳ受信装置は電圧制御型発振器あるいは数値制御型発
振器に観測する衛星の搬送波周波数を与え、所定の周波
数範囲内で搬送波の同期探索を行う。その際、ドップラ
シフトによる周波数オフセットの要因としては、衛星の
移動、ＧＰＳ受信装置内部の局発周波数のオフセット、
ＧＰＳアンテナ１を搭載した物体の移動などが挙げられ
る。このため、上述のＧＰＳ受信装置では、電源が投入
された直後、上述の要因を加味した搬送波周波数と探索
する周波数範囲を計算して同期捕捉を試みるようになっ
ている。しかしながら、上記従来構成のＧＰＳ受信装置
では、ドップラシフトによる周波数オフセットの要因が
多く、探索すべき周波数範囲が広範囲であるため、初期
位置確定までに長時間を要するという不具合があった。
【０００４】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、初期位置確定までの時間を短縮でき
るＧＰＳ受信装置を提供することにある。
あり、その目的は、初期位置確定までの時間を短縮でき
るＧＰＳ受信装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、上記
目的を達成するために、複数のＧＰＳ衛星および補強シ
ステムの静止衛星それぞれからの電波を受信する受信部
と、受信部の出力信号を中間周波信号に変換するアナロ
グ信号処理部と、アナログ信号処理部から出力される中
間周波信号をデジタル信号化するデジタル信号変換部
と、デジタル信号変換部から出力されるデジタル信号を
処理してＧＰＳ衛星からの送信データを取り出すＧＰＳ
衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部と、デジタル
信号変換部から出力されるデジタル信号を処理して静止
衛星からの送信データを取り出す静止衛星専用スペクト
ラム逆拡散部と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラ
ム逆拡散部の出力と静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
の出力とに基づいて受信部の位置を演算する位置演算部
と、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部および静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部それぞれへの電源供給状態を
個別に制御する制御部とを備え、制御部は、ＧＰＳ衛星
用スペクトラム逆拡散部への主電源の供給状態に関わら
ず、静止衛星専用スペクトラム逆拡散防止部へ電源を供
給させることを特徴とするものであり、主電源が遮断さ
れている状態においても静止衛星を捕捉および追尾して
基準周波数発振器の局発周波数のオフセット量を更新し
続けることができるので、主電源を投入した直後に複数
のＧＰＳ衛星からの信号に対する同期探索を行うべき周
波数範囲を狭くでき、ＧＰＳ衛星を捕捉するまでの所要
時間を短縮することができて位置算出までの所要時間を
短縮することができるから、初期位置確定までに要する
時間を短縮できる。
目的を達成するために、複数のＧＰＳ衛星および補強シ
ステムの静止衛星それぞれからの電波を受信する受信部
と、受信部の出力信号を中間周波信号に変換するアナロ
グ信号処理部と、アナログ信号処理部から出力される中
間周波信号をデジタル信号化するデジタル信号変換部
と、デジタル信号変換部から出力されるデジタル信号を
処理してＧＰＳ衛星からの送信データを取り出すＧＰＳ
衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部と、デジタル
信号変換部から出力されるデジタル信号を処理して静止
衛星からの送信データを取り出す静止衛星専用スペクト
ラム逆拡散部と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラ
ム逆拡散部の出力と静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
の出力とに基づいて受信部の位置を演算する位置演算部
と、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部および静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部それぞれへの電源供給状態を
個別に制御する制御部とを備え、制御部は、ＧＰＳ衛星
用スペクトラム逆拡散部への主電源の供給状態に関わら
ず、静止衛星専用スペクトラム逆拡散防止部へ電源を供
給させることを特徴とするものであり、主電源が遮断さ
れている状態においても静止衛星を捕捉および追尾して
基準周波数発振器の局発周波数のオフセット量を更新し
続けることができるので、主電源を投入した直後に複数
のＧＰＳ衛星からの信号に対する同期探索を行うべき周
波数範囲を狭くでき、ＧＰＳ衛星を捕捉するまでの所要
時間を短縮することができて位置算出までの所要時間を
短縮することができるから、初期位置確定までに要する
時間を短縮できる。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時に探索する衛星群の中に少なくとも
１つの静止衛星を含むように衛星割り当てを行うので、
主電源の投入後には静止衛星が一早く同期探索されて同
期捕捉されるから、局発周波数のオフセット量を算出し
てオフセット量を更新することにより、複数のＧＰＳ衛
星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮でき、
初期位置確定に要する時間の短縮も可能となる。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時に探索する衛星群の中に少なくとも
１つの静止衛星を含むように衛星割り当てを行うので、
主電源の投入後には静止衛星が一早く同期探索されて同
期捕捉されるから、局発周波数のオフセット量を算出し
てオフセット量を更新することにより、複数のＧＰＳ衛
星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮でき、
初期位置確定に要する時間の短縮も可能となる。
【０００７】請求項３の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部を含めた複数の受信チャネルを用いて探
索する周波数範囲を分割して割り当てて静止衛星を探索
させるので、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用のチャンネ
ルも使用して一早く静止衛星が見つけられるから、静止
衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮する
ことができる。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部を含めた複数の受信チャネルを用いて探
索する周波数範囲を分割して割り当てて静止衛星を探索
させるので、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用のチャンネ
ルも使用して一早く静止衛星が見つけられるから、静止
衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮する
ことができる。
【０００８】請求項４の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部へ主電源が供給されている間、静止衛星専
用スペクトラム逆拡散部に静止衛星からの信号を探索お
よび追尾させるので、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部へ主電源が供給されている間は常に静止
衛星を捕捉および追尾し続けて局発周波数のオフセット
量を更新し続けることにより、複数のＧＰＳ衛星からの
信号への同期捕捉までの所要時間を短縮することが可能
となる。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部へ主電源が供給されている間、静止衛星専
用スペクトラム逆拡散部に静止衛星からの信号を探索お
よび追尾させるので、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部へ主電源が供給されている間は常に静止
衛星を捕捉および追尾し続けて局発周波数のオフセット
量を更新し続けることにより、複数のＧＰＳ衛星からの
信号への同期捕捉までの所要時間を短縮することが可能
となる。
【０００９】請求項５の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
にて静止衛星からの信号を捕捉できないときには当該静
止衛星と同方向になるＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部によるＧＰＳ衛星の探索を
禁止するので、静止衛星を同期捕捉できない場合に静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星の同期探索を禁止することにより、
複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまでの効率を向上で
き、初期位置確定に要する時間を短縮することが可能と
なる。
て、上記制御部は、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
にて静止衛星からの信号を捕捉できないときには当該静
止衛星と同方向になるＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部によるＧＰＳ衛星の探索を
禁止するので、静止衛星を同期捕捉できない場合に静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星の同期探索を禁止することにより、
複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまでの効率を向上で
き、初期位置確定に要する時間を短縮することが可能と
なる。
【００１０】請求項６の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部
へ電源が供給されていない状態において静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部に一定周期毎に電源を供給させて静
止衛星からの信号を探索および追尾し続けさせ、基準周
波数発生器のオフセット量を更新させるので、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部へ電源を連続的に供給させる
場合に比べて電力消費量を少なくすることができる。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部
へ電源が供給されていない状態において静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部に一定周期毎に電源を供給させて静
止衛星からの信号を探索および追尾し続けさせ、基準周
波数発生器のオフセット量を更新させるので、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部へ電源を連続的に供給させる
場合に比べて電力消費量を少なくすることができる。
【００１１】請求項７の発明は、請求項６の発明におい
て、上記制御部と上記静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部とを単一のハードウェアに搭載してあるので、上記静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部への電源供給を遮断す
る際に制御部への電源も遮断できるようにすることによ
り、電力消費量をさらに少なくすることができる。
て、上記制御部と上記静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部とを単一のハードウェアに搭載してあるので、上記静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部への電源供給を遮断す
る際に制御部への電源も遮断できるようにすることによ
り、電力消費量をさらに少なくすることができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】本実施形態のＧＰＳ受信装置は、
図１に示すように、複数のＧＰＳ衛星およびＷＡＡＳ等
の補強システムの静止衛星からの電波を受信する受信部
たるＧＰＳアンテナ１と、ＧＰＳアンテナ１の出力信号
を中間周波信号にダウンコンバートするアナログ信号処
理部２と、アナログ信号処理部２から出力された中間周
波信号をデジタル信号に変換するデジタル信号変換部３
と、デジタル信号変換部３から出力されたデジタル信号
をスペクトラム逆拡散処理して複数のＧＰＳ衛星からの
送信データを復調するＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４と、前記デジタル信号をスペクトラム
逆拡散処理して静止衛星からの送信データを復調する静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部５と、ＧＰＳ衛星用多
チャンネルスペクトラム逆拡散部４から出力される復調
データおよび擬似雑音符号位相と静止衛星専用スペクト
ラム逆拡散部５から出力される復調データおよび擬似雑
音符号位相とに基づいてＧＰＳアンテナ１の位置を演算
する位置演算部６と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４および静止衛星専用スペクトラム逆拡
散部５への衛星割り当てや電源供給状態を制御する制御
部７とを備えている。
図１に示すように、複数のＧＰＳ衛星およびＷＡＡＳ等
の補強システムの静止衛星からの電波を受信する受信部
たるＧＰＳアンテナ１と、ＧＰＳアンテナ１の出力信号
を中間周波信号にダウンコンバートするアナログ信号処
理部２と、アナログ信号処理部２から出力された中間周
波信号をデジタル信号に変換するデジタル信号変換部３
と、デジタル信号変換部３から出力されたデジタル信号
をスペクトラム逆拡散処理して複数のＧＰＳ衛星からの
送信データを復調するＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４と、前記デジタル信号をスペクトラム
逆拡散処理して静止衛星からの送信データを復調する静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部５と、ＧＰＳ衛星用多
チャンネルスペクトラム逆拡散部４から出力される復調
データおよび擬似雑音符号位相と静止衛星専用スペクト
ラム逆拡散部５から出力される復調データおよび擬似雑
音符号位相とに基づいてＧＰＳアンテナ１の位置を演算
する位置演算部６と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４および静止衛星専用スペクトラム逆拡
散部５への衛星割り当てや電源供給状態を制御する制御
部７とを備えている。
【００１３】以下、本実施形態のＧＰＳ受信装置の動作
について説明する。
について説明する。
【００１４】複数のＧＰＳ衛星およびＷＡＡＳ等の補強
システムの静止衛星からの電波はＧＰＳアンテナ１で受
信され、ＧＰＳアンテナ１の出力信号はアナログ信号処
理部２において基準周波数信号を逓倍した信号と混合さ
れ中間周波信号にダウンコンバートされる。ここにおい
て、基準周波数信号は、アナログ信号処理部２内に設け
られた基準周波数発振器から出力される信号である。
システムの静止衛星からの電波はＧＰＳアンテナ１で受
信され、ＧＰＳアンテナ１の出力信号はアナログ信号処
理部２において基準周波数信号を逓倍した信号と混合さ
れ中間周波信号にダウンコンバートされる。ここにおい
て、基準周波数信号は、アナログ信号処理部２内に設け
られた基準周波数発振器から出力される信号である。
【００１５】アナログ信号処理部２から出力された中間
周波信号（アナログ信号）はデジタル信号変換部３にお
いてデジタル信号に変換される。デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号は、ＧＰＳ衛星用多チャン
ネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用スペク
トラム逆拡散部５それぞれにおいて逆スペクトラム拡散
処理が施される。ここにおいて、ＧＰＳ衛星用多チャン
ネルスペクトラム逆拡散部４は、デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号に逆スペクトラム拡散処理
を施し、複数のＧＰＳ衛星からの送信データの復調デー
タおよび擬似雑音符号位相を出力する。また、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部５は、デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号に逆スペクトラム拡散処理
を施し、静止衛星からの送信データの復調データおよび
擬似雑音符号位相を出力する。
周波信号（アナログ信号）はデジタル信号変換部３にお
いてデジタル信号に変換される。デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号は、ＧＰＳ衛星用多チャン
ネルスペクトラム逆拡散部４および静止衛星専用スペク
トラム逆拡散部５それぞれにおいて逆スペクトラム拡散
処理が施される。ここにおいて、ＧＰＳ衛星用多チャン
ネルスペクトラム逆拡散部４は、デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号に逆スペクトラム拡散処理
を施し、複数のＧＰＳ衛星からの送信データの復調デー
タおよび擬似雑音符号位相を出力する。また、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部５は、デジタル信号変換部３
から出力されたデジタル信号に逆スペクトラム拡散処理
を施し、静止衛星からの送信データの復調データおよび
擬似雑音符号位相を出力する。
【００１６】位置演算部６は、ＧＰＳ衛星用多チャンネ
ルスペクトラム逆拡散部４から出力された復調データお
よび擬似雑音符号位相と、静止衛星専用スペクトラム逆
拡散部５から出力された復調データおよび擬似雑音符号
位相とに基づいて適宜演算を行うことにより得られたＧ
ＰＳアンテナ１の位置情報を出力する。
ルスペクトラム逆拡散部４から出力された復調データお
よび擬似雑音符号位相と、静止衛星専用スペクトラム逆
拡散部５から出力された復調データおよび擬似雑音符号
位相とに基づいて適宜演算を行うことにより得られたＧ
ＰＳアンテナ１の位置情報を出力する。
【００１７】ところで、本実施形態のＧＰＳ受信装置に
おいては、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡
散部４への電源供給系統と静止衛星専用スペクトラム逆
拡散部５への電源供給系統とは別系統となっており、制
御部７による制御によりＧＰＳ衛星用多チャンネルスペ
クトラム逆拡散部４への電源供給が遮断されている場合
においても静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５へ電源
を供給することができる構成となっている。したがっ
て、位置演算部６から位置情報を出力する必要がない場
合には、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散
部４への主電源の供給を遮断しておくことにより、無駄
な電力消費を避けることができる。
おいては、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡
散部４への電源供給系統と静止衛星専用スペクトラム逆
拡散部５への電源供給系統とは別系統となっており、制
御部７による制御によりＧＰＳ衛星用多チャンネルスペ
クトラム逆拡散部４への電源供給が遮断されている場合
においても静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５へ電源
を供給することができる構成となっている。したがっ
て、位置演算部６から位置情報を出力する必要がない場
合には、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散
部４への主電源の供給を遮断しておくことにより、無駄
な電力消費を避けることができる。
【００１８】ここに、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４への主電源の供給が遮断されている場
合の動作について説明する。
トラム逆拡散部４への主電源の供給が遮断されている場
合の動作について説明する。
【００１９】制御部７は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルス
ペクトラム逆拡散部４への主電源の供給が遮断されてい
る状態においても静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５
へ連続的に電源を供給させ、静止衛星専用スペクトラム
逆拡散部５にて静止衛星を同期検索あるいは同期追尾さ
せて、基準周波数発振器の局発周波数のオフセット量を
更新し続ける。したがって、位置情報の出力が必要とな
ってＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４
へ主電源の供給が行われるようになった場合において、
局発周波数のオフセット量に起因する搬送波周波数オフ
セットが既に分かっているので、複数のＧＰＳ衛星から
の信号に対する同期検索を行うべき周波数範囲を狭くで
きるので、ＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉までの所
要時間を短縮できるから、初期位置確定に要する時間も
短縮することができる。
ペクトラム逆拡散部４への主電源の供給が遮断されてい
る状態においても静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５
へ連続的に電源を供給させ、静止衛星専用スペクトラム
逆拡散部５にて静止衛星を同期検索あるいは同期追尾さ
せて、基準周波数発振器の局発周波数のオフセット量を
更新し続ける。したがって、位置情報の出力が必要とな
ってＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４
へ主電源の供給が行われるようになった場合において、
局発周波数のオフセット量に起因する搬送波周波数オフ
セットが既に分かっているので、複数のＧＰＳ衛星から
の信号に対する同期検索を行うべき周波数範囲を狭くで
きるので、ＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉までの所
要時間を短縮できるから、初期位置確定に要する時間も
短縮することができる。
【００２０】なお、上述の例では、制御部７の制御によ
りＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４へ
の主電源の供給が遮断されている状態においても静止衛
星専用スペクトラム逆拡散部５へ連続的に電源を供給さ
せているが、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５への
電源供給を所定のタイミング毎に行い、静止衛星を同期
探索あるいは同期追尾して基準周波数発振器の局発周波
数のオフセット量を更新するようにしてもよく、このよ
うに電源供給を所定のタイミング毎に行うようにすれ
ば、連続的に供給する場合に比べて電力消費量を少なく
することができる。
りＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４へ
の主電源の供給が遮断されている状態においても静止衛
星専用スペクトラム逆拡散部５へ連続的に電源を供給さ
せているが、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５への
電源供給を所定のタイミング毎に行い、静止衛星を同期
探索あるいは同期追尾して基準周波数発振器の局発周波
数のオフセット量を更新するようにしてもよく、このよ
うに電源供給を所定のタイミング毎に行うようにすれ
ば、連続的に供給する場合に比べて電力消費量を少なく
することができる。
【００２１】また、制御部７を静止衛星専用スペクトラ
ム逆拡散部５が含まれているハードウェア上に搭載し、
静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５へ電源供給を遮断
する際に制御部７が動作するためのＣＰＵ（図示せず）
への電源供給も遮断できる構成とすれば、電力消費量の
低減を図ることができる。
ム逆拡散部５が含まれているハードウェア上に搭載し、
静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５へ電源供給を遮断
する際に制御部７が動作するためのＣＰＵ（図示せず）
への電源供給も遮断できる構成とすれば、電力消費量の
低減を図ることができる。
【００２２】次に、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部４へ主電源の供給が開始された場合の動作
について説明する。
ラム逆拡散部４へ主電源の供給が開始された場合の動作
について説明する。
【００２３】位置情報出力が必要となった場合、制御部
７は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部
４への主電源の供給開始以前における静止衛星専用スペ
クトラム逆拡散部５への電源供給の有無に関わらず、Ｇ
ＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４への主
電源の供給開始時に、静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部５に静止衛星を同期探索させる。
７は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部
４への主電源の供給開始以前における静止衛星専用スペ
クトラム逆拡散部５への電源供給の有無に関わらず、Ｇ
ＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部４への主
電源の供給開始時に、静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部５に静止衛星を同期探索させる。
【００２４】ＧＰＳ衛星は地球の周りの周回軌道を移動
しているので、ＧＰＳアンテナ１が同じ測定地点であっ
ても時刻によって観測することができる衛星が異なるこ
とがあるが、静止衛星は同じ測定地点からは常に同じ方
向に観測することができる。したがって、上述のように
主電源の投入時に静止衛星を探索させて一早く同期捕捉
して局発周波数のオフセット量を算出することにより複
数のＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間
を短縮でき、初期位置確定に要する時間も短縮すること
ができる。
しているので、ＧＰＳアンテナ１が同じ測定地点であっ
ても時刻によって観測することができる衛星が異なるこ
とがあるが、静止衛星は同じ測定地点からは常に同じ方
向に観測することができる。したがって、上述のように
主電源の投入時に静止衛星を探索させて一早く同期捕捉
して局発周波数のオフセット量を算出することにより複
数のＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間
を短縮でき、初期位置確定に要する時間も短縮すること
ができる。
【００２５】また、制御部７が、主電源の投入時に、静
止衛星の探索に静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５だ
けでなくＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散
部４の中のいくつかのチャンネルを静止衛星の同期探索
用に割り当て、周波数範囲を複数チャンネルに分割して
同期探索を行うことにより静止衛星からの信号への同期
捕捉までの所要時間を短縮することができる。
止衛星の探索に静止衛星専用スペクトラム逆拡散部５だ
けでなくＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散
部４の中のいくつかのチャンネルを静止衛星の同期探索
用に割り当て、周波数範囲を複数チャンネルに分割して
同期探索を行うことにより静止衛星からの信号への同期
捕捉までの所要時間を短縮することができる。
【００２６】また、ＧＰＳ衛星は時間経過とともに観測
できる衛星が変化していくが静止衛星は常に観測できる
ことから、長時間にわたって主電源を供給するような状
態においても静止衛星を同期補足および同期追尾し続け
ることにより局発周波数のオフセット量を更新し続ける
ことができ、複数のＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉
までの所要時間を短縮することができる。
できる衛星が変化していくが静止衛星は常に観測できる
ことから、長時間にわたって主電源を供給するような状
態においても静止衛星を同期補足および同期追尾し続け
ることにより局発周波数のオフセット量を更新し続ける
ことができ、複数のＧＰＳ衛星からの信号への同期捕捉
までの所要時間を短縮することができる。
【００２７】さらに、制御部７は、静止衛星専用スペク
トラム逆拡散部５にて静止衛星を同期捕捉できない場合
には、静止衛星が観測されるであろう方向に衛星からの
電波を遮るような何らかの障害物があると判断し、静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４による同期探索を行わないように制御
することにより、複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまで
の効率を向上でき、初期位置確定に要する時間を短縮で
きる。
トラム逆拡散部５にて静止衛星を同期捕捉できない場合
には、静止衛星が観測されるであろう方向に衛星からの
電波を遮るような何らかの障害物があると判断し、静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部４による同期探索を行わないように制御
することにより、複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまで
の効率を向上でき、初期位置確定に要する時間を短縮で
きる。
【００２８】
【発明の効果】請求項１の発明は、複数のＧＰＳ衛星お
よび補強システムの静止衛星それぞれからの電波を受信
する受信部と、受信部の出力信号を中間周波信号に変換
するアナログ信号処理部と、アナログ信号処理部から出
力される中間周波信号をデジタル信号化するデジタル信
号変換部と、デジタル信号変換部から出力されるデジタ
ル信号を処理してＧＰＳ衛星からの送信データを取り出
すＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部と、
デジタル信号変換部から出力されるデジタル信号を処理
して静止衛星からの送信データを取り出す静止衛星専用
スペクトラム逆拡散部と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルス
ペクトラム逆拡散部の出力と静止衛星専用スペクトラム
逆拡散部の出力とに基づいて受信部の位置を演算する位
置演算部と、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部および
静止衛星専用スペクトラム逆拡散部それぞれへの電源供
給状態を個別に制御する制御部とを備え、制御部は、Ｇ
ＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部への主電源の供給状態
に関わらず、静止衛星専用スペクトラム逆拡散防止部へ
電源を供給させるものであり、主電源が遮断されている
状態においても静止衛星を捕捉および追尾して基準周波
数発振器の局発周波数のオフセット量を更新し続けるこ
とができるので、主電源を投入した直後に複数のＧＰＳ
衛星からの信号に対する同期探索を行うべき周波数範囲
を狭くでき、ＧＰＳ衛星を捕捉するまでの所要時間を短
縮することができて位置算出までの所要時間を短縮する
ことができるから、初期位置確定までに要する時間を短
縮できるという効果がある。
よび補強システムの静止衛星それぞれからの電波を受信
する受信部と、受信部の出力信号を中間周波信号に変換
するアナログ信号処理部と、アナログ信号処理部から出
力される中間周波信号をデジタル信号化するデジタル信
号変換部と、デジタル信号変換部から出力されるデジタ
ル信号を処理してＧＰＳ衛星からの送信データを取り出
すＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部と、
デジタル信号変換部から出力されるデジタル信号を処理
して静止衛星からの送信データを取り出す静止衛星専用
スペクトラム逆拡散部と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルス
ペクトラム逆拡散部の出力と静止衛星専用スペクトラム
逆拡散部の出力とに基づいて受信部の位置を演算する位
置演算部と、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部および
静止衛星専用スペクトラム逆拡散部それぞれへの電源供
給状態を個別に制御する制御部とを備え、制御部は、Ｇ
ＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部への主電源の供給状態
に関わらず、静止衛星専用スペクトラム逆拡散防止部へ
電源を供給させるものであり、主電源が遮断されている
状態においても静止衛星を捕捉および追尾して基準周波
数発振器の局発周波数のオフセット量を更新し続けるこ
とができるので、主電源を投入した直後に複数のＧＰＳ
衛星からの信号に対する同期探索を行うべき周波数範囲
を狭くでき、ＧＰＳ衛星を捕捉するまでの所要時間を短
縮することができて位置算出までの所要時間を短縮する
ことができるから、初期位置確定までに要する時間を短
縮できるという効果がある。
【００２９】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時に探索する衛星群の中に少なくとも
１つの静止衛星を含むように衛星割り当てを行うので、
主電源の投入後には静止衛星が一早く同期探索されて同
期捕捉されるから、局発周波数のオフセット量を算出し
てオフセット量を更新することにより、複数のＧＰＳ衛
星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮でき、
初期位置確定に要する時間の短縮も可能となるという効
果がある。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時に探索する衛星群の中に少なくとも
１つの静止衛星を含むように衛星割り当てを行うので、
主電源の投入後には静止衛星が一早く同期探索されて同
期捕捉されるから、局発周波数のオフセット量を算出し
てオフセット量を更新することにより、複数のＧＰＳ衛
星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮でき、
初期位置確定に要する時間の短縮も可能となるという効
果がある。
【００３０】請求項３の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部を含めた複数の受信チャネルを用いて探
索する周波数範囲を分割して割り当てて静止衛星を探索
させるので、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用のチャンネ
ルも使用して一早く静止衛星が見つけられるから、静止
衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮する
ことができるという効果がある。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う機能を備
え、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部を含めた複数の受信チャネルを用いて探
索する周波数範囲を分割して割り当てて静止衛星を探索
させるので、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用のチャンネ
ルも使用して一早く静止衛星が見つけられるから、静止
衛星からの信号への同期捕捉までの所要時間を短縮する
ことができるという効果がある。
【００３１】請求項４の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部へ主電源が供給されている間、静止衛星専
用スペクトラム逆拡散部に静止衛星からの信号を探索お
よび追尾させるので、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部へ主電源が供給されている間は常に静止
衛星を捕捉および追尾し続けて局発周波数のオフセット
量を更新し続けることにより、複数のＧＰＳ衛星からの
信号への同期捕捉までの所要時間を短縮することが可能
となるという効果がある。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクト
ラム逆拡散部へ主電源が供給されている間、静止衛星専
用スペクトラム逆拡散部に静止衛星からの信号を探索お
よび追尾させるので、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペク
トラム逆拡散部へ主電源が供給されている間は常に静止
衛星を捕捉および追尾し続けて局発周波数のオフセット
量を更新し続けることにより、複数のＧＰＳ衛星からの
信号への同期捕捉までの所要時間を短縮することが可能
となるという効果がある。
【００３２】請求項５の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
にて静止衛星からの信号を捕捉できないときには当該静
止衛星と同方向になるＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部によるＧＰＳ衛星の探索を
禁止するので、静止衛星を同期捕捉できない場合に静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星の同期探索を禁止することにより、
複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまでの効率を向上で
き、初期位置確定に要する時間を短縮することが可能と
なるという効果がある。
て、上記制御部は、静止衛星専用スペクトラム逆拡散部
にて静止衛星からの信号を捕捉できないときには当該静
止衛星と同方向になるＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛星用多チャ
ンネルスペクトラム逆拡散部によるＧＰＳ衛星の探索を
禁止するので、静止衛星を同期捕捉できない場合に静止
衛星が観測されるであろう方向と同じ方向に観測される
であろうＧＰＳ衛星の同期探索を禁止することにより、
複数のＧＰＳ衛星を同期捕捉するまでの効率を向上で
き、初期位置確定に要する時間を短縮することが可能と
なるという効果がある。
【００３３】請求項６の発明は、請求項１の発明におい
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部
へ電源が供給されていない状態において静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部に一定周期毎に電源を供給させて静
止衛星からの信号を探索および追尾し続けさせ、基準周
波数発生器のオフセット量を更新させるので、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部へ電源を連続的に供給させる
場合に比べて電力消費量を少なくすることができるとい
う効果がある。
て、上記制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクトラム逆拡散部
へ電源が供給されていない状態において静止衛星専用ス
ペクトラム逆拡散部に一定周期毎に電源を供給させて静
止衛星からの信号を探索および追尾し続けさせ、基準周
波数発生器のオフセット量を更新させるので、静止衛星
専用スペクトラム逆拡散部へ電源を連続的に供給させる
場合に比べて電力消費量を少なくすることができるとい
う効果がある。
【００３４】請求項７の発明は、請求項６の発明におい
て、上記制御部と上記静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部とを単一のハードウェアに搭載してあるので、上記静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部への電源供給を遮断す
る際に制御部への電源も遮断できるようにすることによ
り、電力消費量をさらに少なくすることができるという
効果がある。
て、上記制御部と上記静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部とを単一のハードウェアに搭載してあるので、上記静
止衛星専用スペクトラム逆拡散部への電源供給を遮断す
る際に制御部への電源も遮断できるようにすることによ
り、電力消費量をさらに少なくすることができるという
効果がある。
【図１】実施形態を示すブロック図である。
【図２】従来例を示すブロック図である。
１ ＧＰＳアンテナ ２ アナログ信号処理部 ３ デジタル信号変換部 ４ ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部 ５ 静止衛星用スペクトラム逆拡散部 ６ 位置演算部
フロントページの続き (72)発明者 山田 和喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 末藤 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 福田 正仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 辻本 郁夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥野 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Ｆターム(参考） 2F029 AA01 AB07 AC02 AD01 5J062 AA02 CC07 CC13 DD13 DD14 DD15 DD22 9A001 BB06 EE05 JJ78 LL09
Claims (7)
- 【請求項１】 複数のＧＰＳ衛星および補強システムの
静止衛星それぞれからの電波を受信する受信部と、受信
部の出力信号を中間周波信号に変換するアナログ信号処
理部と、アナログ信号処理部から出力される中間周波信
号をデジタル信号化するデジタル信号変換部と、デジタ
ル信号変換部から出力されるデジタル信号を処理してＧ
ＰＳ衛星からの送信データを取り出すＧＰＳ衛星用多チ
ャンネルスペクトラム逆拡散部と、デジタル信号変換部
から出力されるデジタル信号を処理して静止衛星からの
送信データを取り出す静止衛星専用スペクトラム逆拡散
部と、ＧＰＳ衛星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部
の出力と静止衛星専用スペクトラム逆拡散部の出力とに
基づいて受信部の位置を演算する位置演算部と、ＧＰＳ
衛星用スペクトラム逆拡散部および静止衛星専用スペク
トラム逆拡散部それぞれへの電源供給状態を個別に制御
する制御部とを備え、制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクト
ラム逆拡散部への主電源の供給状態に関わらず、静止衛
星専用スペクトラム逆拡散防止部へ電源を供給させるこ
とを特徴とするＧＰＳ受信装置。 - 【請求項２】 上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネ
ルスペクトラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラ
ム逆拡散部へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う
機能を備え、主電源の投入時に探索する衛星群の中に少
なくとも１つの静止衛星を含むように衛星割り当てを行
うことを特徴とする請求項１記載のＧＰＳ受信装置。 - 【請求項３】 上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネ
ルスペクトラム逆拡散部および静止衛星専用スペクトラ
ム逆拡散部へ捕捉および追尾すべき衛星割り当てを行う
機能を備え、主電源の投入時にＧＰＳ衛星用多チャンネ
ルスペクトラム逆拡散部を含めた複数の受信チャネルを
用いて探索する周波数範囲を分割して割り当てて静止衛
星を探索させることを特徴とする請求項１記載のＧＰＳ
受信装置。 - 【請求項４】 上記制御部は、ＧＰＳ衛星用多チャンネ
ルスペクトラム逆拡散部へ主電源が供給されている間、
静止衛星専用スペクトラム逆拡散部に静止衛星からの信
号を探索および追尾させることを特徴とする請求項１記
載のＧＰＳ受信装置。 - 【請求項５】 上記制御部は、静止衛星専用スペクトラ
ム逆拡散部にて静止衛星からの信号を捕捉できないとき
には当該静止衛星と同方向になるＧＰＳ衛星のＧＰＳ衛
星用多チャンネルスペクトラム逆拡散部によるＧＰＳ衛
星の探索を禁止することを特徴とする請求項１記載のＧ
ＰＳ受信装置。 - 【請求項６】 上記制御部は、ＧＰＳ衛星用スペクトラ
ム逆拡散部へ電源が供給されていない状態において静止
衛星専用スペクトラム逆拡散部に一定周期毎に電源を供
給させて静止衛星からの信号を探索および追尾し続けさ
せ、基準周波数発生器のオフセット量を更新させること
を特徴とする請求項１記載のＧＰＳ受信装置。 - 【請求項７】 上記制御部と上記静止衛星専用スペクト
ラム逆拡散部とを単一のハードウェアに搭載してなるこ
とを特徴とする請求項６記載のＧＰＳ受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000047018A JP2001235531A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | Ｇｐｓ受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000047018A JP2001235531A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | Ｇｐｓ受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001235531A true JP2001235531A (ja) | 2001-08-31 |
Family
ID=18569338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000047018A Withdrawn JP2001235531A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | Ｇｐｓ受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001235531A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014503817A (ja) * | 2010-12-16 | 2014-02-13 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | モバイルデバイスのための適応型測位信号探索ストラテジ |
| JP2017173164A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | カシオ計算機株式会社 | 受信制御装置、受信制御方法及びプログラム |
| JP2018165721A (ja) * | 2018-06-20 | 2018-10-25 | カシオ計算機株式会社 | 受信制御装置、受信制御方法及びプログラム |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047018A patent/JP2001235531A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014503817A (ja) * | 2010-12-16 | 2014-02-13 | クゥアルコム・インコーポレイテッド | モバイルデバイスのための適応型測位信号探索ストラテジ |
| JP2017173164A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | カシオ計算機株式会社 | 受信制御装置、受信制御方法及びプログラム |
| WO2017163530A1 (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | カシオ計算機株式会社 | 受信制御装置、受信制御方法及びプログラム |
| US10852442B2 (en) | 2016-03-24 | 2020-12-01 | Casio Computer Co., Ltd. | Reception control device |
| JP2018165721A (ja) * | 2018-06-20 | 2018-10-25 | カシオ計算機株式会社 | 受信制御装置、受信制御方法及びプログラム |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070501 |