JP2001231854A - 医療用液体導管 - Google Patents

医療用液体導管

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JP2001231854A
JP2001231854A JP2000042747A JP2000042747A JP2001231854A JP 2001231854 A JP2001231854 A JP 2001231854A JP 2000042747 A JP2000042747 A JP 2000042747A JP 2000042747 A JP2000042747 A JP 2000042747A JP 2001231854 A JP2001231854 A JP 2001231854A
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JP
Japan
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conduit
tube
inner tube
outer tube
liquid
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JP2000042747A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Miyatake
哲也 宮武
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医療用チューブを用いて液体を輸送する場合
に用いる、より向上した断熱効果を有する、医療用液体
の導管を提供する。 【解決手段】 医療用液体の導管(10)は、内側チュ
ーブ(12)および外側チューブ(14)を有して成
り、二重管構造を有し、内側チューブ内を輸送すべき液
体が通過し、長手方向の少なくとも一部分にわたって内
側チューブと外側チューブとの間に形成された環状空間
部(16)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用液体の輸送
に用いる導管、特に輸送される間の液体の温度変化を最
小限にする導管、即ち、断熱導管に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野において液体の輸送を伴う処置
が種々ある。例えば、人工透析に際しては、患者の体内
から血液を導出して透析装置に導き、透析後、血液を再
び体内に戻す。このように血液を体内に戻す場合、血液
の温度は体温に近いのが好ましく、そのために、透析後
の血液を適当な熱交換器(あるいは加熱および/または
冷却器)に通して血液を体温付近の温度に調節した後、
体に戻すことができる。別の場合では、点滴処置をする
に際して、リンゲル液等の液体を体内に供給するが、こ
の場合でも、液体の温度は体温に近い温度が好ましく、
先と同様に、熱交換器を用いて体内に供給する液体の温
度を調節することができる。
【0003】更に別の場合では、身体の一部分のみに所
定温度の液体を供給することによって、当該一部分のみ
を選択的に冷却または加温することが行われている。こ
の処置は、分離温度調節法とも呼ばれ、脳等の臓器また
はその一部分のみを所定温度に変化させてそれを維持す
るために実施され、そのような所定温度に維持された状
態の臓器に何らかの処置(例えば手術)を施す。
【0004】上述の種々の場合において、液体を身体に
供給する場合、液体を輸送するためにいわゆるチューブ
が使用される。この場合、所定の温度の液体を供給する
のが好ましく、そのために、供給すべき液体を適当な温
度調節手段、例えば熱交換器を用いて、所定温度に温度
調節することができる。しかしながら、たとえ液体の温
度を調節したとしても、温度調節手段を出た後、チュー
ブ内を流れる液体とその周囲の雰囲気との間で温度差が
ある場合、体内に入るまでの輸送の間に、液体が周囲の
温度の影響を受けることがある。
【0005】例えば、空調された室内では、室温が体温
(通常約36〜37℃)より遥かに低い温度(例えば2
0℃程度)に調節されている。その場合、液体を体温付
近に調節したとしても、一般的には、送液の間に周囲の
雰囲気に放熱して、液温が低下する。勿論、温度の低下
を見込んで液温を高めに調節することも可能であるが、
周囲の条件、送液の条件等を変えると、見込むべき温度
変化が種々変わり得る。他の処置(例えば後述の選択的
冷却法)のために、周囲の雰囲気より低い温度に冷却し
た液体を供給する必要がある場合も、同様に周囲の雰囲
気の影響を受け、この場合は、周囲の雰囲気から吸熱
し、液体の温度が上昇する。
【0006】温度調節手段を出た後、液体を直ちに体内
に供給できればよいが、液体を供給するために必要な装
置などの種々の制約のために、一般的には、直ちに供給
することができない場合が多い。従って、温度調節した
液体を輸送するに際して、チューブ内を流れる液体がチ
ューブの周囲の雰囲気から熱的影響を受けることを抑制
する、即ち、断熱することが望ましい。
【0007】断熱のために、例えば、液体を供給するチ
ューブのような導管の周囲にウレタンフォームなどの断
熱材を配置することも可能である。しかしながら、その
ような断熱材は一般的に不透明であるのでそれを配置す
る場合、チューブを液体が流れていることを確認できな
い;全体としてのチューブ径が大きくなり、チューブの
可撓性が減少する;断熱材の長さに限界があるため、断
熱材の継目ができてしまう;また、フォーム中で結露し
て水分がたまり、そこで雑菌が繁殖し易い等の問題点が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、医療用チュー
ブを用いて液体を輸送する場合の上述のような問題点を
少なくとも緩和し、望ましくは解消できる、向上した断
熱効果を有する医療用液体に用いる導管を提供すること
が本発明が解決しようとする課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題は、内側チュ
ーブおよび外側チューブを有して成り、医療用液体の輸
送に用いる、二重管構造の導管であって、内側チューブ
内を輸送すべき液体が通過し、導管の長手方向の少なく
とも一部分にわたって、内側チューブと外側チューブと
の間に形成された環状空間部を有する導管によって解決
できることが見出された。
【0010】本発明の導管は、二重管構造を有し、環状
空間部は、導管の周囲の雰囲気から遮断される。内側チ
ューブと外側チューブとの間に隔離部材を有するのが好
ましく、それによって、内側チューブと外側チューブと
の間で環状空間部が容易に確保される。また、本発明の
導管は、その端部、特に両端部にて閉鎖部材を有するの
が好ましく、それによって、環状空間部が導管の周囲の
雰囲気から遮断される。また、本発明の1つの態様で
は、閉鎖部材が隔離部材の機能をも有することができ
る。
【0011】ここで「遮断」とは、環状空間部の気体が
導管の周囲の雰囲気内に容易に移動できない状態を意味
する。導管が、閉鎖部材を導管の両端部に有する場合
は、周囲の雰囲気から実質的に遮断され(即ち、環状空
間部から周囲の雰囲気に気体が移動できない)、一方の
端部に有する場合には、両端に有する場合ほどの遮断状
態は達成されないが、環状空間部の気体が導管の周囲に
容易に移動できない。本発明の導管において、そのよう
な閉鎖手段が存在しない場合であっても、二重管構造と
することによって、内側チューブが導管の周囲の雰囲気
に直接さらされないので、遮断効果が得られる。
【0012】本発明の導管を用いて輸送する医療用の液
体は、医学的治療または検査もしくは診断のような医療
処置に使用する液体であれば特に限定されるものではな
い。例えば、そのような液体には、医療処置に用いる補
液、希釈液または輸液と呼ばれている液体が含まれる。
このような液体は、意図する所定の医療処置に際して、
適当な方法で冷却または加熱することができ、例えば熱
交換器(加熱器、冷却器または加熱・冷却器)を用いる
ことができる。
【0013】具体的には、医療用の液体として栄養分お
よび/または電解質を含む水溶液を例示でき、例えばリ
ンゲル液、乳酸リンゲル液、低分子デキストリン含有リ
ンゲル液(例えば5%含有)等の等張液が本発明の液体
に含まれる。液体は、溶液である必要は必ずしもなく、
全体として液状の流体として扱うことができるものであ
ればよい。例えば、分散液、懸濁液等の形態であっても
よく、血液も液体に含まれる。また、適当であるなら、
気体を含んでいてもよい。
【0014】より具体的には、次のような補液を本発明
の医療用液体として例示できる:所定の温度に冷却した
補液としての乳酸リンゲル液を脳に供給して、脳を選択
的に所定温度に冷却する方法(「分離冷却法」とも呼ば
れる)(J.Neurosurg;第24巻,第994〜1001
頁,1966年,参照、Neurosurgery;第31巻,第1
049〜1055頁,1992年)参照)に使用する補
液。
【0015】補液(または希釈液もしくは輸液)を所定
温度に冷却または加温して血管に(従って、体内に)計
量注入する補液供給ユニット、血管から(従って、体内
から)補液によって希釈された希釈血液を計量導出(ま
たは脱血)し、導出した希釈血液を濃縮するための血液
濃縮ユニット、および濃縮血液を加温または冷却して血
管に計量注入する血液供給ユニットを有して成る、身体
の一部分を特定の温度にて維持する分離温度調節法(ま
たは選択的冷却(もしくは加温)法)に用いる体外循環
装置(例えば特開平9―290021号公報参照)を使
用して供給する補液。
【0016】更に、点滴に用いる種々の成分(例えば、
薬剤、栄養分、電解質等)を含む液体、透析液等も本発
明の導管を用いて輸送する液体に含まれる。また、癌組
織または癌前駆組織には、高温(例えば42〜43℃)
に加温すると死滅すると言われているものがあり、その
ような組織を高温に加熱するために、その組織を有する
身体の臓器またはその一部分にのみ高温の液体(例えば
補液)を供給することもあるが、そのような補液も本発
明の医療用液体に含まれる。このような液体は、そのよ
うな癌治療に有効な薬剤を含んでよく、この液体の供給
には、上述の体外循環装置を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、内側チューブお
よび外側チューブは、いずれもプラスチック材料で形成
され、これらのチューブ自体は可撓性に富むものであ
る。例えば、チューブは、いずれも塩化ビニル樹脂、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂(例えばテフロン)等ででき
ているのが好ましい。内側チューブは、輸送する液体に
対して、また、所定の医療処置に対して、少なくとも実
質的に悪影響を与えない材料である必要がある。一般的
に薬液等を輸送するために医療処置に用いられているチ
ューブであればよい。
【0018】外側チューブは、輸送する液体と直接接触
しないので、外側チューブに用いることができる材料
を、内側チューブより広範囲の材料群から選択でき、ま
たはグレードのより低い材料から選択することも可能で
ある。例えば、外側チューブには、上述の材料に加え
て、天然ゴム、合成ゴムのような材料を使用することも
でき、場合よっては、不織布(紙繊維、合成繊維等の不
織布)、紙、セロハン、種々のプラスチックシート材料
のようなフィルム状材料を用いることも可能である。ま
た、熱反射フィルム、熱反射・断熱フィルム等が外側チ
ューブに貼りつけられていてよい。内側チューブと外側
チューブは同じ材料でできていても、あるいは異なる材
料でできていてもよい。外側チューブおよび内側チュー
ブは、内側チューブ内を液体が輸送されているのが目視
的にわかるように、双方とも、透明であるのが好まし
い。
【0019】本発明の導管において、内側チューブと外
側チューブは二重管構造を形成する。本発明において、
二重管構造とは、導管の長手方向に垂直な断面(以後、
単に断面と呼ぶ場合は、導管の長手方向に垂直な断面を
意味する)を考えた場合、外側チューブによって内側チ
ューブが含まれている、あるいは包囲されている状態を
意味する。この二重管構造は、導管の長手方向の少なく
とも一部分にわたって、好ましくは大部分にわたって、
より好ましくは実質的に全長にわたって保持される。
【0020】二重管構造を有する導管部分では、内側チ
ューブと外側チューブとの間に環状空間部が存在する、
即ち、内側チューブと外側チューブとが接触せずに離れ
ている状態が生じている。尚、本発明の導管は、実質的
にその全長にわたって二重管構造であっても、あるいは
そうでなくてもよく、従って、導管の一部分において、
内側チューブと外側チューブが接触していてもよい。
【0021】チューブはいずれも管状であれば、その断
面形状は、特に限定されるものではないが、一般的には
断面が円形または略円形であるのが好ましい。この円形
は真円である必要は無く、楕円であってもよく、場合に
よっては、多角形であってもよい。また、内側チューブ
の断面形状と外側チューブの断面形状はいずれの適当な
組み合わせであってもよい。例えば、内側チューブの断
面が円形で、外側チューブの断面が多角形であってもよ
い。しかしながら、これらのチューブは、その断面が同
心状かつ相似関係であり、その結果、内側チューブから
外側チューブまでの距離が内側チューブの周囲で実質的
に一定となるように配置されているのが好ましい。特に
好ましい態様では、外側チューブおよび内側チューブの
断面はいずれも円形である。
【0022】本発明の導管では、二重管構造とするため
に、内側チューブを外側チューブから空間を隔てて離す
ための手段、即ち、隔離部材またはピラーもしくはスペ
ーサー(以下、総称して単に「隔離部材」と呼ぶ)が導
管の長手方向の少なくとも一部分の環状空間部の周の少
なくとも一部分に存在する。隔離部材は、内側チューブ
の外側表面および/または外側チューブの内側表面に配
置される。この隔離部材は、内側チューブを外側チュー
ブから空間を隔てて離すことができるものであれば、い
ずれの適当な形態および寸法であってよい。配置する隔
離部材の数は、所望の断熱効果を達成するために必要な
いずれの適当な数であってよい。隔離部材の配置箇所
も、導管も断熱の目的および程度に応じて適当に選択で
きる。
【0023】例えば、隔離部材は、内側チューブの外側
表面にて外側に向かって延びる突出部であってよく、あ
るいは外側チューブの内側表面にて内側に向かって延び
る突出部であってよい。別の態様では、これらの組み合
わせであってよく、これらの突出部の突出高さ(または
長さ)は、対向する他方のチューブに接触する程の長さ
(接触している場合を含む)であっても、あるいはその
ような長さより短くてもよい。このような隔離部材は、
突出元のチューブと一体であっても、突出元のチューブ
に付着された別の部材であってもよい。
【0024】このような隔離部材は、内側チューブ外側
および/外側チューブの内側で長手方向に沿って延びる
フィンの形態、内側チューブ外側および/外側チューブ
の内側で周方向に沿って延びるフィンまたは鍔(または
フランジ)の形態、内側チューブ外側および/外側チュ
ーブの内側の周囲で螺旋状に延びるフィンの形態であっ
てよく、そのようなフィンは、長尺であっても、短くて
もよい(フィンが途中で途切れ、その後、また存在す
る)。別の態様では、隔離部材はピンまたは杭状物の形
態であってもよい。
【0025】上述のような隔離部材は、導管の長手方向
のいずれの箇所に存在してもよく、例えば導管の端部、
好ましくは両端部に存在してもよい。端部に代えて、ま
たは端部に加えて、隔離部材が中間部の複数箇所に存在
してもよい。別の態様では、隔離部材は、導管の長手方
向の大部分、例えば実質的に全長にわたって存在しても
よい。
【0026】本発明の導管では、環状空間部が、上述の
ように導管が使用される周囲(例えば医療処置が施され
る部屋)内の雰囲気から遮断される。好ましくは、導管
の端部にて、環状空間部を充填する閉鎖部材が存在す
る。導管の端部、好ましくは両端部に閉鎖部材が存在す
る。具体的には、閉鎖部材は、環状空間部に気密的に嵌
めこむことができる栓であってよい。別の態様では、内
側チューブと外側チューブが一体に接着することによっ
て、接着された部分が閉鎖部材としての機能を果たす。
【0027】そのように遮断された環状空間部は、その
中に気体を含む。この気体は、内側チューブおよびその
中を通過する液体に悪影響を与えない限り、いずれの適
当な気体であってもよいが、通常は空気であってよく、
窒素等も使用できる。このような気体は乾燥している
(即ち、水分が少ない、好ましくは含まない)のが好ま
しく、通常は、1〜10℃程度(例えば5℃)の低い温
度でも結露しないのがより好ましい。閉鎖部材を導管の
両端部に配置して、このような乾燥気体を封入しておく
と、低温の液体を内側チューブ内に流しても、結露また
は水分の凝結によりチューブが曇ることが防止され、流
れている液体を確実に目視により確認できる。また、結
露が防止されるので、雑菌の繁殖を防止できる。
【0028】環状空間部に酸素が存在するのが望ましく
ない場合には、例えば、環状空間部は窒素を含み、更に
脱酸素剤(例えば三菱化学製のエージレス)を含んでよ
い。環状空間部に炭酸ガスが存在するのが望ましくない
場合には、例えば、環状空間部は適当な気体(例えば窒
素)を含み、更に脱炭酸ガス剤を含んでよい。環状空間
部に水分(または湿気)が存在するのが望ましくない場
合には、例えば、環状空間部は気体に加えて、脱湿剤
(例えばシリカゲル)を含んでよい。
【0029】このような気体を環状空間部内に封入す
る。封入はいずれの適当な方法で実施してもよい。例え
ば、閉鎖部材にバルブを設け、そのバルブを介して乾燥
気体を環状空間部内に注入する。注入後バルブを閉じて
遮蔽状態を維持する。気体が洩れた場合には、バルブを
介して乾燥気体を追加できる。また、環状空間部内の気
体の圧力は、導管が使用される室内の圧力、いわゆる周
辺圧力(通常大気圧)より少し高くしておく。それによ
って、周辺雰囲気から環状空間部内に水分を含む空気が
入り込むことが有効に防止できる。
【0030】導管を使用する周辺雰囲気からの空気の侵
入が問題とならない場合には、外側導管が大きく変形し
ない程度に、環状空間部の圧力を減圧(可能な場合に
は、真空により近い圧力)にすることも可能であり、そ
のようにすると、内側チューブ内を通過する液体に対す
る周辺雰囲気の熱的影響を一層小さくできる。この場
合、環状空間部が空気を含む場合であって、減圧状態に
したい、あるいはより真空状態に近づけたい場合には、
脱空気剤(例えばサエス社のゲッター剤)を環状空間部
に加えるとよい。
【0031】本発明の導管では、液体が通過する内側チ
ューブの外側に外側チューブが配置され、その結果、導
管の周囲の雰囲気と内側チューブとの間に環状空間部が
形成され、この環状空間部が内側チューブ内の液体への
周囲の雰囲気の熱的影響(または内側チューブ内の液体
から周囲の雰囲気への熱的影響)を阻害する、好ましく
は遮断する。即ち、本発明の導管では、環状空間部が断
熱に寄与し、その結果、そのような熱的影響が最小限に
抑制される。
【0032】二重管構造の導管について説明したが、同
じ原理を用いて、三重管構造にして最内チューブに液体
を流すと、最内チューブ内を通過する液体に対する周辺
雰囲気の熱的影響をより一層小さくできる。即ち、上述
の外側チューブを囲むように、更にもう1つの外側チュ
ーブの周囲に配置し、このチューブと外側チューブとの
間に、同様に隔離部材を配置してこれらの間でも環状空
間部を形成した、三重管構造の導管も本発明は提供す
る。容易に理解できるように、使用に際して不都合が生
じない限り、更にチューブの層を重ねることも可能であ
り、従って、本発明は、多重管構造の導管をも提供す
る。
【0033】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明を具体
的な実施態様に基づいて説明する。本発明の医療用液体
導管10を、図1に斜視図にて、また、図2に断面図に
て模式的に示す。この導管10は、内側チューブ12お
よびその周囲に配置された外側チューブ14を有し、こ
れらの間で環状空間部16が形成されて二重管構造とな
っている。所定の液体は、内側チューブ12の内部を流
れて輸送される。環状空間部16内には所定の気体が存
在し、好ましくは封入されている。
【0034】図示した態様では、内側チューブ12と外
側チューブ14が実質的に同心状に配置され、従って、
これらのチューブの間の距離は、チューブの周囲のいず
れの点でも実質的に等しい。しかしながら、これらのチ
ューブは同心状に配置されている必要は必ずしもない。
これらのチューブは実質的に透明であり、従って、内側
チューブ内を流れている液体を外部から確認できる(図
面では、外側チューブの内側に位置する内側チューブの
部分を、便宜上一点鎖線にて示している)。
【0035】環状空間部の遮断は、導管の端部にて環状
空間部を塞ぐことによって効果的に実施できる。例え
ば、本発明の導管を斜視図にて模式的に示す図3に示す
ように、閉鎖部材18を環状空間部に気密的に嵌め込
む。尚、この場合、内側チューブの端部が、図示するよ
うに、閉鎖部材18から長手方向外向きに突出している
のが好ましく、本発明の導管を他の導管または他の部材
(例えばカテーテル、バルブ、熱交換器の出口等に)に接
続する場合に好都合である。
【0036】本発明の導管は、二重管構造を保持するた
めに、外側チューブ12と内側チューブ14との間に隔
離部材を有する。そのような隔離部材の例を図4に模式
的に示す。図4では、種々の形態の隔離部材20(20
a、20b、20c)が内側チューブ12の外側に配置
されている。図面の都合上、隔離部材20a〜20cを
近接して図示しているが、実際は、図示した態様より大
きい間隔で配置されているのが通常である。
【0037】図4に示した態様では、隔離部材20は、
内側チューブからその半径方向で外向きに伸びて突出し
ており、その高さ(即ち、半径方向の突出長さ)は、外
側チューブと内側チューブとの間の距離より小さい。し
かしながら、この高さは、いずれの適当な大きさであっ
てもよく、例えば、高さは、外側チューブと内側チュー
ブとの間の距離に実質的に等しくてもよい。
【0038】隔離部材20aは、内側チューブ12の外
周全体にわたって延在する、例えば鍔状またはフランジ
状の形態である。外周全体にわたって存在せずに、外周
の一部分にわたって存在してよい(例えば周状に点在し
てよい)。隔離部材20bは、内側チューブの外側表面
の一部分にて突出する、例えば瘤状または突起の形態で
ある。隔離部材20cは、内側チューブの外側でその長
手方向に沿って伸びる、例えばフィン状またはストリッ
プ状の形態である。また、容易に理解できるように、気
体を封入するために用いる閉鎖部材18も隔離部材とし
ての機能を果たすことができる。
【0039】図4に示した態様では、隔離部材20は内
側チューブ12の外側に配置されているが、その代り
に、またはそれに加えて、隔離部材を外側チューブ14
に配置してもよく、そのような隔離部材を図5に長手方
向断面図にて模式的に示す。図5は、図4に示した隔離
部材20と同様の形態の隔離部材22(22a、22
b、22c)が内側チューブ14の内側表面に配置され
ている。
【0040】これらの隔離部材は、導管の長手方向にわ
たって少なくともその一部分で、および/または環状空
間部の周囲にわたって少なくともその一部分で存在して
よい。従って、長手方向全体にわたって存在してもよ
く、また、環状空間部の全周にわたって存在してもよ
い。隔離部材の形状、寸法、配置間隔などは、使用する
チューブの材料、熱的影響を遮断すべき程度などに応じ
て適宜選択できる。
【0041】図4および図5の態様では、隔離部材は、
環状空間部にて半径方向で部分的に延びているが、半径
方向全体にわたって延びていてもよい。そのような態様
の導管の断面を図6に模式的に示す。図6に示した態様
では、内側チューブ12と外側チューブ14とを接続す
るように隔離部材24が存在する。このような隔離部材
24が存在する場合、内側チューブ12と外側チューブ
14との同心状態が実質的に確保される。
【0042】尚、図4または図5に示すように、隔離部
材が半径方向全体に延びていない場合および/または隔
離部材の配置間隔が大きい場合、チューブの可撓性のた
めに、また、内側チューブ内を流れる液体の重量のため
に、隔離部材の一部分が外側チューブまたは内側チュー
ブに接触することになり得、その場合、内側チューブと
外側チューブは部分的に偏心状態となり、および/また
は、内側チューブと外側チューブの軸が平行でなくな
る、即ち、非整列状態となる。極端な場合では、本発明
の導管の長手方向の一部分において、内側チューブと外
側チューブが接触していてもよい。
【0043】本発明の導管では、その長手方向の少なく
とも一部分では、例えば、図7に示すように、内側チュ
ーブ12と外側チューブ14は偏心状態および/または
非整列状態となってよい。尚、図示した態様では、容易
に理解できるように、偏心状態および/または非整列状
態を誇張して示している。また、図7では、内側チュー
ブ12と外側チューブ14は、矢印26で示す箇所にて
接触している。
【0044】本発明の別の態様では、内側チューブ12
と外側チューブ14は、偏心状態で環状空間部を形成す
るようになっていてよい。そのような導管を図8に示
す。図示した態様では、閉鎖部材18が導管の端部にて
内側チューブ12および外側チューブ14を偏心状態で
気密的に保持するようになっている。図示した態様で
は、隔離部材20は、内側チューブ12の周囲に配置さ
れ、その一部分が外側チューブ14に接触し、他の部分
は接触しないようになっている。
【0045】チューブがプラスチック材料で形成されて
おり、従って、可撓性を有すること、また、内側チュー
ブ内を液体が流れることを考慮すると、実際には、内側
チューブ12および外側チューブ14を導管の全長にわ
たって実質的に同心状に保持することは、容易ではな
く、また、本発明の導管において同心状態を保持するこ
とが必須ではない。図6のように隔離部材24が半径方
向全体にわたって延びている場合には、実質的に同心状
態を確保できる。しかしながら、両端に配置した閉鎖部
材18のみによって導管端部にて同心状態を確保しよう
とする場合、端部の間の中間位置では、図6のように隔
離部材が半径方向全体にわたって延びていない限り、中
間位置では同心状態を確保できない場合(例えば図7に
示す状態)が多いが、そのことによって直ちに本発明の
導管がその効果を奏することができないことにはならな
い。本発明の導管は、その長手方向の少なくとも一部分
にわたって環状空間部を有することによってその断熱効
果を発現できる。従って、本発明の導管では、内側チュ
ーブおよび外側チューブは同心状であっても、そうでな
くてもよい。
【0046】本発明の導管は、いずれの適当な方法で製
造してもよい。例えば、最初に内側チューブおよび外側
チューブを選択し、内側チューブの外側および/外側チ
ューブの内側に隔離部材を設け、その後、内側チューブ
の周囲に外側チューブを配置する、例えば外側チューブ
内に内側チューブを挿入することにより製造できる。
尚、隔離部材はいずれの材料で形成してもよいが、通常
はプラスチック材料、好ましくは内側チューブまたは外
側チューブと同じ材料でできているのが好ましい。具体
的には、適当な接着剤を用いて、あるいは熱融着によっ
て隔離部材をチューブに設けることができる。
【0047】このように導管を製造するに際して、隔離
部材の突出高さが、内側チューブの外径と外側チューブ
の内径との差の半分、または内側チューブから外側チュ
ーブまでの距離に等しいか、それに近い場合、内側チュ
ーブを外側チューブ内に挿入することが容易でないこと
が多い。それは、一般的にはチューブのプラスチックが
可撓性を有し、通常隔離部材とそれが対向するチューブ
との間の摩擦が大きいからである。そのような場合、隔
離部材と対向するチューブの表面の一方または双方に滑
剤または減摩剤(例えばタルク等)を塗布しておく、あ
るいは内側チューブの外側表面に沿って気体(例えば空
気)を挿入時に流しておくことが好ましい。
【0048】また、図6に示すような隔離部材を設ける
場合には、図示した断面形状を有するダイを押出成形機
に取り付けて、内側チューブおよび外側チューブならび
に隔離部材を有する導管を押し出して成形することも可
能である。
【0049】尚、本発明の導管の端部では、外側チュー
ブと内側チューブとを一体に接続する。それは、例えば
図4に示すような閉鎖部材を環状空間部に嵌め込むこと
により実施できる。別の態様では、外側チューブと内側
チューブのそれぞれの端部を直接一体に結合、例えば溶
着してもよい。尚、環状空間部には乾燥気体、特に加圧
状態の乾燥気体を封入することが好ましく、その場合に
は、乾燥気体雰囲気下で、接続すればよい。別の態様で
は、例えば、図9に示すように、導管の端部にて(例え
ば閉鎖部材18を通って)環状空間部と外部との気体連
絡可能な通路30を設け、その通路にバルブ32を設け
る。このバルブを介して、乾燥気体を環状空間部に充填
でき、加圧状態に保持することも容易である。
【0050】本発明の導管の別の態様では、少なくとも
外側チューブは、赤外線遮断効果を有する材料を含む。
1つの態様では、外側チューブは赤外線遮断フィルムに
より覆われている。別の態様では、外側チューブは、そ
れをプラスチック材料から成形するに際して、赤外線遮
断効果を有する化合物(赤外線遮光剤)を同時に混入し
たプラック材料を押し出すことによって形成されてい
る。そのような化合物は、赤外領域の波長に対して大き
い吸収特性を有する化合物であり、赤外線吸収または遮
断の目的で一般的に使用されているものであってよい。
例えば、ITO(インジウム/スズ酸化物)のような化
合物を挙げることができる。
【0051】上述のような外側チューブに適用する赤外
線遮断を内側チューブに適用できる場合には、同様にし
て形成した内側チューブを、外側チューブに加えて、あ
るいはその代りに、使用してよい。
【0052】このように外側チューブが赤外線遮断効果
を有することによって、内側チューブの内部を流れる液
体に対して赤外線が熱的に大きな影響を与えること(例
えば、周囲の雰囲気から赤外線によって液体が加熱され
ること)を防止でき、結果的に、本発明の導管の断熱性
を向上させることができる。
【0053】本発明の別の態様では、少なくとも外側チ
ューブは、紫外線遮断効果を有する材料を含む。1つの
態様では、外側チューブは紫外線遮断フィルムにより覆
われている。別の態様では、外側チューブは、それをプ
ラスチック材料から成形するに際して、紫外線遮断効果
を有する化合物(紫外線遮光剤)を同時に混入したプラ
スチック材料を押し出すことによって形成されている。
そのような化合物は、紫外領域の波長に対して大きい吸
収特性を有する化合物であり、紫外線吸収または遮断の
目的で一般的に使用されているものであってよい。例え
ば、ベンゾトリアジン系化合物(例えばチバガイギー社
の商品名TINUVIN)のような化合物を挙げること
ができる。
【0054】上述のような外側チューブに適用する紫外
線遮断を内側チューブに適用できる場合には、同様にし
て形成した内側チューブを、外側チューブに加えて、あ
るいはその代りに、使用してよい。
【0055】このように外側チューブが紫外線遮断効果
を有することによって、内側チューブの内部を流れる液
体中において活性酸素が発生するのを抑制できる。これ
は、本発明の導管内を流れる液体が処置に際して最終的
に身体内に供給されるに際して、周囲から導管に照射さ
れる紫外線によって導管内を流れる液体中で発生する活
性酸素の量を抑制できる。このことは、結果的に、活性
酸素が身体内で及ぼすと言われている種々の好ましくな
い作用(例えば発癌作用)を抑制できるという利点があ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明の導管では、従来から医療用に用
いられているチューブと異なり、断熱作用が遥かに大き
いため、医療処置に際して身体に供給する液体の温度が
重要である場合、特にそのような液体が身体に供給され
るまでの間に、周囲から熱的影響を受け得る場合には、
そのような影響を最小限にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の医療用導管を斜視図にて模
式的に示す。
【図2】 図2は、本発明の医療用導管を断面図にて模
式的に示す。
【図3】 図3は、本発明の別の態様の医療用導管を斜
視図にて模式的に示す。
【図4】 図4は、本発明の導管において、種々の隔離
部材が内側チューブに配置されている態様を斜視図にて
模式的に示す。
【図5】 図5は、本発明の導管において、種々の隔離
部材が外側チューブに配置されている態様を導管の長手
方向に沿った断面図にて模式的に示す。
【図6】 図6は、本発明の導管において、隔離部材が
内側チューブと外側チューブとを導管の半径方向で接続
している態様を、導管の長手方向に垂直な断面図にて模
式的に示す。
【図7】 図7は、導管の長手方向の一部分で、内側チ
ューブと外側チューブが偏心状態および/または非整列
状態となっている様子を斜視図にて模式的に示す。
【図8】 図8は、内側チューブと外側チューブとが偏
心状態の二重管構造を有する本発明の導管を斜視図にて
模式的に示す。
【図9】 図9は、環状空間部に気体を封入する態様を
模式的に示す、導管の長手方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…導管、12…内側チューブ、14…外側チュー
ブ、16…環状空間部、18…閉鎖部材、20,22,
24…隔離部材、26…接触箇所、30…通路、32…
バルブ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側チューブおよび外側チューブを有し
    て成り、医療用液体の輸送に用いる、二重管構造の導管
    であって、内側チューブ内を輸送すべき液体が通過し、
    導管の長手方向の少なくとも一部分にわたって、内側チ
    ューブと外側チューブとの間に形成された環状空間部を
    有する導管。
  2. 【請求項2】 内側チューブの外側および/または外側
    チューブの内側に、導管の長手方向の少なくとも一部分
    にわたって配置されている隔離部材を更に有して成る請
    求項1に記載の導管。
  3. 【請求項3】 両端に配置された閉鎖部材を更に有して
    成る請求項1または2に記載の導管。
  4. 【請求項4】 内側チューブおよび外側チューブは透明
    プラスチック材料でできている請求項1〜3のいずれか
    に記載の導管。
  5. 【請求項5】 隔離部材は、内側チューブの外側および
    /または外側チューブの内側の周囲の少なくとも一部分
    にわたって配置されている請求項1〜4のいずれかに記
    載の導管。
  6. 【請求項6】 隔離部材は、導管の半径方向で内側チュ
    ーブと外側チューブとを接続している請求項1〜5のい
    ずれかに記載の導管。
  7. 【請求項7】 外側チューブは赤外線遮光効果を有する
    材料を含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 外側チューブは紫外線遮光効果を有する
    材料を含む請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 医療用液体は、分離温度調節法に用いる
    補液である請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 医療用液体は、体外循環装置を用いて
    供給する補液である請求項1〜9のいずれかに記載の方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006508824A (ja) * 2002-11-29 2006-03-16 エプシロン コンポジット サルル 複合材料からなる管の製造方法および得られた管
JP2010094502A (ja) * 2008-09-16 2010-04-30 Unitika Ltd 医療用断熱二重管
JP2013517813A (ja) * 2010-01-26 2013-05-20 ヴェサリウス メディカル テクノロジーズ ベーフェーベーアー 滑液包炎治療装置および滑液包炎治療方法

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