JP2001224902A - ホルモン様作用物質の測定方法及びそれに用いる前処理カラム用充填剤 - Google Patents

ホルモン様作用物質の測定方法及びそれに用いる前処理カラム用充填剤

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JP2001224902A
JP2001224902A JP2000038473A JP2000038473A JP2001224902A JP 2001224902 A JP2001224902 A JP 2001224902A JP 2000038473 A JP2000038473 A JP 2000038473A JP 2000038473 A JP2000038473 A JP 2000038473A JP 2001224902 A JP2001224902 A JP 2001224902A
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hormone
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meth
acrylate
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JP2000038473A
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English (en)
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Kazuyuki Oishi
和之 大石
Toshiki Kawabe
俊樹 川辺
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に大量の試料を自動処理できる濃縮工
程を含む、ホルモン様作用物質の測定方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、送液ポンプ、試料導入装
置、前処理カラム、分離カラム及び検出器より構成され
る液体クロマトグラフィー装置を用いた、ホルモン様作
用物質の測定方法において、少なくとも、上記前処理カ
ラムに試料を1回以上注入し、試料中のホルモン様作用
物質を前処理カラムに吸着させる吸着工程、及び、該前
処理カラムに吸着されたホルモン様作用物質を脱着させ
て分離カラムに導入する工程を含むことを特徴とするホ
ルモン様作用物質の測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホルモン様作用物
質の測定方法及びその方法に用いる前処理カラム用充填
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】環境中に排出された生物由来のステロイ
ドホルモン類や一部の化学物質は、生体内に取り込まれ
るとホルモン類似作用を示すものがある。これらの化学
物質は内分泌攪乱物質と呼ばれ、動物の生殖機能等に悪
影響を及ぼすことがわかってきた。従ってこれらの物質
の正確な測定は極めて重要である。
【0003】ホルモン様作用物質は極めて微量であるた
め、ガスクロマトグラフィー法とマススペクトル分析法
を組み合わせた方法(GC−MS法)、液体クロマトグ
ラフィー(LC)法、LC−MS法、あるいは抗原抗体
反応に基づく免疫法などの高感度分析により測定されて
いる。これらの内、LC法は、設備の面やコストの面、
前処理の簡便さから最も有益な方法である。しかしなが
らLC法は、感度の点で他法に比べて低い。
【0004】ホルモン様作用物質のような微量物質の測
定を行う際には、固相抽出法を用いて試料の濃縮を行う
と感度の向上が期待できる。これは、固相抽出用カラム
に試料を添加することで、固相上に目的物質を濃縮する
方法である。
【0005】一般に固相抽出に用いられる担体として
は、スチレン−ジビニルベンゼン系の担体や2−ビニル
ピロリドン−ジビニルベンゼン系の担体(LCGC、1
5(2)、152−158,1997)、あるいはジビ
ニルベンゼン−アクリル酸エステル共重合体(特開平6
−258203号公報)などが開示されている。しかし
これらの固相抽出担体は、ホルモン様作用物質の抽出に
特異的でなく、吸着能や脱着能が不十分で、定量性に問
題があった。また微量物質の測定時に妨害となる成分を
溶出してしまう問題があった。これは固相抽出担体の原
材料としてベンゼン環を有する化合物を使用しているこ
とにも由来しており、洗浄操作などによっても極めて除
去されにくい。
【0006】さらにこれらの固相抽出法は用手法であ
り、操作が煩雑であった。また処理能力にも限界があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、LC法
によるホルモン様作用物質の測定は、測定精度に問題が
あった。また感度を向上させるための濃縮工程は、ホル
モン様作用物質を特異的に吸着する固相担体が必要であ
るが、これまで適当な素材が開示されておらず、また操
作が用手法のため、作業が煩雑であった。
【0008】本発明は、上記の欠点を解決し、短時間に
大量の試料を自動処理できる濃縮工程を含む、ホルモン
様作用物質の測定方法及びその方法に用いる前処理カラ
ム用充填剤を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明(以
下、本発明1という)は、少なくとも、送液ポンプ、試
料導入装置、前処理カラム、分離カラム及び検出器より
構成される液体クロマトグラフィー装置を用いた、ホル
モン様作用物質の測定方法において、少なくとも、上記
前処理カラムに試料を1回以上注入し、試料中のホルモ
ン様作用物質を前処理カラムに吸着させる吸着工程、及
び該前処理カラムに吸着されたホルモン様作用物質を脱
着させて分離カラムに導入する工程を含むことを特徴と
するホルモン様作用物質の測定方法である。
【0010】請求項2記載の発明(以下、本発明2とい
う)は、請求項1記載の測定方法における前処理カラム
に用いられる充填剤であって、(メタ)アクリル酸エス
テルである架橋性単量体を重合して得られる架橋重合体
よりなる、前処理カラム用充填剤である。
【0011】以下、本発明1について説明する。
【0012】本発明1における液体クロマトグラフィー
装置は、例えば図1に示すように、少なくとも、送液ポ
ンプ2、試料導入装置3、前処理カラム4、分離カラム
5及び検出器6より構成される。
【0013】上記前処理カラム4は、図1のように、常
時、試料導入装置3及び分離カラム5と接続されていて
もよいし、また、図2または図3に示すように、流路上
に設けられた切替バルブ7の切替により試料導入装置3
及び分離カラム5と接続できるように構成されていても
よい。
【0014】上記送液ポンプ2、試料導入装置3、検出
器6は、公知の装置が使用され得る。また公知のLCに
用いられる付属装置;例えば制御用コントローラ、カラ
ム恒温槽、脱気装置、グラディエンタなどを備えていて
もよい。これらの装置は、例えば図1〜3のように接続
することにより、ホルモン様作用物質の測定を行うこと
ができる。
【0015】本発明1のホルモン様作用物質の測定方法
では、少なくとも上記前処理カラム用充填剤に、試料を
1回以上注入することで、該充填剤表面にホルモン様作
用物質が吸着される工程が含まれる。注入は、公知の試
料注入装置を用いて行うことができる。注入後、ホルモ
ン様作用物質以外の物質は、試料溶液とともに溶離液に
よって前処理カラムより排出される。この排出液は、前
処理カラムに接続された分離カラムを通して排出されて
もよいし、図2または図3のように切り替えバルブ7に
より流路外へ排出されてもよい。これらの作業はプログ
ラムにより自動化することも可能である。
【0016】上記吸着を行う工程に用いられる溶離液
は、ホルモン様作用物質を含む試料が溶解し、かつホル
モン様作用物質が前処理カラム用充填剤に吸着される性
質を有していれば特に制限はなく、公知の溶離液組成物
が使用できる。例えば、水;リン酸、硝酸、塩酸、過塩
素酸などの無機酸またはこれらの塩類;コハク酸、マレ
イン酸、クエン酸、酢酸などの有機酸またはこれらの塩
類を含む緩衝液;メタノール、エタノール、イソプロパ
ノールなどのアルコール類;アセトニトリル、アセト
ン、ジオキサン、ジクロロメタン、ヘキサンなどの有機
溶媒;あるいはこれらの混合液が用いられる。また通常
溶離液に添加される物質;例えば塩酸、硝酸などの酸
類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基類;
塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウムなどの
塩類;アジ化ナトリウムなどの防腐剤などを添加しても
よい。これらは混合されて用いられてもよいし、複数の
溶離液を用いてもよい。
【0017】本発明1のホルモン様作用物質の測定方法
では、上記吸着工程のほか、前処理カラムに吸着された
ホルモン様作用物質を脱着し、ホルモン様作用物質を分
離カラムへ導入する工程が含まれる。この脱着工程は、
前処理カラム用充填剤と、ホルモン様作用物質の相互作
用を切断し、ホルモン様作用物質は溶離液により分離カ
ラムへ運ばれる。この相互作用の切断は、例えば溶離液
を切り替えたり、前処理カラムの温度を変更することに
より行うことができる。溶離液の切り替えによる方法が
簡便で好ましい。脱着工程に用いられる溶離液は、ホル
モン様作用物質が脱着する組成であれば特に制限はな
く、上記の溶離液組成物の中などから適宜選択される。
【0018】本発明1における液体クロマトグラフィー
装置を構成する分離カラムは、疎水性物質の分離を行う
ことができる公知の充填剤が充填されたカラムが用いら
れる。このような充填剤としては、オクチル基、オクタ
デシル基、フェニル基などの疎水性基を有する無機系あ
るいはアクリル酸エステル共重合体などからなる合成高
分子系充填剤などが挙げられる。
【0019】本発明1におけるLC装置の前処理カラム
に用いられる充填剤は、溶離液中においてホルモン様作
用物質を特異的に吸着し、かつ他の溶離液の条件下では
容易に脱着させることができる素材により構成される。
また充填剤自体からホルモン様作用物質の溶出がないも
のである。さらに一般の充填の特性;すなわち、溶離液
の変更による膨潤および収縮が少ないこと;機械的強度
が十分であること;非特異吸着が少ないこと;カラム寿
命が十分なこと、などの条件を備えている必要がある。
【0020】上記前処理カラム用充填剤として最も好ま
しい例は、(メタ)アクリル酸エステルである架橋性単
量体を重合して得られる架橋重合体よりなる充填剤であ
る。
【0021】上記充填剤を構成する(メタ)アクリル酸
エステルである架橋性単量体は、公知の単量体が用いら
れるが、例えば:エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、などのアルキレング
リコールジ(メタ)アクリレート類;トリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、テトラメチルロールメタ
ントリ(メタ)アクリレート、テトラメチルロールメタ
ンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロ
パンテトラ(マタ)アクリレート;ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシー1,3−ジ(メタ)アクリロキシプロパン、2
−ヒドロキシ−1アクリロキシー3−メタクリロキシプ
ロパン、ウレタン(メタ)ジアクリレート、グリセロー
ルジ(メタ)アクリレート、グリセロールアクリレート
メタクリレート、1,10−ジ(メタ)アクリロキシ−
4,7−ジオキサデカンー2,9−ジオール、1,10
−ジ(メタ)アクリロキシ−5−メチル−4,7−ジオ
キサデカン−2,9−ジオール、1,11−ジ(メタ)
アクリロキシ−4,8−ジオキサウンデガンー2,6,
10−トリオールなどの(メタ)アクリル酸エステルの
架橋性単量体を好適に用いることができる。これらは2
種以上混合して用いてもよい。
【0022】また上記の(メタ)アクリル酸エステルで
ある架橋性単量体の他に、非架橋性の(メタ)アクリル
酸エステルを添加してもよい。例えばメチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類;ヒ
ドロキシメチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、などが挙げられる。またこ
れらは2種以上混合して用いてもよい。
【0023】これらの非架橋性(メタ)アクリル酸エス
テルを用いる場合の使用量は、上記架橋性(メタ)アク
リル酸エステル100重量部に対して0〜20重量部で
ある。
【0024】また、(メタ)アクリル酸エステル以外の
単量体を混合して用いてもよい。これらの単量体として
は、例えばトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレートなどが挙げられる。
【0025】(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体
を用いる場合の使用量は、(メタ)アクリル酸エステル
単量体の全量100重量部に対して0〜20重量部であ
る。またこれらは2種以上混合して用いてもよい。
【0026】本発明2の充填剤を構成する単量体は、
(メタ)アクリル酸エステル単量体のみで構成されるこ
とが好ましく、特に(メタ)アクリル酸エステルの架橋
性単量体のみで構成されることがより好ましく、その中
でもアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートのみ
で構成されることが最も好ましい。
【0027】また以下の(1)〜(3)の単量体群は、
本発明2の充填剤を構成する素材として用いることは好
ましくない。
【0028】(1)スチレン、α−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼンなどのスチレン系;エチレン、プロピレ
ンなどのオレフィン系単量体;ブタジエンなどのジエン
系単量体;フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フ
ェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレ
ート等のアクリル酸エステルは用いない。これのベンゼ
ン環を有する単量体や直鎖、環状あるいは分岐脂肪族系
単量体は疎水性が強く、ホルモン様作用物質を吸着しや
すい。場合よっては不可逆的にこれらの物質を吸着して
しまうので、短時間測定が困難であったり、カラム寿命
が短くなったりする。さらにこれらの原材料中の不純物
質が溶出し、測定時に悪影響を及ぼす。
【0029】(2)また(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートな
どのイオン交換性の官能基を有する単量体も好ましくな
い。これらはイオン交換基は、充填剤とホルモン様作用
物質の相互作用を阻害する。
【0030】(3)さらにホルモン様作用物質と類似の
構造を有する単量体;例えばビスフェノールA構造を有
する2,2−ビス{4−[(メタ)アクリロキシエトキ
シ]フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[(メ
タ)アクリロキシ・ジエトキシ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[(メタ)アクリロキシ・ポリエト
キシ]フェニル}プロパン、ノニルフェノキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレートなどは、ホルモン
様作用物質の混入が考えられるので使用しない。
【0031】上記(1)および(2)については、場合
によっては、悪影響のでない範囲で添加することも可能
であるが、その添加量は、上記(メタ)アクリル酸エス
テル単量体100重量部に対して0〜10重量部であ
る。(3)は用いない。
【0032】本発明2の充填剤は、上記単量体あるいは
単量体混合物が重合可能な公知の重合方法により調製す
ることができる。好ましくは分散媒中に単量体を分散さ
せ、重合開始剤存在下で重合する方法;例えば懸濁重合
法、分散重合法、乳化重合法、シード重合法など、重合
体が粒子形状で得られる方法が好ましい。特に懸濁重合
法が簡便で好ましい。懸濁重合法で行う場合は、例えば
ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの分
散剤が溶解した水性分散媒に上記単量体を分散させ、重
合開始剤存在下で撹拌しながら昇温することにより、重
合反応を行うことができる。但し分散剤として界面活性
剤を使用することは好ましくない。残存する界面活性剤
は、充填剤として使用する際に溶出してくる可能性があ
るためである。さらに残存する界面活性剤は、充填剤と
ホルモン様作用物質との相互作用を阻害する。また製造
設備が複雑で重合効率が低く、重合後の溶出物発生が考
えられるエネルギー線重合などは好ましくない。
【0033】重合時には、公知の添加剤を添加すること
もできる。例えば重合体を大孔径の多孔質体とするため
の多孔質化剤(相分離剤)、連鎖移動剤、pH調節剤な
どである。この内多孔質化剤は、イソアミルアルコール
やオクタノールなどのアルコール類やヘキサンなどの脂
肪族系炭化水素などが用いられるが、キシレンやトルエ
ンなどの芳香族系炭化水素およびカプリン酸メチル、ラ
ウリン酸メチル、アジピン酸ジイソブチルなどのアルキ
ルエステル類は好ましくない。これらもまた残存する
と、これら自体および混入物が測定時に溶出する可能性
がある。
【0034】重合後、得られた架橋重合体を洗浄して乾
燥することにより本発明方法に用いられる前処理カラム
用充填剤が得られる。洗浄は、有機溶媒で複数回洗浄す
る必要がある。また好ましくは複数種の有機溶媒で複数
回洗浄する。洗浄に使用する有機溶媒は、用いた単量体
によっても異なるが、メタノール、エタノールなどのア
ルコール類;アセトン、ヘキサン、ジクロロエタンな
ど、ベンゼン環を含まない公知の有機溶媒が用いられ
る。
【0035】本発明2の充填剤粒子の形状は、真球状あ
るいは略真球状の粒子が好ましい。またその細孔分布に
ついては特に制限はなく、使用環境下で形状が維持され
る強度を有する程度の多孔性であってもよいし、ミクロ
ポア構造であってもよい。
【0036】また本発明2の充填剤は、粒子状である場
合、平均粒径が0.1μm〜1000μmであることが
好ましい。0.1μm以下では送液が難しく、1000
μm以上では分離性能が低下する。これらの粒径範囲の
充填剤を得るため、必要に応じて上記架橋重合体を分級
してもよい。
【0037】本発明で分離及び測定の対象となるホルモ
ン様作用物質とは、生物由来のホルモン類、および生体
内においてホルモン類似作用が報告されている物質また
はホルモン類似作用が疑われる物質であり、いわゆる内
分泌攪乱化学物質と呼ばれる物質を含む。例えば、ダイ
オキシン類;ポリ塩化ビフェニール類;4−t−ブチル
フェノール、4−n−ヘプチルフェノール、ノニルフェ
ノール、4−t−オクチルフェノールなどのアルキルフ
ェノール類;ビスフェノールA;2,4−ジクロロフェ
ノール;フタル酸ジー2−エチルヘキシル、フタル酸ジ
−n−ブチル、フタル酸ジエチルなどのフタル酸エステ
ル類;アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル;ベンゾ
(a)ピレン、ベンゾフェノン、4−ニトロトルエン、
スチレン、スチレン2量体、スチレン3量体などの芳香
族化合物;エストラジオールなどのエストロジェン類;
などが挙げられる。その他、ホルモン様作用物質には、
第26回日本環境化学会講演会予稿集(p2〜3、19
98年)に記載があるような物質も含まれる。本発明
は、特にアルキルフェノール類、ビスフェノールA、フ
タル酸エステル類、ダイオキシン類、エストロジェン類
について好適に適用することが可能である。
【0038】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0039】[実施例1]トリエチレングリコールジメ
タクリレート(新中村化学製)500gに、過酸化ベン
ゾイル(重合開始剤:キシダ化学製)1.0gを溶解し
た。これを4%ポリビニルアルコール水溶液2500m
Lに撹拌しながら分散させ、窒素雰囲気下で80℃に昇
温した。80℃で24時間重合した後、内容物をイオン
交換水で3回、アセトンで1回、エタノールで4回洗浄
した。洗浄後乾燥して充填剤を得た。平均粒径は5.0
μmであった。
【0040】[実施例2]エチレングリコールジメタク
リレート(新中村化学製)400gおよびテトラメチロ
ールメタントリアクリレート100gの混合物に、過酸
化ベンゾイル(重合開始剤:キシダ化学製)1.0gを
溶解した。これを2%ポリビニルアルコール水溶液25
00mLに撹拌しながら分散させ、窒素雰囲気下で80
℃に昇温した。80℃で24時間重合した後、内容物を
イオン交換水で3回、アセトンで1回、エタノールで4
回洗浄した。洗浄後乾燥して充填剤を得た。平均粒径は
10μmであった。
【0041】[実施例3]テトラエチレングリコールジ
メタクリレート(新中村化学製)400gに、メチルメ
タクリレート100g、過酸化ベンゾイル(重合開始
剤:キシダ化学製)1.0gを溶解した。これを4%ポ
リビニルアルコール水溶液2500mLに撹拌しながら
分散させ、窒素雰囲気下で80℃に昇温した。80℃で
24時間重合した後、内容物をイオン交換水で3回、ア
セトンで1回、エタノールで4回洗浄した。洗浄後乾燥
して充填剤を得た。平均粒径は30μmであった。
【0042】[比較例1]スチレン(和光純薬製)20
0gおよびジビニルベンゼン(キシダ化学製)200g
の混合物に、過酸化ベンゾイル(重合開始剤:キシダ化
学製)1.0gを溶解した。これを4%ポリビニルアル
コール水溶液2500mLに撹拌しながら分散させ、窒
素雰囲気下で80℃に昇温した。80℃で24時間重合
した後、内容物をイオン交換水で3回、アセトンで1
回、エタノールで4回洗浄した。洗浄後乾燥して充填剤
を得た。平均粒径は6.5μmであった。
【0043】[比較例2]2,2−ビス{4−[(メ
タ)アクリロキシ・ジエトキシ]フェニル}プロパン
(A−BPE−4:新中村化学製)500gに、過酸化
ベンゾイル(重合開始剤:キシダ化学製)1.0gを溶
解した。これを4%ポリビニルアルコール水溶液250
0mLに撹拌しながら分散させ、窒素雰囲気下で80℃
に昇温した。80℃で24時間重合した後、内容物をイ
オン交換水で3回、アセトンで1回、エタノールで4回
洗浄した。洗浄後乾燥して充填剤を得た。平均粒径は3
0μmであった。
【0044】[比較例3]N−ビニルピロリドン(和光
純薬製)200gおよびジビニルベンゼン300gの混
合物に、過酸化ベンゾイル(重合開始剤:キシダ化学
製)1.0gを溶解した。これを4%ポリビニルアルコ
ール水溶液2500mLに撹拌しながら分散させ、窒素
雰囲気下で80℃に昇温した。80℃で24時間重合し
た後、内容物をイオン交換水で3回、アセトンで1回、
エタノールで4回洗浄した。洗浄後乾燥して充填剤を得
た。平均粒径は7.0μmであった。
【0045】[比較例4]ジビニルベンゼン(三共化成
製)100g、エチレングリコールジメタクリレート
(新中村化学製)100g、酢酸ブチル(和光純薬製)
200g、イソアミルアルコール(和光純薬製)50g
およびアゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤:和光
純薬)の混合液を0.2重量%のメチルセルロール水溶
液1Lに懸濁し、撹拌しながら80℃で6時間反応させ
た。洗浄後乾燥させて吸着剤を得た。平均粒径は7.0
μmであった。
【0046】[比較例5]アクリル酸ナトリウム(和光
純薬製)60.4g、メトキシポリエチレングリコール
アクリレート(共栄社化学製)339.6g、ノナエチ
レングリコールジアクリレート1.8gをイオン交換水
593.0gに添加した。40℃に昇温した後、10重
量%の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩
酸塩(重合開始剤:和光純薬製)水溶液5.2gを添加
した。その後温度を80℃で1時間保ち反応を終了し
た。得られた重合体を粉砕し、乾燥して吸着剤を得た。
平均粒径は8.0μmであった。
【0047】[試験例1]上記実施例および比較例で調
製した前処理カラム用充填剤からの、ホルモン様作用物
質などの疎水性物質の溶出の有無を確認した。
【0048】各充填剤1gをメタノール10mLに分散
させてよく撹拌した。この分散液を3000rpmで1
0分間遠心分離した後上清を採取し、上清を遠心エバポ
レータで1mLに濃縮した後、その100μLをLCに
注入することにより、充填剤から上清メタノール中に溶
出した疎水性物質を測定した。下記LC装置を用い、下
記測定条件にて測定を行った。得られたクロマトグラム
を図4〜6に示す。
【0049】[HPLC装置] 送液ポンプ :LCー9A(島津製作所) 試料導入装置:ASU−420(積水化学) 検 出 器 :SPD−6AV(島津製作所)
【0050】 [HPLC測定条件] カラム:Wakosil Agri-9(和光純薬製:4.6×250mm) 溶離液:A液=リン酸緩衝液(pH2.5):アセトニトリル=70/30 B液=リン酸緩衝液(pH2.5):アセトニトリル=20/80 溶出条件:0〜10分:A液40%からB液100%へのリニアグラジエン ト 10〜15分:B液100% 検出波長:225nm 注入量 :100μL
【0051】図4は、ビスフェノールA(BPA:ピー
ク11)およびノニルフェノール(NP:ピーク12)
の標準品(いずれも和光純薬製)、図5は、実施例1の
充填剤からの溶出物を測定した結果である。図5では、
BPAおよびNPの溶出位置にピークが確認されず、実
施例1からの溶出は確認されなかった。実施例2および
3の充填剤も同様の結果であった。
【0052】一方比較例1の充填剤からの溶出物を測定
した結果を図6に示す。BPAおよびNPの溶出位置に
ピークが確認されただけでなく、その他にも多くの疎水
性物質の溶出が確認された。また比較例2〜5の吸着剤
からの溶出物を測定した結果も図6と同様に疎水性物質
が多く溶出した。特に比較例2の充填剤からは、BPA
溶出位置に大きなピークが出現した。これは比較例2で
用いた単量体(A−BPE−4)がBPA構造を含むた
め、BPAあるいはBPA類似構造の不純物が多く含ま
れ、溶出してきたものと思われる。これらのピークは充
填剤を繰り返し洗浄しても消去できなかった。
【0053】以上から、実施例1〜3で得られた本発明
の充填剤は、充填剤自体からのホルモン類作用物質など
の疎水性物質溶出がほとんどないので、ホルモン様作用
物質の測定に有効である。一方従来技術により調製した
比較例1〜5の充填剤は、ホルモン様作用物質などの疎
水性溶出物が多く、ホルモン様作用物質の測定には使用
できない。
【0054】[試験例2]上記実施例および比較例で調
製した前処理カラム用充填剤における、ホルモン様作用
物質の吸着性能を確認した。
【0055】まず実施例1の充填剤を用いて、BPAの
吸着性能を確認した。BPA標準原液(和光純薬製)か
らBPA 100ng/mLの10%MeOH水溶液を
調製し、これに実施例1の充填剤0. 1gを分散させ、
よく撹拌した。得られた分散液を3000rpmで10
分間遠心分離した後上清を採取し、上清を遠心エバポレ
ータで蒸発乾固させた後、ELISA用リン酸緩衝液に
溶解して、ELISA系で測定を行った。
【0056】ELISA系での分析は、以下の手法で行
った。抗BPA抗体固相化プレートに検体50μLを添
加し、さらにHRP(horse radish peroxidase )標識
BPA50μLを添加して室温で2時間反応させた。プ
レートを洗浄した後、o−フェニルジアミン(OPD)
を添加して15分反応させ、492nmで吸光度を測定
した。
【0057】充填剤を用いずに同様の操作を行った場合
の上清中のBPA量を100とした場合の相対比較によ
り吸着率を求めた。その結果を、100%のBPAが吸
着された。
【0058】その他のホルモン様作用物質についても同
様に測定を行ったところ、表1に示すようにBPAと同
様にその99%以上が吸着された。また実施例2および
3において調製された充填剤においても、実施例1の充
填剤と同様に良好な除去率を示した。
【0059】一方比較例1では、BPAの吸着率が15
0%以上となった。これは充填剤自体からの溶出のため
と考えられる。一方その他の物質に対しては、いずれも
70%以下と吸着率が極めて低かった。比較例2〜5の
高分子担体の場合も同様の結果であった。
【0060】
【表1】
【0061】[試験例3]吸着・脱着を繰り返し行った
際の吸着能の変化を確認した。実施例1で得られた充填
剤0.1gを、容量3mLのカラム(ポリプロピレン
製)に充填した。これにBPA標準液(100ng/m
Lの10%MeOH水溶液)を添加した。カラムからの
流出液を、上記試験例2と同様にしてELISA法によ
りBPAを測定した。
【0062】さらにカラムにメタノール5mLを通液し
(脱着処理)、脱着液を回収した。その後再び、BPA
標準液を添加し、同様に脱着液中のBPAを測定した。
これらの操作を繰り返し、吸着能を測定した。
【0063】結果を表2に示す。吸着能は変化せず、メ
タノールによる簡便な脱着処理により、初期と変わらな
い吸着能が得られので、繰り返し使用できることがわか
った。実施例3の充填剤の場合も同様であった。また他
のホルモン様作用物質についても同様の結果であった。
【0064】一方比較例1では、吸着能が初期値より大
きく低下し、再使用はできないと考えられる。また比較
例2〜4の充填剤も同様の結果であった。
【0065】比較例5では、使用初期の吸着能は、他の
比較例に比べて良好であったが、繰り返し使用により急
激に吸着能が低下した。
【0066】
【表2】
【0067】[試験例4]実施例および比較例で得られ
た前処理カラム用充填剤をカラムに充填し、ホルモン様
作用物質の測定を行った。
【0068】充填剤0.6gをアセトニトリル30mL
に分散させ、5分間超音波処理した後、充填用パッカー
(梅谷精機製)に注入した。パッカーに送液ポンプ(サ
ヌキ工業製)を接続し、300kgで加圧して、内径
4.6mm、長さ30mmのステンレス製カラムに充填
した。
【0069】以下の各装置を図3のように接続した。試
料を前処理カラムに注入し、この吸着工程の排出液は、
排出口8より排出した。この後、バルブ7を分離カラム
5側に切り替えて、かつ溶離液をB液に切り替え前処理
カラムに吸着された目的物質を分離カラムに導き分析を
行った。
【0070】送液ポンプ :LCー9A(島津製作所) 試料導入装置:ASU−420(積水化学) 検 出 器 :SPD−6AV(島津製作所) 分離カラム :Wakosil Agri-9(和光純薬製:4.6×
250mm)
【0071】また、溶離条件を以下に示す。 溶離液 :A液=リン酸緩衝液(pH2.5) B液=リン酸緩衝液(pH2.5):メタノール=20/80 検出波長:225nm 試料濃度:1pg/mL 注入量 :100μL
【0072】実施例1の充填剤を用い、BPAおよびN
Aを測定して得られたクロマトグラムを図7、フタル酸
エステル類を測定した例を図8に示す。いずれも短時間
に良好な分離を示した。また実施例2および3の充填剤
を用いた場合も実施例1と同様に良好な分離を示した。
【0073】比較例1の充填剤を用いて同様の測定を行
った例を図9(BPAとNP)および図10(フタル酸
エステル類)に示す。図7および図8に比べ、測定時間
が長いにも関わらず分離性能は悪い。比較例2〜4の充
填剤も同様であった。比較例5の充填剤は、架橋度が低
く機械的強度が小さいため、充填剤粒子が破損し充填で
きなかった。
【0074】
【発明の効果】本発明のホルモン様作用物質の測定方法
は、微量のホルモン様作用物質を前処理カラム内に吸着
・濃縮させることで、測定感度を向上させ、短時間で簡
便にホルモン様作用物質を測定でき、大量検体の処理に
容易に対応できる。また本発明の前処理カラム用充填剤
は、構成する単量体の全てあるいはほとんどが架橋性単
量体であり、高架橋度の重合体であるため、機械的強度
が大きく、高圧下の流路系に接続できる。これにより前
処理の自動化ができ、測定が短時間で行うことができ
る。さらに、充填剤自体から不要の溶出物が少なく測定
に悪影響を与えない。従って低濃度のホルモン様作用物
質を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における液体クロマトグラフィー装置の
一実施例を表わした図(1) 。
【図2】本発明における液体クロマトグラフィー装置の
一実施例を表わした図(2) 。
【図3】本発明における液体クロマトグラフィー装置の
一実施例を表わした図(3) 。
【図4】 BPA及びNPの標準品の溶出測定の結果を
示す図。
【図5】 実施例1の充填剤からの溶出物を測定した結
果を示す図。
【図6】 比較例1の充填剤からの溶出物を測定した結
果を示す図。
【図7】 実施例1の充填剤を用いた場合の、BPA及
びNPの測定結果を示す図。
【図8】 実施例1の充填剤を用いた場合の、フタル酸
エステル類の測定結果を示す図。
【図9】 比較例1の充填剤を用いた場合の、BPA及
びNPの測定結果を示す図。
【図10】 比較例1の充填剤を用いた場合の、フタル
酸エステル類の測定結果を示す図。
【符号の説明】
1 溶離液 2 溶離液送液ポンプ 3 試料導入装置 4 前処理カラム 5 分離カラム 6 検出器 7 切替バルブ 8 排出口 11 ビスフェノールAのピーク 12 ノニルフェノールのピーク 13 フタル酸ジエチルのピーク 14 フタル酸ジ−n−ブチルのピーク 15 フタル酸ジ−n−ヘキシルのピーク 16 フタル酸ジ−2−エチルヘキシルのピーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、送液ポンプ、試料導入装置、
    前処理カラム、分離カラム及び検出器より構成される液
    体クロマトグラフィー装置を用いた、ホルモン様作用物
    質の測定方法において、 少なくとも、上記前処理カラムに試料を1回以上注入
    し、試料中のホルモン様作用物質を前処理カラムに吸着
    させる吸着工程、 及び該前処理カラムに吸着されたホルモン様作用物質を
    脱着させて分離カラムに導入する工程を含むことを特徴
    とするホルモン様作用物質の測定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の測定方法における前処理カ
    ラムに用いられる充填剤であって、(メタ)アクリル酸
    エステルである架橋性単量体を重合して得られる架橋重
    合体よりなる、前処理カラム用充填剤。
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