JP2001226870A - 糸条の染着度および/または形状特性の測定方法、測定装置および糸条の製造方法 - Google Patents

糸条の染着度および/または形状特性の測定方法、測定装置および糸条の製造方法

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JP2001226870A
JP2001226870A JP2000037905A JP2000037905A JP2001226870A JP 2001226870 A JP2001226870 A JP 2001226870A JP 2000037905 A JP2000037905 A JP 2000037905A JP 2000037905 A JP2000037905 A JP 2000037905A JP 2001226870 A JP2001226870 A JP 2001226870A
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dyeing
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Yoshitaka Uchino
義隆 内野
Hideharu Tanaka
英春 田中
Hajime Hirata
肇 平田
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交絡糸、部分解撚糸、部分延伸糸、立毛糸など
の形状変動の大きな糸条の場合であっても、糸条の形状
変動に応じた染着度、形状特性を自動検出することがで
きる糸条の測定方法および装置、自動検出した結果を元
に品質管理を行うことを特徴とする糸条の製造装置を提
供する。 【解決手段】染着した糸条Yを走行させながら、光照射
手段5から可視光と赤外光を含む光Lを照射し、該走行
糸条からの拡散光Rに含まれる可視光成分と赤外光成分
とを受光手段4に受光し、糸条の形状変動に応じた染着
度評価値および形状特性評価値を検出することにより糸
条の形状変化に応じた染差判定を行い、品質管理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条の染着度およ
び/または形状特性の測定方法、測定装置および糸条の
製造方法に関する。詳しくは、特にポリエステルやナイ
ロンなど合成繊維からなる糸条の、形状特性、形状変動
に応じた染着度を検出する糸条の染着度および/または
形状特性の測定方法および測定装置、さらには検出結果
に基づいて糸条の品質管理を行うことを特徴とする糸条
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】糸条の生産工程で起こる糸条の欠点は、
生産工程中の張力変動や熱処理温度変動などによって、
糸条の内部構造、特に分子配向度の差異を生じることに
より発生する。このような糸条の欠点の検出は、分子配
向度の差異である場合は染色工程において染着差となっ
て顕在化するため、糸条を染着して標準状態との染着差
を測定するようにすれば可能である。
【0003】従来、このように糸条を染色し、標準状態
との染着度差を調べて欠点を検出する糸条の測定方法と
しては、図3に示すような方法がある。この方法は、図
3に示すように、糸条Yを走行させながら染色装置1で
染色すると共に、仮撚装置2により仮撚を付与する。こ
のように染色かつ仮撚が付与された走行糸条Yに、光源
5から光Lを照射し、その照射光Lの走行糸条Yからの
反射光(もしくは透過光)Rを受光手段4で受光する。
受光手段4は、赤外フィルタによって帯域制限される特
定波長の光量R1に対する可視光量R2の割合Y1を割
算回路により連続して演算することにより染着度を得
て、その染着度から欠点を検出するようにしたものであ
る。
【0004】しかし、この検出方法では、長手方向に糸
条の形状変化の少ない通常糸の場合は問題ないが、部分
的に交絡処理を施した交絡糸、部分的に解撚処理を施し
た部分解撚糸、部分的に延伸された部分延伸糸、その
他、長手方向に糸条の形状変動の大きい特殊糸の測定に
使用すると、測定値が大きく変動し、染着度の正確な評
価ができないという問題点があった。
【0005】そのため、長手方向に糸条の表面形状が変
動する交絡糸、部分解撚糸、部分延伸糸、その他の特殊
糸については、欠点検出が自動化できないので、測定対
象糸と標準糸とを、それぞれ長さ50〜100mm程度
の筒状の編織物に加工してからバッチ染色し、両編織物
の染着差によって測定対象糸の欠点を目視検査する必要
があった。しかし、この方法では、編織地の不均一性、
測定条件、測定者の熟練度等によって欠点の検出精度が
異なるため信頼性に乏しく、しかも定量的な結果が得ら
れないので、検出結果から欠点発生原因を突き止めるこ
とは困難であり、生産工程の異常に迅速に対応すること
ができない。
【0006】また、交絡糸については、交絡度と呼ばれ
る単位長さあたりの交絡数を検出することで、交絡が正
常に掛かっているか検査している。従来では糸条を構成
するフィラメントが互いに交差するポイントを接触方式
で検出するCF値計を用いて測定しており、染着度の測
定とは別工程で測定しなければならないという問題があ
った。
【0007】また部分解撚糸についても、未解撚比率と
呼ばれる、全糸条中の解撚処理が施されていない未解撚
部分の割合と、平均未解撚長と呼ばれる未解撚部分の長
さの平均を測定し、解撚処理が正常に施されているか検
査している。従来では未解撚比率と平均未解撚長は形態
ムラ測定機を用いて測定しており、染着度の測定とは別
工程で測定しなければならないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長手
方向への形状変化のない通常糸の場合はもちろんのこ
と、交絡糸、部分解撚糸、部分延伸糸、立毛糸、などの
長手方向に形状変化の大きな糸の場合であっても、糸条
の形状特性、および形状変動に応じた染着度を検出する
ことが可能な糸条の染着度および/または形状特性の測
定方法、および測定装置、および検出した染着度により
品質管理を行うことが可能な糸条の製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による糸条の測定
方法は、 (1)長手方向に形状変化のある糸条を染色し、染色し
た糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルを検出
し、検出した染着度プロファイルから、糸条の染着度評
価値、または糸条の形状特性評価値、または糸条の染着
度評価値および糸条の形状特性評価値を決定することを
特徴とする糸条の染着度および/または形状特性の測定
方法。
【0010】(2)長手方向に形状変化のある糸条を染
色し、染色した糸条の形状変化に応じた染着度プロファ
イルおよび形状プロファイルを検出し、検出した染着度
プロファイルおよび形状プロファイルから、糸条の染着
度評価値、または糸条の形状特性評価値、または糸条の
染着度評価値および糸条の形状特性評価値を決定するこ
とを特徴とする糸条の染着度および/または形状特性の
測定方法。
【0011】(3)染色した糸条に光を照射し、その糸
条による反射光、または透過光、または反射光および透
過光の、赤外光成分、または可視光成分、または赤外光
成分および可視光成分から、糸条の形状変化に応じた染
着度プロファイルおよび形状プロファイルを検出するこ
とを特徴とする前記(2)に記載の糸条の染着度および
/または形状特性の測定方法。
【0012】(4)染着度プロファイル、または形状プ
ロファイル、または染着度プロファイルおよび形状プロ
ファイルより、糸条の形状変化に応じた評価の階級値を
決定し、階級値に基づいて染着度プロファイル、または
形状特性プロファイル、または染着度プロファイルおよ
び形状特性プロファイル、の中から評価に用いる部分を
選択し、選択された部分より、糸条の染着度評価値、ま
たは糸条の形状特性評価値、または糸条の染着度評価値
および形状特性評価値を決定することを特徴とする前記
(2)または(3)に記載の糸条の染着度および/また
は形状特性の測定方法。
【0013】(5)染着度プロファイル、または形状プ
ロファイル、または染着度プロファイルおよび形状プロ
ファイルの度数分布表を作成し、作成した度数分布表よ
り糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルの階級値
および形状プロファイルの階級値を決定することを特徴
とする前記(4)に記載の糸条の染着度および/または
形状特性の測定方法。
【0014】(6)糸条が交絡糸、糸条の形状特性が交
絡度であることを特徴とする前記(1)乃至(5)のい
ずれかに記載の糸条の染着度および/または形状特性の
測定方法。
【0015】(7)糸条が部分解撚糸、糸条の形状特性
が未解撚比率、または平均未解撚長、または未解撚比率
および平均未解撚長であることを特徴とする前記(1)
乃至(5)のいずれかに記載の糸条の染着度および/ま
たは形状特性の測定方法。
【0016】(8)糸条が部分延伸糸、または立毛糸で
あることを特徴とする前記(1)乃至(5)のいずれか
に記載の糸条の染着度および/または形状特性の測定方
法である。
【0017】また、本発明による糸条の測定装置は、 (9)長手方向に形状変化のある糸条を染色する染色手
段、染色したした糸条の形状変化に応じた染着度プロフ
ァイルを検出する染着度プロファイル検出手段、検出し
た染着度プロファイルから、糸条の染着度評価値、また
は糸条の形状特性評価値、または糸条の染着度評価値お
よび糸条の形状特性評価値を決定する糸条の染着度評価
値および/または形状特性評価値決定手段を有すること
を特徴とする糸条の染着度および/または形状特性の測
定装置。
【0018】(10)長手方向に形状変化のある糸条を
染色する染色手段、染色した糸条の形状変化に応じた染
着度プロファイルおよび形状プロファイルを検出する染
着度プロファイルおよび形状プロファイル検出手段、検
出した染着度プロファイルおよび形状プロファイルか
ら、糸条の染着度評価値、または糸条の形状特性評価
値、または糸条の染着度評価値および糸条の形状特性評
価値を決定する糸条の染着度評価値および/または形状
特性評価値決定手段を有することを特徴とする糸条の染
着度および/または形状特性の測定装置。
【0019】(11)染色した糸条に光を照射する照射
手段、照射された光の糸条による反射光、または透過
光、または反射光および透過光の、赤外光成分、または
可視光成分、または赤外光成分および可視光成分から、
糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルおよび形状
プロファイルを検出する染着度プロファイルおよび形状
プロファイル検出手段を有することを特徴とする前記
(10)に記載の糸条の染着度および/または形状特性
の測定装置。
【0020】(12)染着度プロファイル、または形状
プロファイル、または染着度プロファイルおよび形状プ
ロファイルより、糸条の形状変化に応じた評価の階級値
を決定する階級値決定手段、決定した階級値に基づいて
染着度プロファイル、または形状特性プロファイル、ま
たは染着度プロファイルおよび形状特性プロファイル、
の中から評価に用いる部分を選択する選択手段、選択さ
れた部分より、糸条の染着度評価値、または糸条の形状
特性評価値、または糸条の染着度評価値および形状特性
評価値を決定する糸条の染着度特性および/または形状
特性評価値決定手段を有することを特徴とする前記(1
0)または(11)に記載の糸条の染着度および/また
は形状特性の測定装置。
【0021】(13)染着度プロファイル、または形状
プロファイル、または染着度プロファイルおよび形状プ
ロファイルの度数分布表を作成する度数分布表作成手
段、作成した度数分布表より糸条の形状変化に応じた染
着度プロファイルの階級値および形状プロファイルの階
級値を決定する決定手段を有することを特徴とする前記
(12)に記載の糸条の染着度および/または形状特性
の測定装置の測定装置である。
【0022】また、本発明による糸条の製造方法は、 (14)長手方向に形状変化のある糸条の製造方法であ
って、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の染着度お
よび/または形状特性の測定方法を用いて決定した染着
度評価値、または決定した形状特性評価値、または決定
した染着度評価値および形状特性評価値に基づいて糸条
の品質管理を行うことを特徴とする糸条の製造方法であ
る。
【0023】すなわち、上記(14)の糸条の製造方法
は、長手方向に形状変化のある糸条の製造方法であっ
て、糸条を染着し、染着した糸条の形状変化に応じた染
着度プロファイルを検出し、検出した染着度プロファイ
ルから、糸条の染着度評価値、または糸条の形状特性評
価値、または糸条の染着度評価値および糸条の形状特性
評価値を決定し、決定した染着度評価値、または決定し
た形状特性評価値、または決定した染着度評価値および
形状特性評価値に基づいて糸条の品質管理を行うことを
特徴とする糸条の製造方法、および、(18)長手方向
に形状変化のある糸条の製造方法であって、糸条を染着
し、染着した糸条の形状変化に応じた染着度プロファイ
ルおよび形状プロファイルを検出し、検出した染着度プ
ロファイルおよび形状プロファイルから、糸条の染着度
評価値、または糸条の形状特性評価値、または糸条の染
着度評価値および糸条の形状特性評価値を決定し、決定
した染着度評価値、または決定した形状特性評価値、ま
たは決定した染着度評価値および形状特性評価値に基づ
いて糸条の品質管理を行うことを特徴とする糸条の製造
方法を含み、さらに、糸条が交絡糸、糸条の形状特性が
交絡度であること、さらに、糸条が部分解撚糸、糸条の
形状特性が未解撚比率、または平均未解撚長、または未
解撚比率および平均未解撚長であること、さらに、糸条
が部分延伸糸、または立毛糸であることを含むものであ
る。
【0024】本発明によれば、染着した走行糸条に対し
て赤外光と可視光とを含む光を照射し、走行糸条からの
透過光もしくは反射光の赤外光成分と可視光成分それぞ
れに対応する信号から糸条の形状変動に応じた評価の階
級値を決定し、評価の階級値を元に染着度評価値および
形状特性評価値を演算するようにしたので、糸条の形状
変動による染着の影響を補正した染差判定を行うことが
でき、形状特性評価値も別工程を用いることなく検出す
ることができる。したがって、糸条の形状変動の大きな
交絡糸、部分解撚糸、部分延伸糸および、その他の特殊
糸の場合であっても、糸条の欠点を自動検出することが
できる。
【0025】また、この糸条の測定方法又は装置を糸条
の生産工程の管理に使用することにより、生産工程を合
理化し、収率向上を図った糸条の製造方法を提供するこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の糸条の製造方法
の一例を示す概略図である。また、図2は本発明の糸条
の測定装置の一例を示す概略図である。
【0027】検査対象の糸条YはチーズB(またはパー
ン)に巻き上げられた状態で糸条の生産工程からサンプ
リングされ、図2のように設置される。糸条Yはチーズ
Bから連続的に解舒されながら染色装置1で染色され、
かつ引取ローラ3により引き取られながらフィラメント
の方向を揃えるため、仮撚装置2において仮撚りを付与
される。仮撚装置2により付与される仮撚数は特に限定
されるものではないが、好ましくは100〜5000回
/mの範囲がよい。
【0028】このように染色され、かつ仮撚が付与され
た走行糸条Yに対し、光源5から光Lが照射され、その
走行糸条Yを透過もしくは反射して拡散した拡散光Rが
受光手段4に受光される。光源5は、可視光と赤外光と
を含む光Lを発行するものであれば特に限定されない。
たとえば、白熱電球、ハロゲンランプ、キセノンランプ
などが好ましく使用される。光源5はスリット16を備
えた黒色の光学ボックス(図示せず)内に設置され、ス
リット16を通して光Lのみが走行糸条Yを照射する。
照射された光Lのうち、走行糸条Yを通過した拡散光R
は受光手段4に受光される。スリットの幅は糸条の形状
特性を検出するために十分な幅であれば特に限定されな
い。
【0029】受光手段4は、糸条Yからの拡散光Rを通
すためのスリット6を設けた黒色の光学ボックスの中に
構成されている。その光学ボックスの中には、拡散光R
を集光するレンズ7と、その集光された透過拡散光Rを
赤外光成分R1と可視光成分R2とに分割するハーフミ
ラー8と、このハーフミラー8で反射して可視透過フィ
ルタ10を通った可視光成分R2を感知する光センサ1
2と、ハーフミラー8を透過して赤外透過フィルタ9を
通った赤外光成分R1を感知する光センサ11とが設置
されている。
【0030】また、光電変換手段は、光センサ11、1
2と電流電圧変換回路13、14とA/D変換器15と
パソコン16とから構成されている。光センサ11、1
2は赤外光成分R1と可視光成分R2をそれぞれの光量
に対応する電流に変換し、その各電流は電流電圧変換回
路13、14で電圧E1、E2に変換され、さらに電圧
E1、E2はA/D変換器15によりディジタルデータ
に変換された後、パソコン16によってデータ処理さ
れ、糸条の染着度評価値および形状特性評価値を出力す
る。
【0031】受光手段4におけるハーフミラー8として
は、微弱光の有効利用のために、入射光の赤外光成分R
1の全てを透過し、可視光成分R2の全てを反射するダ
イクロイックミラーを使用することが好ましい。
【0032】光センサ11、12としては、焦電素子や
サーモバイル、光電管、そしてPbSやPbSeなどか
らなる感光素子などを用いることができるが、特に可視
光から赤外光の波長範囲で微弱光を精度良く検出するた
めには、ホトダイオードの素子が好ましい。その中で
も、シリコンホトダイオードやゲルマニウムホトダイオ
ード、カリウム砒素ホトダイオードなどを使用できる
が、必要な波長感度と入手し易さからシリコンホトダイ
オードがより好ましい。さらには、周囲温度変化の影響
と熱励起ノイズを小さくできる電子冷却素子が同一パッ
ケージに組み込まれているものが好ましい。
【0033】光電変換手段は、2つの光センサ11、1
2によって出力される電流を電圧に変換する電流電圧変
換回路13、14と、その電圧信号をディジタル信号に
変換するA/D変換器15と、パソコン16とで構成さ
れている。電流電圧変換回路13、14は、受光量に対
する電圧信号の直線性を良くするために、演算増幅器と
しては、高精度化のためには入力バイアス電流の少ない
FET入力型が好ましい。また、入力端子の周囲にカー
ド電極を付加し、不要なリーク電流の混入を防止する配
線が好ましい。
【0034】一方、電流電圧変換素子は、低温度係数で
低ノイズ性の金属皮膜型高抵抗素子が望ましく、また、
周囲にシールドを施して誘導ノイズを低減することが望
ましい。A/D変換器16としては、糸条の形状変化を
精度良く検出するために10kHz以上のサンプリング
周波数を持つものが好ましい。
【0035】上述した糸条の測定装置による測定操作
は、まずチーズB(又はパーン)から引き出される糸条
Yを、染色装置1で染色する。染色した糸条の形態は捲
縮や収縮によって不均一になっているので、そのまま光
Lを照射して染着度を検出しようとしても、正確な結果
が得られない場合がある。そのため染色した糸条Yに仮
撚装置2で撚りを与え、不均一な径を揃えるとともに撚
り角を揃えて安定した状態で水平または垂直に走行する
ようにすることが好ましい。そしてその走行糸条に対し
て、可視光と赤外光とを含む光Lをスリット16を通し
て照射する。
【0036】照射光Lを受けた走行糸条Yは、可視光成
分と赤外光成分を含む拡散光Rを生じ、その拡散光Rが
スリット6を通って受光手段に入る。拡散光Rは、レン
ズ7で集光された後、ハーフミラー8において、糸条形
態のみで光量が決定される赤外光成分R1と、染料色に
よって選択吸収される可視光成分R2とに分割される。
【0037】二つに分割された赤外光成分R1と可視光
成分R2は、それぞれ赤外透過フィルタ9と可視透過フ
ィルタ10とを通過して光センサ11、12に感知さ
れ、それぞれの光量に対応する電流となって出力され
る。
【0038】出力された電流は、電流電圧変換回路1
3、14で増幅されて電圧E1、E2に変換され、可視
光成分と赤外光成分の各々の電圧信号をA/D変換器1
5にてデジタルデータに変換され、変換されたデジタル
データをパソコン16において、長手方向に格納して形
状プロファイルを作成、また可視光成分と赤外光成分の
比を演算し、演算結果を長手方向に格納して染着度プロ
ファイルを作成する。作成された形状プロファイルおよ
び染着度プロファイルを元に、糸条の評価の階級値を決
定し、決定された階級値を元に、染着度プロファイルお
よび形状プロファイルの中から評価に用いる部分の選択
を行い、選択された部分を元に糸条の形状特性評価値お
よび染着度評価値を検出する。
【0039】この糸条の形状特性評価値は、可視光成分
と赤外光成分の各々の電圧信号をA/D変換された値を
パソコン16を用いて作成した形状プロファイルおよび
染着度プロファイルを元にデータ処理することによって
検出する。検出する特性は交絡糸の場合は交絡度であ
り、部分解撚糸の場合は平均未解撚長および未解撚比率
である。
【0040】糸条の染着度評価値は、検出された糸条の
形状プロファイルおよび染着度プロファイルを元に、人
間が目視判定を行った場合にもっとも染差を敏感に検出
する形状変動に応じた糸条の階級値を検出し、検出され
た階級値を元に染着度プロファイルの中から評価に用い
る部分を選択し、選択された部分から染着度評価値を検
出する。この結果、形状変動の大きな糸条においても人
間の目視判定結果と相関のある染差判定を行うことがで
きる。
【0041】また交絡糸においては、交絡部は糸条を構
成している繊維同士が絡み合い、染色時間の短い連続染
色では十分に染色できないが、上記染着度の検出方法に
より、連続染色においても十分に染色した場合と同等に
染色できる開繊部分のみの染着度を検出することによ
り、十分に染色した場合と同等の染差判定を実現するこ
とができ、欠点検出時の染色時間を短くすることができ
る。
【0042】また部分解撚糸においても、上記染着度の
検出方法により、糸条の解撚部分と未解撚部分と別々に
染着度を検出することができ、染差判定による欠点の原
因工程を特定することができる。
【0043】また、部分延伸糸においても、上記染着度
の検出方法により、糸条の延伸部分と未延伸部分と別々
に染着度を検出することができ、染差判定による欠点の
原因工程を特定することができる。
【0044】また、上述した糸条の測定方法および装置
を用いて、図1に示す製造工程により、検出された染着
度評価値および形状特性評価値を元に、糸条の欠点判定
を行い、判定結果を糸条の製造工程にフィードバックす
ることで、糸条の製造工程を管理しながら製造を行う
と、糸条の形状変動の大きな交絡糸、部分解撚糸、部分
延伸糸、その他の特殊糸の場合であっても製造工程にお
いて糸条の欠点を自動的に検出することができるので、
製品出荷工程における検査の省力化を実現することがで
きる糸条の製造方法を提供することができる。また、不
良糸の発生時に、検出された糸条の形状特性から、その
原因となる工程を発見し、迅速に修正することができる
ので、不良糸条の製造を最小にとどめて収率を向上する
ことができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに説明
する。
【0046】図2に示す装置において、各部の手段を次
のように設定して糸条の測定を行った。
【0047】光源5として、反射面が直径10mmで照
度6万LUXの円形のレンズ付きタングステンランプを
使用した。受光角度θ2を走行糸条Yに対して法線N方
向とし、照度角度θ1を法線Nに対して135度に設定
した。スリット16とスリット6の大きさは、前者は幅
1mm、長さ10mm、後者は幅2mm、長さ15mm
とした。
【0048】ハーフミラー8には、700nm以上の長
波長成分をほとんど透過し、700nm以下の短波長成
分を反射するダイクロイックミラーを使用した。そして
可視透過フィルタ10は視感度特性と同じ波長特性を有
するものを、赤外透過フィルタ9は、波長が750〜1
100nmの範囲にある成分を透過し、かつ、950n
m付近にそのピークを有するものを用いた。
【0049】光センサ11、12は、波長感度200〜
1100nmの6mm角の受光面を有するシリコンホト
センサを用いた。このシリコンホトセンサには、ペルチ
ェ素子とサーミスタとが内臓されており、これらと外部
の温度制御回路とで受光面を0℃±0.1に温度制御し
た。
【0050】このシリコンホトセンサ11、12の後ろ
に、FET入力型演算増幅器と、可視光成分用の100
MΩの金属被膜高抵抗器と、赤外光成分用の10MΩの
金属被膜高抵抗器を配置し、周囲をアルミケースで囲い
シールドした。こうすることにより、各々必要な波長成
分を含む微弱な可視光成分と赤外光成分を安定して光電
変換できるようにした。
【0051】光電変換手段としては、可視光成分の出力
電圧信号E1と赤外光成分の出力電圧信号E2をそれぞ
れA/D変換器を用い10KHzでデジタル信号に変換
し、基準となる糸の出力電圧がL値100%付近になる
ように計算機で除算と平方根演算を行って正規化処理し
た。
【0052】なお、比較の基準としては、白糸167デ
シTex(150デニール)を用いた。この白糸を走行
させて、その透過拡散光の可視光成分と赤外光成分を計
測した。その結果、可視光成分は5ボルト、赤外光成分
も5ボルトであった。また、糸条が無い状態で光源6を
転倒した時の受光量は、可視光成分が白糸167デシT
exの1.4%、また、赤外光成分が白糸167デシT
exの1.9%であった。
【0053】[実施例1]上記設定値の初期設定を行っ
た後、167デシTex、36フィラメントの交絡糸を
60m/分で走行させ、糸条張力を0.1Nとし、50
0回/mの仮撚を与えながら、10KHzでA/D変換
を行い形状プロファイルおよび染着度プロファイルを作
成した。図4はそのときの形状プロファイルを示す。プ
ロファイル値が高くなっている部分が交絡部であり、低
くなっている部分が開繊部である。図4のように得られ
た形状プロファイルを元に度数分布を作成した。
【0054】図5は作成した形状プロファイルの度数分
布を示す。図5に示す形状プロファイルの度数分布にお
いて分布がピークとなる開繊部分の階級値を検出する。
交絡糸において、連続染色では染色時間が短いため、糸
条を構成している繊維同士が絡み合っている交絡部では
十分に染色できないため、開繊部分のみの染着度を検出
することにより、十分に染色した場合と同等の染差判定
を行うことができる。そのため、検出された開繊部分の
階級値を評価の階級値として用いる。このようにして検
出された評価の階級値と、図4に示す形状プロファイル
より、図6に示すように評価に用いる染着度プロファイ
ルの部分の検出を行い、染色時間の短い連続染色におい
ても、十分に染色されている開繊部分の染着度に該当す
る染着度評価値を検出することができる。また、同時に
形状プロファイルを元に、単位長さ当たりの交絡部分の
カウントを行い、交絡数の検出も行う。
【0055】このようにして検出した染着度評価値を用
いて染差判定を行うことにより、染色時間が短いために
十分に染色されていない交絡部分の染着度に影響される
ことなく、十分に染まった開繊部分のみでの染差判定が
可能となる。また、従来別工程であるCF値計を用いる
ことなく、交絡数の検出も同時に測定することができ
る。
【0056】図7に本発明による染差判定結果と目視に
よる染差判定結果との相関を示す。また図8にCF値計
による交絡数の検出結果と本発明による交絡数の検出結
果の相関を示す。ただし、CF値計は、糸条を形成する
フィラメントの交差するポイントをカウントするもので
あり、交絡数を正確に表現しているものではない。図7
に示すように、本発明による測定結果は、目視判定結果
と相関のある判定値結果を得ることが分かる。 また図
8に示すように本発明による交絡数の検出結果は、従来
別工程で測定していたCF値計の測定結果と相関がある
ことも分かる。
【0057】このようにして検出した開繊部分の染着度
を用いて、染差判定を行うことにより、従来、形状変動
が大きいために測定できなかった交絡糸の染着度の判定
を自動化でき、また、欠点発生時の原因工程の特定も確
実になる。
【0058】[実施例2]実施例1同様、初期設定を行っ
た後、167デシTex、36フィラメントの部分解撚
糸を60m/分で走行させ、糸条張力を0.1Nとし、
500回/mの仮撚を与えながら、10KHzでA/D
変換を行い染着度プロファイルを作成した。図9はその
ときの染着度プロファイルを示す。プロファイル値が高
い部分が未開撚部、低い部分が解撚部である。得られた
染着度プロファイルを元に度数分布を作成した。図10
に作成した染着度プロファイルの度数分布を示す。図1
0に示す度数分布において、部分解撚糸では2点のピー
クが発生する。プロファイル値の低い方のピークを解撚
部分の階級値、高い方のピークを未解撚部分の階級値と
して検出する。このようにして検出した解撚部の階級値
を解撚部の染着度評価値、未解撚部の階級値を未解撚部
分の染着度評価値として検出する。また2点のピークに
挟まれた領域での最小値となるプロファイル値を解撚部
と未解撚部の境界の階級値として検出する。また、この
ようにして検出した解撚部と未解撚部の境界の階級値か
ら、染着度プロファイルを解撚部分と未解撚部分に分離
し、糸条全体中の未解撚部分の占める割合示す未解撚比
率、一つの未解撚部分の平均の長さを示す平均未解撚長
を検出する。
【0059】本発明により検出した未解撚比率と従来よ
り使用している形態ムラ測定機による未解撚比率の検出
結果の相関を図11に示す。また、本発明により検出し
た平均未解撚長と従来より使用している形態ムラ測定機
による平均未解撚長の測定結果の相関を図12に示す。
図11、図12に示す結果より、本発明による未解撚比
率、平均未解撚長の検出結果は従来別工程で測定してい
た形態ムラ測定器の測定結果と相関があることが分か
る。
【0060】このようにして検出した解撚部の染着度と
未解撚部の染着度を用いて、染差判定を行うことによ
り、従来、形状変動が大きいために測定できなかった部
分解撚糸の染着度の判定を自動化でき、また、欠点発生
時の原因工程の特定も確実になる。
【0061】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、染着し
た糸条に対し可視光と赤外光とを含む光を照射し、その
走行糸条からの透過光もしくは反射光の赤外光成分と可
視光成分それぞれに対応する信号から糸条の形状プロフ
ァイルおよび染着度プロファイルを作成し、作成した染
着度プロファイルおよび形状プロファイルを元に、糸条
の形状変動に応じた染着度評価値および形状特性評価値
を演算するようにしたので、糸条の形状変動による染着
への影響を補正した染差判定を行うことができるため、
糸条の形状変動の大きな交絡糸、部分解撚糸、部分延伸
糸および、その他の特殊糸の場合であっても、糸条の欠
点を自動検出することができる。
【0062】また、この糸条の測定方法又は装置を糸条
の生産工程の管理に使用することにより、生産工程を合
理化し収率向上をもたらす糸条の製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による糸条の製造方法の一例を示す概略
図である。
【図2】本発明による糸条の測定装置の一例を示す概略
図である。
【図3】従来の糸条の測定装置の一例を示す概略図であ
る。
【図4】本発明の糸条の測定装置による交絡糸の形状プ
ロファイルの一例を示すグラフである。
【図5】本発明の糸条の測定装置による交絡糸の形状プ
ロファイルの度数分布を示すグラフである。
【図6】本発明の糸条の測定装置による交絡糸の染着度
評価値の検出方法を示す該略図である。
【図7】本発明の糸条の測定装置による交絡糸の染差判
定結果と目視判定結果との相関を示す概略図である。
【図8】本発明の糸条の測定装置による交絡糸の交絡数
測定結果とCF値計による交絡数測定結果との相関を示す
概略図である。
【図9】本発明の糸条の測定装置による部分解撚糸の染
着度プロファイルの一例を示すグラフである。
【図10】本発明の糸条の測定装置による部分解撚糸の
染着度プロファイルの度数分布を示すグラフである。
【図11】本発明の糸条の測定装置による部分解撚糸の
未解撚比率測定結果と形態ムラ測定器による未解撚比率
測定結果との相関を示す概略図である。
【図12】本発明の糸条の測定装置による部分解撚糸の
平均未解撚長測定結果と形態ムラ測定器による平均未解
撚長測定結果との相関を示す概略図である。
【符号の説明】
1:染色装置 2:仮撚装置 3:引取ローラ 4:受光手段 5:光源 6、16:スリット 7:集光レンズ 8:ハーフミラー 9:赤外透過フィルタ 10:可視透過フィルタ 11、12:光センサ 13、14:演算増幅器(光電変換手段) 15:A/D変換器 16:パソコン Y:糸条 B:チーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA26 AA45 AA49 BB12 BB23 DD06 EE01 FF02 GG02 GG03 GG16 GG23 HH05 HH15 JJ09 JJ18 LL20 LL22 LL28 MM02 PP18 QQ03 QQ42 QQ43 RR05 TT03 2G020 AA04 AA05 AA08 DA05 DA13 DA22 DA31 DA34 DA44 DA52 2G051 AA44 AB20 BA06 BA08 CA03 CA07 CB01 CB02 CB05 CC12 DA06 EC01 EC02 EC03 3B154 AA07 AA08 AB02 AB08 BA07 BA53 BB18 BB77 BC42 CA02 CA13 CA22 CA29 CA31 DA13 DA30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に形状変化のある糸条を染色し、
    染色した糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルを
    検出し、検出した染着度プロファイルから、糸条の染着
    度評価値、糸条の形状特性評価値、または糸条の染着度
    評価値および糸条の形状特性評価値を決定することを特
    徴とする糸条の染着度および/または形状特性の測定方
    法。
  2. 【請求項2】長手方向に形状変化のある糸条を染色し、
    染色した糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルお
    よび形状プロファイルを検出し、検出した染着度プロフ
    ァイルおよび形状プロファイルから、糸条の染着度評価
    値、糸条の形状特性評価値、または糸条の染着度評価値
    および糸条の形状特性評価値を決定することを特徴とす
    る糸条の染着度および/または形状特性の測定方法。
  3. 【請求項3】染色した糸条に光を照射し、その糸条によ
    る反射光、透過光、または反射光および透過光の、赤外
    光成分、可視光成分、または赤外光成分および可視光成
    分から、糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルお
    よび形状プロファイルを検出することを特徴とする請求
    項2に記載の糸条の染着度および/または形状特性の測
    定方法。
  4. 【請求項4】染着度プロファイル、形状プロファイル、
    または染着度プロファイルおよび形状プロファイルよ
    り、糸条の形状変化に応じた評価の階級値を決定し、階
    級値に基づいて、染着度プロファイル、形状特性プロフ
    ァイル、または染着度プロファイルおよび形状特性プロ
    ファイル、の中から評価に用いる部分を選択し、選択さ
    れた部分より、糸条の染着度評価値、糸条の形状特性評
    価値、または糸条の染着度評価値および形状特性評価値
    を決定することを特徴とする請求項2または3に記載の
    糸条の染着度および/または形状特性の測定方法。
  5. 【請求項5】染着度プロファイル、形状プロファイル、
    または染着度プロファイルおよび形状プロファイルの度
    数分布表を作成し、作成した度数分布表より糸条の形状
    変化に応じた染着度プロファイルの階級値および形状プ
    ロファイルの階級値を決定することを特徴とする請求項
    4に記載の糸条の染着度および/または形状特性の測定
    方法。
  6. 【請求項6】糸条が交絡糸、糸条の形状特性が交絡度で
    あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載
    の糸条の染着度および/または形状特性の測定方法。
  7. 【請求項7】糸条が部分解撚糸、糸条の形状特性が未解
    撚比率、または平均未解撚長、または未解撚比率および
    平均未解撚長であることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の糸条の染着度および/または形状特性
    の測定方法。
  8. 【請求項8】糸条が部分延伸糸、または立毛糸であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の糸条
    の染着度および/または形状特性の測定方法。
  9. 【請求項9】長手方向に形状変化のある染着された糸条
    の形状変化に応じた染着度プロファイルを検出する染着
    度プロファイル検出手段、検出された染着度プロファイ
    ルから糸条の染着度評価値、糸条の形状特性評価値、ま
    たは糸条の染着度評価値および糸条の形状特性評価値を
    決定する、糸条の染着度評価値および/または糸条の形
    状特性評価値決定手段を有することを特徴とする糸条の
    染着度および/または形状特性の測定装置。
  10. 【請求項10】長手方向に形状変化のある染色された糸
    条の形状変化に応じた染着度プロファイルおよび形状プ
    ロファイルを検出する染着度プロファイルおよび形状プ
    ロファイル検出手段、検出した染着度プロファイルおよ
    び形状プロファイルから、糸条の染着度評価値、糸条の
    形状特性評価値、または糸条の染着度評価値および糸条
    の形状特性評価値を決定する、糸条の染着度評価値およ
    び/または糸条の形状特性評価値決定手段を有すること
    を特徴とする糸条の染着度および/または形状特性の測
    定装置。
  11. 【請求項11】染色した糸条に光を照射する照射手段、
    照射された光の糸条による反射光、透過光、または反射
    光および透過光の、赤外光成分、可視光成分、または赤
    外光成分および可視光成分から、糸条の形状変化に応じ
    た染着度プロファイルおよび形状プロファイルを検出す
    る染着度プロファイルおよび形状プロファイルの検出手
    段を有すること特徴とする請求項10に記載の糸条の染
    着度および/または形状特性の測定装置。
  12. 【請求項12】染着度プロファイル、形状プロファイ
    ル、または染着度プロファイルおよび形状プロファイル
    より、糸条の形状変化に応じた評価の階級値を決定する
    決定手段、決定された階級値に基づいて、染着度プロフ
    ァイル、形状特性プロファイル、または染着度プロファ
    イルおよび形状特性プロファイル、の中から評価に用い
    る部分を選択する選択手段、選択された部分より、糸条
    の染着度評価値および/または糸条の形状特性評価値を
    決定する決定手段を有することを特徴とする請求項10
    または11に記載の糸条の染着度および/または形状特
    性の測定装置。
  13. 【請求項13】染着度プロファイル、形状プロファイ
    ル、または染着度プロファイルおよび形状プロファイ
    ル、の度数分布表を作成する作成手段、作成した度数分
    布表より糸条の形状変化に応じた染着度プロファイルの
    階級値および形状プロファイルの階級値を決定する決定
    手段とを有することを特徴とする請求項12に記載の糸
    条の染着度および/または形状特性の測定装置。
  14. 【請求項14】長手方向に形状変化のある糸条の製造方
    法であって、請求項1〜8のいずれかに記載の染着度お
    よび/または形状特性の測定方法を用いて決定した染着
    度評価値、または決定した形状特性評価値、または決定
    した染着度評価値および形状特性評価値に基づいて糸条
    の品質管理を行うことを特徴とする糸条の製造方法。
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