JP2001220895A - コンクリートのレイタンス除去工法 - Google Patents

コンクリートのレイタンス除去工法

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JP2001220895A JP2000030589A JP2000030589A JP2001220895A JP 2001220895 A JP2001220895 A JP 2001220895A JP 2000030589 A JP2000030589 A JP 2000030589A JP 2000030589 A JP2000030589 A JP 2000030589A JP 2001220895 A JP2001220895 A JP 2001220895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打設されたコンクリート表面に発生するレイ
タンスの層を少ない労力と時間で効率よく除去する。 【解決手段】 打設したコンクリート2の表面が未硬化
状態のときに、スキ取板7を有する除去具4でレイタン
ス3をスキ取るようにして剥離し除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打設したコンクリー
トの表面に層状に形成されるレイタンスを効率的に除去
する工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートを打設すると比較的軽い空
気泡、微細な物質や水などがコンクリート層中を徐々に
上昇する。このように水がコンクリート中から分離して
上昇する現象をブリージングといい、それに伴って浮上
する微細な物質は5〜30mm程度の薄い層となってコ
ンクリート表面に沈積する。この沈積物はセメントや砂
中の微粒子などの混合物であり、一般にレイタンス(L
aitance)と呼ばれている。図3はこのレイタン
スを説明するための模式的な図である。型枠1内にセメ
ント、砂、小砂利などの骨材および水等を含むコンクリ
ート2を所定レベルまで打設すると、ブリージングが発
生して表面にレイタンス3の層が形成される。
【0003】レイタンス3はそれ自身の強度やコンクリ
ートに対する付着力が極めて小さいので、その上にグラ
ウト層などを追加打ちすると、そのグラウト層とレイタ
ンス3との接着部分に剥離が生じやすいという問題があ
る。例えば発電所におけるタービンや発電機等の機器を
据えつける基礎構造物の場合、下部を基礎構造物に埋設
したアンカーボルトに据付基板を固定し機器を据え付け
た後に、その据付基板とコンクリート上面の間にグラウ
ト材を充填する。しかしコンクリート上面にレイタンス
層が存在すると、例えば機器に加わる水平荷重などによ
ってレイタンスとの接着部分でグラウト材がコンクリー
トから剥離し、機器の安定性を損なう危険性がある。そ
こで通常レイタンスは機器据付の工事前に必ず除去する
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レイタンスを除去する
従来工法は、打設したコンクリートが十分に硬化した後
に、コンクリートブレーカーやコンクリートチョッパー
を使用し、レイタンスを破壊して取り除く工法である。
そして機器据付用の基礎構造物の場合には、レイタンス
を除去した後、その上にパッカーやレベリングブロック
を設置して基準レベルを出し、最後に機器を乗せて一括
的なグラウト処理をしている。しかしながら、コンクリ
ートが硬化してからレイタンスを機械的に破壊して除去
する従来の工法は、多大の労力および時間を必要とする
という問題がある。また破壊しきれない細かなレイタン
ス片がコンクリート表面に残留するという問題もある。
そこで本発明はこのような問題を解決することを課題と
し、そのための新しレイタンスの除去工法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、打設
したコンクリート表面に層状に形成されるレイタンス
を、コンクリートが未硬化状態のときに剥離することを
特徴とするコンクリートのレイタンス除去工法である
(請求項1)。上記工法によれば、コンクリートが未硬
化状態のときにレイタンスを剥離して除去するので、除
去に要する労力および時間を著しく減少でき、しかもレ
イタンス片がコンクリート表面に残留することもない。
また上記工法において、レイタンスの除去に際してコン
クリート表面の粗面化を同時に行うことができる(請求
項2)。コンクリート表面を粗面化すると、その上に追
加打ちするグラウト材などの接着強度をより増加させる
ことができるが、コンクリートが未硬化状態のときにこ
のようにレイタンスの除去と粗面化を一挙に行うように
すると、作業効率をより高めることができる。さらに上
記工法において、コンクリートの打設から2時間〜4時
間の間にレイタンスを除去することにより、作業効率を
より高めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明のレイタンス除去工法に
使用する除去具の1例を示す斜視図で、図2はその除去
具を使用してコンクリート表面からレイタンスを除去し
ている状態を示す斜視図である。図1において、除去具
4は本体5と把手6を備えている。本体5は凹凸形状と
されたスキ取部7aを先端部に設けたスキ取板7と、そ
のスキ取板7の上部の片面に固定された断面L型の補強
部材8を有している。一方、把手6の先端部には取付板
9が直角に固定され、その取付板9を介して把手6が補
強部材8にボルト等により固定されている。
【0007】図2において、例えば機器据付用としての
コンクリート製の基礎構造物10は、型枠1にコンクリ
ート2を打設して施工される。型枠1内に多数の鉄筋を
配置すると共に、所定位置に機器固定用のアンカーボル
ト11を固定して複数配置した後、セメント、砂、小砂
利などの骨材12および水等を含むコンクリート2を所
定レベルまで打設すると、1時間程度で80%、2時間
程度でほぼ100%のブリージングが完了して、コンク
リート2の表面にレイタンス3の層が形成される。一
方、コンクリート2の硬度は時間と共に増加するが、一
般に打設後2〜4時間程度の範囲内ではコンクリート2
がまだ柔らかく塑性変形可能で、レンタンス3も柔らか
い状態にあるので、その間にコンクリート2の表面を図
示のように除去具4でスキ取ることにより、レイタンス
3を容易に剥離除去することが可能である。
【0008】図2のように未硬化状態にあるコンクリー
ト2の表面のレイタンス3を除去具4でスキ取って剥離
する際に、コンクリート2の表層部分も同時に除去して
粗面化することもできる。コンクリート2の表面を粗面
化すると、前述したようにその上に追加打ちするグラウ
ト材などの接着強度が向上するが、コンクリート2中の
骨材12の一部が露出するように粗面化すると、その接
着強度がより一層向上される。図1に示す除去具4はレ
イタンス3の除去とコンクリート2の表層部分の粗面化
を同時に行えるように構成されている。すなわち凹凸刃
が形成されているスキ取部7aの先端部分がコンクリー
ト2の表面に食い込むように把手6を手前に引き寄せる
ことにより、コンクリート2の表層部分の一部が部分的
に除去されて粗面化する。
【0009】なお本発明の工法によりレイタンスを除去
するには、図1のような除去具4に限らず、同様な機能
を有する他の除去具あるいは除去装置を使用してもよ
い。例えば型枠1の上部にスライド可能に支持される枠
材に、図1のようなスキ取部7aを先端部に設けたスキ
取板7を位置や角度調整可能に取り付けた除去装置など
を使用することができる。このように構成された除去装
置を型枠1の上部に支持させて、そのスキ取板7をコン
クリート2の表面に食い込むように調整し型枠1に沿っ
てスライドすることにより、レイタンスの除去およびコ
ンクリート2の表面の粗面化を均一且つ迅速に行うこと
が可能である。
【0010】
【実験例】本発明のレイタンス除去工法により未硬化の
状態にあるコンクリートの表面からレイタンスをスキ取
って剥離することにより除去した。除去操作後のコンク
リートの表面には細かなレイタンス片は全く残留してい
なかった。その後、コンクリートが十分に硬化してか
ら、その表面にグラウト層を形成した。そのグラウト層
が十分硬化した後、予め埋設したアンカーボルトに連結
板を固定し、引張試験機でその連結板に引張応力を加え
た。引張応力を次第に増加していったところ、最初にグ
ラウト層に縦方向の亀裂が発生して部分的な破壊が生
じ、次いで破壊された一部とコンクリートの表面の接着
部分が破壊した。この結果からグラウト層とコンクリー
トの表面の接着強度は十分に確保されていることが実証
された。
【0011】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のコンクリー
トのレイタンス除去工法によれば、コンクリートが未硬
化状態のときにレイタンスを剥離して除去するので、除
去に要する労力および時間を著しく減少でき、しかもレ
イタンス片がコンクリート表面に残留することもない。
また本工法においては、追加打ちするグラウト材などの
接着強度を増加させるためのコンクリート表面の粗面化
をレイタンスの除去と共に行うこともでき、それによっ
て作業効率を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレイタンス除去工法に使用する除去具
の1例を示す斜視図。
【図2】図1の除去具を使用してコンクリート表面から
レイタンスを除去している状態を示す斜視図。
【図3】レイタンスを説明するための模式的な図。
【符号の説明】
1 型枠 2 コンクリート 3 レイタンス 4 除去具 5 本体 6 把手 7 スキ取板 7a スキ取部 8 補強部材 9 取付板 10 基礎構造物 11 アンカーボルト 12 骨材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設したコンクリート2の表面に層状に
    形成されるレイタンス3をコンクリート2が未硬化状態
    のときに剥離することを特徴とするコンクリートのレイ
    タンス除去工法。
  2. 【請求項2】 レイタンス3の除去とコンクリート2の
    表面の粗面化を同時に行う請求項1に記載のレイタンス
    除去工法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 コンクリート2の打設から2時間〜4時間の間にレイタ
    ンスを剥離するレイタンス除去工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127158A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Josei Techno:Kk 床面施工法及び床面構造

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