JP2001221581A - 螺線状熱交換器 - Google Patents

螺線状熱交換器

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JP2001221581A
JP2001221581A JP2001000256A JP2001000256A JP2001221581A JP 2001221581 A JP2001221581 A JP 2001221581A JP 2001000256 A JP2001000256 A JP 2001000256A JP 2001000256 A JP2001000256 A JP 2001000256A JP 2001221581 A JP2001221581 A JP 2001221581A
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JP
Japan
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spiral
heat exchanger
spiral heat
passage
central
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JP2001000256A
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English (en)
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Carsten Kuehn
キューン カールステン
Werner Borchert
ボルヒェルト ヴェルナー
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Kelvion Machine Cooling Systems GmbH
Original Assignee
Renzmann and Gruenewald GmbH
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Publication date
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Application filed by Renzmann and Gruenewald GmbH filed Critical Renzmann and Gruenewald GmbH
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/02Tubular elements of cross-section which is non-circular
    • F28F1/022Tubular elements of cross-section which is non-circular with multiple channels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/04Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being spirally coiled

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 螺線状熱交換器が、前述した欠点を回避して
簡単に形成されており、特に燃料セルもしくは燃料電池
を備えた自動車構造に組み込むために、合理的にかつ低
廉に大量生産できるようにする。 【解決手段】 各螺線エレメント3,3a〜gが、端面
側に少なくとも1つの媒体接続部を備えた、部分的に長
手方向でスリット付けされた中央管4,4aと、長手方
向スリット19の領域で中央管4,4aに横方向に装着
されていて、該中央管4,4aとは反対の方の端区分
9,9aに移流領域UBを規定する、中央管4,4aを
中心として螺線状に湾曲された多通路成形体5,5a〜
cとによって形成されており、該多通路成形体の幅B1
が、高さHの整数倍に相当しているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに内外に組み
込まれた、媒体を案内する螺線エレメントを備えた螺線
状熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】螺線状熱交換器は、比較的小さな構造体
積であっても同質または異質の媒体間の高い効果的な熱
交換を可能にする技術装置である。
【0003】圧倒的多数の公知の螺線状熱交換器(たと
えばヨーロッパ特許第0380419号明細書に基づい
て公知の螺線状熱交換器)には、複雑な作業プロセスを
伴う比較的コスト高な製造法を必要とし、しかも多次元
的な溶接もしくは鑞接を必要とするという欠点が付随し
ている。
【0004】またヨーロッパ特許第0529819号明
細書に基づいて、押出し成形された複数の多通路成形体
を渦巻き状に巻成することによって1つの螺線状熱交換
器を構成することも既に公知になっている。この提案で
は、湾曲された多通路成形体への媒体接続部が、ある時
には螺線状熱交換器の内部に、またある時には螺線状熱
交換器の外周に位置している。この構造形式は、螺線状
熱交換器のコンパクトな構成を許さず、したがって適用
幅の点で制約されている。さらに、外側に位置する媒体
接続部によって回転対称形、ひいては圧力安定性が損な
われる。
【0005】公知の螺線状熱交換器の更なる特性は、こ
の螺線状熱交換器の圧力降下が比較的高い点にある。こ
の圧力降下を小さく使用するとすれば、コンパクト性が
制約を受ける。またこの螺線状熱交換器は、極度に高い
経費をかけてしか、いわゆる安全螺線状熱交換器として
構成することができない。
【0006】それのみならず公知の例では、複数の異な
った媒体流を熱交換接触させることは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】公知先行技術から出発
して、本発明の課題は、冒頭で述べた形式の螺線状熱交
換器を改良して、螺線状熱交換器が、前述した欠点を回
避して簡単に形成されており、特に燃料セルもしくは燃
料電池を備えた自動車構造に組み込むために、合理的に
かつ低廉に大量生産できるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、各螺線エレメントが、端面側に少
なくとも1つの媒体接続部を備えた、部分的に長手方向
でスリット付けされた中央管と、長手方向スリットの領
域で中央管に横方向に装着されていて、該中央管とは反
対の方の端区分に移流領域を規定する、中央管を中心と
して螺線状に湾曲された多通路成形体とによって形成さ
れており、該多通路成形体の幅が、高さの整数倍に相当
しているようにした。
【0009】
【発明の効果】このような螺線状熱交換器は、少なくと
も2つの螺線エレメントから成っており、この螺線エレ
メント内を異なった温度の媒体が流れる。この媒体は異
質の媒体であってもよいし、同質の媒体であってもよ
い。本発明の螺線状熱交換器では、各螺線エレメント
が、端面側に少なくとも1つの媒体接続部を備えた、部
分的に長手方向でスリット付けされた中央管と、長手方
向スリットの領域で中央管に横方向に装着されていて、
該中央管とは反対の方の端区分に移流領域を規定する、
中央管を中心として螺線状に湾曲された多通路成形体と
によって形成されており、該多通路成形体の幅が、高さ
の整数倍に相当している。中央管から離反した方の端区
分は媒体用の移流領域を規定している。熱交換中の媒体
はその都度、1本の中央管を介して1つの多通路成形体
内へ流入し、この多通路成形体内を通流して移流領域に
達する。この移流領域は、軸方向で第1の螺線エレメン
トに装着された別の螺線エレメントの移流領域と接続す
ることができる。この場合、次いで、媒体は再び移流領
域から中央管へ流れ、端面の媒体接続部を介してこの中
央管から流出する。しかし、螺線エレメントは、適当な
内部形成によっても、中央管から移流領域へ流れ、この
移流領域から再び元の中央管へ向けられた完璧な流れ経
路を媒体のために有することもできる。
【0010】形状には関わりなく、このように構成され
た螺線状熱交換器は、密に包囲する螺線エレメントにお
ける媒体間の申し分のない熱交換を保証する。媒体の流
入および導出は、螺線状熱交換器のコア領域に位置する
中央管を介してのみ行われる。各螺線エレメントの特別
の構成に基づいて、複数の螺線エレメントは密に内外に
組み込むができ、使用事例に応じて2つ以上の媒体を案
内することもできる。要するに、螺線状熱交換器は極度
にコンパクトに構成されており、高い熱交換効率にも拘
わらず、比較的小さな体積に構成することができる。こ
のことは、燃料セルもしくは燃料電池を有する自動車構
造での使用を特に有利にする。
【0011】本発明の有利な構成では、螺線エレメント
だけで媒体を案内することも可能であるし、付加的に、
内外に組み込まれた2つの螺線エレメント間の領域を少
なくとも1つの媒体で負荷することも可能である。この
場合、螺線エレメント間の領域は、場合によっては多通
路形の集中的な供給管片と、同じく場合によっては多通
路形の集中的な導出管片とを介して供給・導出部に接続
されている。
【0012】さらに、本発明の有利な構成では、螺線エ
レメントの半径方向幅を種々異なった値に設計すること
ができるので、通過流量を可変にすることも可能にす
る。
【0013】また、各媒体流当りの半径方向幅を当然縮
小した比較的多数の螺線エレメントに個々の媒体流を分
割することによって、圧力低下の低減化と同時に熱力学
的効果の改善化が達成される。
【0014】多通路成形体の側方が閉鎖されているの
で、螺線状熱交換器の端面に、複雑な、特に螺線状のシ
ーム溶接を施す必要もなくなる。中央管に対する多通路
成形体の接合は、単に長手方向継手を介して、特に縦シ
ーム溶接によって保証される。多通路形であることに基
づいて流れ経路は当然短くなる。その結果、温度応力も
少なくなる。
【0015】どのような構造が使用されるかにはかかわ
りなく、本発明の有利な構成では、2つまたはそれ以上
の螺線状熱交換器を有利に相前後して接続することが可
能である。このようにすれば運転中の出力適合化を講じ
ることが可能である。複数の螺線状熱交換器を相前後し
て接続して成る熱交換ユニットは、たとえば始動時に、
比較的僅かな出力と比較的小さな熱交換面とで運転され
る。全負荷状態に到達した後に始めて全熱交換面が接続
される。瞬間的な運転状況に応じて熱交換ユニットは、
その都度最適の効率で運転される。熱交換ユニット内の
1つまたは複数の螺線状熱交換器を運転中に任意に再遮
断するように構成することは勿論可能である。
【0016】螺線エレメントの、移流領域を規定する半
径方向外側に位置する端区分は、多通路成形体に変形加
工を施すことによって形成することができる。しかし
又、異なった横断面の管を、多通路成形体の端面に装着
することも考えられる。異なった横断面は、円形の管に
変形加工を施すことによって製造することができる。
【0017】同一課題を解決する本発明の第2番目の構
成は、請求項2に記載した手段から明らかである。
【0018】この螺線状熱交換器の構造は原理的には、
請求項1に記載した解決手段による構造と同様に構成さ
れているが、媒体の供給・導出が、半径方向外側に位置
する、円周に位置する外側管を介して行われ、移流領域
が半径方向内側に位置している点で相異しているにすぎ
ない。
【0019】この場合も各媒体は、単一の螺線エレメン
トでは半径方向外側から半径方向内側へ向かって流れ、
次いで、再び半径方向内側から半径方向外側へ向かって
流れることができ、或いは一方の螺線エレメントでは媒
体が外から内へ向かって流れ、次いで移流領域を介して
隣接螺線エレメント内へ流入し、そこから再び内から外
へ向かって流れるように2つの螺線エレメントを軸方向
で互いに接合することが可能である。
【0020】さらに、この構造の構成範囲内では、請求
項3に記載したように、外側管の、媒体を供給する接続
部と、外側管の、媒体を導出する接続部とが、それぞれ
環状通路を介して媒体を案内するように互いに接続され
ていることも可能である。これによって軸方向構造長が
短縮される。
【0021】請求項2および請求項3に記載した構造
は、実際上の観点に立って見れば、螺線状熱交換器の端
面で半径方向の組付けスペースが極く限られている場合
に特に適用される。
【0022】本発明の同一課題の第3番目の解決手段は
請求項4に記載した通りである。
【0023】この構成手段によれば、螺線エレメントの
一方の部分は中央領域から負荷され、他方の部分は半径
方向外側領域から負荷される。この場合は、外周領域に
は、やはり外側管と接続された環状通路が設けられる
が、半径方向内側に位置する媒体接続部では、軸方向で
細く保持された共通の集中接続部が得られるように構成
するのが有利である。この構成では、螺線エレメントの
一部分しか内側から負荷されなくても、螺線エレメント
の端区分における媒体流の変向時における圧力損失は著
しく低減される。
【0024】必要に応じて螺線エレメントは、請求項5
に記載したように、円筒状ケーシングによってジャケッ
ト状に包囲しておくことも可能である。螺線エレメント
の半径方向外側に位置する表面と、ケーシングの内壁と
の間のギャップとはシール材料で充填されている。螺線
状熱交換器の使用事例に応じてシール材料は、耐高温性
のシール材料であることもできる。
【0025】請求項6によれば螺線状熱交換器は、少な
くともこの熱交換器の螺線エレメントが螺線状熱交換器
の長手方向軸線を中心として回転可能である。これが有
利になるのはたとえば、この螺線状熱交換器を、いわゆ
る燃料セルもしくは燃料電池の領域でたとえばガソリン
の気化器として使用しようとする場合である。この場
合、気化効果を促進するためには、螺線状熱交換器を回
転させるのが有利である。回転に基づいて、気化させた
い媒体は、半径方向に加速されつつ増圧されると共に、
気化を早められる。
【0026】使用目的を燃料セルもしくは燃料電池に方
向付ければ、このようにしてガソリンは、螺線状熱交換
器の固定的な(つまり静止状態での)運転の場合よりも
著しく短時間で気化することができ、したがって、気化
プロセスが顕著に促進される。
【0027】ガソリンを気化したい場合、熱交換媒体と
して高熱蒸気を使用するのが有利である。
【0028】本発明の螺線状熱交換器をコンプレッサと
して使用しようとする場合、特に空気を圧縮しようとす
る場合には、螺線状熱交換器全体を回転させることによ
って、空気の半径方向加速が得られる。この加速に伴っ
て増圧が生じ、ひいては空気の圧縮が一層早められるこ
とになる。
【0029】この場合、熱交換媒体としては、冷水を使
用するのが有利である。
【0030】前述のように本発明による有利な螺線状熱
交換器は、固定的に、つまり静止状態で、純然たる熱交
換器として運転することができる。しかし、たとえば、
より迅速なかつより強力な気化を得るため、或いはより
迅速なかつより強力な圧縮を得るために、回転式の運転
を実施することも可能である。
【0031】螺線状熱交換器をコンプレッサとして使用
する場合には、空気を少なくとも2つの螺線エレメント
の間の領域へ案内することが極めて重要である。この流
れ経路の端部では、この流れ経路の少なくとも1つの螺
線壁が閉鎖されており、この場合、螺線エレメント内を
冷却媒体が流動することができる。
【0032】また本発明の有利な構成では、1つのコン
プレッサを、膨張器(タービン)として設計された1つ
の螺線状熱交換器と結合することも可能である。コンプ
レッサでは特に空気がその流れ経路において、半径方向
内側領域から半径方向外側領域へ向かって圧縮される。
次いで、移流領域から、圧縮空気は、軸方向で隣接した
螺線状熱交換器に半径方向外側から供給され、次いで、
再び螺線エレメント内の流れ経路を半径方向外側から半
径方向内側へ向かって戻る。タービンの場合、冷却媒体
が同時に螺線エレメント内を流れるので、このようにし
てターボチャージャが作られる。
【0033】螺線状熱交換器の別の運転形式は、熱交換
が2つの媒体間で行われると同時に少なくとも一方の媒
体が圧送されねばならない点にある。この前提の下で
は、請求項7に記載した構成手段が特に有利である。こ
れに基づいて、中央管に接続されていて特にケーシング
内部で回転可能な螺線エレメントの、半径方向外側に位
置する端区分が、ケーシングの内壁の方に向かって翼状
に曲げられる。こうして、いわば案内翼面が生じる。こ
の場合、螺線エレメントが回転させられると、一方の側
では熱交換が生じ、他方の側では少なくとも一方の媒体
は、曲げられた案内翼面によってポンプ作用を受け、規
定の目標点へ圧送される。
【0034】請求項8に記載したように、半径方向で隣
接された2つの螺線エレメントが、軸方向で相互に変位
可能である場合、一方の螺線エレメントが複数の半径方
向開口を備え、この半径方向開口の大きさを他方の螺線
エレメントによって少なくとも間接的に可変であるよう
に構成することも可能である。この場合、他方の螺線エ
レメントがスペーサを装備し、このスペーサが滑り足を
装備し、この滑り足が半径方向開口に沿って摺動可能に
構成すれば、両螺線エレメントの相対的な軸方向変位に
よって、半径方向開口を拡張または縮小させることが可
能である。このようにすれば、特に一方の媒体の凝縮時
に、有利な運転形式が得られる。
【0035】互いに内外に組み込まれた少なくとも2つ
の螺線エレメントを軸方向で変位可能に構成すること
は、両螺線エレメントの間で案内される媒体を圧縮し、
螺線エレメント内では冷却流体を流動させるため、また
は両螺線エレメントの間で案内される流体を膨張または
圧送し、しかも螺線エレメント内では、より高温に調整
された媒体を案内するために使用することもできる。
【0036】また請求項9に記載した構成手段に相応し
て、各螺線エレメントの端区分が楔状に形成されてお
り、しかも螺線エレメントの端区分の横方向縁部は、中
央管もしくは外側に位置する円形の管に対して湾曲方向
で隣接した螺線エレメントの、半径方向外側に位置する
扁平面に固着、特に溶接されている。この構成は、螺線
状熱交換器が1つのケーシング内に組み込まれているか
否かにはかかわりなく使用することができる。
【0037】本発明のさらに有利な構成の構成手段が請
求項10に記載されている。この構成手段によれば、螺
線エレメントの中央管もしくは外側管はそれぞれ、中央
管もしくは外側管内に密に挿入された横方向壁によって
相互に隔離された入口室と出口室とを有している。この
構成手段は、1つの螺線エレメントの内部で各媒体を、
半径方向内側もしくは半径方向外側から半径方向外側も
しくは半径方向内側へ向かって、かつ再びその逆方向に
案内することを可能にする。
【0038】さらに請求項11に記載のように、各横方
向壁がそれぞれ1つのノーズ状の突出部で、螺線エレメ
ントの多通路成形体の扁平面を間隔を置いて保持する、
個別通路を形成する2つのスペーサリブの間に係合して
いるならば、特に1つの多通路成形体を1つの中央管ま
たは外側管に特に溶接によって固着する場合に、突出部
はセンタリング手段(溶接ジグ)として作用する。スペ
ーサリブの選択自在な高さを介して、異なった体積流量
を有する螺線エレメントを調整することもできる。
【0039】多通路成形体の楔状の端区分によって規定
された媒体用の移流領域は、請求項12に記載のよう
に、スペーサリブを、中央管もしくは外側管から楔状の
端区分にまで延在させることによって形成することがで
きる。この場合、楔状の端区分にはスペーサリブはもは
や存在していない。
【0040】互いに当接する2つの多通路成形体の扁平
面の接触は、請求項13に記載したような、線材挿入体
によってなお一層改善される。これらの線材挿入体は、
多通路成形体の湾曲時に一緒に挿入される。各線材挿入
体は、2つのスペーサリブの間の領域、要するに個別通
路領域に位置しているので、線材挿入体の弾性的な予荷
重もしくはプレロードに基づいて2つの螺線エレメント
の間には、特にいわゆる安全螺線状熱交換器の場合、そ
の安全機能を果たすゾーンが得られる。
【0041】互いに円周側で隣接した2つの螺線エレメ
ント間に、特に安全螺線状熱交換器の場合に適用できる
安全ゾーンを形成する別の構成手段は、請求項14に記
載した通りである。この構成手段によれば、多通路成形
体の、半径方向外側に位置する扁平面に、中央管もしく
は外側管から端区分にまで延びる、両端部で扁平面に向
かって楔状に先細りになった周方向リブが設けられてい
る。したがって、この周方向リブも、螺線巻成方向に延
びる通路を仕切ると同時に、それぞれ隣接した螺線エレ
メントに対して間隔保持機能を果たす。場合によって
は、2つの螺線エレメントの間の安全ゾーンを、少なく
とも1つのニュートラル(neutral)な媒体によ
って負荷することも可能である。この場合、楔形の端区
分は、螺線状熱交換器の円筒状外側輪郭の形成を容易に
する。
【0042】また2つの螺線エレメントの間の安全ゾー
ンは、請求項15に記載したように構成することもでき
る。請求項15によれば、多通路成形体の、半径方向内
側に位置する扁平面の縁部側に、中央管もしくは外側管
から端区分の横方向縁部まで延びる、端区分の領域で楔
状に先細りになった端部リブが設けられており、多通路
成形体の長手方向中心平面で中央リブが、中央管もしく
は外側管から端区分にまで延びている。しかし、端部リ
ブと中央リブとの間に別の長手方向リブを設けることも
可能である。この場合、すべてのリブは、その都度隣接
した螺線エレメントの周方向リブと協働する。さらに、
この構成を適用する場合、互いに隣接した2つの螺線エ
レメントを、螺線状熱交換器の長手方向軸線に対して互
いにずらして、1つの螺線エレメントの周方向リブ、端
部リブ、中央リブおよび長手方向リブを、その都度隣接
した螺線エレメントのリブの間で、この螺線エレメント
の扁平面に接触させ、これらの螺線エレメントを互いに
固定して1つの螺線状熱交換器を形成するようにするこ
とも可能である。
【0043】また2つの螺線エレメントの間の安全ゾー
ンは、請求項16に記載したように構成することもでき
る。請求項16によれば、一方では螺線エレメントの多
通路成形体の周方向リブと、他方では半径方向で互いに
隣接した螺線エレメントの多通路成形体の端部リブなら
びに中央リブとの間に、挿入薄板が組み込まれており、
該挿入薄板が、螺線エレメントの、共通の長手方向軸線
から、ほぼ周方向リブの、楔状に先細りになった長さ区
分にまで延びている。挿入薄板は、種々異なったリブの
入り込みを防止する。さらに本構成の場合には、中央バ
ッフルプレートも組み込まれなければならない。中央バ
ッフルプレートに基づいて2つの螺線エレメントの間の
安全ゾーンに関しても、ここで装入された媒体がまず内
から外へ向かって、次いで再び外から内へ向かって、も
しくはその逆方向に流動することが保証される。媒体の
供給・導出は、請求項1〜請求項4に記載した螺線状熱
交換器の構成に応じて行われる。
【0044】請求項17に記載したように、多通路成形
体は、押出し成形されて定尺分断されたアルミニウム成
形材から形成することができる。後の楔状の端区分の領
域において、そこで延ばされた多通路成形体から、たと
えば相応に形成されたフライス工具によってスペーサリ
ブが除去される。次いで扁平面は、その端縁部が互いに
接し合うまで合わされる。次いで、端縁部は密接合さ
れ、特に溶接される。扁平面の長手方向エッジも端区分
では密接合され、特に溶接される。
【0045】周方向リブ、端部リブ、中央リブと共に
(場合によっては長手方向リブも)多通路成形体は、請
求項18に記載したように、押出し成形されて定尺分断
されたアルミニウム成形材から形成されている。この場
合、まず周方向リブならびに中央リブが楔状の端区分の
領域で除去される。さらにまた、端区分に隣接した周方
向リブには、楔状に斜め面取りが施される。この領域の
長さは、端区分の長さにほぼ等しい。両サイドの端部リ
ブは端縁部まで導かれるが、端区分の領域では先細りに
なっている。リブの短縮および斜めの面取りはフライス
加工によって製作することができる。
【0046】請求項19では、耐高温性の鋼薄板溶接構
造が請求される。この場合、スペーサリブは広幅面を縦
にして鋼薄板ストリップ上に長手方向に溶接される。次
いで、この鋼薄板ストリップは、多通路成形体に対して
横方向に曲げられ、次いで、その長手方向縁部は再び互
いに溶接される。
【0047】この場合、スペーサリブは、鋼薄板ストリ
ップ上に溶接する前にすでに、楔状の端区分の長さ分だ
け短い長さを有している。同等の事項は、周方向リブ、
端部リブ、中央リブおよび場合によっては長手方向リブ
を有する構成についても該当し、これらは溶接前に相応
に構成することができる。溶接法としては、レーザ溶接
を使用するのが有利である。
【0048】請求項19に記載した鋼薄板溶接構造にお
いて、鉛直軸線を介してのスペーサリブの曲げ加工を保
証するためには、請求項20に記載したように、スペー
サリブが、特に半径方向内側に位置する長手方向縁部に
沿って、有利には楔状の切込み部を備えているとが有利
である。この楔状の切込み部は、螺線巻成時に閉鎖され
る。こうして、スペーサリブは、螺線状の湾曲時にいか
なる無理強いを受けることもない。半径方向外側に位置
する長手方向縁部には、ただスリットを設ければよい。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
【0050】図1には、たとえば自動車構造において燃
料セルもしくは燃料電池に関連して使用されるような螺
線状熱交換器が符号1で示してある。
【0051】この螺線状熱交換器1は円筒状のケーシン
グ2内に、図2から詳しく知ることができる8つの螺線
エレメント3を有している。これらの螺線エレメント3
は周方向で互いにずらされて配置されていて、軸方向で
互いに内外に押し込まれている(組み込まれている)。
【0052】各螺線エレメント3は、図3および図4に
つき詳しく説明した中央管4と、この中央管4を中心と
して螺線状に湾曲された多通路成形体5とから成ってい
る(図2参照)。この多通路成形体5については、図3
につき後でさらに詳しく説明する。螺線エレメント3の
中央管4は全て同一の部分円6上に位置している(図1
参照)。
【0053】螺線エレメント3の、中央管4とは反対の
方の横方向縁部7はそれぞれ、中央管4に関して湾曲方
向で隣接した螺線エレメント3の、半径方向外側に位置
する扁平面21の表面8に溶接によって固着されてい
る。
【0054】螺線エレメント3の端区分9が楔状に形成
されていることによって、螺線状熱交換器1は、図1に
示した端面図で見て、ほぼ円筒状の輪郭を有している。
螺線エレメント3の半径方向外側の表面8と、ケーシン
グ2の内壁11との間のギャップ10はシール材料12
によって充填されている。
【0055】図1で○点もしくは×点によって示したよ
うに、それぞれ4つの中央管4は媒体Aで負荷されてい
て、別の4つの中央管4は媒体Bで負荷されている。媒
体Aと媒体Bとは互いに異なる温度レベルにある。さら
に、前記○点と前記×点とによって向流原理を詳しく説
明することにする。
【0056】図3および図4に基づき、各中央管内には
同軸的な対応関係において、媒体Aまたは媒体Bのため
の入口室13と出口室14とが形成されている。入口室
13と出口室14とは、ノーズ状の突出部16を備えた
横方向壁15によって互いに隔離されている。入口室1
3は端面17を介して、たとえば媒体Aで負荷される。
反対の側に位置する端面18を介して、媒体Aは出口室
14から流出する。
【0057】さらに、図3および図4から分かるよう
に、中央管4は、入口室13と出口室14との領域内に
は長手方向スリット19が設けられている。この長手方
向スリット19は、中央管4の全長にわたっては延びて
いない。
【0058】中央管4の、長手方向スリット19を備え
た周面領域20には、多通路成形体5が横方向もしくは
直角横方向に一体に溶接される。このような多通路成形
体5は、図6に示した構成によれば、アルミニウムの押
出し成形によって、定尺分断された成形材から形成され
ていてよい。多通路成形体5の幅B1は高さHの整数倍
に相当している。多通路成形体5の両扁平面21,22
は、両側方では長手方向壁23によってかつ両長手方向
壁23の間では複数のスペーサリブ24によって互いに
結合されている。こうして、多通路成形体5内に複数の
個別通路25が、2つの通路ストランド45,46で形
成される。
【0059】通路ストランド45における個別通路25
と、通路ストランド46における個別通路25とはそれ
ぞれ、中央管4に設けられた長手方向スリット19を介
して入口室13と出口室14とに、媒体が案内されるよ
うに接続されている(図3参照)。
【0060】多通路成形体5を中央管4に一体に溶接す
る場合、横方向壁15に形成されたノーズ状の突出部1
6は、個別通路25に係合することによって、センタリ
ング手段(溶接ジグ)として働く。
【0061】多通路成形体5の、中央管4とは反対の方
の端区分9は楔状に形成されている。この目的のために
は、スペーサリブ24の長さ区分が、多通路成形体5の
端区分9でフライス切削される。扁平面21,22の端
部と、楔状の側壁領域26とは残される。その後、扁平
面21の端部が、図3に矢印PFで示したように、他方
の扁平面22の端部の方向に曲げられる。次いで、扁平
面21,22の端縁部27が溶着されて、横方向縁部7
が形成され、側縁部28が側壁領域26と溶着される。
【0062】その後、多通路成形体5は、図1および図
2に示したように螺線状に湾曲される。
【0063】図3および媒体Aの流線STFにつき、螺
線エレメント3の媒体の通流を例示的に説明する。この
場合、図3に延ばされた状態で示した螺線エレメント3
が、図2に相応して螺線状に湾曲されているものと仮定
する。媒体Aは端面17を介して入口室13内へ流入
し、ここから長手方向スリット19を介して、入口室1
3に接続された、多通路成形体5に設けられた通路スト
ランド45内に到達する。媒体Aは通路ストランド45
を通流し、端区分9内に形成された移流領域UBを介し
て、出口室14に接続された通路ストランド46内へ流
入する。その後、媒体Aは出口室14の端面18を介し
て螺線エレメント3から流出する。
【0064】図5には、螺線エレメント3aがやはり延
ばされた状態で示してある。この場合、多通路成形体5
aは、図7に示したような横断面を有している。すなわ
ち、この多通路成形体5aは同じく、まずアルミニウム
が押出し成形され、その後、定尺分断されたアルミニウ
ム成形材である。このアルミニウム成形材は、組付け状
態で半径方向外側に位置する扁平面21に周方向リブ2
9を、半径方向内側に位置する扁平面22に側方の端部
リブ30を、中央長手方向平面に中央リブ31を、場合
によっては、端部リブ30と中央リブ31との間にさら
なる長手方向リブ32をそれぞれ有している。
【0065】このように押出し成形されて、定尺分断さ
れた多通路成形体5aは、図3につき説明した場合と同
様に、内側のスペーサリブ24に関して加工される。さ
らに、周方向リブ29は、端区分9の領域で完全に除去
され、かつ端区分9の長さにほぼ相当する長さを有す
る、端区分9に並んで位置する領域33において、符号
34で楔状に形成されている。側方のの端部リブ30
の、端区分9の領域に位置する長さ区分35は、ここで
は楔状に形成される。中央リブ31も同様に端区分9の
領域で除去される。また、周方向リブ29の、中央管4
に隣接する端部47は斜めに面取りされる。
【0066】扁平面21,22をその端縁部27で互い
に接し合わせた後、この端縁部27は溶着されて、横方
向縁部7を形成し、側縁部28は側壁領域26と溶着さ
れる。これに続いて、多通路成形体5aは中央管4と溶
着され、次いで螺線状に湾曲され、これによって、螺線
エレメント3aが形成される。
【0067】たとえば図11によれば、2つの螺線エレ
メント3aが半径方向で互いに相並んで位置している
と、多通路成形体5aの端区分9に各媒体A,Bのため
の移流領域UBが形成されるだけでなく、周方向リブ2
9、端部リブ30、中央リブ31によって、場合によっ
ては長手方向リブ32によって、2つの多通路成形体5
aの間の領域36に螺線状の通路も形成される。この場
合、この領域36は、たとえば安全螺線状熱交換器にお
ける安全ゾーンとして働く。この領域36は、場合によ
っては、特にニュートラル(neutral)な流体に
よって負荷されてよい。
【0068】その他の点では、図5の構成は図3の構成
に相当しているので、重複する説明は省略することにす
る。
【0069】図5および図7に示した螺線エレメント3
aは、この螺線エレメント3aの各周方向リブ29が、
半径方向で隣接した螺線エレメント3aの端部リブ30
と、中央リブ31と、場合によっては長手方向リブ32
とそれぞれ同一の横方向平面に延びるように互いに対応
配置することができる。しかし、図8に示したように、
互いに隣接した2つの螺線エレメント3aの多通路成形
体5aが、螺線状熱交換器1の軸方向で互いにずらされ
ており、この場合、一方の多通路成形体5aに設けられ
た周方向リブ29が、隣接した多通路成形体5aの、半
径方向内側に位置する扁平面22に接触するのに対し
て、半径方向外側に位置する多通路成形体5aの端部リ
ブ30と、中央リブ31と、場合によっては長手方向リ
ブ32とは、内側の多通路成形体5aの、半径方向外側
に位置する扁平面21に接触することも可能である。
【0070】しかし、図5および図7に示したリブ構造
の代わりに、図3と図9に示した構成の組み合わせから
成るリブ構造を使用することも可能である。この場合、
図9につき分かるように、互いに半径方向で隣接した2
つの螺線エレメント3の間で、多通路成形体5の個別通
路25の領域に、中央管4から端区分9にまで延びる線
材挿入体37が設けられている。したがって、螺線エレ
メント3の組付け時に線材挿入体37は、半径方向内側
にかつ半径方向外側に位置する扁平面21,22が波形
に変形されるように張設され、これによって、予荷重も
しくはプレロードをかけられて、密な金属接触(熱伝
導)が得られる。
【0071】しかし、図3に延ばされた状態で概略的に
示した螺線エレメント3の構成は、図10に示した構成
により製造することもできる。
【0072】この場合、中央管4は不変のままである。
螺線エレメント3bの、中央管4に溶接された多通路成
形体5bは、耐高温性の鋼薄板溶接構造から成ってい
る。
【0073】まず、スペーサリブ24aが長手方向で広
幅面を縦にして鋼薄板ストリップ38に溶接される。そ
の後、スペーサリブ24aを備えたこの鋼薄板ストリッ
プ38は、多通路成形体5bに対して横方向に曲げら
れ、その後、その長手方向縁部39が互いに溶着され
る。
【0074】この多通路成形体5bを、中央管4を中心
として問題なく螺線状に湾曲させることができるよう
に、有利には、スペーサリブ24aの、半径方向内側に
位置する長手方向縁部40に楔状の切込み部41が設け
られている。半径方向外側に位置する長手方向縁部40
にも同じくこのような楔状の切込み部41が設けられて
いてよい。
【0075】図10の構成では、多通路成形体5bの、
中央管4(図示せず)とは反対の側の端部で、楔状の端
区分9(図示せず)の領域に位置する内側の表面がスペ
ーサリブ24aから除去されている。すなわち、スペー
サリブ24aは溶接前に正確に長さを規定され得る。
【0076】同じことが当てはまるのは、図10に示し
た構成が、図5および図7につき説明したように、周方
向リブ29と、端部リブ30と、中央リブ31と、場合
によっては長手方向リブ32とによって補足される場合
である。この場合、これらのリブ29〜32は、図10
の構成の溶接時に直接一緒に固定することができる。こ
れらのリブ29〜32の長さは予め設計されている。溶
接は、有利にはレーザービームによって行われる。
【0077】図11には、図5および図7の構成による
全部で4つの螺線エレメント3aを備えた螺線状熱交換
器1aが鉛直な部分横断面図で示してある。
【0078】付加的に、一方では、螺線エレメント3a
の周方向リブ29と、端部リブ30との間、ならびに他
方では、中央リブ31と、場合によっては、半径方向で
隣接する螺線エレメント3aの、さらに別の長手方向リ
ブ32との間に挿入薄板42が組み込まれている。この
挿入薄板42は、螺線エレメント3aの、共通の長手方
向軸線43から、周方向リブ29の、ほぼ楔状に先細り
になった長さ区分34にまで延びている(図5も参
照)。
【0079】したがって、2つの挿入薄板42の間の領
域44も同じく仕切られる。
【0080】また、図11に示すように、螺線状熱交換
器1aは、薄板の形の少なくとも1つの中央バッフルプ
レート48によって貫通されていてよい。この中央バッ
フルプレート48は、各領域44において媒体Aまたは
媒体Bの、上流側でかつ下流側で螺線状に流れる流れを
保証している。この場合、領域44は、図1に示した端
面側の管片49を介して供給部と導出部とに接続されて
いる。
【0081】図12および図13には、螺線状熱交換器
1bの構成が概略的に示してある。この場合、ケーシン
グ2の長手方向で見て、互いに内外に組み込まれたそれ
ぞれ2つの螺線エレメント3cの2つのグループ50,
51が設けられている。両グループ50,51の中央管
4aは互いに隔離されているので、媒体は、グループ5
0の中央管4aを介して供給され、半径方向外側の移流
領域UBでグループ50からグループ51へ移流させら
れ、このグループ51の中央管4aを介して再び導出さ
れる。媒体の流れ経路は流線STFによって特徴付けら
れている。
【0082】個々の螺線エレメント3cの構成は、すで
に説明した構成に相応して行うことができる。
【0083】螺線エレメント3cの、半径方向外側に位
置する、移流領域UBを規定する端区分9は、管を円形
からのほぼ三角形に変形することによって形成されてい
る(図13参照)。
【0084】さらに、図12および図13につき、一方
の媒体が螺線エレメント3c内を、また他方の媒体が螺
線エレメント3cの間を、相互に熱交換して流れる場合
に、螺線状熱交換器1bの構成および運転形式をどのよ
うにして実現することができるのかが、たとえば一点鎖
線で示してある。
【0085】この目的のために、中央管4aはそれぞれ
その端面側の接続部59,60でケーシング61に結合
されている。この場合、このケーシング61には、管状
の供給部62ならびに管状の導出部63とがそれぞれ設
けられている。
【0086】ケーシング2の端面側には壁64,65が
引き込まれている。この壁64,65は、一点鎖線で示
したように通路を形成している。
【0087】媒体は符号66で壁64に流入し、ここか
ら壁64に沿ってケーシング2の中央の領域に達し、グ
ループ50内で螺線エレメント3cの間を半径方向外向
きに流動する。半径方向外側の領域では、媒体は、一点
鎖線で示した流線STFによりグループ51へ移流し、
ここで螺線エレメント3cの間を半径方向外側の領域か
ら半径方向内側の領域へ流れる。次いで、ここでは、媒
体が壁65の通路内へ流入し、壁65に沿って半径方向
外向きに流れ、符号67でケーシング2から流出する。
【0088】当然ながら、図12および図13につき前
述した運転形式は、別の構造形式でも適切な形で可能で
ある。
【0089】図14には、螺線状熱交換器1cが概略図
で示してある。この螺線状熱交換器1cにおいは、ケー
シング2内に配置された螺線エレメント3dの、半径方
向内側に位置する端部だけでなく、半径方向外側に位置
する端部にも円形の管52,53が設けられている。両
管52,53の間の長さ区分は、図3または図5〜図1
3に相応して構成することができる。螺線状熱交換器1
cは種々異なる形式で運転することができる。
【0090】螺線状熱交換器1cを順流器として運転し
たい場合、媒体は中央管52を介して螺線エレメント3
d内へ流入し、移流領域UBを規定する、半径方向外側
に位置する管53を介して変向される。螺線エレメント
3d内の媒体は、異質であってもよいし、同質であって
もよい。
【0091】しかし、順流器においては、媒体が、半径
方向外側に位置する管53を介して螺線エレメント3d
内へ流入し、その後、移流領域を規定する半径方向内側
に位置する中央管52を介して変向されるように、螺線
状熱交換器1cを運転することも可能である。
【0092】この運転形式においても媒体は、同質であ
ってもよいし、異質であってもよい。
【0093】さらに、図14に示した螺線状熱交換器1
cは向流器として運転されてよい。この場合、媒体の流
れは、一方の螺線エレメント3dでは内から外へ向かっ
て経過し、他方の螺線エレメント3dでは外から内へ向
かって経過する。媒体は、異質であってもよいし、同質
であってもよい。この場合、流れ方向は流線STFで示
してある。
【0094】図15および図16に示した螺線状熱交換
器1dの構成によれば、螺線エレメント3dの外側管5
3を介して媒体を供給および導出する場合には、両方の
外側管53は、ケーシング2の外側に位置する環状通路
54,55を介して、媒体が案内されるように互いに接
続されている。このためには、螺線エレメント3dが再
び2つのグループ50,51に分割されている。グルー
プ50の螺線エレメント3dがその外側管53を介して
環状通路54に接続されているのに対して、グループ5
1の螺線エレメント3dはその外側管53を介して環状
通路55に接続されている。この場合、螺線エレメント
3dの中央管52は、両グループ50,51のために共
通に形成されている、すなわち移流領域UBを形成して
いる。
【0095】媒体は、たとえば矢印PF1により環状通
路54内へ流入し、ここからグループ50の螺線エレメ
ント3dの外側管53に達する。内側の周面領域で媒体
は、グループ50,51を接続する中央管52を介し
て、矢印PF2相応してグループ51の螺線エレメント
3d内へ流入し、ここから再び外側管53に達し、そこ
から環状通路55へ移流し、その後、矢印PF3により
流出する。
【0096】図17に示した螺線状熱交換器1eの構成
では、中央管4aに接続されていて、ケーシング2内で
長手方向軸線43を中心として回転可能な螺線エレメン
ト3eの、移流領域UBを規定する、半径方向外側に位
置する端区分9aが、ケーシング2の内壁11の向かっ
て翼状に曲げられている。この場合、案内面が形成され
る。螺線エレメント3eが長手方向軸線43を中心とし
て回転する場合には、熱交換作用が実施されるだけでな
く、曲げられた端区分9aによってポンプ作用も得られ
る。
【0097】その他の点では、図12に示した構造形式
と同様に構成することのできるこの構成では、たとえば
媒体は中央管4aを介して、一方のグループ50の螺線
エレメント3e内へ流入し、ここから翼状に曲げられた
端区分9aに達し、そこで他方のグループ51へ移流さ
れ、端区分9aから他方の中央管4aへ達し、その後、
螺線状熱交換器1eから再び流出する。
【0098】図18および図19に示した螺線状熱交換
器1fの構成では、互いに内外に組み込まれた少なくと
も2つの螺線エレメント3f,3gのうちの一方、たと
えば螺線エレメント3fが内側に開口56を有してい
る。他方の螺線エレメント3gは、開口56にわたって
滑ることができる滑り足(Gleitfuss)58を
備えたスペーサ57を有している。両螺線エレメント3
f,3gが軸方向で相対的にずらされる場合には開口5
6が拡張され得るかまたは縮小され得る。
【0099】螺線状熱交換器1fのこの構成は、有利に
は、媒体の凝縮時に使用される。
【0100】この場合、媒体の流れ経過はほぼ次の通り
である:螺線エレメント3f,3gは中央バッフルプレ
ート48によって分割されているので、媒体は中央管4
aから螺線エレメント3f,3gを介して、半径方向外
側に位置する端区分9へ達し、その後、そこで変向さ
れ、螺線エレメント3f,3gの別の部分領域で再び、
半径方向内側に位置する中央管4aへ流出する。
【図面の簡単な説明】
【図1】螺線状熱交換器の鉛直な横断図の概略図であ
る。
【図2】図1に示した螺線状熱交換器の個々の螺線エレ
メントの端面図を概略的に示す図である。
【図3】図2の螺線エレメントの延ばされた状態の、部
分的に断面された概略的な斜視図である。
【図4】図2および図3の螺線エレメントの中央管の、
部分的に断面された概略的な斜視図である。
【図5】延ばされた状態の螺線エレメントの別の構成
の、部分的に断面された概略的な斜視図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿った鉛直な横断面を矢
印VIaの方向で見た図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿った鉛直な横断面
を矢印VIIaの方向で見た図である。
【図8】図5および図7の構成に相当する、互いに隣接
した2つの螺線エレメントの部分横断面図である。
【図9】付加的な線材挿入体を備えた図3の構成に相当
する、互いに隣接した2つの螺線エレメントの部分横断
面図である。
【図10】別の構成による螺線エレメントの、延ばされ
た状態の長さ区分を、部分的に断面した概略的な部分斜
視図である。
【図11】別の構成による螺線状熱交換器の鉛直な部分
横断面図を概略的に示す図である。
【図12】第3の構成による螺線状熱交換器の鉛直な縦
断面を概略的に示す図である。
【図13】図12に示した螺線状熱交換器の端面図であ
る。
【図14】第4の構成による螺線状熱交換器の概略的な
端面図である。
【図15】第5の構成による螺線状熱交換器の鉛直な縦
断面を概略的に示す図である。
【図16】図15に示した螺線状熱交換器の概略的な端
面図である。
【図17】第6の構成による螺線状熱交換器の概略的な
端面図である。
【図18】第7の構成による螺線状熱交換器の一部分の
鉛直な縦断面を概略的に示す図である。
【図19】図18に示した螺線状熱交換器の概略的な端
面図である。
【符号の説明】 1,1a,1b,1c,1d,1e 螺線状熱交換器、
2 ケーシング、3,3a,3b,3c,3d,3
e,3f,3g 螺線エレメント、 4,4a中央管、
5,5a,5b 多通路成形体、 6 部分円、 7
横方向縁部、 8 表面、 9,9a 端区分、 1
0 ギャップ、 11 内壁、 12シール材料、 1
3 入口室、 14 出口室、 15 横方向壁、 1
6突出部、 17 端面、 18 端面、 19 長手
方向スリット、 20 周面領域、 21,22 扁平
面、 23 長手方向壁、 24,24a スペーサリ
ブ、 25 個別通路、 26 側壁領域、 27 端
縁部、 28 側縁部、 29 周方向リブ、 30
端部リブ、 31 中央リブ、 32 長手方向リブ、
33 領域、 34 区分、 35 長さ区分、 3
6 領域、37 線材挿入体、 38 鋼薄板ストリッ
プ、 39 長手方向縁部、 40長手方向縁部、 4
1 切込み部、 42 挿入薄板、 43 長手方向軸
線、 44 領域、 45,46 通路ストランド、
47 端部、 48 中央バッフルプレート、 49
管片、 50,51 グループ、 52,53 管、
54,55 環状通路、 56 開口、 57 スペー
サ、 58 滑り足、 59,60 接続部、 61
ケーシング、 62 供給部、 63 導出部、 6
4,65 壁、 66 入口、 67 出口、 A,B
媒体、 B1幅、 H 高さ、 PF,PF1,PF
2,PF3 矢印、 STF 流線、UB 移流領域

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに内外に組み込まれた、媒体(A,
    B)を案内する螺線エレメント(3,3a〜g)を備え
    た螺線状熱交換器において、各螺線エレメント(3,3
    a〜g)が、端面側に少なくとも1つの媒体接続部を備
    えた、部分的に長手方向でスリット付けされた中央管
    (4,4a)と、長手方向スリット(19)の領域で中
    央管(4,4a)に横方向に装着されていて、該中央管
    (4,4a)とは反対の方の端区分(9,9a)に移流
    領域(UB)を規定する、中央管(4,4a)を中心と
    して螺線状に湾曲された多通路成形体(5,5a〜c)
    とによって形成されており、該多通路成形体の幅(B
    1)が、高さ(H)の整数倍に相当していることを特徴
    とする、螺線状熱交換器。
  2. 【請求項2】 互いに内外に組み込まれた、媒体(A,
    B)を案内する螺線エレメント(3d)を備えた螺線状
    熱交換器において、各螺線エレメント(3d)が、少な
    くとも1つの媒体接続部を備えた、部分的に長手方向で
    スリット付けされた外側管(53)と、長手方向スリッ
    トの領域で外側管(53)に横方向に装着されていて、
    該外側管(53)とは反対の方の内側の端区分(52)
    に移流領域(UB)を規定する、内側の端区分(52)
    を中心として螺線状に湾曲された多通路成形体(5,5
    a〜c)とによって形成されており、該多通路成形体の
    幅(B1)が、高さ(H)の整数倍に相当していること
    を特徴とする、螺線状熱交換器。
  3. 【請求項3】 外側管(53)の、媒体(A,B)を供
    給する接続部と、外側管(53)の、媒体(A,B)を
    導出する接続部が、それぞれ環状通路(54,55)を
    介して媒体を案内するように互いに接続されている、請
    求項2記載の螺線状熱交換器。
  4. 【請求項4】 互いに内外に組み込まれた、媒体(A,
    B)を案内する螺線エレメント(3,3a〜g)を備え
    た螺線状熱交換器において、一方の螺線エレメント
    (3,3a〜3g)が、請求項1記載の構成により形成
    されており、他方の螺線エレメント(3d)が、請求項
    2記載の構成により形成されていることを特徴とする、
    螺線状熱交換器。
  5. 【請求項5】 螺線エレメント(3,3a〜3g)が、
    円筒状のケーシング(2)によって取り囲まれており、
    螺線エレメント(3,3a〜3g)の、半径方向外側の
    表面(8)と、ケーシング(2)の内壁(11)との間
    のギャップ(10)がシール材料(12)で充填されて
    いる、請求項1から4までのいずれか1項記載の螺線状
    熱交換器。
  6. 【請求項6】 当該螺線状熱交換器が、少なくとも螺線
    エレメント(3,3a〜g)に関連して螺線状熱交換器
    の長手方向軸線(43)を中心として回転可能である、
    請求項1から5までのいずれか1項記載の螺線状熱交換
    器。
  7. 【請求項7】 中央管(4a)に接続されかつケーシン
    グ(2)内で回転可能な螺線エレメント(3e)の、半
    径方向外側に位置する端区分(9a)が、ケーシング
    (2)の内壁(11)に向かって翼状に曲げられてい
    る、請求項1または6記載の螺線状熱交換器。
  8. 【請求項8】 半径方向で隣接されていて、軸方向で互
    いに変位可能な2つの螺線エレメント(3f,3g)の
    うち、一方の螺線エレメント(たとえば3f)に半径方
    向開口(56)が設けられており、該半径方向開口の大
    きさが、他方の螺線エレメント(3g)によって少なく
    とも間接的に可変である、請求項1から4までのいずれ
    か1項記載の螺線状熱交換器。
  9. 【請求項9】 各螺線エレメント(3,3a〜g)の端
    区分(9)が楔状に形成されており、螺線エレメント
    (3,3a,c,e〜g)の端区分(9)の横方向縁部
    (7)が、中央管(4,4a)もしくは外側管(53)
    に関して湾曲方向で隣接した螺線エレメント(3,3
    a,c,e〜g)の、半径方向外側に位置する扁平面
    (21)に固着されている、請求項1から8までのいず
    れか1項記載の螺線状熱交換器。
  10. 【請求項10】 螺線エレメント(3,3a,3b,3
    d)の中央管(4,4a,52)もしくは外側管(5
    3)がそれぞれ、中央管(4,52)もしくは外側管
    (53)内に密に挿入された横方向壁(15)によって
    相互に隔離された入口室(13)と出口室(14)とを
    有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の
    螺線状熱交換器。
  11. 【請求項11】 横方向壁(15)が、それぞれ1つの
    ノーズ状の突出部(16)で、螺線エレメント(3,3
    a,3b,3d)の多通路成形体(5,5a,5b)の
    扁平面(21,22)を間隔を置いて保持する、個別通
    路(25)を形成する2つのスペーサリブ(24,24
    a)の間に係合している、請求項10記載の螺線状熱交
    換器。
  12. 【請求項12】 スペーサリブ(24,24a)が、中
    央管(4,4a,52)もしくは外側管(53)から楔
    状の端区分(9,9a)にまで延びている、請求項9か
    ら11までのいずれか1項記載の螺線状熱交換器。
  13. 【請求項13】 半径方向で互いに隣接した2つの螺線
    エレメント(3,3a〜g)間で、個別通路(25)の
    領域に、中央管(4,4a,52)もしくは外側管(5
    3)から端区分(9,9a)にまで延びる線材挿入体
    (37)が設けられている、請求項1から12までのい
    ずれか1項記載の螺線状熱交換器。
  14. 【請求項14】 多通路成形体(5,5a,5b)の、
    半径方向外側に位置する扁平面(21)に、中央管
    (4,4a,52)もしくは外側管(53)から端区分
    (9,9a)にまで延びる、両端部で扁平面(21)に
    向かって楔状に先細りになった周方向リブ(29)が設
    けられている、請求項1から12までのいずれか1項記
    載の螺線状熱交換器。
  15. 【請求項15】 多通路成形体(5,5a,5b)の、
    半径方向内側に位置する扁平面(22)の縁部側に、中
    央管(4,4a,52)もしくは外側管(53)から端
    区分(9)の横方向縁部(7)まで延びる、端区分
    (9)の領域で楔状に先細りになった端部リブ(30)
    が設けられており、多通路成形体(5,5a,5b)の
    長手方向中心平面で中央リブ(31)が、中央管(4,
    4a,52)もしくは外側管(53)から端区分(9,
    9a)にまで延びている、請求項1から12までのいず
    れか1項または14記載の螺線状熱交換器。
  16. 【請求項16】 一方では螺線エレメント(3a)の多
    通路成形体(5a)の周方向リブ(29)と、他方では
    半径方向で互いに隣接した螺線エレメント(3a)の多
    通路成形体(5a)の端部リブ(30)ならびに中央リ
    ブ(31)との間に、挿入薄板(42)が組み込まれて
    おり、該挿入薄板が、螺線エレメント(3a)の、共通
    の長手方向軸線(43)から、ほぼ周方向リブ(29)
    の、楔状に先細りになった長さ区分(34)にまで延び
    ている、請求項15記載の螺線状熱交換器。
  17. 【請求項17】 螺線エレメント(3)の多通路成形体
    (5)が、押出し成形されて定尺分断されたアルミニウ
    ム成形材から形成されており、該アルミニウム成形材
    が、楔状の端区分(9,9a)の領域でスペーサリブ
    (24)から除去されており、端区分(9,9a)の扁
    平面(21,22)が、端縁部(27)を介して互いに
    結合されていると共に側縁部(28)に沿って密閉され
    ている、請求項1から16までのいずれか1項記載の螺
    線状熱交換器。
  18. 【請求項18】 螺線エレメント(3a)の多通路成形
    体(5a)と、周方向リブ(29)と、端部リブ(3
    0)と、中央リブ(31)とが、押出し成形されて定尺
    分断されたアルミニウム成形材から形成されており、周
    方向リブ(29)ならびに中央リブ(31)が、楔状の
    端区分(9,9a)の領域で除去されており、該端区分
    (9,9a)に隣接した周方向リブ(29)が、楔状に
    先細りにされているのに対して、側方の端部リブ(3
    0)が、端区分(9,9a)の領域で楔状に先細りにさ
    れている、請求項1から17までのいずれか1項記載の
    螺線状熱交換器。
  19. 【請求項19】 螺線エレメント(3b)の多通路成形
    体(5b)ならびに場合によっては周方向リブ(29)
    と、端部リブ(30)と、中央リブ(31)とが、耐高
    温性の鋼薄板溶接構造から形成されており、スペーサリ
    ブ(24a)が、長手方向で広幅面を縦にして鋼薄板ス
    トリップ(38)上に溶接されており、その後、該鋼薄
    板ストリップが、多通路成形体(5b)に対して横方向
    に曲げられており、次いで、その長手方向縁部(39)
    が互いに溶着されている、請求項1から18までのいず
    れか1項記載の螺線状熱交換器。
  20. 【請求項20】 スペーサリブ(24a)が、特に半径
    方向内側に位置する長手方向縁部(40)に沿って、有
    利には楔状の切込み部(41)を備えている、請求項1
    9記載の螺線状熱交換器。
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