JP2001222701A - 画像シミュレータシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 品種の異なるコンピュータに接続する場合の
対応が困難な上、画像シミュレータと操作用コンピュー
タが１対１の接続しかできない問題があった。 【解決手段】画像シミュレータと複数の汎用コンピュー
タを汎用のネットワークで接続する。汎用コンピュータ
の記憶媒体から読み出した画像データをネットワークを
介して画像シミュレータに蓄積するとともに、この蓄積
された画像データをネットワークを介して汎用コンピュ
ータで出力操作可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号に変換す
る際の劣化を最小限に抑えてデジタルの画像データを忠
実に映像化する画像シミュレータに係り、特に遠隔制御
可能に構成した画像シミュレータシステムの構成に関す
るものである。

【０００２】

【従来技術とその問題点】従来の画像シミュレータシス
テムは、通常、画像シミュレータと操作用コンピュータ
が専用線で接続されており、品種の異なるコンピュータ
に接続する場合の対応が困難であるうえ、画像シミュレ
ータと操作用コンピュータが１対１の接続しかできない
問題があった。また、表示したい画像の指定を行うに
は、画像シミュレータ内の画像メモリに蓄えられたアド
レスを直接指定する方式であったので、使用者が画像メ
モリのアドレスを把握していなければならなかった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は、画像シミュレ
ータと複数の汎用コンピュータを汎用のネットワークで
接続した画像シミュレータシステムであって、汎用コン
ピュータの記憶媒体から読み出した画像データをネット
ワークを介して画像シミュレータに蓄積するとともに、
この蓄積された画像データをネットワークを介して汎用
コンピュータで出力操作できるようにした構成を特徴と
する。

【０００４】

【実施例】図１は本発明による画像シミュレータシステ
ムの一実施例を示すもので、１はワークステーションの
ような操作用の汎用コンピュータ、３は画像シミュレー
タ、４はその画像を表示するモニターである。汎用コン
ピュータ１と画像シミュレータ３は、ＬＡＮやＷＡＮ、
インターネット等の汎用のネットワーク２で接続されて
おり、専用のプロトコルを用いて制御情報および画像デ
ータの伝送が行われる。汎用コンピュータ１による操作
は、ＧＵＩ（グラフィカルユーザインタフェース）画面
により行えるようになされている。

【０００５】画像シミュレータ３は、図２に示すよう
に、出力する画像データを一時的に蓄える画像メモリ31
と、画像メモリ31に蓄えられた画像データをアナログに
変換するＤＡ変換器32と、画像メモリ31及びＤＡ変換器
32の動作を制御するＣＰＵ33と、ＣＰＵ33が外部の汎用
コンピュータ１と通信するためのネットワークインタフ
ェース34を備えている。

【０００６】これらの画像メモリ31及びＤＡ変換器32、
ＣＰＵ33、ネットワークインタフェース34は内部バス35
に接続されている。そして、ＤＡ変換器32でアナログに
変換された画像信号は図１のモニター４に画像として表
示される。この画像シミュレータ３は、比較的大きな画
像サイズでも動画として表示できるように、画像メモリ
31とＤＡ変換器32の間を高速に画像データを転送できる
ような内部バス35で結ばれている。

【０００７】図１の汎用コンピュータ１にファイルとし
て存在している静止画や動画像の画像データは、汎用コ
ンピュータ１の操作により、ネットワーク２を介して画
像シミュレータ３の画像メモリ31に蓄えられる。このと
き送られた画像データには、汎用コンピュータ１により
入力された画像名と画像寸法、画像枚数などの属性情報
が付与される。この属性情報は画像シミュレータ３にお
けるＣＰＵ33のメモリに蓄積される。

【０００８】ＣＰＵ33は、画像メモリ31に蓄えられた画
像データと属性情報との関連付けを行い、他と重複する
ことのない識別子であるＩＤを割り当てる。画像メモリ
31に蓄えられた画像データに対し、汎用コンピュータ１
から行われる画像データのファイル指定は、このＩＤを
用いて行われ、ＣＰＵ33はどの画像データのファイルに
対する操作かを識別し実行する。

【０００９】また、複数のＩＤの取りまとめを汎用コン
ピュータ１を操作して指定すると、ＣＰＵ33は送られた
複数の画像データのそれぞれに対応したＩＤを一つにま
とめて別のＩＤを新たに割り当てる。この後、取りまと
めたＩＤについて汎用コンピュータ１から指示を出すこ
とで、複数の画像データに対して連続した画像の表示制
御が行われる。

【００１０】この画像シミュレータシステムの使用法と
しては、画像シミュレータ３の近くにいる者が同時に汎
用コンピュータ１を操作する場合と、遠隔地にいるＡが
汎用コンピュータ１を操作し、画像シミュレータ３の近
くにいるＢに送信した画像や選択した画像を見せる場合
が考えられる。どちらの場合も汎用コンピュータ１と画
像シミュレータ３間の制御情報及び画像データの伝送は
ネットワーク２を介して行われる。

【００１１】この画像シミュレータシステムの使用者
は、まず、汎用コンピュータ１を操作して画像シミュレ
ータ３のＣＰＵ33から属性情報を取得する。すると、汎
用コンピュータ１のＧＵＩ画面に、属性情報の一覧と、
属性情報に対応した画像データの一部が画像として表示
される。この機能により、使用者は画像シミュレータ３
にどのような画像データが蓄えられているか一目で知る
ことができる。そこで、図１のモニター４に表示させた
い画像データをＧＵＩ画面で選択すればよい。

【００１２】汎用コンピュータ１側でこのような操作を
行うと、選択した画像に対応するＩＤ及び表示指示情報
が画像シミュレータ３のＣＰＵ33に送信される。送信さ
れたＩＤと表示指示情報はＣＰＵ33でＩＤの識別処理を
行い、画像メモリ31に蓄えられた画像データの中からＩ
Ｄと対応した画像データを画像シミュレータ３のモニタ
ー４へ出力し表示する。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、汎用のネットワークを
介して画像シミュレータと複数の汎用コンピュータを接
続したので、複数の汎用コンピュータを同時に接続して
複数人で操作ができるうえ、多種のコンピュータとの接
続を容易に行える。また、使用者が画像メモリのアドレ
スを把握していなくても、表示したい画像を簡単に指定
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の画像シミュレータシステムの一実施
例を示す構成図

【図２】 画像シミュレータの内部構成を示すブロック
図

【符号の説明】

１ 汎用コンピュータ ２ ネットワーク ３ 画像シミュレータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像シミュレータと複数の汎用コンピュ
   ータを汎用のネットワークで接続した画像シミュレータ
   システムであって、汎用コンピュータの記憶媒体から読
   み出した画像データをネットワークを介して画像シミュ
   レータに蓄積するとともに、この蓄積された画像データ
   をネットワークを介して汎用コンピュータで出力操作で
   きるようにしたことを特徴とする画像シミュレータシス
   テム。
2. 【請求項２】 該画像データに、画像名及び画像寸法、
   画像枚数の属性情報が付与され、画像シミュレータを操
   作中の汎用コンピュータの画面に、画像と共に該属性情
   報が表示されるようにした請求項１の画像シミュレータ
   システム。