JP2001221356A - バルブ駆動装置及びその製造方法 - Google Patents

バルブ駆動装置及びその製造方法

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JP2001221356A
JP2001221356A JP2000361182A JP2000361182A JP2001221356A JP 2001221356 A JP2001221356 A JP 2001221356A JP 2000361182 A JP2000361182 A JP 2000361182A JP 2000361182 A JP2000361182 A JP 2000361182A JP 2001221356 A JP2001221356 A JP 2001221356A
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Japan
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valve
pipe
body case
main body
driving device
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JP2000361182A
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English (en)
Inventor
Katsuo Hashimoto
勝夫 橋元
Tetsuhiko Hara
哲彦 原
Shingo Tanaka
眞吾 田中
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で、ネジ加工や弁体と開口の中心
位置合わせ作業等の複雑でしかも経験的なノウハウを不
必要とし、3方弁や4方弁にも適用可能とする。 【解決手段】 駆動部4にカム面を備えたカム部材4a
を設け、このカム部材4aのカム面によって弁体を動作
させて本体ケース2の開口を開閉させることによって、
単純な構成により開口を弁体3a,3bで開閉すること
が可能とするとともに、銅系金属からなる流入管5及び
流出管6a,6bを連結する本体ケース2の主ケース2
aをステンレス鋼材から形成することによって、本体ケ
ース2の組付け、及び流入管5及び流出管6a,6bの
連結を、容易かつ良好に行われるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の駆動源
により球体等で構成される弁体を駆動して、流路の開閉
を行うバルブ駆動装置及びその製造方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や空調機の冷媒の流路等を開閉し
て、流路に通じる室の温度制御等を行うための装置とし
て、従来より、電磁弁(特開昭62−288780号公
報参照)やニードル弁を開閉弁として用いたバルブ駆動
装置がある。これらのうち、電磁弁を用いたバルブ駆動
装置は、電磁弁を通電状態にしておくことによって開又
は閉のいずれかの状態を保持する構成を有するものであ
り、他方のニードルを用いたバルブ駆動装置は、たとえ
ばステッピングモータなどを駆動源として用い、そのス
テッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変えて
流路を開閉する構成を備えており、電磁弁によるものに
比べると、動作音の問題が少ないという利点がある。
【0003】このようなバルブ駆動装置では、気密状の
内部空間を有する本体ケースの内部空間に開口するよう
に流入管及び流出管がそれぞれ連結されており、それら
流入管及び流出管を通して、上記本体ケースの内部空間
に対して流体が流入及び流出させられるようになってい
る。このとき、上記本体ケースは、通常、真鍮で成形さ
れているとともに、その真鍮製の本体ケースに対して、
銅製の流入管及び流出管が銀ロウ付けによって連結され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように流入管及び流出管を銀ロウ付けするにあたって
は、水素還元炉を通す工程が行われるが、その際に真鍮
から発生する亜鉛ガスによって種々の問題を招来してい
る。すなわち、亜鉛ガスは、炉内を損傷させるおそれが
あることから、定期的に炉内の清掃作業を行う必要があ
るとともに、銅管の表面が真鍮メッキされてしまうた
め、マスキング等の作業を行わなければならず、その
分、手間がかかってしまう。さらに、本体ケースに亜鉛
成分が付着していると、本体ケースを溶接する際に、亜
鉛成分が溶接部に悪影響を及ぼすおそれもある。
【0005】そこで本発明は、本体ケースの組付け、及
び流入管及び流出管の連結を、容易かつ良好に行うこと
ができるようにしたバルブ駆動装置及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明にかかるバルブ駆動装置では、気密状の内部
空間を有する本体ケースと、この本体ケースの内部空間
に開口するように連結されて上記本体ケースの内部空間
に対して流体を流入及び流出させる流入管及び流出管
と、上記流入管及び流出管の本体ケース内部空間への開
口部を開閉するように配置された弁体と、その弁体に開
閉駆動を行わせる駆動部と、を備えたバルブ駆動装置に
おいて、前記本体ケースが、溶接接合された複数の分割
体から構成され、その複数の分割体の少なくとも一つが
ステンレス鋼材からなるとともに、上記流入管及び流出
管は、前記ステンレス鋼材からなる本体ケースの分割体
に対して、炉を用いたロウ付けにより接合されている。
【0007】また、本発明にかかるバルブ駆動装置の製
造方法では、気密状の内部空間を有する本体ケースに流
入管及び流出管をそれぞれ連結し、それら流入管及び流
出管を通して上記本体ケースの内部空間に流体を流入及
び流出させるとともに、上記流入管及び流出管における
前記本体ケースの内部空間への開口部を、弁体により開
閉させるようにしたバルブ駆動装置の製造方法におい
て、少なくとも一つがステンレス鋼材からなる複数の分
割体を溶接接合することによって前記本体ケースを形成
する一方、前記流入管及び流出管を、上記ステンレス鋼
材からなる本体ケースの分割体に、炉を用いたロウ付け
により接合させるようにしている。
【0008】本発明のように、銅系金属からなる流入管
及び流出管を連結する本体ケースをステンレス鋼材から
形成しておけば、本体ケースの組付け、及び流入管及び
流出管の連結が、容易かつ良好に行われる。すなわち、
従来のように本体ケースを真鍮で成形して管の連結を銀
ロウ付けで行うと、ロウ付けのための水素還元炉を通し
たときに、真鍮から亜鉛ガスが発生してしまい、炉が損
傷を受けて定期的に清掃作業を要するとともに、銅管の
表面が真鍮メッキされてしまい、マスキング等の手間が
かかる。また、本体ケースを溶接する場合には、亜鉛が
溶接部分に付着して悪影響を及ぼすおそれがあるが、本
発明によれば、そのような支障を生じることなく各作業
が円滑に行われることとなる。
【0009】また、本発明のように、ステンレス鋼材か
らなる本体ケースの分割体を、プレス絞り加工品として
おけば、本体ケースの生産性が改善される。
【0010】さらに、本発明のように、プレス絞り加工
品からなる本体ケースを略カップ状部材とすることによ
って、本体ケースに対して流入管及び流出管の連結が可
能となる。
【0011】さらにまた、本発明のように、ステンレス
鋼材からなる本体ケースは、略円筒状皿状又は球状、或
いはそれらの組み合わせの形状とすることが可能であ
る。
【0012】また、本発明のように、本体ケースに対し
て流入管及び流出管をバルブ継手管を介して連結させれ
ば、プレス絞り加工品からなる本体ケースに対して管連
結は良好に行われる。
【0013】さらに、本発明のように、バルブ継手管を
ロウ付け固定すれば、プレス絞り加工品からなる本体ケ
ースに対して管連結が良好に行われる。
【0014】さらにまた、本発明のように、バルブ継手
管にロウ付け用のロウ溜まり空間を設けておけば、バル
ブ継手管の流体通路が余剰のロウによって閉塞されるこ
とが防止され、ロウ付け作業が良好に行われる。
【0015】また、本発明のように、流入管及び流出管
をバルブ継手管の管支持部の内側に挿入するようにして
固定することとすれば、管連結部分の強度が良好に確保
される。
【0016】また、本発明のように、バルブ継手管を、
脱酸素銅又は無酸素銅により形成しておけば、ロウ付け
固定とした場合であっても流入管及び流出管の連結が良
好に行われる。
【0017】また、本発明のように、バルブ継手管に鍔
形状の押え部を設けることによって、本体ケース、並び
に流入管及び流出管の連結がバルブ継手管を介して良好
に行われる。
【0018】また、本発明のように、バルブ継手管に弁
体に密着する弁口を設けておけば、弁体による開閉動作
が良好に行われる。
【0019】また、本発明のように、本体ケースのバー
リング部を介して流入管及び流出管を固定することとし
ても、管連結部分の強度は良好に確保される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を熱機器に用いられ
る冷媒ガス切替用のバルブ駆動装置に適用した実施形態
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1乃至図8に示されている実施形態にか
かるバルブ駆動装置1は、その外観上の構成を大きく分
けて説明すると、冷媒ガスが流入・流出する本体ケース
2と、この本体ケース2内において冷媒ガスの切り替え
を行うように開閉する弁体を構成する2つの弁球体3
a,3bと、これら2つの弁球体3a,3bを開閉駆動
するための駆動部4と、から構成されている。
【0022】上記本体ケース2は、ステンレス(SU
S)材により形成された略カップ状のプレス絞り加工部
品からなる主ケース2aとケースカバー2bを、互いに
対面するように突き合わせたものであって、これらの主
ケース2aとケースカバー2bとの突き合せ部分に設け
られたフランジ部どうしが密着された状態で、TIG
(タングステンイナートガス)溶接部Tにより固着され
ていることによって、略円筒状の気密ガス収納空間が画
成されている。
【0023】より具体的には、上記主ケース2aは、略
円形状を有する平坦状の底壁面2a1と、その底壁面2
a1の外周側から環状に立ち上げられた側壁面2a2と
を有しており、それら底壁面2a1及び側壁面2a2に
より、当該主ケース2aの内部空間として図1上方側に
開口する比較的浅い円筒状空間が画成されている。ま
た、前記ケースカバー2bは、上記主ケース2aより細
長状の略カップ状をなしており、略円形状を有する平坦
状の底壁面2b1と、その底壁面2b1の外周側から環
状に立ち上げられた側壁面2b2とを有し、当該ケース
カバー2bの図1における下端側開口部を、上述した主
ケース2aの上端側開口部側に被せるように固定されて
いる。
【0024】また、上記主ケース2aの底壁面2a1に
は、冷媒ガスを本体ケース2内に流入させるための流入
管5と、本体ケース2内の冷媒ガスを流出させるための
2つの流出管6a,6bとがそれぞれ連結されている。
すなわち、前記主ケース2aは、その底壁面2a1に3
つの開口を有していて、そのうちの1つは、流入管5に
連結されており、流入管5を通して供給される冷媒ガス
を主ケース2a内に取り込むためのものとなっている。
残りの2つの開口は、上記主ケース2aの内部空間と流
出管6a,6bとを各々挿通させるためのものとなって
おり、主ケース2a内に取り込んだ冷媒ガスを各流出管
6a,6bに送り込むためのものとなっている。これら
本実施形態における流入管5及び流出管6a,6bの材
質としては、各種銅系金属又はアルミ系金属又はステン
レス材などが採用される。
【0025】このように本実施形態では、上記3つの各
管部材5,6a,6bは、全て主ケース2aの底壁面2
a1に連結されており、当該底壁面2a1から、図示下
方の同一の方向に向かって略平行に延在するように取り
付けられている。これは、上述したように主ケース2a
をプレス品としたためのものであって、そのような平行
配置関係としなれければ管連結ができないからである。
【0026】また、上記主ケース2aの底壁面2a1に
おける2つの開口と流出管6a,6bとの連結部位に
は、中心部に冷媒ガス通路孔を有する筒状のバルブ継手
管7a,7bがそれぞれ嵌め込まれている。それらの各
バルブ継手管7a,7bは、脱酸素銅又は無酸素銅(C
1220,C1020)から形成された細長状の円筒状
部材から形成されており、上記主ケース2aの底壁面2
a1を貫通するように装着されていて、前記主ケース2
aの底壁面2a1の外表面に対して、ニッケルロウ付け
部Nにより固着されている。これら各バルブ継手管7
a,7bにおける前記主ケース2aへの嵌め込み部分か
ら外方(図1の下方)に突出する部分は、比較的大径状
に形成されており、その大径状の外方突出部分の内方側
に、上述した流出管6a,6bがそれぞれ挿入されるこ
とにより固定されている。そして、これらバルブ継手管
7a,7bの大径状部分と、流出管6a,6bとの間
も、ニッケルロウ付け部Nによって固着されている。な
お、上述したニッケルロウ付け部Nを、銀ロウ付けや、
リン銅ロウ付け等に替えて接合することも可能である。
【0027】一方、特に図5に示されているように、前
記流入管5は、主ケース2aに設けられたバーリング部
Bを介して直接的に取り付けられているが、上述した流
出管6a,6bも同様なバーリング部により連結させる
ことも可能である。
【0028】上述したように、ケースカバー2bは、ス
テンレス(SUS)材で形成され、同じ材質で形成され
た主ケース2aにTIG(タングステンイナートガス)
溶接部Tにより固定されているが、従来の冷媒用のバル
ブ駆動装置は、通常、本体ケースが真鍮で構成され、ケ
ースカバー2bがSUSで構成されている。そのため、
両部材を接合するためには、その接合部分にロウ付けを
行う必要が生じる。しかしながら、このロウ付け作業
は、手作業となるため手間がかかる。また、手作業では
なく水素還元炉内で自動的にロウ付けするようにする
と、真鍮部分から亜鉛ガスが発生して他の溶接部分等に
割れが発生する等の問題が生じることもある。これに対
して本実施形態のバルブ駆動装置1においては、上述し
たように、主ケース2a及びケースカバー2bをともに
SUS材で成形したため、水素還元炉内で自動ロウ付け
しても、上述のような問題が発生せず、両者をTIG溶
接で容易に一体化することができる。このようにして主
ケース2aに接合されたケースカバー2bは、主ケース
2aと協働して冷媒ガスを封入するための本体ケース2
を形成している。なお、このときの上述したロウ付け用
の炉としては、上述した水素還元炉の他に、窒素雰囲気
炉や、真空炉を採用することも可能である。
【0029】一方、上記バルブ継手管7a,7bにおけ
る前記主ケース2aの内部空間側に突出する部分は、主
ケース2aの底壁面2a1から軸方向(図1の上方向)
に向かって所定高さにわたって立設するように設けられ
ており、当該バルブ継手管7a,7bの立設先端開口部
のそれぞれに対して、上記弁球体3a,3bが各々載置
されている。上記バルブ継手管7a,7bの立設先端開
口部には、弁球体3a,3bの外表面に相当する部分球
面形状をなすようにして弁口7av,7bv(特に図
4,図5及び図7参照)が形成されており、その弁口7
av,7bvに対して、上記各弁球体3a,3bが密着
状態となるように載置されている。
【0030】また、特に図7に示されているように、上
記バルブ継手管7a,7bの冷媒ガス通路孔7a1,7
b1は、装置に必要な冷媒ガスの流量を確保し得る程度
の細径寸法を有するように設定されているが、その冷媒
ガス通路孔7a1,7b1には、前記流入管5及び流出
管6aとの連結部分にロウ溜り部7a2,7b2が設け
られており、流入管5及び流出管6aとの連結に用いた
ロウ付け部Nで余剰となったロウ剤を蓄えて、余剰とな
ったロウ剤が冷媒ガス通路孔7a1,7b1内へ流入す
ることを防止している。
【0031】さらに、上記バルブ継手管7a,7bの外
表面側における軸方向の略中央部分には、鍔形状の押え
部7a3,7b3がそれぞれ形成されており、それらの
鍔状押え部7a3,7b3の図1上方側面に対して、上
記バルブ継手管7a,7bの外周部分に装着されたコイ
ルバネ7a4,7b4の端部が支持されている。これら
のコイルバネ7a4,7b4は、上記バルブ継手管7
a,7bの上端部分からやや突出する長さを備えてい
て、上記各弁球体3a,3bを、バルブ継手管7a,7
bの弁口7av,7bvから上方側に押し上げるように
付勢する機能を有している。
【0032】さらにまた、上記バルブ継手管7a,7b
の鍔状押え部7a3,7b3と、前記主ケース2aとの
間には、ステンレス(SUS)材のプレス加工品からな
るガイド部材2cのガイド基板2c1が挟持されてい
る。上記ガイド部材2cにおけるガイド基板2c1は、
前記主ケース2aの底壁面2a1に密着するように配置
されていて、上述したバルブ継手管7a,7b及び弁球
体3a,3bのそれぞれを位置規制する一対の弁支持枠
2c2,2c3が、上記バルブ継手管7a,7bに沿う
ようにして立設されている。
【0033】すなわち、上記両弁支持枠2c2,2c3
は、上記ガイド基板2c1から略直角に立ち上がるよう
に設けられていて、前記バルブ継手管7a,7b及び弁
球体3a,3bのそれぞれを三方から取り囲む平面略コ
の字状をなすように形成されている。そして、それらの
各弁支持枠2c2,2c3における一対のコ字状の開放
部どうしが、互いに中心側に向かって対向するように配
置されており、当該各弁支持枠2c2,2c3の両壁面
に対して、上記バルブ継手管7a,7bの鍔状押え部7
a3,7b3が当接することによって、予め決められた
所定位置に位置ズレなきように保持されている。また、
前記両弁球体3a,3bは、上記各弁支持枠2c2,2
c3により画成された略矩形状の内方側空間内に、後述
するような開閉移動の範囲内での移動が許容されつつ、
前記バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvから
脱落することのないよう保持されている。
【0034】上記弁球体3a,3bの開閉動作は、後述
するように、当該弁球体3a,3bの上方側に接触する
ように配置された駆動部4のカム部材4aによって行わ
れる構成になされているが、前記ガイド部材2cには、
そのカム部材4aの全体を図1上方側の待避位置に上昇
移動させることによって、上述した2つの弁球体3a,
3bの双方を開放状態とする待避傾斜案内部2c4(特
に図6及び図8参照)が設けられている。また、その待
避傾斜案内部2c4の近傍には、上記カム部材4aの回
転移動時における原点位置となる回転止め用突起2c5
が設けられている。この回転止め用突起2c5は、基準
位置ロック部を構成するものであるが、これらの各部材
に関する詳細な構成については後述する。
【0035】さらに、前述したようにガイド部材2c
は、前記主ケース2aの内部空間内に配置されている
が、当該ガイド部材2cには、主ケース2aの内周壁面
に当接するラジアル方向の位置決め部が設けられてい
る。このラジアル方向の位置決め部は、主ケース2aの
内周壁面に対して三点以上、本実施形態では五箇所にわ
たって当接しており、より具体的には、上記待避傾斜案
内部2c4から接線方向に折れ曲がるようにして第1位
置決め板2c6が一体的に延出しており、その第1位置
決め板2c6の延出側の先端縁部分が、上記主ケース2
aの内周面に当接している。また、上記各弁支持枠2c
2,2c3の上縁部からは、図1の上方側に向かって第
2位置決め板2c7,2c8が突出しており、それらの
各第2位置決め板2c7,2c8における幅方向の両端
縁部が、前記主ケース2aの内周面に当接している。そ
して、これら第1位置決め板2c6及び第2位置決め板
2c7,2c8が、主ケース2aの内周壁面に当接して
いることによって、ガイド部材2cの全体が、主ケース
2aに対してラジアル方向に容易かつ高精度に位置決め
されるようになっている。
【0036】このとき、上記第2位置決め板2c7,2
c8は、前述したケースカバー2b側に連結される主ケ
ース2aのフランジ部とほぼ同一高さとなるように配置
されており、上記ケースカバー2b側のフランジ部に対
して、主ケース2aのフランジ部と同様に当接される配
置関係になされている。
【0037】一方、上記駆動部4を構成するカム部材4
aは、上記弁球体3a,3bに当接する円盤状部材の第
1のカム部材4a1と、その第1のカム部材4a1の中
心側部分から図1の下方に向かって突出する第2のカム
部材4a2とを備えており、上記第1のカム部材4a1
の下端面側には、所定の凹凸形状からなるカム面4a3
が設けられているとともに、上記第2のカム部材4a2
の円筒状周面部にはカム面4a4が設けられている。カ
ム部材4aの構造については後述するが、前記駆動部4
は、上記カム部材4aを回転駆動させる駆動源となるス
テッピングモータ4bを備えており、当該ステッピング
モータ4bにより上記第1及び第2のカム部材4a1,
4a2を回転駆動させることによって、上記弁球体3
a,3bが主ケース2a内の所定の範囲内で開閉動作さ
せるように構成されている。
【0038】ステッピングモータ4bは、コイルが巻装
されたステータ部4b1と、このステータ部4b1の内
側に対向配置されたロータ部4b2と、このロータ部4
b2の回転中心部分が回転自在に挿通された固定軸4b
3と、を備えた構成となっている。そして、電力供給部
4b4から上記ステータ部4b1のコイルに電力が供給
されると、これによりロータ部4b2が固定軸4b3を
回転中心として回転するようになっている。
【0039】上記ステータ部4b1は、所定の樹脂部材
からなるステータケース4b5内に収納されており、こ
のステータケース4b5は後述する固定用ブラケット4
b12の係合・離脱作用によって、前記本体ケース2に
対して着脱自在に取り付け可能となっている。なお、上
記ステータ部4b1では、前記コイルが、樹脂によって
ステータ部4b1の極歯等と一体化されているとともに
封止された構造になされている。
【0040】一方、上記ロータ部4b2においては、P
BT(ポリプチレンテフタレート)で構成された樹脂成
形材料にマグネット4b6がインサート成形されおり、
上記マグネット4b6が、前記ステータ部4b1に対し
て半径方向に対向するように配置されているとともに、
当該ロータ部4b2の中心部分は、前述した第1及び第
2のカム部材4a1,4a2の回転中心軸となる固定軸
4b3に対して回転自在に装着されている。このロータ
部4b2は、上述した本体ケース2のケースカバー2b
の内部空間に収納されており、そのケースカバー2bに
よって、上述したステータ部4b1側に対して空間的に
隔絶されている。
【0041】このようなロータ部4b2が挿通された固
定軸4b3は、前述したガイド部材2cのガイド基板2
c1の略中央部分に圧入固定されることによって不動状
態にて立設されており、当該固定軸4b3の図1上端部
分が、前記ケースカバー2bの底壁面2b1の中心位置
に形成された軸受け凹部2b3内に遊嵌状態で挿入され
ているとともに、前記固定軸4b3の図1の下端部分
は、前記主ケース2aの底壁面2a1の中心位置に形成
された軸受け凹部2a3内に遊嵌状態で挿入されてい
る。これら2つの軸受け凹部2b3,2a3は、組み立
て時における固定軸4b3の位置決めとして用いられ
る。
【0042】また、上記ロータ部4b2における図1上
側の端面は、前記ケースカバー2bの底壁面2b1と軸
方向に対向するように配置されているが、当該ロータ部
4b2の上端面と、ケースカバー2bの底壁面2b1と
の間には、上記ロータ部4b2の全体を図1下方側であ
る主ケース2a側へ向かって付勢するコイルバネ4b7
が圧縮状態で装着されていて、当該コイルバネ4b7の
付勢力によって、上記ロータ部4b2が主ケース2a側
に付勢されながら回転されるようになっている。すなわ
ち、上述したバルブ継手管7a,7bのいずれかがカム
部材4aの作用によって開放された場合には、その開放
されたバルブ継手管7a,7bを通して主ケース2a内
に流れ込んでくる冷媒ガスの圧力によって、ロータ部4
b2が図1上方側であるケースカバー2bの底壁面2b
1側に押し込まれるが、上記コイルバネ4b7は、その
時のロータ部4b2を押し戻すクッションの役割を果た
す。
【0043】さらに、上記コイルバネ4b7は、ロータ
部4b2の端面に対しては、平座金4b8を介して圧接
されているが、ケースカバー2bの底壁面2b1に対し
ては、釣り鐘状の座金4b9を介して圧接されている。
この釣り鐘状座金4b9は、ケースカバー2bの底壁面
2b1に当接する平坦面部4b10と、その平坦面部4
b10の外周縁から一体的に立ち上がるように曲げ形成
された円筒状部4b11とを有しており、上記平坦面部
4b10の表面に対して上記コイルバネ4b7が圧接さ
れている。また、上記釣り鐘状座金4b9の円筒状部分
4b11は、コイルバネ4b7の外方側を覆うように装
着されている。
【0044】一方、前記ロータ部4b2の他端側(図1
の下端側)の端面には、上述したカム部材4aの第1の
カム部材4a1及び第2のカム部材4a2が、一体的に
設けられていて、これら第1のカム部材4a1及び第2
のカム部材4a2は、上記ステッピングモータ4bを駆
動源として、ロータ部4b2と一体的に回転されるよう
になっている。
【0045】このうち第1のカム部材4a1は、薄板円
盤状の部材から形成されており、その中心が、上述のロ
ータ部4b2と同様に固定軸4b3に挿通されている。
そして、当該第1のカム部材4a1の図1下端面に設け
られたカム面4a3は、上述した筒状のバルブ継手管7
a,7bの先端面に対して直上位置から対向するように
配置されていて、その第1のカム部材4a1のカム面4
a3と、バルブ継手管7a,7bとの間に、バルブ継手
管7a,7bを開閉する弁球体3a,3bが配置されて
いる。
【0046】このとき、上記一対のバルブ継手管7a,
7b及び弁球体3a,3bは、前記第1のカム部材4a
1及び第2のカム部材4a2の軸中心に対して略対称な
位置関係となるように配置されており、上記一対のバル
ブ継手管7a,7bどうし、及び一対の弁球体3a,3
bどうしが、それぞれ前記固定軸4b3を中心として1
80°反対側の領域に配置されている。すなわち、これ
ら一対のバルブ継手管7a,7bどうし、及び弁球体3
a,3bどうしは、それぞれ略直線状の位置関係をなす
配置関係にて構成されている。
【0047】このように一対の弁球体3a,3bを直線
上に配置するのは、これら一対の弁球体3a,3bを単
一のカム部材4aで開閉作動させる際に、両弁球体3
a,3bどうしの高さにバラツキがあったり、カム軸に
多少のガタツキがあっても、それら一対の弁球体3a,
3bをともに閉塞する動作を確実に行わせるためであ
る。ただし、上記弁球体3a,3bの高さのバラツキ
や、カム軸のガタツキに対応して、カム部材4a自体が
揺動するように構成しておけば、上述したように弁球体
3a,3bを直線上に配置する必要はない。その場合の
カム部材4aの揺動支持構造としては、カム部材をエッ
ジ状部分を支点として揺動可能に支持するなど、多種多
様な揺動支持構造を採用することができる。
【0048】上記第1のカム部材4a1のカム面4a3
は、前記バルブ継手管7a,7bに対向配置されるドー
ナツ形状を有しており、そのカム面4a3の面形状は、
前記弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7bの上端
部の弁口7av,7bv側に弁球体3a,3bを押し付
けたり、上記弁球体3a,3bから離間させることによ
って開閉動作を行わせる形状になされている。
【0049】上述したように、第1カム部材4a1のカ
ム面4a3によって動作させられる弁球体3a,3b
は、付勢部材としてのコイルバネ7a4,7b4の付勢
力によって図1の上方側に押し上げられていることか
ら、上記各弁球体3a,3bは、各コイルバネ7a4,
7b4の付勢力によって常にカム面4a3側に接触する
ように付勢されており、特に、バルブ継手管7a,7b
を閉状態から開状態にする際には、上記各コイルバネ7
a4,7b4の上方付勢力を利用してバルブ継手管7
a,7bから離間させる。また、このような構成によっ
て、上記弁球体3a,3bのカム面4a3との当接は、
常時確実なものとなされており、弁球体3a,3bが、
カム面4a3の面形状に沿って確実に動作されるように
なっている。
【0050】一方、前記ケースカバー2bの半径方向外
方側には、ステッピングモータ4bのステータ部4b1
が配置されているが、そのステータ部4b1は、ステー
タケース4b5に収納された状態で本体ケース2に装着
されているが、これらステータケース4b5と本体ケー
ス2とは、前記主ケース2a側に固定された弾性力を有
する固定用ブラケット4b12を介して着脱自在に取り
付けられている。
【0051】より具体的には、特に図2に示されている
ように、上記主ケース2aの外周部に対して、略矩形状
の薄板材からなる固定用ブラケット4b12に設けられ
た取付穴が圧入されており、その固定用ブラケット4b
12の取付穴の開口縁部に折り曲げ形成された複数個の
弾性片4b13が、前記主ケース2aの外周面を締め付
けた状態で固定用ブラケット4b12が固着されてい
る。このとき、上記固定用ブラケット4b12の取付穴
の開口縁には、主ケース2aのフランジ部側に向かって
軸方向に突出する位置決め突起4b14(図1参照)
が、上記本体ケース2の軸方向に突出するように設けら
れており、この位置決め突起4b14の先端部が、上記
主ケース2aのフランジ部に当接することによって軸方
向の位置決めが行われるようになっている。
【0052】一方、上記固定用ブラケット4b12の側
縁部からは、略L字状に折れ曲がるようにして延出する
係止爪4b15が設けられているとともに、上記ステー
タケース4b5の外周面には、上記係止爪4b15が引
っかかるような段部4b16が形成されていて、上記係
止爪4b15が段部4b16に係合・離脱することによ
って、上記ステータケース4b5と本体ケース2とが着
脱されるようになっている。
【0053】このように本体ケース2の主ケース2aに
固定用ブラケット4b12を介して、前記ステータ部4
b1が収納されたステータケース4b5が、本体ケース
2に装着されているが、その取付時には、主ケース2a
に予め溶接接合されたケースカバー2bが、ステータケ
ース4b5の中央空洞部内に挿入される。上記ステータ
ケース4b5は、本体ケース2の軸方向にスライドさせ
られ、ステータケース4b5に設けられた段部4b16
に対して、固定用ブラケット4b12の係止爪4b15
が弾性的に撓んだ後に落ち込む。これによって、上記ス
テータケース4b5は本体ケース2側に保持される。な
お、ステータケース4b5を本体ケース2から取り外す
際には、ステータケース4b5を本体ケース2から引き
離す方向に強く引っ張ることにより外すことができる。
このように、上記ステータケース4b5は、本体ケース
2側に対してワンタッチで着脱できるので、ステータ部
4b1やコイルの部分、さらには、これらに接続された
電源供給部4b4などの各部分のメンテナンス時には便
利なものとなる。
【0054】また、上記固定用ブラケット4b12に
は、上述した取付穴から半径方向外方に向かって略直線
状に延出する切欠き部4b17が設けられており、上記
固定用ブラケット4b12を本体ケース2に対して着脱
する場合に、前記流入管5及び流出管6a,6bの挿脱
が、上記切欠き部4b17を通して行われるようになっ
ている。
【0055】さらに、前記固定用ブラケット4b12の
一端縁部には、バルブ駆動装置1の全体を、例えば冷蔵
庫の枠体に取り付けるための固定板4b18が設けられ
ている。この固定板4b18は、固定用ブラケット4b
12の本体部分を略直角に折り曲げるようにして形成さ
れており、当該固定板4b18に設けられた一対の取付
孔4b19,4b19に、図示を省略した固定用のネジ
等を貫通させることによって取付が行われる。
【0056】このように本実施形態では、銅系金属から
なる流入管5及び流出管6a,6bを連結する本体ケー
ス2の主ケース2aをステンレス鋼材から形成している
ことから、本体ケース2の組付け、及び流入管5及び流
出管6a,6bの連結が、容易かつ良好に行われる。す
なわち、従来のように本体ケースを真鍮で成形して管の
連結を銀ロウ付けで行うと、ロウ付けのための水素還元
炉を通したときに、真鍮から亜鉛ガスが発生してしま
い、炉が損傷を受けて定期的に清掃作業を要するととも
に、銅管の表面が真鍮メッキされてしまい、マスキング
等の手間がかかる。また、本体ケースを溶接する場合に
は、亜鉛が溶接部分に付着して悪影響を及ぼすおそれが
あるが、本実施形態によれば、そのような支障を生じる
ことなく各作業が円滑に行われる。
【0057】また、本実施形態のように、ステンレス鋼
材からなる本体ケース2の主ケース2a及びケースカバ
ー2bを、プレス絞り加工品としておけば、本体ケース
2の生産性が改善される。
【0058】さらに、本実施形態のように、プレス絞り
加工品からなる本体ケース2の主ケース2aを略カップ
状部材とすることによって、本体ケース2に対して流入
管5及び流出管6a,6bの連結が可能となる。
【0059】さらにまた、本実施形態のように、ステン
レス鋼材からなる本体ケース2は、略円筒状皿状又は球
状、或いはそれらの組み合わせの形状とすることが可能
である。
【0060】また、本実施形態のように、本体ケース2
の主ケース2aに対して流入管5及び流出管6a,6b
をバルブ継手管7a,7bを介して連結させれば、プレ
ス絞り加工品からなる本体ケース2の主ケース2aに対
して管連結は良好に行われる。
【0061】さらに、本実施形態のように、バルブ継手
管7a,7bをロウ付け固定すれば、プレス絞り加工品
からなる本体ケース2の主ケース2aに対して管連結が
良好に行われる。
【0062】さらにまた、本実施形態のように、バルブ
継手管7a,7bにロウ付け用のロウ溜まり空間7a
2,7b2を設けておけば、バルブ継手管7a,7bの
流体通路7a1,7b1が余剰のロウによって閉塞され
ることが防止され、ロウ付け作業が良好に行われる。
【0063】また、本実施形態のように、流入管5及び
流出管6a,6bを、バルブ継手管7a,7bの管支持
部の内側に挿入するようにして固定することとすれば、
管連結部分の強度が良好に確保される。
【0064】さらにまた、本実施形態のように、バルブ
継手管7a,7bを、脱酸素銅又は無酸素銅により形成
しておけば、ロウ付け固定とした場合であっても流入管
5及び流出管6a,6bの連結が良好に行われる。
【0065】また、本実施形態のように、バルブ継手管
7a,7bに鍔形状の押え部7a3,7b3を設けるこ
とによって、本体ケース2、並びに流入管5及び流出管
6a,6bの連結がバルブ継手管7a,7bを介して良
好に行われる。
【0066】さらにまた、本実施形態のように、バルブ
継手管7a,7bに弁球体3a,3bに密着する弁口7
av,7bvを設けておけば、弁球体3a,3bによる
開閉動作が良好に行われる。
【0067】また、本体ケース2のバーリング部を介し
て流入管5及び流出管6a,6bを固定することとして
も、管連結部分の強度は良好に確保される。
【0068】
【発明の効果】本発明のように、銅系金属からなる流入
管及び流出管を連結する本体ケースをステンレス鋼材か
ら形成しておけば、本体ケースの組付け、及び流入管及
び流出管の連結が、容易かつ良好に行われる。すなわ
ち、従来のように本体ケースを真鍮で成形して管の連結
を銀ロウ付けで行うと、ロウ付けのための水素還元炉を
通したときに、真鍮から亜鉛ガスが発生してしまい、炉
が損傷を受けて定期的に清掃作業を要するとともに、銅
管の表面が真鍮メッキされてしまい、マスキング等の手
間がかかる。また、本体ケースを溶接する場合には、亜
鉛が溶接部分に付着して悪影響を及ぼすおそれがある
が、本発明は、このような問題点を良好に解消すること
ができる。
【0069】また、本発明のように、ステンレス鋼材か
らなる本体ケースの分割体を、プレス絞り加工品として
おけば、上述した効果に加えて、本体ケースの生産性が
改善される。
【0070】さらに、本発明のように、プレス絞り加工
品からなる本体ケースを略カップ状部材とすることによ
って、上述した効果に加えて、本体ケースに対して流入
管及び流出管の連結が可能となる。
【0071】さらにまた、本発明のように、本体ケース
に対して流入管及び流出管をバルブ継手管を介して連結
させれば、上述した効果に加えて、プレス絞り加工品か
らなる本体ケースに対して管連結は良好に行われる。
【0072】また、本発明のように、バルブ継手管をロ
ウ付け固定すれば、上述した効果に加えて、プレス絞り
加工品からなる本体ケースに対して管連結が良好に行わ
れる。
【0073】さらにまた、本発明のように、バルブ継手
管にロウ付け用のロウ溜まり空間を設けておけば、上述
した効果に加えて、バルブ継手管の流体通路が余剰のロ
ウによって閉塞されることが防止され、ロウ付け作業が
良好に行われる。
【0074】また、本発明のように、流入管及び流出管
をバルブ継手管の管支持部の内側に挿入するようにして
固定することとすれば、上述した効果に加えて、管連結
部分の強度が良好に確保される。
【0075】さらにまた、本発明のように、バルブ継手
管を、脱酸素銅又は無酸素銅により形成しておけば、上
述した効果に加えて、ロウ付け固定とした場合であって
も流入管及び流出管の連結が良好に行われる。
【0076】また、本発明のように、バルブ継手管に鍔
形状の押え部を設けることによって、上述した効果に加
えて、本体ケース、並びに流入管及び流出管の連結がバ
ルブ継手管を介して良好に行われる。
【0077】さらにまた、本発明のように、バルブ継手
管に弁体に密着する弁口を設けておけば、上述した効果
に加えて、弁体による開閉動作が良好に行われる。
【0078】また、本発明のように、本体ケースのバー
リング部を介して流入管及び流出管を固定することとし
ても、上述した効果に加えて、管連結部分の強度は良好
に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるバルブ駆動装
置の縦断面説明図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置を矢示II方向から見た底
面説明図である。
【図3】図1のバルブ駆動装置における本体ケース部分
を拡大して表した縦断面説明図である。
【図4】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主
ケースに対する管連結状態を正面側から拡大して表した
縦断面説明図である。
【図5】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主
ケースに対する管連結状態を側面側から拡大して表した
縦断面説明図である。
【図6】図1のバルブ駆動装置における本体ケースの主
ケースに対する管連結状態を平面側から拡大して表した
縦断面説明図である。
【図7】本体ケースに固定されたバルブ継手管の構造を
表した縦断面説明図である。
【図8】本体ケースに固定されたガイド部材の構造を表
した側面説明図である。
【符号の説明】
1 バルブ駆動装置 2 本体ケース 2a 主ケース 2b ケースカバー 2b2,2a3 軸受け凹部 2c ガイド部材 2c2,2c3 弁支持枠 2c4 待避傾斜案内部 2c5 原点回転止め用突起 2c6 第1位置決め板 2c7,2c8 第2位置決め板 3a,3b 弁球体 4 駆動部 4a カム部材 4a1 第1のカム部材 4a2 第2のカム部材 4a3 カム面 4a4 カム面 4a5 突出部 4a6 低面部 4a7 斜面部 4b ステッピングモータ 4b1 ステータ部 4b2 ロータ部 4b3 固定軸 4b4 ステータケース 4b5 マグネット 4b6 固定用ブラケット 4b7 コイルバネ 4b9 釣り鐘状の座金 4b13 切欠き部 4b14 固定板 5 流入管 6a,6b 流出管 7a,7b バルブ継手管 7av,7bv 弁口 7a1,7b1 冷媒ガス通路孔 7a2,7b2 ロウ溜り部 7a3,7b3 鍔形状の押え部 7a4,7b4 コイルバネ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密状の内部空間を有する本体ケース
    と、 この本体ケースの内部空間に開口するように連結されて
    上記本体ケースの内部空間に対して流体を流入及び流出
    させる流入管及び流出管と、 上記流入管及び流出管の本体ケース内部空間への開口部
    を開閉するように配置された弁体と、 その弁体に開閉駆動を行わせる駆動部と、を備えたバル
    ブ駆動装置において、 前記本体ケースが、溶接接合された複数の分割体から構
    成され、その複数の分割体の少なくとも一つがステンレ
    ス鋼材からなるとともに、 上記流入管及び流出管は、前記ステンレス鋼材からなる
    本体ケースの分割体に対して、炉を用いたロウ付けによ
    り接合されていることを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記流入管及び流出管が、銅系金属から
    なるとともに、 前記炉が、水素還元炉であり、かつ前記ロウ付けが、ニ
    ッケルロウ付けであることを特徴とする請求項1記載の
    バルブ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ステンレス鋼材からなる本体ケース
    の分割体が、プレス絞り加工品からなることを特徴とす
    る請求項1記載のバルブ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ステンレス鋼材からなる本体ケース
    の分割体が、略平坦円形状の底壁面部から略円筒状の周
    壁面部が立ち上がるように形成された略カップ状部材か
    らなり、 その略カップ状部材からなる分割体の底壁面部に対し
    て、前記流入管及び流出管が、略同一の方向に向かって
    平行に延在するように連結されていることを特徴とする
    ことを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記ステンレス鋼材からなる本体ケース
    の分割体が、略円筒状皿状又は球状、或いはそれらの組
    み合わせの形状からなることを特徴とする請求項1記載
    のバルブ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記流入管及び流出管の本体ケースに対
    する各連結部分が、上記本体ケースに固着されたバルブ
    継手管を介して取り付けられていることを特徴とする請
    求項1記載のバルブ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記バルブ継手管は、本体ケースに対し
    てロウ付けにより固定されていることを特徴とする請求
    項1記載のバルブ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記バルブ継手管の本体ケース内側の部
    分に設けられた流体通路における管連結側部分には、ロ
    ウ溜まり空間が設けられていることを特徴とする請求項
    7記載のバルブ駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記バルブ継手管には、前記流入管及び
    流出管を管内部側に挿入して保持するように管軸方向に
    延設された管支持部が設けられていることを特徴とする
    請求項8記載のバルブ駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記バルブ継手管は、脱酸素銅又は無
    酸素銅により形成されていることを特徴とする請求項7
    記載のバルブ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記バルブ継手管の外表面側には、鍔
    形状の押え部が設けられていることを特徴とする請求項
    7記載のバルブ駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記バルブ継手管の本体ケース内側の
    端部には、前記弁体に密着する弁口が設けられているこ
    とを特徴とする請求項7記載のバルブ駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記弁体が球体から構成されていると
    ともに、バルブ継手管の弁口が、上記球体からなる弁体
    に対応する球面の一部で形成されていることを特徴とす
    る請求項12記載のバルブ駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記流入管及び流出管の本体ケースに
    対する各連結部分が、上記本体ケースに設けられたバー
    リング部を介して直接的に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
  15. 【請求項15】 気密状の内部空間を有する本体ケース
    に流入管及び流出管をそれぞれ連結し、それら流入管及
    び流出管を通して上記本体ケースの内部空間に流体を流
    入及び流出させるとともに、 上記流入管及び流出管における前記本体ケースの内部空
    間への開口部を、弁体により開閉させるようにしたバル
    ブ駆動装置の製造方法において、 少なくとも一つがステンレス鋼材からなる複数の分割体
    を溶接接合することによって前記本体ケースを形成する
    一方、 前記流入管及び流出管を、上記ステンレス鋼材からなる
    本体ケースの分割体に、炉を用いたロウ付けにより接合
    させるようにしたことを特徴とするバルブ駆動装置の製
    造方法。
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