JP2001221073A - 内燃機関の逆回転防止装置 - Google Patents

内燃機関の逆回転防止装置

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JP2001221073A
JP2001221073A JP2000028195A JP2000028195A JP2001221073A JP 2001221073 A JP2001221073 A JP 2001221073A JP 2000028195 A JP2000028195 A JP 2000028195A JP 2000028195 A JP2000028195 A JP 2000028195A JP 2001221073 A JP2001221073 A JP 2001221073A
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internal combustion
combustion engine
prevention device
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Shigeo Okubo
重男 大久保
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Toyota Motor Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2250/00Engine control related to specific problems or objectives
    • F02D2250/06Reverse rotation of engine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンに逆回転が生じたときであれ、バック
ファイヤの発生をより確実に防止することのできる内燃
機関の逆回転防止装置を提供する。 【解決手段】この逆回転防止装置は、スタータモータ2
6の状態、及びクランク角センサ33から出力される回
転数に対応した信号の挙動に基づいてエンジン11が逆
回転しているか否かを判定している。そして、エンジン
11が逆回転していると判定されるときには、電磁駆動
弁からなるエンジン11の吸気弁20及び排気弁22を
強制的に閉弁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の逆回転防
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、内燃機関の始動が完了す
る前、その始動動作の終了まぎわに同機関が逆回転する
ことがある。そして、この逆回転に至るメカニズムは、
概ね次のように考えられている。
【0003】通常、内燃機関の点火時期は、それ以前に
おける同機関の回転状況に基づいて適正な時期が予測、
決定される。このため、機関の回転数が大きく変動する
ときには、点火時期が適正な時期から外れることがあ
る。例えば、内燃機関の回転数が急速に低下するときに
は、適正な点火時期よりも早いタイミングにて点火が行
われるようになり、その結果、当該機関の圧縮行程が終
了する前、すなわちピストンが上死点に達する前に点火
が行われるようになる。このとき、機関出力軸、すなわ
ちクランクシャフトには、こうした点火によって逆回転
方向の回転力が生じる。
【0004】そして、機関の始動完了前、クランクシャ
フトにこのような逆回転方向の回転力が生じた状態で始
動動作が終了される場合には、その順回転方向の回転力
が小さく、かつ機関回転数が急速に低下する状態となる
ために、この順回転方向の回転力を上記逆回転方向の回
転力が上回るようになる。すなわち、内燃機関が逆回転
するようになる。
【0005】一方、こうして機関が逆回転する場合に
は、排気通路内の空気が燃焼室内に吸入され、その後、
同燃焼室内の空気が吸気通路内に排出されることで、噴
射される燃料と燃焼室内の空気とが混合された可燃ガス
が吸気通路内に逆流されるようになる。更に、このとき
に点火が行われて燃焼室内に火種が作られる場合には、
吸気通路内にバックファイヤが生じ、同通路内に配設さ
れる部品の信頼性の低下を招くようになる。
【0006】そこで従来は、例えば特開平11−117
780号公報にみられるように、こうした逆回転の発生
を検出し、検出後における点火や燃料噴射を停止するこ
とによりバックファイヤの防止を図りつつ、当該機関を
停止させるようにした装置が提案されている。すなわち
この装置では、逆回転が生じた後の点火や燃料噴射を停
止することで、吸気通路内に可燃ガスが逆流したり、バ
ックファイヤが発生したりすることを防止するようにし
ている。また同時に、内燃機関における燃焼をも停止さ
せることで、クランクシャフトに対する駆動力の付与を
停止し、当該機関を停止させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、逆回転が
検出されることに基づき点火や燃料噴射を停止すること
で、バックファイヤの防止を図りつつ、内燃機関を停止
させることは確かにできる。
【0008】ただし、内燃機関の逆回転は上述のよう
に、同機関の圧縮行程においてピストンが上死点に到達
する前に点火が行われることにより発生するものであ
り、上記従来の装置のように機関が逆回転していること
を検出した後に点火を停止したとしても、該逆回転の発
生そのものの原因となった点火を停止することはできな
い。このため、上記逆回転が生じた直後には、燃焼室内
から吸気通路内に上記点火(爆発)に伴う燃焼ガスが排
出されることとなり、ひいてはバックファイヤ発生の懸
念もいまだ解消され得ないものとなっている。
【0009】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、逆回転が生じたときであれ、バ
ックファイヤの発生をより確実に防止することのできる
内燃機関の逆回転防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。先
ず、請求項1記載の発明では、内燃機関の逆回転を判定
する判定手段と、前記判定手段により逆回転が判定され
ることに基づいて当該内燃機関の吸気ポートを強制的に
閉とする制御手段とを備えることとする。
【0011】上記構成によれば、内燃機関の逆回転が判
定されたときに同機関の吸気ポートを強制的に閉じるよ
うにしたために、当該機関が逆回転するようになった直
後において、逆回転が発生する要因となった爆発に伴う
燃焼ガスが吸気通路に排出されることを防止することが
できる。従って、逆回転が生じたときであれ、バックフ
ァイヤの発生をより確実に防止することができる。更に
同構成によれば、逆回転の発生後の当該機関のポンピン
グロスを増大させることができる。従って、同機関を早
期に停止させることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記制御
手段は、当該機関の吸気弁を強制的に閉弁せしめて前記
吸気ポートを閉とすることとする。上記構成によれば、
吸気弁を強制的に閉弁して吸気ポートを閉鎖するように
したために、逆回転判定時における同ポートの閉鎖をよ
り簡単かつ確実に実現することができる。
【0013】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の内燃機関の逆回転防止装置において、前記吸気弁
は電磁駆動弁であるものとして構成する。上記構成によ
れば、吸気弁を任意のタイミングで開閉弁することがで
きるため、上記吸気ポートの強制閉鎖も極めて容易とな
る。またこの場合、同強制閉鎖のための何らの新たな機
構を設ける必要もない。
【0014】また、請求項4記載の発明では、請求項1
乃至3の何れかに記載の内燃機関の逆回転防止装置にお
いて、前記制御手段は、前記判定手段により逆回転が判
定されるとき、当該機関の排気ポートも併せて強制的に
閉とすることとする。
【0015】上記構成によれば、吸気ポートを閉じるこ
とに加えて、排気ポートをも強制的に閉じるようにした
ために、当該機関の圧縮仕事を更に大きくすることがで
きる。従って、当該機関を更に早期に停止させることが
できるようになる。
【0016】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の内燃機関の逆回転防止装置において、前記制御手
段は、当該機関の排気弁を強制的に閉弁せしめて前記排
気ポートを閉とすることとする。
【0017】上記構成によれば、排気弁を強制的に閉弁
して排気ポートを閉鎖するようにしたために、逆回転判
定時における同ポートの閉鎖をより簡単かつ確実に実現
することができる。
【0018】また、請求項6記載の発明では、請求項5
記載の内燃機関の逆回転防止装置において、前記排気弁
は電磁駆動弁であるものとして構成する。上記構成によ
れば、排気弁を任意のタイミングで開閉弁することがで
きるため、上記排気ポートの強制閉鎖も極めて容易とな
る。またこの場合、同強制閉鎖のための何らの新たな機
構を設ける必要もない。
【0019】また、請求項7記載の発明では、請求項1
乃至6の何れかに記載の内燃機関の逆回転防止装置にお
いて、前記制御手段は、前記判定手段により逆回転が判
定されるとき、当該機関の点火動作及び燃料噴射動作を
併せて禁止することとする。
【0020】上記構成によれば、逆回転が生じた後にお
ける当該機関の停止を確実に維持することができる。ま
た、請求項8記載の発明では、請求項1乃至7の何れか
に記載の内燃機関の逆転防止装置において、前記判定手
段は、当該機関の回転数が所定回転数以下であり、かつ
同機関の始動動作が完了していることを条件に同機関の
逆回転を判定するものであることとする。
【0021】内燃機関が逆回転するときには、同機関の
回転数が一旦「0」となる。一方、機関の始動操作時に
は、同機関が順方向に強制駆動されるために上記逆回転
は生じない。このため上記構成によれば、内燃機関の逆
回転を容易にしかも正確に判定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる内燃機関
の逆回転防止装置の一実施の形態について説明する。
【0023】はじめに、この実施の形態の逆回転装置の
構成並びにその概要について、図1を参照して説明す
る。図1に示されるように、この装置は、内燃機関とし
ての4サイクルガソリンエンジン(以下、「エンジ
ン」)11を中心として構成されている。このエンジン
11は、シリンダ12内にピストン13を備えている。
ピストン13は、エンジン11の出力軸であるクランク
シャフト15にコンロッド14を介して連結され、その
コンロッド14によりピストン13の往復運動がクラン
クシャフト15の回転に置き換えられるようになってい
る。
【0024】クランクシャフト15の近傍には、その回
転角を検出するクランク角センサ33が配設されてい
る。このクランク角センサ33からは、クランクシャフ
ト15の回転角(クランク角)の所定角度毎(例えば3
0°毎)にパルス信号PLが出力される。
【0025】一方、上記ピストン13の上方に形成され
る燃焼室18には、吸気通路19及び排気通路21が連
通されている。燃焼室18と吸気通路19との連通部
分、すなわち吸気ポートは吸気弁20にて開閉され、ま
た、燃焼室18と排気通路21との連通部分、すなわち
排気ポートは排気弁22にて開閉される。これら吸気弁
20及び排気弁22は、それぞれソレノイド20a及び
22aの通電に応じて開閉される電磁駆動弁となってい
る。また、上記吸気通路19には、同通路19内に燃料
を噴射する燃料噴射弁24が設けられている。更に、上
記燃焼室18には、同燃焼室18内に充填される燃料と
空気とからなる混合気に対して点火を行う点火プラグ2
3が取り付けられている。この点火プラグ23による上
記混合気への点火は同プラグ23の上方に設けられたイ
グナイタ25によって調整される。
【0026】また、エンジン11には、同エンジン11
を始動させたり、その稼働を継続させるために運転者に
よって操作されるイグニッションスイッチ31が設けら
れている。更にエンジン11には、同エンジン11を始
動させるためのスタータモータ26が設けられている。
そして、運転者によりイグニッションスイッチ31の切
換位置が「スタート位置」に操作されることでスタータ
モータ26が駆動され、エンジン11が始動される。ま
た、始動が完了した後に同スイッチ31の切換位置が
「オン位置」に操作されることでエンジン11の稼働が
継続される。
【0027】また、上記スタータモータ26にはその動
作状態を検知するスタータスイッチ32が設けられてい
る。スタータスイッチ32からは、スタータモータ26
が作動しているときには「オン」、また停止していると
きには「オフ」といった態様でスタータ信号STAが出
力される。
【0028】また一方、この装置には、例えばマイクロ
コンピュータを有して構成される電子制御装置(EC
U)30が設けられており、このECU30に上記パル
ス信号PL及びスタータ信号STAが取り込まれる。ま
た、ECU30は、エンジン11の稼働中において、上
記パルス信号PLに基づいてそのときどきのエンジン回
転数や行程を演算し、その演算結果に基づいて上記吸気
弁20(ソレノイド20a)、排気弁22(ソレノイド
22a)、点火プラグ23(イグナイタ25)、及び燃
料噴射弁24の駆動を制御する。
【0029】ところで、エンジン11は上述のように、
4サイクルエンジンとして構成されており、その運転に
際しては、次の4つの行程(サイクル)を繰り返し実行
する。
【0030】先ず吸気行程では、排気弁22が閉弁され
るとともに吸気弁20が開弁され、かつ上記燃料噴射弁
24により吸気通路19内に燃料が噴射される。また、
この行程においてピストン13は下降運動する。このた
め、ピストン13の下降による燃焼室18内の圧力低下
によって吸気通路19内の空気と燃料とが燃焼室18内
に吸入され、その結果、同燃焼室18内に燃料と空気と
からなる混合気が充填される。
【0031】また圧縮行程では、上記吸気弁20が閉弁
される。また、同行程においてはピストン13が上昇運
動する。このため、ピストン13の上昇による燃焼室1
8内の圧力上昇によって上記混合気が昇圧、昇温され
る。
【0032】また爆発行程では、点火プラグ23により
点火が行われ、上記混合気が着火、爆発される。この爆
発によってピストン13には下向きの駆動力が付与さ
れ、同ピストン13が下降運動するようになる。すなわ
ち、クランクシャフト15に回転力が付与される。
【0033】そして排気行程では、排気弁22が開弁さ
れる。また、同行程においてはピストン13は上昇運動
する。このピストン13の上昇によって燃焼室18内の
燃焼後のガスが排気通路21に排出される。
【0034】こうした「吸気行程」→「圧縮行程」→
「爆発行程」→「排気行程」といった順序にて各行程の
動作が繰り返されることにより、エンジン11に駆動力
が付与され続けてその運転が継続される。
【0035】ただしこうしたエンジン11には前述のよ
うに、その始動が完了する前の始動動作終了まぎわに、
出力軸であるクランクシャフト15に逆回転が生じるこ
とがある。そして、エンジン11にこうして逆回転が生
じる場合には、バックファイヤが生じることがあること
も前述した通りである。
【0036】そこで、本実施の形態の逆回転防止装置で
は、電磁駆動弁として構成される上記吸気弁20及び排
気弁22を通じて図2に示す処理(以下、「強制閉弁処
理」)を実行することにより、こうした逆回転に起因す
るバックファイヤの発生を防止するようにしている。
【0037】以下、図2を参照して、この強制閉弁処理
にかかる動作を詳細に説明する。なお、この処理は、所
定間隔毎(例えば、16ms毎)の割り込み処理とし
て、ECU30にて実行される。
【0038】先ず、この強制閉弁処理においては、その
ステップS101において、エンジン11が逆回転して
いる可能性があるか否かが判断される。ちなみに、上述
したエンジン11を逆回転させる爆発が生じると、その
クランクシャフト15の回転が順方向から逆方向に移行
するに際して回転数が一旦「0」まで急激に下降する。
そしてその後、逆方向の回転が開始されることで同回転
数は上昇する。すなわち、エンジン11の回転数がごく
小さくなったとき、若しくは「0」になったときには、
同エンジン11が逆回転している可能性があると判断す
ることができる。もっとも、始動時、スタータモータ2
6が駆動されている場合には(上記スタータ信号STA
が「オン」)、上記クランクシャフト15がスタータモ
ータ26により順回転方向に強制駆動されており、こう
した逆回転は生じない。そこで本実施の形態にあって
は、上記スタータ信号STAが「オフ」であるときであ
って、かつエンジン回転数が所定回転数N1(例えば、
200回転/分)以下であるときに、エンジン11が逆
回転している可能性があると判断する。
【0039】そして、このステップS101において、
エンジン11が逆回転している可能性はないと判断され
る場合には(ステップS101にて「NO」)、一旦本
処理が終了される。
【0040】一方、ステップS101において、エンジ
ン11が逆回転している可能性があると判断される場合
には(ステップS101にて「YES」)、処理はステ
ップS102に移行し、このステップS102におい
て、上記吸気弁20及び排気弁22が強制的に閉弁され
る。
【0041】その後、処理はステップS103に移行
し、このステップS103において、点火プラグ23及
び燃料噴射弁24の駆動が停止された後、本処理が一旦
終了される。なお、点火プラグ23や燃料噴射弁24の
駆動が停止されることにより、エンジン11の停止状態
が確実に維持される。
【0042】図3は、本実施の形態の装置における上記
エンジン11の逆回転時の強制閉弁態様についてその具
体例を示したものであり、以下、図3を参照して上述し
た強制閉弁処理が具体的にどのように行われるかを更に
詳述する。
【0043】エンジン11が上記「排気行程」に至る
と、図3(b)に示されるように、タイミングt1にお
いて、排気弁22が開弁されて燃焼室18内の燃焼ガス
が排気通路21に排出される。
【0044】その後、エンジン11が上記「吸気行程」
に至ると、タイミングt2において、排気弁22が閉弁
されるとともに、図3(a)に示されるように、吸気弁
20が開弁される。その結果、吸気通路19内の空気と
同通路19内にて噴射された燃料とが燃焼室18内に吸
入されて、同室18内に混合気が充填される。
【0045】そして、エンジン11が上記「圧縮行程」
に至ると、タイミングt3において、吸気弁20が閉弁
され、燃焼室18内の混合気が圧縮されて昇温される。
ただし、この「圧縮行程」中に上記爆発が生じると、図
3(c)に示されるように、エンジン回転数が急速に低
下するようになり、タイミングt4において、エンジン
11が逆回転するようになる。そして、この場合には周
知のように、エンジン11の逆回転に伴って上述した各
行程も逆順となり、この「圧縮行程」の後、「吸気行
程」に移行して吸気弁20が開かれようとする。
【0046】ところが本実施の形態にあっては、その後
のタイミングt5において、エンジン回転数が所定回転
数N1以下であり、かつスタータ信号STAが「オフ」
であることに基づいてエンジン11が逆回転しているこ
とが判断され、その後のタイミングt6,t7におい
て、図3(a)に示されるように、一点鎖線L1のよう
に開かれようとする吸気弁20が強制的に閉弁されると
ともに、一点鎖線L2のように開かれようとする排気弁
22が強制的に閉弁される。しかも、このときには同時
に、エンジン11に対する燃料噴射及び点火も停止され
る。こうした処理を経て、エンジン11に逆回転が生じ
た場合であれ、それに伴うバックファイヤの発生は防止
され、その後、同エンジン11は速やかに停止されると
ともに、その停止状態が確実に維持されるようになる。
【0047】以上詳述したように、本実施の形態の装置
によれば、以下に示すような多くの優れた効果が得られ
るようになる。 (1)エンジン11が逆回転している旨判断されるとき
において、エンジン11の吸気弁20を強制的に閉弁す
るようにしたことで、逆回転が発生する原因となった爆
発に伴う燃焼ガスが吸気通路19に排出されることを防
止することができる。従って、この燃焼ガスに起因して
生じるバックファイヤを防止することができる。また、
こうしたバックファイヤの発生が防止されることで、吸
気系部品の信頼性の低下も併せて防止される。
【0048】(2)また、吸気弁20を閉弁するように
したことで、エンジン11のポンピングロスが急激に増
大されるようになる。すなわち、同エンジン11を早期
に停止させることができるようになる。
【0049】(3)また、吸気弁20を閉弁することに
加えて、排気弁22をも強制的に閉弁するようにしたこ
とで、エンジン11の圧縮仕事が更に増えるようにな
り、同エンジン11の停止をより早期に図ることができ
るようになる。
【0050】(4)更には、エンジン11の燃料噴射動
作及び点火動作をも停止するようにしたことで、同エン
ジン11の停止状態を確実に維持することができるよう
にもなる。
【0051】(5)吸気弁20及び排気弁22を電磁力
により任意のタイミングで駆動可能な電磁駆動弁にて構
成したことで、吸気ポート及び排気ポートの強制閉鎖に
かかる上記制御を容易に実現することができる。また、
そのための新たな機構を設ける必要もない。
【0052】(6)エンジン11の回転数が所定回転数
N1以下であり、かつスタータ信号STAが「オフ」さ
れているときにエンジン11が逆回転していると判断す
るようにしたために、エンジン11の逆回転を容易にし
かも正確に判断することができる。
【0053】なお、上記実施の形態の装置は、以下のよ
うにその構成を変更して実施することも可能である。・
上記実施の形態では、エンジン11が逆回転している可
能性があるときに、吸気弁20及び排気弁22を閉弁す
るようにしたが、吸気弁20のみを閉弁するようにして
もよい。こうした構成によっても、逆回転が生じる原因
となった爆発に伴う燃焼ガスによるバックファイヤを防
止することができるとともに、エンジン11のポンピン
グロスを急激に増大してその早期の停止を図ることがで
きる。また、この場合には、吸気弁20のみに電磁駆動
弁を用いるようにしてもよい。
【0054】・上記実施の形態では、吸気弁20及び排
気弁22を電磁力により駆動される電磁駆動弁として構
成したが、両弁20,22を任意のタイミングにて閉弁
することができる構成であればどのような構成でもよ
い。
【0055】・また、吸気ポートあるいは排気ポートを
強制閉鎖する手段はそれら吸、排気弁には限られない。
すなわち、適宜のシャッター機構や保護弁等を別途設け
る構成としてもよい。またその場合、上記吸、排気弁と
しては従来のカム駆動式のものを用いることもできる。
【0056】・上記実施の形態では、エンジン回転数と
スタータ信号STAとに基づいてエンジン11が逆回転
していることを検出するようにしたが、こうした検出方
法は基本的に任意である。
【0057】・上記実施の形態では、エンジン11が逆
回転している可能性があるときに、その燃料噴射及び点
火をも停止する構成としたが、同構成についてはこれを
割愛することもできる。この場合においても、エンジン
11に逆回転が生じたときのバックファイヤの発生を確
実に防止しつつ、その停止を図ることはできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる内燃機関の逆回転防止装置の
一実施の形態についてその概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態の強制閉弁処理の手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】同実施の形態の装置による強制閉弁処理の具体
的な処理態様を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11…エンジン、12…シリンダ、13…ピストン、1
4…コンロッド、15…クランクシャフト、18…燃焼
室、19…吸気通路、20…吸気弁、21…排気通路、
22…排気弁、23…点火プラグ、24…燃料噴射弁、
25…イグナイタ、26…スタータモータ、30…EC
U、31…イグニッションスイッチ、32…スタータス
イッチ、33…クランク角センサ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の逆回転を判定する判定手段と、 前記判定手段により逆回転が判定されることに基づいて
    当該内燃機関の吸気ポートを強制的に閉とする制御手段
    とを備えることを特徴とする内燃機関の逆回転防止装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、当該機関の吸気弁を強制
    的に閉弁せしめて前記吸気ポートを閉とする請求項1記
    載の内燃機関の逆回転防止装置。
  3. 【請求項3】前記吸気弁は電磁駆動弁である請求項2記
    載の内燃機関の逆回転防止装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の内燃機関
    の逆回転防止装置において、 前記制御手段は、前記判定手段により逆回転が判定され
    るとき、当該機関の排気ポートも併せて強制的に閉とす
    ることを特徴とする内燃機関の逆回転防止装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、当該機関の排気弁を強制
    的に閉弁せしめて前記排気ポートを閉とする請求項4記
    載の内燃機関の逆回転防止装置。
  6. 【請求項6】前記排気弁は電磁駆動弁である請求項5記
    載の内燃機関の逆回転防止装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかに記載の内燃機関
    の逆回転防止装置において、 前記制御手段は、前記判定手段により逆回転が判定され
    るとき、当該機関の点火動作及び燃料噴射動作を併せて
    禁止することを特徴とする内燃機関の逆回転防止装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7の何れかに記載の内燃機関
    の逆転防止装置において、 前記判定手段は、当該機関の回転数が所定回転数以下で
    あり、かつ同機関の始動動作が完了していることを条件
    に同機関の逆回転を判定するものであることを特徴とす
    る内燃機関の逆回転防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100435766B1 (ko) * 2002-05-29 2004-06-10 현대자동차주식회사 차량의 엔진 역회전감지방법
US10260476B2 (en) 2016-08-05 2019-04-16 Hyundai Motor Company Device for preventing back fire of engine and method using the same

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