JP2001223621A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2001223621A
JP2001223621A JP2000038242A JP2000038242A JP2001223621A JP 2001223621 A JP2001223621 A JP 2001223621A JP 2000038242 A JP2000038242 A JP 2000038242A JP 2000038242 A JP2000038242 A JP 2000038242A JP 2001223621 A JP2001223621 A JP 2001223621A
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instantaneous
signal
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JP2000038242A
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English (en)
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Katsutoshi Ito
克俊 伊東
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Sony Corp
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Sony Corp
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信したパイロットシンボルから伝播路特性
を推定し、直交符号化されたデータを復号する受信装置
において、実際には伝播路にて付加される雑音の影響に
より、伝播路推定値自体にも雑音が付加され、正確な伝
播路特性の推定ができなくなる。 【解決手段】 伝搬路推定部23は、伝搬路の瞬時伝搬
路特性α^ instを推定する。この瞬時伝搬路特性α^ inst
は、フィルタ部24及び制御部200に供給される。制
御部200は、瞬時伝搬路特性α^ instに基づいてフィ
ルタ部24のフィルタ特性を制御する。フィルタ部24
は、制御部200により上記瞬時伝搬路特性α^ in st
応じてフィルタ特性が制御され、低周波成分を伝搬路特
性として抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信局からアンテ
ナを介して送信されてくる信号を受信する受信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】送信局から複数アンテナを用いて信号を
送信する送信ダイパーシチは、受信局を複雑化すること
なく受信特性を改善できる。送信アンテナダイバーシチ
方式の概念については、「Alamouti,“A Simple Trans
mit Diversity Technique for Wireless Communication
s”,IEEE Journal on Selected Areas in Comunicatio
ns.Vo|.16,N0.8,0ctober 1998」に記述してある。
【0003】また、送信ダイバーシチを応用した無線シ
ステムの例として、次世代移動通信システムとしてITU
(Internationa1 Telecommunication Union)にて現在標
準化が進められている、IMT-2000 W-CDMA(Wideband‐Co
de Division Multiple Access)移動通信システムがあ
る。 W-CDMA無線通信システムに関しては、「TS25.211
‘Physical channels and mapping of transport chann
els onto physical channels(FDD)”,3rd Generation
Partnership ProJect;Technica1 SpecificationGrou
p; Radio Access Network; Working Group1; V2.1.
0,June 1999及びに、福元他、“W-CDMAにおける下りリ
ンク送信ダイバーシチの効果”、電子情報通信学会技術
研究報告、RCS99‐12 1999年4月23日」に記述してあ
る。
【0004】図11に、送信アンテナダイパーシチを用
いた無線通信システムの構成例を示す。無線通信システ
ムは、送信機100、無線伝播路131,132、受信
機120とから構成される。送信機100の2本のアン
テナから同時に送信されたデータは、無線伝播路13
1,132を経て、受信機120に到来する。
【0005】送信機100は、図12に示すように、4
相位相変調(Quadrature Phase Shift Keying;QPS
K)マップ部112、直交符号化部113、送信アンテ
ナ(ANT1)114、送信アンテナ(ANT2)115から構
成される。入力端子111を介して入力された送信デー
タw[n]は、QPSKマップ部112にて2ビット毎にQ
PSKマッピングされ、複素シンボルx[m]として出力さ
れる。つまり、QPSKマップ部112では、図13に
示す要領で、最初に入力されるビットをI−軸上に、次
に入力されるビットをQ−軸上にマッピングし、Iを実
部、Qを虚部とした複素信号として扱う。
【0006】複素シンボルx[m]は、直交符号化部113
にて、2シンボル毎に直交符号化される。ここでは、入
力シンボルをS1,S2とすると、アンテナ(ANT1)114
への出力をS1,S2とし、アンテナ(ANT2)115への出
力を-S2*,S1*とする(*は複素共役を示す)ことによ
り、それぞれのアンテナヘの送信シンボルが互いに直交
するようにする。なお、ここでの直交とは、それぞれの
アンテナから出力されるシンボルの相互相関が0になる
こと、具体的にはシンボルを乗算すると0になることを
意味する。
【0007】このように、送信機100は、送信しよう
とするデータを2系列に直交符号化し、それぞれのアン
テナ(ANT1)114,アンテナ(ANT2)115から同時
に送信する。この送信機100のそれぞれのアンテナか
ら送信された直交シンボルは、図11に示した無線伝搬
路131,132を経て受信機120に到来する。伝播
路の特性は、それぞれ複素変数α、βで表すことができ
る。
【0008】受信機120は、図14に示すように、受
信アンテナ121、直交復号部122、QPSKスライ
ス部123から構成される。
【0009】受信アンテナ121で受信したシンボルR
1,R2は、直交復号部122に入力される。このときの
無線伝播路特性を、それぞれα、βと仮定すると、受信
したシンボルは以下の(1)式、(2)式で表すことが
できる。
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
【0012】直交復号部122では、以下の(3)式、
(4)式に示すように計算を行い、受信シンボルR1,R2
から送信シンボルS1,S2を分離・合成する。
【0013】
【数3】
【0014】
【数4】
【0015】直交復号された受信シンボルy[m]は、QP
SKスライス部123によりデータ列z[n]に変換され
る。QPSKスライス部123では、図13を用いて説
明したQPSKマップ部112の処理の逆処理を行い複
素シンボルをデータ列に変換する。以上に示した手順に
より、送信データ列w[n]は、受信側で正確に再現でき、
受信データ列z[n]となる。このように、送信ダイバーシ
チ方式の受信機では、それぞれのアンテナから送信され
たデータの直交性を利用して、受信シンボルの分離・合
成を行う。
【0016】上述で重要となるのは、(3)式、(4)
式で用いた、伝播路特性α、βである。上述では、これ
らパラメータは既知であることを前提に説明をしたが、
実用的なシステムでは、このパラメータは、受信機側で
推定するものである。また、伝播路特性は時間変動する
ものであり、常時推定値を更新することが望ましい。
【0017】上記W-CDMA(Wideband‐Code Division Mul
tiple Access)移動通信システムは、受信側で上記伝播
路特性を推定することを可能とするために、既知情報
(パイロットシンボル)をデータの一部に挿入、またはデ
ータと並列して送信する手法を採用している。
【0018】図15にパイロットシンボルをデータと並
列に送信する方式を用いた、W-CDMA移動通信システムに
おける送受信装置の構成を示す。W-CDMA移動通信システ
ムにおける、送信装置130は、QPSKマップ部13
2、直交符号化部133、データ拡散部1341及び1
342、アンテナ1(ANT#1)パイロットシンボル生成部
1351、アンテナ2(ANT#2)パイロットシンボル生成
部1352、パイロット拡散部1361及び1362、送
信アンテナ(ANT1)1371,送信アンテナ(ANT2)1
372から構成される。
【0019】QPSKマップ部132、直交符号化部1
33、送信アンテナ(ANT1)1371,送信アンテナ(A
NT2)1372は、上記図12で示したものと同じである
ので説明を省略する。
【0020】入力端子131から入力された送信データ
w[n]はQPSKマップ部132で上記図13に示したよ
うにQPSKマップされ、その後、直交符号化部133
で直交符号化されてから、データ拡散部1341及び1
342に供給され、符号多重のために拡散符号がそれぞ
れ乗算されて帯域拡散される。データ拡散部1341
び1342に用いられる拡散符号は同一である。
【0021】一方、受信機側で無線伝播路の特性を推定
する仕組みを供給するために、上記データと並列に、送
信アンテナ(ANT1)1371,送信アンテナ(ANT2)1
372からパイロットシンボルが送信される。このた
め、アンテナ1(ANT#1)パイロットシンボル生成部1
351、アンテナ2(ANT#2)パイロットシンボル生成部
1352では、互いに直交するようなシンボル列を生成
する。これらパイロットシンボルは、受信側で既知の固
定パターンであり、例えば、アンテナ1パイロットシン
ボルをP1,P2,P1,P2・・と2シンボル周期で生成した
とすると、アンテナ2のパイロットシンボルは、P1,-P
2,P1,-P2・・として生成する。
【0022】生成されたパイロットシンボルは、パイロ
ット拡散部1361及び1362にてそれぞれ拡散符号が
乗算され、帯域の拡散が施される。データシンボルの拡
散同様に、パイロット拡散に用いられる拡散符号は、パ
イロット拡散部1361及び1362で共通であるが、デ
ータシンボルの拡散に用いた符号とは異なるものを使用
する。
【0023】次ぎに、受信装置140は、受信アンテナ
141、パイロット逆拡散部142、伝播路推定部14
3、データ逆拡散部144、直交復号部145、QPS
Kスライス部146から構成される。
【0024】送信装置130のそれぞれの送信アンテナ
(ANT1)1371,送信アンテナ(ANT2)1372から送
信された信号は、無線伝播路131,無線伝搬路132
を経て、受信アンテナ141に到来する。パイロット逆
拡散部142ではパイロットシンボルの逆拡散、データ
逆拡散部144ではデータシンボルの逆拡散処理が施さ
れる。逆拡散処理には、送信機側で使用された符号と同
じ符号をそれぞれ用いる。
【0025】送信アンテナ(ANT1)1371から送信さ
れた信号が伝搬してくる伝播路131の伝搬路特性を
α、送信アンテナ(ANT2)1372から送信された信号
が伝搬してくる伝播路152の伝搬路特性をβとする
と、パイロット逆拡散部142から出力されるシンボル
は、以下の(5)、(6)式のように表すことができ
る。
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】
【0028】これら逆拡散されたシンボルは、伝搬路特
性推定部143に入力される。ここでは、受信した上述
のパイロットシンボルを用いて以下の(7)、(8)式
に示す処理を行い、各アンテナからの伝播特性を演算す
る。
【0029】
【数7】
【0030】
【数8】
【0031】パイロットシンボルP1,P2は受信側で既知
の値であるため、上記(7),(8)式は容易に計算す
ることが可能である。
【0032】パイロットシンボルと同様に、データ逆拡
散部144から出力されるシンボルは、上記(1)式,
(2)式のように表すことができる。直交復号部145
にて、(7)式、(8)式から得た伝播路特性推定値を
用いることにより、シンボルS1,S2を復号する。
【0033】このように、既知のパイロットシンボルを
用いることにより、受信局側で送信アンテナと受信アン
テナ間の伝搬路特性が推定可能となり、直交符号化され
た受信信号が復号できる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述構成では、受信し
たパイロットシンボルから伝播路特性を推定し、直交符
号化されたデータを復号する。しかし、実際には伝播路
にて付加される雑音の影響により、伝播路推定値自体に
も雑音が付加され、正確な伝播路特性の推定ができなく
なる。
【0035】送信アンテナダイバーシチ方式は、各アン
テナから送信されるシンボル間の直交性を利用したシス
テムであるが、伝播路特性の推定誤差により、データシ
ンボルの直交性が崩れてしまう。この様子を、式で表す
と以下の(9),(10)式のようになる。
【0036】
【数9】
【0037】
【数10】
【0038】すなわち、伝播路特性推定値が完璧でない
場合(α≠α^,β≠β^)には、希望信号の位相ずれによ
る信号成分が減少してしまうという問題(上記(9)、
(10)式の第1,2項)及びに、それぞれのアンテナか
ら送信されたデータシンボルが互いに干渉し、雑音とし
てデータに付加されてしまうという問題(上記(9)、
(10)式の第3,4項)を抱えている。このため、送信
アンテナダイパーシチ方式が持つ本来の性能向上能力が
発揮できず、従来の単一アンテナ送信方式との受信特性
を比較して、性能の有意差を十分に示すことができなか
った。
【0039】本発明は、以上の課題を考慮してなされた
もので、複数のアンテナからの伝播路特性を正確に推定
し、送信アンテナダイバーシチ方式を採用することによ
る受信特性向上を最大限に発揮することができる受信装
置を提供しようとするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明に係る受信装置
は、上記課題を解決するために、送信装置から伝搬路を
介して送られてくるデータを受け取って復号する受信装
置において、上記データに付加されているパイロット信
号から上記伝搬路の瞬時伝搬路特性を推定する瞬時伝搬
路推定処理手段と、上記瞬時伝搬路推定処理手段で推定
された上記瞬時伝搬路特性の低周波成分を伝搬路特性と
して抽出するフィルタ手段と、上記瞬時伝搬路特性に基
づいて上記フィルタ手段のフィルタ特性を制御する制御
手段と、上記フィルタ手段で抽出された上記伝搬路特性
に基づいて上記データを復号する復号手段とを備える。
【0041】伝播路で付加される雑音の周波数成分が伝
播路特性の周波数成分よりも十分に広い場合、フィルタ
手段を介して出力される低周波数成分は、雑音成分が除
去された伝播路特性となるため、高精度な伝播路特性の
推定が実現できる。そこで、この受信装置では、上記フ
ィルタ手段により抽出された上記低周波成分を伝搬路特
性の推定値とし、この推定値に基づいて上記復号手段が
上記データを復号する。
【0042】本発明における、上記データが上記送信装
置の複数のアンテナから同時に送信されてくるものであ
るとき、上記瞬時伝搬路推定処理手段は上記送信装置の
各アンテナと上記受信装置のアンテナ間の瞬時伝搬路特
性を推定する。
【0043】また、本発明は上記瞬時伝搬路推定処理手
段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の特
性の変化速度を計算し、この変化速度に基づいて上記伝
搬路の特性が持つ周波数成分を推定して上記フィルタ手
段のフィルタ係数を可変制御する制御手段を備えるもの
でもよい。
【0044】この場合には、瞬時伝播路特性の変化速度
から伝播路の周波数帯域が推定でき、また、フィルタ係
数を可変制御することにより、フィルタの持つ帯域を可
変制御することができるようになる。伝播路の周波数帯
域に基づいて、上記フィルタ手段、例えば雑音除去フィ
ルタの帯域幅を可変制御できるため、伝播路特性成分を
失うことなく、伝播路推定値の雑音除去が実現できる。
【0045】また、本発明は上記瞬時伝搬路推定処理手
段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の特
性の信号対雑音比を計算し、この信号対雑音比に基づい
て上記フィルタ手段のフィルタ係数を可変制御する制御
手段を備えるものでもよい。
【0046】この場合には瞬時伝播路特性の信号対雑音
比から伝播路推定値の雑音量を推定でき、雑音量に基づ
いて、上記フィルタ手段、例えば雑音除去フィルタの帯
域幅、すなわち、雑音除去の加減を可変制御できるた
め、必要最低限の処理で高精度な伝播特性の推定が実現
できる。
【0047】さらに、本発明は上記瞬時伝搬路推定処理
手段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の
雑音電力を計算し、上記受け取ったデータから信号電力
を導き、この雑音電力と信号電力から計算した信号対雑
音比に基づいて上記フィルタ手段のフィルタ係数を可変
制御する制御手段を備えるものでもよい。
【0048】この場合には受信データの信号対雑音比
は、下りチャンネルの閉ループ電力制御の用途に計算済
みである。新たな処理を増やすことなく、閉ループ電力
制御で起算した受信データの信号対雑音比に基づいて、
上記フィルタ手段のフィルタ係数を可変制御することに
より、高精度な伝播路特性の推定が実現できる。
【0049】また、本発明に係る受信装置は、上記課題
を解決するために、送信装置の複数のアンテナから伝搬
路を介して同時に送られてくるデータを受け取って復号
する受信装置において、上記データに付加されているパ
イロット信号から上記送信装置の各アンテナからのそれ
ぞれの伝搬路の瞬時伝搬路特性を推定する瞬時伝搬路推
定処理手段と、上記瞬時伝搬路推定処理手段で推定され
たそれぞれの瞬時伝搬路特性の低周波数成分を伝搬路特
性として抽出するフィルタ手段と、上記フィルタ手段で
抽出された上記それぞれの伝搬路特性に基づいて上記デ
ータを復号する復号手段とを備える。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。実施の形態としては、
図1に示す、無線通信システムを送信装置10と共に構
成する受信装置20を挙げる。
【0051】先ず、送信装置10では、入力端子11を
介して入力される送信データw[n]にPSK(Phase Shif
t Keying)変調部12でPSK変調を施してから、デー
タ拡散部13で帯域拡散する。一方、パイロットシンボ
ル生成部14では、上記データと並列に、送信アンテナ
16からパイロットシンボルを送信するために、パイロ
ットシンボル列を生成する。生成されたパイロットシン
ボルは、パイロット拡散部15にて拡散符号が乗算さ
れ、帯域の拡散が施される。送信アンテナ16は上記デ
ータと並列にパイロットシンボルを送信する。
【0052】次に、受信装置20は、上記送信装置10
から送信されてくる上記データを受信アンテナ21を介
して受信する。そして、上記データに付加されているパ
イロット信号に対してパイロット逆拡散部22で逆拡散
処理を施し、その後、瞬時伝搬路推定処理手段である伝
搬路推定部23で上記伝搬路の瞬時伝搬路特性を推定す
る。この伝搬路推定部23で推定された上記瞬時伝搬路
特性に応じて制御部200はフィルタ部24のフィルタ
特性を制御して上記瞬時伝搬路特性の低周波数成分を抽
出する。この低周波成分は上記伝搬路の推定特性とな
る。この伝搬路の推定特性は後述する復号部27にて上
記データを復号するのに使われる。
【0053】受信アンテナ21を介して受信されたデー
タには、データ逆拡散部25で逆拡散処理が施され、F
IFO26を介して復号部27に供給される。復号部2
7で上記伝搬路の推定特性を基に復号されたデータはP
SK復調部28でPSK復調されてから出力端子29を
介して送信データ列z[n]として出力される。
【0054】以下に動作の詳細を説明する。先ず、送信
装置10の入力端子11から入力された送信データw[n]
はPSK変調部12においてsin波の位相でビット情報
が変調され、データ拡散部13にて符号多重のために拡
散符号が乗算されて帯域拡散される。一方、受信機側で
無線伝播路の特性を推定する仕組みを供給するために、
上記データと並列に、送信アンテナ16からパイロット
シンボルを送信する。このため、アンテナパイロットシ
ンボル生成部14では、パイロットシンボル列を生成す
る。このパイロットシンボルは、受信側で既知の固定パ
ターンである。生成されたパイロットシンボルは、パイ
ロット拡散部15にて拡散符号が乗算され、帯域の拡散
が施される。パイロット拡散に用いられる拡散符号は、
データシンボルの拡散に用いた符号とは異なるものを使
用する。そして、送信アンテナ16からは、上記データ
と並列に、パイロットシンボルが送信される。
【0055】受信装置20では、受信アンテナ21を介
して受信したデータに付加されたパイロット信号に対し
て、パイロット逆拡散部22にて逆拡散処理を施す。こ
のときの逆拡散処理には、送信装置側で使用された符号
と同じ符号を用いる。パイロット逆拡散部22での逆拡
散処理の結果得られるシンボルPrは伝搬路推定部23
に供給される。伝搬路推定部23では、上記伝搬路の瞬
時伝搬路特性α^ instを推定する。この瞬時伝搬路特性
α^ instは、フィルタ部24及び制御部200に供給さ
れる。制御部200は、瞬時伝搬路特性α^ instに基づ
いてフィルタ部24のフィルタ特性を制御する。フィル
タ部24は、上記瞬時伝搬路特性α^ ins tに応じてフィ
ルタ特性が制御部200で制御され、低周波成分を抽出
する。通常、送信装置と受信装置が見通しの関係にある
場合、又は、送信装置と受信装置の位置関係が固定又は
低速で移動している場合には、伝搬路で発生する雑音の
周波数帯域は、伝搬路の周波数帯域よりも広い。このた
め、フィルタ部24にて低周波数成分のみを抽出するこ
とにより、伝搬路特性のみを抽出することが可能とな
る。フィルタ部24で抽出された低周波成分、すなわち
伝搬路の推定特性α^ a vgは復号部27に供給される。
【0056】復号部27にはデータ逆拡散部25で逆拡
散処理が施され、FIFO26にてフィルタ部24にお
ける群遅延が付加されたデータも供給されている。そし
て、復号部27にて上記推定特性α^ avgを用いてデータ
を復号してから、PSK復調部28にてPSK復調処理
を施すことにより受信データ列z[n]が出力端子29から
得られる。
【0057】このように、上記図1に示した無線通信シ
ステムにおける、受信装置20によれば、制御部200
によってフィルタ特性が制御されたフィルタ部24によ
り瞬時伝搬路特性推定値から低周波成分を抽出すること
により、瞬時伝搬路特性推定値に含まれる雑音成分を除
去し、高精度な伝搬路特性の推定が実現できる。
【0058】次に、第2の実施の形態について図2を用
いて説明する。この第2の実施の形態は、パイロットシ
ンボルをデータと並列に送信する方式を用いた、W-CDMA
移動通信システムを送信装置30と共に構成する受信装
置40である。
【0059】W-CDMA移動通信システムにおける、送信装
置30は、4相位相変調(Quadrature Phase Shift Key
ing;QPSK)マップ部32、直交符号化部33、デ
ータ拡散部341及び342、アンテナ1(ANT#1)パイ
ロットシンボル生成部351、アンテナ2(ANT#2)パイ
ロットシンボル生成部352、パイロット拡散部361
び362、送信アンテナ(ANT1)371,送信アンテナ
(ANT2)372から構成される。
【0060】入力端子31を介して入力された送信デー
タw[n]は、QPSKマップ部32にて2ビット毎にQP
SKマッピングされ、複素シンボルx[m]として出力され
る。つまり、QPSKマップ部32では、上記図13に
示す要領で、最初に入力されるビットをI−軸上に、次
に入力されるビットをQ−軸上にマッピングし、Iを実
部、Qを虚部とした複素信号として扱う。
【0061】複素シンボルx[m]は、直交符号化部33に
て、2シンボル毎に直交符号化される。ここでは、入力
シンボルをS1,S2とすると、データ拡散部341を介し
てアンテナ(ANT1)371への出力をS1,S2とし、デー
タ拡散部342を介してアンテナ(ANT2)372への出力
を-S2*,S1*とする(*は複素共役を示す)ことによ
り、それぞれのアンテナヘの送信シンボルが互いに直交
するようにする。なお、ここでの直交とは、それぞれの
アンテナから出力されるシンボルの相互相関が0になる
こと、具体的にはシンボルを乗算すると0になることを
意味する。
【0062】データ拡散部341及び342は、直交符号
化部33でそれぞれのアンテナヘの送信シンボルが互い
に直交するよう直交符号化されたデータに、符号多重の
ために拡散符号をそれぞれ乗算して帯域拡散する。デー
タ拡散部341及び342に用いられる拡散符号は同一で
ある。
【0063】このように、送信機30は、送信しようと
するデータを2系列に直交符号化し、それぞれのアンテ
ナ(ANT1)371,アンテナ(ANT2)372から同時に送
信する。この送信機30のそれぞれのアンテナから送信
された直交シンボルは、無線伝搬路131,132を経
て受信機40に到来する。伝播路の特性は、それぞれ複
素変数α、βで表すことができる。
【0064】一方、受信装置40側で無線伝播路の特性
を推定する仕組みを供給するために、上記データと並列
に、送信アンテナ(ANT1)371,送信アンテナ(ANT
2)372からパイロットシンボルが送信される。このた
め、アンテナ1(ANT#1)パイロットシンボル生成部3
1、アンテナ2(ANT#2)パイロットシンボル生成部3
2では、互いに直交するようなシンボル列を生成す
る。これらパイロットシンボルは、受信側で既知の固定
パターンであり、例えば、アンテナ1パイロットシンボ
ルをP1,P2,P1,P2・・と2シンボル周期で生成したと
すると、アンテナ2のパイロットシンボルは、P1,-P2,
P1,-P2・・として生成する。
【0065】生成されたパイロットシンボルは、パイロ
ット拡散部361及び362にてそれぞれ拡散符号が乗算
され、帯域の拡散が施される。データシンボルの拡散同
様に、パイロット拡散に用いられる拡散符号は、パイロ
ット拡散部361及び362で共通であるが、データシン
ボルの拡散に用いた符号とは異なるものを使用する。
【0066】次ぎに、受信装置40は、受信アンテナ4
1、パイロット逆拡散部42、伝播路推定部43、雑音
除去フィルタ441及び442、データ逆拡散部45、F
IFO46、直交復号部47、QPSKスライス部48
から構成される。特に、伝播路推定部43は、上記デー
タに付加されているパイロット信号から上記伝搬路の瞬
時伝搬路特性を推定する。また、雑音除去フィルタ44
1及び442は伝搬路推定部43で推定された上記瞬時伝
搬路特性を制御して低周波成分を抽出する。また、直交
復号部47は、雑音除去フィルタ441及び442で抽出
された上記低周波数成分に基づいて上記データを直交復
号する。
【0067】送信装置30のそれぞれの送信アンテナ
(ANT1)371,送信アンテナ(ANT2)372から送信さ
れた信号は、無線伝播路131,無線伝搬路132を経
て、受信アンテナ41に到来する。パイロット逆拡散部
42ではパイロットシンボルの逆拡散、データ逆拡散部
45ではデータシンボルの逆拡散処理が施される。逆拡
散処理には、送信機側で使用された符号と同じ符号をそ
れぞれ用いる。
【0068】送信アンテナ(ANT1)371から送信され
た信号が伝搬してくる伝播路131の伝搬路特性をα、
送信アンテナ(ANT2)372から送信された信号が伝搬
してくる伝播路132の伝搬路特性をβとすると、パイ
ロット逆拡散部42から出力されるシンボルは、上記
(5)、(6)式と同様に表すことができる。
【0069】これら逆拡散されたシンボルは、伝搬路特
性推定部43に入力される。ここでは、受信した上述の
パイロットシンボルを用いて上記(7)、(8)式に示
した処理を行い、各アンテナからの瞬時伝播路特性を演
算する。
【0070】パイロットシンボルP1,P2は受信側で既知
の値であるため、上記(7),(8)式は容易に計算す
ることが可能である。
【0071】この雑音除去フィルタ441及び442は伝
搬路推定部43で推定された上記瞬時伝搬路特性α^
inst^ instを用いて低周波成分を抽出する。図3に
は、雑音除去フィルタ441及び442を5タップのFIR(F
inite Impulse Response)で実現した具体例の構成を示
す。雑音除去フィルタは、複素遅延素子51〜54、複
素乗算器55〜59、複素加算器60から構成される。
この場合のフィルタの群遅延は2であり、デ一タ部にも
同等の遅延を挿入する。
【0072】複素乗算器55〜59におけるフィルタ係
数(γo,γ1,γ2,γ3,γ4)をγo=γ1=γ2=γ3=γ4
=0.2+j0.0に設定した場合の周波数応答を図4に示す。
このような構成にすることにより、低周波数成分のみが
抽出され、フィルタ帯域外の雑音成分が除去される。通
常、送信装置と受信装置が見通しの関係にある場合、又
は、送信装置と受信装置の位置関係が固定又は低速で移
動している場合には、図5に示すように、伝搬路で発生
する雑音の周波数帯域(fn)は、伝搬路の周波数帯域
(fb)よりも広い。このため、雑音除去フィルタ441
及び442にて低周波数成分のみを抽出することによ
り、伝搬路特性のみを抽出することが可能となる。これ
ら雑音除去フィルタ441及び442で抽出された低周波
成分、すなわち伝搬路の推定特性α^ a vg,β^ avgは復号
部47に供給される。
【0073】直交復号部47にはデータ逆拡散部45で
逆拡散処理が施され、FIFO46にて雑音除去フィル
タ441及び442における群遅延が付加されたデータも
供給されている。そして、直交復号部47にて上記推定
特性α^ avg,β^ avg を用いてデータを復号してから、
QPSKスライス部48にてQPSK復調処理を施すこ
とにより受信データ列z[n]が出力端子49から得られ
る。
【0074】上記パイロットシンボルと同様に、データ
逆拡散部45から出力されるシンボルは、上記(1)
式,(2)式のように表すことができる。直交復号部4
7にて、(7)式、(8)式から得た伝播路特性推定値
を用いることにより、シンボルS1,S2を復号する。
【0075】このように、既知のパイロットシンボルを
用いることにより、受信装置40側で送信アンテナと受
信アンテナ間の伝搬路特性が推定可能となり、直交符号
化された受信信号が復号できる。
【0076】以上、上記図2に示した、受信装置40に
よれば、瞬時伝搬路特性推定値から低周波成分を抽出す
ることにより、推定値に含まれる雑音成分を除去し、高
精度な伝搬路特性の推定が実現できる。
【0077】なお、この第2の実施の形態では、フィル
タをFIR型で実現した例を示したが、図6に示すよう
な、複素乗算器65,67、複素加算器66、複素遅延
素子68で構成される、IIR(Infinite Impulse Respon
se)型でフィルタを実現し、回路規模・処理量を削減す
ることも可能である。
【0078】次に、図7に示す受信装置70を第3の実
施の形態として説明する。この受信装置70も、 パイ
ロットシンボルをデータと並列に送信する方式を用い
た、W-CDMA移動通信システムを上記送信装置30と共に
構成する。上記第2の実施の形態と異なるのは、受信装
置70が制御部71を備えている点である。
【0079】つまり、受信装置70は、受信アンテナ4
1、パイロット逆拡散部42、伝播路推定部43、雑音
除去フィルタ441及び442、データ逆拡散部45、F
IFO46、直交復号部47、QPSKスライス部48
の他、伝搬路推定部43で推定された上記瞬時伝搬路特
性から上記伝搬路の特性の変化速度を計算し、この変化
速度に基づいて上記伝搬路の特性が持つ周波数成分を推
定して雑音除去フィルタ441及び442のフィルタ係数
を可変制御する制御部71を備える。
【0080】この制御部71は、上記瞬時伝搬路特性か
ら上記伝搬路の特性の変化速度を計算する変化速度計算
手段としてのフェージング検出部72と、このフェージ
ング検出部72で計算された上記変化速度に基づいて上
記周波数成分を推定して上記フィルタ手段のフィルタ係
数を選択する選択手段としてのフィルタ係数設定部73
とからなる。
【0081】そして、この受信装置70は、フェージン
グ検出部72、フィルタ係数設定部73、及びに雑音除
去フィルタ441及び442により、フィルタ帯域を適応
的に変化させ、伝播路特性への変化に追従し、高精度な
伝播路特性の推定を可能とする。
【0082】フェージング検出部72は、伝播路推定部
43から出力される、それぞれのアンテナの瞬時伝播路
特性値α^ inst^ instから伝搬路の変動速度を計算す
る。
【0083】伝播路の変動速度を計算する手法には様々
なものがあるが、ここでは、電力変動を用いた場合の具
体的な処理内容を例として示す。伝播路特性の変動量
は、以下の(11)式に基づいて計算する。
【0084】
【数11】
【0085】上記(11)式の計算結果は、フィルタ係
数設定部73に入力され、振幅に応じて、設定するフィ
ルタ係数を決定するのに使われる。図8には、フィルタ
係数設定部73の処理内容及びに処理手順をフローチャ
ートで示す。具体的には、ステップS1で入力された振
幅と、予め設定されたしきい値(Fd_TH)とを比較し、入
力がしきい値よりも高い場合には、ステップS2に進ん
で帯域が広くなるフィルタ係数を選択する。一方、入力
がしきい値よりも低い場合には、ステップS4に進んで
帯域が狭くなるフィルタ係数を選択する。
【0086】更に、フィルタ係数の過剰な更新を防ぐた
めに、しきい値にヒステリシスを持たせてもよい。すな
わち、しきい値(Fd_TH)は、TH1>TH2の関係にある2つの
値から選択される。ステップS4で帯域が狭いフィルタ
の係数が選択されている状態ではステップS5にてしき
い値(Fd_TH)をTH1とし、ステップS2にて帯域が広いフ
ィルタ用の係数が選択されている場合にはステップS3
にてしきい値(Fd_TH)をTH2とする。そして、ステップS
6にてフィルタ係数を設定する。
【0087】上記図3に示した5タップのFIRフィルタを
例にすると、帯域の狭いフィルタは、フィルタ係数(γ
o,γ1,γ2,γ3,γ4)を(0.2,0.2,0.2,0.2,0.2)に設定
し、帯域の広いフィルタは係数を(0.0,0.25,0.5,0.25,
0.0)として設定することにより実現できる。また、図6
で示したIIRフィルタを例にすると、帯域の狭いフィル
タは、係数γを0.75に設定し、帯域の広いフィルタは、
係数γを0.25に設定することにより実現できる。
【0088】フィルタ係数設定部73にて選択されたフ
ィルタ係数は、雑音除去フィルタ441及び442にそれ
ぞれ設定される。瞬時伝搬路特性は、設定されたフィル
タ係数にしたがって、フィルタリング処理される。
【0089】伝播路で付加される雑音成分の特性を白色
と仮定した場合、理論的な観点では、狭い帯域のフィル
タを施す(平均サンプルを増やす)ほど推定精度が改善す
ると言える。一方、移動通信のようなシステムでは、受
信機の高速移動・周辺物体の移動などの要因により、伝
播特性は比較的高速に変化する。この場合、上述雑音除
去に用いるような狭い帯域のフィルタリングでは、伝播
特性そのものが失われてしまい、正確な伝播路の特性を
得ることができない。高速に変化する伝播路の特性を推
定するためには、フィルタ帯域を十分に広く保つ必要が
ある。伝播路特性の変動量から伝播路特性の周波数帯域
幅を推定し、上述したフィルタの帯域幅を伝播路特性の
周波数帯域幅よりも広く設定することにより、伝播路特
性成分を失うことなく雑音を除去することができる。
【0090】このように、この第3の実施の形態となる
受信装置70によれば、瞬時伝播路特性から伝播路特性
の変化速度を計算し、変化の速度に応じて、雑音除去フ
ィルタの係数を変更する構成としたことにより、伝播路
特性が急速に変化する場合においても、伝播路特性を正
確に推定することが可能となる。すなわち、伝播特性の
変化が速い場合には伝播路特性自体の帯域が広いと判断
して雑音除去フィルタの帯域を広く設定し、直交復号に
持ちいる平均伝播路推定値が、伝播路の変化に追従する
ようにできる。
【0091】なお、本実施の形態では、設定するフィル
タ係数を2種類に限定したが、フィルタ係数設定部73
にて、しきい値を複数用意し、複数のフィルタ係数を設
定できるようにすることも可能である。複数のフィルタ
係数を用意することにより、より細かな制御が可能とな
り、更なる受信特性の改善が期待できる。
【0092】次に、図9に示す受信装置80を第4の実
施の形態として説明する。この受信装置80も、 パイ
ロットシンボルをデータと並列に送信する方式を用い
た、W-CDMA移動通信システムを上記送信装置30と共に
構成する。上記第2の実施の形態と異なるのは、制御部
81を備えている点である。
【0093】つまり、受信装置80は、受信アンテナ4
1、パイロット逆拡散部42、伝播路推定部43、雑音
除去フィルタ441及び442、データ逆拡散部45、F
IFO46、直交復号部47、QPSKスライス部48
の他、伝搬路推定部43で推定された上記瞬時伝搬路特
性から上記伝搬路の特性の信号対雑音比(S/N)を計
算し、この信号対雑音比に基づいて雑音除去フィルタ4
1及び442のフィルタ係数を可変制御する制御部81
を備える。
【0094】この制御部81は、上記瞬時伝搬路特性か
ら上記信号対雑音比を計算する信号対雑音比計算手段と
してのS/N計算部82と、このS/N計算部82に基
づいて雑音除去フィルタ441及び442のフィルタ係数
を選択する選択手段としてのフィルタ係数設定部83と
からなる。
【0095】そして、この受信装置80は、S/N計算
部82、フィルタ係数設定部83、及びに雑音除去フィ
ルタ441及び442により、瞬時伝播路特性のS/Nに
応じてフィルタ帯域を適応的に変化させ、高精度な伝播
路特性の推定を可能とする。
【0096】S/N計算部82は、伝播路推定部43か
ら出力される、それぞれのアンテナの瞬時伝播路特性値
α^ inst^ instからS/Nを計算する。
【0097】瞬時伝播路特性の信号成分の電力は、以下
の(12)式に基づき計算する。
【0098】
【数12】
【0099】また、瞬時伝播路特性の雑音成分の電力
は、以下の(13)式に基づき計算する。
【0100】
【数13】
【0101】そして、上述の信号成分電力(S)と、雑音
成分電力(N)から、S/Nを計算し出力する。
【0102】S/N計算部82から出力されたS/N値
は、フィルタ係数設定部83に入力され、S/Nに応じ
て、設定するフィルタ係数を決定する。具体的には、入
力されたS/Nと、予め設定されたしきい値(N_TH)とを
比較し、入力がしきい値よりも低い場合には、帯域が狭
くなるフィルタ係数を選択し、しきい値よりも高い場合
には、帯域が広くなるフィルタ係数を選択する。つま
り、制御部81はS/N計算部82で計算したS/Nが
所定のしきい値(N_TH)よりも高いときにはフィルタ係数
設定部83で上記雑音除去フィルタ441及び442のフ
ィルタ係数を通過帯域が広くなるフィルタ係数とする。
一方、S/N計算部82で計算したS/Nが所定のしき
い値(N_TH)よりも低いときにはフィルタ係数設定部83
で上記雑音除去フィルタ441及び442のフィルタ係数
を通過帯域が狭くなるフィルタ係数とする。
【0103】更に、フィルタ係数の過剰な更新を防ぐた
めに、しきい値にヒステリシスを持たせてもよい。すな
わち、しきい値(N_TH)は、TH1>TH2の関係にある2つの値
から選択される。帯域が狭いフィルタの係数が選択され
ている状態ではTH1とし、帯域が広いフィルタ用の係数
が選択されている場合にはTH2とする。
【0104】上記図3に示した5タップのFIRフィルタを
例にすると、帯域の狭いフィルタは、フィルタ係数(γ
o,γ1,γ2,γ3,γ4)を(0.2,0.2,0.2,0.2,0.2)に設定
し、帯域の広いフィルタは、フィルタ係数を(0.0,0.25,
0.5,0.25,0.0)として設定することにより実現できる。
フィルタ係数を(0.0,0.0,1.0,0.0,0.0)に設定して、フィ
ルタ機能を停止することも可能である。フィルタ係数設
定部83にて選択されたフィルタ係数は、雑音除去フィ
ルタ441及び442にそれぞれ設定される。瞬時伝播路
特性は、設定されたフィルタ係数に従つて、フィルタリ
ング処理される。
【0105】このように、第4の実施の形態となる受信
装置80によれば、瞬時伝播路特性から伝播路特性の信
号対雑音電力比(S/N)を計算し、S/Nに応じて、雑
音除去フィルタの係数を変更する構成としたことによ
り、雑音量に応じた伝播路特性成分の抽出が可能とな
る。すなわち、S/Nが悪い場合には、瞬時伝播路特性
成分に雑音が多く付加されていると判断し、伝播路特性
成分を抽出するために雑音除去フィルタの帯域を狭く設
定し、S/Nが良い場合には、瞬時伝播路特性成分に雑
音は少ないと判断し、雑音除去フィルタ機能を停止する
か、雑音フィルタの帯域を広く設定することにより、雑
音除去を必要とするときにだけ、雑音除去を行うように
できる。
【0106】次に、図10に示す受信装置90を第5の
実施の形態として説明する。この受信装置90も、上記
W-CDMA移動通信システムを上記送信装置30と共に構成
する。上記第2の実施の形態と異なるのは、制御部91
を備えている点である。
【0107】つまり、受信装置90は、受信アンテナ4
1、パイロット逆拡散部42、伝播路推定部43、雑音
除去フィルタ441及び442、データ逆拡散部45、F
IFO46、直交復号部47、QPSKスライス部48
の他、上記伝搬路推定部43で推定された上記瞬時伝搬
路特性から上記伝搬路の雑音電力を計算し、上記受け取
ったデータから信号電力を導き、この雑音電力と信号電
力から計算した信号対雑音比(S/N)に基づいて雑音
除去フィルタ441及び442のフィルタ係数を可変制御
する制御部91を備える。
【0108】この制御部91は、伝搬路推定部43で推
定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の雑音電力
を計算し、上記受け取ったデータから信号電力を導き、
この雑音電力と信号電力から信号対雑音比(S/N)を
計算するS/N計算部92と、このS/Nに基づいて上
記雑音除去フィルタ441及び442のフィルタ係数を選
択する選択手段としてのフィルタ係数設定部93とから
なる。
【0109】そして、この受信装置90は、S/N計算
部92、フィルタ係数設定部93、及びに雑音除去フィ
ルタ441及び442により、受信データのS/Nに応じ
てフィルタ帯域を適応的に変化させ、高精度な伝播路特
性の推定を可能とする。
【0110】S/N計算部92は、 伝播路推定部43
から出力される、それぞれのアンテナの瞬時伝播路特性
値α^ inst^ instから雑音電力を計算し、受信データd
[n]から信号電力を導き、S/Nを計算する。
【0111】瞬時伝播路特性の信号成分の電力は、以下
の(14)式に基づき計算する。
【0112】
【数14】
【0113】雑音成分の電力は、以下の(15)式に基
づき計算する。
【0114】
【数15】
【0115】信号成分の電力は、以下の(16)式に基
づき計算する。
【0116】
【数16】
【0117】そして、上述の信号成分電力(S)と、雑音
成分電力(N)から、S/Nを計算し出力する。
【0118】上述のS/N計算は、IMT-2000 W-CDMA移
動通信システムにおいて、下りチャンネルの電力制御を
行うため制御情報(TPC)を生成するのに必要な処理で
ある。雑音除去フィルタ係数を決定するためのS/N計
算をTPC生成で計算したS/Nと共有することができ
る。
【0119】このように、第5の実施の形態となる受信
装置90によれば、受信データの信号対雑音電力比(S
/N)を計算し、S/Nに応じて、雑音除去フィルタの
係数を変更する構成としたことにより、雑音量に応じた
伝播路特性成分の抽出が可能となる。雑音除去フィルタ
の係数の変更を受信データのS/Nから導くことによ
り、受信装置側ですなわち、S/Nが悪い場合には、瞬
時伝播路特性成分に雑音が多く付加されていると判断
し、伝播路特性成分を抽出するために雑音除去フィルタ
の帯域を狭く設定し、S/Nが良い場合には、瞬時伝播
路特性成分に雑音は少ないと判断し、雑音除去フィルタ
機能を停止するか、雑音フィルタの帯域を広く設定する
ことにより、雑音除去を必要とするときにだけ、雑音除
去を行うようにできる。
【0120】
【発明の効果】上述のように、本発明の受信装置によれ
ば、パイロット信号から導かれる瞬時伝播路特性推定値
から低周波数成分を抽出することにより、伝播路にて付
加された雑音成分を除去し、高精度な伝播路の推定が実
現できる。
【0121】また、本発明によれば、瞬時伝播路特性推
定値から、伝播路特性の変化速度を計算し、計算した変
化速度に基づいて、瞬時伝播路特性から抽出する低周波
数成分の帯域幅を可変制御することにより、伝播路特性
成分を失うことなく雑音成分のみを除去することができ
る。
【0122】また、本発明によれば、瞬時伝播路特性推
定値から、推定値の信号対雑音比(S/N)を計算し、計算
したS/Nに基づいて、瞬時伝播路特性から抽出する低周
波数成分の帯域幅を可変制御することにより、伝播路特
性成分を失うことなく雑音成分のみを除去することがで
きる。
【0123】また、本発明によれば、受信データから、
伝播路の信号対雑音比(S/N)を計算し、計算したS/Nに基
づいて、瞬時伝播路特性から抽出する低周波数成分の帯
域幅を可変制御することにより、伝播路特性成分を失う
ことなく雑音成分のみを除去することができる。 S/Nを
受信データから導くことにより、新たな処理を増やすこ
となく、フィルタの帯域幅の可変制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となる、受信装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態となる、受信装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】上記図2に示した受信装置を構成している雑音
除去フィルタの具体例の構成を示す回路図である。
【図4】上記雑音除去フィルタの具体例の周波数応答特
性図である。
【図5】伝搬路で発生する雑音の周波数帯域(fn)と、
伝搬路の周波数帯域(fb)との関係を示す図である。
【図6】上記雑音除去フィルタの他の具体例の構成を示
す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態となる、受信装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】上記図7に示した受信装置を構成する制御部内
のフィルタ係数設定部における処理を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第4の実施の形態となる、受信装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態となる、受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】送信アンテナダイパーシチを用いた無線通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図12】上記無線通信システムを構成する送信機の具
体例のブロック図である。
【図13】上記送信機を構成するQPSKマップ部の動
作を説明するための図である。
【図14】上記無線通信システムを構成する受信機の具
体例のブロック図である。
【図15】W-CDMA移動通信システムにおける送受信装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 送信装置、20 受信装置、23 伝搬路推定
部、24 フィルタ部、200 制御部、27 復号部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 13/00 H04J 13/00 A 5K061 // H04L 27/22 H04L 27/22 Z

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置から伝搬路を介して送られてく
    るデータを受け取って復号する受信装置において、 上記データに付加されているパイロット信号から上記伝
    搬路の瞬時伝搬路特性を推定する瞬時伝搬路推定処理手
    段と、 上記瞬時伝搬路推定処理手段で推定された上記瞬時伝搬
    路特性の低周波成分を伝搬路特性として抽出するフィル
    タ手段と、 上記瞬時伝搬路特性に基づいて上記フィルタ手段のフィ
    ルタ特性を制御する制御手段と、 上記フィルタ手段で抽出された上記伝搬路特性に基づい
    て上記データを復号する復号手段とを備えることを特徴
    とする受信装置。
  2. 【請求項2】 上記データは上記送信装置の複数のアン
    テナから同時に送信されてくるものであり、上記瞬時伝
    搬路推定処理手段は上記送信装置の各アンテナと上記受
    信装置のアンテナ間の瞬時伝搬路特性を推定することを
    特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路推定処
    理手段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路
    の特性の変化速度を計算し、この変化速度に基づいて上
    記伝搬路の特性が持つ周波数成分を推定して上記フィル
    タ手段のフィルタ係数を可変制御することを特徴とする
    請求項1記載の受信装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路特性か
    ら上記伝搬路の特性の変化速度を計算する変化速度計算
    手段と、この変化速度計算手段で計算された上記変化速
    度に基づいて上記周波数成分を推定して上記フィルタ手
    段のフィルタ係数を選択する選択手段とからなることを
    特徴とする請求項3記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路推定処
    理手段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路
    の特性の信号対雑音比を計算し、この信号対雑音比に基
    づいて上記フィルタ手段のフィルタ係数を可変制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記信号対雑音比が所
    定のしきい値よりも高いときには上記フィルタ手段のフ
    ィルタ係数を通過帯域が広くなるフィルタ係数とするこ
    とを特徴とする請求項5記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記信号対雑音比が所
    定のしきい値よりも低いときには上記フィルタ手段のフ
    ィルタ係数を通過帯域が狭くなるフィルタ係数とするこ
    とを特徴とする請求項5記載の受信装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路特性か
    ら上記信号対雑音比を計算する信号対雑音比計算手段
    と、この信号対雑音比に基づいて上記フィルタ手段のフ
    ィルタ係数を選択する選択手段とからなることを特徴と
    する請求項5記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、上記伝搬路推定処理手
    段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の雑
    音電力を計算し、上記受け取ったデータから信号電力を
    導き、この雑音電力と信号電力から計算した信号対雑音
    比に基づいて上記フィルタ手段のフィルタ係数を可変制
    御することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、上記信号対雑音比が
    所定のしきい値よりも高いときには上記フィルタ手段の
    フィルタ係数を通過帯域が広くなるフィルタ係数とする
    ことを特徴とする請求項9記載の受信装置。
  11. 【請求項11】 上記制御手段は、上記信号対雑音比が
    所定のしきい値よりも低いときには上記フィルタ手段の
    フィルタ係数を通過帯域が狭くなるフィルタ係数とする
    ことを特徴とする請求項9記載の受信装置。
  12. 【請求項12】 上記制御手段は、上記伝搬路推定処理
    手段で推定された上記瞬時伝搬路特性から上記伝搬路の
    雑音電力を計算し、上記受け取ったデータから信号電力
    を導き、この雑音電力と信号電力から信号対雑音比を計
    算する信号対雑音比計算手段と、この信号対雑音比に基
    づいて上記フィルタ手段のフィルタ係数を選択する選択
    手段とからなることを特徴とする請求項9記載の受信装
    置。
  13. 【請求項13】 送信装置の複数のアンテナから伝搬路
    を介して同時に送られてくるデータを受け取って復号す
    る受信装置において、 上記データに付加されているパイロット信号から上記送
    信装置の各アンテナからのそれぞれの伝搬路の瞬時伝搬
    路特性を推定する瞬時伝搬路推定処理手段と、 上記瞬時伝搬路推定処理手段で推定されたそれぞれの瞬
    時伝搬路特性の低周波数成分を伝搬路特性として抽出す
    るフィルタ手段と、 上記フィルタ手段で抽出された上記それぞれの伝搬路特
    性に基づいて上記データを復号する復号手段とを備える
    ことを特徴とする受信装置。
  14. 【請求項14】 上記それぞれの瞬時伝搬路特性に基づ
    いて上記フィルタ手段のフィルタ特性を制御する制御手
    段を備えることを特徴とする請求項13記載の受信装
    置。
  15. 【請求項15】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路推定
    処理手段で推定された上記それぞれの瞬時伝搬路特性か
    ら各伝搬路の特性の変化速度を計算し、この変化速度に
    基づいて各伝搬路の特性が持つ周波数成分を推定して上
    記フィルタ手段のフィルタ係数を可変制御することを特
    徴とする請求項14記載の受信装置。
  16. 【請求項16】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路推定
    処理手段で推定された上記それぞれの瞬時伝搬路特性か
    ら各伝搬路の特性の信号対雑音比を計算し、この信号対
    雑音比に基づいて上記フィルタ手段のフィルタ係数を可
    変制御することを特徴とする請求項14記載の受信装
    置。
  17. 【請求項17】 上記制御手段は、上記瞬時伝搬路推定
    処理手段で推定された上記それぞれの瞬時伝搬路特性か
    ら各伝搬路の雑音電力を計算し、上記受け取ったデータ
    から信号電力を導き、この雑音電力と信号電力から計算
    した信号対雑音比に基づいて上記フィルタ手段のフィル
    タ係数を可変制御することを特徴とする請求項14記載
    の受信装置。
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