JP2001228501A - 測光装置 - Google Patents
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- JP2001228501A JP2001228501A JP2000235358A JP2000235358A JP2001228501A JP 2001228501 A JP2001228501 A JP 2001228501A JP 2000235358 A JP2000235358 A JP 2000235358A JP 2000235358 A JP2000235358 A JP 2000235358A JP 2001228501 A JP2001228501 A JP 2001228501A
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Abstract
率の相違)にかからわず適正露出での撮影を可能とした
測光装置を提供する。 【解決手段】 視感度特性に近い分光感度特性の定常光
測光手段9Dの測光出力に基づいて露出量決定手段が被
写体の露出量を決定する一方で、定常光測光手段とは異
なる分光感度特性の複数の測色用測光手段9G,9B,
9Rの測光出力に基づいて露出補正量決定手段において
被写体の色を判定し、かつ判定した色に基づいて露出補
正量を決定し、さらに決定された露出量を決定された露
出補正量で補正して適正露出量を決定する。被写体の色
の相違、すなわち被写体の反射率の相違にかかわらず、
適正な露出を決定することが可能となる。
Description
用して好適な測光装置に関し、特に被写体の色による反
射率の相違による露出誤差を解消してカメラ撮影での適
正露出を得ることを可能にした測光装置に関する。
は反射光式測光装置と称されるものが殆どであり、この
反射光式測光装置は、被写体で反射された光をカメラの
観察光学系を通して測光素子で測光し、その測光値に基
づいて被写体の輝度を測定し、さらにこの測定値に基づ
いてカメラでの露出制御値を算出している。しかし、こ
の種の測光装置は、その原理上被写体の光反射率を知る
ことができないため、被写体の光反射率を一定の値、例
えば18%と仮定して露出制御値を算出することが行わ
れている。このため、光反射率が18%よりも高い白っ
ぽい被写体は高輝度に測定し、これに応じて露出を制限
するためにアンダーに露光されてしまい、逆に光反射率
が18%よりも低い黒っぽい被写体は露出を増加させる
ためにオーバに露光されてしまうことになる。また、こ
のような被写体における光反射率の違いは、前記したよ
うな白っぽい場合或いは黒っぽい場合に限られるもので
はなく、被写体の色の相違によっても生じている。例え
ば、被写体の色が黄色の場合には、光反射率が70%に
も達するため、標準露出を前記したように18%の被写
体反射率におけると仮定すると、約2Evの露出アンダ
ーとなる。逆に、被写体の色が青色の場合には光反射率
が9%程度であるため、約1Evの露出オーバとなる。
装置では、撮影者が被写体の光反射率を推測し、被写体
が白っぽい場合、あるいは黄色のように光反射率が高い
場合にはオーバ目に、また逆に被写体が黒っぽい場合、
あるいは青色のように光反射率が低い場合にはアンダー
目となるような露出補正を可能にした露出補正装置を備
えた測光装置が提案されている。このような露出補正を
行うことにより、前記した問題を解消することは可能で
あるが、このような被写体での光反射率を推測して露出
補正を行うためにはある程度の経験や熟練を必要とし、
全ての撮影者がこのような露出補正を行うことは実際に
は不可能であり、しかも露出補正に際して撮影者の手操
作が必要とされることは、近年における自動撮影を可能
にしたカメラの測光装置として好ましいものではない。
にかからわずカメラ撮影での適正露出を可能とした測光
装置を提供するものである。
感度特性に近い分光感度特性の定常光測光手段と、前記
定常光測光手段とは異なる分光感度特性の複数の測色用
測光手段と、前記定常光測光手段の測光出力に基づいて
被写体の露出量を決定する露出量決定手段と、前記複数
の測色用測光手段の測光出力に基づいて被写体の色を判
定し、かつ判定した色に基づいて露出補正量を決定する
露出補正量決定手段とを備えており、前記露出量決定手
段で決定された露出量を前記露出補正量決定手段で決定
された露出補正量で補正して適正露出量を決定すること
を特徴とする。ここで、前記定常光測光手段は500〜
600nmに感度ピークを有する分光感度特性の定常光
用測光センサで構成され、前記測色用測光手段は、少な
くとも前記定常光測光手段の前記感度ピークに対して短
波長側に感度ピークを有する測光センサと、長波長側に
感度ピークを有する測光センサとを含んでいる。好まし
くは、前記測色用測光手段は、青色光を測光する青色用
測光センサと、緑色光を測光する緑色用測光センサと、
赤色光を測光する赤色用測光センサとを含んで構成され
る。
定常光測光手段の測光出力に基づいて基本となる露出量
を決定する一方で、露出補正量決定手段は、前記複数の
測色用測光手段の測光出力に基づいて被写体の色の判定
を行う。この場合、被写体の色として、黄色、マゼンタ
色、シアン色、青色、緑色、赤色を判定可能とし、少な
くとも黄色、青色、赤色を判定可能とする。そして、黄
色を判定したときには露出補正量を露出オーバ方向に決
定し、青色または赤色を判定したときには露出補正量を
露出アンダー方向に決定する。また、マゼンタ色、シア
ン色、緑色を判定したときには露出補正量を零に決定す
る。これにより、被写体の色の相違、すなわち被写体の
光反射率が相違することによる露出誤差が解消され、被
写体の色の違いにかかわらず常に適正な露出を得ること
が可能となる。
光手段及び複数の測色用測光手段は、それぞれ測光面が
複数の測光エリアに分割され、前記露出量決定手段及び
露出補正量決定手段は前記各測光エリア毎に測光した測
光出力に基づいて露出量の決定と露出補正量の決定を行
うことが好ましい。この場合、前記各測光エリアごとに
被写体の色を判定し、かつ判定した色に基づいて各測光
エリアごとの露出補正量を決定する。さらに、前記各測
光エリアごとに得られた露出補正量を所定の演算処理に
よって被写体全体に対する露出補正量を決定する。この
ため、被写体の色が一の色に偏っている場合、あるいは
多色で構成される場合のいずれの場合でも適正な露出補
正量の決定が可能となる。
の測光装置として適用する場合には、前記定常光測光手
段と前記複数の測色用測光手段は、一眼レフカメラのペ
ンタプリズムの接眼光学系側に配置され、少なくとも前
記定常光測光手段は前記ペンタプリズムの中央上部に配
置される。すなわち、以上の構成の測光装置の場合に
は、一眼レフカメラのペンタプリズムの接眼光学系側の
中央上部には、前記定常光の測光手段としての定常光用
測光センサと緑色用測光センサが並んで配置され、前記
ペンタプリズムの接眼光学系の左右位置には前記青色用
測光センサと赤色用測光センサがそれぞれ配置される。
また、前記定常光測光手段は前記緑色用測光センサと兼
用され、前記緑色用測光センサの測光出力を前記定常光
測光手段の測光出力とする構成も可能である。この場合
には、前記ペンタプリズムの接眼光学系の中央上部には
前記緑色用測光センサが配置され、前記ペンタプリズム
の接眼光学系の左右位置には前記青色用測光センサと赤
色用測光センサがそれぞれ配置される。この構成では、
定常光用測光センサを省略することが可能であり、測光
センサの個数が低減でき、コスト削減及び配置スペース
の低減に伴うカメラの小型化が可能となる。
参照して説明する。図1は本発明をレンズ交換式一眼レ
フカメラの測光装置に適用した実施形態の模式的な斜視
図、図2はその要部の側面構成図であり、撮影レンズ2
が着脱されるカメラボディ1内には、クイックリターン
ミラー3、ピントグラス4、ペンタプリズム(又はペン
タミラー)5、及び接眼光学系6が内装されている。前
記クイックリターンミラー3の一部はハーフミラー部3
aとして構成され、撮影レンズ2で結像される被写体光
の一部を前記ハーフミラー部3aを透過し、かつ補助反
射ミラー7で反射して測距装置8に導いている。この測
距装置はAF(自動焦点)制御を行うために用いられ
る。また、前記ペンタプリズム5には、後述するよう
に、前記接眼光学系6側の面の4箇所に合計4個の測光
素子として機能する測光センサ9が配設されており、そ
れぞれ前記撮影レンズ2により結像される被写体光の一
部を受光し、かつ測光を行うように構成される。さら
に、前記撮影レンズ2とカメラボディ1とは電気接点部
10を介して相互に電気接続されており、前記撮影レン
ズ2に内蔵されているレンズROM11は、前記カメラ
ボディ1に内蔵されているCPUで構成される制御回路
20に電気接続されている。前記カメラボディ1の外面
にはLCD(液晶)表示器21、レリーズボタン22を
含む各種操作ボタンが設けられる。なお、カメラボディ
1内に設けられているフィルムの巻上げ機構を始めとす
る他のカメラ機構については、ここでは説明を省略す
る。
カメラ背面側から見た図を示すように、前記ペンタプリ
ズム5の接眼光学系側の上部中央に配置された2個の測
光センサ9D,9Gと、下側の左右端にそれぞれ1個ず
つ配置された2個の測光センサ9B,9Rとで構成され
ている。前記各測光センサ9D,9G,9B,9RはF
PC(フレキシブルプリント回路基板)91に搭載され
て前記各位置に固定支持されており、かつ各測光センサ
9D,9G,9B,9Rの前面に配置された集光レンズ
92によってそれぞれ被写体像を各測光センサ9D,9
G,9B,9Rの測光面に結像するように構成されてい
る。また、前記各測光センサ9D,9G,9B,9R
は、それぞれ図4(a)のように、被写体画面を複数の
領域、ここでは中心領域A0、その左右領域A1,A
2、上下領域A3,A4、さらに四周囲領域A5の6つ
の測光エリアに区画し、測光面が前記各測光エリアA0
〜A5に対応して分離形成されてアンプAMPと一体に
形成されたプレーナ構造の測光ICチップとして形成さ
れている。そして、図4(b)に示すように、各測光エ
リアA0〜A5に結像した被写体からの反射光量を測光
するように構成される。その上で、前記測光センサ9G
は測光面に緑色のフィルタが配設されて緑色光を主体に
受光するG用の測光センサとして、他の1つの測光セン
サ9Bは測光面に青色のフィルタが配設されて青色光を
主体に受光するB用の測光センサとして、さらに他の1
つの測光センサ9Rには赤色のフィルタが配設されて赤
色を主体に受光するR用の測光センサとしてそれぞれ構
成されている。ここで前記3つのG用、B用、R用の各
測光センサ9G,9B,9Rは測色素子(測色センサ)
として構成されており、各測光センサに配設されている
緑色、青色、赤色のフィルタの分光透過率特性は、ここ
では図5に示す特性のものが用いられており、それぞ
れ、ほぼ540nm、420nm、620nmに透過率
ピークを有している。なお、残りの1つの測光センサ9
Dには色フィルタは配設されていないが、視感度補正フ
ィルタによりその分光受光特性は、図5のように500
〜600nmの範囲に感度ピークを有する視感度分布特
性に近い特性に設定され、定常光を測光する定常光用測
光素子としての定常光用測光センサとして構成されてい
る。
すブロック回路図である。前記4つの測光センサ9D,
9G,9B,9Rは制御回路20に対して、定常光とR
GBの各色光を測光した測光値を出力する。また、前記
測距装置8の出力を測距値として前記制御回路20に出
力し、AF装置25による自動焦点制御を実行させる。
一方、前記制御装置20には、前記レリーズボタン22
の半押し、全押しに追従して順序的にオン動作される測
光スイッチSWS、及びシャッタレリーズスイッチSW
Rからのスイッチ情報信号が入力され、レリーズボタン
22の半押しによってオンする測光スイッチSWSから
のスイッチ情報信号が入力されたときに、所要のアルゴ
リズムでの測光演算を行い、この演算に基づいて露出値
を算出する。そして、この算出した露出値に基づいて露
出制御装置23を制御し、撮影を実行する。また、算出
した露出値は、表示ドライバ24を駆動して前記LCD
表示器21に表示する。なお、前記制御回路20内に
は、後述する測光演算に必要とされる各種の値を予め記
憶しているEEPROM(電気的に書き換え可能なRO
M)26と、一時的に各種データを記憶するRAM27
が内蔵されている。
光動作を説明する。図7は測光動作のゼネラルフローチ
ャートであり、先ず、このゼネラルフローチャートを用
いて測光の全体の流れを説明する。ステップS11にお
いてレリーズボタン22の半押しによりオンされる測光
スイッチSWSのオンを確認すると、レンズ通信処理S
12を実行し、制御回路20はカメラボディ1に装着さ
れている撮影レンズ2の固有情報を取り込む。この固有
情報は撮影レンズ2の開放絞りやレンズ焦点距離等のよ
うに、撮影レンズ2の種類に応じて測光演算に影響を与
える固有の情報として、撮影レンズ2に内蔵のレンズR
OM11から電気接点部10を介して入力される。次い
で、測光センサ出力Bvd演算処理S13を実行する。
この測光センサ出力Bvd演算処理S13では、撮影レ
ンズ2及びカメラボディ1内のクイックリターンミラー
3、ペンタプリズム5を通して前記各測光センサ9(9
D,9G,9B,9R)で測光して得られるアナログデ
ータの測光値を、制御回路20での演算に用いることが
可能なデジタルデータの測光値Bvdに変換演算する。
次いで、前記測光センサ出力Bvd演算処理S13で得
られた測光値Bvdと、レンズ通信処理S12で取り込
んだ前記撮影レンズ2の固有情報とを用いて開放測光補
正演算処理S14を実行し、撮影レンズ2の違いによる
測光誤差を無くす。
前記測光センサ出力Bvd演算処理S13で得られた定
常光用測光センサ9Dでの測光値Bvdに基づき露出値
Lvdを算出する。この露出値演算処理S15では、撮
影時の条件、例えば、逆光撮影、撮影倍率、撮影シーン
等に基づいて露出値Lvdを演算するためのパラメータ
を算出し、かつこのパラメータに基づいて露出値Lvd
を算出する。また一方で、前記測光センサ出力Bvd演
算処理S13で得られたRGBの各色用測光センサの測
光値Bvdに基づいて測色処理S16を行い、被写体の
色を測色するとともに、測色した色に基づく測色補正値
CCを算出する。そして、露出値測色補正処理S17で
は、前記測色補正値CCに基づいて露出値演算処理S1
5で求めた露出値Lvdを補正する。しかる後、レリー
ズスイッチSWRのオンを確認すると(S18)、ステ
ップS17で得られた露出値Lvdに基づいて露出制御
装置23が露出制御を行い(S20)、カメラでの撮影
を実行する。なお、レリーズスイッチSWRがオンされ
ないときには、測光タイマのOFFを検出し(S1
9)、測光タイマにより所定時間が経過するまでは前記
ステップS12以降のフローを繰り返し、所定時間が経
過したときには、ステップS11に戻る。
理を個々に説明する。先ず、レンズ通信処理S12のフ
ローチャートを図8に示す。レンズ通信処理S12で
は、測光スイッチSWSのオンを制御回路20が検出す
ると、電気接点部10を介して撮影レンズ2のレンズR
OM11に対してアクセスし、当該レンズROM11に
記憶されている撮影レンズ2の固有情報を読み出し(S
101)、制御回路20のRAM27に格納する。ここ
で、撮影レンズの固有情報としては、「レンズ種類」,
「レンズデータ」,「最短撮影距離」,「撮影距離」,
「レンズ焦点距離」,「射出瞳位置」,「開放Fナンバ
ー」,「開口効率」等のデータがレンズROM11に記
憶されており、この実施形態では前記制御回路20はこ
れらの情報のうち、少なくとも「レンズ焦点距離」,
「射出瞳位置」,「開放絞り」,「開口効率」を読み出
してRAM27に記憶する。
のフローチャートを図9に示す。この測光センサ出力B
vd演算処理S13では、先ず、前記4個の測光センサ
9D,9G,9B,9Rのうち、定常光用測光素子とし
ての定常光用測光センサ9Dにおける、図4に示した各
測光エリアAi(i=0〜5)のそれぞれの出力電圧値
(アナログデータ)をA/D変換した値Bvad〔i〕
として得るとともに、測色素子としての、他の3個の
G,B,R用の各測光センサ9G,9B,9Rの各測光
エリアAi(i=0〜5)のそれぞれの出力電圧値(ア
ナログデータ)をそれぞれA/D変換したBvad・g
〔i〕、Bvad・b〔i〕、Bvad・r〔i〕を得
る。しかる上で、前記定常光用測光センサ9DのA/D
変換値Bvad〔i〕を輝度に応じた測光値Bvd
(i)に調整する(ステップS111)。また、他の3
個のG,B,R用の各測光センサ9G,9B,9RのA
/D変換値Bvad・g〔i〕、Bvad・b〔i〕、
Bvad・r〔i〕もそれぞれ輝度に応じた測光値Bv
d・g〔i〕、Bvd・b〔i〕、Bvd・r〔i〕に
調整する(S112)。なお、前記ステップS111,
S112におけるA/D変換は、各出力電圧値(アナロ
グデータ)を検出レベルに対応したデジタルデータに変
換するという、通常行われているA/D変換技術が適用
される。
チャートを図10に示す。前記レンズ通信処理S12に
おいて、撮影レンズ2のレンズROM11から読み出し
て制御回路20のRAM27に記憶した「レンズ焦点距
離」,「射出瞳位置」,「開放絞り」,「開口効率」に
基づいて、開放測光補正値Mnd1〔i〕を算出する
(S121)。この開放測光補正値Mnd〔i〕の算出
方法は、本願出願人が先に特開昭63−271239号
公報で提案しているところであるが、簡単に説明すれ
ば、個々のカメラボディ毎の光学特性の違いと、前記
「レンズ焦点距離」,「射出瞳位置」,「開放絞り」,
「開口効率」のそれぞれとの違いに起因する基準測光値
からのずれ量を補正するための補正値mv1,mv2,
mv3,mv4をそれぞれ計算し、これらの補正値の総
和mv1+mv2+mv3+mv4を開放測光補正値M
nd1〔i〕とする。また、この開放測光補正値Mnd
1〔i〕は、測光センサ9G,9B,9Rに対応して、
それぞれMnd1・g〔i〕、Mnd1・b〔i〕、M
nd1・r〔i〕とする。
算処理S13で得られた測光値Bvd〔i〕に前記開放
測光補正値Mnd1〔i〕を加算し、その加算結果を新
たな測光値Bvd〔i〕とする。すなわち、 Bvd〔i〕=Bvd〔i〕+Mnd1〔i〕 の演算を行う(S121)。同様に、測光センサ出力B
vd演算処理S13で得られたG,B,R用の各測光セ
ンサ9G,9B,9Rの測光値Bvd・g〔i〕、Bv
d・b〔i〕、Bvd・r〔i〕に対しても、それぞれ
開放測光補正値Mnd1・g〔i〕、Mnd1・b
〔i〕、Mnd1・r〔i〕を加算し、それぞれを新た
な測光値とする。すなわち、 Bvd・g〔i〕=Bvd・g〔i〕+Mnd1・g
〔i〕 Bvd・b〔i〕=Bvd・b〔i〕+Mnd1・b
〔i〕 Bvd・r〔i〕=Bvd・r〔i〕+Mnd1・r
〔i〕 の演算を行う。この結果、各測光値はそれぞれ、撮影レ
ンズ2とカメラボディ1との組合せによって生じる各撮
影レンズ2の個体差による測光値への影響が解消された
測光値となる(S122)。
トを図11に示す。この処理では、前処理までに得られ
た測光値のうち、測光値Bvd〔i〕に対し、実際に撮
影を行う際の条件によって測光値を補正し、この補正に
より適正な露出値Lvdを得るための処理である。すな
わち、定常光用測光センサ9Dの測光エリアA0〜A5
の各測光値Bvd〔i〕を相互に比較し、あるいは総体
的に検出することで、撮影する状態が、逆光撮影、夕暮
れ撮影、夜景撮影等のいずれの状態の蓋然性が高いもの
であるかを判定し、その判定結果に基づいて各測光値B
vd〔i〕に対して重み付けを行い、あるいは一つの測
光値のみを採用する等の手法により、当該撮影状態に好
適な露出値Lvdとして演算する処理である。この露出
値を得るための補正手法としては、これまでにも種々の
手法が提案されているが、この実施形態では、各測光値
Bvd〔i〕から露出値算出用のパラメータを算出する
(S131)。すなわち、パラメータの高輝度リミット
(S132)、逆光判定(S133)、重み付けパラメ
ータ算出(S134)、撮影倍率チェック(S135)
、撮影シーン判定(S136)、撮影シーン高輝度時
プラス補正(S137)についてそれぞれの補正値を算
出し、かつその算出したパラメータと前記測光値Bvd
〔i〕とで露出値Lvdを算出する(S138)。
12に示す。この測色処理S16では、前記したように
被写体の色を測色するとともに、測色した色に基づく測
色補正値CCを算出する。この測色処理S16は、測色
パラメータの初期化を行った後(S21)、被写体を照
明している光源の色温度等によって測色値が相違するた
め、この光源の影響を無くすための補正値を得るための
光源補正値演算処理S22と、得られた光源補正値によ
り補正処理を行う光源差補正処理S23と、後工程の測
色演算で用いるための測色パラメータを得るための測色
パラメータ算出処理S24と、測色で使用する定数を設
定するための測色定数設定処理S25と、前記各処理で
得られた補正値、パラメータ、定数に基づいて測色判定
を行なう測色判定処理S26と、判定された色に基づい
て測光センサの各測光エリアA0〜A5のそれぞれにお
ける測色補正値CC〔i〕を演算する領域測色補正値演
算処理S27と、各測光エリアのそれぞれの測色補正値
CC〔i〕に基づいて全体としての測色補正値CCを演
算するCC演算処理S28とを順序的に実行するフロー
となっている。なお、この測色処理の詳細は後述する。
処理S17では、前記測色処理S16で演算された全体
としての測色補正値CCに基づいて露出値演算処理S1
5で求めた露出値Lvdを補正し、最終的な露出値Lv
dとする。すなわち、Lvd=Lvd+CCの演算を実
行する。
た前記各処理S22〜S28について説明する。前記光
源補正値演算処理S22のフローチャートを図13に示
す。この光源補正値演算処理S22は測光センサ9のB
vd値を基準設定する際に調整用光源(A光源)を使用
しているため、実際に撮影を行う光源、主に太陽光を受
光した場合におけるBvd値のずれを補正する補正値を
演算するためのものである。ここでは、G(緑色)を基
準にして、Gに対するB(青色)とR(赤色)の相対的
な光源補正値を求めている。先ず、GBRのそれぞれに
ついて、光源データBvd・light・g、Bvd・
light・b、Bvd・light・rを制御回路2
0のEEPROM26から読み込む(S141)。つい
で、Gを基準としたときのB用の測光センサ9Bの光源
調整値adj・sun・bと、同じくR用の測光センサ
9Rの光源調整値adj・sun・rをそれぞれEEP
ROM26から読み出す(S142)。ここで、前記各
光源調整値は次の通りである。 adj・sun・b=+8 adj・sun・r=−4 ただし、前記した測光センサ9の調整をA光源ではな
く、太陽光相当の光源で行った場合には、これらの光源
調整値はそれぞれ「0」となる。
とから、B用の測光センサ9Bの光源補正値light
・gbを、 light・gb=Bvd・light・g−Bvd・
light・b+adj・sun・b の式から求める。同様に、R用の測光センサ9Rの光源
補正値light・grを、 light・gr=Bvd・light・g−Bvd・
light・r+adj・sun・r の式から求める。これにより、BとRの各光源補正値l
ight・gb、light・grが求められる(S1
43,S144)。
トを図14に示す。ここでは、前記光源補正値演算処理
S22で求められたBとRの各光源補正値に基づいて、
B用測光センサ9Bと、R用測光センサ9Rの各測光エ
リアA0〜A5でそれぞれ測光して得られる測光値Bv
d・b〔i〕とBvd・r〔i〕、(i=0〜5)につ
いて光源差補正を行う。先ず、B用測光センサ9Bの各
測光エリアについて、 Bvd・b〔i〕=Bvd・b〔i〕+light・g
b を計算する(S151)。次いで、同様に、R用測光セ
ンサ9Rの各測光エリアについて、 Bvd・r〔i〕=Bvd・r〔i〕+light・g
r を計算する(S152)。これにより、B用とR用の各
測光センサ9B,9Rの測光出力に補正が加えられるこ
とになり、G,B,R用の各測光センサ9G,9B,9
Rの各測光出力は、太陽光に対して等しい測光特性に基
準化される。
ーチャートを図15に示す。ここでは、光源差補正され
た各測光センサの出力から、後の処理フローでの測色判
定で使用する測色パラメータを算出する。測色パラメー
タとして、G用の測色パラメータGf〔i〕、B用の測
色パラメータBf〔i〕、R用の測色パラメータRf
〔i〕が算出される(S161,S162,163)。
算出式は次の通りである。 Gf〔i〕=Bvd・g〔i〕−(Bvd・b〔i〕+
Bvd・r〔i〕)/2 Bf〔i〕=Bvd・b〔i〕−(Bvd・g〔i〕+
Bvd・r〔i〕)/2 Rf〔i〕=Bvd・r〔i〕−(Bvd・b〔i〕+
Bvd・g〔i〕)/2
ートを図16に示す。ここでは前工程と同様に、後の処
理フローでの測色判定で使用する測色定数をEEPRO
M26から読み出す。測色定数としては、測色判定用し
きい値、測色判定用係数、測色補正値CC算出用係数、
測色補正値CC算出用調整値である。各測色定数は次の
ように示される。 測色判定用しきい値:判定値・*1〔i〕 測色判定用係数:係数・#1〔i〕,係数・#2〔i〕 測色補正値CC算出用係数:CC係数・*1〔i〕 測色補正値CC算出用調整値:CC調整値・*1〔i〕 ここで、*はg,b,r,m,y,cを示し、#はg,
b,rを示している。なお、gは緑色、bは青色、rは
赤色であることはこれまでと同様であるが、mはマゼン
タ色、yは黄色、cはシアン色を示している。また、こ
の処理においては、各測光センサの各測光エリアA0〜
A5のそれぞについて測色定数を設定しており、したが
って、その処理フローとしては、最初にi=0に設定し
(S171)、前記各設定値をEEPROM26から読
み出した上で(S173〜S176)、iを1加算する
演算(i=i+1)を行い(S177)、同様にi=5
に達するまで繰り返し読み出す(S172)。なお、こ
の読み出した値は制御回路20のRAM27に記憶す
る。前記した各測色定数の一例を図17に示す。
9のフローチャートに基づいて説明する。この測色判定
処理S26では、G,B,R用の各測光センサ9G,9
B,9Rの各対応する測光エリアA0〜A5毎に測色を
行っており、結果として各測光エリアA0〜A5で測光
した被写体の色を判定している。すなわち、図18の左
フローにおいて、i=0に設定し(S181)、以後i
=5に達するまで(S182)、フローを繰り返す。こ
こで、色〔i〕は色パラメータとし、色・max〔i〕
と色・min〔i〕はそれぞれ判定色パラメータとす
る。先ず、色パラメータの色〔i〕を無色とした上で
(S183)、Rf〔i〕<判定値・c1〔i〕を判断
する(S184)。条件を満たすときには、|Bf
〔i〕−Gf〔i〕|<|係数・r1〔i〕×Rf
〔i〕|を判断し(S185)、この条件を満たすとき
には、色・min〔i〕=Rf〔i〕とする(S18
6)。また、ステップS184,S185でいずれも条
件を満たさないときには、Gf〔i〕<判定値・m1
〔i〕を判断する(S187)。条件を満たすときに
は、|Bf〔i〕−Rf〔i〕|<|係数・g1〔i〕
×Gf〔i〕|を判断し(S188)、この条件を満た
すときには、色・min〔i〕=Gf〔i〕とする(S
189)。また、ステップS187,S188でいずれ
も条件を満たさないときには、Gf〔i〕>判定値・m
g〔i〕を判断する(S190)。条件を満たすときに
は、|Bf〔i〕−Rf〔i〕|<|係数・g2〔i〕
×Gf〔i〕|を判断し(S191)、この条件を満た
すときには、色・max〔i〕=Gf〔i〕とする(S
192)。
ップS190,S191でいずれも条件を満たさないと
きには、Bf〔i〕>判定値・b1〔i〕を判断する
(S193)。条件を満たすときには、|Gf〔i〕−
Rf〔i〕|<|係数・b2〔i〕×Bf〔i〕|を判
断し(S194)、この条件を満たすときには、色・m
ax〔i〕=Bf〔i〕とする(S195)。また、ス
テップS193,S194でいずれも条件を満たさない
ときには、Rf〔i〕<判定値・r1〔i〕を判断する
(S196)。条件を満たすときには、|Bf〔i〕−
Gf〔i〕|<|係数・r2〔i〕×Rf〔i〕|を判
断し(S197)、この条件を満たすときには、色・m
ax〔i〕=Rf〔i〕とする(S198)。さらに、
ステップS196,S197でいずれも条件を満たさな
いときには、Bf〔i〕<判定値・y1〔i〕を判断す
る(S199)。条件を満たすときには、|Gf〔i〕
−Rf〔i〕|<|係数・b1〔i〕×Bf〔i〕|を
判断し(S200)、この条件を満たすときには、色・
min〔i〕=Bf〔i〕とする(S201)。このフ
ローを前記したようにi=0〜5まで行うことで、各測
光エリアA0〜A5についてそれぞれ色・max〔i〕
と色・min〔i〕が得られる。
min〔i〕について、図19のフローチャートにおい
て、色・min〔i〕=Rf〔i〕を判断し(S20
2)、条件を満たすときには、色〔i〕=シアンとする
(S203)。条件を満たさないときには、色・min
〔i〕=Gf〔i〕を判断し(S204)、条件を満た
すときには、色〔i〕=マゼンタとする(S205)。
このとき、後段の色が優先されることになり、ステップ
S203において色〔i〕=シアンとした場合でも、ス
テップS205において色〔i〕=マゼンタとしたとき
には、マゼンタが優先され、色をマゼンタとする。以
下、同様に、色・max〔i〕=Gf〔i〕のときには
色〔i〕=緑色とし(S206,S207)、前工程で
マゼンタとした場合でも、緑色が優先されることにな
る。さらに、同様に、色・max〔i〕=Bf〔i〕の
ときには色〔i〕=青色とし(S208,S209)、
色・max〔i〕=Rf〔i〕のときには色〔i〕=赤
色とし(S210,S211)、色・min〔i〕=B
f〔i〕のときには黄色とする(S212,S21
3)。結果として、黄色が最も優先されることになる
が、これよりも前フローではフロー中における条件を満
たす最終の色が当該受光エリアの色として判定されるこ
とになる。このフローについても、i=0〜5まで繰り
返すことで(S214)、各測光エリアA0〜A5の色
がそれぞれ判定される。
定された各測光エリアの色に基づいて、各測光エリア毎
の被写体色の相違による測色補正値CC〔i〕を演算す
るものであり、図20にフローチャートを示す。ここで
は、測色補正値CC〔i〕を予め設定した値を選択する
場合を示している。すなわち、i=0に設定し(S22
1)、以後i=5に達するまで、フローを繰り返す(S
222)。先ず、色〔i〕=無色であるかを判断し(S
223)、条件を満たすときにはCC〔i〕=0とする
(S224)。条件を満たさないときには、色〔i〕=
シアンであるかを判断し(S225)、条件を満たすと
きにはCC〔i〕=Cとする(S226)。シアンでな
いときには、色〔i〕=マゼンタであるかを判断し(S
227)、条件を満たすときにはCC〔i〕=Mとする
(S228)。同様にして、色〔i〕がいずれの色であ
るかを順次判断し(S229,S231,S233,S
235)、色〔i〕が緑色のときにはCC〔i〕=Gと
し(S230)、色〔i〕が青色のときにはCC〔i〕
=Bとし(S232)、色〔i〕が赤色のときにはCC
〔i〕=Rとし(S234)、色〔i〕が黄色のときに
はCC〔i〕=Yとする(S236)。しかる後、iを
1加算し(S237)、このフローをi=0〜5まで繰
り返すことで、各測光エリアA0〜A5における測色補
正値CC〔i〕がそれぞれ演算される。このように得ら
れた測色補正値CC〔i〕を、図21に示すようにY,
M,C,B,G,Rのいずれかに対応させることで、測
色補正値CC〔i〕を得ることができる。
として、図22のフローチャートに示すように、演算に
より測色補正値CC〔i〕を求めるようにしてもよい。
なお、この図22のフローチャートは、先の図20のフ
ローチャートと共通するフローを有しており、ここで
は、図20のフローチャートのステップS226,S2
28,S230,S232,S234,S236では、
CC〔i〕を決定する際に、図21に示したY,M,
C,B,G,Rの値に固定的に設定していたのに代え
て、それぞれCC〔i〕を前工程までに得られたパラメ
ータや設定値等に基づいて演算により求めている。すな
わち、ステップS241では、色〔i〕=シアンと判断
されたときには、測色補正値CC〔i〕を次のように演
算する。 CC〔i〕=CC係数・c1〔i〕×(Rf〔i〕−判
定値・c1〔i〕)+CC調整値・c1〔i〕 同様に、色〔i〕=マゼンタと判断されたときには、S
242において、 CC〔i〕=CC係数・m1〔i〕×(Gf〔i〕−判
定値・m1〔i〕)+CC調整値・m1〔i〕 色〔i〕=緑色と判断されたときには、S243におい
て、 CC〔i〕=CC係数・g1〔i〕×(Gf〔i〕−判
定値・g1〔i〕)+CC調整値・g1〔i〕 色〔i〕=青色と判断されたときには、S244におい
て、 CC〔i〕=CC係数・b1〔i〕×(Bf〔i〕−判
定値・b1〔i〕)+CC調整値・b1〔i〕 色〔i〕=赤色と判断されたときには、S245におい
て、 CC〔i〕=CC係数・r1〔i〕×(Rf〔i〕−判
定値・r1〔i〕)+CC調整値・r1〔i〕 色〔i〕=黄色と判断されたときには、S246におい
て、 CC〔i〕=CC係数・y1〔i〕×(Bf〔i〕−判
定値・y1〔i〕)+CC調整値・y1〔i〕 このフローをi=0〜5まで繰り返すことで(S23
7)、各測光エリアA0〜A5における測色補正値CC
〔i〕がそれぞれ演算される。
色補正値CC〔i〕を演算するCC演算処理S28は、
図23にフローチャートを示すように、各測光エリアの
測色補正値CC〔i〕について、単純平均処理、中央重
点処理、最大値処理等によって全測光エリアの測色補正
値CCを算出する(S251)。単純平均処理は、各測
光エリアの単純平均であり、 CC=(CC
〔3〕+CC〔4〕+CC〔5〕)÷6 で求められる。また、中央重点処理は、中央領域の重み
付けを大きくする処理であり、 CC=[(CC
〔1〕+CC〔2〕+CC〔3〕+CC〔4〕)×3/
4]÷8 で求められる。さらに、最大値処理は、CC〔i〕のう
ち、最も大きな値のものを選択する処理である。すなわ
ち、 CC=max(CC
CC〔3〕,CC〔4〕,CC〔5〕) である。
値CCを得ることができ、この測色補正値CCを、図7
に示した露出値測色補正処理S17において、露出値演
算処理S15で求めた露出値Lvdを補正し、最終的な
露出値Lvdとする。この計算式は前記したように、 Lvd=Lvd+CC である。そして、この補正された露出値Lvdに基づい
て、露出制御装置において、カメラの露出制御を行うこ
とにより、被写体の色の違い、換言すれば被写体の反射
率の違いにかかわらず、反射率の影響を低減し、適正露
出での撮影が可能となる。特に、測色測光手段の測光出
力により被写体の色として黄色を判定したときには露出
補正量を露出オーバ方向に決定し、青色または赤色を判
定したときには露出補正量を露出アンダー方向に決定す
ることで、従来において特に顕著な問題となっていたこ
れらの色間の反射率の違いによる露出誤差を解消するこ
とが可能となる。また、本発明においては、定常光用測
光センサ及びR,G,B等の複数の測色用測光センサの
各測光面を複数の測光エリアに分割し、これらの分割し
た各測光エリア毎に測光した測光値に基づいて露出値の
決定と露出補正値の決定を行うことにより、被写体の色
が一の色に偏っている場合、あるいは多色で構成される
場合のいずれの場合でも適正な露出補正量の決定が可能
となる。
示したように、定常光用測光センサ9Dをペンタプリズ
ム5の接眼光学系側の中央上部に配置しているので、被
写体に対しては左右の中央位置に定常光用測光センサ9
Dが位置されることになり、定常光用測光センサ9Dに
おける測光感度分布を左右対称とし、測光の重要度の高
い被写体中央部での測光精度を高いものにすることが可
能である。すなわち、ペンタプリズム5の中央部では、
撮影レンズ2の光軸とペンタプリズム5の接眼光学系6
の光軸とのなす角度の差が小さくできるため、被写体の
撮影画角をほぼ定常光用測光センサ9Dによって測光す
ることが可能となるからである。
うための定常光用測光センサ9DをB,G,R用の各測
光センサ9B,9G,9Rとは別に独立した測光センサ
として設けているが、G用の測光センサ9Gの受光特性
は540nm近傍にピークを有しており、視感度分布特
性に近い定常光用測光センサ9Dの特性に近いので、図
3(b)に示すように、定常光用測光センサ9DをG用
の測光センサ9Gで兼用してもよい。この場合には、図
7に示したゼネラルフローの処理S11〜S15につい
ては、G用の測光センサ9Gの測光出力Bvad・gを
Bvadに置き換えて演算を行えばよい。このように、
定常光用測光センサ9DをG用の測光センサ9Gで構成
することにより、測光装置を3つの測光センサで構成す
ることが可能となり、ペンタプリズムの接眼光学系側に
配置する測光センサの数を図3(a)の構成の場合に比
較して1個低減することができ、コストの低減が図れる
とともに、測光センサの配置スペースを低減してカメラ
ボディの小型化が可能となる。また、この場合に図3
(b)のように、G用の測光センサ9Gを定常光用測光
センサ9Dと同様にペンタプリズム5の接眼光学系側の
中央上部に配置することにより、G用の測光センサ9G
における測光感度分布を左右対称として測光精度を高い
ものにすることも可能である。
性に近い分光感度特性の定常光測光手段の測光出力に基
づいて露出量決定手段が被写体の露出量を決定する一方
で、定常光測光手段とは異なる分光感度特性の複数の測
色用測光手段の測光出力に基づいて露出補正量決定手段
が被写体の色を判定し、かつ判定した色に基づいて露出
補正量を決定し、さらに決定された露出量を決定された
露出補正量で補正して適正露出量を決定する構成である
ので、被写体の色の相違、すなわち被写体の反射率の相
違にかかわらず、適正な露出を決定することが可能とな
る。特に、測色測光手段の測光出力により被写体の色と
して黄色を判定したときには露出補正量を露出オーバ方
向に決定し、青色または赤色を判定したときには露出補
正量を露出アンダー方向に決定することで、従来におい
て特に顕著な問題となっていたこれらの色間の反射率の
違いによる露出誤差を解消することが可能となる。
及び複数の測色用測光手段は、それぞれ測光面が複数の
測光エリアに分割され、前記露出量決定手段及び露出補
正量決定手段は前記各測光エリア毎に測光した測光出力
に基づいて露出量の決定と露出補正量の決定を行う構成
とすることで、被写体の色が一の色に偏っている場合、
あるいは多色で構成される場合のいずれの場合でも適正
な露出補正量の決定が可能となる。
ラの測光装置として適用する場合に、ペンタプリズムの
接眼光学系側の中央上部に定常光用の測光センサを配置
することで、定常光用の測光センサでの左右対称性を確
保し、撮影レンズに対する光軸ずれを少なくし、測光精
度を高めることが可能となる。また、本発明では、定常
光用の測光センサを測色用測光センサの1つ、すなわち
緑色用測光センサと兼用してその緑色用測光センサの測
光出力を定常光測光手段での測光出力とすることで、定
常光用測光センサを省略することが可能であり、測光セ
ンサの個数が低減でき、コスト削減及び配置スペースの
低減に伴うカメラの小型化が可能となる。
模式的な斜視図である。
配置状態を示す図である。
る。
チャートである。
トである。
る。
る。
ある。
る。
る。
ある。
ーチャートである。
19)
9のフローチャートに基づいて説明する。この測色判定
処理S26では、G,B,R用の各測光センサ9G,9
B,9Rの各対応する測光エリアA0〜A5毎に測色を
行っており、結果として各測光エリアA0〜A5で測光
した被写体の色を判定している。すなわち、図18の左
フローにおいて、i=0に設定し(S181)、以後i
=5に達するまで(S182)、フローを繰り返す。こ
こで、色〔i〕は色パラメータとし、色・max〔i〕
と色・min〔i〕はそれぞれ判定色パラメータとす
る。先ず、色パラメータの色〔i〕を無色とした上で
(S183)、Rf〔i〕<判定値・c1〔i〕を判断
する(S184)。条件を満たすときには、|Bf
〔i〕−Gf〔i〕|<|係数・r1〔i〕×Rf
〔i〕|を判断し(S185)、この条件を満たすとき
には、色・min〔i〕=Rf〔i〕とする(S18
6)。また、ステップS184,S185でいずれも条
件を満たさないときには、Gf〔i〕<判定値・m1
〔i〕を判断する(S187)。条件を満たすときに
は、|Bf〔i〕−Rf〔i〕|<|係数・g1〔i〕
×Gf〔i〕|を判断し(S188)、この条件を満た
すときには、色・min〔i〕=Gf〔i〕とする(S
189)。また、ステップS187,S188でいずれ
も条件を満たさないときには、Gf〔i〕>判定値・g
1〔i〕を判断する(S190)。条件を満たすときに
は、|Bf〔i〕−Rf〔i〕|<|係数・g2〔i〕
×Gf〔i〕|を判断し(S191)、この条件を満た
すときには、色・max〔i〕=Gf〔i〕とする(S
192)。
ップS190,S191でいずれも条件を満たさないと
きには、Bf〔i〕>判定値・b1〔i〕を判断する
(S193)。条件を満たすときには、|Gf〔i〕−
Rf〔i〕|<|係数・b2〔i〕×Bf〔i〕|を判
断し(S194)、この条件を満たすときには、色・m
ax〔i〕=Bf〔i〕とする(S195)。また、ス
テップS193,S194でいずれも条件を満たさない
ときには、Rf〔i〕>判定値・r1〔i〕を判断する
(S196)。条件を満たすときには、|Bf〔i〕−
Gf〔i〕|<|係数・r2〔i〕×Rf〔i〕|を判
断し(S197)、この条件を満たすときには、色・m
ax〔i〕=Rf〔i〕とする(S198)。さらに、
ステップS196,S197でいずれも条件を満たさな
いときには、Bf〔i〕<判定値・y1〔i〕を判断す
る(S199)。条件を満たすときには、|Gf〔i〕
−Rf〔i〕|<|係数・b1〔i〕×Bf〔i〕|を
判断し(S200)、この条件を満たすときには、色・
min〔i〕=Bf〔i〕とする(S201)。このフ
ローを前記したようにi=0〜5まで行うことで、各測
光エリアA0〜A5についてそれぞれ色・max〔i〕
と色・min〔i〕が得られる。
Claims (12)
- 【請求項1】 視感度特性に近い分光感度特性の定常光
測光手段と、前記定常光測光手段とは異なる分光感度特
性の複数の測色用測光手段と、前記定常光測光手段の測
光出力に基づいて被写体の露出量を決定する露出量決定
手段と、前記複数の測色用測光手段の測光出力に基づい
て被写体の色を判定し、かつ判定した色に基づいて露出
補正量を決定する露出補正量決定手段とを備え、前記露
出量決定手段で決定された露出量を前記露出補正量決定
手段で決定された露出補正量で補正して適正露出量を決
定することを特徴とする測光装置。 - 【請求項2】 前記定常光測光手段は500〜600n
mに感度ピークを有する分光感度特性の定常光用測光セ
ンサで構成され、前記測色用測光手段は、少なくとも前
記定常光測光手段の前記感度ピークに対して短波長側に
感度ピークを有する測光センサと、長波長側に感度ピー
クを有する測光センサとを含むことを特徴とする請求項
1に記載の測光装置。 - 【請求項3】 前記測色用測光手段は、青色光を測光す
る青色用測光センサと、緑色光を測光する緑色用測光セ
ンサと、赤色光を測光する赤色用測光センサとを含んで
構成されていることを特徴とする請求項1または2に記
載の測光装置。 - 【請求項4】 前記露出補正量決定手段は、前記複数の
測色用測光手段の測光出力に基づいて黄色、マゼンタ
色、シアン色、青色、緑色、赤色のうち、少なくとも黄
色、青色、赤色を判定し、黄色を判定したときには露出
補正量を露出オーバ方向に決定し、青色または赤色を判
定したときには露出補正量を露出アンダー方向に決定す
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の測光装置。 - 【請求項5】 前記露出補正量決定手段は、マゼンタ
色、シアン色、緑色を判定したときには露出補正量を零
に決定することを特徴とする請求項4に記載の測光装
置。 - 【請求項6】 前記定常光測光手段及び複数の測色用測
光手段は、それぞれ測光面が複数の測光エリアに分割さ
れ、前記露出量決定手段及び露出補正量決定手段は前記
各測光エリア毎に測光した測光出力に基づいて露出量の
決定と露出補正量の決定を行うことを特徴とする請求項
1ないし5のいずれかに記載の測光装置。 - 【請求項7】 前記露出補正量決定手段は、前記各測光
エリアごとに被写体の色を判定し、かつ判定した色に基
づいて各測光エリアごとの露出補正量を決定することを
特徴とする請求項6に記載の測光装置。 - 【請求項8】 前記露出量決定手段は、前記各測光エリ
アごとに得られた露出補正量を所定の演算処理によって
被写体全体に対する露出補正量を決定することを特徴と
する請求項7に記載の測光装置。 - 【請求項9】 前記定常光測光手段と前記複数の測色用
測光手段は、一眼レフカメラのペンタプリズムの接眼光
学系側に配置されており、少なくとも前記定常光測光手
段は前記ペンタプリズムの中央上部に配置されているこ
とを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の測
光装置。 - 【請求項10】 前記ペンタプリズムの接眼光学系側の
中央上部には、前記定常光用測光センサと緑色用測光セ
ンサが並んで配置され、前記ペンタプリズムの接眼光学
系の左右位置には前記青色用測光センサと赤色用測光セ
ンサがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項
9に記載の測光装置。 - 【請求項11】 前記定常光測光手段は前記緑色用測光
センサと兼用され、前記緑色用測光センサの測光出力を
前記定常光測光手段の測光出力とすることを特徴とする
請求項3ないし9のいずれかに記載の測光装置。 - 【請求項12】 前記ペンタプリズムの接眼光学系の中
央上部には前記緑色用測光センサが配置され、前記ペン
タプリズムの接眼光学系の左右位置には前記青色用測光
センサと赤色用測光センサがそれぞれ配置されているこ
とを特徴とする請求項11に記載の測光装置。
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