JP2001220767A - 浚渫装置 - Google Patents

浚渫装置

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JP2001220767A
JP2001220767A JP2000029588A JP2000029588A JP2001220767A JP 2001220767 A JP2001220767 A JP 2001220767A JP 2000029588 A JP2000029588 A JP 2000029588A JP 2000029588 A JP2000029588 A JP 2000029588A JP 2001220767 A JP2001220767 A JP 2001220767A
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JP
Japan
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mud
suction
cover
dredging
floating
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Application number
JP2000029588A
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English (en)
Inventor
Seizo Ueno
成三 上野
Kazuo Ishino
和男 石野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浚渫作業水域を汚濁せず、浮泥層のみを効率的
に浚渫できる浚渫装置を提供することを目的とする。 【解決手段】浚渫装置1を、吸引手段にその一端を接続
した吸泥管11と、該吸泥管11の他端に接続し、かつ
浚渫すべき底泥2と略平行となる方向へ拡げて形成した
吸泥カバーと、該吸泥カバーの周縁部で形成し、かつ浚
渫すべき底泥2から離れる方向に向けて形成した集泥カ
バー13と、可撓性を有する部材によって環状に形成
し、かつ前記吸泥カバーの吸泥内側面から底泥2方向に
向けて突出させて固着したシール部14とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浚渫装置に関し、
より詳細には浮泥の浚渫に適する浚渫装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】養殖等で汚染されている湖沼、海域等の
水域の底泥は、ある程度地耐力のある所謂沈泥層の上に
積層する表層幅10cm程度の所謂浮泥層のみが汚染さ
れている。このような状況から、浮泥層のみを浚渫する
ことは、養殖海域の水質保全に効果的である。従来の浚
渫装置として、例えば、特開平11−293698号が
ある。図3に基づいて概略説明すると、この浚渫装置
は、一端が吸引装置に接続されている吸引管aと、該吸
引管aの他端には全体の形状が実質的に円錐形で内部は
空洞であって、底部(底面)は円形の開口部dとなって
いる箱体bと、該箱体bの開口部dの縁には円環状であ
って、箱体bと一体に取り付けられている刃口cを有し
ている。そして、浮泥e層に箱体bをその開口部dから
圧入し、吸引管aの長手方向の端部に接続する図示しな
いポンプ等の吸引手段により箱体b内部に形成する吸泥
空間内の浮泥を吸泥する作業を行い、上記浚渫装置の次
の未浚渫位置への圧入、吸泥を繰り返すことにより浮泥
の浚渫を行っていた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記した浚渫装置あ
っては、次のような問題点がある。 <イ>吸泥状態で水平移動することができない。したが
って、圧入下部分の浮泥を吸泥した後、浮泥層の未吸泥
部分に何度も圧入、吸泥工程を繰り返さなければならな
い。このため、作業効率が悪く工期が長期化する上、作
業水域を攪拌により汚濁してしまっていた。 <ロ>吸泥時に浮泥上の余分な水の吸引をせざるを得な
かった。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、浚渫作業水域を汚濁せ
ず、浮泥層のみを効率的に浚渫できる浚渫装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、底泥を吸引手段により吸引して浚渫する装
置において、前記吸引手段に一端を接続した吸泥管と、
該吸泥管の他端から浚渫すべき底泥と略平行となる方向
へ拡げて形成した吸泥カバーと、該吸泥カバーの周縁部
で形成し、かつ浚渫すべき底泥から離れる方向に向けて
形成した集泥カバーと、可撓性を有する部材によって環
状に形成し、かつ前記吸泥カバーの吸泥内側面から底泥
方向に向けて突出させて固着したシール部とから構成し
た、浚渫装置を提供する。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の浚渫装置の実施例について説明する。
【0007】<イ>浚渫装置の構成 図1に示すように浚渫装置1は、吸泥管11、吸泥カバ
ー12、集泥カバー13、及びにシール部14とから構
成する。本装置の平面形状は、円形、矩形等どのような
形状であってもよい。
【0008】<ロ>吸泥管 吸泥管11は、一端を吸引手段に接続し、他端を吸泥カ
バー12に接続する。吸泥管11は、吸引した浮泥21
を吸引手段へと送ることができる。吸泥管11は、公知
のパイプ管を利用する。
【0009】<ハ>吸泥カバー 吸泥カバー12は、前記吸泥管11の他端から浚渫すべ
き底泥2と略平行となる方向へ拡げて形成する。特に、
ラッパ形状に形成することが望ましい。吸泥室15を仕
切る吸泥カバー12の内側面を曲面で形成すると吸引効
率が高くなり有用である。吸泥カバー12は、その浮泥
21側面で吸泥範囲の吸泥層表面を当接させて覆うこと
により、吸泥時に浮泥21上の余分な水の吸引を防止す
ることができる。
【0010】<ニ>集泥カバー 集泥カバー13は、前記吸泥カバー12の周縁部で形成
し、かつ浚渫すべき底泥2から離れる方向に向けて形成
する。集泥カバー13は、吸泥時に、浚渫装置1周辺の
浮泥21を集泥することができる。この集泥カバー13
があることにより、吸泥時に浚渫装置1を水平移動させ
た場合に水底の凹凸に対応できる。
【0011】<ホ>シール部 シール部14は、可撓性を有する部材によって環状に形
成したものである。そして、前記吸泥カバー12の吸泥
内側面から底泥2方向に向けて突出させて固着する。シ
ール部14の突出長は、例えば、端縁部が浮泥21層を
貫通して、ポンプ等の吸引手段の停止中の吸泥前後には
浮泥21層の下層である沈泥層22の表面まで当接する
長さとすることができる。可撓性を有する部材として、
例えばゴム等を使用することができる。使用環境に鑑み
耐水性を有する可撓性部材を使用することが望ましい。
シール部14はその可撓性から、吸泥時には、吸引力に
引っ張られて吸泥方向に折れ曲がるが、吸泥停止時には
原位置に回復する。
【0012】
【作用】以下に、本発明の浚渫装置1の作用について説
明する。 <イ>前提 図2は、本発明の浚渫装置1を使用した浚渫システムの
一例を示している。陸上には貯泥池4、海上には台船5
を設けている。台船5の貯泥タンク54と貯泥池4と
は、台船5に設置する送泥ポンプ55を介して送泥パイ
プ56により連結している。浚渫装置1の吸泥管11と
台船5の貯泥タンク54とは、吸引ポンプ53を介して
連結している。
【0013】<ロ>浚渫装置の圧入設置工程 浚渫装置1を台船5に設けたクレーン51の吊りワイヤ
ー52により吊るして水底に降ろし、所定の浚渫位置に
圧入設置する。この設置状態を図1において説明する
と、シール部14が浮泥21部分を貫通し、その先端が
沈泥層22表面に当接している例である。そして、吸泥
カバー12の内側面が浮泥21層表面を当接して覆って
いる。したがって、浮泥21層上の吸引の必要がない水
が吸泥カバー12の内側面により仕切られる吸泥室15
に流入しないように遮断した状態となっている。
【0014】<ハ>吸泥工程 吸引ポンプ53を起動して汲泥を開始する。浮泥21が
吸泥され、吸泥管11を通じて貯泥タンク54に送られ
る。それと同時にシール部14がその可撓性から吸泥方
向に折れ曲がる。このため、シール部14外周の浮泥2
1も吸泥室へと流入するため吸泥することができる。当
該設置位置の浮泥21を吸泥した後、浚渫装置1を吸泥
状態のまま所定の未吸泥位置へ水平移動する。ここで、
集泥カバー13は、集泥すべき底泥2から離れる方向に
向けて形成してあるため、底泥2に凹凸がある場合であ
っても浚渫装置1をスムーズに水平移動させることがで
きる。このように、吸泥を継続しながら移動することが
可能であるため、従来のように浚渫装置1の圧入設置工
程を繰り返して位置決めする必要がなく、作業効率が飛
躍的に向上する。
【0015】<ニ>吸引ポンプの停止 所定範囲の浮泥21の吸引を完了したら、吸引ポンプ5
3を停止する。すると、吸引力がなくなるため、吸引方
向に折り曲がっていたシール部14がその可撓性により
原位置に回復し、その先端が沈泥層22の表面に当接す
る。これにより、吸泥室に残っている浮泥21が浚渫装
置1外に攪拌することを防止することができる。貯泥タ
ンク54に溜まった浮泥21を送泥ポンプ55により送
り出し送泥パイプ56を通じて陸上の貯泥池4に送泥す
る。こうして浮泥21のみを効率的に浚渫することがで
きる。
【0016】
【本発明の効果】本発明の浚渫装置は、以上説明したよ
うになるから次のような効果を得ることができる。 <イ>浚渫装置を吸泥状態のまま水平移動させることが
できる。したがって、従来のように浚渫装置の次の未浚
渫位置への圧入工程を繰り返して行う必要はない。この
結果、施工期間の大幅な短縮が実現することができる。 <ロ>吸泥カバーの内側面が浮泥層表面を当接して覆う
ため、浮泥層上の吸引の必要がない水を遮断した状態で
吸泥する。この結果、吸泥時に浮泥上の余分な水の吸引
を防止でき、効率の良い浚渫を実現することができる。 <ハ>この結果、吸泥時には、シール部は吸泥方向に折
れ曲がり、シール部外周の浮泥の吸泥室への流入を許容
するが、吸泥停止時には、シール部は原位置に回復し
て、吸泥室内の浮泥の外部への流出を阻止する。この結
果、周囲の水を汚濁することなく浚渫できる。 <ニ>以上より、浮泥層のみを効率的に浚渫することが
でき、水質保全に効果的でありながら工期の短縮、コス
トの削減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浚渫装置の断面図。
【図2】浚渫システムの説明図。
【図3】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1・・・浚渫装置 11・・吸泥管 12・・吸泥カバー 13・・集泥カバー 14・・シール部 15・・吸泥室 2・・・底泥 21・・浮泥 22・・沈泥層 3・・・地盤 4・・・貯泥池 5・・・台船 51・・クレーン 52・・吊りワイヤー 53・・吸引ポンプ 54・・貯泥タンク 55・・送泥ポンプ 56・・送泥パイプ a・・・吸引管 b・・・箱体 c・・・刃口 d・・・開口部 e・・・浮泥 f・・・沈泥層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底泥を吸引手段により吸引して浚渫する装
    置において、 前記吸引手段に一端を接続した吸泥管と、 該吸泥管の他端に接続し、かつ浚渫すべき底泥と略平行
    となる方向へ拡げて形成した吸泥カバーと、 該吸泥カバーの周縁部で形成し、かつ浚渫すべき底泥か
    ら離れる方向に向けて形成した集泥カバーと、 可撓性を有する部材によって環状に形成し、かつ前記吸
    泥カバーの吸泥内側面から底泥方向に向けて突出させて
    固着したシール部とから構成した、 浚渫装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の浚渫装置において、 前記吸泥カバーは、該吸泥管の他端に接続し、かつ前記
    汲泥カバーの内側面を浚渫すべき底泥と略平行となる方
    向へラッパ形状に拡げて形成したことを特徴とする、 浚渫装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113845A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 東亜建設工業株式会社 エアリフトポンプ装置および水中汚濁成分の除去方法
CN114809162A (zh) * 2022-05-09 2022-07-29 亳州市水利工程队 一种水利工程清淤装置

Cited By (3)

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JP2016113845A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 東亜建設工業株式会社 エアリフトポンプ装置および水中汚濁成分の除去方法
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