JP2001222393A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001222393A
JP2001222393A JP2000032920A JP2000032920A JP2001222393A JP 2001222393 A JP2001222393 A JP 2001222393A JP 2000032920 A JP2000032920 A JP 2000032920A JP 2000032920 A JP2000032920 A JP 2000032920A JP 2001222393 A JP2001222393 A JP 2001222393A
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Japan
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rasterizer
interpreter
memory
processing
image
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JP2000032920A
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English (en)
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Satoko Araki
郷子 荒木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラ部分の高速化を図ることによ
り、より高速に画像描画命令を実行できる画像形成装置
を提供すること。 【解決手段】 プリンタ言語を中間言語に翻訳するイン
タプリタ33と、インタプリタ33より出力される中間
言語(DL)をビットマップに展開する複数のラスタラ
イザ37〜39と、各ラスタライザから出力されるオブ
ジェクト描画情報を指定の位置に配置する画像メモリ3
5と、複数のラスタライザ37〜39から画像メモリ3
5への書き込みを制御するメモリ書き込み制御手段43
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PC(パーソナル
・コンピュータ)等のホスト端末と接続し、文書や画像
などを印刷したり表示したりする画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の画像形成装置の構成ブロッ
ク図である。
【0003】ホストコンピュータ1において、ユーザが
ある文書を印刷する命令を実行すると、ページ記述言語
と呼ばれるコード、すなわちPDLコマンドがホストコ
ンピュータ1からプリンタコントローラ2に送信され
る。
【0004】PDLコマンドには、例えば直線、曲線、
文字、ビットマップ等の複数のオブジェクトが存在す
る。これらのオブジェクトには、オブジェクトの配置を
決める位置情報、直線や曲線なら線の色を決める情報、
ビットマップならビットマップ画像情報、文字なら文字
情報、フォントの種類・文字の大きさなどの情報が入っ
ている。
【0005】プリンタコントローラ2は、インタプリタ
3とラスタライザ4とで構成されている。インタプリタ
3には、PDLコマンドをディスプレイ・リスト(以下
「DL」と称する)等の中間言語に翻訳する機能があ
り、この段階で1つのオブジェクトは1つのDLに分割
される。その際、重ねあわせによって定められたオブジ
ェクト描画順に、DLをラスタライザ4に入力する。
【0006】ラスタライザ4は、複数のDLをビットマ
ップ状のオブジェクトに展開し、画像メモリ5に配置す
る。すると、画像メモリ5に配置されたビットマップ状
のイメージが、紙に出力されるイメージとなる。
【0007】なお、インタプリタ3及びラスタライザ4
は、それぞれソフトウェアでもハードウェアでも動作さ
せることが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置において
は、より高速に画像描画命令を実行することが要求され
ている。しかしながら、上記従来の構成では、図10に
示すように、PDLがインタプリタ3によってDLaか
らDLfまで分割されるとして仮定すると、その時のラ
スタライザ4の処理時間は、DLaからDLfまでの処
理時間の総和となり、処理時間を短縮できないという問
題点があった。
【0009】本発明は、コントローラ部分の高速化を図
ることにより、より高速に画像描画命令を実行できる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、プリンタ言語を中間言語に翻訳するインタ
プリタ手段と、インタプリタ手段より出力される中間言
語をビットマップに展開する複数のラスタライズ手段
と、ラスタライズ手段から出力されるオブジェクト描画
情報を指定の位置に配置する画像記憶手段と、複数のラ
スタライズ手段から前記画像記憶手段への書き込みを制
御する書込制御手段と、を有する構成とした。
【0011】これにより、コントローラ部分の高速化が
図れ、より高速に画像描画命令を実行できる画像形成装
置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、プリンタ言語を中間言語に翻訳するインタプリタ手
段と、インタプリタ手段より出力される中間言語をビッ
トマップに展開する複数のラスタライズ手段と、ラスタ
ライズ手段から出力されるオブジェクト描画情報を指定
の位置に配置する画像記憶手段と、複数のラスタライズ
手段から前記画像記憶手段への書き込みを制御する書込
制御手段と、を有する構成としたことにより、インタプ
リタされた中間言語を、並列にラスタライズ処理するこ
とができる。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、複数のラスタライズ手段のう
ち、ラスタライズ処理が終了したと通知されたものに対
して、インタプリタ手段より出力された中間言語を振り
分ける振分手段と、複数のラスタライズ手段で処理され
たオブジェクト描画情報を一時保持する描画キュー保持
手段と、を有する構成としたことにより、処理中でない
ラスタライズ手段に対して中間言語を送ることで、各ラ
スタライズ手段の処理時間が均等化されると共に、画像
記憶手段に書き込むオブジェクト描画情報の順番を整理
することができる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、インタプリタ手段から出力され
た中間言語の処理時間を推定する推定手段と、推定手段
により推定された時間に基づいて、インタプリタ手段よ
り出力された中間言語をラスタライズ手段に振り分ける
振分手段と、振分手段により振り分けられた中間言語を
一時的に保管する複数の保持手段と、複数のラスタライ
ズ手段で処理されたオブジェクト描画情報を一時保持す
る描画キュー保持手段と、を有する構成としたことによ
り、複数のラスタライズ手段の処理時間が均等になるよ
うに中間言語を配分できると共に、画像記憶手段に書き
込むオブジェクト描画情報の順番を整理することができ
る。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、インタプリタ手段から出力され
た1つの中間言語を複数に分割する分割手段を有する構
成としたものであり、複数のラスタライズ手段の処理時
間が均等になるように中間言語を配分できる。
【0016】以下、本発明の各実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における画像形成装置の構成ブロック図である。
【0018】本実施の形態における特徴は、ラスタライ
ザ群36は、インタプリタ33が解釈して出力した各D
Lをビットマップ状に展開するラスタライザの作用を並
列に行う構成となっている点である。
【0019】図1に示すように、ラスタライザ群36
は、図9におけるラスタライザ4の作用をする手段が複
数存在し、それらをラスタライザ37、38、39と呼
ぶ。ラスタライザ37〜39には、PDLから解釈され
たDLが入力される。例えば、ラスタライザ37〜39
に対し、インタプリタ33が出力した順に1つずつDL
が入力される。
【0020】ラスタライザ37〜39の処理が終了する
と、メモリ40〜42に対し、それぞれラスタライザ3
7〜39がDLを処理した結果のビットマップ状のデー
タが書き込まれる。その後、メモリ書き込み制御手段4
3は、メモリ40、メモリ41、メモリ42の順に画像
メモリ35に書き込む。画像メモリ35に書き込まれた
データは、プリンタエンジン(図示せず)によって印刷
が実行される。
【0021】メモリ書き込み制御手段43は、メモリ4
0〜42から画像メモリ35へのデータ転送を制御す
る。例えば、メモリ40の転送が終了する前、メモリ4
1から画像メモリ35へ転送要求がメモリ書き込み制御
手段43に出されたとする。すると、メモリ書き込み制
御手段43は、ビジー信号を出力し、メモリ41からの
転送をさせないようにする。そして、メモリ40の転送
が終了した後で、メモリ書き込み制御手段43からメモ
リ41に対して転送許可信号を出し、メモリ41から画
像メモリ35への転送が始まる。メモリ40、41の転
送が済んでいないうちのメモリ42からの転送要求に対
しても同様に動作し、メモリ40、メモリ41、メモリ
42の順で書き込む。
【0022】なお、プリンタコントローラ32のうち、
インタプリタ33は、ハードウェア・ソフトウェアのい
ずれでも実現可能であるが、ラスタライザは、ハードウ
ェアで実現する。
【0023】インタプリタ33をソフトウェアで実現し
た場合、動作は以下のようになる。
【0024】インタプリタ33が解釈して作成したDL
をラスタライザ付属のメモリに書き込む。書き込みが終
了した際に、インタプリタ33はレジスタA1〜A3
(図示せず)に対し、ラスタライザを動作させる符号を
書き込む。
【0025】そこで、ラスタライザの動作が終了した時
点でラスタライザ動作させるために使用するレジスタと
は別のレジスタB1〜B3(図示せず)に対し、動作終
了を識別する符号をラスタライザが書き込む。
【0026】なお、A1、B1はラスタライザ37、A
2、B2はラスタライザ38、A3、B3はラスタライ
ザ39に接続されている。
【0027】さらに、例えば、インタプリタ33をハー
ドウェアで実現した場合、インタプリタ33が解釈して
作成したDLをラスタライザに送信する。そして、ラス
タライザの動作が終了した時点で、インタプリタ33に
対し、DL送信要求信号を発信する。すると、インタプ
リタ33は、DLをさらにラスタライザに送信する。
【0028】図2は、本発明の実施の形態1におけるプ
リンタコントローラの処理時間を示す図である。ここで
は、インタプリタ33が、PDLを解釈した結果、DL
a〜DLfが発生したと仮定する。
【0029】図2に示すように、ラスタライザ37には
DLa、ラスタライザ38にはDLb、ラスタライザ3
9にはDLcがそれぞれ入力され、それぞれのDLがビ
ットマップ状のデータに処理される。ラスタライザ37
〜39の処理が全て終了した後で、メモリ書き込み制御
手段43により、DLa、DLb、DLcの順に、処理
されたビットマップ状のデータが画像メモリ35に書き
込まれる。
【0030】DLa〜DLcの処理データが画像メモリ
35に書き込まれた後、新たにラスタライザ37、3
8、39にそれぞれDLd、DLe、DLfが入力され
る。そして同様に、ラスタライザ37〜39の処理が終
わった後で、メモリ書き込み制御手段43により、DL
d、DLe、DLfの順に、処理されたビットマップ状
のデータが画像メモリ35に書き込まれる。
【0031】以上のように本実施の形態では、複数のラ
スタライザ37〜39を並列に処理させることにより、
DLa〜DLfのラスタライザ処理時間の総和である従
来のラスタライザ4(図9、図10参照)の処理時間と
比較して、ラスタライザ群36の処理時間の方が短くな
り、プリンタコントローラ32の処理の高速化を図るこ
とができる。
【0032】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2における画像形成装置の構成ブロック図である。
【0033】本実施の形態が前述の実施の形態1と大き
く異なる点は、インタプリタ53で解釈され、出力され
たDLは、各ラスタライザ57〜59のうち、処理中で
ないラスタライザに対してDL振分手段64がDLを出
力する点である。
【0034】ラスタライザ57〜59までの展開処理が
終了した順に、描画キューを描画キュー保持手段65に
保存する。メモリ書き込み制御手段63は、ラスタライ
ザ57〜59付属のメモリ60〜62と描画キュー保持
手段65とがデータ転送出来るようにしている。描画キ
ューには、ビットマップ状に展開されたオブジェクト
と、オブジェクトの位置情報が含まれている。
【0035】メモリ書き込み制御手段63には、メモリ
60〜62から画像メモリ55への転送を行わせる機能
がある。例えば、メモリ60の転送中に、ラスタライザ
59の処理が終了し、メモリ62から画像メモリ55へ
転送要求がメモリ書き込み制御手段63に出されたとす
る。すると、メモリ書き込み制御手段63は、ビジー信
号を出し、メモリ62からの転送をさせないようにす
る。そして、メモリ60の転送が終了した後で、メモリ
書き込み制御手段63からメモリ62に対して転送許可
信号を出し、メモリ62から画像メモリ55への転送が
始まる。
【0036】また、描画キュー保持手段65内に、描画
キューとは別に描画順指示配列66を設けている。その
配列は、NULL値で初期化されている。ラスタライザ
57〜59での展開処理が終了すると、展開処理が終了
した番号の配列要素に対し、描画キューが保持されてい
る先頭番地とサイズが入力される。
【0037】そして、描画順指示配列の順に描画キュー
を実行し、画像メモリに対し、ドット状の画像に展開す
る。すると、複数のラスタライザを用い、効率的に展開
処理を配分しても、重ねあわせの順番を損なうことなく
画像メモリに画像を形成することができる。
【0038】インタプリタ53、DL振分手段64は、
ソフトウェア・ハードウェアどちらでも実現できるが、
ラスタライザ群56は、ハードウェアで実現可能であ
る。
【0039】インタプリタ53、DL振分手段64をソ
フトウェアで実現した場合、インタプリタ53が解釈し
て作成したDLをDL振分手段64の専用メモリに書き
込み、目的のラスタライザへ転送する符号をレジスタC
1〜C3に書き込む。また、ラスタライザの処理が終了
した際には、ラスタライザはレジスタD1〜D3に対
し、ラスタライザ処理終了を通知する符号を書き込む。
【0040】例えば、レジスタC1、D1はラスタライ
ザ57、レジスタC2、D2はラスタライザ58、レジ
スタC3、D3はラスタライザ59に対応しているとす
る。このようにして、DL振分手段64は、ラスタライ
ズ処理が終了したラスタライザに対し、新しいDLを書
き込む。
【0041】また、インタプリタ53、DL振分手段6
4をハードウェアで実現した場合、インタプリタ53
は、DL振分手段64に対し、解釈したDLを転送す
る。そして、いずれかのラスタライザがDL振分手段に
対しREQ信号を出すと、DL振分手段64が当該ラス
タライザに対し、DLを転送する。
【0042】図4は、本発明の実施の形態2におけるプ
リンタコントローラの処理時間を示す図であり、PDL
を解釈した結果、DLa〜DLfが発生したと仮定す
る。
【0043】ラスタライザ57にはDLa、ラスタライ
ザ58にはDLb、ラスタライザ59にはDLcがそれ
ぞれ入力される。
【0044】DLaの処理が最初に終了した際、メモリ
書き込み制御手段63により、ラスタライザ57の出力
メモリと描画キュー保持手段65との間のメモリ転送が
行われる。それと同時に、DL振分手段64を通じて、
インタプリタ53に処理の終了が通知される。すると、
DL振分手段64は、ラスタライザ57に対し、DLd
を送信する。
【0045】同様にして、次にDLbの処理が終了した
際には、ラスタライザ58の出力メモリと描画キュー保
持手段65と間でメモリ転送が行われると同時に、DL
振分手段64を通じてインタプリタ53に処理終了が通
知され、DL振分手段64でDLeが送信される。
【0046】次にDLcの処理が終了した際には、ラス
タライザ59の出力メモリと描画キュー保持手段65と
の間でメモリ転送が行われると同時に、DL振分手段6
4を通じてインタプリタ53に処理終了が通知され、D
L振分手段64でDLfが送信される。
【0047】なお、あるラスタライザと描画キュー保持
手段65間でのメモリ転送が行われている最中には、別
のラスタライザと描画キュー保持手段65との間で転送
が行われることはない。
【0048】また、ここではDLがDLa、DLb、D
Lcの順で終了した時の処理について説明したが、DL
b、DLc、DLaの順で終了した際には、ラスタライ
ザ57ではDLbの後DLd、ラスタライザ58ではD
Lcの後DLe、ラスタライザ59ではDLaの後には
DLfが入力される。
【0049】描画キュー保持手段65には、DLa〜D
Lfをラスタライズ処理した描画キュー(1)〜描画キ
ュー(6)が、ラスタライズ処理が終わった順に入って
いる。なお、描画キューの書き込み要求が同時になった
際には、ラスタライザ57、58、59の順で書き込み
が優先される。その後、描画順指示配列66の順番に画
像メモリ55に描画キューを描画する。
【0050】この例では、描画キュー(1)がDLa、
描画キュー(2)がDLb、描画キュー(3)がDL
c、描画キュー(4)がDLe、描画キュー(5)がD
Lf、描画キュー(6)がDLdになっているが、描画
順指示配列66により、描画キュー(1)、描画キュー
(2)、描画キュー(3)、描画キュー(6)、描画キ
ュー(4)、描画キュー(5)の順で画像メモリ55に
描画される。
【0051】この構成によって、DLa〜DLfのラス
タライザ処理時間の総和であるラスタライザ4(図9参
照)の処理時間と比較して、ラスタライザ群56の処理
時間の方が短くなる。
【0052】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3における画像形成装置の構成ブロック図であり、
ラスタライザ群87には、DLキュー振分手段88と、
DLキュー保持手段18〜91がラスタライザ77〜7
9の前段に存在する。その他の動作は、実施の形態2と
同様なので、省略する。
【0053】インタプリタ73でDLa〜DLfに解釈
されたとする。DL処理時間推定手段92で各DLの処
理時間を推定する作用があり、DLキュー振分手段88
には、DLa〜DLfに、ラスタライザ群87の処理時
間が最小になるようにDLキュー保持手段識別情報を付
けて出力する作用がある。
【0054】DL処理時間推定手段92は、例えば、テ
キスト、写真画像、直線・円・楕円・曲線等のラスタラ
イズ時間を推定する。その方法を以下に説明する。
【0055】例えばテキスト、写真画像、直線・円・楕
円・曲線DLの処理にかかる時間は、DLの状態から、
プリンタに出力できるデータ、つまりラスタデータに変
換するまでの時間を指す。また、使用する色の数、つま
り色版数をユーザから指定するので、DL内部にも、そ
の情報が含まれている。
【0056】そこで、テキストDL処理にかかる時間を
Tp1、写真画像DL処理にかかる時間をTp2、その
他のオブジェクトDL処理にかかる時間をTp3、そし
て色版数に依存する時間をTp4とする。Tp4は、例
えばラスタデータがCMYKの時には、Tp4=4、K
1色の時にはTp4=1となる。
【0057】以上の内容を踏まえて、n個目のDLを受
信してから、ラスタライズが終了するまでの時間:Tn
は、それぞれ以下の式で表される。
【0058】
【数1】
【0059】
【数2】
【0060】
【数3】
【0061】次に、テキストDL処理時間について説明
する。テキストDLの中にある文字数を調査し、各印刷
ジョブの中にある文字数Nをそれぞれカウントする。
【0062】そして、テキストDLを受信してから、ラ
スタライズ処理までにかかる時間(T1)を1文字あた
りの平均時間として予めDL処理時間推定手段92が保
持しておく。1文字毎に描く文字の線面積をそれぞれ出
して保持する方法も考えられるが、その処理には莫大な
時間がかかるため、1文字あたりの平均時間で代用した
方が実現性は高い。
【0063】すると、DL処理時間推定手段92は、各
印刷ジョブにおけるテキスト描画にかかる時間(Tp
1)を、次の式で簡易に計算できる。
【0064】
【数4】
【0065】次に、写真画像DL処理時間について説明
する。写真画像DL中の写真の面積から、ラスタライズ
処理時間の推定をする。
【0066】n枚目の写真画像描画コマンド中の面積
(Sn)と、出力解像度(B)、写真画像に対するラス
タライズ処理に1画素あたりかかる時間(T1)をそれ
ぞれ写真情報保持手段(Sn)、印刷機情報保持手段
(B、T1)が保持しておく。すると、写真画像の印刷
推定時間(Tp2)は、以下の式で表される。
【0067】
【数5】
【0068】次に、オブジェクトDL処理時間について
説明する。例えば、直線、円、楕円、曲線等のDL中か
ら、それぞれのDLの面積(Sn)を概算する。例え
ば、直線ならば、直線の両端に外接する長方形の面積で
あり、円や楕円ならば円に外接する正方形の面積、曲線
ならば曲線の両端に外接する長方形の面積のことであ
る。
【0069】そこで、長さのある曲線から、画素データ
に変換する処理、すなわち狭い意味でのラスタライズに
かかる時間(Tp3)は、単位面積当たりのラスタライ
ズにかかる時間をKとすると、以下の式で表される。
【0070】
【数6】
【0071】DL処理時間推定手段92の処理により、
各DLのラスタライズ処理時間を推定して、ラスタライ
ザ群内にDLを割り振ることができる。すると、DLキ
ュー振分手段88は、DLの処理時間の平均値を計算
し、平均値に近くなるように組み合わせをする。
【0072】なお、DL処理時間推定手段92、DLキ
ュー振分手段88、DLキュー保持手段89〜91につ
いては、それぞれソフトウェア、ハードウェア双方で処
理が可能である。
【0073】上記各手段を全てソフトウェアで実現した
場合、動作例は以下のようになる。
【0074】インタプリタ73から、DL処理時間推定
手段92へDLが流れ、DLキュー振分手段88内のメ
モリに書き込まれる。
【0075】すると、ヘッダからDL処理時間を読み取
ったDLキュー振分手段88は、DLキュー保持手段8
9〜91の保持しているDLの処理時間を読み取り、D
Lキュー保持手段89〜91のいずれか最適な部分に割
り振る。つまり、DLキュー保持手段89〜91内に、
DLキュー振分手段88内のメモリのDL先頭番地をD
Lキューとして書き込む。
【0076】すると、ラスタライザ77〜79のいずれ
かからDL送信要求信号が出た際に、対応するDLキュ
ー保持手段89〜91からDLを送信する。送信方法
は、メモリ転送命令と送信先頭アドレスとDLのサイズ
をレジスタに書き込み、メモリ転送させる。
【0077】また、上記各手段を全てハードウェアで実
現した場合、動作例は以下のようになる。
【0078】インタプリタ73からDL処理時間推定手
段92へDLが送信され、DLキュー振分手段88へ送
信される。すると、DLキュー振分手段88は、DLキ
ュー保持手段89〜91が保持しているDLの処理時間
を読み取り、DL処理時間の平均値を計算、平均値に近
くなるように組み合わせをし、DLキュー保持手段89
〜91のいずれかに割り振る。
【0079】図6は、本発明の実施の形態3におけるプ
リンタコントローラの処理時間を示す図である。
【0080】例えば、DLa〜DLfの処理時間が、そ
れぞれ3、7、5、4、6、3であると仮定する。この
時、処理時間の総和が28になるので、ラスタライザ7
7〜79の処理時間は、それぞれ10、9、9とするよ
うに組み合わせる。
【0081】そして、DLキュー振分手段88は、DL
a、bはDLキュー保持手段89に、DLc、dはDL
キュー保持手段90に、DLe、fはDLキュー保持手
段91に入力されるようにDLキュー保持手段識別情報
をつける。
【0082】すると、DLキュー保持手段89に入力さ
れた順、つまりDLa、DLbの順にラスタライザ77
はラスタライズ処理する。DLキュー保持手段90、9
1、ラスタライザ77、79についても同様である。
【0083】以上のように、実施の形態2の場合と比較
して、更にラスタライザ群の処理時間を短縮することが
可能となる。
【0084】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4における画像形成装置の構成ブロック図である。
【0085】図7では、分割DL生成手段23をラスタ
ライザ群87の前段に設置している。分割DL生成手段
23には、推定されたDL処理時間に基づき、分割すべ
きDLを判定し、分割DLを生成する機能がある。
【0086】まず、全てのDLの処理時間で平均値を取
り、平均値以上のDLに対し、平均値以下になるように
分割処理をする。
【0087】図8は、本発明の実施の形態4におけるプ
リンタコントローラの処理時間を示す図である。
【0088】例えば、DLa〜DLfまでがインタプリ
タ73から出力され、DLaの処理時間が20、DLb
の処理時間が5、DLcの処理時間が3、DLdの処理
時間が4、DLeの処理時間が2、DLfの処理時間が
1となっていると仮定する。
【0089】すると、DLa〜DLfまでの処理時間の
総和が35で、平均値が5.83なので、分割したDL
aの処理時間が5になるように分割する。分割されたD
Laは、DLaa、DLab、DLac、DLadにな
り、それらの処理時間がそれぞれ5となる。
【0090】ラスタライザ77には、DLaa、DLa
b、DLf、ラスタライザ78には、DLac、DLa
d、DLe、ラスタライザ79には、DLb、DLc、
DLdがそれぞれ割り振られる。
【0091】すると、ラスタライズ処理時間が、ラスタ
ライザ77は12、ラスタライザ78は12、ラスタラ
イザ79は12となり、ラスタライズ終了時間が同時刻
に近くなる。
【0092】なお、実施の形態1〜4では、ラスタライ
ザ3個の場合について説明したが、ラスタライザの個数
は制限されるものではない。
【0093】また、実施の形態1〜4では、ラスタライ
ザは全ての種類のDLを処理できる場合を説明していた
が、ラスタライザが特別の種類のDLを専門に処理でき
るようにしても構わない。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プリンタ
言語を中間言語に翻訳するインタプリタ手段と、インタ
プリタ手段より出力される中間言語をビットマップに展
開する複数のラスタライズ手段と、ラスタライズ手段か
ら出力されるオブジェクト描画情報を指定の位置に配置
する画像記憶手段と、複数のラスタライズ手段から前記
画像記憶手段への書き込みを制御する書込制御手段と、
を有する構成としたことにより、インタプリタされた中
間言語を、並列にラスタライズ処理することができ、高
速に画像描画命令を実行できる画像形成装置を供給でき
るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像形成装置の
構成ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるプリンタコント
ローラの処理時間を示す図
【図3】本発明の実施の形態2における画像形成装置の
構成ブロック図
【図4】本発明の実施の形態2におけるプリンタコント
ローラの処理時間を示す図
【図5】本発明の実施の形態3における画像形成装置の
構成ブロック図
【図6】本発明の実施の形態3におけるプリンタコント
ローラの処理時間を示す図
【図7】本発明の実施の形態4における画像形成装置の
構成ブロック図
【図8】本発明の実施の形態4におけるプリンタコント
ローラの処理時間を示す図
【図9】従来の画像形成装置の構成ブロック図
【図10】従来のプリンタコントローラの処理時間を示
す図
【符号の説明】
23 分割DL生成手段 33、53、73 インタプリタ 35、55、75 画像メモリ 36、56、87 ラスタライザ群 43、63、83 メモリ書き込み制御手段 64 DL振分手段 65、85 描画キュー保持手段 88 DLキュー振分手段 92 DL処理時間推定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AB04 AB05 BA02 BA03 BA06 BC02 BC05 5B021 AA01 AA02 BB02 CC06 DD12 EE01 5B047 EA07 EB02 9A001 BB04 BZ03 DD05 HH34 HZ27 JJ35 KK42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリンタ言語を中間言語に翻訳するインタ
    プリタ手段と、 前記インタプリタ手段より出力される中間言語をビット
    マップに展開する複数のラスタライズ手段と、 前記ラスタライズ手段から出力されるオブジェクト描画
    情報を指定の位置に配置する画像記憶手段と、 前記複数のラスタライズ手段から前記画像記憶手段への
    書き込みを制御する書込制御手段と、を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記複数のラスタライズ手段のうち、ラス
    タライズ処理が終了したと通知されたものに対して、前
    記インタプリタ手段より出力された中間言語を振り分け
    る振分手段と、前記複数のラスタライズ手段で処理され
    たオブジェクト描画情報を一時保持する描画キュー保持
    手段と、を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】前記インタプリタ手段から出力された中間
    言語の処理時間を推定する推定手段と、前記推定手段に
    より推定された時間に基づいて、前記インタプリタ手段
    より出力された中間言語をラスタライズ手段に振り分け
    る振分手段と、前記振分手段により振り分けられた中間
    言語を一時的に保管する複数の保持手段と、前記複数の
    ラスタライズ手段で処理されたオブジェクト描画情報を
    一時保持する描画キュー保持手段と、を有することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記インタプリタ手段から出力された1つ
    の中間言語を複数に分割する分割手段を有することを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
JP2000032920A 2000-02-10 2000-02-10 画像形成装置 Pending JP2001222393A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010280101A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、制御方法及び制御プログラム

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