JP2001221692A - 真空槽内部の温度測定装置 - Google Patents

真空槽内部の温度測定装置

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JP2001221692A
JP2001221692A JP2000071293A JP2000071293A JP2001221692A JP 2001221692 A JP2001221692 A JP 2001221692A JP 2000071293 A JP2000071293 A JP 2000071293A JP 2000071293 A JP2000071293 A JP 2000071293A JP 2001221692 A JP2001221692 A JP 2001221692A
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JP
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thermocouple
vacuum chamber
temperature
vacuum tank
line
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JP2000071293A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Takeuchi
伸介 武内
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱電対を用いて真空槽内部の温度を測定する
に際して、異種金属との接続によって温度測定誤差を生
ずることがなく、複数の熱電対の外部引出しを容易に行
わせるようにする。 【構成】 真空槽に設けられているフランジ孔に、内部
に熱電対のラインが絶縁性の充填剤によって封入された
熱電対導出管を密閉型の固定部材を介して取り付けて、
その熱電対導出管を通して熱電対のラインを真空槽の外
部に引き出すようにした真空槽内部の温度測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空槽内部の温度を測
定する真空槽内部の温度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、太陽電池の製造に際してガラス
基板の表面に電極を真空蒸着により薄膜形成させる真空
成膜装置や、真空中で熱処理を行う真空加熱炉などに用
いられる真空槽の内部に置かれた被処理物の温度を正確
に測定することは、工程を管理するうえで重要である。
【0003】その際、特にその被処理物の表面積が大き
い場合には、各部位の温度に差を生じて、形成される薄
膜や加熱処理された試料の特性に分布むらを生じてしま
う。その解決策を決定し、処理結果を検証するために
は、被処理物の各部位の温度を測定して、その温度分布
状態を把握する必要がある。
【0004】従来、真空槽の内部温度の測定には、放射
温度計を用いて真空槽に設置したのぞき窓(ビューポー
ト)から赤外光を測定することによって非接触で間接的
に内部温度を測定するようにしている。
【0005】しかし、それではのぞき窓の汚れなどによ
る測定誤差や放射温度計の温度分解能が悪いという測定
精度の問題があり、また測定エリアが広くなって局所的
な温度測定を行うことができない等の問題がある。
【0006】また、従来、図7に示すように、真空槽1
の内部に置かれた被処理物2の温度を熱電対3によって
測定するようにしている。
【0007】その際、真空槽1のフランジ孔4に外部引
出し用の端子11が設けられたコネクタ12を取り付け
て、真空槽1の内部に置かれた被処理物2の温度を検出
する熱電対3の信号をコネクタ12を介して外部に取り
出すようにしている。
【0008】しかし、それでは熱電対3と外部引出し用
の端子11との異種金属の接続が問題となり、その異種
金属間での温度差が測定温度の誤差要因となっている。
【0009】また、コネクタ12における外部引出用の
端子11の設置数に制限があって、被処理物2の各部位
の温度を測定する複数の熱電対3を1つのコネクタ12
から外部に引き出すことが困難になっている。複数の熱
電対3を真空槽1の外部に引き出すために、フランジ孔
4を複数設けて、それぞれにコネクタ12を取り付ける
ようにするのでは、フランジ孔4の設置数の点で問題が
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、真空槽の内部に置かれた被処理物の温度を熱電対
によって測定するに際して、真空槽のフランジ孔に外部
引出し用の端子が設けられたコネクタを取り付けて、熱
電対6の信号をそのコネクタを介して外部に取り出すよ
うにするのでは、熱電対と外部引出し用の端子との異種
金属の接続によって測定温度に誤差を生じてしまうこと
である。
【0011】また、コネクタにおける外部引出用の端子
の設置数に制限があって、被処理物の各部位の温度を測
定する複数の熱電対を1つのコネクタから外部に引き出
すこどが困難になっていることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による真空槽内部
の温度測定装置は、熱電対を用いて真空槽内部の温度を
測定するに際して、異種金属との接続によって温度測定
誤差を生ずることがないようにするとともに、複数の熱
電対の外部引出しを容易に行わせるべく、真空槽に設け
られているフランジ孔に、内部に熱電対のラインが絶縁
性の充填剤によって封入された熱電対導出管を密閉型の
固定部材を介して取り付けて、その熱電対導出管を通し
て熱電対のラインを真空槽の外部に引き出すようにして
いる。
【0013】
【実施例】本発明による真空槽内部の温度測定装置は、
図1に示すように、真空槽1の内部に置かれた被処理物
2の温度を熱電対3によって測定するに際して、真空槽
1に設けられているフランジ孔4に、内部に熱電対3の
ラインが絶縁性の充填材料によって封入された熱電対導
出管5を密閉型の固定部材6を介して取り付けて、その
熱電対導出管5を通して熱電対3のラインを真空槽1の
外部に直接引き出すようにしている。
【0014】その固定部材6としては、図2に示すよう
に、フランジ孔4の先端に溶接やボルト止めなどによっ
て固定して取り付けられ、内部にOリング(または金属
ガスケット)7が設けられた管体61と、その管体61
の先端にネジ込みによって取り付けられる蓋体62とか
らなっている。
【0015】このように構成されたものでは、固定部材
6を通してフランジ孔4内に熱電対導出管5を差し込む
と、それが真空槽1の内部に引き込まれて、その熱電対
導出管5の後端に形成されたストッパ部51が蓋体62
に当接して位置決めされる。そして、蓋体62をネジ込
むことにより、Oリング7が径方向に押圧されて熱電対
導出管5に密着して真空シールがとられるようになって
いる。
【0016】この固定部材6による真空シールによっ
て、E−5Pa程度の高真空度を保持しながら、熱電対
導出管5を通して外部に直接引き出されている熱電対3
によって真空槽1の内部に置かれている被処理物2の温
度測定を行わせることができるようになる。
【0017】その際、熱電対3のラインがコネクタ接続
などによることなく熱電対導出管5を通して外部に直接
引き出されているので、熱電対3のラインが異種金属に
接続して測定誤差を生ずるようなことなく、真空槽1の
内部に置かれている被処理物2の温度測定を精度良く行
わせることができるようになる。
【0018】また、図3に示す構造では、熱電対導出管
5の後端にストッパ8をネジ締めによって着脱自在に取
り付けることができるようにしており、真空槽1の外
側、内側の両方からその熱電対導出管5をセットできる
ようにしている。
【0019】その場合、予め被処理物2の所定箇所に熱
電対3を取り付けて、その熱電対3のラインに熱電対導
出管5を装着したものを製造しておき、真空槽1の内部
に被処理物2を設置するに際して、熱電対導出管5を真
空槽1の内側から固定部材6に通してストッパ8をネジ
締めすることによって、組み付けを容易に行わせること
ができるようになる。
【0020】熱電対導出管5の内部には、熱電対3のラ
インの固定および真空シールをとるために、熱硬化性の
樹脂や接着剤、低融点ガラス、セラミックス等が充填さ
れている。
【0021】その際、図4に示すように、溶融された充
填材料9が漏れ難くするように、熱電対導出管5の先端
の開口部分を小さくしている。
【0022】そして、熱電対3のラインと熱電対導出管
5とが接触したり、熱電対3のライン同志が触れると測
定誤差を生じたり測定不能になったりするために、特に
熱電対導出管5の先端の開口部分を小さくした場合には
接触の可能性が高くなるので、図5に示すように、Mg
Oによるシース管10に熱電対3のラインを封入したシ
ースタイプの熱電対3を用いるようにする。
【0023】真空槽1のフランジ孔4としては、例え
ば、既設の真空ゲージ挿入用のフランジ孔を利用する。
【0024】その場合、フランジ孔4の内径は15mm
φまたは18mmφであるので、熱電対導出管5の内径
を10mmφ以上の寸法にすることができる。
【0025】したがって、真空槽1の内部に置かれた被
処理物2の複数の各部位の温度をそれぞれ熱電対3によ
って測定する場合に、その熱電対導出管5に熱電対3の
ラインを複数導出させることが可能になる。
【0026】その場合、シースタイプの熱電対3を用い
れば、相互に接触することなく複数の熱電対3のライン
を熱電対導出管5を通して容易に外部に引き出すことが
できるようになる。
【0027】また、その場合、図6に示すように、熱電
対導出管5に、各熱電対3のラインをそれぞれ引き出す
ことのできる複数の通し穴51を設けるようにすれば、
その熱電対導出管5から複数の熱電対3のラインを整然
と引き出すことができるようになる。
【0028】
【発明の効果】以上、本発明による真空槽内部の温度測
定装置は、真空槽に設けられているフランジ孔に、内部
に熱電対のラインが絶縁性の充填剤によって封入された
熱電対導出管を密閉型の固定部材を介して取り付けて、
その熱電対導出管を通して熱電対のラインを真空槽の外
部に引き出すようにしたもので、熱電対を用いて真空槽
内部の温度を測定するに際して、異種金属との接続によ
って温度測定誤差を生ずることがなく、複数の熱電対の
外部引出しを容易に行わせることができるという利点を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真空槽内部の温度測定装置が真空
槽に取り付けられた状態の一例を示す簡略正面図であ
る。
【図2】本発明による真空槽内部の温度測定装置の一構
成例を示す正断面図である。
【図3】本発明による真空槽内部の温度測定装置の他の
構成例を示す正断面図である。
【図4】熱電対のラインを通す熱電対導出管の構造の一
例を示す正断面図である。
【図5】シース管に熱電対のラインを封入したシースタ
イプの熱電対を示す図である。
【図6】複数の熱電対のラインをそれぞれ引き出すこと
のできる複数の通し穴が設けられた熱電対導出管の側面
図である。
【図7】従来の真空槽の内部に置かれた被処理物の温度
を測定する熱電対の信号をコネクタを介して外部に取り
出すようにしたときの筒略構成図である。
【符号の説明】
1 真空槽 2 被処理物 3 熱電対 4 フランジ孔 5 熱電対導出管 6 固定部材 7 Oリング 8 ストッパ 10 シース管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電対を用いて真空槽内部の温度を測定
    する装置であって、真空槽に設けられているフランジ孔
    に、内部に熱電対のラインが絶縁性の充填剤によって封
    入された熱電対導出管を密閉型の固定部材を介して取り
    付けて、その熱電対導出管を通して熱電対のラインを真
    空槽の外部に引き出すようにした真空槽内部の温度測定
    装置。
  2. 【請求項2】 熱電対導出管を通して複数の熱電対のラ
    インを外部に引き出すようにしたことを特徴とする請求
    項1の記載による真空槽内部の温度測定装置。
  3. 【請求項3】 熱電対導出管に、それが真空槽内部に引
    き込まれるのを防止するストッパを着脱自在に設けたこ
    とを特徴とする請求項1の記載による真空槽内部の温度
    測定装置。
JP2000071293A 2000-02-08 2000-02-08 真空槽内部の温度測定装置 Pending JP2001221692A (ja)

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