JP2001230442A - 光検出素子 - Google Patents

光検出素子

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JP2001230442A
JP2001230442A JP2000036791A JP2000036791A JP2001230442A JP 2001230442 A JP2001230442 A JP 2001230442A JP 2000036791 A JP2000036791 A JP 2000036791A JP 2000036791 A JP2000036791 A JP 2000036791A JP 2001230442 A JP2001230442 A JP 2001230442A
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sic
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JP2000036791A
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Masao Uchida
正雄 内田
Makoto Kitahata
真 北畠
Kunimasa Takahashi
邦方 高橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ容易に製造でき、高温環境下でも動
作可能な光検出素子を提供する。 【解決手段】 基板11と、基板11上にエピタキシャ
ル成長させることによって形成された半導体層12と半
導体層12上に形成された絶縁膜13および上部電極1
4と、基板11の裏面側に形成された裏面電極15とを
備える。半導体層12は、基板11側から順次積層され
た第1の3C−SiC(立方晶系炭化珪素)層16と第
2の3C−SiC層17とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SiCからなる半
導体層を備える光検出素子に関する。
【0002】
【従来の技術】SiC(シリコンカーバイド、炭化珪
素)は、Si(シリコン)に比べて高硬度でワイドバン
ドギャップな半導体であり、パワーデバイスや耐環境デ
バイス、高温動作デバイス、高周波デバイス等へ応用さ
れている。
【0003】従来の光検出素子としては、たとえば、S
iを用いたpn接合やpin接合を備える光検出素子が
挙げられる。このような従来の光検出素子の一例につい
て、断面図を図18に示す。図18を参照して、従来の
光検出素子1は、p形Si基板2と、p形Si3と、n
形Si4と、裏面電極5と、リング状電極6と、透明導
電膜7とを備える。p形Si3およびn形Si4は、た
とえばエピタキシャル成長により形成される。
【0004】光検出素子1において、Siのバンドギャ
ップ以上のエネルギーを有する光が入射するとキャリア
が励起され、この励起されたキャリアを光電流として外
部回路に取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Siは
バンドギャップが小さいために、高温雰囲気では熱によ
り励起されたキャリアが多くなり、これがノイズとなっ
て光励起キャリアを検出することが困難になるという問
題があった。
【0006】一方、SiC基板上にドーピングされたS
iCをエピタキシャル成長させた光検出素子が考えられ
るが、SiC基板は高価であり、さらに、SiC基板は
大面積のウェハが得られにくいため生産コストが高くな
るという問題があった。
【0007】上記問題点を解決するため、本発明は、安
価かつ容易に製造でき、高温環境下でも動作可能な光検
出素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の光検出素子は、Si基板上にエピタキ
シャル成長させることによって形成された半導体層を備
える光検出素子(Si基板を含まない光検出素子を含
む)であって、半導体層は、積層された第1の3C−S
iC層と第2の3C−SiC層とを含み、第1の3C−
SiC層がp形またはn形の導電形を有し、第2の3C
−SiC層が第1の3C−SiC層の導電形と反対の導
電形を有することを特徴とする。
【0009】また、本発明の第2の光検出素子は、Si
基板上にエピタキシャル成長させることによって形成さ
れた半導体層を備える光検出素子(Si基板を含まない
光検出素子を含む)であって、半導体層は、Si基板側
に配置された第1の3C−SiC層と、第1の3C−S
iC層よりも光入射側に配置された第2の3C−SiC
層と、第1の3C−SiC層と第2の3C−SiC層と
の間に配置された真性の3C−SiC層とを含み、第1
の3C−SiC層がp型またはn型の導電形を有し、第
2の3C−SiC層が第1の3C−SiC層の導電形と
反対の導電形を有することを特徴とする。上記第1およ
び第2の光検出素子では、3C−SiCによって接合が
形成されているため、Siで接合が形成されている素子
では安定に動作しないような高温環境下でも動作が可能
である。また、上記光検出素子は、安価なSi基板を用
いて製造されるため、安価に製造することができる。
【0010】上記第1および第2の光検出素子では、半
導体層が光入射側に凸部を有し、凸部上に受光窓を備え
ることが好ましい。上記構成によれば、感度が高い光検
出素子が得られる。
【0011】上記第1および第2の光検出素子では、凸
部の高さが10nm以上であることが好ましい。
【0012】上記第1および第2の光検出素子では、凸
部が、凸部を除く部分をエッチングすることによって形
成された凸部であることが好ましい。上記構成によれ
ば、半導体層表面に形成される欠陥層に基づくリーク電
流を減少させることができるため、感度が特に高い光検
出素子が得られる。
【0013】上記第1および第2の光検出素子では、凸
部の上面が、エピタキシャル成長によって前記半導体層
を形成したのちエッチングされていない部分であること
が好ましい。上記構成によれば、エピタキシャル成長の
ままエッチングされていない部分は欠陥が多く低抵抗で
あるため、光励起キャリアが収集されやすく感度が特に
高い光検出素子が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0015】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
光検出素子について一例を説明する。実施形態1の光検
出素子10について、平面図を図1(a)に示し、断面
図を図1(b)に示す。
【0016】図1を参照して、光検出素子10は、基板
11と、基板11上にエピタキシャル成長させることに
よって形成された半導体層12と半導体層12上に形成
された絶縁膜13および上部電極14と、基板11の裏
面側(光入射側と反対の側)に形成された裏面電極15
とを備える。そして、半導体層12は、基板11側から
順次積層された第1の3C−SiC(立方晶系炭化珪
素)層16と第2の3C−SiC層17とを含む。
【0017】基板11は、Si基板を含む。具体的に
は、たとえば、Si(001)基板、Si(111)基
板または他の面方位のSi基板を用いることができる。
また、たとえばSi(001)から[110]方向にオ
フ角を有する基板のように、基板面がオフ角を有してい
てもよい。もちろん、結晶シリコンがエピタキシャル成
長された他の基板や、表面に結晶シリコンを有する構造
の基板であってもよい。すなわち、基板11は、半導体
層12が形成される側に結晶シリコン層(Si基板)を
備えればよい。ここで、基板11は、第1の3C−Si
C層12と同一の導電形を有する。なお、基板11と第
1の3C−SiC層12との間にバッファ層などを形成
してもよい。
【0018】絶縁膜13は、たとえばSiO2からな
り、パッシベーション膜として機能する。絶縁膜13
は、第2の3C−SiC層17上の一部(たとえば中央
部を除く部分)に形成される。
【0019】上部電極14は、たとえばニッケルからな
る。上部電極14の一部は第2の3C−SiC層17に
接続しており、動作時には第2の3C−SiC層17か
らキャリアを収集する。上部電極14は開口部を備え、
その開口部が受光窓18となる。なお、上部電極14
は、受光窓18に形成された透明導電膜をさらに備えて
もよい(以下の実施形態において同様である)。
【0020】裏面電極15は、基板11とオーミックに
接続された電極であり、たとえばアルミニウムからな
る。
【0021】第1の3C−SiC層16は、p形または
n形の導電形を有する。
【0022】第2の3C−SiC層17は、第1の3C
−SiC層16とは反対の導電形を有する。すなわち、
第1の3C−SiC層16がn形の場合には第2の3C
−SiC層17はp形であり、第1の3C−SiC層1
6がp形の場合には第2の3C−SiC層17はn形で
ある。したがって、光検出素子の構造としては、基板/
第1の3C−SiC層/第2の3C−SiC層が、n形
/n形/p形である構造や、p形/p形/n形である構
造が挙げられる(以下の実施形態において同様であ
る)。
【0023】なお、半導体層12は、光入射側(受光窓
18側)に凸部を有してもよい。このような光検出素子
10aについて、一例の平面図を図2(a)に、断面図
を図2(b)に示す。図2を参照して、光検出素子10
aは、半導体層12の一部に形成された凸部12aを備
え、凸部12a上に受光窓18を備える。凸部12aの
高さは10nm以上が好ましく、500nm以上である
ことが特に好ましい。凸部12aは、半導体層12のう
ち凸部12a以外の部分をエッチングすることによって
形成される。特に、凸部12aの上面(光入射側の面)
がエピタキシャル成長によって半導体層12を形成した
のちエッチングされていない部分であることが好まし
い。なお、図2では、凸部12aが第2の3C−SiC
層17のみに形成されている場合を示しているが、第2
の3C−SiC層17からさらに第1の3C−SiC層
16までエッチングすることによって形成された凸部で
あってもよい(以下の実施形態において同様である)。
【0024】上記実施形態1の光検出素子では、第1の
3C−SiC層16と第2の3C−SiC層17とによ
ってpn接合が形成されている。したがって、光検出素
子10によれば、Siによってpn接合が形成されてい
る光検出素子では安定に動作しないような高温環境下に
おいても安定に動作可能な光検出素子が得られる。ま
た、光検出素子10は、Si基板を含む基板11を用い
ているため、安価かつ容易に製造できる。特に、Si基
板はSiC基板と比較して分離が容易であるため、Si
基板を用いることによって製造が容易になる。
【0025】なお、上記実施形態1では、基板11の裏
面に電極が形成されている、いわゆる縦型素子構造の光
検出素子について説明したが、第1の3C−SiC層1
6上に電極が形成されている横型素子構造であっても同
様の効果が得られる。上記光検出素子10および10a
を横型素子構造とした場合の光検出素子の例について、
それぞれ、光検出素子10bの断面図を図3(a)に示
し、光検出素子10cの断面図を図3(b)に示す。図
3に示すように、光検出素子10bおよび10cは、S
i基板31と、Si基板31上に形成された第1の3C
−SiC層16と、第1の3C−SiC層16上に形成
された電極32とを備える。なお、他の部分については
光検出素子10と同様であるため、重複する説明は省略
する。光検出素子10bおよび10cは、光検出素子1
0と異なり、Si基板31の導電形に制限はない。この
ような横型素子構造の素子は、たとえば、RIE装置な
どを用いて第2の3C−SiC層17をエッチングし
て、第1の3C−SiC層16上に電極32を直接形成
することにより作製できる。
【0026】また、上記実施形態で説明した光検出素子
においては、第1の3C−SiC層16および第2の3
C−SiC層17は、それぞれ、複数の半導体層によっ
て形成されていてもよい(以下の実施形態において同様
である)。そのような光検出素子の一例については、以
下の実施例で説明する。
【0027】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
光検出素子について他の一例を説明する。実施形態2の
光検出素子40について、平面図を図4(a)に、断面
図を図4(b)に示す。
【0028】図4を参照して、光検出素子40は、基板
11と、基板11上にエピタキシャル成長させることに
よって形成された半導体層41と半導体層41上に形成
された絶縁膜13および上部電極14と、基板11の裏
面側(光入射側と反対の側)に形成された裏面電極15
とを備える。そして、半導体層41は、Si基板側に配
置された第1の3C−SiC層42と、光入射側(受光
窓18側)に配置された第2の3C−SiC層43と、
第1の3C−SiC層42と第2の3C−SiC層43
との間に配置された真性の3C−SiC層44とを含
む。半導体層41を除く部分については、実施形態1で
説明した部分と同様であるので、重複する説明は省略す
る。
【0029】第1の3C−SiC層42は、p形または
n形の導電形を有する。
【0030】第2の3C−SiC層43は、第1の3C
−SiC層42とは反対の導電形を有する。すなわち、
第1の3C−SiC層42がn形の場合には第2の3C
−SiC層43はp形であり、第1の3C−SiC層4
2がp形の場合には第2の3C−SiC層43はn形で
ある。
【0031】真性の3C−SiC層44は、アンドープ
あるいはわずかにドーピングを行って真性とした3C−
SiC層である。
【0032】上記光検出素子40では、3C−SiC層
によって接合が形成されている。したがって、光検出素
子40によれば、Siによって接合が形成されている光
検出素子では安定に動作しないような高温環境下におい
ても安定に動作可能な光検出素子が得られる。また、光
検出素子40は、Si基板を含む基板11を用いている
ため、安価かつ容易に製造できる。さらに、光検出素子
40は、逆バイアス印加時に真性の3C−SiC層44
に強い電界が形成され、光励起キャリアが効率よく収集
される。したがって、光検出素子40によれば、感度が
高い光検出素子が得られる。
【0033】なお、半導体層41は、光入射側(受光窓
18側)に凸部を有してもよい。このような光検出素子
40aについて、一例の平面図を図5(a)に、断面図
を図5(b)に示す。図5を参照して、光検出素子40
aは、半導体層41の一部に形成された凸部41aを備
え、凸部41a上に受光窓18を備える。凸部41aの
形状および形成方法については、実施形態1で説明した
凸部12aと同様である。
【0034】また、上記実施形態2では、縦型素子構造
の光検出素子について説明したが、横型素子構造であっ
ても同様の効果が得られる。上記光検出素子40および
40aを横型素子構造とした場合の光検出素子の例につ
いて、それぞれ、光検出素子40bの断面図を図6
(a)に示し、光検出素子40cの断面図を図6(b)
に示す。図6に示すように、光検出素子40bおよび4
0cは、Si基板31と、Si基板31上に形成された
第1の3C−SiC層42と、第1の3C−SiC層4
2上に形成された電極32とを備える。なお、他の部分
については光検出素子40と同様であるため、重複する
説明は省略する。光検出素子40bおよび40cは、光
検出素子40と異なり、Si基板31の導電形に制限は
ない。このような横型素子構造の素子は、たとえば、R
IE装置などを用いて第2の3C−SiC層43および
真性の3C−SiC層44をエッチングして、第1の3
C−SiC層42上に直接電極32を形成することによ
り作製できる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0036】(実施例1)実施例1では、実施形態1で
説明した光検出素子10を作製した一例について説明す
る。
【0037】実施例1では、SiC層は高周波誘導加熱
による結晶成長装置で成長させた。このとき、Si基板
はカーボン製のサセプタに接した状態で保持され、サセ
プタが高周波誘導加熱によって加熱される際にSi基板
も加熱され、Si基板上にSiCが成長した。
【0038】実施例1における光検出素子の作製工程
を、図7に示す。以下、同図を用いて光検出素子の製造
方法を説明する。
【0039】まず、図7(a)に示すように、Siから
なる基板11上に第1の3C−SiC層16と第2の3
C−SiC層17とを形成した。ここで、3C−SiC
層17は、3C−SiC層17aと3C−SiC層17
bとからなる。
【0040】具体的には、基板11には、p形で、抵抗
率が0.1Ωcm以下のSi(001)基板を用いた。
そして、SiCでコートしたサセプタの上に上記Si基
板を設置し、水素雰囲気中、13300Pa(100T
orr)の減圧下でプロパンを10sccm供給しなが
ら高周波誘導加熱で基板を1300℃に加熱することに
よって、Si基板の炭化を行った。その後、キャリアガ
スとして水素を用い、プロパン(0.4sccm)と、
シラン(1.0sccm)を供給することによって、基
板11上に、3C−SiC層16、17aおよび17b
を結晶成長させた。3C−SiC層16の結晶成長の際
には、トリメチルアルミニウム(TMA)をドーパント
として用い、アルミニウムをドーピングした。3C−S
iC層17aではドーピングは行わなかった。3C−S
iC層17bでは、窒素ガスをドーピングガスとして用
い、窒素をドーピングした。3C−SiC層16、17
aおよび17bの膜厚はそれぞれ、2.8μm、2.8
μm、2.8μmとした。これとは別に、同一条件で3
C−SiC層を成長させ、Hall測定によりキャリア
濃度を評価したところ、3C−SiC層16、17a、
17bに対応する層はそれぞれ、p形、n形、n形を示
し、そのキャリア濃度はそれぞれ、9×10 16cm-3
3×1016cm-3、3×1017cm-3であった。
【0041】次に、3C−SiC層17bの表面に絶縁
膜であるSiO2膜をCVD法によって200nm堆積
した。そして、SiO2膜の上部にフォトレジストを塗
布し、フォトレジストに開口部を設けた。その後、Si
2膜をエッチングによりパターニングし、レジストを
除去して図7(b)のように直径400μmの開口部を
有するSiO2膜(絶縁膜13)を形成した。
【0042】その後、電子ビーム蒸着によってSiO2
膜の全面に、ニッケル(膜厚約200nm)を蒸着し
た。そして、再びフォトレジストを塗布してフォトレジ
ストに開口部を設けた後、ニッケルをエッチングにより
パターニングし、レジストを除去して図7(b)のよう
に直径300μmの開口部を有するニッケル電極(上部
電極14)を形成した。このときの平面図は、図4
(a)と同様であり、ニッケル電極の開口部が光検出素
子の受光窓となる。その後、アルゴン雰囲気で1000
℃、3分のアニールを行うことによって、3C−SiC
層17bとニッケル電極とがオーミックに接続されるよ
うにした。
【0043】その後、Siからなる基板11の裏面を研
磨して基板11の厚さを200μm以下にした後、裏面
にアルミニウムを蒸着し、650℃、5分のアニールを
行った。このようにして、Siからなる基板11に対し
てオーミックに接続した裏面電極18を形成した。最後
に基板11をチップごとに分離し、図7(c)に示す光
検出素子を作製した。
【0044】次に、上記の方法で作製した光検出素子の
受光感度を以下の方法で評価した。受光感度を評価する
測定装置について、概略を図8に示す。
【0045】図8の測定装置において、81は作製した
光検出素子、82は光検出素子81にバイアス電圧を印
加するための電源であり、83は負荷抵抗である。まず
電源82の部分を短絡して、光検出素子81に光を照射
し、その時に発生する光電流を負荷抵抗83で電圧に変
換して、負荷抵抗83の両端の電圧を読みとることによ
り、光検出素子81の分光感度特性を評価した。その結
果を図9に示す。図9から、作製した光検出素子は紫外
〜可視光(波長が500nm以下の光)の領域において
感度を有することが明らかとなった。測定器の都合によ
り300nm以下の光は測定できなかったが、300n
m以下の波長領域にも受光感度を有することはいうまで
もない。ピークにおける受光感度は約20mA/Wであ
った。また、540nm以上の波長領域に対しては受光
感度を有さなかった。
【0046】この光検出素子は、接合が3C−SiC層
によって形成されているため、高温環境下においても動
作可能である。また、図10は、ある特定波長での逆バ
イアス印加時の出力(電流値)の変化を示す図である
が、電源82を用いて光検出素子81に逆バイアスを印
加した場合、逆バイアス増加に伴って光出力信号が増加
することがわかった。
【0047】(実施例2)実施例2では、実施形態1で
説明した光検出素子10aを作製した一例について説明
する。
【0048】実施例2における光検出素子の製造工程に
ついて、図11に示す。以下、同図を用いて光検出素子
の作製法を説明する。
【0049】まず、図11(a)に示すように、Siか
らなる基板11上に第1の3C−SiC層16と第2の
3C−SiC層17とを形成した。ここで、第2の3C
−SiC層17は、3C−SiC層17aと3C−Si
C層17bとからなる。具体的には、炭素源としてプロ
パン、Si源としてシラン、キャリアガスとして水素を
用い、p形のSi(001)基板上に3C−SiCを成
長させた。SiCの成長については実施例1と同様の方
法で行った。具体的には、TMAを用いたアルミニウム
ドーピング、アンドープおよび窒素ドーピングを行い、
p形の第1の3C−SiC層16と、n形の3C−Si
C層17aと、n形の3C−SiC層17bとを、2.
8μmずつ基板11上に成長させた。キャリア濃度も実
施例1と同様で、それぞれ、9×1016cm-3、3×1
16cm-3、3×1017cm-3とした。
【0050】次に、3C−SiC層17bの全面に、ニ
ッケルを電子ビーム蒸着によって200nmほど蒸着
し、フォトレジストを塗布してフォトレジストを円状に
パターニングした後、エッチングによってニッケルをパ
ターニングし、レジストを除去して図11(b)のよう
に直径400μmの円状のニッケル膜111を形成し
た。
【0051】次に、上記基板11をリアクティブイオン
エッチング(RIE)装置内に導入し、ニッケル膜11
1をマスクとして、3C−SiC層17bを約500n
mエッチングすることによって、図11(c)に示すよ
うに、凸部12aを形成した。エッチングは、四フッ化
炭素(CF4、流量15sccm)および酸素(O2、流
量15sccm)をエッチングガスとして200Wのパ
ワーで行った。
【0052】次に、絶縁膜であるSiO2をCVD法に
よって200nm堆積し、フォトリソ工程およびエッチ
ング工程によってニッケル膜111上のSiO2膜をエ
ッチングした。そして、レジストを除去することによっ
て、図11(d)に示すように、RIEによってエッチ
ングされた部分の3C−SiC層17b上に、SiO 2
からなる絶縁膜13を形成した。
【0053】次に、図11(e)に示すように、絶縁膜
13およびニッケル膜111上の全面にニッケルを電子
ビーム蒸着によって200nmほど蒸着してニッケル膜
111aを形成した。
【0054】次に、再びフォトレジストを塗布してフォ
トレジストに開口部を設けた後、ニッケル膜111aを
エッチングによってパターニングし、レジストを除去し
て図11(f)のように、直径300μmの開口部を有
するニッケルからなる上部電極14を形成した。このと
きの平面図は、図2(a)に示すものと同様であり、上
部電極14の開口部が光検出素子の受光窓となる。この
状態でアルゴン雰囲気で1000℃、3分のアニールを
行い、3C−SiC層17bに対して上部電極14がオ
ーミックに接続されるようにした。
【0055】次に、基板11の裏面を研磨して基板11
の厚さを200μm以下にした後、裏面にアルミニウム
を蒸着し、650℃、5分のアニールを行うことによっ
て、基板11に対してオーミックに接続された裏面電極
15を形成した。最後に基板11をチップごとに分離
し、図11(g)に示す光検出素子を作製した。
【0056】上記光検出素子について、図8の測定系を
用いて、実施例1と同様の測定を行った。実施例2にお
ける光検出素子の分光感度特性の測定結果を図12に示
す。図12から、作製した光検出素子は紫外〜可視光
(波長が500nm以下の光)の領域において感度を有
することが明らかとなった。測定器の都合により300
nm以下の光は測定できなかったが、300nm以下の
波長領域にも受光感度を有することはいうまでもない。
ピークにおける受光感度は約20mA/Wであった。ま
た、540nm以上の波長領域に対しては受光感度を有
さなかった。この光検出素子は、接合が3C−SiC層
によって形成されているため、高温環境下においても動
作可能である。また、図13は、ある特定波長での逆バ
イアス印加時の出力(電流値)の変化を示す図である
が、電源82を用いて光検出素子81に逆バイアスを印
加した場合、逆バイアス増加に伴って光出力信号が増加
することがわかった。
【0057】また、上記光検出素子の電気特性の評価を
併せて行った。実施例2の光検出素子は、整流性を示し
たが逆方向リーク電流が若干観測された。しかしなが
ら、実施例1の光検出素子と実施例2の光検出素子とを
比較すると、RIEによるエッチングの効果によって、
逆バイアス電圧−5V印加時における逆方向リーク電流
は、RIEによるエッチングなしの場合と比較して20
分の1に低下し、光検出素子のリーク電流に対する光電
流の比が向上した。
【0058】(実施例3)実施例3では、実施形態1の
光検出素子10を作製した一例について説明する。実施
例3における光検出素子の製造工程を図14に示す。以
下、同図を用いて光検出素子の製造方法を説明する。
【0059】まず、図14(a)に示すように、炭素源
としてプロパン、Si源としてシラン、キャリアガスと
して水素を用い、p形のSi(001)基板からなる基
板11上に第1の3C−SiC層16および第2の3C
−SiC層17を成長させた。SiCの成長方法につい
ては実施例1と同様である。具体的には、TMAを用い
たアルミニウムドーピングおよび窒素ドーピングを行う
ことによって、p形の第1の3C−SiC層16とn形
の第2の3C−SiC層17とを2.8μmずつ基板1
1上に成長させた。キャリア濃度も実施例1と同様で、
それぞれ、9×1016cm-3、3×1017cm-3とし
た。
【0060】次に、第2の3C−SiC層17の表面
に、絶縁膜であるSiO2をCVD法によって200n
m堆積した。その後、SiO2膜の上部にフォトレジス
トを塗布し、フォトレジストに開口部を設けた。そし
て、SiO2膜をエッチングによってパターニングし、
レジストを除去して図14(b)に示すように、直径4
00μmの開口部を有するSiO2膜(絶縁膜13)を
形成した。次に、その上からニッケルを電子ビーム蒸着
によって200nmほど全面に蒸着し、再びフォトレジ
ストを塗布してフォトレジストに開口部を設けた後、ニ
ッケルをエッチングによってパターニングし、レジスト
を除去して図14(b)のように直径300μmの開口
部を有するニッケル電極を形成した。このときの平面図
は、図1(a)に示すものと同様であり、ニッケル電極
の開口部が光検出素子の受光窓となる。この状態でアル
ゴン雰囲気で1000℃、3分のアニールを行い、第2
の3C−SiC層17に対してオーミックに接続したニ
ッケル電極(上部電極14)を形成した。
【0061】次に基板11の裏面を研磨して基板11の
厚さを200μm以下にした後、裏面にアルミニウムを
蒸着し、650℃、5分のアニールを行うことによっ
て、基板11に対してオーミックに接続した裏面電極1
5を形成した。最後に、基板11をチップごとに分離
し、図14(c)に示す光検出素子を作製した。
【0062】上記光検出素子について、図8の測定系を
用いて、実施例1と同様の測定を行った。実施例3の光
検出素子の分光感度特性は、ピークの位置が若干異なる
ものの図9に似た特性を示し、紫外〜可視光(500n
m以下)の領域において感度を有することが明らかとな
った。測定器の都合により300nm以下は測定できな
かったが、300nm以下の波長領域にも受光感度を有
することはいうまでもない。また、540nm以上の波
長領域に対しては受光感度を有さなかった。
【0063】この光検出素子は、3C−SiC層によっ
て接合が形成されているため、高温環境下においても動
作可能である。また、電源を用いて光検出素子に逆バイ
アスを印加した場合、図10と同様に逆バイアス増加に
伴って光出力信号が増加することを確認した。
【0064】(実施例4)実施例4では、実施形態1で
説明した光検出素子10aを作製した一例について説明
する。
【0065】実施例4における光検出素子の製造工程
を、図15に示す。以下、同図を用いて光検出素子の形
成法を説明する。
【0066】まず、炭素源としてプロパン、Si源とし
てシラン、キャリアガスとして水素を用い、p形のSi
(001)基板からなる基板11上に第1の3C−Si
C層16と第2の3C−SiC層17とを形成した(図
15(a)参照)。SiCの成長方法については実施例
1と同様である。具体的には、TMAを用いたアルミニ
ウムドーピングおよび窒素ドーピングによって、p形の
第1の3C−SiC層16とn形の第2の3C−SiC
層17とを、2.8μmずつ基板11上に成長させた。
キャリア濃度も実施例1と同様で、それぞれ、9×10
16cm-3、3×1017cm-3とした。
【0067】次に、第2の3C−SiC層17の表面
に、ニッケルを電子ビーム蒸着によって200nmほど
全面蒸着し、フォトレジストを塗布してフォトレジスト
を円状にパターニングした後、ニッケルをエッチングに
よりパターニングした。そして、レジストを除去して図
15(b)に示すように、直径400μmの円状のニッ
ケル膜151を形成した。
【0068】次に、上記基板をリアクティブイオンエッ
チング(RIE)装置に導入し、図15(c)に示すよ
うに、ニッケル膜151をマスクとして第2の3C−S
iC層17の一部をエッチングによって除去し、凸部1
2a(高さ約500nm)を形成した。エッチング
は、、四フッ化炭素(CF4、流量15sccm)およ
び酸素(O2、流量15sccm)をエッチングガスと
して200Wのパワーで行った。
【0069】次に、絶縁膜であるSiO2をCVD法に
よって200nm堆積し、SiO2膜の上部にフォトレ
ジストを塗布し、ニッケル膜151の存在する部分にフ
ォトレジストの開口部を設けた。そして、ニッケル膜1
51上のSiO2膜をエッチングにより除去し、さらに
レジストを除去して、図15(d)に示すように、RI
Eによりエッチングした部分の第2の3C−SiC層1
7上にSiO2膜(絶縁膜13)を形成した。
【0070】次に、図15(e)に示したように、基板
上方からニッケルを電子ビーム蒸着によって200nm
ほど全面蒸着し、ニッケル膜151aを形成した。
【0071】次に、ニッケル膜151a上に再びフォト
レジストを塗布してフォトレジストに開口部を設けた。
そして、ニッケル膜151aをエッチングによってパタ
ーニングしレジストを除去することによって、図15
(f)に示すように、直径300μmの開口部を有する
ニッケル電極を形成した。このときの平面図は、図2
(a)に示すものと同様であり、ニッケル電極の開口部
が光検出素子の受光窓となる。この状態でアルゴン雰囲
気で1000℃、3分のアニールを行い、第2の3C−
SiC層17に対してオーミックに接続したニッケル電
極(上部電極14)を形成した。
【0072】次に、基板11の裏面を研磨して基板11
の厚さを200μm以下にした後、アルミニウムを蒸着
し、650℃、5分のアニールを行うことによって、基
板11に対してオーミックに接続した裏面電極15を形
成した。最後に、基板11をチップごとに分離し、図1
5(g)に示す光検出素子を作製した。
【0073】上記光検出素子について、図8の測定系を
用いて、実施例1と同様の測定を行った。実施例4の光
検出素子の分光感度特性は、ピークの位置が若干異なる
ものの、図12に似た特性を示し、紫外〜可視光(50
0nm以下)の領域において感度を有することが明らか
となった。測定器の都合により300nm以下は測定で
きなかったが、300nm以下の波長領域にも受光感度
を有することはいうまでもない。また、540nm以上
の波長領域に対しては受光感度を有さなかった。
【0074】上記光検出素子では、3C−SiC層によ
って接合が形成されているため、高温環境下においても
動作可能である。また、電源を用いて光検出素子に逆バ
イアスを印加した場合、図13と同様に逆バイアス増加
に伴って光出力信号が増加することを確認した。
【0075】また、上記光検出素子について、電気特性
の評価を併せて行った。実施例4の光検出素子は整流性
を示したが、逆方向リーク電流が若干観測された。しか
しながら、実施例3の光検出素子と実施例4の光検出素
子とを比較すると、RIEによるエッチングの効果によ
って、逆バイアス電圧−5Vにおける逆方向リーク電流
は、RIEによるエッチングなしの場合と比較して15
分の1に低下し、光検出素子のリーク電流に対する光電
流の比が向上した。
【0076】なお、上記実施例2および4では、RIE
によって約500nmのエッチングを施して凸部を形成
したが、凸部形成は光検出素子のリーク電流低減に大き
く寄与し、10nm以上の高さを有する凸部を形成すれ
ば、リーク電流に対する光電流の比が向上する。これ
は、第2の3C−SiC層17の表面状態の影響であ
る。第1の3C−SiC層、真性の3C−SiC層およ
び第2の3C−SiC層は、エピタキシャル成長により
形成されるが、エピタキシャル成長終了時の温度降温過
程や、結晶成長装置の反応管内に残留するCVDガスの
影響により、第2の3C−SiC層の表層には欠陥を含
む欠陥層が形成されることがある。この欠陥層は、多く
の場合電流が流れやすい。
【0077】この状態は、以下のように考えられる。凸
部がない場合の光検出素子と凸部がある場合の光検出素
子について、電流パスを示す概略図をそれぞれ図16
(a)および(b)に示す(理解を容易にするため、ハ
ッチングを一部省略する)。この図16で説明すると、
第2の3C−SiC層17(または43)は、結晶性の
良好な部分161と欠陥を含む欠陥層162とで構成さ
れている。凸部のない図16(a)の光検出素子では、
欠陥層162の面積が広いため、逆方向リーク電流の原
因となる電流パス163が多数存在する。一方、凸部を
有する図16(b)の状態では、凸部形成時に欠陥層1
62の一部がRIEによるエッチングによって除去され
るので、凸部上面のみに欠陥層162が存在し、電流パ
ス163が少なくなる。また、凸部形成により、横方向
の広がり電流パスが抑制でき、これによって光検出素子
のリーク電流に対する光電流の比が向上する。
【0078】なお、図16からも明らかなように、第2
の3C−SiC層17の上面(すなわち半導体層12ま
たは凸部12aの上面であり、受光窓18となる部分)
が物理的または化学的にエッチングされていない場合に
は、低抵抗な欠陥層162の存在によって光励起キャリ
アが効率的に収集されるため、感度が高い光検出素子が
得られる。したがって、第2の3C−SiC層17の上
面は、エピタキシャル成長によって半導体層12を形成
したのち物理的または化学的にエッチングされていない
部分であることが好ましい。なお、半導体層41におい
ても同様であることはいうまでもない。
【0079】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず
本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用するこ
とができる。
【0080】たとえば、上記実施例では、RIEによっ
て凸部を形成する場合について説明したが、イオンミリ
ングなどの他の方法で凸部を形成してもよい。
【0081】また、本発明の光検出素子は、上記光検出
素子の構造(電極の種類や形状、ドーパントの種類な
ど)に限定されず、また、SiC層の膜厚なども上記実
施例に限定されない。
【0082】また、本発明の光検出素子は、第1の3C
−SiC層および第2の3C−SiC層の外側に、他の
SiC層や他の半導体層を形成してもよい。
【0083】また、上記実施形態では、光検出素子がS
i基板を含む場合を説明したが、本発明の光検出素子は
Si基板を含まないものであってもよい。たとえば、S
i基板上に3C−SiC層をエピタキシャル成長させた
のち、Si基板一部または全部を化学的あるいは物理的
(研磨など)にエッチングして除去し、3C−SiC層
に直接裏面電極を形成してもよい。光検出素子10につ
いて、基板11の一部または全部を除去した例を、図1
7(a)および(b)に断面図を示す。図17(a)に
は、基板11の一部のみを除去した光検出素子10dを
示す。図17(b)には、基板11の全部を除去した光
検出素子10eを示す。なお、基板11を除去したのち
に素子ごとに分離する場合には、半導体層12が薄いた
め、素子の分離が容易である。なお、3C−SiC層に
裏面電極を直接形成する場合には、基板の導電形に制限
はない。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の光検
出素子では、Si基板側から順次積層された第1の3C
−SiC層と第2の3C−SiC層とによって接合が形
成されている。また、本発明の第2の光検出素子では、
第1の3C−SiC層と、真性の3C−SiC層と、第
2の3C−SiC層とによって接合が形成されている。
したがって、上記第1および第2の光検出素子によれ
ば、Siによって接合が形成されている光検出素子では
安定に動作しないような高温環境下においても安定に動
作することが可能である。また、上記第1および第2の
光検出素子はSi基板を含むため、安価かつ容易に製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光検出素子について一例を示す
(a)平面図および(b)断面図である。
【図2】 本発明の光検出素子について他の一例を示す
(a)平面図および(b)断面図である。
【図3】 本発明の光検出素子についてその他の例を示
す断面図である。
【図4】 本発明の光検出素子についてその他の一例を
示す(a)平面図および(b)断面図である。
【図5】 本発明の光検出素子についてその他の一例を
示す(a)平面図および(b)断面図である。
【図6】 本発明の光検出素子についてその他の例を示
す断面図である。
【図7】 本発明の光検出素子について製造工程の一例
を示す工程図である。
【図8】 本発明の光検出素子の評価に用いた評価装置
を示す概略図である。
【図9】 本発明の光検出素子について一例の分光感度
特性を示す図である。
【図10】 本発明の光検出素子について逆バイアス印
加時の出力変化の一例を示す図である。
【図11】 本発明の光検出素子について製造工程の他
の一例を示す工程図である。
【図12】 本発明の光検出素子について一例の分光感
度特性を示す図である。
【図13】 本発明の光検出素子について逆バイアス印
加時の出力変化の一例を示す図である。
【図14】 本発明の光検出素子について製造工程のそ
の他の一例を示す工程図である。
【図15】 本発明の光検出素子について製造工程のそ
の他の一例を示す工程図である。
【図16】 本発明の光検出素子について欠陥層による
電流パスを示す概略図である。
【図17】 本発明の光検出素子についてその他の例を
示す断面図である。
【図18】 従来の光検出素子について一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
10、10a〜e、40、40a〜c 光検出素子 11、31 基板 12、41 半導体層 12a、41a 凸部 13 絶縁膜 14 上部電極 15 裏面電極 16、42 第1の3C−SiC層 17、43 第2の3C−SiC層 18 受光窓 32 電極 44 真性の3C−SiC層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 邦方 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F049 MA02 MA04 MB03 NA04 NA18 PA04 PA14 QA03 QA20 SE02 SE05 SS03 SS09 SZ13 WA03 WA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si基板上にエピタキシャル成長させる
    ことによって形成された半導体層を備える光検出素子で
    あって、 前記半導体層は、積層された第1の3C−SiC層と第
    2の3C−SiC層とを含み、 前記第1の3C−SiC層がp形またはn形の導電形を
    有し、前記第2の3C−SiC層が前記第1の3C−S
    iC層の導電形と反対の導電形を有することを特徴とす
    る光検出素子。
  2. 【請求項2】 Si基板上にエピタキシャル成長させる
    ことによって形成された半導体層を備える光検出素子で
    あって、 前記半導体層は、第1の3C−SiC層と、前記第1の
    3C−SiC層よりも光入射側に配置された第2の3C
    −SiC層と、前記第1の3C−SiC層と第2の3C
    −SiC層との間に配置された真性の3C−SiC層と
    を含み、 前記第1の3C−SiC層がp型またはn型の導電形を
    有し、前記第2の3C−SiC層が前記第1の3C−S
    iC層の導電形と反対の導電形を有することを特徴とす
    る光検出素子。
  3. 【請求項3】 前記半導体層が光入射側に凸部を有し、
    前記凸部上に受光窓を備える請求項1または2に記載の
    光検出素子。
  4. 【請求項4】 前記凸部の高さが10nm以上である請
    求項3に記載の光検出素子。
  5. 【請求項5】 前記凸部が、前記凸部を除く部分をエッ
    チングすることによって形成された凸部である請求項3
    に記載の光検出素子。
  6. 【請求項6】 前記凸部の上面が、エピタキシャル成長
    によって前記半導体層を形成したのちエッチングされて
    いない部分である請求項3に記載の光検出素子。
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