JP2001221724A - 土壌ガスのサンプリング方法及びサンプリング装置 - Google Patents

土壌ガスのサンプリング方法及びサンプリング装置

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JP2001221724A JP2000032042A JP2000032042A JP2001221724A JP 2001221724 A JP2001221724 A JP 2001221724A JP 2000032042 A JP2000032042 A JP 2000032042A JP 2000032042 A JP2000032042 A JP 2000032042A JP 2001221724 A JP2001221724 A JP 2001221724A
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soil gas
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸引ポンプ、アスピレータ等の強制吸引手段
を使用することなく、正確に一定量の土壌ガスを採取で
き、かつポンプ動力源の排気などで汚染される恐れがな
い土壌ガスのサンプリング方法及び装置を得る。 【解決手段】 土壌11中に穿孔され密閉されたガス捕
集空間14に土壌ガス12を自然拡散により捕集し、導
管4を通じて着脱可能に接続した注射筒型吸引器具3に
より土壌ガス12をサンプリングする。土壌11中に穿
孔されたガス捕集空間14を密閉する栓2と、栓2を貫
通しサンプル採取容器3に連通する導管4を有する土壌
ガス12のサンプリング装置1であって、導管4には強
制吸引手段を介せずに注射筒型吸引器具3を着脱可能に
接続したサンプリング装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌汚染の調査、
ならびに土壌浄化工事の効果把握に用いる土壌ガスのサ
ンプリング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から土壌汚染の原因となった事業種
では、化学工業、電気メッキ業、電気機械器具製造業が
多く、汚染物質は鉛、6価クロム、水銀等の重金属が多
いことに加え、近年ではトリクロロエチレン(以下「T
CE」)、テトラクロロエチレン(以下「PCE」)等
の有機塩素系溶剤の増加が著しい。その上、有機塩素系
溶剤は、比重が高く、粘度と表面張力が低く(浸透性高
い)、土壌とくに砂礫層に吸着されにくく、溶解度が低
く、微生物に分解されにくいため、地下に容易に浸透
し、地中に長年月とどまり、地下水を汚染し続ける。
【0003】有機塩素系溶剤等の揮発性有機化合物(V
OC)は地中において、気体、液体、吸着態、溶存状態
の四態で存在している。これらの四態の間には平衡関係
が存在しているものと考えられる。地表面付近の土壌粒
子間の空気(土壌ガス)を調べることにより、地下の汚
染の状態を推定するのが土壌ガス調査の目的である。汚
染箇所の絞り込み、ボーリング地点を決定するための前
調査として土壌ガス調査が実施される。
【0004】上記のように、土壌中に存在する揮発性有
害物質は、土壌ガスとして表層部に分布している。従っ
て多地点において土壌ガスを採取し、有害物質濃度を調
べることで地中の汚染分布が推測できる。ここでは、土
壌ガス採取に際して一定の大きさの孔中に存在する一定
のガス量を正確に採取することが重要となる。
【0005】土壌ガスの採取には、ポンプを使用して積
極的にガスを吸引採取するActive法(ボーリング
バー法:検知管法、可搬ガスクロマトグラフ法、モビラ
ボ法)と吸着材を埋設して自然状態でガスを捕捉するP
assive法(フィンガープリント法)がある。Ac
tive法は現場での分析が可能であるが、土壌ガスの
平衡を乱すため一般に精度・再現性が低下する。Pas
sive法はそれと反対の特徴をもつ。土壌ガスの濃度
は降雨、土壌水分、地温、気圧など多くの要因に影響さ
れるので、長時間の累積濃度を測定するPassive
法は高い感度と精度が要求される場合の測定に適してい
る。
【0006】しかしながら、フィンガープリント法は、
活性炭添着磁性鉄ワイヤを試験管に入れたものを数日〜
2週間程度、地中30cm程度に埋設し、取り出したワ
イヤをキューリー点で熱脱着し、直接質量分析にかけ分
析・解析する方法であるため、結果を得るまでに2〜3
週間必要で、現場で分析・解析するには不向きであると
いう欠点があった。
【0007】しかも、従来の土壌浄化は吸引、浄化の遂
行が、優先され、汚染実態の把握では精度が求められな
かった。特に、近年浄化動態の把握が重要となるにつ
れ、サンプリングポイント数の増加、位置の変更が要求
されるようになったため、現場で分析・解析が困難なP
assive法は敬遠されるようになった。そして、汚
染実態(領域、程度など)調査の重要性が認識された後
も、作業能率の点から通常ポンプを設置し吸引してサン
プルを得ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土壌中
に設けたサンプリング孔に管を入れ、土壌ガスをポンプ
で袋に吸引する手法では、採取した土壌ガスが自然拡
散による平衡となったガスサンプルであるかどうか疑わ
しい。吸引量の調整が困難。ポンプ動力源として可
搬型のガソリンエンジンが使用された場合、その排気の
影響を受けやすい。移設が面倒であるので多点計測に
不向き。別途サンプル容器が必要。袋がプラスチッ
ク製のもので、ガスの吸着が少ないとされるポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)製のものを使用した場合
でも、PTFEの表面が疎水性であるため有機物を吸着
し易く、それをクリーンな状態のものを準備しなけれ
ば、微量有機成分の正確な定量が困難であるという問題
点があった。
【0009】本発明は、吸引ポンプ、アスピレータ等の
強制吸引手段を使用することなく、その結果、自然拡散
によるものであって、正確に一定量の土壌ガスを採取で
き、かつポンプ動力源の排気などで汚染される恐れがな
い土壌ガスのサンプリング方法及びそのための装置を得
ることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題に
より、採取した土壌ガスに混入する恐れのある排ガスを
発生するポンプの動力源として、ガソリンエンジンを使
用する発電機を用いることなく、それでいて吸引量を一
定に保つことができ、別途サンプル容器が不要で、機器
内壁に微量有機物を吸着して測定誤差を起こす恐れもな
く、移設が容易で多点計測に好適で、感度も中程度で使
用も容易な、可搬ガスクロマトグラフィ用に適する土壌
ガスのサンプルリング方法と装置について研究した。そ
して、注射器自体をガス採取容器とし、あるいは採取ガ
ス保存容器として使用すると、土壌中の揮発性有害ガス
を高い精度で簡単に採取(サンプリング)できることに
着目して、本発明に到達した。
【0011】すなわち、本発明は、下記の手段により前
記の課題を解決した。 (1)土壌中の有害揮発性有機化合物をサンプリングす
る方法において、土壌中に穿孔されたガス捕集空間に土
壌ガスを自然拡散により捕集し、ガス捕集空間から該土
壌ガスを導管を通じて着脱可能に接続した注射筒型吸引
手段によりサンプリングすることを特徴とする土壌ガス
サンプリング方法。 (2)土壌中の有害揮発性有機化合物をサンプリングす
る装置において、該装置は、土壌中に穿孔されたガス捕
集空間を密閉する栓と、該栓を貫通しサンプル採取容器
に連通する導管とを有する土壌ガスサンプリング装置で
あって、前記導管には強制吸引装置を介せずに注射筒型
吸引器具を着脱可能に接続したことを特徴とする土壌ガ
スサンプリング装置。
【0012】(3)前記注射筒型吸引器具の筒内空間
が、サンプル採取容器であることを特徴とする前記
(2)記載の土壌ガスサンプリング装置。 (4)前記注射筒型吸引器具の吸引側先端底部に、開閉
手段を備えた吸入ポートと、開閉手段を備えた排気用ポ
ートとを有することを特徴とする前記(2)又は(3)
記載の土壌ガスサンプリング装置。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、土壌中に穿孔し
たサンプリング孔を密閉する手段としてゴム栓を使用す
ることが好ましい。ゴム栓の材料としては、各種の天然
ゴムや合成ゴムが挙げられるが、トリクレン(TC)と
も称せられるTCEに対する抵抗性が優れているフッ素
ゴム(FPM)、多硫化ゴム(T)やシリコーンゴム
(Si)が特に好ましい。 FPM:(−CF2 −CH2 −CF(CF3 )−CF2 −)n T :(−CH2 −CH2 −S−S−S−S−)n Si:〔−Si(CH3 )(CH3 )−O−〕n
【0014】本発明において、ゴム栓を貫通してサンプ
ル採取容器に連通する導管は、TCEやPCEに対する
耐薬品性が要求されるため、長期間使用可能な樹脂はフ
ラン樹脂とフッ素樹脂に限られる。しかし、フラン樹脂
は熱硬化性樹脂であるので柔軟性がないため、実用的に
はフッ素樹脂に限定される。フッ素樹脂としては四フッ
化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、四フッ化
エチレン・六フッ化プロピレン樹脂(ポリフッ化エチレ
ンプロピレン)、フッ化ビニリデン樹脂などが挙げられ
るが、耐薬品性が優れ、工業的に多量生産されている点
から四フッ化エチレン樹脂(ポリテトラフルオロエチレ
ン)(PTFE)が特に好ましい。
【0015】本発明において、サンプル採取容器である
注射筒型吸引器具の材質としては、前記したようにプラ
スチック、例えばPEの場合には、TCEやPCEのよ
うな有機化合物を吸着しやすいばかりでなく、通気性が
あるために微量有機成分の正確な定量に支障を生じる恐
れがあるため、ガラス製やPTFE製であることが好ま
しく、特にPTFE製であるものが前記有機化合物の吸
着が少なくて好ましい。このため、ガラス製で内壁にP
TFEをコーティングしたものを用いることもできる。
【0016】本発明におけるサンプル採取容器と連通導
管を着脱可能にする手段としては、サンプル採取容器の
開閉手段、例えばピンチコックを備えた吸入ポートと連
通導管を連結する柔軟性のあるチューブが好ましく、特
に有機塩素系溶剤に対する耐薬品性と弾力に優れている
シリコーンゴム製チューブが最適なものとして挙げられ
る。また、サンプル採取容器である注射筒型吸引器具に
は、器具内のガスを排出するために排気手段を設けるこ
とができ、その排気手段としては排気用ポートに排気用
ベーンを設けた構造とすることができる。その場合の例
を図3に示す。
【0017】本発明においては、サンプリング孔の径が
小さいため、ステンレス管中に柔軟で曲がりやすい連通
管を曲がらないように挿入してサンプリング孔に挿入す
る。そして、ガス捕集空間であるサンプリング孔を密閉
するゴム栓上で、ステンレス管と連通管をテープを巻き
付けて気密性を保持するように密封する。その材料とし
ては例えば各種粘着テープが挙げられるが、なかでもプ
ラスチックテープに、合成ゴムを主接着剤とし、これに
粘着付与剤、可塑剤及び充填材を適当に選択配合した接
着剤を使用した感圧性粘着テープが好ましい。
【0018】更に、上記ステンレス管の下端部には、当
業界に周知のゴムキャップを被せることが好ましい。こ
のゴムキャップは、サンプル採取容器の吸入ポートに備
え付けられているピンチコックの砂粒等による汚損、閉
塞防止のためにフィルタを兼ねた微孔が多数開口してあ
るものとすることができる。底面が多硫化ゴムの連続気
泡型ゴム発泡体になっていることが、砂泥粒の濾過の面
だけでなく、サンプリング孔の上部に存在する空気吸入
を防止して正確な土壌ガスの定量に有効である点から特
に好ましい。その上、小径のサンプリング孔にステンレ
ス管を手探りで挿入する際にも、孔壁や孔底への当たり
を柔らかくして、土砂埃の発生を抑制する効果も期待で
き、長期間の測定に使用する場合に有利に作用する。前
記したところから、本発明の土壌ガスサンプリング装置
は、前記ガス捕集空間を密閉する栓がゴム栓であり、前
記サンプル採取容器がガラス製であり、前記連通導管が
ポリテトラフルオロエチレンチューブであり、かつゴム
栓上部からガス捕集空間内部にわたる部分がステンレス
管の上端部で封止されてあるとともに、前記連通導管と
サンプル採取容器とがシリコンチューブにより連結され
ている構成からなるものが好ましい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに
限定されるものではない。なお、実施例を説明するため
の全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】実施例1 図1は、本発明に係る土壌ガスサンプリング装置の一実
施例を示す概略説明図である。図1において、本発明の
土壌ガスサンプリング方法に用いる土壌ガスサンプリン
グ装置1は、土壌11の表層部に存在している土壌ガス
12を採取するために土壌11中に穿設したサンプリン
グ孔13を蔽ってガス捕集空間14を形成するための多
硫化ゴム製のゴム栓2と、このゴム栓2を貫通してサン
プル採取容器であるシリンジの容量が100ミリリット
ル程度のガラス製の注射筒型吸引器具3に連通する導管
であるPTFEチューブ4を主要な構成要素としてい
る。このような構成において、前記PTFEチューブ4
が孔径の小さいサンプリング孔13中で曲がらないよう
にするために、PTFEチューブ4はステンレス管5中
に内挿されて前記ゴム栓2を貫通するように挿嵌されて
いる。
【0021】ステンレス管5の上端部において、PTF
Eチューブ4との間に気密性を確保するために感圧性プ
ラスチックテープ6が巻き付けられている。一方、ステ
ンレス管5の下端部には、底面が多硫化ゴムの連続気泡
型ゴム発泡体になっているゴムキャップ7が被せてあ
る。また、PTFEチューブ4と注射筒型吸引器具3と
の接続は、この注射型吸引器具3の吸引側先端部に設け
られたピンチコック8を備えた吸入ポート9との間をシ
リコンチューブ10によって着脱可能に接続するように
構成されている。
【0022】このように構成された土壌ガスサンプリン
グ装置1を使用して土壌ガス2を採取するには、サンプ
リング孔13を穿設してから十分な時間を掛けてガス捕
集空間14内の土壌ガス12の濃度が平衡状態に達した
時点で注射筒型吸引器具3(以下「注射器3」ともい
う)を常法に従って一定目盛まで引き、土壌ガス12を
注射器3内に吸引する。このとき注射器3に付記した目
盛より、正確に土壌ガス12の量を採取することが可能
である。採取後、ピンチコック8で注射器吸入口9を閉
じ、注射器3を図2に示すようにガス保存容器として使
う。注射器3を用いて吸引するときには、吸引がゆっく
り行われるため、ガス捕集空間14内の土壌ガス12が
ゆっくりと注射器3内に入り、減圧となる分はサンプリ
ング孔13の周囲から土壌ガス12が出てきて補充され
るため、ゴム栓周囲の表層部を通って大気がガス捕集空
間14内に入ってくるという問題は起きない。
【0023】実施例2 上記実施例1においては、土壌ガス濃度を平衡状態に到
達後1回だけ測定する場合について説明したが、この実
施例においては、平衡状態に到達するまでの間の、土壌
ガス12の濃度の経時的変化を測定する場合について説
明する。この場合は、図1に示すピンチコック8を備え
た吸入ポート9のみを吸引側先端底部に設けた注射筒型
吸引器具3の代わりに、排気用ベーン15を備えた排気
ポート16をも吸引側先端底部に設ければよい。
【0024】このように構成することにより、サンプリ
ング孔13に土壌ガスサンプリング装置1のゴムキャッ
プ7付きステンレス管5をゴム栓2を貫通して挿嵌する
ことによりガス捕集空間14を形成した直後から適宜時
間を置いて、ガス捕集空間14形成直後から平衡に達す
るまでの間の土壌ガス12の濃度の経時的変化を追跡す
ることができる。これは排気用ベーン15はガス排出時
には開いてガスを排出するが、ガス吸引時には閉じてシ
リンジ内に空気その他の外界ガスが混入しないようにな
っているからである。そのため、適宜時間間隔を設け
て、ガラス注射器3のガス吸引、排出を繰り返し、排出
時には排気ポート16の先端にガスクロマトグラフィ
(GC)用の専用シリンジを、例えばシリコーンチュー
ブ等で連結して各測定時点のガスを採取できることにな
り、土壌ガス12の濃度の経時的変化を追跡することが
可能になる。
【0025】実施例3 この実施例は、注射筒型吸引器具3をPTFEチューブ
4からいったん取り外す必要がなくGC用の土壌ガス1
2の採取ができ、何かの必要で、例えば、浄化処理後ま
でガス捕集空間14を維持し、浄化処理結果を知りたい
場合に好都合なサンプリング方法について説明する。こ
の場合は、図3に示す排気ポート16の代わりに、図4
に示すようにGC用分取ポート17を注射筒型吸引手段
の吸引側先端底部に設ければよい。このGC用分取ポー
トの先端部には、例えば、多硫化ゴム製のゴム栓18が
嵌挿されて気密性を維持されており、GCを行う際に
は、GC用シリンジ19で注射筒型吸引手段内の土壌ガ
ス12を採取することができる。
【0026】なお、実施例2の装置もこの目的に使用で
きることは言うまでもない。ただし、実施例3の装置の
方が、回数の多い計測には不向きであるが、GC用の専
用シリンジを連結するときの大気の混入をより完全に防
止できるために、採取ガス濃度の測定精度の向上には適
している。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、正確に一定量の土壌ガ
スを、発電機のポンプ動力源由来の排ガスなどに汚染さ
れることや、大気が混入する恐れがなく、高い精度で簡
便に採取することができる。しかも、サンプリング容器
自体を採取ガス保存容器として使用することもできる。
その上、採取容器を多少手を加えて変更するだけで、土
壌ガス濃度の経時変化や、浄化処理効果の評価にも使用
できる。更に、フィンガープリント法との組み合わせに
より調査がより効果的に実施でき、本格的なボーリング
の本数を最低限に抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土壌ガスのサンプリング装置を示す概
略構成説明図である。
【図2】本発明に係る採取ガス保存容器としての注射筒
型吸引器具の概略説明図である。
【図3】本発明に係るガス採取容器に排気用ベーンを設
けた例を示す概略説明図である。
【図4】本発明に係るガス採取容器にGC用分取ポート
を設けた例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 土壌ガスサンプリング装置 2 ゴム栓 3 注射筒型吸引器具(サンプル採取容器) 4 PTFEチューブ(導管) 5 ステンレス管 6 テープ(感圧性粘着テープ) 7 ゴムキャップ 8 ピンチコック 9 吸入ポート 10 シリコーンチューブ 11 土壌 12 土壌ガス 13 サンプリング孔 14 ガス捕集空間 15 排気用ベーン 16 排気ポート 17 GC用分取ポート 18 ゴム栓 19 GC用シリンジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中の有害揮発性有機化合物をサンプ
    リングする方法において、土壌中に穿孔されたガス捕集
    空間に土壌ガスを自然拡散により捕集し、ガス捕集空間
    から該土壌ガスを導管を通じて着脱可能に接続した注射
    筒型吸引手段によりサンプリングすることを特徴とする
    土壌ガスサンプリング方法。
  2. 【請求項2】 土壌中の有害揮発性有機化合物をサンプ
    リングする装置において、該装置は、土壌中に穿孔され
    たガス捕集空間を密閉する栓と、該栓を貫通しサンプル
    採取容器に連通する導管とを有する土壌ガスサンプリン
    グ装置であって、前記導管には強制吸引装置を介せずに
    注射筒型吸引器具を着脱可能に接続したことを特徴とす
    る土壌ガスサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記注射筒型吸引器具の筒内空間が、サ
    ンプル採取容器であることを特徴とする請求項2記載の
    土壌ガスサンプリング装置。
  4. 【請求項4】 前記注射筒型吸引器具の吸引側先端底部
    に、開閉手段を備えた吸入ポートと、開閉手段を備えた
    排気用ポートとを有することを特徴とする請求項2又は
    3記載の土壌ガスサンプリング装置。
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